JPH08289257A - 位相基準検出装置 - Google Patents

位相基準検出装置

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Publication number
JPH08289257A
JPH08289257A JP7089225A JP8922595A JPH08289257A JP H08289257 A JPH08289257 A JP H08289257A JP 7089225 A JP7089225 A JP 7089225A JP 8922595 A JP8922595 A JP 8922595A JP H08289257 A JPH08289257 A JP H08289257A
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JP
Japan
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signal
phase
circuit
phase reference
reference signal
Prior art date
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Application number
JP7089225A
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English (en)
Inventor
Koichi Sato
耕一 佐藤
Hisakatsu Ito
寿勝 伊東
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、テレビジョン信号に加えられた各
種の外乱により、位相基準信号の検出に誤動作が生じて
も、画質が劣化することを防止し得る位相基準検出装置
を提供することを目的としている。 【構成】多重信号がその位相情報とともに周波数多重さ
れたテレビジョン信号を再生するテレビジョン信号再生
システムを対象としている。そして、位相情報に基づい
て多重信号を再生するための位相基準信号を生成する位
相検出手段と、この位相検出手段で生成された位相基準
信号を所定期間保持する保持手段と、テレビジョン信号
から画像の動きを検出する動き検出手段と、この動き検
出手段の検出結果に基づいて、位相検出手段で生成され
た位相基準信号と保持手段に保持された位相基準信号と
を選択する選択手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、補強信号等が周波数
多重されたテレビジョン信号を再生するテレビジョン信
号再生システムに係り、特にその多重信号を復調するた
めの位相基準信号を検出する位相基準検出装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、現在では、現行テレビジ
ョン放送方式と両立性のある、ワイド画面化を実現する
ためのEDTV(Extended Definition Television)−
II方式の開発が各方面で検討されており、例えばテレビ
ジョン学会技術報告放送方式研究会の“VT(垂直−時
間補強)/VH(垂直補強)信号多重レターボックス式
EDTVの試作”1993-10-28 石倉・鈴木・吉木
(株)日立製作所 vol.17No.65 pp.19〜24なる文献に
示されている方式が、主流になりつつある。
【0003】このEDTV−II方式では、有効走査線数
480本の映像信号を走査線数360本に垂直圧縮し、
現行テレビジョン受信機の画面中央部に主画部、上下に
無画部が表示されるレターボックス形式で伝送してい
る。この場合、伝送される映像信号には、垂直圧縮処理
によって欠落した成分を補強するための画像補強信号と
して、VT信号,VH信号及びHH(水平補強)信号が
周波数多重される。このとき、VT信号及びVH信号は
上下無画部に周波数多重され、HH信号は主画部に周波
数多重される。
【0004】図11は、このようなEDTV−II方式を
実現するためのエンコード装置を示している。すなわ
ち、入力端子11,12,13には、有効走査線数が4
80本である順次走査のコンポーネント信号R,G,B
がそれぞれ供給されている。これらコンポーネント信号
R,G,Bは、それぞれマトリクス回路14に供給され
て輝度信号Yと色差信号I,Qとに変換される。
【0005】このうち、輝度信号Yは、4−3変換回路
15に供給されて有効走査線数を480本から360本
に垂直圧縮され、主画部用の帯域制限を行なうSSKF
