JPH08288850A - 符号化変調方式および検出方式 - Google Patents

符号化変調方式および検出方式

Info

Publication number
JPH08288850A
JPH08288850A JP11360395A JP11360395A JPH08288850A JP H08288850 A JPH08288850 A JP H08288850A JP 11360395 A JP11360395 A JP 11360395A JP 11360395 A JP11360395 A JP 11360395A JP H08288850 A JPH08288850 A JP H08288850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
consecutive
word
bit
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11360395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinji Kayanuma
金司 萱沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP11360395A priority Critical patent/JPH08288850A/ja
Publication of JPH08288850A publication Critical patent/JPH08288850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度において記録を行った場合にも良好な検
出特性が得られる記録再生符号化変調方式およびその検
出方式の提供。 【構成】データ語8ビットを符号語9ビットに変換する
ブロック符号で、その符号語中に連続して現われる
“1”の個数があらかじめ定めた3以上の整数値以下
で、複数の語を接続した場合にも連続する“1”が前記
整数値以下となるように制限された符号語のみを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファイル装置の記録再
生に適する符号化変調方式およびその検出方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置や光ディスク装置の記
録再生には、従来、(2,7)変調方式、(1,7)変
調方式のように、“1”のビットが連続しないように制
限された符号化変調方式が主に用いられている。
【0003】表3には(2,7)変調方式の符号化規則
を、表4には(1,7)変調方式の符号化規則をそれぞ
れ示す。
【0004】(2,7)変調方式ではデータビット1ビ
ットが符号ビット2ビットに変換される(例えばデータ
語“10”は符号語“1000”に、“11”は符号語“0100”
に変換される)。符号ビットの系列中では“1”の間に
必ず“0”が2〜7ビット現れる。
【0005】同様に、(1,7)変調方式では“1”の
間に“0”が1〜7ビット現われるような符号となって
いる。
【0006】図11に通常の記録再生系における回路構
成を示す。
【0007】図11を参照して、符号化器3で符号化さ
れたデータはプリコーダ4に渡され“1”のビットの前
後でマークとスペースとが切替えられるようにNRZI
変換される。このような記録を行うと、マーク長および
スペース長は“1”のビットが現れる間隔に相当し、デ
ータビット長に比べて長くできるという特徴がある。
【0008】検出回路8として再生信号のピークやエッ
ジの位置検出を行う方式では、マーク端部での符号間干
渉が少ないことが重要とされる。(2,7)変調方式、
(1,7)変調方式では、最短マーク長や最短スペース
長がそれぞれ、データビット長の3/2倍、4/3倍と
なる。
【0009】このように、マーク長やスペース長を長く
確保した場合には、符号間干渉によるマーク端部での振
幅変動は小さくなる。このため、干渉によるピーク位置
やエッジ位置の誤検出は少なく、再生回路7も簡単なパ
ルススリミング等の波形処理回路で構成することができ
る。更に、再生信号振幅も大きくとれることから、信号
