JPH08289749A - 餅又は団子状加工食品の製造方法 - Google Patents
餅又は団子状加工食品の製造方法Info
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- JPH08289749A JPH08289749A JP7119376A JP11937695A JPH08289749A JP H08289749 A JPH08289749 A JP H08289749A JP 7119376 A JP7119376 A JP 7119376A JP 11937695 A JP11937695 A JP 11937695A JP H08289749 A JPH08289749 A JP H08289749A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温で加熱処理しても、老化や融解を起こす
ことなく、外観的にも味覚的にも安定して保たれる餅や
団子状の加工食品の製造方法を提供する。 【構成】 調整乳清タンパク質加工品、澱粉、餅粉及び
塩類を含む混合物を加熱する。この混合物は、糖類を含
んでもよく、また、上記混合物をレトルト加熱し、その
後に糖類を添加、混練し、再度加熱してもよい。
ことなく、外観的にも味覚的にも安定して保たれる餅や
団子状の加工食品の製造方法を提供する。 【構成】 調整乳清タンパク質加工品、澱粉、餅粉及び
塩類を含む混合物を加熱する。この混合物は、糖類を含
んでもよく、また、上記混合物をレトルト加熱し、その
後に糖類を添加、混練し、再度加熱してもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温で加熱殺菌処理を
行っても、食感や形状が変化し難い、餅や団子状の加工
食品及びそれを使用した調理食品の製造方法に関するも
のである。
行っても、食感や形状が変化し難い、餅や団子状の加工
食品及びそれを使用した調理食品の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、餅や団子等の食品は、澱粉や餅粉
を主成分とする原料を加温しながら混練し、成型して調
製される。この際、主成分であるβ−澱粉は加水、加温
によりα化され、糊化されるため、餅としてのボディや
食感を形成することとなる。しかし、α化した澱粉は経
時的にβ型に戻る、いわゆる老化現象を起こすことが知
られている。更に、調製した餅や団子をレトルト加熱な
ど高温加熱処理すると、融解して、元の餅や団子の形態
や食感を著しく損なう。そのため、例えば長期間保存し
ても、品質が安定な「白玉団子入りぜんざいの缶詰」な
どは製造することが不可能であった。
を主成分とする原料を加温しながら混練し、成型して調
製される。この際、主成分であるβ−澱粉は加水、加温
によりα化され、糊化されるため、餅としてのボディや
食感を形成することとなる。しかし、α化した澱粉は経
時的にβ型に戻る、いわゆる老化現象を起こすことが知
られている。更に、調製した餅や団子をレトルト加熱な
ど高温加熱処理すると、融解して、元の餅や団子の形態
や食感を著しく損なう。そのため、例えば長期間保存し
ても、品質が安定な「白玉団子入りぜんざいの缶詰」な
どは製造することが不可能であった。
【0003】一方、餅や団子の老化防止法としては、例
えばβ−アミラーゼ等の澱粉分解酵素の利用(特開昭5
4−49354号公報)、α化澱粉と脱脂大豆抽出残渣
と澱粉分解酵素の利用(特公昭61−47495号公
報)、澱粉分解酵素とゲル化剤やオリゴ糖の利用(特開
昭60−30651号公報及び特公平6−7342号公
報)、油脂エマルジョンの利用(特開昭60−1181
55号公報)等が知られている。
えばβ−アミラーゼ等の澱粉分解酵素の利用(特開昭5
4−49354号公報)、α化澱粉と脱脂大豆抽出残渣
と澱粉分解酵素の利用(特公昭61−47495号公
報)、澱粉分解酵素とゲル化剤やオリゴ糖の利用(特開
昭60−30651号公報及び特公平6−7342号公
報)、油脂エマルジョンの利用(特開昭60−1181
55号公報)等が知られている。
【0004】しかしながら、これらの方法は、先の例で
示したような「白玉団子入りぜんざいの缶詰」、すなわ
