JPH08290451A - 射出成形機の射出速度制御方法および装置 - Google Patents
射出成形機の射出速度制御方法および装置Info
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- JPH08290451A JPH08290451A JP7100905A JP10090595A JPH08290451A JP H08290451 A JPH08290451 A JP H08290451A JP 7100905 A JP7100905 A JP 7100905A JP 10090595 A JP10090595 A JP 10090595A JP H08290451 A JPH08290451 A JP H08290451A
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Abstract
されたか否かを自動的に判別する。 【構成】 射出シリンダ内に進退可能に挿入された射出
プランジャを前進させる駆動力を第一の検出手段によっ
て検出し、この第一の検出手段による検出値PAが予め
設定した基準値PSHを超えた時点で予め定めた減速関
数による減速制御プロファイルVDに従って射出プラン
ジャの前進速度を減速制御し、保圧切換点において射出
プランジャの前進速度を第二の検出手段によって検出
し、この第二の検出手段による検出値VSが上限値VA
Hを上回っているか否かと検出値VSがが下限値VAL
を下回っている否かの少なくとも何れか一方の判別を行
い、検出値VSが上限値VAHを上回っているか或い下
限値VALを下回っているかの少なくとも何れか一方の
場合にアラーム信号を出力する。
Description
出速度制御方法および装置に関するものであり、特に充
填工程より保圧工程への切換区間における射出プランジ
ャの減速制御を行う射出速度制御方法および装置に関す
るものである。
(スクリュ)の位置に応じて射出プランジャの前進速度
を予め設定されたプロファイルに従ってプログラム制御
することは従来より行われている。
一般に、図10に例示されているように、射出プランジ
ャの充填ストロークを複数個に区分し、その各区間毎に
前進速度V1 、V2 、V3 、V4 を指定して多段の矩形
プロファイルを設定し、射出プランジャの前進速度を、
射出プランジャの位置に対し、矩形プロファイルで設定
した速度V1 、V2 、V3 、V4 により制御する。
後半部分の速度V3 、V4 は、金型内樹脂流路に溶融樹
脂が充満する充填完了時点の手前で、射出プランジャの
前進を減速させ、金型内の溶融樹脂圧力に異常な高圧力
を発生させない制御のための設定であり、充填完了手前
の射出プランジャの減速制御を行うものである。
定されると、射出プランジャの前進のための駆動力PA
は、図10に示されているように変化する。
部分の速度V3 、V4 は、的確に減速を行い、しかも過
剰減速によって充填中に金型末端付近の樹脂が過度に冷
却されることを防ぐと云う前提条件のもとに、成形品の
形状に応じて、また成形に使用する樹脂原料の物性に応
じて過不足なく設定されることを要求される。
の設定は、多くの場合、作業者の経験則により試行錯誤
のもとに行われている。
かも過剰減速によって充填中に金型末端付近の樹脂がを
過度に冷却されることを防ぐと云う条件を満たす減速制
御特性の設定には、高度な成形ノウハウが必要であり、
このことが成形条件設定作業を困難なものとしている。
実際には試し打ち成形を数多く繰り返して妥協できる減
速制御特性を設定しており、減速制御特性の設定には多
くの時間がかかると云う問題がある。
4 と段階的に減速したのでは、金型内の溶融樹脂圧力
は、射出プランジャの前進のための駆動力PAの変動か
ら解るように波打ち形状に変動し、必ずしも金型内の溶
融樹脂圧力が健全に保たれない。この不具合を低減、回
避するためには、減速区間におけるプランジャ前進速度
の変化を多段したり、適当な減速関数によって逓減する
ような減速特性を設定する必要が生じる。しかし、この
ような設定はプロファイル設定作業をより一層難しいも
のにする。
とを目的としてなされたものであり、射出プランジャの
減速制御特性が適切に設定されたか否かを自動的に判別
