JPH08291994A - 熱交換器のダイヤフラム点検補助装置 - Google Patents

熱交換器のダイヤフラム点検補助装置

Info

Publication number
JPH08291994A
JPH08291994A JP11900195A JP11900195A JPH08291994A JP H08291994 A JPH08291994 A JP H08291994A JP 11900195 A JP11900195 A JP 11900195A JP 11900195 A JP11900195 A JP 11900195A JP H08291994 A JPH08291994 A JP H08291994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
water chamber
chamber body
heat exchanger
magnetic fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11900195A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Toda
繁幸 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP11900195A priority Critical patent/JPH08291994A/ja
Publication of JPH08291994A publication Critical patent/JPH08291994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤフラムに静水頭をかけずに遮蔽効果を
あげる。 【構成】 水室胴1の上面部と底面部に、磁性流体19
を流入、流出させるドレンノズル16とベントノズル1
7を設ける。ダイヤフラム7の外側の水室蓋を取り外し
てダイヤフラム7を露出させる。ダイヤフラム7の表面
に電磁石18を取り付ける。水室胴1のダイヤフラム固
定側端部の外側面に電磁石18を取り付ける。電磁石1
8を励磁し、ドレンノズル16から水室胴1内に磁性流
体19を流入させる。流入された磁性流体19をダイヤ
フラム7の内面に付着させて層を形成させ、原子力発電
機器の場合でもダイヤフラム7の点検時の遮蔽効果をも
たせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電所等に設けら
れている熱交換器において外部からダイヤフラムやその
取り付け部の点検を行うときに被曝のおそれを少なくす
るように遮蔽させるための熱交換器のダイヤフラム点検
補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラムを有する熱交換器で、たと
えば、Uチューブ型の熱交換器は、図3に一例を示す如
く、水室胴1の管板部1aに、他端を閉塞した中空筒状
体の胴体2の一端側を固定し、該胴体2の内部に挿入し
たU字型の伝熱管3の一端と他端を、水室胴1の水室仕
切板4で仕切られた入口側水室5と出口側水室6に、管
板部1aを貫通させて開口させた構成としてあり、更
に、上記水室胴1の前面側を開放させて、該水室胴1の
前面に薄い平板としてあるダイヤフラム7を溶接部8に
て取り付け、該ダイヤフラム7の外側に配してダイヤフ
ラム7を押えることにより耐圧構造とするようにした厚
肉の平蓋である水室蓋9を、図4に拡大して示す如くボ
ルト10にて取り付けた構成としたものがある。11a
は入口側水室5を外部に連通させる入口管台、11bは
出口側水室6を外部に連通させる出口管台、12と13
は胴体2の両端部に設けた熱媒体の取入口と取出口、1
4は胴体2内を長手方向に熱媒体がジグザグ状に流れる
ように配した邪魔板、15は胴体支持脚である。
【0003】上記のようにダイヤフラム7を有する熱交
換器においては、定期的にダイヤフラム7や該ダイヤフ
ラム7の取付溶接部8の点検が実施されている。
【0004】従来、上記ダイヤフラム7を有する熱交換
器において、ダイヤフラム7及びその取り付け溶接部8
の点検を実施する場合は、水室蓋9を取り外してダイヤ
フラム7を露出させて、外部からダイヤフラム7やその
取り付け溶接部8を点検するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水室蓋9を
取り外してダイヤフラム7を露出させると、耐圧部はダ
イヤフラム7のみとなり、ダイヤフラム7は薄板のた
め、水室胴1内の静水頭に耐え得られない。そのため、
水室胴1内の水を排出させるようにしているが、原発機
器の場合、水室胴1内の水がなくなると、遮蔽効果が低
下し、外環境への被曝線量が増大し、作業員の被曝の増
大につながる、という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、水室胴内の水を排出し
てダイヤフラムに静水頭がかからないようにして且つ原
子力発電機器の場合に外環境への被曝線量の低減が図れ
るように遮蔽できるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、水室胴の前面にダイヤフラムが溶接にて
固定してある熱交換器の水室胴の上面部と底面部に設置
されるドレンノズルとベントノズルより該水室胴内への
磁性流体の流入、流出を行わせるようにし、且つダイヤ
フラムの表面と、水室胴のダイヤフラム固定側端部の外