(Symmetric Short Kernnel Filters )・V(垂直)L
PF(Low pass Filter )16で帯域制限された後、走
査変換回路17により順次走査から飛び越し走査に変換
される。また、この4−3変換回路15から出力される
輝度信号Yは、VT信号用の帯域制限を行なうSSKF
・VHPF(High pass Filter)18に供給されて帯域
制限された後、走査変換回路19で順次走査から飛び越
し走査に変換されることで、VT信号に変換される。
【0006】一方、上記マトリクス回路14から出力さ
れる輝度信号Y及び色差信号I,Qは、時間方向LPF
20に供給される。そして、この時間方向LPF20か
ら出力される輝度信号Yは、Vシフト回路21に供給さ
れて垂直高域成分が垂直低域にシフトされ、4−3変換
回路22で有効走査線数を480本から360本に垂直
圧縮された後、走査変換回路23で順次走査から飛び越
し走査に変換されることで、VH信号に変換される。
【0007】また、上記時間方向LPF20から出力さ
れる輝度信号Yは、4−3変換回路24に供給されて有
効走査線数を480本から360本に垂直圧縮された
後、走査変換回路25で順次走査から飛び越し走査に変
換されることで、HH信号に変換される。同様に、上記
時間方向LPF20から出力される色差信号I,Qは、
それぞれ4−3変換回路26,27に供給されて有効走
査線数を480本から360本に垂直圧縮された後、走
査変換回路28,29で順次走査から飛び越し走査に変
換される。
【0008】ここで、上記走査変換回路19,23から
それぞれ出力されるVT信号及びVH信号は、VT/V
H多重回路30に供給される。このVT/VH多重回路
30は、上記マトリクス回路14から出力される輝度信
号Yに基づいて画像の動きを検出する動き検出回路31
の検出出力に応じて、VT信号とVH信号とを適応的に
混合することでVT/VH信号を生成している。この場
合、VT/VH多重回路30は、静止画ではVH信号の
みを出力し、動きが大きくなるほどVT信号の混合率を
多くするようにしている。
【0009】そして、上記走査変換回路17,28,2
9からそれぞれ出力される主画部の輝度信号Y及び色差
信号I,Qと、上記VT/VH多重回路30及び走査変
換回路25からそれぞれ出力されるVT/VH信号及び
HH信号とは、レターボックス変換回路32に供給され
て、輝度信号Y及び色差信号I,QとHH信号とが画面
中央部に位置するように配置変換されるとともに、VT
/VH信号が上下無画部に位置するように配置変換され
る。
【0010】その後、このレターボックス変換回路32
から出力される輝度信号Yは、プリコーミング回路33
を介した後、水平LPF34に供給されることでスペク
トル整形される。また、レターボックス変換回路32か
ら出力されるHH信号は、ホール多重回路35に供給さ
れてfsc(色副搬送波=3.58MHz)の共役孔である領
域に周波数シフトされる。さらに、レターボックス変換
回路32から出力される色差信号I,Qは、それぞれ水
平LPF36,37に供給されて帯域制限された後、I
Q変調回路38により色副搬送波周波数fscで直交変調
処理されて色信号Cに変換される。
【0011】そして、上記水平LPF34,IQ変調回
路38及びホール多重回路35から出力される輝度信号
Y,色信号C及びHH信号は、加算回路39に供給され
て合成される。また、上記レターボックス変換回路32
から出力されるVT/VH信号は、fsc変調回路40に
供給されて色副搬送波周波数fscによる変調処理が施さ
れる。そして、このfsc変調回路40の出力信号と、識
別制御信号発生回路41の出力信号とが、セレクタ42
によって選択的に導出される。
【0012】この識別制御信号発生回路41からは、上
記VT信号,VH信号及びHH信号が付加されているか
否かを示す付加情報が含まれた識別情報を多重してなる
識別制御信号が発生される。その後、上記加算回路39
の出力信号と、セレクタ42で選択された信号とが、セ
レクタ43で合成されることでEDTV信号が生成さ
れ、出力端子44から取り出される。これにより、上下
無画部ではVT/VH信号が多重され、主画部ではHH
信号が多重されることになる。
【0013】次に、図12は、上記のようにして生成さ
れたEDTV−II信号を再生するための、従来のデコー
ド装置を示している。すなわち、入力端子45に供給さ
れたEDTV−II信号は、セレクタ46により主画部の
信号と上下無画部の信号とに分割される。このうち、主
