JPH05180987A - 放射能溶液収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】収納容器と冷却水ジャケットの肉厚を薄くし、
コストの低減を図る。 【構成】放射能溶液２は供給管５を通って収納容器１に
供給され、排水管６を通って排水される。収納容器１の
放射能溶液２収納部外周に冷却水ジャケット３をコイル
状に巻き、その外周を囲板で覆い、液９を充填する。そ
して、放射能溶液２から発生する熱を冷却するために、
冷却水ジャケット３に高圧な冷却水４を通水する。 【効果】冷却水ジャケットにパイプを使用することで収
納容器及び冷却水ジャケットの肉厚が薄く出来、また、
放射能漏れの冷却水ジャケット部からの汚染防止が図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は溶液収納容器に係り、特
に、放射能溶液収納容器からの漏洩拡散を防止すること
に好適な加熱又は冷却用ジャケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置を図１に示します。

【０００３】放射能溶液２は供給管５を通って収納容器
１に供給され、排水管６を通って排水される。収納容器
１の放射能溶液２収納部外周には加熱又は冷却用のジャ
ケット３を設け、放射能溶液２の加熱，冷却用の蒸缶又
は冷却水口を通水している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来技術
は、構造的に容器外周部とジャケット間に流入する蒸缶
又は冷却水の圧力が直接的に加圧される構造であるため
加熱又は冷却された場合にジャケットの肉厚をこれに耐
えるようにしなければならなくなり、１０kgＧの場合は
約１０mm，５０kgＧの場合は約５０mmになる。このよう
な板厚により、容器を設計する場合には当然高厚板の溶
接構造となり材料費だけでなく製作，試験，運搬，据付
の著しいコストアップとなる。また溶接部等から万が一
放射能溶液がもれた場合、ジャケット内の流体が汚染さ
れ、汚染が流体を介して、拡大する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するために加熱又は冷却用の流体を収納容器外周部
に設けた管を通し、その外周に密封性の囲板を設け、容
器外周と外周版間に熱伝導性の媒体を介することによ
り、管による加熱又は冷却性能を確保すると共に、本発
明は、収納容器及びジャケットの肉厚を低減化低域化を
回事と共に、漏洩放射能の拡散防止を図ったものであ
る。

【０００６】

【作用】収納容器外周部にコイル状に巻いている冷却水
ジャケットに冷却水を通水させ、冷却水ジャケットと囲
板の間に伝導効率の良い液体をいれ、冷却効果を上げ
る。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図２により説明す
る。

【０００８】収納容器１の外周に冷却水ジャケット３が
コイル状に巻かれ、その外周を囲板１０にて覆われる。
また、冷却水ジャケット３と囲板１０の間には、伝導効
率の良い液体９（たとえば、水等）充填されている。

【０００９】

【発明の効果】本発明によれば、高圧の冷却水がコイル
状のパイプを通水するため、収納容器及び冷却水ジャケ
ットの肉厚をうすくでき、コスト低減が図れる。また、
放射能溶液が万が一漏れても冷却水が汚染されることも
なく、汚染防止が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の放射能溶液収納容器の断面図。

【図２】本発明の放射能溶液収納容器の断面図。

【符号の説明】

１…収納容器、３…冷却水ジャケット、５…供給管、６
…排水管、７…冷却水供給管、８…冷却水排水管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】放射能溶液収納容器の外周にパイプ設け、
   これを覆う囲板を設け、容器外周と囲板との間には熱伝
   導体を充填したことを特徴とする放射性溶液収納容器。