JPH08290346A - 遊星増速機構内蔵スピンドル装置 - Google Patents

遊星増速機構内蔵スピンドル装置

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JPH08290346A
JPH08290346A JP29214695A JP29214695A JPH08290346A JP H08290346 A JPH08290346 A JP H08290346A JP 29214695 A JP29214695 A JP 29214695A JP 29214695 A JP29214695 A JP 29214695A JP H08290346 A JPH08290346 A JP H08290346A
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driven shaft
drive shaft
coolant
shaft
coolant supply
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JP29214695A
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English (en)
Inventor
Koichi Ueda
浩一 上田
Akira Chikamori
章 近森
Takashi Nagayama
隆司 永山
Kiyoshi Hasegawa
清 長谷川
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Nissan Motor Co Ltd
JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Koyo Machine Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星増速機構内蔵スピンドル装置において、
単純かつコンパクトで、クーラントスルー形回転工具を
適用可能なクーラント供給構造を提供する。 【解決手段】 従動軸2の内部にクーラント供給路20
が全長にわたって延びて設けられるとともに、この従動
軸2は駆動軸1の貫通穴4を介して駆動軸1の基端側へ
延びており、クーラント供給源Tからのクーラント液
は、ロータリジョイント25から直接従動軸2の内部全
長にわたって流れて、高速回転する従動軸2の発熱部位
である支持軸受11および遊星増速機構3が効率良く冷
却される。これにより、クーラント液のスピンドル装置
内部への漏れも生じず、また、回転工具16へもクーラ
ント液を供給するクーラントスルー構造の採用が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊星増速機構内蔵ス
ピンドル装置に関し、さらに詳細には、切削や研削加工
等を行う工作機械に装備されるとともに、回転工具を増
速回転する遊星増速機構を内蔵してなるスピンドル装置
において、スピンドルの発熱部位および回転工具にクー
ラント液を供給するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】遊星ローラ増速機構や遊星歯車増速機構
等の遊星増速機構を内蔵するスピンドル装置は、入力側
の駆動回転速度を何倍かに増速させて出力側へ伝達する
機能を備えており、近時は生産能率の向上等から、特に
高速回転が要求されるマシニングセンタなどの工作機械
に多用されている。
【0003】例えば、摩擦伝動を利用した遊星ローラ増
速機構(いわゆるトラクションドライブ増速機構)を内
蔵するスピンドル装置は、図10に示すように、駆動軸
aが、主軸台の固定ケーシングoに回転可能に据付け支
持されるとともに、伝動ベルトbを介して駆動モータM
に駆動連結され、また、先端部に工具ホルダcが装着さ
れる従動軸dが、上記駆動軸aと同心状にかつ回転可能
に軸支されて、これら両軸a,d間にトラクションドラ
イブ増速機構eが介装されている。
【0004】そして、駆動モータMにより回転駆動され
る駆動軸aの回転速度は、トラクションドライブ増速機
構eの遊星運動により、何倍かに増速されて従動軸dに
駆動伝達され、工具ホルダcに保持された回転工具fが
高速回転される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
高速回転するスピンドル装置を備えた工作機械において
は、ワークに対して切削や研削加工等を直接行う回転工
具fばかりでなく、上記スピンドル装置のトラクション
ドライブ増速機構eや軸受g,g,…の部位も発熱して
高温になる。このため、これらの部位を冷却するための
構造の具備が要求されるところ、駆動軸aと従動軸dが
別体で相対的に回転することから、これら両軸a,d内
を連通する単純かつコンパクトな冷却構造の採用が困難
であり、いわゆるクーラントスルーの構造を備える回転
工具fの採用も不可能であった。
【0006】この点に関して、例えば、実開昭63−7
4250号公報に開示されるようなクーラント供給構造
を備えるスピンドル装置が既に提案されている。
【0007】ここに開示されるスピンドル装置は、図1
1に示すように、工作機械のスピンドル(主軸)hに取
外し可能に装着される工具アダプタの形態とされ、上記
スピンドルhに取付けられる駆動軸iと、この駆動軸i
を回転可能に支承する装置本体jと、先端部に工具取付
部kを有し、上記駆動軸iの内部に同心状にかつ回転可