ち、1)長期間常温で保存でき、2)老化による団子の
硬化がなく、3)熱融解によるふやけも起こさない、餅
感に優れたぜんざいを調製することは困難であった。そ
の理由は、高温で加熱することにより、餅感や団子感が
損なわれ、また完全に老化や加熱による融解を防止でき
ないことにあった。
示したような「白玉団子入りぜんざいの缶詰」、すなわ
ち、1)長期間常温で保存でき、2)老化による団子の
硬化がなく、3)熱融解によるふやけも起こさない、餅
感に優れたぜんざいを調製することは困難であった。そ
の理由は、高温で加熱することにより、餅感や団子感が
損なわれ、また完全に老化や加熱による融解を防止でき
ないことにあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温で加熱
処理しても、老化や融解を起こさない澱粉系加工食品を
提供することを目的とする。
処理しても、老化や融解を起こさない澱粉系加工食品を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】我々は、澱粉や餅粉に、
塩を加え、加熱することにより、澱粉の老化を防止し、
耐熱性を付与することができる「調整乳清タンパク質加
工品」を使用することによって、上記目的を達成した。
塩を加え、加熱することにより、澱粉の老化を防止し、
耐熱性を付与することができる「調整乳清タンパク質加
工品」を使用することによって、上記目的を達成した。
【0007】即ち、本発明の加工食品は、「調整乳清タ
ンパク質加工品」に、澱粉、餅粉及び塩類を添加混合
し、この混合物を加熱することにより得られる。
ンパク質加工品」に、澱粉、餅粉及び塩類を添加混合
し、この混合物を加熱することにより得られる。
【0008】この混合物には、最初から糖類を含ませ
て、そのまま甘味のある餅や団子して食する製品を得る
ことができるが、予め、糖類を含まない上記混合物から
なる餅又は団子状物を製造し、保存しておき、所望時
に、この製品に糖類を添加、混練し、再度加熱すること
により、甘味ある製品としてもよい。例えば、調整乳清
タンパク質加工品、澱粉、餅粉及び塩類を含む混合物を
レトルト加熱(密封容器に封入して加熱−通常100℃
以上で高温加熱するので、加圧加熱されることとなる
−)し、長期保存し、所望時に、この製品に糖類を添
加、混練し、再度加熱することにより、所望の加工食品
に仕上げることができる。
て、そのまま甘味のある餅や団子して食する製品を得る
ことができるが、予め、糖類を含まない上記混合物から
なる餅又は団子状物を製造し、保存しておき、所望時
に、この製品に糖類を添加、混練し、再度加熱すること
により、甘味ある製品としてもよい。例えば、調整乳清
タンパク質加工品、澱粉、餅粉及び塩類を含む混合物を
レトルト加熱(密封容器に封入して加熱−通常100℃
以上で高温加熱するので、加圧加熱されることとなる
−)し、長期保存し、所望時に、この製品に糖類を添
加、混練し、再度加熱することにより、所望の加工食品
に仕上げることができる。
【0009】本発明における「調整乳清タンパク質加工
品」は、例えば特開平4−228036号公報、特開平
4−267850号公報、特開平6−292514号公
報等に開示されるようなものであり、代表的なものとし
ては、牛乳ホエイから低分子化合物を実質的に除去し、
次いで、pHを4以下又は6以上に調整し、その後加熱
処理して得られるものである。例えば、チーズ製造時に
発生するチーズ乳清を用い、乳清中の低分子化合物を、
透析法やクロマトグラフィ等で実質的に除き、pH4以
下又は6以上で加熱処理することにより得られる。市販
品としては、株式会社第一化成の商品「ジェネシス」が
有用である。
品」は、例えば特開平4−228036号公報、特開平
4−267850号公報、特開平6−292514号公
報等に開示されるようなものであり、代表的なものとし
ては、牛乳ホエイから低分子化合物を実質的に除去し、
次いで、pHを4以下又は6以上に調整し、その後加熱
処理して得られるものである。例えば、チーズ製造時に
発生するチーズ乳清を用い、乳清中の低分子化合物を、
透析法やクロマトグラフィ等で実質的に除き、pH4以
下又は6以上で加熱処理することにより得られる。市販
品としては、株式会社第一化成の商品「ジェネシス」が