画部の信号は、3次元Y/C/HH分離回路47に供給
される。この3次元Y/C/HH分離回路47は、主画
部信号に基づいて画像の動きを検出する動き検出回路4
8の検出出力に応じて、入力された主画部信号から輝度
信号Y,色信号C及びHH信号を分離している。そし
て、分離されたHH信号は、復調回路49に供給されて
元の水平高域成分に復調処理された後、加算回路50に
より輝度信号Yに加算される。
【0014】一方、上記セレクタ46により分割された
無画部の信号は、位相基準信号検出回路51,識別デコ
ード回路52及びfsc復調回路53にそれぞれ供給され
る。このうち、位相基準信号検出回路51は、無画部の
信号中に含まれる識別制御信号から位相基準信号を検出
して、水平伸張回路54に出力している。また、識別デ
コード回路52は、無画部の信号中に含まれる多重信号
を再生している。
【0015】さらに、上記fsc復調回路53は、入力さ
れた無画部の信号に復調処理を施している。このfsc復
調回路53で復調された無画部の信号は、水平伸張回路
54に供給されて、位相基準信号検出回路51から出力
される位相基準信号に基づいて、時間軸伸張処理及び並
べ変え処理が施されることにより、有効走査線数が36
0本の飛び越し走査のVT/VH信号に再生される。
【0016】この水平伸張回路54から出力されるVT
/VH信号は、VT/VH分離復調回路55に供給され
る。このVT/VH分離復調回路55は、上記加算回路
50から出力される輝度信号Yに基づいて画像の動きを
検出する動き検出回路56の検出出力に応じて、入力さ
れたVT/VH信号からVT信号とVH信号とを再生し
ている。
【0017】このうち、再生されたVT信号は、SSK
F・VHPF57に供給されることにより、直接系用の
帯域制限処理と補間系用の帯域制限処理とがそれぞれ施
される。そして、直接系用の帯域制限処理が施されたV
T信号は、加算回路58により加算回路50から出力さ
れる輝度信号Yに加算されることで元の順次走査信号が
生成される。また、上記加算回路50から出力される輝
度信号Yは、水平HPF59及び水平LPF60にそれ
ぞれ供給されている。
【0018】ここで、水平LPF60の出力信号は、S
SKF・VLPF61に供給されてSSKF用のデコー
ド特性に帯域制限された後、加算回路62により、SS
KF・VHPF57から出力される補間系用の帯域制限
処理が施されたVT信号と加算されることで、元の順次
走査信号が生成される。
【0019】また、上記水平HPF59の出力信号は、
動き適応走査線補間回路63に供給されることにより、
上記動き検出回路56の検出出力に応じて、静止画時に
はフィールド間補間処理が施され、動画時にはフィール
ド内補間処理が施される。この動き適応走査線補間回路
63の出力信号は、加算回路64により、加算回路62
からの補間系用出力と加算される。そして、加算回路5
8からの直接系出力と加算回路64からの補間系用出力
とは、3−4変換回路65に供給されて、有効走査線数
を360本から480本に変換する3−4変換処理が施
される。
【0020】さらに、上記VT/VH分離復調回路55
で分離されたVH信号は、3−4変換回路66に供給さ
れて、有効走査線数を360本から480本の順次走査
信号に変換された後、Vシフト回路67で垂直シフトさ
れることで元の垂直高域成分に戻される。そして、上記
3−4変換回路65から出力される有効走査線数が48
0本の順次走査信号と、Vシフト回路67から出力され
るVH信号とが、加算回路68で加算されることによ
り、補強された元の輝度信号Yが生成される。
【0021】一方、上記3次元Y/C/HH分離回路4
7で分離された色信号Cは、IQ復調回路69に供給さ
れて色差信号I,Qがそれぞれ復調される。このIQ復
調回路69から出力される色差信号I,Qは、水平LP
F70,71にそれぞれ供給されて帯域制限された後、
3−4変換回路72,73にそれぞれ供給されて、有効
走査線数を360本から480本に変換する3−4変換
処理が施される。そして、上記加算回路68及び3−4
変換回路72,73からそれぞれ出力される輝度信号Y
及び色差信号I,Qは、マトリクス回路74に供給され
てコンポーネント信号R,G,Bに変換され、出力端子
75,76,77から取り出される。
【0022】次に、図13は、EDTV−II方式におけ
る識別情報と多重信号の位相基準となる識別制御信号を
示している。この識別制御信号は、全27ビットからな
る識別情報が多重化されてなるもので、各識別情報は、
NRZ(None Return to Zero )信号と識別信号と確認