能に軸支される従動軸lと、これら従動軸lと駆動軸i
の間に介装された増速歯車機構mとを備えてなる。そし
て、スピンドルhと一体に回転駆動される駆動軸iの回
転速度は、増速歯車機構mの遊星運動により何倍かに増
速されて、従動軸lさらには工具取付部kに保持された
回転工具fに伝達される。
【0008】また、クーラント供給構造は、クーラント
供給路n1 〜n6 が、工作機械の固定部oから、装置本
体j用のストッパピンp、装置本体jおよび駆動軸iを
介して、従動軸lに連通するように設けられており、ま
た、相対回転する駆動軸iと従動軸lとの間におけるク
ーラント供給路n5 ,n6 の接続部は、シールリングq
により液密性が確保されている。
【0009】しかしながら、このような構造では、接続
部のシールリングqの部位が、スピンドル装置内部に直
接露出しているとともに、このシールリングqは駆動軸
iと従動軸lの相対的な回転により磨耗して、その液密
性は経時的に低下することとなる。これがため、この接
続部からクーラント液がスピンドル装置内部へ漏れると
ともに、さらには軸受部分まで達して潤滑の妨げとなる
ことがあり、この結果、軸受g,g,…が焼き付きを起
こすなどして、寿命の点で問題がある。
【0010】特に、このクーラント供給構造は、図10
に示すような据付け型で比較的長寿命が要求されるスピ
ンドル装置への適用は実際上不可能である。しかも、こ
の構造は、スピンドル装置自体の複雑な内部構造との関
係もあって、クーラント供給路n1 〜n6 が必然的に長
くかつ複雑化しており、この点においても上記据付け型
のスピンドル装置への適用を不適なものとしていた。
【0011】また、例えば、特開昭58−46251号
公報に開示されるスピンドル装置の潤滑油供給構造をク
ーラント液供給のための構造として転用することも考え
られる。
【0012】この潤滑油供給構造は、図12に示すよう
に、駆動軸aと従動軸dにそれぞれ軸心に沿う給油通路
r,sが設けられるとともに、駆動軸a内の給油通路r
は、その基端が外部の給油源Tにオイル細管tを介して
連通されて、給油通路r,s内へ潤滑油が強制的に噴出
圧送される構成とされている。また、駆動軸aと従動軸
dとの間における給油通路r,sの接続には、中空円筒
状のカーボンシールuが給油通路r内に介装されるとと
もに、このカーボンシールuは、弾発スプリングvによ
る軸方向の弾発付勢力により、従動軸dの端面に当接さ
れて、この部位の液密性が保持されている。
【0013】しかしながら、このように、低速側、高速
側の両軸a,dの給油通路r,sがカーボンシールuを
介して接続される構造では、潤滑油供給構造としては問
題ないが、クーラント液供給構造に適用した場合は、や
はり上記と同様な問題が避けられない。つまり、接続部
のカーボンシールuの部位が、スピンドル装置内部に直
接露出しているとともに、このカーボンシールuは駆動
軸aと従動軸dの相対的な回転により経時的に磨耗し
て、クーラント液に対して十分な液密性を確保すること
ができない。これがため、やはり上記接続部分からクー
ラント液がスピンドル装置内部へ漏れて、軸受部分まで
達して潤滑の妨げとなり、この結果、軸受g,g,…が
焼き付いてしまうという問題を生じることとなり、実際
にはクーラント液供給構造への転用が不可能な構造であ
った。
【0014】この発明はかかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、回転工
具を増速回転する遊星増速機構を内蔵するとともに、単
純かつコンパクトで、しかもクーラントスルー構造の回
転工具が適用できるクーラント供給構造を備えたスピン
ドル装置の提供にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスピンドル装置は、回転駆動源に回転可能
に駆動連結される駆動軸と、この駆動軸と同心状にかつ
回転可能に配されるとともに、先端部に回転工具が取外
し可能に装着される従動軸と、これら駆動軸および従動
軸間に介装されて、前記駆動軸の回転速度を増速して前
記従動軸に駆動伝達する遊星増速機構とを備えるもので
あって、前記駆動軸は、その軸心に沿って貫通する貫通
穴を有する中空状とされ、前記従動軸は、その内部に全
長にわたって延びるクーラント供給路を有するととも
に、その基端側部分が前記駆動軸の貫通穴内に挿通さ
れ、このクーラント供給路の基端が、ロータリジョイン
トを介してクーラント供給源に接続されることを特徴と
する。
【0016】本発明においては、高速側である従動軸の
基端側部分が、駆動軸の貫通穴内に挿通されるととも
に、その内部にクーラント供給路が全長にわたって延び
て設けられており、駆動軸と従動軸が別体で設けらてい
るにもかかわらず、スピンドル装置内部には、クーラン
ト液供給路の接続部が直接露出しない構造とされてい
る。
【0017】したがって、クーラント供給源から供給さ
れるクーラント液は、駆動軸の外部を経由することなく
ロータリジョイントから直接従動軸の内部全長にわたっ
て流れて、高速回転する従動軸の発熱部位である支持軸
受や増速機構が効率良く冷却され、クーラント液のスピ
ンドル装置内部への漏れも生じない。
【0018】また、従動軸の先端部に保持される回転工
具として、クーラント供給口を備えた構造のものを使用
するとともに、上記クーラント供給路の先端をこの回転
工具のクーラント供給口に接続することにより、従来の
この種のスピンドル装置において不可能であった、回転
