JPH08290603A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH08290603A
JPH08290603A JP7097254A JP9725495A JPH08290603A JP H08290603 A JPH08290603 A JP H08290603A JP 7097254 A JP7097254 A JP 7097254A JP 9725495 A JP9725495 A JP 9725495A JP H08290603 A JPH08290603 A JP H08290603A
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preheating
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thermal head
temperature
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Naoto Kataoka
直人 片岡
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 次のラインの印字開始までの時間が長すぎて
予熱による感熱ヘッドの温度が所定値を外れてしまう場
合に簡単に感熱ヘッドの温度を保持できるようにした印
字装置を提供することにある。 【構成】 画データに基づいて感熱ヘッド16により印
字を行わせた後、次の印字開始までの間の感熱ヘッド1
6への予熱付与をCPU15にて制御するファクシミリ
装置において、CPU15により第1の予熱パルス幅で
所定回数の印加を予熱制御した後、より小さい予熱パル
ス幅で第2の予熱パルス幅の印加を予熱制御するように
した。これにより、感熱ヘッド16の温度は所定温度範
囲内で移行するため、予熱後の印字パルス幅印加によっ
て印字のムラや白抜けがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は感熱ヘッドを用いて印
字するファクシミリ装置等の印字装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 一般にファクシミリ装置においては画
データが符号化された状態で伝送されるが、その符号化
された画データの情報量はライン毎に異なる場合がほと
んどである。そのため、画データを符号化し更に受信側
で複号化する時間も各ライン毎に異なり、画データを受
信して印字する場合に1ラインの印字を行ってから次の
印字を行うまでの時間は各ライン毎の処理時間に伴い変
化する。
【0003】感熱ヘッドによって印字する印字装置では
1ラインを印字した後、次のラインの印字を開始するま
での時間が長くなると、その間は感熱ヘッドが発熱され
ないため、同ヘッドの温度が低下してしまう。従って、
次のラインの印字に際して、感熱ヘッドが発熱制御され
ても同ヘッドの温度が十分上昇せず、印字濃度が薄くな
ってしまう。そのため、従来では次のラインの印字まで
の時間が長くなる場合には感熱ヘッドの温度が低下しな
いように、感熱ヘッドを予熱するようにしていた。
【0004】従来のファクシミリ装置の予熱手段として
は以下のような方法がある。例えば、図7の実線で示す
ように、同感熱ヘッドの温度に対応した印字パルス幅を
単純な1次式の関係を設定したものがある。この印字パ
ルス幅は次のように決定される。
【0005】W=aX/b+c・・・・・式1 (Wは印字パルス幅、a,b,cは例えば16進法等に
換算された定数、Xはサーミスタ出力のA/D変換値) まず、感熱ヘッドに装着された温度検出用センサたるサ
ーミスタにより温度が検出されると、この式1のXにそ
の温度のA/D変換値が代入され、その結果、感熱ヘッ
ドの温度に対応する印字パルス幅Wが決定されて、その
時間幅で印字パルスが印加されるようになっている。
【0006】そして、そのラインの印字終了後に感熱ヘ
ッドには次のラインの印字のために予熱用パルス信号が
