JPH08291154A - 2−トリクロロメチル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体の製造方法 - Google Patents

2−トリクロロメチル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体の製造方法

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JPH08291154A
JPH08291154A JP7100917A JP10091795A JPH08291154A JP H08291154 A JPH08291154 A JP H08291154A JP 7100917 A JP7100917 A JP 7100917A JP 10091795 A JP10091795 A JP 10091795A JP H08291154 A JPH08291154 A JP H08291154A
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JP
Japan
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trichloromethyl
oxadiazole
formula
carbon atoms
reaction
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JP7100917A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Yumoto
眞敏 湯本
Naoto Yanagihara
直人 柳原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2−トリクロロメチル−5−置換−1,3,
4−オキサジアゾール誘導体の製造方法を提供する。 【構成】 一般式(I)で表されるヒドラジド誘導体と
ヘキサクロロアセトンを反応させた後、生成物を単離す
ることなく、引続き縮合剤と反応させる、一般式(I
I)で表される2−トリクロロメチル−5−置換−1,
3,4−オキサジアゾール誘導体の製造方法。 〔式中、R,R,Rは水素原子、ハロゲン原子、
−C10アルキル基、C−C10アルコキシ基、
−C12アリール基、C−C12アルケニル基等
を表し;R,Rは水素原子、C−C10アルキル
基またはC−C12(置換)アリール基を表し;nは
0または1を表す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性の保護膜、印刷
版、フォトレジスト、プルーフ等の記録材料等の分野に
有用な、光により遊離基を生成する化合物の製造方法に
関するものである。更に詳しくは、2−トリクロロメチ
ル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光に曝すことにより分解して遊離基を生
成する化合物(遊離基生成剤)はグラフィックアーツ、
感光性記録材料の分野でよく知られている。それらは光
重合性組成物中の光ラジカル重合開始剤、遊離基写真組
成物中の光活性剤および光で生じる酸により触媒される
反応の光開始剤として広く用いられている。そのような
遊離基生成剤を用いて印刷、複製、複写およびの他の記
録材料系で有用な種々の感光性材料が作られている。
【0003】このような化合物として、感光波長が近紫
外から可視光領域にある、ハロゲン遊離基生成剤として
2−ハロゲン置換メチル−5−置換−1,3,4−オキ
サジアゾール化合物が提案されている。例えば米国特許
第4,212,970号、同第4,232,106号、
特開昭55−24113号、特開昭60−177340
号および特開昭59−148784号等に詳しい。これ
らの特許記載の2−ハロゲン置換メチル−1,3,4−
オキサジアゾール化合物の製造方法は、M.P.Hut
t、E.F.Elslager、L.M.Werbel
著、J.Heterocyclic Chem.
(3)511(1970)に記載の方法に準じて行われ
ている。つまり、ヒドラジド誘導体から、ハロメチル化
によりN−置換−N’−ハロアセチルヒドラジドに導
き、環化により1,3,4−オキサジアゾールに導く2
工程で製造されている。ハロメチル化は、例えば、アク
リル酸ヒドラジド類をやや過剰のヘキサクロロアセトン
等とアセトニトリルのような溶媒中室温から還流温度で
撹拌する方法、アクリル酸ヒドラジド類を等モルのハロ
無水酢酸と室温で撹拌する方法、ジオキサン、テトラヒ
ドロフランのような溶媒を使い室温で2モルのアクリル
酸ヒドラジド類と1モルのハロ酢酸ハライドを撹拌する
方法等で行われる。環化は、N−置換−N’−ハロアセ
チルヒドラジドを、2倍モル以上のオキシ塩化リン又は
無水酢酸等で加熱還流する方法で行われる。しかし、こ
の方法ではN−置換−N’−ハロアセチルヒドラジドの
単離操作を要すること、および工程数がヒドラジド誘導
体から2工程あるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光ラ
ジカル重合開始剤として有用な、2−トリクロロメチル
−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体の新
規な製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記一