工具先端部にもクーラント液を供給するクーラントスル
ー構造を採用することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0020】実施形態1 本発明に係る遊星増速機構内蔵スピンドル装置を図1な
いし図3に示し、このスピンドル装置は、具体的には、
ボール盤、マシニングセンタあるいは多軸ヘッドを備え
る加工機等の工作機械の主軸台に装備される据付け型の
ものであって、駆動軸1、従動軸2および遊星増速機構
3を主要部として備えるとともに、その内部に後述する
クーラントスルータイプのクーラント供給構造を備え
る。
【0021】入力側つまり低速側の駆動軸1は、その軸
心に沿って貫通する貫通穴4を有する中空円筒状のもの
で、軸受5,5により主軸台の固定ケーシング6に回転
可能に軸承されている。この駆動軸1の基端部には、伝
動プーリ7が取付け固定されており、この伝動プーリ7
は、伝動ベルト8,8を介して、回転駆動源である駆動
モータMの駆動軸Maに取付け固定された伝動プーリ9
に駆動連結されている。また、駆動軸1の先端部は、後
述するように、遊星増速機構3を介して従動軸2に連係
されている。
【0022】出力側つまり高速側の従動軸2は上記駆動
軸1と同心状に配置されてなり、その先端部に工具ホル
ダ10が取外し可能に装着されるとともに、その基端側
部分が駆動軸1の貫通穴4を挿通されて、駆動軸1の基
端側外部へ突出して延びている。
【0023】具体的には、従動軸2は図示されるよう
に、その基端側部位2bが駆動軸1の貫通穴4の内径よ
りも若干小さい外径を有する小径部とされている。この
従動軸2の先端側部位2aと基端側部位2bは、上記駆
動軸1の前後側位置において、軸受11,11,…によ
りそれぞれ上記固定ケーシング6に回転可能に軸承され
るとともに、これら両端側部位2a,2bの中間部位2
cが、上記遊星増速機構3を介して駆動軸1に駆動連結
されている。
【0024】上記従動軸2の先端部のホルダ取付部15
は、工具ホルダ10を取外し交換可能に装着する構造と
され、図示の実施形態においては、工具ホルダ10のテ
ーパシャンク部10aを挿入保持するテーパ穴15a
と、このテーパシャンク部10aを従動軸2先端に締付
け固定する袋ナット15bとから構成されている。
【0025】また、上記工具ホルダ10に保持される回
転工具16は、エンドミルやドリル等の穴開け切削具で
あって、その内部にクーラント供給口16aを備えたク
ーラントスルータイプのものが使用され、後述するよう
に、従動軸2内に貫設されたクーラント供給路20と協
働して、クーラントスルー構造を構成している。
【0026】遊星増速機構3は、駆動軸1の回転速度を
増速して従動軸2に駆動伝達するもので、これら駆動軸
1および従動軸2間に介装されている。具体的には、こ
の遊星増速機構3は、摩擦伝動を利用した遊星ローラ増
速機構、いわゆるトラクションドライブ増速機構の形態
とされており、太陽ローラ3a、複数個(例えば3個)
の遊星ローラ3b,3b,…および環状固定軌道3cを
主要部として構成されている。
【0027】上記太陽ローラ3aは、従動軸2の中間部
位2cの円筒外周面からなり、この太陽ローラ3a上を
上記遊星ローラ3b,3b,…が転接される。これら遊
星ローラ3b,3b,…は弾性ローラの形態とされ、駆
動軸1の先端部において、それぞれ駆動ピン21を介し
て回転可能にかつ等間隔に配されてなる。また、環状固
定軌道3cは上記固定ケーシング6の内周面からなり、
上記遊星ローラ3b,3b,…をその内側において転接
案内する。
【0028】そして、これら各構成要素3a、3b,3
b,…、3cが摩擦伝動可能に配設されて、上記遊星ロ
ーラ増速機構3が構成される。したがって、駆動軸1が
回転駆動されると、上記遊星ローラ3b,3b,…が上
記環状固定軌道3cに沿って摩擦転動し、つまり公転し
ながら自転して、この自転による回転力が太陽ローラ3
aに摩擦伝動される。これにより、上記従動軸2が上記
駆動軸1よりも何倍かに増速された回転速度をもって回
転駆動されることとなる。なお、この場合の増速比は、
目的に応じて、遊星ローラ増速機構3の各構成要素3
a,3b,3b,…,3c間の径寸法比等を調整するこ
とにより適宜設定される。
【0029】前述したクーラント供給構造を構成するク
ーラント供給路20は、図示されるように、従動軸2の
内部においてその軸心に沿って全長にわたって延びて設
けられ、その基端20aがロータリジョイント25を介
して装置外のクーラント供給源Tに連通されるととも
に、その先端部20bが上記回転工具16のクーラント
供給口16aに連通されている。また、従動軸2の中間
部位2cにおいては、遊星増速機構3のラジアル方向荷
重が働くことから、クーラント供給路20が小径の細管
状とされて、この部位の強度が確保されている。
【0030】上記ロータリジョイント25は、円筒状の
回転側部材25aと静止側部材25bとからなる。
【0031】回転側部材25aは、接続カラー部材26
により、上記従動軸2の基端側部位2bに同心状にかつ
一体的に連結されて、従動軸2と一体に回転駆動される
とともに、その中央孔27が従動軸2のクーラント供給
路20に同軸状に連通されている。
【0032】一方、静止側部材25bは、取付カラー部
材28により、工作機械の固定ケーシング6の一部6a
に取付け固定されるとともに、その中央孔29が接続孔
30を介して上記クーラント供給源Tに連通されてい
る。