印加されるが、この予熱パルス幅は図5の1点鎖線の1
次式で表される。この予熱パルス幅は次のように決定さ
れる。
【0007】Wp=pW/q+r ・・・・・式2 (Wpは予熱パルス幅、p,q,rは例えば16進法等
に換算された定数、Wは印字パルス幅) 予熱パルスはヘッドの温度が十分上昇しなかったのでは
印加する意味がなくなるし、一方で必要以上に印加して
しまうと、濃淡ムラが生じて高品質な印字画像形成装置
を得ることができない。そのため、上記a,b,cや
p,q,r等の値も適度な温度となるように機種に応じ
て実験や経験に基づいて決定される。例えば式2の関数
で示される図7のグラフにおいては所定温度内では常に
印字パルス幅Wに対して50パーセントの割合の時間幅
Wpで予熱パルスが印加されるように調整されている。
【0008】ところで、予熱パルスの印加は受信された
次の1ライン分の画データが復号化されて印字が開始さ
れるまで、所定時間幅で繰り返し行われる。そして、次
のラインの印字開始までの時間幅が変動するために、予
熱回数もそれに応じて変動することとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、予熱パルス
を繰り返し印加する結果、次のラインの印字パルスの印
加によって感熱ヘッドの温度が上がりすぎて、ムラが生
じてしまうことがあった。この場合に予熱パルスの全体
のレベルを下げることも考えられるが、実際には単純に
シフトさせるだけではムラは十分防止できず、逆に十分
感熱ヘッドが暖まらず予熱の効果が得られないいわゆる
白抜き部分が発生してしまうこともあった。
【0010】ここに図7の2点鎖線で示すように、印字
パルス幅の値に対する予熱パルス幅の値の割合が感熱ヘ
ッドの温度が高いほど小さく、同ヘッドの温度が低いほ
ど大きくなるような曲線のグラフとして設定することも
可能ではある。そして、式1で示される印字パルス幅W
に対してこのような予熱パルス幅と感熱ヘッド温度との
関係を採り得るならば、同一条件における予熱パルス幅
をこの曲線下方にシフトさせることで予熱による感熱ヘ
ッドの温度上昇を防止できる可能性もある。しかし、こ
のような予熱パルス幅の関数設定は自ずとデータ容量が
多くなり、そのためのデータ領域が必要となる外、演算
処理も大変複雑化する。
【0011】本発明は上記課題を解決するためのもので
ある。その目的は、次のラインの印字開始までの時間が
長すぎて予熱による感熱ヘッドの温度が所定値を外れて
しまう場合に簡単に感熱ヘッドの温度を適正値に保持で
きるようにした印字装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する
ために、請求項1の発明では、制御手段は所定エネルギ
ー量で所定回数の第1の予熱を付与する第1の予熱手段
と、それとは異なるエネルギー量で同予熱手段の予熱に
連続して第2の予熱を付与し続ける第2の予熱手段とを
備えることを要旨とする。また、請求項2の発明では請
求項1の発明に加え、第2の予熱手段は第1の予熱手段
よりもエネルギー量を小さくしたことを要旨とする。ま
た、請求項3の発明では請求項2の発明に加え、前記第
1の予熱手段は第1の予熱パルス幅を印加する第1の印
加手段とし、前記第2の予熱手段は第2の予熱パルス幅
を印加する第2の印加手段としたことを要旨とする。
【0013】
【作用】 上記のように構成すると、請求項1の発明で
は制御手段は感熱ヘッドに対して所定エネルギー量の第
1の予熱を所定回数行う。そして、第1の予熱に連続し
て第1の予熱とは異なるエネルギー量の第2の予熱を行
い、感熱ヘッドの予熱レベルを変更する。
【0014】請求項2の発明では請求項1の発明の作用
に加え、制御手段が感熱ヘッドに対して行う予熱は第1
の予熱よりも第2の予熱のほうが小さいエネルギー量、
すなわち感熱ヘッドの予熱が第2の予熱のほうが低い温
度で行われるようにした。そして、第1の予熱により上
がり過ぎた予熱レベルを下げるようにする。請求項3の
発明では請求項1又は2の発明の作用に加え、第1の予