からのクロック再生や振幅設定も比較的容易に行える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、これらの符号で
はデータ語に対する符号語のビット数が2倍、1.5倍
となることから、ピークやエッジの位置を検出するため
の検出窓幅が狭くなる。そのため再生信号に比較的大き
いノイズが加わる場合にはビットシフトが発生しやす
い。
【0011】これに対して、符号間の干渉は等化処理に
よって補償し、検出窓幅を広くすることによって検出特
性を向上させる方式がある。
【0012】このような方式に適した符号化変調方式と
して知られているものに、主に磁気ディスク装置等にお
いて用いられる8/9(0,G/I)変調方式がある。
これは、データ語を8ビット毎に符号語9ビットに変換
するブロック符号である。
【0013】符号語には“1”が連続して現れることが
あるが、連続する“0”のビット数は定数G以下であ
り、符号列を1ビットおきに分けた場合にも連続する
“0”のビット数は定数I以下という制限が設けられて
いる。
【0014】例えば、GおよびIとして4を用いた8/
9(0,4/4)変調は、図12に示すような状態遷移
図に従う符号語を生成する。
【0015】8/9(0,G/I)変調された符号語に
は、プリコーダ4としてインタリーブNRZIが用いら
れる。プリコードされた信号は、記録回路によって記録
媒体上に記録される。このときの最短マーク長は、符号
語1ビット分の長さに一致し、データ語8/9ビットに
あたる。
【0016】再生回路7からは、マークの端部でパルス
出力が得られる。マーク長が短い場合には隣接するパル
ス間で干渉が発生するが、再生回路7としてPR4(pa
rtial respence class 4)等化特性を与えると、等化後
の信号振幅は符号ビット“1”に対応する位置で±1、
“0”に対応する位置で0の3値をとる。
【0017】再生信号は偶数番目と奇数番目のビット系
列で独立に処理でき、検出回路として図13に示すよう
なトレリス線図(状態選移図を時間軸方向に展開した
図)によって表されるビタビ検出器を用いることで、ノ
イズに対するマージンが大きく確保できる。なお、ビタ
ビ検出器は、データの間に相関を持たせて記録したデー
タ系列を再生する際に最も確からしい(「最尤」とい
う)系列を検出するもので、データをサンプリングした
時刻毎にそれぞれの枝(トレリス線図の枝)に対応した
再生信号と実際にサンプリングした値を比較し値がより
近い枝を残し、各時刻でそれぞれの状態に合流する枝は
2本ずつあるが、このうちサンプリング値の値との差が
大きいものを切り捨て、各時刻毎にこのような操作を行
なうことにより最終的に一本のパスが生き残り、これが
最も確からしいデータ系列とされる。PR方式による等
化では符号間干渉によってデータ間に相関を持たせてい
るためビタビ復号が適用できる。
【0018】しかし、光ディスクの再生信号は、磁気デ
ィスク装置のように微分特性をもたないため、PR4等
化には適さない。
【0019】光ディスクの再生信号に適したものとして
は、デュオバイナリと呼ばれる3値等化方式がある。N
RZI記録された信号を3値等化すると、符号“1”の
ビットに対して3値の中央の振幅が得られる。この場合
に、再生信号を最尤検出する場合には図14に示したト
レリス線図が使われる。
【0020】ただし、8/9(0,G/I)変調NRZ
I記録信号に対してデュオバイナリ等化やビタビ検出を
用いても、Iの値の制限は有効に作用しない。
【0021】また、“1”が連続して現われる場合に
は、短いマークやスペースが連続することになるため、
再生信号の振幅制御やPLL(phase locked loop)特
性に悪影響が現われる。
【0022】これは、磁気ディスクの再生信号に対して
PR4以外の等化方式を適用する場合にも同様である。
【0023】従って、本発明の目的は、以上のような問
題点を解消し、高密度記録を行った場合にも良好な検出
特性が得られる記録再生符号化変調方式およびその検出
方式を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、8ビットのデータ語を9ビットの符号語
に変換するブロック符号化変調方式において、連続して
現れる“1”の個数が予め定めた所定の整数値以下とな
るような9ビットの語を前記符号語として前記データ語