有用である。
【0010】かかる調整乳清タンパク質加工品は、他の
タンパク質素材では得られない多くの機能特性を有して
いる。例えば、塩類を添加し、加熱すると、熱融解しな
い透明ゲルが得られる。この際の加熱温度は0℃以上で
あればよく、室温でもゲル化させることができる。ま
た、調整乳清タンパク質加工品は、消化性、実効栄養価
の高いタンパク質素材でもある。なお、本発明におい
て、調整乳清タンパク質加工品は、1〜70重量%とい
う広範囲で使用可能であるが、一般に10〜40重量%
程度で使用されるのが好ましい。
タンパク質素材では得られない多くの機能特性を有して
いる。例えば、塩類を添加し、加熱すると、熱融解しな
い透明ゲルが得られる。この際の加熱温度は0℃以上で
あればよく、室温でもゲル化させることができる。ま
た、調整乳清タンパク質加工品は、消化性、実効栄養価
の高いタンパク質素材でもある。なお、本発明におい
て、調整乳清タンパク質加工品は、1〜70重量%とい
う広範囲で使用可能であるが、一般に10〜40重量%
程度で使用されるのが好ましい。
【0011】次に、本発明において、「澱粉」として
は、例えば、馬鈴薯澱粉、小麦粉澱粉、とうもろこし澱
粉等の生澱粉類、予め加熱処理されたα澱粉等の加工澱
粉類、及びリン酸架橋処理等の化工処理した化工澱粉類
がいずれも有用であり、これらは単体で使用されても、
混合使用されてもよい。なお、「澱粉」の使用量は、特
に制限されないが、5〜30重量%程度であるのが好ま
しい。
は、例えば、馬鈴薯澱粉、小麦粉澱粉、とうもろこし澱
粉等の生澱粉類、予め加熱処理されたα澱粉等の加工澱
粉類、及びリン酸架橋処理等の化工処理した化工澱粉類
がいずれも有用であり、これらは単体で使用されても、
混合使用されてもよい。なお、「澱粉」の使用量は、特
に制限されないが、5〜30重量%程度であるのが好ま
しい。
【0012】また、「餅粉」としては、例えば白玉粉、
米粉、上新粉等を単体で又は混合使用するのが好まし
く、その使用量は、特に制限されないが、1〜10重量
%程度であるのがよい。
米粉、上新粉等を単体で又は混合使用するのが好まし
く、その使用量は、特に制限されないが、1〜10重量
%程度であるのがよい。
【0013】更に、「糖類」としては、単糖類、二糖
類、オリゴ糖類又はこれらの糖アルコール等がいずれも
使用できる。例えば、砂糖、麦芽糖、異性化糖やソルビ
トール、マルチトール、還元水飴等を単体で又は混合使
用するのが好ましい。
類、オリゴ糖類又はこれらの糖アルコール等がいずれも
使用できる。例えば、砂糖、麦芽糖、異性化糖やソルビ
トール、マルチトール、還元水飴等を単体で又は混合使
用するのが好ましい。
【0014】なお、「塩類」としては、水溶性塩類を使
用するのがよく、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、リン酸ナトリ
ウムやリン酸カリウム等が有用である。
用するのがよく、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、リン酸ナトリ
ウムやリン酸カリウム等が有用である。
【0015】「塩類」の添加量は、特に制限されない
が、一価の塩類は5〜500mM程度、二価の塩類は5
〜100mM程度であるのがよい。
が、一価の塩類は5〜500mM程度、二価の塩類は5
〜100mM程度であるのがよい。
【0016】調整乳清タンパク質加工品、澱粉、餅粉、
糖類及び塩類の混合には、特別な手段を要するものでは
なく、例えば、常法の攪拌法により容易に混合でき、こ
れらを均一に溶解又は分散できる。この際、攪拌と加熱
が同時に実施できる、二重釜式ニーダーや餡練り器や蒸
練器等を用いてもよい。
糖類及び塩類の混合には、特別な手段を要するものでは
なく、例えば、常法の攪拌法により容易に混合でき、こ
れらを均一に溶解又は分散できる。この際、攪拌と加熱
が同時に実施できる、二重釜式ニーダーや餡練り器や蒸
練器等を用いてもよい。
【0017】本発明における加熱温度は、55℃以上、
特に90〜130℃であるのが好ましい。
特に90〜130℃であるのが好ましい。
【0018】このようにして得られた餅又は団子状加工
食品は、液状又はペースト状調理物、例えば、ぜんざい