熱パルス幅に対して異なる幅を有する第2の予熱パルス
幅を印加することで第2の予熱レベルを変更する。
【0015】
【実施例】 以下、本発明のファクシミリ装置を具体化
した実施例について図1〜図6に基づいて説明する。図
1に示すように、ファクシミリ装置はモデム12、NC
U(ネットワークコントロールユニット)13及びCP
U(中央処理装置)15を有している。装置全体の動作
を制御、演算するCPU15はモデム12を介してNC
U13と接続され外部回線と画データの送受信を行う。
ファクシミリ装置内には感熱ヘッド16が設置され、同
ヘッド16には図示しない多数の発熱抵抗体が感熱記録
紙との接触対向面に形成されている。同感熱ヘッド16
の発熱抵抗体を支持する基板上にはサーミスタより構成
される温度センサー17が取りつけられている。また、
同感熱ヘッド16の下流側には紙送りモータ18が設置
されており、同モータ18が回転されることで同記録紙
が1ライン分ずつ下流側に送られるようになっている。
【0016】モデム12は送受信データの変調・復調を
行うとともに、各種信号を発生させ、また各種信号の検
出を行う。NCU13は電話回線との接続を制御すると
ともに、相手先のファクス番号に対応したダイヤルパル
スの送出、及びその着信を検出する機能を備えている。
制御手段、予熱手段及び印加手段たるCPU(中央処理
装置)15には前記モデム12、NCU13の他にRO
M(リードオンリーメモリ)20、RAM(ランダムア
クセスメモリ)21、読取部22、ヘッド駆動回路2
4、割り込みタイマ25、温度センサ17、モータ駆動
回路26が接続されている。
【0017】第1及び第2の予熱手段、第1及び第2の
印加手段たるROM20にはファクシミリ装置全体の動
作及びNCU13の動作を制御するためのプログラムが
記憶される。また、前記ROM20内には前記式1で表
される印字パルス幅データの関数式Wが予め記憶されて
いる。関数式Wは図2における実線として表される。ま
た、この印字パルス幅Wに応じた第1の予熱パルス幅デ
ータとして図2の一点鎖線で表されるWp=1/2W+
20(H,16進法)で示されるの関数式のデータが記
憶されている。また、同じく図2の太線で表される第2
の予熱パルス幅データとしてWq=1/8Wpで示され
る関数式データが記憶されている。
【0018】また、RAM21はCPU15の演算に必
要な各種情報や、送受信した画データを一時的に記憶す
る揮発性の画像メモリである。読取部22は原稿上の画
像の読み取りを行う。ヘッド駆動回路24はCPU15
から送られてくる1ライン分の画データ(ラインデー
タ)と後述する所定の印字パルス幅信号とに基づいて印
字パルスを作成する。ヘッド駆動回路24は図示しない
ラインメモリを備え、入力されたラインデータが、この
ラインメモリに一時的に記録される。ヘッド駆動回路2
4には前記感熱ヘッド16が接続されている。ヘッド駆
動回路24はCPU15からの印字要求を受けると、感
熱ヘッド16に印字パルスを印加するようになってい
る。ヘッド駆動回路24からの印字パルスに基づいて、
感熱ヘッド16の発熱抵抗体が選択的に発熱されて、記
録紙上に1ライン分の印字が行われる。尚、本実施例に
おいて、感熱ヘッド16を備えた印字装置としては、イ
ンクリボン上のインクを記録紙上に熱転写する感熱転写
式の印字装置を適用してもよい。又、前記ヘッド駆動回
路24は、感熱ヘッド16が発熱制御されている間は、
CPU15に対して印字中である旨の印字表示信号を出
力する。
【0019】割り込みタイマ25は、所定時間幅(本実
施例では5ms)で常に割り込み信号を出力する。そし
て、CPU15はその割り込み信号の入力に基づいて印
字要求信号があればラインメモリにラインデータの転送
を起動し、なければ第1の予熱パルス幅信号を第1又は
第2の予熱手段及び第1又は第2の印加手段たるヘッド
駆動回路24に出力する。ラインデータの転送はDMA
転送により行い、転送終了時に転送終了割り込み信号が
発生し、この割り込みによりCPU15は印字パルス幅