に対応させると共に、前記符号語が複数個接続した際に
連続する“1”の個数が前記所定の整数値以下となるよ
うに前記符号語を出力する手段を備えたことを特徴とす
る符号化変調方式を提供する。
【0025】本発明においては、好ましくは、連続する
“1”の個数の上限を定める整数値を3とし、前記9ビ
ットの符号語の先頭では“1”の連続が2ビット以下
で、末尾では“1”が連続して現れないように構成され
たことを特徴とする。
【0026】また、本発明においては、好ましくは、連
続する“1”の個数の上限を定める整数値を3とし、前
記9ビットの符号語の先頭では“1”が連続して現れ
ず、末尾では“1”の連続が2ビット以下となるように
構成されたことを特徴とする。
【0027】さらに、本発明においては、好ましくは、
符号中の“0”の連続が常に7ビット以下となるよう
に、符号語が選ばれることを特徴とする。
【0028】そして、本発明においては、好ましくは、
連続する“1”の個数の上限を定める整数値を4とし、
前記9ビットの符号語の先頭および末尾では“1”の連
続が2ビット以下となるように選択してもよい。
【0029】本発明においては、好ましくは、符号中の
“0”の連続が常に4ビット以下となるように、符号語
が選択されることを特徴とする。
【0030】本発明は、連続して現れる“1”の個数が
予め定めた所定の整数値以下となるような9ビットの語
を符号語として前記データ語に対応させると共に、前記
符号語が複数個接続した際に連続する“1”の個数が前
記所定の整数値以下となるようにして8ビットのデータ
語を9ビットに符合変換してなる符号語を検出する方式
であって、前記符号語としての“1”あるいは“0”に
ついて予め定めた連続する個数に関する条件を満足し、
且つ対応するデータ語をもたない9ビットの語を同期検
出パターンとして用いることを特徴とする検出方式を提
供する。
【0031】本発明においては、好ましくは、NRZI
記録された符号を再生した信号に対して、連続しうる
“1”の個数の上限を拘束条件として最尤検出すること
を特徴とする。
【0032】また、本発明においては、好ましくは、N
RZI記録された符号をパーシャルレスポンス等化した
再生信号に対して、連続しうる“1”の個数の上限を拘
束条件として最尤検出することを特徴とする。
【0033】さらに、本発明においては、好ましくは、
NRZI記録された符号をパーシャルレスポンス等化し
た再生信号に対して、連続しうる“1”の個数の上限
と、前記符号語の先頭および末尾での“1”の連続に関
する制限を拘束条件として最尤検出することを特徴とす
る。
【0034】
【作用】本発明の原理・作用を以下に説明する。
【0035】本発明に係る変調方式では、“1”の連続
を3ビット、あるいは4ビットまで許している。連続す
る“1”の個数の上限が3、4となるような符号列がも
つ情報量は、それぞれ符号1ビットあたり約0.947
ビット、0.975ビットであり、ともに符号化率8/
9の符号が構成し得る。
【0036】更に、いずれの符号語を接続しても、連続
する“1”が3ビット、あるいは4ビットを超えないよ
うな制限を加えることもより、8ビットのデータ語と9
ビットの符号語とを1対1に対応させることができる。
【0037】例えば、符号語中で連続する“1”が3ビ
ット以下で、更に符号の先頭で連続する“1”が2ビッ
ト以下、末尾では“1”が連続しないことを符号語の条
件とすると、いずれの符号語を接続した場合にも“1”
の連続は3ビット以下に抑えられる。
【0038】この条件を満足する9ビットの語は表1に
示すように合計で293種類あるため、この中から任意
の256種類を選択し、データ語との対応づけを行えば
符号化率8/9のブロック符号が得られる。
【0039】同様に、符号語中で連続する“1”が4ビ
ット以下、符号の先頭および末尾で連続する“1”がと
もに2ビット以下となることを符号語の条件とすると、
いずれの符号語を接続した場合にも“1”の連続が4ビ
ット以下に抑えられる。
【0040】この条件を満足する9ビットの語は表2に
示すように合計で375種類ある。したがって、この中
から任意の256種類を選択すれば、“1”の連続が4
ビット以下となるようなブロック符号を構成できる。
【0041】これらの符号は、従来の(1,7)変調方