や汁粉、ゼリー又は羊羹などと共にレトルト加熱するこ
とにより、長期保存可能な調理食品とすることも可能で
ある。なお、液状又はペースト状調理物は、餅又は団子
状加工食品と浸透圧を実質的に同一に調整して使用する
のが好ましく、この浸透圧の調整には、例えば糖類、塩
類、アルコール類を使用することができる。
食品は、液状又はペースト状調理物、例えば、ぜんざい
や汁粉、ゼリー又は羊羹などと共にレトルト加熱するこ
とにより、長期保存可能な調理食品とすることも可能で
ある。なお、液状又はペースト状調理物は、餅又は団子
状加工食品と浸透圧を実質的に同一に調整して使用する
のが好ましく、この浸透圧の調整には、例えば糖類、塩
類、アルコール類を使用することができる。
【0019】なお、前述の各成分濃度はいずれも、加
熱、混練前の水性混合物における重量%を示すものであ
り、またmMとあるのは水性混合物1リットル当たりの
ミリモル濃度を示す。
熱、混練前の水性混合物における重量%を示すものであ
り、またmMとあるのは水性混合物1リットル当たりの
ミリモル濃度を示す。
【0020】
【作用】本発明で用いる調整乳清タンパク質加工品は、
塩類を添加することにより増粘し、室温程度の加熱によ
り、保水性の高い弾力に富んだ、熱安定性が極めて高い
ゲルを形成する。この調整乳清タンパク質加工品に、澱
粉、餅粉、糖類と塩類を添加し、加熱、混練すると、良
好な食感を持った餅又は団子状の加工食品が得られる。
得られたものは、保水性に優れており、澱粉質の老化に
よる離水や硬化を起こさず、また100℃以上で加熱処
理しても、ふやけや融解を起こさない。また、長期間室
温で保存しても、物性を安定して維持することができ
る。
塩類を添加することにより増粘し、室温程度の加熱によ
り、保水性の高い弾力に富んだ、熱安定性が極めて高い
ゲルを形成する。この調整乳清タンパク質加工品に、澱
粉、餅粉、糖類と塩類を添加し、加熱、混練すると、良
好な食感を持った餅又は団子状の加工食品が得られる。
得られたものは、保水性に優れており、澱粉質の老化に
よる離水や硬化を起こさず、また100℃以上で加熱処
理しても、ふやけや融解を起こさない。また、長期間室
温で保存しても、物性を安定して維持することができ
る。
【0021】本発明の加工食品は、例えば「餅入りぜん
ざい」等に調製した場合、数カ月の流通が可能となる。
従来品では数日間しか流通できなかったのであるから、
本発明では、資源の有効利用という観点からも、非常に
有益なものといえる。
ざい」等に調製した場合、数カ月の流通が可能となる。
従来品では数日間しか流通できなかったのであるから、
本発明では、資源の有効利用という観点からも、非常に
有益なものといえる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、実
施例に部とあるのは、特に限定しない限り重量部を示
す。 実施例1 砂糖15部、化工澱粉25部、白玉粉5部、水35部、
5000mM−食塩水0.4部を十分混合した後、株式会
社第一化成の調整乳清タンパク質加工品(商品名「ジェ
ネシス」)20部を添加し、攪拌混合した。次いで、こ
の混合物を、蒸練器で、95℃で10分間、加熱混練
し、得られた混練物を、団子状に成型し、レトルトパウ
チ用の包材に充填し、脱気した後、121℃で30分
間、加熱殺菌処理した。
施例に部とあるのは、特に限定しない限り重量部を示
す。 実施例1 砂糖15部、化工澱粉25部、白玉粉5部、水35部、
5000mM−食塩水0.4部を十分混合した後、株式会
社第一化成の調整乳清タンパク質加工品(商品名「ジェ
ネシス」)20部を添加し、攪拌混合した。次いで、こ
の混合物を、蒸練器で、95℃で10分間、加熱混練
し、得られた混練物を、団子状に成型し、レトルトパウ
チ用の包材に充填し、脱気した後、121℃で30分
間、加熱殺菌処理した。
【0023】比較例1 調整乳清タンパク質加工品20部の代わりに、白玉粉1
0部と水10部を使用した以外は、実施例1と同様の方
法を実施した。
0部と水10部を使用した以外は、実施例1と同様の方
法を実施した。
【0024】実施例1の製品は、団子表面の融解は全く
認められず、良好な食感を有しており、また、40℃で
1カ月間保存後も、融解や老化による硬化がなく、良好