【0033】上記固定ケーシングの一部6aは、上記従
動軸2の軸線方向へ移動可能とされて、上記静止側部材
25bが上記回転側部材25aに係脱可能に当接係合し
て、その中央孔27,29同士が接続される構成とされ
ている。これに関連して、これら両部材25a,25b
の端面部には、シールリング31,31がそれぞれ取り
付けられて、中央孔27,29接続時の液密性が確保さ
れる。
【0034】また図示しないが、これら中央孔27,2
9の接続部位にはクーラント回収部が設けられており、
この接続部位から洩れたクーラント液が上記クーラント
回収部を介してクーラントタンクへ回収される構成とさ
れている。ここから洩れるクーラント液(若干量)はま
た上記シールリング31、31の焼付きを有効に防止す
る。
【0035】なお、図面において、50は各軸受部等に
潤滑油を供給するための潤滑油供給路を示しており、こ
の潤滑油供給路50は、その基端が図外の潤滑油供給源
に連通されるとともに、その先端が噴射ノズル(図示省
略)を介して各軸受部等に開口されている。
【0036】しかして、以上のように構成されたスピン
ドル装置において、駆動モータMの駆動により、伝動プ
ーリ9,伝動ベルト8、伝動プーリ7を介して駆動軸1
が回転駆動されると、この駆動軸1の回転は、前述した
遊星摩擦伝動装置3の遊星運動により、数倍に増速され
て従動軸2へ駆動伝達され、この従動軸2と共に先端の
回転工具16が高速回転される。
【0037】この高速回転により、特に従動軸2のころ
がり軸受11,11,…の部分と、遊星ローラ増速機構
3の太陽ローラ3aの部位が発熱して温度が上昇する
が、クーラント供給源Tから供給されるクーラント液
が、ロータリジョイント25(25a,25b)からク
ーラント供給路20を介して従動軸2の内部全長にわた
って流れる結果、これらの発熱部位が効率良く冷却され
る。クーラント供給路20を流れるクーラント液は、さ
らに回転工具16のクーラント供給口16aへも流れ
て、回転工具16も冷却する。
【0038】この場合、高速側である従動軸2つまりク
ーラント供給路20が、駆動軸1の貫通穴4を介して駆
動軸1の基端側外部へ延びているから、駆動軸1と従動
軸2が別体で設けらているにもかかわらず、クーラント
供給源Tからのクーラント液は、駆動軸1を経由するこ
となく、ロータリジョイント25により直接従動軸2の
内部全長にわたって流れることとなり、クーラント液が
スピンドル装置内部へ漏れて、軸受部等の潤滑を妨げた
り焼付きを起こすことはない。
【0039】実施形態2 本実施形態は図4に示されており、実施形態1の遊星増
速機構内蔵スピンドル装置の基端側部分の構造が改変さ
れたものである。
【0040】本実施形態においては、従動軸2が、駆動
軸1の基端側外部へ突出して延びて設けられるととも
に、その基端側部位2bが、軸受11により駆動軸1の
貫通穴4内に回転可能に軸承されている。
【0041】さらに、この従動軸2の基端側部位2bに
は、ロータリジョイント25の回転側部材25aが一体
的に設けられており、従動軸2内に設けられたクーラン
ト供給路20の基端20aが、固定ケーシング6側に設
けられた静止側部材25bの中央孔29に直接接続され
る構造とされている。その他の構成および作用は実施形
態1と同様である。
【0042】実施形態3 本実施形態は図5に示されており、実施形態2と同様
に、実施形態1の遊星増速機構内蔵スピンドル装置の基
端側部分の構造が改変されたものである。
【0043】本実施形態においては、従動軸2の基端側
部位2bが駆動軸1の基端側部位の内部で終わるように
設けられるとともに、この従動軸2の基端側部位2bに
は、実施形態2と同様、ロータリジョイント25の回転
側部材25aが一体的に設けられている。これに対応し
て、固定ケーシング6側に設けられた静止側部材25b
も、上記駆動軸1の基端側部位の内部に突入可能とされ
ている。これにより、従動軸2内に設けられたクーラン
ト供給路20の基端20aは、上記駆動軸1の基端側内
部において、上記静止側部材25bの中央孔29に直接
接続されることとなる。
【0044】また、これに関連して、上記両部材25
a,25bの端面部には、前述した実施形態1,2と同
様に、シールリング31,31がそれぞれ取り付けられ
て、中央孔20a,29接続時の液密性が確保されると
ともに、さらに、上記従動軸2の基端側部位2bと駆動
軸1の基端側部位との間には、ラビリンスシール60が
介装されている。これにより、上記両部材25a,25
bの接続部位から洩れたクーラント液の、装置内部への
侵入が有効に防止される。
【0045】なお、本実施形態においては従動軸2の全
長が比較的短いため、その基端側部位2bは、実施形態
1や実施形態2のように駆動軸1または固定ケーシング
6に対して軸承されない自由端とされている。その他の
構成および作用は実施形態1と同様である。
【0046】実施形態4 本実施形態は図6および図7に示されており、実施形態
1の遊星増速機構内蔵スピンドル装置における潤滑油供
給路50の配管構成が改変されたものである。
【0047】本実施形態においては、潤滑油供給路50
は、前述した各軸受部等のほか、遊星増速機構3の軸受
部へも連通されている。具体的には、潤滑油供給路50
は、駆動軸1の軸受5,5や従動軸2の軸受11,1
1,…にそれぞれ連通されるとともに、その一部50a
が、遊星増速機構3の遊星ローラ3bを軸支する駆動ピ
ン21内にも延びて設けられている。
【0048】上記遊星増速機構3の駆動ピン21へ連通
