JPH08290823A - 台車の位置決め装置 - Google Patents

台車の位置決め装置

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JPH08290823A
JPH08290823A JP9676395A JP9676395A JPH08290823A JP H08290823 A JPH08290823 A JP H08290823A JP 9676395 A JP9676395 A JP 9676395A JP 9676395 A JP9676395 A JP 9676395A JP H08290823 A JPH08290823 A JP H08290823A
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Hiroshi Yamaguchi
容 山口
Hiroshi Harada
洋 原田
Mikio Nakagawa
美希夫 中川
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 台車に積載したパイプ等の棒状の積載体を、
検査・梱包・二次加工等の後工程の装置に供給するため
の台車位置決め装置を提供する。 【構成】 台車を指定位置において幅方向に位置決めす
る位置決め手段と台車の引込み・排出手段とを備え、前
記位置決め手段は、緩角度で外方へ開くテーパ部から指
定位置を含む平行部の指定位置まで積載台車を誘導する
1対のガイドからなり、テーパ部の先端はは台車の幅の
1.1〜1.25倍の間隔で、平行部は台車の幅にほぼ
等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査・梱包あるいは二
次加工等のために、パイプ等の棒状体を積載した台車を
後工程の指定位置に停止させるための台車の位置決め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、台車に積載されたパイプ等の棒状
の積載体を検査・梱包・二次加工等の後工程の装置に供
給する方法として、スリングベルト方式、コンベア方式
等が公知であるが、何れの方式でも台車の高い位置決め
精度は要求されず、位置決めは人力あるいはフォークリ
フト等により行なわれてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】台車に積載されたパイ
プ等の棒状の積載体を、検査・梱包・二次加工等の後工
程に自動的に供給する装置の開発・導入は、省力化、コ
スト低減等の面から必須であるが、従来の位置決め方法
では自動供給装置の要求する位置決め精度を満足するこ
とは困難であった。また、フォークリフトによる位置決
めではリフトのツメ等で台車あるいは製品そのものを損
傷する危険性があった。本発明は、従来の問題点に鑑
み、台車を所定の位置に大まかにセットしておくだけで
自動的に厳密な位置決めができる、製品供給の自動化に
十分対応可能な台車の位置決め装置を提供することを課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、台車を指定位
置において幅方向に位置決めする位置決め手段と台車の
引込み・排出手段とを備え、前記位置決め手段は、緩角
度で外方へ開くテーパ部から指定位置を含む平行部まで
積載台車を指定位置に誘導する1対のガイドからなり、
テーパ部の先端は台車の幅の1.1〜1.25倍の間隔
であり、平行部は台車の幅とほぼ等しいことを特徴とす
る台車の位置決め装置を要旨とする。
【0005】本発明は、台車を幅方向に位置決めする位
置決め手段と台車を指定位置に引込みまたは排出する手
段から構成される。位置決め手段は、1対のガイドから
成り、その間隔はテーパ部の先端では台車の幅より広
く、通常台車の幅の1.1〜1.25倍であり、ガイド
中央へ行くに従い間隔は狭まり、基部から平行となる。
平行部の間隔は、後工程への台車引込み・排出手段が要
求する台車の幅方向の位置決め精度により決まる。ま
た、一般に、平行部の長さは、台車がガイドと平行にな
るために少なくとも台車長さの1/2以上あることが好
ましい。
【0006】ガイドは、台車を引き込む際、ガイドに台
車の先端角が衝突するので、耐衝撃性、耐久性を有する
ことが好ましい。このガイドに用いる材料は鉄板でも良
いが、台車導入角度が大きかったり(10°以上)、あ
るいは台車の重量(製品含む)が重い場合、台車の先端
角がガイドのテーパ部に衝突したときにガイドと台車が
滑りにくい場合は、動力での引込みは過負荷となり易
い。そこで、台車の重量が重く、導入角度のバラツキが
大きい場合は、衝突の際の摩擦抵抗を小さくし小さな牽
引力で引き込めるように、ガイドはその衝突面にフッ素
樹脂板、ポリエチレン板等、摩擦係数が小さな滑り易い
材料を選定するか、あるいはローラーコンベア、ホイー
ルコンベア、フリーベア等を取りつけて転がり摩擦を利
用したり、あるいは台車の先端角を面取りしておくこと
が好ましい。また、台車が引込み・排出手段により入口
部に誘導され通過する際、台車は入口部内側のテーパ部
に衝突し擦って移動する。その場合には特に大きな負荷
が掛かるため、この部分は特に頑丈な構造であることが
好ましい。引込み・排出手段は、ガイドの入口部にラフ
にセットした台車をガイドに沿って機械的に引込み・排
出する手段であり、これには(アタッチメント付き)チ
ェーンコンベア、パワーシリンダー、エアーシリンダ、
油圧シリンダ等が適している。
【0007】また、ガイドのテーパ部の長さが十分に取
れず導入角度が大きくなる場合には、別に幅寄せ装置を
併用するとスムーズな引込みが可能となる。幅寄せ装置
は、台車の引込みを開始してから、台車の先端がガイド
のテーパ部を通り過ぎるまでに、台車の固定車輪が移動
する範囲の床面がわずかな外力で幅方向に動く機構であ
れば良い。一般に、ガイドの導入角度が15°以上の場
合は幅寄せ装置を使用するのが望ましく、導入角度が3
0°までは幅寄せ装置により対応できる。
【0008】引込み・排出手段は引込み・排出の動作と
移動距離を満足するものであれば良く、公知のチェーン
コンベアあるいはパワーシリンダ、エアーシリンダ、油
圧シリンダ等が好適に用いられる。引込み排出手段の作
動は、チェーンコンベアの場合、アッタチメント付チェ
ーンに取り付けたプレートまたはフックを台車、特には
台車のフレームに取り付けた掛金に引掛けるか、また、