信号とから構成されている。NRZ信号は、ノン・リタ
ーン・トゥ・ゼロの水平低域成分からなり、識別信号は
ビット情報をfsc変調しており、確認信号はビット情報
を(4/7)fsc変調している。この識別制御信号の役
割は、EDTV−II信号の判別・補強信号の多重情報・
多重信号の再生情報を伝送することにある。
【0023】ここで、図14は、上記位相基準信号検出
回路51の詳細を示している。この位相基準信号検出回
路51は、入力されたテレビジョン信号(この場合無画
部)中に含まれる識別制御信号から、多重信号の3倍伸
張の位相基準となる位相基準信号を検出するものであ
る。すなわち、入力端子78に供給されたテレビジョン
信号は、LPF79,BPF(Band Pass Filter)8
0,81にそれぞれ供給されて、帯域制限処理が施され
る。
【0024】このうち、LPF79で帯域制限されたテ
レビジョン信号は、エッジ検出回路82に供給されてN
RZのエッジサンプルの検出が行なわれた後、NRZ位
相検出回路83に供給されることにより、エッジ検出回
路82で検出されたNRZのエッジサンプルから位相基
準サンプルが検出される。
【0025】また、上記BPF80は、入力されたテレ
ビジョン信号からfsc近傍の帯域成分のみを抽出してい
る。このBPF80で帯域制限されたテレビジョン信号
は、ゼロクロス検出回路84に供給されて各ビットの切
り替わり位相を検出することで、位相基準サンプルが検
出される。
【0026】さらに、上記BPF81は、入力されたテ
レビジョン信号から(4/7)fsc近傍の帯域成分のみ
を抽出している。このBPF81で帯域制限されたテレ
ビジョン信号は、ゼロクロス検出回路85に供給されて
ゼロクロスサンプルを検出されることで、位相基準サン
プルが検出される。
【0027】そして、NRZ位相検出回路83及びゼロ
クロス検出回路84,85から出力される各位相基準サ
ンプルは、位相基準検出回路86に供給されて総合的に
位相基準信号が生成される。この位相基準検出回路86
から出力される位相基準信号は、連続性判定回路87に
供給されて誤検出を改善された後、フライホイール回路
88により安定化されて、出力端子89から取り出され
る。
【0028】しかしながら、このような従来の位相基準
信号検出回路51では、受信されたテレビジョン信号
に、例えばS/Nの劣化やゴーストによる妨害及びイン
パルスノイズの混入等の不所望な事態が生じると、その
影響で位相基準信号の検出に誤動作が発生するという問
題が生じている。そして、検出された位相基準信号が誤
動作等によってばたつくと、多重信号の再生位置がずれ
るため画質の劣化を招くことになる。特に、静止画像の
再生時に位相基準信号がばたつくと、視覚的に目に付き
易いため非常に深刻な問題となっている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
位相基準信号の検出手段では、テレビジョン信号にS/
Nの劣化やゴースト妨害及びインパルスノイズの混入等
が生じると、その影響で位相基準信号の検出に誤動作が
生じ生成された位相基準信号がばたつくため、多重信号
の再生位置がずれ画質の劣化を招くという問題を有して
いる。
【0030】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、テレビジョン信号に加えられた各種の外
乱により、位相基準信号の検出に誤動作が生じても、画
質が劣化することを防止し得る極めて良好な位相基準検
出装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る位相基準
検出装置は、多重信号がその位相情報とともに周波数多
重されたテレビジョン信号を再生するテレビジョン信号
再生システムを対象としている。そして、位相情報に基
づいて多重信号を再生するための位相基準信号を生成す
る位相検出手段と、この位相検出手段で生成された位相
基準信号を所定期間保持する保持手段と、テレビジョン
信号から画像の動きを検出する動き検出手段と、この動
き検出手段の検出結果に基づいて、位相検出手段で生成
された位相基準信号と保持手段に保持された位相基準信
号とを選択する選択手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0032】
【作用】上記のような構成によれば、画像の動きに応じ
て、位相検出手段で生成されたつまり更新された位相基
準信号と、保持手段に保持されたつまり更新されない位
相基準信号とを選択的に使用するようにしたので、テレ