する潤滑油供給路50aは、固定ケーシング6から、上
記駆動軸1の貫通穴4と従動軸2との間の隙間により構
成された連通路50bを介して、上記駆動ピン21内に
貫設された供給部50cへ連通されている。この目的の
ため、上記貫通穴4の内径と従動軸2の基端側部位2b
の外径との寸法差は、実施形態1におけるそれよりも若
干大きく設定されて、上記連通路50bとしての有効な
断面開口が確保されている。
【0049】しかして、図外の上記潤滑油供給源から潤
滑油供給路50aへ供給された潤滑油は、上記連通路5
0bを介して、遊星増速機構3の各駆動ピン21の供給
部50cへとそれぞれ流れて、この駆動ピン21の軸受
21aを潤滑している。
【0050】その他の構成および作用は実施形態1と同
様である。なお、本実施形態における潤滑油供給路50
aの構成は、目的に応じて、実施形態1における駆動軸
1と従動軸2間の潤滑用として適用することも可能であ
る。
【0051】実施形態5 本実施形態は図8および図9に示されており、このスピ
ンドル装置は、具体的には、マシニングセンタ(MC)
に取外し可能に装着されるMC用工具アダプタの形態と
され、装置本体60内に、主要部である駆動軸61、従
動軸62および遊星増速機構63が一体的に組み込まれ
るとともに、前述した実施形態と同様のクーラントスル
ータイプのクーラント供給構造を内部に備えてなる。
【0052】装置本体60は、ほぼ円筒状の中空ハウジ
ングの形態とされ、マシニングセンタの機械本体65に
対する回止め部66を備えてなる。この回止め部66
は、従来周知の構造とされ、装置本体60の外周部にお
いて、この装置本体60の軸線とほぼ平行に延びて設け
らており、その回止めピン67が、上記機械本体65の
回止めブロック68に係合可能とされている。また、回
止めピン67の内部には、装置本体60内の各軸受部等
に潤滑油を供給する潤滑油供給路69が設けられてお
り、この潤滑油供給路69は、その下流側が装置本体6
0内の連通路69aを介して、後述する各軸受71,8
0等の部位に連通される一方、その上流側が上記機械本
体65の回止めブロック68の連通路68aを介して、
図外の潤滑油供給源に連通可能とされている。
【0053】駆動軸61は、その軸心に沿って貫通する
貫通穴70を有する中空円筒状のもので、軸受71によ
り上記装置本体60内に回転可能に軸支されている。駆
動軸61の中間部は、遊星増速機構63を介して従動軸
62に駆動連結されるとともに、その基部61aが、マ
シニングセンタの主軸75に取外し可能に装着されるシ
ャンク部とされている。110は上記主軸75を機械本
体65に回転可能に軸受支持するための軸受を示してい
る。
【0054】このシャンク部61aはテーパシャンクの
形態とされて、上記主軸75のテーパ穴75aに取外し
可能に嵌着される構造とされている。これに関連して、
シャンク部61aの先端部外周には、図示しない自動工
具交換装置(ATC)の把握アームが係合する係合フラ
ンジ部76が設けられるとともに、主軸75のテーパ穴
75a内にはドローバー機構77が設けられている。
【0055】このドローバー機構77は、上記シャンク
部61aの基端係合部78を着脱可能に引張支持するも
ので、軸方向へ移動可能なドローバー77a、その先端
部に径方向へ移動可能に保持された係合用鋼球77b,
77b,…および上記テーパ穴75a内に設けられた鋼
球逃げ部77cを主要部として備えてなり、その基本構
成は従来周知のものである。
【0056】そして、上記ドローバー77aの軸方向へ
の移動により、係合用鋼球77bが上記シャンク部61
aの基端係合部78と係脱可能とされるとともに、これ
ら両者の係合状態において、ドローバー77aがチャッ
ク方向(図8において右方向)へ移動することにより、
シャンク部61aは主軸75のテーパ穴75a内に引っ
張られてチャック支持されることとなる。
【0057】また、上記ドローバー機構77には、後述
する本スピンドル装置のクーラント供給構造と共働する
クーラント供給部79を備える。このクーラント供給部
79は、その供給孔79aが図外のクーラント供給源T
に連通されている。
【0058】従動軸62は、軸受80,80により上記
駆動軸61の先端部内に、この駆動軸61と同心状にか
つ回転可能に軸支されている。この従動軸62は、その
基部が上記遊星増速機構63を介して駆動軸61に駆動
連結されるとともに、その先端部には工具取付部81が
設けられている。この工具取付部81には、エンドミル
やドリル等の回転工具82が取外し交換可能に装着され
る。また、上記従動軸62の基端側部位62aは、上記
駆動軸61の貫通穴70内に挿通されている。
【0059】遊星増速機構63は、前述した実施形態の
遊星増速機構3と同様、駆動軸61と従動軸62の間に
介装されたトラクションドライブ増速機構の形態とされ
ており、太陽ローラ63a、複数個(例えば3個)の遊
星ローラ63b,63b,…および環状固定軌道63c
を主要部として備えてなる。太陽ローラ63aは、上記
従動軸62の基端側部位62aの円筒外周面からなる。
なお、この遊星増速機構63の具体的構成は、前述した
実施形態の遊星増速機構3とほぼ同様であり、その詳細
な説明については省略する。
【0060】そして、駆動軸61の回転駆動により、遊
星ローラ63b,63b,…が環状固定軌道63cに沿
って摩擦転動し、これらの回転力が太陽ローラ63aに
摩擦伝動されて、上記従動軸62が上記駆動軸61より