側面とに、電磁石を着脱自在にそれぞれ取り付け、水室
胴内に流入した磁性流体をダイヤフラムの内面に付着さ
せて遮蔽させるようにした構成とする。
【0008】又、水室胴のダイヤフラム固定側端部の外
側面に、多数の電磁石を全周にわたり取り付けるように
することもできる。
【0009】
【作用】水室胴内の水を排出してから、水室蓋を取り外
してダイヤフラムを露出させると、電磁石を取り付けて
励磁させ、上面部のドレンノズルから水室胴内に磁性流
体を流入させる。流入された磁性流体は電磁石の磁力に
よりダイヤフラムの内面に付着して層を形成する。これ
により水室胴内を満水した場合とほぼ同等の遮蔽効果が
得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1及び図2は本発明の実施例として水室
胴の部分についてのみ示すもので、熱交換器の水室胴1
の前面開放部にダイヤフラム7を溶接部8により固定
し、該ダイヤフラム7の外側に厚肉の水室蓋9を配して
ボルト10にて水室胴1に取り付けるようにしてあるダ
イヤフラム構造の熱交換器において、上記水室胴1の上
面部と底面部とに、ドレンノズル16とベントノズル1
7を設置し、且つ上記水室蓋9を取り外して露出させた
後のダイヤフラム7の表面(前面)と、水室胴1のダイ
ヤフラム固定側端部の外側面とに、それぞれ電磁石18
を着脱自在に取り付けるようにし、該電磁石18を励磁
して上面部のドレンノズル16から磁性流体19を水室
胴1内に流入させ、電磁石18を消磁させて磁性流体1
9を底面部のベントノズル17から水室胴1の外部へ流
出させるようにする。
【0012】上記水室胴1の前端部の外側面には、電磁
石18を全周にわたり多数取り付けるようにして、ダイ
ヤフラム7の部分の磁界を強くするようにする。
【0013】なお、図3と同一のものには同一符号が付
してある。
【0014】上記磁性流体19としては、たとえば、マ
グネタイト等の強磁性体の固体微粒子を、ベースとなる
液体中に界面活性剤を用いて安定に分散させた懸濁液を
用いるようにする。
【0015】ダイヤフラム7や該ダイヤフラム7の溶接
部8の点検を実施する場合は、ダイヤフラム7を露出さ
せるために水室蓋9を取り外すが、水室胴1内に水があ
ると静水頭にダイヤフラム7が耐えられないために、本
発明では、水室胴1内の水を排水させた後、水室蓋9を
取り外して、ダイヤフラム7を露出させるようにする。
【0016】次に、露出されたダイヤフラム7の表面
と、水室胴1の前端側の外側面に、強力な電磁石18を
それぞれ取り付けて、各電磁石18を励磁させる。
【0017】次いで、上面部のドレンノズル16から磁
性流体19を水室胴1内に流入させるようにする。水室
胴1の内部に磁性流体19が入って来ると、電磁石18
の磁力により吸い着けられてダイヤフラム7の内面に付
着して行き、ダイヤフラム7の内面に図2に示す如く所
要厚さの磁性流体19の層が形成される。この場合、水
室胴1の全周に電磁石18を取り付けて磁界を強くして
おくと、磁性流体19の付着量が多くなり、厚い層が形
成されることになる。この磁性流体19の層により水室
胴1内を満水状態とした場合とほぼ同等の遮蔽効果が得
られることになり、ダイヤフラム7やその取り付け溶接
部8の点検を行う作業員の被曝線量を低減させることが
できることになる。又、水室胴1内には水はないので、
ダイヤフラム7に静水頭がかかることもなくなる。
【0018】必要な点検が終了すると、熱交換器として
使用できる状態に復帰させるようにするが、この場合
は、電磁石18を消磁させて磁性流体19をダイヤフラ
ム7の内面から離脱させ、底面部のベントノズル17よ
り外部へ流出させるようにする。水室胴1内から磁性流
体19がすべて排出されると、水室蓋9を取り付けた
後、水室胴1内に水を入れるようにする。
【0019】なお、図1及び図2は、図3に示したUチ
ューブ型熱交換器の場合を例示したが、他の型式の熱交
換器でも同様に適用できることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の熱交換器のダ
イヤフラム点検補助装置によれば、ダイヤフラムを溶接
にて固定した水室胴の上面部と底面部に設けられたドレ
ンノズルとベントノズルを利用して、水室胴内への磁性
流体の流入流出を行わせるようにし、水室胴内の水を排
出した後に水室蓋を取り外してダイヤフラムを露出させ
ると、該ダイヤフラムの表面と、水室胴のダイヤフラム
固定側の端部外側面とに電磁石を取り付け、電磁石の磁
力によりダイヤフラムの内面に磁性流体を付着させて層
を形成させるようにした構成としてあるので、原発機器
の場合で水室胴内の水がなくてもダイヤフラムの内面に
付着した磁性流体の層で遮蔽できて、ダイヤフラムには
静水頭をかけることはなく、水室胴内に水を満たした場
合とほぼ同等の遮蔽効果が得られ、外環境への被曝線量
が低減されて、ダイヤフラムの点検を被曝の増大のおそ
れなく行うことができ、又、水室胴の外側面の全周に電
磁石を取り付けることにより磁界を強くして磁性流体の
層を厚くできてより遮蔽効果を高め得られる、という優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する熱交換器の水室胴の部分を示
す一例の概略断面図である。
【図2】ダイヤフラムの点検時の状態を示す本発明の一
実施例を示す断面図である。
【図3】ダイヤフラムを有する熱交換器の一例を示す全
体図である。
【図4】図3のIV部の拡大図である。
【符号の説明】