ビジョン信号に加えられた各種の外乱により、位相基準
信号の検出に誤動作が生じても、画質が劣化することを
防止することができるようになる。
【0033】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。前述したように、位相基準信号
がばたついて画質劣化が認識され易いのは、静止画像の
場合である。このため、この発明では、画像の動きを検
出し、画像の動きが少ないときには位相基準信号を更新
せず、画像の動きが多いときに位相基準信号を更新する
ようにすることによって、位相基準信号のばたつきによ
る画質劣化を改善するようにしている。この場合、位相
基準信号はフィールド単位にしか検出されないため、画
像の動き検出はフィールド単位に行なう必要がある。
【0034】すなわち、図1において、図14と同一部
分には同一符号を付して説明すると、入力端子78に供
給されたテレビジョン信号は、動き検出回路90に供給
されて画素単位での動きが検出される。そして、この動
き検出回路90から出力される動き検出信号は、加算回
路91により、該加算回路91の出力をラッチするラッ
チ回路92の出力に加算されるという累積加算が行なわ
れることにより、画像の動き量が検出される。
【0035】このようにして検出された画像の動き量
は、比較回路93に供給されて、入力端子94に供給さ
れた基準値REF1と比較されることにより、動きの大
きさが判定される。この比較回路93から出力される動
きの大きさの判定結果は、スイッチ95により1水平期
間分毎にカウンタ96に供給されて、1水平期間毎に1
フィールド分がカウントされることにより、1フィール
ド分の動き量が検出される。
【0036】そして、このカウンタ96で検出された1
フィールド分の動き量は、比較回路97に供給されて、
入力端子98に供給された基準値REF2と比較される
ことにより、1フィールド分の動きの大きさが判定され
る。この比較回路97から出力される動きの大きさの判
定結果は、前記フライホイール回路88から出力される
位相基準信号を、後段のフライホイール回路99に導出
するか否かを制御するスイッチ100の切り替えに供さ
れる。
【0037】すなわち、上記スイッチ100は、比較回
路97から1フィールド分の動きが大きいことを示す判
定結果が出力されたときオン状態に切り替えられる。こ
のとき、フライホイール回路88から出力される位相基
準信号は、スイッチ100を介してフライホイール回路
99に供給されることにより、位相が更新されて出力端
子101から取り出される。
【0038】また、スイッチ100は、比較回路97か
ら1フィールド分の動きが少ないことを示す判定結果が
出力されたときオフ状態に切り替えられる。このとき、
フライホイール回路88から出力される位相基準信号
は、フライホイール回路99に供給されなくなるので、
フライホイール回路99がそれ以前に保持している位相
基準信号が、出力端子101から取り出される。
【0039】したがって、上記実施例のような構成によ
れば、フィールド単位で画像の動きを検出し、画像の動
きが多いときにはスイッチ100をオン状態に制御して
位相基準信号を更新するようにし、画像の動きが少ない
ときにはスイッチ100をオフ状態に制御して位相基準
信号を更新しないようにしたので、テレビジョン信号に
加えられた各種の外乱により、位相基準信号の検出に誤
動作が生じても、画質が劣化することを防止することが
できるようになる。
【0040】次に、図2は、この発明の第2の実施例を
示している。すなわち、入力端子78に供給されたテレ
ビジョン信号は、動き検出回路102に供給されて動き
が検出された後、最大値検出回路103に供給される。
この最大値検出回路103は、入力された動き検出結果
に基づいて、1フィールド内における最大の動きが所定
値を越えているか否かを判定し、越えている場合動きが
大きいと判断してスイッチ100をオン状態に制御し、
越えていない場合動きが小さいと判断してスイッチ10
0をオフ状態に制御している。このような構成によれ
ば、非常に簡易な構成で画質劣化を防止することができ
る。
【0041】また、図3は、この発明の第3の実施例を
示している。すなわち、入力端子78に供給されたテレ
ビジョン信号は、動き検出回路104に供給されて画素
単位での動きが検出される。そして、この動き検出回路
104から出力される動き検出信号は、水平単位動き検
出回路105に供給されて水平方向の動き成分を検出さ
れた後、垂直単位動き検出回路106に供給されて垂直
方向の動き成分を検出される。
【0042】その後、垂直単位動き検出回路106の検