も何倍かに増速された回転速度をもって回転駆動される
こととなる。
【0061】スピンドル装置のクーラント供給構造は、
従動軸62のクーラント供給路90、ロータリジョイン
ト91、駆動軸61のクーラント供給路92を主要部と
して備えてなり、前述したドローバー機構77のクーラ
ント供給部79と協働する構成とされている。
【0062】上記クーラント供給路90は、図示される
ように、従動軸62の内部においてその軸心に沿って全
長にわたって延びて設けられている。このクーラント供
給路90は、その基端90aがロータリジョイント91
を介して上記クーラント供給路92連通可能とされると
ともに、その先端部90bが上記回転工具82のクーラ
ント供給口82aに連通され、これにより、クーラント
スルー構造が構成されている。
【0063】上記ロータリジョイント91は、従動軸6
2に一体的に取り付けられた出力側部材91aと、駆動
軸61の貫通穴70内に配置された入力側部材91b
と、これら両者91a,91bを常時離脱方向へ付勢す
る弾発スプリング91cとを主要部として備えてなる。
【0064】上記出力側部材91aは、従動軸62の基
端側部位62aに同心状にかつ一体的に螺着されてお
り、駆動軸62の貫通穴70内において非接触状態で従
動軸62と一体に回転されるとともに、その中央孔95
が従動軸62のクーラント供給路90に同軸状に連通さ
れている。
【0065】一方、上記入力側部材91bは、駆動軸6
2の貫通穴70内に軸方向へ移動可能に内装されるとと
もに、上記弾発スプリング91cにより、上記出力側部
材91aと離脱する方向へ常時弾発付勢されている。こ
れに関連して、上記貫通穴70には、上記クーラント供
給路92を有する円筒状の連結部材96が同心状にかつ
一体的に螺合固定されており、その先端連通部96a
に、上記入力側部材91bの基端側部位97が軸方向へ
摺動可能に挿入されている。この先端連通部96aは、
上記基端側部位97との間に連通空間を形成するととも
に、上記クーラント供給路92を介して、大径の基端連
通部96bと連通されている。96cは、上記先端連通
部96aと基端側部位97の間の液密性を保持するOリ
ングを示している。
【0066】上記入力側部材91bの中央孔98は、図
9に示すように、上記従動軸62のクーラント供給路9
0と同軸状とされるとともに、その基端部が径方向へ延
びて上記基端側部位97の外周面に開口され、上記先端
連通部96aの連通空間に連通している。
【0067】上記連結部材96において、上記先端連通
部96aとクーラント供給路92との境界部は平坦面9
9aとされ、この平坦面99aは、上記入力側部材91
bの基端平面99bと協働して、開閉弁99を構成して
いる。また、上記クーラント供給路92の基端側は、ク
ーラント供給部79の供給孔79aに接続可能とされて
いる。つまり、連結部材96の基端部の外周部には、前
述した基端係合部78が一体形成されるとともに、その
内周部には上記クーラント供給路92に同軸状に連続す
る上記基端連通部96bが形成されている。一方、上記
クーラント供給部79は、この基端連通部96bに挿入
係合される接続筒部79bを備え、その中央に上記供給
孔79aが貫設されている。79cは上記接続孔78b
と接続筒部79bとの接続係合時において、この部位の
液密性を保持するためのOリングを示している。
【0068】また、上記入力側部材91bの先端面は、
出力側部材91aの基端面に係脱可能に当接係合して、
その中央孔98,95同士が接続される構成とされてい
る。これに関連して、これら両部材91a,91bの端
面部には、シールリング100、100がそれぞれ取り
付けられて、中央孔98,95接続時の液密性が確保さ
れる。
【0069】また、これら中央孔98,95の接続部位
において、駆動軸61には、クーラント排出路101が
設けられている。このクーラント排出路101は、2本
の排出路101a,101bが上記中央孔98,95の
接続部近傍から径方向外方へ延びて合流し、係合フラン
ジ部76の背面外部に臨んで開口されている。これによ
り、上記中央孔98,95の接続部位から洩れたクーラ
ント液は、上記クーラント排出路101を介してスピン
ドル装置の外部へ排出されて、図外のクーラントタンク
へ回収される構成とされている。ここから洩れるクーラ
ント液(若干量)が上記シールリング100、100の
焼付きを有効に防止するのは、前述の実施形態と同様で
ある。
【0070】このように構成されたロータリジョイント
91は、クーラント供給源Tからのクーラント液の供給
圧に連動して、断続動作することになる。
【0071】すなわち、クーラント供給源Tからのクー
ラント液が、上記クーラント供給部79を介して、本ス
ピンドル装置のクーラント供給構造に供給されると、ロ
ータリジョイント91が接続動作する。つまり、図9に
おいて、クーラント供給圧により、ロータリジョイント
91の入力側部材91bが、弾発スプリング91cの付
勢力に抗して左方へ移動する。
【0072】すると、開閉弁99が開弁されるととも
に、上記入力側部材91bの先端面が、出力側部材91
aの基端面に密接状に係合して、クーラント供給源Tか
ら、供給孔79a、クーラント供給路92、中央孔9
8,95、クーラント供給路90および回転工具82の
クーラント供給口82aに至るクーラントスルー構造が
形成されて、クーラント液が各発熱部位に供給される。
【0073】一方、クーラント供給源Tからのクーラン
ト液の供給が停止されると、図9において、ジョイント