し、更にはその判別結果に応じて減速制御特性を自動修
正し、学習制御によって過不足がない適正な減速制御特
性を自動設定する射出成形機の射出速度制御方法および
装置を提供することを目的としている。
るために、請求項1による射出成形機の射出速度制御方
法は、成形に必要とされる量を計量された溶融樹脂を収
容する射出シリンダ内に進退可能に挿入された射出プラ
ンジャを前進させる駆動力を第一の検出手段によって検
出し、前記第一の検出手段による検出値が予め設定した
基準値を超えた時点で予め定めた減速関数による減速制
御プロファイルに従って射出プランジャの前進速度を減
速制御し、減速制御区間において射出プランジャの前進
速度を第二の検出手段によって検出し、前記第二の検出
手段による検出値が予め設定されている上限値を上回っ
ているか否かと前記検出値が予め設定されている下限値
を下回っている否かの少なくとも何れか一方の判別を行
い、前記検出値が前記上限値を上回っているか或いは前
記検出値が前記下限値を下回っているかの少なくとも何
れか一方の場合にアラーム信号を出力することを特徴と
している。
方法は、請求項1に記載の射出成形機の射出速度制御方
法において、前記判別を保圧工程への切換位置にて行う
ことを詳細な特徴としている。
方法は、請求項1に記載の射出成形機の射出速度制御方
法において、前記減速制御区間にて前記上限値と前記下
限値の少なくとも何れか一方を減速制御特性に応じて連
続的に、あるいは所定ピッチをもって多点に設定し、前
記判別を前記減速制御区間において連続的に、あるいは
多点にて行うことを特徴としている。
方法は、請求項1に記載の射出成形機の射出速度制御方
法において、前記第二の検出手段による検出値が、減速
制御区間中において下限値を下回った場合には、同一成
形サイクルにおけるそれ以降の前記射出プランジャの前
進速度をその時点における前進速度に固定することを詳
細な特徴としている。
方法は、請求項1〜4の何れかに記載の射出成形機の射
出速度制御方法において、前記基準値が2個以上設定さ
れ、各基準値に対し異なる減速関数によって減速制御プ
ロファイルを設定することを詳細な特徴としている。
方法は、請求項1〜5の何れかに記載の射出成形機の射
出速度制御方法において、前記基準値と前記第一の検出
手段による検出値との比較を有効とする区間を、射出プ
ランジャ位置により基準値毎に設定することを詳細な特
徴としている。
方法は、請求項1〜5の何れかに記載の射出成形機の射
出速度制御方法において、前記基準値と前記第一の検出
手段による検出値との比較を有効とする区間を、射出開
始時点からの経過時間により基準値毎に設定することを
詳細な特徴としている。
方法は、請求項1〜7の何れかに記載の射出成形機の射
出速度制御方法において、アラーム信号が出力された場
合には、次の成形サイクルにおける前記基準値を修正す
ることを詳細な特徴としている。
方法で、請求項1〜8の何れかに記載の射出成形機の射
出速度制御方法において、アラーム信号が出力された場
合には、減速制御プロファイルを設定する関数を変更し
て減速制御プロファイルを修正し、次の成形サイクルで
は修正された減速制御プロファイルに従って射出プラン
ジャを減速制御することを詳細な特徴としている。
御方法は、請求項7または8に記載の射出成形機の射出
速度制御方法において、アラーム信号が出力された場合
には、次の成形サイクルで、前記基準値と前記第一の検
出手段による検出値との比較を有効とする区間を変更す
ることをを詳細な特徴としている。
求項11による射出成形機の射出速度制御装置は、成形
に必要とされる量を計量された溶融樹脂を収容する射出
シリンダ内に進退可能に挿入された射出プランジャを前
進させる駆動力を検出する第一の検出手段と、前記第一
の検出手段による検出値が予め設定した基準値を超えた
時点で予め定めた減速関数による減速制御プロファイル
に従って前記射出プランジャの前進速度を減速制御する
減速制御手段と、前記射出プランジャの前進速度を検出
する第二の検出手段と、減速制御区間あるいは保圧切換
位置において前記第二の検出手段によって検出される射
出プランジャの前進速度が予め設定されている上限値を
上回っているか否かと前記検出値が予め設定されている
下限値を下回っている否かの少なくとも何れか一方の判