出信号が、画面内動き判定回路107に供給されて、1
フィールド内での画像の動きが総合的に判断される。そ
の結果、画像の動きが多いと判断されたときには、スイ
ッチ100がオン状態に制御され、画像の動きが少ない
と判断されたときには、スイッチ100がオフ状態に制
御される。このような構成によれば、画面内で総合的に
動きの大きさを判定することができるとともに、高い判
定精度を得ることができる。
【0043】さらに、図4は、この発明の第4の実施例
を示している。すなわち、入力端子78に供給されたテ
レビジョン信号は、動き検出回路108に供給されて動
きが検出された後、フィールド内動き判定回路109及
び動き適応Y/C分離回路110に供給される。このう
ち、フィールド内動き判定回路109は、入力された動
き検出結果に基づいて、1フィールド内における画像の
動きが大きいか小さいかを判定し、動きが大きいと判断
したときスイッチ100をオン状態に制御し、動きが小
さいと判断したときスイッチ100をオフ状態に制御し
ている。
【0044】また、上記動き適応Y/C分離回路110
は、動き検出回路108からの動き検出結果を利用し
て、入力端子78に供給されたテレビジョン信号から輝
度信号Yと色信号Cとを分離し、それぞれ出力端子11
1,112から取り出すようにしている。このような構
成によれば、1つの動き検出回路108をスイッチ10
0の制御とY/C分離とに共用することができ、構成の
簡易化を促進することがてきる。
【0045】次に、図5は、この発明の第5の実施例を
示している。すなわち、入力端子78に供給されたテレ
ビジョン信号から取り出した水平同期信号及び垂直同期
信号を、それぞれ入力端子113,114を介して周期
信号発生回路115に供給している。この周期信号発生
回路115は、入力された水平同期信号及び垂直同期信
号に基づいて、数フィールド毎または数フレーム毎にス
イッチ100をオン状態にして位相基準信号のリフレッ
シュを行なうようにしている。このような構成によれ
ば、外乱によって位相基準信号の検出動作がばたついて
も、ばたつく周期が時間的に長くなるので目立ちにくく
なり、視覚的には画質劣化を改善し得るだけの効果を有
する。
【0046】また、図6は、この発明の第6の実施例を
示している。この第6の実施例は、放送局のスイッチャ
で発生する2画素シフト信号を判別し、2画素シフトが
発生したときには、位相基準信号自身も2画素シフトす
ることを用いて、位相基準信号を更新するようにしたも
のである。
【0047】すなわち、通常の多重位相の場合、図7
(a),(b)に示す第1及び第2フレームにおいて、
それぞれカラーサブキャリアの位相と識別信号の位相と
は同相となっている。ところが、図8(a),(b)に
示すように、フレーム間でスイッチャが切り替わると、
スイッチャに入力される2つのコンポジット信号のカラ
ーサブキャリア位相が反転している場合には、出力信号
のカラーサブキャリア位相の連続性を保つために、主信
号部分の位相を2画素シフトすることにより、強制的に
色の多重位相を合わせるようにしている。
【0048】このために、図8(b)に示した例では、
第2フレームのカラーサブキャリア位相と識別信号位相
とが180°反転している。これにより、当然のことな
がら、NRZ等の他の識別制御信号も2画素シフトする
ことになるため、スイッチ100をオン状態にして位相
基準信号を更新する必要があることになる。
【0049】そこで、図6において、入力端子78に供
給されたテレビジョン信号は、動き検出回路116に供
給されて動きが検出された後、フィールド内動き検出回
路117に供給される。このフィールド内動き検出回路
117は、入力された動き検出結果に基づいて、1フィ
ールド内における画像の動きが大きいか小さいかを判定
した判定信号を出力している。
【0050】また、入力端子78に供給されたテレビジ
ョン信号は、2画素シフト検出回路118に供給されて
2画素シフトが検出される。そして、フィールド内動き
検出回路117の判定信号と2画素シフト検出回路11
8の検出信号とを、アンド回路119で論理積演算した
信号によって、スイッチ100がオン状態またはオフ状
態に切り替え制御される。つまり、画像の動きの大きさ
の判定結果と、2画素シフトが検出結果とに基づいて、
スイッチ100をオン状態またはオフ状態に切り替え制
御するようにしている。
【0051】ここで、図9は、上記2画素シフト検出回
路118の詳細を示している。すなわち、入力端子78
に供給されたテレビジョン信号から、カラーサブキャリ
ア位相検出回路120でカラーサブキャリアの位相を検