式(データ語8ビットを符号語12ビットに変換する)
や(2,7)変調方式に比べてチャネルビットレートを
低く抑えることが出来、従って1ビットの判定に利用で
きる時間を長く確保することができる。
【0042】一方で、“1”が連続する場合があるため
に、NRZI記録を行った場合の記録周波数は高くな
る。ただし、パーシャルレスポンス等化した再生信号を
最尤検出する場合には、短いマーク長の符号に対する誤
りが発生しにくい条件が実現できるため、高密度記録を
行ってもエラーレートの増加を小さく抑えられる。
【0043】また、最尤検出の際の拘束条件として、連
続する“1”の個数に制限があることを利用すると、検
出誤りを一層低減できる。
【0044】これらの符号語に、連続する“0”の個数
に対する制限を加えることも有効である。符号中に
“0”が長く続くとき、再生信号としては磁気記録系の
場合には無信号の状態が続くことに相当する。また、光
記録の場合には、一方の極性に偏った再生信号が連続し
て現れることになる。これらはともに、再生信号の振幅
を自動検出したり、再生信号中からチャネルクロックを
再生するのに不都合となる。このため、符号語におい
て、連続する“0”の最大値が制限されている場合に
は、再生信号の安定なゲイン調整やクロック再生が容易
となる。
【0045】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0046】
【実施例1】図1には、本発明の一実施例の符号語が満
足する拘束条件が状態遷移図の形式で示されている。図
1を参照して、ノードS0〜Snは、符号化器の内部状態
を示す。また、矢印で表された枝はノード間の遷移を表
し、枝に添えられた数字は出力される符号ビットの値を
表す。
【0047】9ビットの符号語として、図1の状態遷移
図に従う語を用いれば、語の中で連続して現れる“1”
は、常にn個以下となる。更に、n以下の定数mによっ
て、符号語の先頭でとる状態Smを予め指定し、符号語
の末尾では状態S0〜Smのいずれかのノードで終わるよ
うな9ビットの語のみを符号語として用いることで、複
数の符号語を接続した場合にも常に“1”の連続をn個
以下とすることができる。
【0048】これらの条件を満足する語の中から、8ビ
ットのデータ語に対応する256種類を選択し、対応付
けを行うことで符号化変調方式が実現される。
【0049】符号化器および復号器は、ROM(読出し
専用メモリ)による変復調テーブルや組み合わせ回路に
よって実現できる。
【0050】図2に、組み合わせ回路を用いる場合の変
調回路の構成を示す。8ビット単位で与えられる記録デ
ータは、組み合わせ回路によって構成される符号化変換
回路1により9ビットの符号語に変換され、レジスタ2
を通して出力される。
【0051】図3に、連続する“1”の個数を3以下と
した場合の状態遷移図を示す。ここで更に、符号語の先
頭でとる状態をS1とし、符号語の末尾ではS0かS1の
いずれかで終わることを条件に加えると、語の先頭での
“1”の連続が2個以下となり、末尾では“1”が連続
して現れない。これによって、いずれの符号語同士を連
続した場合にも“1”の連続を3個以下に保てる。
【0052】以上の条件を満足する符号語は、表1に示
すように合計293通りある。これらの中から適当な2
56種類を選択し、8ビットのデータ語に対応付けるこ
とで符号が構成される。
【0053】図3の状態遷移図を用いて、連続する
“1”の個数が3個の場合でも、符号語の先頭では
“1”が連続せず、末尾で2個以下となるような条件を
与えた場合には異なる符号が得られる。これは、図3の
状態遷移図で始点をS2としたときに、終点がS0〜S2
のいずれかとなるような符号語を選ぶことに相当する。
【0054】図4に、連続する“0”の個数にも制限を
加えた場合の状態遷移図を示す。図4では、図3の状態
遷移図と同様に、連続する“1”が3個以下に制限され
るとともに連続する“0”の個数も7個以下に制限され
ている。始点をS3′か、S7′とし、終点がS3〜S7の
いずれかとなるような符号語のみを選択すると、いずれ
の符号語を選択した場合にも連続する“1”は3個以
下、連続する“0”は7個以下に制限できる。
【0055】この条件を満足する符号語の候補は、表1
で「*」印のついていない257通りとなる。この中か