別を行い前記検出値が前記上限値を上回っているか或い
は前記検出値が前記下限値を下回っているかの少なくと
も何れか一方の場合にアラーム信号を出力するプランジ
ャ速度判別手段とを有していることを特徴としている。
御装置は、請求項11に記載の射出成形機の射出速度制
御装置に、更に、前記プランジャ速度判別手段がアラー
ム信号を出力した場合には、次の成形サイクルにおける
前記基準値の修正、前記減速制御プロファイルの修正、
前記基準値と前記第一の検出手段による検出値との比較
を有効とする区間の変更の少なくとも何れか一つを行う
制御要件修正変更手段を加えたことを特徴としている。
御方法および装置では、第一の検出手段によって射出プ
ランジャを前進させる駆動力を検出し、第一の検出手段
による検出値が予め設定した基準値を超えた時点で、予
め定めた減速関数による減速制御プロファイルに従って
射出プランジャの減速制御を開始する。
により検出されるプランジャ前進速度が、予め設定され
ている上限値を上回っているか否かと、予め設定されて
いる下限値を下回っている否かの少なくとも何れか一方
の判別を行い、プランジャ前進速度が上限値を上回って
いるか或いは下限値を下回っているかの少なくとも何れ
か一方の場合にアラーム信号を出力する。
方法では、そのプランジャ前進速度の適否判別を保圧工
程への切換位置にて行う。即ち保圧切換位置における射
出プランジャの最終速度の適否判別を行う。
方法では、前記減速制御区間において前記上限値と前記
下限値の少なくとも何れか一方を減速制御特性に応じて
連続的に、あるいは所定ピッチをもって多点に設定し、
プランジャ前進速度が、予め設定されている上限値を上
回っているか否かと、予め設定されている下限値を下回
っている否かの少なくとも何れか一方の判別を前記減速
制御区間において連続的に、あるいは多点にて行う。
方法では、減速制御区間中においてプランジャ前進速度
が上限値を上回った場合あるいは前記下限値を下回った
場合には、同一成形サイクルにおけるそれ以降のプラン
ジャ前進速度をその時点における前進速度に固定し、そ
れ以上にプランジャ前進速度が不適切値になることを回
避する。
方法では、減速制御を開始する基準値が2個以上設定さ
れ、各基準値に対し異なる減速関数によって減速制御プ
ロファイルが設定される。
方法では、減速制御を開始する基準値と第一の検出手段
による検出値との比較を有効とする区間を射出プランジ
ャ位置により基準値毎に設定する。
方法では、減速制御を開始する基準値と前記第一の検出
手段による検出値との比較を有効とする区間を、射出開
始時点からの経過時間により基準値毎に設定する。
方法では、アラーム信号が出力されると、次の成形サイ
クルにおける前記基準値を修正する。
方法では、アラーム信号が出力されると、次の成形サイ
クルで使用する減速制御プロファイルを修正する。
御方法は、アラーム信号が出力されると、次の成形サイ
クルにおいて前記基準値と前記第一の検出手段による検
出値との比較を有効とする区間(比較有効区間)を変更
する。
御装置では、アラーム信号が出力されると、制御要件修
正変更手段によって、次の成形サイクルにおける前記基
準値の修正、前記減速制御プロファイルの修正、前記基
準値と前記第一の検出手段による検出値との比較を有効
とする区間の変更の少なくとも何れか一つが行われる。
式射出成形機に適用した実施例を示している。
量を計量された溶融樹脂を収容する射出シリンダ1と、
射出シリンダ1内に進退可能に挿入されたスクリュによ
る射出プランジャ3と、射出プランジャ3を進退駆動す
る油圧シリンダ装置5とを有し、射出プランジャ3の前
進により溶融樹脂をノズル7より金型9内へ射出する。
油が流量制御弁13により流量を計量されつつ供給され
る。
油圧シリンダ装置5に供給される圧油の流量により決ま
り、流量制御弁13による圧油の流量制御によって射出
プランジャ3の前進速度が制御される。
御する可変絞り式の電磁制御であり、射出速度設定装置
15より速度指令信号を与えられて動作する。
ャ3の前進駆動力を油圧シリンダ装置5の油圧により検
出する前進駆動力検出器17と、射出プランジャ3の移
動位置を検出する位置検出器19とが接続されている。
いる速度設定値V1 、V2 による矩形の速度プログラム