な食感が維持できた。しかし、比較例1で得た製品は、
団子表面が強く融解しており、餅感がほとんど無く、外
観的にも味覚的にも全く実用性ないものであった。
認められず、良好な食感を有しており、また、40℃で
1カ月間保存後も、融解や老化による硬化がなく、良好
な食感が維持できた。しかし、比較例1で得た製品は、
団子表面が強く融解しており、餅感がほとんど無く、外
観的にも味覚的にも全く実用性ないものであった。
【0025】実施例2 砂糖13部、化工澱粉28部、白玉粉5部、水35部、
5000mM−食塩水0.4部を十分混合した後、株式会
社第一化成の調整乳清タンパク質加工品(商品名「ジェ
ネシス」)20部を添加し、攪拌混合した。次いで、こ
の混合物を蒸練器で、95℃で10分間加熱混練し、得
られた混練物を、団子状に成型した。この団子を、浸透
圧を団子と同一に調製し、加温して液状としたゼリーと
共に、プラスチックカップに脱気充填し、121℃で3
0分間、加熱殺菌処理した。
5000mM−食塩水0.4部を十分混合した後、株式会
社第一化成の調整乳清タンパク質加工品(商品名「ジェ
ネシス」)20部を添加し、攪拌混合した。次いで、こ
の混合物を蒸練器で、95℃で10分間加熱混練し、得
られた混練物を、団子状に成型した。この団子を、浸透
圧を団子と同一に調製し、加温して液状としたゼリーと
共に、プラスチックカップに脱気充填し、121℃で3
0分間、加熱殺菌処理した。
【0026】比較例2 調整乳清タンパク質加工品20部の代わりに、白玉粉1
0部と水10部を使用した以外は、実施例2と同様の方
法を実施した。
0部と水10部を使用した以外は、実施例2と同様の方
法を実施した。
【0027】実施例2の製品は、団子の表面が融解した
り、また、外液のゼリーと混ざり合ったりすることな
く、餅感に優れた団子がゼリーで覆われた、外観的に
も、味覚的にも優れたものであった。この製品は、40
℃で1カ月間保存後も、融解や老化による硬化がなく、
良好な食感を維持できた。これに対して、比較例2の製
品は、団子表面が強く融解して、餅感がほとんど無く、
しかも外液のゼリーと混ざり合ったものとなり、食品と
して実用化できるものではなかった。
り、また、外液のゼリーと混ざり合ったりすることな
く、餅感に優れた団子がゼリーで覆われた、外観的に
も、味覚的にも優れたものであった。この製品は、40
℃で1カ月間保存後も、融解や老化による硬化がなく、
良好な食感を維持できた。これに対して、比較例2の製
品は、団子表面が強く融解して、餅感がほとんど無く、
しかも外液のゼリーと混ざり合ったものとなり、食品と
して実用化できるものではなかった。
【0028】実施例3 化工澱粉32部、白玉粉4部、水49部、5000mM
−食塩水0.5部を十分混合した後、株式会社第一化成の
調整乳清タンパク質加工品(商品名「ジェネシス」)1
5部を添加し、攪拌混合した。次いで、この混合物を、
蒸練器で、95℃で10分間加熱混練し、得られた混練
物を、レトルトパウチ用の包材に充填し、脱気後、12
1℃で30分間加熱殺菌処理した。この製品を、室温で
1週間保存後、包装を解き、蒸練器で攪拌しながら、砂
糖を上乗せ10部添加し、十分溶解させ、更に95℃で
10分間混練し、餅状に成形した後、ブリックス35°
の異性化糖液に浸した状態で、121℃で30分間レト
ルト加熱処理したが、このようにして調製した餅は、2
度目のレトルト加熱後も融解せず、また老化による硬化
もなかった。
−食塩水0.5部を十分混合した後、株式会社第一化成の
調整乳清タンパク質加工品(商品名「ジェネシス」)1
5部を添加し、攪拌混合した。次いで、この混合物を、
蒸練器で、95℃で10分間加熱混練し、得られた混練
物を、レトルトパウチ用の包材に充填し、脱気後、12
1℃で30分間加熱殺菌処理した。この製品を、室温で
1週間保存後、包装を解き、蒸練器で攪拌しながら、砂
糖を上乗せ10部添加し、十分溶解させ、更に95℃で
10分間混練し、餅状に成形した後、ブリックス35°
の異性化糖液に浸した状態で、121℃で30分間レト
ルト加熱処理したが、このようにして調製した餅は、2
度目のレトルト加熱後も融解せず、また老化による硬化
もなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明により、老化による硬化や、加熱
による融解を起こさない、外観的にも味覚的にも優れた
餅又は団子状の加工食品が可能となる。本発明による加
工食品は、長期間の保存後も、元の食感を維持すること
ができる。
による融解を起こさない、外観的にも味覚的にも優れた
餅又は団子状の加工食品が可能となる。本発明による加
工食品は、長期間の保存後も、元の食感を維持すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 棚橋健治 京都府京都市山科区西野山百々町236番地 の6 (72)発明者 小林葉子 京都府京都市山科区川田山田10−29 (72)発明者 北畠直文 京都府宇治市五ケ庄平野5−2 宇治黄檗 パークホームズ309号
Claims (6)
- 【請求項1】 調整乳清タンパク質加工品、澱粉、餅粉
及び塩類を含む混合物を加熱することを特徴とする餅又
は団子状加工食品の製造方法。 - 【請求項2】 上記混合物が更に糖類を含むことを特徴
とする請求項1の方法。 - 【請求項3】 調整乳清タンパク質加工品、澱粉、餅粉
及び塩類を含む混合物をレトルト加熱し、次いで糖類を
添加、混練し、再度加熱することを特徴とする餅又は団
子状加工食品の製造方法。 - 【請求項4】 上記澱粉が生澱粉、加工澱粉又は化工澱
粉である請求項1〜3いずれか1項の方法。 - 【請求項5】 上記糖類が単糖類、二糖類、オリゴ糖類
又はこれらの糖アルコールである請求項2〜4いずれか
1項の方法。 - 【請求項6】 上記加工食品を、液状又はペースト状調
理物と共に、レトルト加熱することを特徴とする餅又は
団子状加工食品を含む保存性ある調理食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7119376A JPH08289749A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 餅又は団子状加工食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7119376A JPH08289749A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 餅又は団子状加工食品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08289749A true JPH08289749A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14759985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7119376A Pending JPH08289749A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 餅又は団子状加工食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08289749A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000093102A (ja) * | 1998-09-21 | 2000-04-04 | Japan Organo Co Ltd | もち類または団子類の製造方法 |
JP2009273477A (ja) * | 2009-08-25 | 2009-11-26 | Zushi Kokufun:Kk | 団子・餅類保存用のパッケージ製品 |
JP2010004846A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | House Foods Corp | 容器入り米飯固形状食品およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP7119376A patent/JPH08289749A/ja active Pending
Cited By (3)
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