出するとともに、識別信号位相検出回路121で識別信
号の位相を検出し、両検出信号同士をEX−オア回路1
22により排他的論理和演算する。
【0052】この場合、このEX−オア回路122の出
力は、カラーサブキャリアと識別信号との位相が異なっ
たときにH(ハイ)レベルとなるので、この出力をフィ
ールド微分回路123によりフィールドで微分すること
により、2画素シフトを検出することができる。
【0053】また、図10は、上記2画素シフト検出回
路118の他の例を示している。すなわち、入力端子7
8に供給されたテレビジョン信号から、フレームビット
検出回路124により、識別制御信号に含まれるフレー
ムビットを検出し、このフレームビットを、遅延回路1
25から出力される1フレーム前のフレームビットをノ
ット回路126で反転した信号と、EX−オア回路12
7で排他的論理和演算する。
【0054】この場合、このEX−オア回路127の出
力は、フレームビット検出回路124から出力されたフ
レームビットと、ノット回路126から出力されるフレ
ームビットとの位相が異なったときにHレベルとなるの
で、この出力をフィールド微分回路128によりフィー
ルドで微分することにより、2画素シフトを検出するこ
とができる。なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
テレビジョン信号に加えられた各種の外乱により、位相
基準信号の検出に誤動作が生じても、画質が劣化するこ
とを防止し得る極めて良好な位相基準検出装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る位相基準検出装置の一実施例を
示すブロック構成図。
【図2】この発明の第2の実施例を示すブロック構成
図。
【図3】この発明の第3の実施例を示すブロック構成
図。
【図4】この発明の第4の実施例を示すブロック構成
図。
【図5】この発明の第5の実施例を示すブロック構成
図。
【図6】この発明の第6の実施例を示すブロック構成
図。
【図7】同第6の実施例を説明するために示す波形図。
【図8】同第6の実施例を説明するために示す波形図。
【図9】同第6の実施例における2画素シフト検出回路
を示すブロック構成図。
【図10】同2画素シフト検出回路の他の例を示すブロ
ック構成図。
【図11】EDTV−II方式対応のエンコード装置を示
すブロック構成図。
【図12】EDTV−II方式対応のデコード装置を示す
ブロック構成図。
【図13】EDTV−II方式における識別制御信号のフ
ォーマットを示す図。
【図14】同デコード装置に用いられる位相基準信号検
出回路を示すブロック構成図。
【符号の説明】
11〜13…入力端子、 14…マトリク
ス回路、15…4−3変換回路、 16…
SSKF・VLPF、17…走査変換回路、
18…SSKF・VHPF、19…走査変換回
路、 20…時間方向LPF、21…V
シフト回路、 22…4−3変換回路、
23…走査変換回路、 24…4−3変
換回路、25…走査変換回路、 26,
27…4−3変換回路、28,29…走査変換回路、
30…VT/VH多重回路、31…動き検出回
路、 32…レターボックス変換回路、
33…プリコーミング回路、 34…水平LP
F、35…ホール多重回路、 36,37
…水平LPF、38…IQ変調回路、
39…加算回路、40…fsc変調回路、
41…識別制御信号発生回路、42,43…セレク
タ、 44…出力端子、45…入力端子、
46…セレクタ、47…3次元Y
/C/HH分離回路、 48…動き検出回路、49…復
調回路、 50…加算回路、51…
位相基準信号検出回路、 52…識別デコード回
路、53…fsc復調回路、 54…水平
伸張回路、55…VT/VH分離復調回路、 56
…動き検出回路、57…SSKF・VHPF、
58…加算回路、59…水平HPF、
60…水平LPF、61…SSKF・VLPF、
62…加算回路、63…動き適応走査線補間回
路、 64…加算回路、65,66…3−4変換回
路、 67…Vシフト回路、68…加算回路、
69…IQ復調回路、70,71…
水平LPF、 72,73…3−4変換回
路、74…マトリクス回路、 75〜77
…出力端子、78…入力端子、 7
9…LPF、80,81…BPF、 8
2…エッジ検出回路、83…NRZ位相検出回路、
84,85…ゼロクロス検出回路、86…位相基
準検出回路、 87…連続性判定回路、88
…フライホイール回路、 89…出力端子、9
0…動き検出回路、 91…加算回路、
92…ラッチ回路、 93…比較回