制御用のプロファイルを設定されたプログラム設定器2
1と、図2に符号VDにより示されているような所定の
減速関数による減速制御プロファイルを設定する設定減
速関数設定器23とを有し、信号切換器20よりプログ
ラム設定器21と設定減速関数設定器23の何れかより
速度指令信号を流量制御弁13へ出力する。
ランジャ前進駆動力の比較有効区間内の位置であるか否
かを判別するものであり、減速制御設定器26に予め設
定されたプランジャ移動位置による比較有効区間と位置
検出器19により検出される射出プランジャ3の位置と
を比較し、現在のプランジャ位置が比較有効区間になれ
ば、回路開閉器27をオンさせる。
前進駆動力検出器17が検出する射出プランジャ3の前
進駆動力の検出信号を比較器29へ送信する。
り検出された射出プランジャ3の前進駆動力が基準値設
定器31により設定された基準値に達したか否かを判別
し、前進駆動力が基準値に達した時には減速関数設定器
23へ動作開始指令信号を出力する。
入力によって減速制御設定器26の指令によって設定さ
れている減速プロファイルによる速度指令信号を信号切
換器20より流量制御弁13へ出力する。
較器29が減速関数設定器23へ動作開始指令信号を出
力するまで、即ち射出プランジャ3の前進駆動力が基準
値設定器31により設定された基準値に達するまで、図
2の速度設定値V1 、V2 を定義しているプロファイル
による速度指令信号を信号切換器20より流量制御弁1
3へ出力する。
る検出値より射出プランジャ3の前進速度を演算する。
検出値とプログラム設定器21に設定されている保圧切
換位置とを比較し、保圧切換位置における射出プランジ
ャ3の前進速度をラッチするために速度演算器33へラ
ッチ信号を出力する。
におけるプランジャ前進速度の信号は上限比較器37と
下限比較器39に入力される。
プランジャ前進速度が上限値設定器41に設定されてい
る上限値を上回っているか否かを判別し、プランジャ前
進速度が上限値を上回っていれば、オン信号をOR回路
45へ出力する。
プランジャ前進速度が下限値設定器43に設定されてい
る下限値を下回っているか否かを判別し、プランジャ前
進速度が下限値を下回っていれば、オン信号をOR回路
45へ出力する。
比較器39の何れかよりオン信号を入力することにより
アラーム信号を出力する。
も出力され、減速制御設定器26は、アラーム信号の入
力により、次の成形サイクルのために基準値設定器31
による基準値の修正、減速関数設定器23に設定される
減速関数の修正、比較器25に与える前進駆動力比較有
効区間データの変更の少なくとも何れか一つを行い、制
御要件修正変更手段として機能する。
装置の動作を図2を参照して説明する。
器21に設定されている速度プログラム制御用のプロフ
ァイルが設定している前進速度V1 、V2 により速度指
令信号が信号切換器20を経由して流量制御弁13へに
送られる。これにより油圧源11より油圧シリンダ装置
5に供給する圧油の流量が流量制御弁13により制御さ
れ、射出プランジャ3は、位置に応じて、図2に示され
ているプロファイルに従って前進速度をV1 、V2 と変
化して前進する。
駆動力検出器17により検出される射出プランジャ3の
前進駆動力は、図2にて符号PAにより示されているよ
うに増加する。
予め設定されているプランジャ前進駆動力の比較有効区
間Aにまで移動すると、比較器25の出力信号により回
路開閉器27がオン状態になり、前進駆動力検出器17
が検出する射出プランジャ3の前進駆動力の検出信号が
比較器29へ送信される。
出プランジャ3の前進駆動力が基準値設定器31により
設定されている基準値PSHに達すると、比較器29が
動作開始指令信号を減速関数設定器23へ出力すること
により、減速関数設定器23が図2に符号VDにより示
されているような減速プロファイルによる速度指令信号
を信号切換器20より流量制御弁13へ出力する。
速制御が実行される。
進すると、速度演算器33によって演算された保圧切換
位置における射出プランジャ3の前進速度VSを示す信
号が上限比較器37と下限比較器39へ送られる。
設定器41に設定されている上限値VAHを上回ってい
るか否かの判別が行われ、下限比較器39では前進速度
VSが下限値設定器43に設定されている下限値VAL