ら256種類を選択して8ビットのデータ語と対応付け
することで、符号が構成されることになる。
【0056】例えば、8ビットのデータ語(D0,D1,D
2,D3,D4,D5,D6,D7)に対して、9ビットの符号語
(C0,C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8)を、次の論理
式によって定めると、符号語(C0,C1,..,C8)は前述
の条件を満足する。
【0057】
【数1】
【0058】ただし、この式で“+”は論理和、“・”
は論理積、“ ̄”は論理否定を表す。この式によると、
表1内の*印のついていない符号語とデータ語とは、候
補に含まれる語の1つ“011010110”を除いて1対1に
対応する。符号化器に設けられる符号化変換回路1(図
2参照)は、これらの論理式を組み合わせ回路に基づい
て実現する。
【0059】逆に、符号語(C0,C1,..,C8)が与えら
れたとき、データ語(D0,D1,..,D7)は、次の論理式
によって復元できる。
【0060】
【数2】
【0061】
【数3】
【0062】復号器は上式に基づいて組み合わせ回路で
構成される。
【0063】また、ここで符号語から除外した9ビット
の語“011010110”は、他の符号語と同様に、連続する
“0”および“1”の個数に関する制限を満足してい
る。
【0064】この語を特異パターンとしてデータの同期
検出に利用すれば、データ判定を正確に行える。例え
ば、セクタの先頭を示すデータ中に、この特異パターン
が含まれるようにすることで、検出系に影響を与えるこ
となくセクタ検出が行える。
【0065】
【実施例2】本発明の別の実施例として、図5に、連続
する“1”の個数を4以下とした場合の符号語の拘束条
件を状態遷移図で示す。ここで更に、符号語の先頭と末
尾で連続する“1”の個数をそれぞれ2個以下に制限す
る場合には、初期状態としてノードS2をとり、9ビッ
ト後にS0〜S2のいずれかに達するような符号語のみを
用いればよい。この条件を満たす9ビットの符号語は表
2に示すように、合計375種類ある。この中から任意
の256種類を選択し、データ語との対応付けを行うこ
とで、常に連続する“1”の個数が4以下となるような
符号が構成できる。
【0066】また、連続する“0”の個所も同時に4個
以下に制限するような符号は、図6の状態遷移図によっ
て表される。
【0067】初期状態として、S2′かS5′をとり、符
号語の終わりでS2〜S5のいずれかの状態に達するよう
な語のみを選ぶと、表2の中で*印を付けていない25
8種類が候補に上る。これらの中で、符号語“00111100
1”、“110000110”を除く256種類をデータビットに
割り当てることによりデータ語(D0,D1,..,D7)と符
号語(C0,C1,..,C8)とを次の論理式にて対応付けら
れる。
【0068】
【数4】
【0069】
【数5】
【0070】上記論理式に基づいて符号化器を構成する
ことにより図6の状態遷移に従う符号が得られる。ただ
し、上記論理式において、“+”と“○”を重ねた記号
は排他的論理和、“+”は論理和、“・”は論理積、
“ ̄”は論理否定を表す。また、これに対する復号器は
次の論理式に基づいて構成できる。
【0071】
【数6】
【0072】
【数7】
【0073】これらの符号は、ビタビ検出器とともに用
いることによって、より良好な検出特性が得られる。例
えば、図14に示したトレリス線図を用いれば、デュオ
バイナリ等化した再生信号にビタビ検出を利用できる。
【0074】ビタビ検出器として、従来例と同様なもの
を用いる場合でも、符号語の“1”が一定数以上連続し
ないという特徴によって、パスがマージしやすく、パス
メモリ長が節約できる他、検出に要する遅延時間も短く
なる。
【0075】また、ビタビ検出器として、連続する
“1”の個数の制限を拘束条件にもつものを利用する
と、更に良好な検出特性が得られる。
【0076】図7に、連続する“1”が3個以下である
ような符号をデュオバイナリ等化した再生信号に対し
て、ビタビ検出を利用する場合のトレリス線図を示す。
【0077】図7を参照して、枝には、符号ビットと対
応する再生信号振幅を記してある。
【0078】例えばノードXX0+から符号“111”に相