1 水室胴 7 ダイヤフラム 8 溶接部 9 水室蓋 10 ボルト 16 ドレンノズル 17 ベントノズル 18 電磁石 19 磁性流体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水室胴の前面にダイヤフラムが溶接にて
    固定してある熱交換器の水室胴の上面部と底面部に設置
    されるドレンノズルとベントノズルより該水室胴内への
    磁性流体の流入、流出を行わせるようにし、且つダイヤ
    フラムの表面と、水室胴のダイヤフラム固定側端部の外
    側面とに、電磁石を着脱自在にそれぞれ取り付け、水室
    胴内に流入した磁性流体をダイヤフラムの内面に付着さ
    せて遮蔽させるようにしたことを特徴とする熱交換器の
    ダイヤフラム点検補助装置。
  2. 【請求項2】 水室胴のダイヤフラム固定側端部の外側
    面に、多数の電磁石を全周にわたり取り付ける請求項1
    記載の熱交換器のダイヤフラム点検補助装置。
JP11900195A 1995-04-21 1995-04-21 熱交換器のダイヤフラム点検補助装置 Pending JPH08291994A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11900195A JPH08291994A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 熱交換器のダイヤフラム点検補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11900195A JPH08291994A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 熱交換器のダイヤフラム点検補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08291994A true JPH08291994A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14750548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11900195A Pending JPH08291994A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 熱交換器のダイヤフラム点検補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08291994A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009534616A (ja) * 2006-04-24 2009-09-24 ラーセン アンド トーブロ リミテッド 管状熱交換器のシール
US11397061B2 (en) * 2018-04-17 2022-07-26 Kobe Steel, Ltd. Fluid flow-path device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009534616A (ja) * 2006-04-24 2009-09-24 ラーセン アンド トーブロ リミテッド 管状熱交換器のシール
US11397061B2 (en) * 2018-04-17 2022-07-26 Kobe Steel, Ltd. Fluid flow-path device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960008859A (ko) 원자로의 공냉 시스템의 성능을 향상시키기 위한 방법 및 장치
JPH0462770B2 (ja)
JPH08291994A (ja) 熱交換器のダイヤフラム点検補助装置
CN106601312B (zh) 一种ads集成堆顶结构及核能发电设备
JPH02247598A (ja) 熱発生部材用冷却装置
JPS594168B2 (ja) 取外し自在の電磁フィルタ
JP2587996B2 (ja) 廃液処理の作業性等が改善される非銀塩感光材料の処理方法
CN112820426A (zh) 一种用于气溶胶试验的安全壳模拟装置
JP2962669B2 (ja) ナトリウム冷却型原子炉の腐食生成物除去装置
JPS5936253Y2 (ja) 電磁フイルタにおけるマトリツクス
JPS58102194A (ja) 原子炉冷却材用電磁フイルタ
JPS6025541Y2 (ja) 電磁流量計検出器
JPS5925944B2 (ja) 流体染色処理装置における熱交換器の配設装置
JPH084603Y2 (ja) 液体試料のx線分析装置
JPH03152499A (ja) 部品の洗浄方法
JPS60168507A (ja) 浄化装置
JPH0471477B2 (ja)
JPH1164592A (ja) 放射性物質乾式貯蔵設備
JPS6358226A (ja) 多管式熱交換器の漏洩試験装置
JPS6140327Y2 (ja)
JPH05180987A (ja) 放射能溶液収納容器
JPS5866292U (ja) 熱交換器の検査装置
JP2022056913A (ja) 化学除染方法
GB1595386A (en) Protective device for a suspended vessel of a nuclear reactor
JPH0518620Y2 (ja)