を下回っているか否かの判別が行われる。
時の前進速度VSが許容範囲VAL〜VAH内であれ
ば、そのまま制御が継続される。
1に設定されている上限値VAHを上回っているか、あ
るいは下限値設定器43に設定されている下限値VAL
を下回っていれば、OR回路45がアラーム信号を出力
する。
プランジャ3の減速制御が適切に行われたか否かが自動
的に的確に判るになる。
設定器26は、アラーム信号の入力により、基準値設定
器31による基準値PSHの修正、減速関数設定器23
に設定される減速関数の修正、比較器25に与える前進
駆動力比較有効区間Aの変更の少なくとも何れか一つを
行う。
進駆動力PAが基準値PSHに達した時、所定の減速関
数により減速プロファイルVDに従った減速制御が行わ
れ、保圧切換位置における射出プランジャ3の前進速度
がVSとなっている。
ので、減速制御設定器26によって基準値PSHより大
きい新たな基準値PSH′が修正設定される。
にシフトされた減速プロファイルVD′に従って減速制
御が行われ、保圧切換位置での射出プランジャ前進速度
がVS′となって、適性範囲VAL〜VAH内に入るよ
うになる。以後、基準値PSH′を減速制御開始点して
速度制御が行われる。
法、装置における速度プログラム自動設定の状況を、図
9に示す従来例と比較すると、充填開始時の速度設定値
V1 、V2 の設定は同一であるが、図9の従来例で設定
している3段目以降の速度V3、V4 は定義していな
い。
法、装置における速度プログラム自動設定では、減速制
御開始の基準値PSHと、保圧切換位置における射出プ
ランジャ前進速度の上限値VAHと下限値VALを設定
している。
に代えて、図3に示されているように、減速関数設定器
23に設定される減速関数の修正することにより、次の
成形サイクルでは減速プロファイルをVDよりVD′に
変更し、次の成形サイクルにおける保圧切換位置での射
出プランジャ前進速度VS′が適性範囲VAL〜VHL
内に入るようにしてもよい。
4に示されているように、比較器25に与える前進駆動
力比較有効区間をAよりA′に変更することにより、減
速プロファイルVDよる減速開始点を変更し、次の成形
サイクルにおける保圧切換位置での射出プランジャ前進
速度VS′が適性範囲VAL〜VHL内に入るようにし
てもよい。
り、減速制御特性が自動的に最適化される。
各基準値に対し異なる減速関数によって減速制御プロフ
ァイルを演算設定することもできる。この場合には、減
速制御がより一層きめ細かく要求特性に適合して特性を
もって行われ得るようになる。
1 ではある所定の減速関数による減速プロファイルVD
1 を設定し、基準値PSH2 では減速プロファイルVD
1 の減速関数とは異なった減速関数による減速プロファ
イルVD2 を設定している。
圧式射出成形機に適用した他の実施例を示している。
尚、図6に於いて、図1に対応する部分は図1に付した
符号と同一の符号を付して説明を省略する。
6にはプランジャ前進駆動力の比較有効区間が充填開始
時からの経過時間により指定されており、比較器25
は、タイマ47から送られるクロック信号と減速制御設
定器26に指定されている比較有効時間とを比較し、比
較有効時間になれば、回路開閉器27をオンさせる。
比較有効区間が充填開始時からの経過時間によって設定
されること以外は、上述の実施例と同一である。
例と同様の作用が得られる。
圧式射出成形機に適用した他の実施例を示している。
尚、図7に於いても、図1に対応する部分は図1に付し
た符号と同一の符号を付して説明を省略する。
4より比較有効区間であることを示す信号あるいは比較
器29より減速制御区間であることを示す信号が速度演
算器33に与えられ、速度演算器33は、比較有効区間
あるいは減速制御区間を与えられている間、位置検出器
19が出力する検出値より射出プランジャ3の前進速度
を演算する。速度演算器33により演算されたはプラン
ジャ前進速度の信号は下限比較器39に入力される。
減速制御区間におけるプランジャ前進速度が下限値設定
器43に設定されている下限値を下回っているか否かを
判別し、プランジャ前進速度が下限値設定器43に設定
されている下限値を下回っていれば、アラーム信号を出
力する。なお、請求項の記載では、比較有効区間と減速