91の入力側部材91bが、弾発スプリング91cの付
勢力により右方へ移動して、入力側部材91bが出力側
部材91aから離隔して、ロータリジョイント91が離
脱動作するとともに、上記開閉弁99が閉弁される。
【0074】しかして、以上のように構成されたスピン
ドル装置は、マシニングセンタの主軸75に装着された
状態において、この主軸75の回転駆動により、駆動軸
61が一体回転されると、駆動軸61の回転は、遊星増
速機構63の遊星運動により、数倍に増速されて従動軸
62へ駆動伝達され、この従動軸62と共に先端の回転
工具82が高速回転される。
【0075】この高速回転に伴う各回転部位の発熱に対
して、クーラント供給源Tから供給されるクーラント液
は、前述したようにロータリジョイント91等を介して
のクラントスルー構造(クーラント供給構造)により、
従動軸62の内部全長にわたって流れて、これらの発熱
部位を効率良く冷却するとともに、回転工具82のクー
ラント供給口82aへも流れて、回転工具82も冷却す
る。
【0076】この場合も前述した実施形態と同様、高速
側である従動軸62のクーラント供給路90が、駆動軸
61の貫通穴70内において、ロータリジョイント91
によりクーラント供給路92に接続され、このクーラン
ト供給路92を介して駆動軸61の基端側へ延びている
から、駆動軸61と従動軸62が別体で設けらているに
もかかわらず、スピンドル装置内部には、クーラント液
供給路の接続部が直接露出していない。このため、クー
ラント供給源Tからのクーラント液は、駆動軸61外部
を経由することなく直接従動軸62の内部全長にわたっ
て流れることとなり、クーラント液がスピンドル装置内
部へ漏れて、軸受部等の潤滑を妨げたり焼付きを起こす
ことはない。
【0077】なお、上述した実施形態1〜5はあくまで
も本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明
はこれに限定されることなく、その範囲内において種々
設計変更可能である。例えば、以下のような改変が可能
である。
【0078】(1) 実施形態1〜4においては、駆動軸1
と駆動モータMとの連係がベルト伝動とされているが、
歯車伝動やカップリング伝動とされても良く、この場合
は具体的には図示しないが、上記伝動プーリ7,9に代
えて伝動歯車が設けられるとともに、伝動ベルト8,8
に代えて適数個の歯車からなる歯車列が設けられる。
【0079】(2) 遊星増速機構3,63、図示例におい
ては動作時の騒音や振動の低減化に優れた遊星ローラ増
速機構が採用されているが、これに限定されず、歯車伝
動を利用した遊星歯車増速機構も採用され得る。この場
合は具体的には図示しないが、太陽ローラ3a,63a
に代えて太陽歯車が、遊星ローラ3b,63bに代えて
遊星歯車が、また環状固定軌道3c,63cに代えて内
歯歯車がそれぞれ設けられる。
【0080】(3) 従動軸2,62の先端部に装着される
回転工具16,82およびその装着構造についても、図
示以外の同様の構造が採用され得る。一例として、図示
の実施例においては、回転工具16,82がクーラント
供給口16a,82aを備えて、クーラントスルー構造
とされているが、もちろんクーラント供給口16a,8
2aを備えない回転工具も適用可能である。
【0081】(4) ロータリジョイント25,91の具体
的構造も、相対的な高速回転に適用可能である限り図示
のものに限定されない。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高速側である従動軸の内部にクーラント供給路が全長に
わたって延びて設けられているとともに、この従動軸の
基端側部分が駆動軸の貫通穴内に挿通されているから、
駆動軸と従動軸が別体で設けらているにもかかわらず、
スピンドル装置内部には、クーラント液供給路の接続部
が直接露出していない。
【0083】したがって、クーラント供給源から供給さ
れるクーラント液は、駆動軸の外部を経由することな
く、ロータリジョイントから直接従動軸の内部全長にわ
たって流れて、高速回転する従動軸の発熱部位である支
持軸受および遊星増速機構が冷却され、しかもクーラン
ト液のスピンドル装置内部への漏れも生じない。
【0084】また、このような構造とされているから、
従動軸の先端部に保持される回転工具として、クーラン
ト供給口を備えた構造のものが使用されるとともに、上
記クーラント供給路の先端がこの回転工具のクーラント
供給路に接続されることにより、従来のこの種のスピン
ドル装置において不可能であった、回転工具先端部にも
クーラント液を供給するクーラントスルー構造の採用が
可能となる。換言すれば、従来この種のスピンドル装置
において不可能であった、クーラントスルータイプの回
転工具の使用が可能となる。
【0085】さらに、上述のごとく、遊星増速機構(特
に太陽ローラまたは太陽歯車等)および支持軸受部の冷
却が可能となることで、この種スピンドル装置のさらな
る高速回転化も実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態1である据付け型の遊星
増速機構内蔵スピンドル装置を示す縦断面図である。
【図2】同スピンドル装置の先端側部分を拡大して示す
縦断面図である。
【図3】同スピンドル装置の基端側部分を拡大して示す
縦断面図である。
【図4】本発明に係る実施形態2である据付け型の遊星
増速機構内蔵スピンドル装置の基端側部分のを示す図3
に対応した拡大縦断面図である。