信号をヘッド駆動回路24に出力する。ヘッド駆動回路
24は、ラインメモリに保持されているラインデータと
印字パルス幅W又は第1の予熱パルス幅Wpの式とに基
づいてCPU15により作成された印字又は予熱パルス
を感熱ヘッド16に印加する。CPU15はラインデー
タの転送起動後、割り込みタイマ25からの割り込み信
号を12回カウントし、第1の予熱パルス幅信号を出力
し続ける。ここに、第1の予熱パルス幅で13回以上の
印加を行うと感熱ヘッド16は温度が高くなりすぎ、そ
の状態で次のラインの印字幅パルスが印加されると印字
が濃くなってムラがでてしまうこととなる。
【0020】第1の予熱パルスを12回カウントする間
に次のラインのラインデータが揃わなかった場合には、
第2の予熱パルス幅Wqの式に基づいてCPU15は1
3回めの割り込み信号から第2の予熱パルス幅信号を第
2の予熱手段及び第2の印加手段たるヘッド駆動回路2
4に出力し始める。そして、ヘッド駆動回路24はライ
ンメモリに保持されているラインデータと第2の予熱パ
ルスを感熱ヘッド16に印加する。尚、このように感熱
ヘッド16が予熱制御されている間もヘッド駆動回路2
4はCPU15に対して印字表示信号を出力している。
【0021】温度センサ17は感熱ヘッド16によるタ
イマ割り込み信号発生毎に、同ヘッド16の基板上の温
度を検出して、温度検出信号をCPU15に出力する。
CPU15はその検出信号に基づいて、感熱ヘッド16
の基板の温度(以下単に感熱ヘッド16の温度という)
を認識する。
【0022】モータ駆動回路26はCPU15から送ら
れてくるモータ駆動命令に基づいて駆動信号を発生し、
その駆動信号を前記紙送りモータ18に出力するように
なっている。各画データは各ライン毎にデータ量が異な
り、伝送・処理時間が予め設定された所定の時間幅(本
実施例では10ms)を越えない場合には、その10m
s毎にモータ駆動命令を出力して、記録紙を10msず
つ送らせる。
【0023】次に、前記CPU15により実行される1
頁分の画データの受信時における動作について図4〜図
6に示すフローチャートに従って説明する。CPU10
は画データを受信すると、先ずステップ(以下Sとす
る)1において、ラインデータの復号化を開始するとと
もに、その復号化データをRAM21に一時記憶する。
そして、CPU10はラインデータの復号化が終了する
とS2において前ラインの印字要求信号が受け付けられ
たかどうかを判断する。この判断は印字要求信号の有無
に基づいて行われる。そして、CPU15は、印字要求
信号のある場合には印字要求信号が受け付けられるのを
待つ。一方、印字要求信号のない場合にはS3に移行し
て印字要求信号を出力する。そして、CPU15はタイ
マ割り込み信号の入力に基づいて図6に示す割り込みル
ーチンを実行する。尚、本ルーチンは図3のタイミング
チャートを参照しながら行う。CPU15はS5におい
て受信動作中でなければ何も実行しない。
【0024】受信動作中の場合、印字要求信号があれ
ば、CPU15はS8においてモータ駆動回路26に駆
動信号を出力し、紙送りモータ18を駆動させて記録紙
を1ライン分送る。続いてRAM21に一時的に記憶し
たラインデータをヘッド駆動回路24のラインメモリに
DMA転送する。その後、DMA転送終了時に割り込み
信号が発生し、このDMA転送終了割り込みによりCP
U15はS18で温度センサ25からの検出信号に基づ
き、感熱ヘッド16の温度を認識し、認識した温度に基
づいてS7において図2の印字パルス幅Wのデータ式に
サーミスタの温度データを代入して演算する。そして、
その結果に基づき感熱ヘッドに印加すべき印字パルス幅
を設定し、その印字パルス幅信号をヘッド駆動回路24
に出力する。そして、設定された印字パルス幅で感熱ヘ
ッド16により印字が行われる(図5)。
【0025】DMA転送を開始した後S10においてC
PU15は印字要求信号をクリアするとともに予熱回数
の初期値N=12を立てる。一方、S7において印字要