制御区間とを総称して減速制御区間としている。
も出力され、減速制御設定器26は、アラーム信号の入
力により、同一成形サイクルにおける射出プランジャの
それ以降の前進速度をその時点における前進速度に固定
する指令と、次の成形サイクルのために基準値設定器3
1による基準値の修正、減速関数設定器23に設定され
る減速関数の修正、比較器25に与える前進駆動力比較
有効区間データの変更の少なくとも何れか一つを行う。
限値設定器43に設定されている下限値を下回ると、同
一成形サイクルにおける射出プランジャのそれ以降の前
進速度が、その時点における前進速度に固定されるか
ら、それ以上にプランジャ前進速度が低下することがな
く、プランジャ前進速度がそれ以上に不適切値になるこ
とが回避される。
イルを設定した場合の制御例である。V11、V12、V1
3、V14、V15のように速度を増減がある多段設定した
場合、射出プランジャに要求される前進駆動力PAは、
図示されるように増減を繰り返すような挙動を示す。
に達した時点で減速制御を開始させようとすると、点P
a、Pb、Pcの3点で、前進駆動力PAが基準値PS
Hに到達する。
cである。従ってこの場合には、射出プランジャを前進
させる駆動力PAと基準値PSHとの比較を有効とする
区間を点Peから点Phまでの区間に限定し、点Paか
ら点Peまでの区間は、比較しない制御を行うことによ
り、点Pcから減速プロファイルVDによる制速制御が
行われる。
前進速度VSが許容範囲VAH〜VAL内であるか否か
の判別、その後の減速制御要件の修正、変更などは図1
の場合と同様に行われればよい。
ャ前進速度の適否判別を保圧工程への切換位置の一点で
行っているが、この適否判別は、減速制御区間において
上限値VAHと下限値VALの少なくとも何れか一方を
減速制御特性に応じて連続的に、あるいは所定ピッチを
もって多点に設定し、射出プランジャ3の前進速度VS
が、予め設定されている上限値VAHを上回っているか
否かと、予め設定されている下限値VALを下回ってい
る否かの少なくとも何れか一方の判別を減速制御区間に
おいて連続的に、あるいは最低2点の多点にて行われて
もよい。
連続的行う場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動
力との変化特性の一例を示している。この場合には、上
限値と下限値は各々関数fにより、減速制御特性に適合
するものとして、f(VAH)、f(VAL)とされ、
図に示されているプログラム設定器21に予め設定され
る。
プランジャ3の前進速度VSが適正範囲f(VAL)〜
f(VAH)内であるか否かの判別がプランジャ位置に
応じて連続的に行われ、射出速度制御がより一層的確に
行われるようになる。
1、10による射出成形機の射出速度制御方法および装
置では、第一の検出手段によって射出プランジャを前進
させる駆動力を検出し、第一の検出手段による検出値が
予め設定した基準値を超えた時点で、予め定めた減速関
数による減速制御プロファイルに従って射出プランジャ
の減速制御を開始し、この減速制御区間において第二の
検出手段により検出されるプランジャ前進速度が、予め
設定されている上限値を上回っているか否かと、予め設
定されている下限値を下回っている否かの少なくとも何
れか一方の判別を行い、プランジャ前進速度が上限値を
上回っているか或いは下限値を下回っているかの少なく
とも何れか一方の場合にアラーム信号を出力するから、
射出プランジャの減速制御特性が適切に設定されたか否
かが自動的に的確に判るになる。
方法では、プランジャ前進速度の適否判別を保圧工程へ
の切換位置にて行うから、保圧切換位置における射出プ
ランジャの最終速度の適否判別が行われ、射出プランジ
ャの最終速度が過不足なく設定されたか否かが明確に判
る。
方法では、前記減速制御区間において前記上限値と前記
下限値の少なくとも何れか一方を減速制御特性に応じて
連続的に、あるいは所定ピッチをもって多点に設定し、
プランジャ前進速度が、予め設定されている上限値を上
回っているか否かと、予め設定されている下限値を下回
っている否かの少なくとも何れか一方の判別を前記減速
制御区間において連続的に、あるいは多点にて行うか
ら、減速制御区間における射出プランジャの前進速度が