路、94…入力端子、 95…スイ
ッチ、96…カウンタ、 97…比
較回路、98…入力端子、 99…
フライホイール回路、100…スイッチ、
101…出力端子、102…動き検出回路、
103…最大値検出回路、104…動き検出
回路、 105…水平単位動き検出回路、
106…垂直単位動き検出回路、 107…画面内
動き判定回路、108…動き検出回路、
109…フィールド内動き判定回路、110…動き適応
Y/C分離回路、 111,112…出力端子、11
3,114…入力端子、 115…周期信号発
生回路、116…動き検出回路、 117
…フィールド内動き検出回路、118…2画素シフト検
出回路、 119…オア回路、120…カラーサブ
キャリア位相検出回路、121…識別信号位相検出回
路、 122…EX−オア回路、123…フィール
ド微分回路、 124…フレームビット検出回
路、125…遅延回路、 126…ノ
ット回路、127…EX−オア回路、 12
8…フィールド微分回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重信号がその位相情報とともに周波数
    多重されたテレビジョン信号を再生するテレビジョン信
    号再生システムにおいて、前記位相情報に基づいて前記
    多重信号を再生するための位相基準信号を生成する位相
    検出手段と、この位相検出手段で生成された位相基準信
    号を所定期間保持する保持手段と、前記テレビジョン信
    号から画像の動きを検出する動き検出手段と、この動き
    検出手段の検出結果に基づいて、前記位相検出手段で生
    成された位相基準信号と前記保持手段に保持された位相
    基準信号とを選択する選択手段とを具備してなることを
    特徴とする位相基準検出装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記動き検出手段で検
    出された画像の動き量が所定の動き量よりも大きいと
    き、前記位相検出手段で生成された位相基準信号を選択
    し、前記動き検出手段で検出された画像の動き量が所定
    の動き量よりも小さいとき、前記保持手段に保持された
    位相基準信号を選択することを特徴とする請求項1記載
    の位相基準検出装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記動き検出手段で検
    出された1フィールド内における画像の最大の動き量
    が、所定値を越えているか否かを判定することを特徴と
    する請求項2記載の位相基準検出装置。
  4. 【請求項4】 前記動き検出手段の検出結果に基づい
    て、前記テレビジョン信号から輝度信号と色信号とを分
    離する動き適応分離手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載の位相基準検出装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、前記テレビジョン信号
    中に2画素シフトが検出された状態で、前記位相検出手
    段で生成された位相基準信号を選択することを特徴とす
    る請求項1記載の位相基準検出装置。
  6. 【請求項6】 多重信号がその位相情報とともに周波数
    多重されたテレビジョン信号を再生するテレビジョン信
    号再生システムにおいて、前記位相情報に基づいて前記
    多重信号を再生するための位相基準信号を生成する位相
    検出手段と、この位相検出手段で生成された位相基準信
    号を所定期間保持する保持手段と、1フィールド期間以
    上の周期を有する周期信号を発生する周期信号発生手段
    と、この周期信号発生手段から出力される周期信号に基
    づいて、前記位相検出手段で生成された位相基準信号と
    前記保持手段に保持された位相基準信号とを選択する選
    択手段とを具備してなることを特徴とする位相基準検出
    装置。
JP7089225A 1995-04-14 1995-04-14 位相基準検出装置 Pending JPH08289257A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102006447A (zh) * 2009-08-26 2011-04-06 晨星软件研发(深圳)有限公司 视频信号自动相位检测装置及其方法

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