般式(I)で表されるヒドラジド誘導体とヘキサクロロ
アセトンを反応させた後、生成物を単離することなく、
引続き縮合剤と反応させることを特徴とする一般式(I
I)で表される2−トリクロロメチル−5−置換−1,
3,4−オキサジアゾール誘導体の製造方法により達成
された。 一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】式中R1、R2及びR3 は、それぞれ同一で
も異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよい炭素原子数1から10までのアルキル
基、置換基を有していてもよい炭素原子数1から10ま
でのアルコキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子
数6から12までのアリール基、または置換基を有して
いてもよい炭素原子数2から12までのアルケニル基を
表し、R4及びR5は、それぞれ同一でも異なってもよ
く、水素原子、炭素原子数1から10までのアルキル
基、または置換基を有していてもよい炭素原子数6から
12までのアリール基を表し、nは0または1を表す。
【0008】一般式(II)
【0009】
【化4】
【0010】式中R1、R2、R3、R4及びR5 は一般式
(I)と同一の基を表し、nは0または1を表す。
【0011】一般式(I)において、R1、R2及びR3
の置換アルキル基、置換アルコキシ基、置換アリール基
および置換アルケニル基の置換基の例としては、それぞ
れ同一でも異なってもよく、水酸基、アリール基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ
基、アシル基等が挙げられ、そのうちで特に好ましいも
のは、水酸基、炭素原子数6から10のアリール基、ハ
ロゲン原子、炭素原子数2から11のアルコキシカルボ
ニル基または炭素原子数2から10のアシル基である。
【0012】一般式(I)において、好ましいR1、R2
及びR3 は、それぞれ同一でも異なってもよく、水素原
子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、炭素原子数1か
ら6までのアルキル基、炭素原子数1から6までのアル
コキシ基、置換基が水酸基、ハロゲン原子、炭素原子数
2から11のアルコキシカルボニル基または炭素原子数
2から10のアシル基である置換アルコキシ基、炭素原
子数2から8までのアルケニル基、または置換基が炭素
原子数6から10のアリール基または炭素原子数2から
11のアルコキシカルボニル基である置換アルケニル基
であり、特に水素原子、塩素原子、臭素原子、炭素原子
数1から6までのアルコキシ基、置換基が炭素原子数2
から7のアルコキシカルボニル基または炭素原子数2か
ら6のアシル基である置換アルコキシ基、または置換基
がフェニル基である置換アルケニル基が好ましい。
【0013】一般式(I)において、R1、R2及びR3
の具体的な例は以下のものが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0014】
【化5】
【0015】一般式(I)において、好ましいR4及び
5は、それぞれ同一でも異なってもよく、水素原子、
炭素原子数1から6までのアルキル基、フェニル基、ま
たは置換基が塩素原子、臭素原子または炭素原子数1か
ら6のアルコキシ基であるフェニル基であり、特に水素
原子が好ましい。
【0016】一般式(I)において、好ましいnは1で
ある。
【0017】本発明に係わる製造方法は、下記の反応式
で示される。
【0018】
【化6】
【0019】即ち、ヒドラジド誘導体とヘキサクロロア
セトンからN−置換−N’−トリクロロアセチルヒドラ
ジド誘導体を製造する工程(第一工程)、及びN−置換
−N’−トリクロロアセチルヒドラジド誘導体を脱水剤
により脱水閉環させ目的物を得る工程(第二工程)から
なる。
【0020】本発明の製造方法に係わる反応溶媒は、ア
セトニトリル、アセトン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンまたはエチレングリコールジメチルエー
テルが好ましく、また、これらの溶媒を混合して用いて
もよい。これらの溶媒のうち、特にアセトニトリルが好
ましい。
【0021】反応溶媒の使用量は、ヒドラジド誘導体
1.0モルに対して0.5l〜5.0lが好ましく、特
には0.5l〜3.0lが好ましい。
【0022】本発明の製造方法に係わるヘキサクロロア
セトンの使用量はヒドラジド誘導体1.0モルに対して
1.0モル〜2.0モルが好ましく、特には1.0モル
〜1.2モルが好ましい。
【0023】本発明の製造方法に係わる脱水剤は、オキ
シ塩化リン、無水酢酸または硫酸が好ましく、特にオキ
シ塩化リンが好ましい。
【0024】脱水剤の使用量はヒドラジド誘導体1.0
モルに対して0.2〜5.0モルが好ましく、特には
0.8〜3.5モルが好ましい。
【0025】第一工程の反応温度は、20℃〜加熱還流
温度が好ましく、特に50℃〜加熱還流温度が好まし
い。第二工程の反応温度は、20℃〜加熱還流温度が好
ましく、特に50℃〜加熱還流温度が好ましい。
【0026】第二工程での脱水剤の混合は、第一工程が
終了した後の反応混合物に直接混合してもよいし、ある
程度冷却した後に混合してもよい。
【0027】本発明の製造方法に係わる反応処理は、反
応混合物を氷水にあけ析出した目的物の結晶をろ取する