連続的に、あるいは多点にて監視され、射出速度制御が
より一層的確に行われるようになる。
方法では、減速制御区間中においてプランジャ前進速度
が下限値を下回った場合には、同一成形サイクルにおけ
るそれ以降のプランジャ前進速度をその時点における前
進速度に固定するから、それ以上にプランジャ前進速度
が不適切値になることを回避できる。
方法では、減速制御を開始する基準値が2個以上設定さ
れ、各基準値に対し異なる減速関数によって設定された
減速制御プロファイルに従って射出プランジャの前進速
度を減速制御するから、減速制御がより一層きめ細かく
要求特性に適合して特性をもって行われ得るようにな
る。
出速度制御方法では、減速制御を開始する基準値と第一
の検出手段による検出値との比較を有効とする区間を、
射出プランジャ位置、あるいは射出開始時点からの経過
時間により基準値毎に設定するから、射出プランジャを
前進させる駆動力が充填工程の途中で増減する場合でも
適正点で減速制御が開始される。
方法では、アラーム信号が出力されると、次の成形サイ
クルにおける前記基準値を修正するから、減速制御を開
始する基準値が学習制御により適正値に変更され、成形
ノウハウを必要とすることなく減速制御特性を自動的に
最適化することができる。
方法では、アラーム信号が出力されると、次の成形サイ
クルで使用する減速制御プロファイルを修正するから、
減速制御プロファイルが学習制御により適正値に変更さ
れ、成形ノウハウを必要とすることなく減速制御特性を
自動的に最適化することができる。
御方法は、アラーム信号が出力されると、次の成形サイ
クルにおいて前記基準値と前記第一の検出手段による検
出値との比較を有効とする区間(比較有効区間)を変更
するから、比較有効区間が学習制御により適正値に変更
され、成形ノウハウを必要とすることなく減速制御特性
を自動的に最適化することができる。
御装置では、アラーム信号が出力されると、制御要件修
正変更手段によって、次の成形サイクルにおける前記基
準値の修正、前記減速制御プロファイルの修正、前記基
準値と前記第一の検出手段による検出値との比較を有効
とする区間の変更の少なくとも何れか一つが行われ、こ
れらの学習制御により成形ノウハウを必要とすることな
く減速制御特性を自動的に最適化することができる。
形機に適用した実施例を示す一実施例を示すブロック線
図である。
よる場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動力との
変化特性の一例を示すグラフである。
よる場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動力との
変化特性の他の一例を示すグラフである。
よる場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動力との
変化特性の他の一例を示すグラフである。
よる場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動力との
変化特性の他の一例を示すグラフである。
形機に適用した他の実施例を示すブロック線図である。
形機に適用した他の実施例を示すブロック線図である。
よる場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動力との
変化特性の他の一例を示すグラフである。
よる場合の射出プランジャの前進速度と前進駆動力との
変化特性の一例を示すグラフである
ロファイルと前進駆動力との変化特性の他の一例を示す
グラフである。
Claims (12)
- 【請求項1】 成形に必要とされる量を計量された溶融
樹脂を収容する射出シリンダ内に進退可能に挿入された
射出プランジャを前進させる駆動力を第一の検出手段に
よって検出し、前記第一の検出手段による検出値が予め
設定した基準値を超えた時点で予め定めた減速関数によ
る減速制御プロファイルに従って射出プランジャの前進
速度を減速制御し、減速制御区間において射出プランジ
ャの前進速度を第二の検出手段によって検出し、前記第
二の検出手段による検出値が予め設定されている上限値
を上回っているか否かと前記検出値が予め設定されてい
る下限値を下回っている否かの少なくとも何れか一方の
判別を行い、前記検出値が前記上限値を上回っているか