求信号がない場合にCPU15はN=0ではないと判断
すると、図2の実線で示す印字パルス幅Wの式W=aX
/b+cに感熱ヘッド16の温度に基づいて感熱ヘッド
16のA/D変換後のXのデータ値を代入し、印字パル
ス幅信号Wを決定する。そして、CPU15はその設定
された印字パルス幅Wを図2の一点鎖線で示す第1の予
熱パルス幅Wp=1/2W+20(H)の式に代入して
第1の予熱パルス幅Wpを決定する(S13)。そし
て、設定した第1の予熱パルス幅Wpをヘッド駆動回路
24に出力し、感熱ヘッド16は第1の予熱パルス幅W
pで印加される(S14)。
【0026】即ち、図3における第1の予熱の第1回目
が行われることとなる。そして、CPU15はS15に
て予熱回数Nをデクリメントしタイマ割り込みルーチン
を終了する。また、N=0と判断するとCPU15はS
16において第2の予熱パルス幅WqをWq=1/8W
pの式に代入して決定する。そして、S17においてC
PU15はこの13回目以降の割り込み信号の入力に基
づいて前記設定した第2の予熱パルス幅Wqをヘッド駆
動回路24に出力し、感熱ヘッド16は第2の予熱パル
ス幅Wqで印加される。これにより、感熱ヘッド16が
第1の予熱パルス幅Wpによる印加の予熱に比べ、より
低い温度レベルで予熱されることとなり、図に示すヘッ
ド温度の転換点Oにおいて感熱ヘッド16の温度は低下
する。尚、S6において感熱ヘッド16が駆動(発熱)
中かどうかが判断される。ここで、駆動(発熱)中であ
れば何もせずにタイマ割り込みルーチンを終了する。
【0027】図4に戻り、CPU15はS4において、
1頁の受信が終了したか否かを判断し、受信終了の場合
には処理を一旦終了し、受信終了でない場合には前記S
1に戻り、次のラインデータの復号化を開始する。
【0028】以上のように構成することで本実施例では
次のような効果が奏される。 (1)予熱パルス幅と感熱ヘッドの関係を簡単な1次式
で表した第1の予熱パルス幅Wpでは印加し続けると感
熱ヘッド16の温度が上がりすぎて次の印字パルス幅を
印加した場合に温度が高すぎて印字にムラがでてしまう
こととなる。しかし、本実施例では第1の予熱パルス幅
Wpは12回に止め、13回目以降の予熱はよりレベル
を下げた第2の予熱パルス幅Wqで行うため、予熱温度
が高すぎることがなく、また急激に下がってしまうこと
もなく適度な予熱温度を保つことが可能である。
【0029】(2)本来、予熱パルス幅と感熱ヘッドの
関係を簡単な1次式で表した第1の予熱パルス幅Wpで
は予熱パルスレベルを微妙に調整するのは困難である。
例えば予熱を続けると印字にムラがでてしまうからとい
って、予熱パルスを下げると不十分な予熱となって白抜
けが生じてしまう場合もあった。そのため、図5の2点
鎖線のようなグラフ化した場合に曲線を有する式を設定
する必要があった。しかし、本実施例のように13回目
以降は1/8にレベルダウンした第2の予熱パルス幅W
qで予熱するようにしたため、そのようなデータ量が多
く演算の面倒な式を設定する必要がなく、簡単に適度な
予熱温度を保つことが可能である。
【0030】本発明は次のような態様に変更して実施す
ることも可能である。 上記実施例では第1の予熱パルス幅Wpの印加の繰り
返しで次第に感熱ヘッド16の温度が上昇する場合につ
いて説明した。しかし、第1の予熱パルス幅Wpのパル
ス幅を小さく設定して印加すると逆に感熱ヘッド16の
温度が下降する場合もある。すなわち、次の印字パルス
幅を印加した場合に白抜けが生じてしまうこともありう
る。従って、その場合には、第1の予熱パルス幅Wpを
所定回数印加した後に、続いてそれよりも予熱パルス幅
の大きな第2の予熱パルス幅Wqをパルス幅を印加する
ようにしてもよい。
【0031】第2の予熱パルス幅Wqの印加回数を制
限して、更にレベルダウンした第3の予熱パルス幅を設
定することも可能である。尚、印加により逆に感熱ヘッ
ド16の温度が下降する場合ではレベルアップした第3
の予熱パルス幅を設定するようにする。
【0032】本発明をファクシミリ装置以外の印字装