方法で行う。氷水にあける前に、反応混合物中のアセト
ニトリルと脱水剤を、ある程度留去してもよい。反応混
合物を氷水に滴下する時、氷水の温度は、0℃〜30℃
に保つことが好ましい。このために、適時、氷を追加し
てもよい。
【0028】氷水の使用量はヒドラジド誘導体1.0モ
ルに対して5.0l〜30.0lが好ましい。
【0029】本発明の製造方法で得られる2−トリクロ
ロメチル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘
導体は、適当な溶媒に溶解し晶析する通常の方法で精製
することができる。また、溶媒に溶解させるときに活性
炭を加え、加熱撹拌した後に、セライトろ過をしてから
晶析をしてもよい。活性炭の使用量は、ヒドラジド誘導
体1.0モルに対して5g〜50gが好ましい。
【0030】上記の方法で得られた2−トリクロロメチ
ル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体の
具体例を下記に示すが、本発明はこれによって限定され
るものではない。
【0031】nが0の場合:2−トリクロロメチル−5
−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリ
クロロメチル−5−(p−エトキシフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5
−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(3,4,
5−トリエトキシフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−アセトキシ
エトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、
2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチ
ル−5−(3−メトキシ−4−エトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−
トリクロロメチル−5−(4−アセトキシプロポキシ−
3−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2−トリクロロメチル−5−(4−アセトキシエト
キシ−3−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール、2−トリクロロメチル−5−(4−クロロエ
トキシ−3−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(3−エトキ
シ−4−エトキシカルボニルメトキシフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5
−(3−メトキシ−4−メトキシカルボニルエトキシフ
ェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリク
ロロメチル−5−(4−エトキシカルボニルエトキシ−
3−メトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2−トリクロロメチル−5−(3−メトキシ−4−
メトキシカルボニルプロポキシフェニル)−1,3,4
−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(3
−クロロ−4−エトキシカルボニルメトキシフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチ
ル−5−(4−メトキシ−3−メトキシカルボニルメト
キシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−
トリクロロメチル−5−(3,5−ジメトキシ−4−メ
トキシカルボニルメトキシフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾール。
【0032】nが1の場合:2−トリクロロメチル−5
−スチリル−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリ
クロロメチル−5−(p−メトキシスチリル)−1,
3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5
−(p−n−ブトキシスチリル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−アセト
キシエトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2−トリクロロメチル−5−(p−アセトキシブト
キシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−
トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル)−
1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル
−5−(3−メトキシ−4−メトキシカルボニルメトキ
シスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−ト
リクロロメチル−5−(4−アセトキシエトキシ−3−
メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール、
2−トリクロロメチル−5−(4−クロロエトキシ−3
−メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2−トリクロロメチル−5−(3−エトキシ−4−
エトキシカルボニルメトキシスチリル)−1,3,4−
オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(3−
メトキシ−4−メトキシカルボニルエトキシスチリル)
−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチ
ル−5−(4−エトキシカルボニルエトキシ−3−メト
キシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−
トリクロロメチル−5−(3−メトキシ−4−メトキシ
カルボニルプロポキシスチリル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(3−クロロ
−4−エトキシカルボニルメトキシスチリル)−1,
3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5
−(4−メトキシ−3−メトキシカルボニルメトキシス
チリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリク
ロロメチル−5−(3,5−ジメトキシ−4−メトキシ
カルボニルメトキシスチリル)−1,3,4−オキサジ
アゾール。
【0033】以下、本発明を実施例によって更に詳細に
説明するが本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
【0034】
【実施例】
実施例1 (2−トリクロロメチル−5−(3−メトキシ−4−メ
トキシカルボニルメトキシスチリル)−1,3,4−オ
キサジアゾールの合成) 3−メトキシ−4−メトキシカルボニルメトキシ桂皮酸
ヒドラジド32gのアセトニトリル110ml溶液中
に、ヘキサクロロアセトン17mlを滴下し、3時間加
熱還流した。反応混合物を20℃まで冷却した後に、オ
キシ塩化リン52gを混合し、3時間加熱還流した。反
応混合物を氷水1kgに注ぎ、得られた沈澱をろ過し、
40℃で1日乾燥した。このようにして得られた固体を
酢酸エチル60mlおよびメタノール30mlに加熱溶
解し、5℃で2時間撹拌後、得られた結晶をろ過し、メ
タノール50mlで洗浄した。結晶を40℃で1日乾燥
し、2−トリクロロメチル−5−(3−メトキシ−4−
メトキシカルボニルメトキシスチリル)−1,3,4−
オキサジアゾールを28g得た(収率60%、融点12
3℃)。
【0035】実施例2 (2−トリクロロメチル−5−(4−メトキシ−3−メ
トキシカルボニルメトキシスチリル)−1,3,4−オ
キサジアゾールの合成) 4−メトキシ−3−メトキシカルボニルメトキシ桂皮酸
ヒドラジド32gのアセトニトリル110ml溶液中
に、ヘキサクロロアセトン17mlを滴下し、3時間加
熱還流した。反応混合物を20℃まで冷却した後に、オ
キシ塩化リン52gを混合し、3時間加熱還流した。反
応混合物を氷水1kgに注ぎ、得られた沈澱をろ過し、
40℃で1日乾燥した。このようにして得られた固体を
酢酸エチル50mlおよびメタノール30mlに加熱溶
解し、5℃で2時間撹拌後、得られた結晶をろ過し、メ
タノール50mlで洗浄した。結晶を40℃で1日乾燥
し、2−トリクロロメチル−5−(4−メトキシ−3−
メトキシカルボニルメトキシスチリル)−1,3,4−
オキサジアゾールを25g得た(収率54%、融点92
−95℃)。
【0036】実施例3 (2−トリクロロメチル−5−(4−(β−アセトキシ
エトキシ)−3−メトキシスチリル)−1,3,4−オ
キサジアゾールの合成) 4−(β−アセトキシエトキシ)−3−メトキシ桂皮酸
ヒドラジド33gのアセトニトリル110ml溶液中
に、ヘキサクロロアセトン17mlを滴下し、3時間加
熱還流した。反応混合物を20℃まで冷却した後に、オ
キシ塩化リン52gを混合し、3時間加熱還流した。反
応混合物を氷水1kgに注ぎ、得られた沈澱をろ過し、
40℃で1日乾燥した。このようにして得られた固体を
酢酸エチル60mlおよびメタノール30mlに加熱溶
解し、5℃で2時間撹拌後、得られた結晶をろ過し、メ
タノール50mlで洗浄した。結晶を40℃で1日乾燥
し、2−トリクロロメチル−5−(4−(β−アセトキ
シエトキシ)−3−メトキシスチリル)−1,3,4−
オキサジアゾールを28g得た(収率58%、融点15
8℃)。
【0037】実施例4 (2−トリクロロメチル−5−(p−メトキシスチリ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールの合成) p−メトキシ桂皮酸ヒドラジド22gのアセトニトリル
110ml溶液中に、ヘキサクロロアセトン17mlを
滴下し、3時間加熱還流した。反応混合物を20℃まで
冷却した後に、オキシ塩化リン52gを混合し、3時間
加熱還流した。反応混合物を氷水1kgに注ぎ、得られ
た沈澱をろ過し、40℃で1日乾燥した。このようにし
て得られた固体を酢酸エチル40mlおよびメタノール
40mlに加熱溶解し、5℃で2時間撹拌後、得られた
結晶をろ過し、メタノール50mlで洗浄した。結晶を
40℃で1日乾燥し、2−トリクロロメチル−5−(p
−メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール
を23g得た(収率63%、融点141−142℃)。
【0038】実施例5 (2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールの合成) p−スチリル桂皮酸ヒドラジド29gのアセトニトリル
110ml溶液中に、ヘキサクロロアセトン17mlを
滴下し、3時間加熱還流した。反応混合物を20℃まで
冷却した後に、オキシ塩化リン52gを混合し、3時間
加熱還流した。反応混合物を氷水1kgに注ぎ、得られ
た沈澱をろ過し、40℃で1日乾燥した。このようにし
て得られた固体を酢酸エチル40mlおよびメタノール
40mlに加熱溶解し、5℃で2時間撹拌後、得られた
結晶をろ過し、メタノール50mlで洗浄した。結晶を
40℃で1日乾燥し、2−トリクロロメチル−5−(p
−スチリルスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール
を30g得た(収率68%、融点177−179℃)。
【0039】実施例6 (2−トリクロロメチル−5−(p−エトキシフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールの合成) p−エトキシフェニルヒドラジド21gのアセトニトリ
ル110ml溶液中に、ヘキサクロロアセトン17ml
を滴下し、3時間加熱還流した。反応混合物を20℃ま
で冷却した後に、オキシ塩化リン52gを混合し、3時
間加熱還流した。反応混合物を氷水1kgに注ぎ、得ら
れた沈澱をろ過し、40℃で1日乾燥した。このように
して得られた固体を酢酸エチル40mlおよびメタノー
ル40mlに加熱溶解し、5℃で2時間撹拌後、得られ
た結晶をろ過し、メタノール50mlで洗浄した。結晶
を40℃で1日乾燥し、2−トリクロロメチル−5−
(p−エトキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ
ールを25g得た(収率70%、融点135−137
℃)。
【0040】比較例1 (実施例1との比較)3−メトキシ−4−メトキシカル
ボニルメトキシ桂皮酸ヒドラジド32gのアセトニトリ
ル110ml溶液中に、ヘキサクロロアセトン17ml
を滴下し、3時間加熱還流した。反応混合物を水1リッ
トルにあけ、得られた沈澱をろ過し、40℃で1日乾燥
し、N−(3−メトキシ−4−メトキシカルボニルメト
キシシンナモイル)−N’−トリクロロアセチルヒドラ
ジドを22g得た(収率48%)。N−(3−メトキシ
−4−メトキシカルボニルメトキシシンナモイル)−
N’−トリクロロアセチルヒドラジド22gとオキシ塩
化リン24gを3時間加熱還流後、氷水0.5リットル
にあけ、得られた沈澱をろ過し、40℃で1日乾燥し
た。このようにして得られた固体を酢酸エチル30ml
およびメタノール15mlに加熱溶解し、5℃で2時間
撹拌後、得られた結晶をろ過し、メタノール25mlで
洗浄した。結晶を40℃で1日乾燥し、2−トリクロロ
メチル−5−(3−メトキシ−4−メトキシカルボニル
メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾールを
13g得た(収率60%、全収率29%)。しかし、全
収率は本発明の方法と比べると低く、また粗結晶の単離
操作が2回あるために煩雑である。
【0041】
【発明の効果】本発明の製造方法により、光重合開始剤
として有用な2−トリクロロメチル−5−置換−1,
3,4−オキサジアゾール化合物を高収率かつ簡便に製
造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるヒドラジド
    誘導体とヘキサクロロアセトンを反応させた後、生成物
    を単離することなく、引続き縮合剤と反応させることを
    特徴とする一般式(II)で表される2−トリクロロメ
    チル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体
    の製造方法。 一般式(I) 【化1】 式中R1、R2及びR3 は、それぞれ同一でも異なっても
    よく、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していても
    よい炭素原子数1から10までのアルキル基、置換基を
    有していてもよい炭素原子数1から10までのアルコキ
    シ基、置換基を有していてもよい炭素原子数6から12
    までのアリール基、または置換基を有していてもよい炭
    素原子数2から12までのアルケニル基を表し、R4
    びR5は、それぞれ同一でも異なってもよく、水素原
    子、炭素原子数1から10までのアルキル基、または置
    換基を有していてもよい炭素原子数6から12までのア
    リール基を表し、nは0または1を表す。 一般式(II) 【化2】 式中R1、R2、R3、R4及びR5 は一般式(I)と同一
    の基を表し、nは0または1を表す。
JP7100917A 1995-04-25 1995-04-25 2−トリクロロメチル−5−置換−1,3,4−オキサジアゾール誘導体の製造方法 Pending JPH08291154A (ja)

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