或いは前記検出値が前記下限値を下回っているかの少な
くとも何れか一方の場合にアラーム信号を出力すること
を特徴とする射出成形機の射出速度制御方法。 - 【請求項2】 前記判別を保圧工程への切換位置にて行
うことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の射出
速度制御方法。 - 【請求項3】 前記減速制御区間において前記上限値と
前記下限値の少なくとも何れか一方を減速制御特性に応
じて連続的に、あるいは所定ピッチをもって多点に設定
し、前記判別を前記減速制御区間において連続的に、あ
るいは多点にて行うことを特徴とする請求項1に記載の
射出成形機の射出速度制御方法。 - 【請求項4】 前記第二の検出手段による検出値が、減
速制御区間中において下限値を下回った場合には、同一
成形サイクルにおけるそれ以降の前記射出プランジャの
前進速度をその時点における前進速度に固定することを
特徴とする請求項1に記載の射出成形機の射出速度制御
方法。 - 【請求項5】 前記基準値が2個以上設定され、各基準
値に対し異なる減速関数によって減速制御プロファイル
を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
載の射出成形機の射出速度制御方法。 - 【請求項6】 前記基準値と前記第一の検出手段による
検出値との比較を有効とする区間を、射出プランジャ位
置により基準値毎に設定することを特徴とする請求項1
〜5の何れかに記載の射出成形機の射出速度制御方法。 - 【請求項7】 前記基準値と前記第一の検出手段による
検出値との比較を有効とする区間を、射出開始時点から
の経過時間により基準値毎に設定することを特徴とする
請求項1〜5の何れかに記載の射出成形機の射出速度制
御方法。 - 【請求項8】 アラーム信号が出力された場合には、次
の成形サイクルにおける前記基準値を修正することを特
徴とする請求項1〜7の何れかに記載の射出成形機の射
出速度制御方法。 - 【請求項9】 アラーム信号が出力された場合には、減
速制御プロファイルを設定する関数を変更して減速制御
プロファイルを修正し、次の成形サイクルでは修正され
た減速制御プロファイルに従って射出プランジャを減速
制御することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載
の射出成形機の射出速度制御方法。 - 【請求項10】 アラーム信号が出力された場合には、
次の成形サイクルで、前記基準値と前記第一の検出手段
による検出値との比較を有効とする区間を変更すること
を特徴とする請求項6または7に記載の射出成形機の射
出速度制御方法。 - 【請求項11】 成形に必要とされる量を計量された溶
融樹脂を収容する射出シリンダ内に進退可能に挿入され
た射出プランジャを前進させる駆動力を検出する第一の
検出手段と、 前記第一の検出手段による検出値が予め設定した基準値
を超えた時点で予め定めた減速関数による減速制御プロ
ファイルに従って前記射出プランジャの前進速度を減速
制御する減速制御手段と、 前記射出プランジャの前進速度を検出する第二の検出手
段と、 減速制御区間あるいは保圧切換位置において前記第二の
検出手段によって検出される射出プランジャの前進速度
が予め設定されている上限値を上回っているか否かと前
記検出値が予め設定されている下限値を下回っている否
かの少なくとも何れか一方の判別を行い、前記検出値が
前記上限値を上回っているか或いは前記検出値が前記下
限値を下回っているかの少なくとも何れか一方の場合に
アラーム信号を出力するプランジャ速度判別手段とを有
していることを特徴とする射出成形機の射出速度制御装
置。 - 【請求項12】 前記プランジャ速度判別手段がアラー
ム信号を出力した場合には、次の成形サイクルにおける
前記基準値の修正、前記減速制御プロファイルの修正、
前記基準値と前記第一の検出手段による検出値との比較
を有効とする区間の変更の少なくとも何れか一つを行う
制御要件修正変更手段を有していることを特徴とする請
求項10に記載の射出成形機の射出速度制御装置。
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