置、例えばプリンタに具現すること。その他、上記実施
例では第1の予熱パルス幅Wpの印加は12回であった
が、12回に限定されるものではない他、本発明は趣旨
を変更しない範囲において変更して実施例することは自
由である。
【0033】また、以上の実施例によって把握されるそ
の他の技術的思想について、その効果とともに以下に記
載する。 (1)請求項3に記載する第1及び第2印加手段を記憶
する記憶手段(上記実施例ではROM20)と、同記憶
手段のデータに基づいて感熱ヘッド駆動手段(上記実施
例ではヘッド駆動回路24)に2種類の予熱パルス幅信
号を出力する出力手段(上記実施例ではCPU15)と
により構成した印字装置。
【0034】これにより記憶手段から容易に第1及び第
2印加手段のデータを取り出して幅の異なる2種類の予
熱パルス幅信号を出力することができる。
【0035】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1の発明
によれば、2種類の予熱レベルを取り入れることで、次
の印字データの印字が遅れた場合でも、感熱ヘッドの温
度を所定範囲内で移行させることが極めて簡単に、かつ
複雑な演算やデータ容量をそれほど要せずともできるこ
ととなる。請求項2の発明では請求項1の発明において
感熱ヘッドの温度が所定値以上に上がりすぎることがな
くなる。請求項3の発明では請求項1又は2の発明に加
え、第1の予熱を第1の予熱パルス幅を印加する第1印
加手段で行い、第2の予熱を予熱パルス幅を印加する第
2印加手段により行うことで、制御が容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をファクシミリ装置に具現化した回路
構成図。
【図2】 感熱ヘッドの温度に対する印字パルス幅、第
1の予熱パルス幅及び第2の予熱パルス幅を説明するグ
ラフ。
【図3】 印字パルス及び予熱パルスの印加動作を示す
タイミングチャート。
【図4】 CPUにより実行される印字動作のメインル
ーチンのフローチャート。
【図5】 印字パルス出力の説明をするための割り込み
ルーチンのフローチャート。
【図6】 CPUにより実行される印字及び予熱動作の
割り込みルーチンのフローチャート。
【図7】 従来の印字パルス幅及び予熱パルス幅を説明
するグラフ。
【符号の説明】
15…制御手段、第1及び第2の予熱手段、第1及び第
2の印加手段たるCPU、16…感熱ヘッド、20…第
1及び第2の予熱手段、第1及び第2の印加手段たるR
OM、24…第1及び第2の予熱手段、第1及び第2の
印加手段たるヘッド駆動回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱ヘッドにより印字を行わせた後、次の
    印字開始までの間の感熱ヘッドへの予熱付与を制御する
    制御手段を設けた印字装置において、同制御手段は所定
    エネルギー量で所定回数の第1の予熱を付与する第1の
    予熱手段と、それとは異なるエネルギー量で同予熱手段
    の予熱に連続して第2の予熱を付与する第2の予熱手段
    とをそれぞれ備える印字装置。
  2. 【請求項2】前記第2の予熱手段は第1の予熱手段より
    もエネルギー量が小さい請求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】前記第1の予熱手段は第1の予熱パルス幅
    を印加する第1の印加手段であり、前記第2の予熱手段
    は第2の予熱パルス幅を印加する第2の印加手段である
    請求項1又は2に記載の印字装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7456854B2 (en) 2005-01-14 2008-11-25 Funai Electric Co., Ltd. Thermal printer
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