チェーンコンベアが2基の場合はチェーンコンベア間に
プレートを渡して取り付け、台車に取り付けたピンを該
プレートに引掛けて、チェーンコンベアを正転(引込
み)逆転(排出)することにより行なう。また、引込み
排出手段の作動を、パワーシリンダ、エアーシリンダ、
油圧シリンダで行なう場合は、台車前部に取りつけられ
たマグネットとシリンダロッドを着脱させ、シリンダを
往復運動させることにより行なう。
【0009】スペースが限定されガイドの長さが十分取
れない場合には、ガイドのテーパ部を短くしなければな
らないが、台車の導入角度が15°以上と広くなる場合
は幅寄せ装置を付加することが好ましい。幅寄せ装置
は、例えば床面にピットを掘り、ベースにレールあるい
はリニアウェイ等の直動機構を取り付け、その上に鉄板
等のテーブル(レールの場合は車輪付き)を取り付けた
ものを設置すれば良く、台車の荷重が掛かっていないと
きは、テーブルがバネあるいはエアーシリンダ等でセン
タリングされる公知の機構を備えていることが好まし
い。
【0010】
【作用】台車位置決め手段の入口部にラフに置かれた台
車は、引込み排出手段により入口部中央部、更にはガイ
ドの平行部に誘導される。その際、床面に設置されたガ
イドのテーパ部により台車の幅方向の位置が規制され、
ガイドの平行部に達したときには台車とガイドがほぼ平
行となる。この時幅寄せ装置を併用すれば、床面が台車
の幅方向にスライドする機構により台車の幅方向の位置
の規制をより効果的に行うことができる。このようにし
てガイドの平行部に誘導された台車は、最終的に引込み
・排出手段により後工程装置の指定位置に位置決めされ
る。この位置決め装置により、後工程への製品自動供給
装置が要求する精度を満足する程度の位置決めが自動的
に行なわれる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1の(a),(b)は、プラスチックパイプを
積載した台車1を後工程装置前の指定位置に移動させる
一実施例を示すものである。1は台車、2は台車を誘導
する1対のガイドで、入口部3には緩角度のテーパ部5
があり、そこから平行部6までは次第に狭くなってい
る。台車1は、4輪台車であって、大きさは長手方向3
m、幅方向2m,床面高さ500mmで、その幅方向両
側に積載物落下防止柵7を備えている。
【0012】ガイド2のテーパ部5は、台車1がスムー
ズに入口部3の中央部へ導入されるよう、緩やかに形成
されており、テーパ部5の先端の間隔は台車幅の1.2
倍となっている。その材料には鉄板を使用し、台車の先
端角が衝突するため頑丈な構造となっている。また、テ
ーパ部内側の基部はその裏側を更に鉄板で補強され、特
に頑丈な構造となっている。引込み排出手段として図1
(b)ではチェーンコンベアが示されている。これは図
示するようにプラスチックパイプ20を積載した台車1
を後工程装置前の指定位置まで輸送する。図2は、幅寄
せ装置の一例を示すもので、幅寄せ装置8は、例えば床
面にピットを掘り、ベース12にレール9およびリニア
ウェイ11の直動機構を取り付け、その上に鉄板製のテ
ーブルが取り付けられている。台車の荷重が掛かってい
ないときは、テーブルがバネあるいはエアーシリンダ等
でセンタリングされる公知の機構を備えている。
【0013】以上のような本発明の位置決め装置を用
い、プラスチックパイプを積載した台車を後工程の指定
位置に位置決めを行ったところ、製品供給の自動化に十
分対応可能な台車の位置決めが得られた。
【0014】
【発明の効果】本発明の台車の位置決め装置によれば、
従来のようにフォークリフトを使用する必要がなく、そ
のため台車あるいは製品の損傷を防止できる。また、製
品を自動供給するための条件となる台車の位置決めを、
自動的に精度よく行う装置を比較的安価に提供できるた
め、省力化、製造コスト低減等のための製品自動供給装
置の開発・導入が容易に可能となる。さらに、幅寄せ装
置の併用により限られたスペースを有効に利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は台車位置決め装置の実施例を示す概略
平面図である。(b)はプラスチックパイプを積載した
台車とガイドとの位置関係を示す説明図である。
【図2】(a)は台車の幅寄せ装置の概略平面図であ
る。(b)は台車の幅寄せ装置の概略正面図である。
(c)は台車の幅寄せ装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 台車 2 ガイド 3 入口部 4 基部 5 テーパ部 6 平行部 7 積載物落下防止柵 8 幅寄せ装置 9 レール 10 テーブル 11 リニアウェイ 12 ベース 13 バネ 20 プラスチックパイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車を指定位置において幅方向に位置決
    めする位置決め手段と台車の引込み・排出手段とを備
    え、前記位置決め手段は、緩角度で外方へ開くテーパ部
    から、指定位置を含む平行部の指定位置まで積載台車を
    誘導する1対のガイドからなり、テーパ部の先端は台車
    の幅の1.1〜1.25倍の間隔であり、平行部は台車
    の幅とほぼ等しいことを特徴とする台車の位置決め装
    置。
  2. 【請求項2】 ガイドは、平滑で耐衝撃性、耐久性材料
    からなり、そのテーパ部内側の基部はとくに頑丈な構造
    であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 台車の引込み・排出手段が、チェーンコ
    ンベア、パワーシリンダ、エアーシリンダ、油圧シリン
    ダから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  4. 【請求項4】 位置決め装置に、幅寄せ装置が付加され
    ることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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JPS6081905U (ja) * 1983-11-14 1985-06-06 株式会社日立製作所 台車位置決め装置

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