【図5】本発明に係る実施形態3である据付け型の遊星
増速機構内蔵スピンドル装置の基端側部分のを示す図3
に対応した拡大縦断面図である。
【図6】本発明に係る実施形態4である据付け型の遊星
増速機構内蔵スピンドル装置を示す縦断面図である。
【図7】同スピンドル装置の先端側部分を拡大して示す
縦断面図である。
【図8】本発明に係る実施形態5である工具アダプタ型
の遊星増速機構内蔵スピンドル装置を示す縦断面図であ
る。
【図9】同スピンドル装置の基端側部分を拡大して示す
縦断面図である。
【図10】従来の据付け型の遊星増速機構内蔵スピンド
ル装置を示す縦断面図である。
【図11】従来のクーラント供給構造を備える工具アダ
プタ型の遊星増速機構内蔵スピンドル装置を示す縦断面
図である。
【図12】従来の潤滑油供給構造を備える据付け型の遊
星増速機構内蔵スピンドル装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 2 従動軸 2a 従動軸の先端側部位 2b 従動軸の基端側部位 2c 従動軸の中間部位 3 遊星ローラ増速機構(遊星増速機
構) 4 駆動軸の貫通穴 6 工作機械の固定ケーシング 11 従動軸のころがり軸受 16 回転工具 16a 回転工具のクーラント供給口 20 クーラント供給路 25 ロータリジョイント 50,50a 潤滑油供給路 50b 連通路 50c 供給部 60 装置本体 61 駆動軸 61a 駆動軸のシャンク部 62 従動軸 62a 従動軸の基端側部位 63 遊星増速機構 70 駆動軸の貫通孔 75 工作機械の主軸 77 ドローバー機構 79 ドローバー機構のクーラント供給部 82 回転工具 82a 回転工具のクーラント供給口 90 クーラント供給路 91 ロータリジョイント 92 クーラント供給路 99 開閉弁 101 クーラント排出路 M 駆動モータ(回転駆動源) T クーラント供給源
フロントページの続き (72)発明者 永山 隆司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 長谷川 清 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源に回転可能に駆動連結される
    駆動軸と、 この駆動軸と同心状にかつ回転可能に配されるととも
    に、先端部に回転工具が取外し可能に装着される従動軸
    と、 これら駆動軸および従動軸間に介装されて、前記駆動軸
    の回転速度を増速して前記従動軸に駆動伝達する遊星増
    速機構とを備えるものであって、 前記駆動軸は、その軸心に沿って貫通する貫通穴を有す
    る中空状とされ、 前記従動軸は、その内部に全長にわたって延びるクーラ
    ント供給路を有するとともに、その基端側部分が前記駆
    動軸の貫通穴内に挿通され、 このクーラント供給路の基端が、ロータリジョイントを
    介してクーラント供給源に接続されることを特徴とする
    遊星増速機構内蔵スピンドル装置。
  2. 【請求項2】 工作機械の主軸台に回転可能に据付け支
    持される据付け型のものであって、 前記従動軸は、その先端側部位が前記駆動軸の前側位置
    において工作機械の固定側に、およびその基端側部位が
    工作機械の固定側または前記駆動軸内に、それぞれ軸受
    により回転可能に支承されてなり、 前記従動軸の中間部位が前記遊星増速機構を介して前記
    駆動軸に駆動連結されていることを特徴とする請求項1
    に記載の遊星増速機構内蔵スピンドル装置。
  3. 【請求項3】 前記従動軸のクーラント供給路におい
    て、前記遊星増速機構が存在する軸方向部位は小径の細
    管状とされていることを特徴とする請求項2に記載の遊
    星増速機構内蔵スピンドル装置。
  4. 【請求項4】 前記遊星増速機構の軸受部へ連通する潤
    滑油供給路を備え、この潤滑油供給路の中途箇所が、前
    記駆動軸の貫通穴と前記従動軸の間の隙間により構成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の遊星増速機
    構内蔵スピンドル装置。
  5. 【請求項5】 工作機械の主軸に取外し可能に装着され
    る工具アダプタの形態とされたものであって、 前記駆動軸と従動軸は、装置本体に同心状にかつ回転可
    能に支承されるとともに、前記駆動軸の後部が、前記工
    作機械の主軸に取外し可能に装着されるシャンク部とさ
    れ、 前記ロータリジョイントは、前記駆動軸の貫通穴内に挿
    通された前記従動軸の基端に設けられるとともに、クー
    ラントの供給圧力により断続動作する構成とされ、 前記駆動軸に、前記ロータリジョイントから洩れるクー
    ラント液を外部へ排出するクーラント排出路が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の遊星増速機構
    内蔵スピンドル装置。
  6. 【請求項6】 前記従動軸のクーラント供給路は、その
    先端が前記回転工具のクーラント供給口に接続されると
    ともに、その基端が前記ロータリジョイントを介してク
    ーラント供給源に接続されることを特徴とする請求項2
    または5に記載の遊星増速機構内蔵スピンドル装置。
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