当する3ビット分の再生信号が入力された場合、パスは
XX0+,X01-,011+,111-へと順につながる。ノード111-
から伸びる枝は符号“0”に対応するものしかないため
検出結果に“1”が4個以上連続して現れることはな
い。これによって、比較的振幅の小さい再生信号が連続
した場合にも、“1”の連続と誤る確率は減少する。
【0079】ビタビ検出は、磁気ディスク装置のような
微分特性をもつ再生信号にも適用できる。
【0080】図8に、PR(1,-1)等化された信号を用
いる場合のトレリス線図を示す。プリコーダをNRZI
とすることで、再生信号振幅が±1のとき符号ビット
“1”に、振幅0のときが“0”に対応する。ビタビ検
出器によって検出されうる結果は、連続する“1”が3
個以下のもののみとなるため、“1”が4個以上連続す
るような誤りは避けられる。
【0081】PR等化の方式としては、信号の特性に応
じて種々のものを利用できる。例えば、連続する“1”
が3個以下となる符号をNRZIでプリコードし、EP
R4(extended PR4)と呼ばれる等化を施した再生信号
は、図9に示すようなトレリス線図に基づくビタビ検出
器で検出できる。
【0082】また、検出回路として図10に示すような
同期パターン検出回路12を備えたものを用いることに
より、符号語の境界における“1”、“0”の連続に関
する制限も利用できる。
【0083】同期パターン検出回路12は、ビタビ検出
器11の出力から、同期検出用のパターンとして設定さ
れたビット列を検出し、9ビット毎に符号語の境界を示
す信号をシリアル・パラレル(S/P)変換器13を介
して出力する。ビタビ検出器11では、ビットの境界に
あたる信号を検出する毎に、境界での制限に違反するノ
ードに入るパスを生き残りパスから除外するように動作
する。これによって、以降は境界での制限を満足するも
のの中から最尤パスが選択される。
【0084】以上、本発明を上記実施例に即して説明し
たが、本発明は上記態様にのみ限定されず、本発明の原
理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短いマークやスペースが続く状態を低減できると共に、
検出窓幅が広く最尤検出の効果も高いため、高密度記録
を好適に達成する。より詳細には、本発明によれば、
“1”の連続を3ビットあるいは4ビットまで許し、更
にいずれの符号語を接続しても連続する“1”が3ビッ
トあるいは4ビットを超えないような制限を加えること
により、8ビットのデータ語と9ビットの符号語とを1
対1に対応させる(所定の条件を満足する9ビットの語
の中から任意の256種類を選択しデータ語との対応付
けを行う)ことにより、符号化率8/9のブロック符号
が得られる。これらの符号は、従来の(1,7)変調方
式や(2,7)変調方式に比べてチャネルビットレート
が低く抑えられるため、1ビットの判定に利用できる時
間が長く確保できる。
【0090】一方、本発明によれば、“1”が連続する
場合があるために、NRZI記録を行った場合の記録周
波数は高くなる。ただし、パーシャルレスポンス等化し
た再生信号を最尤検出する場合には、短いマーク長の符
号に対する誤りが発生しにくい条件が実現できるため、
高密度記録を行ってもエラーレートの増加を小さく抑え
られる。また、本発明によれば、最尤検出の際の拘束条
件として、連続する“1”の個数に制限があることを利
用すると、検出誤りを一層低減することができる。
【0091】本発明によれば、4ビット以上“1”が連
続しないように制限が加えられているため、振幅の小さ
な領域が長く続くことはなく、再生信号振幅(ゲイン調
整)やクロックの再生が容易に行なえるという利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における符号の拘束条件の一
例を示す状態遷移図である。
【図2】本発明の一実施例における符号化器を説明する
ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例を示す状態遷移図である。
【図4】本発明の一実施例において“0”の連続に関す
る制限を加えた場合を説明する図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す状態遷移図である。
【図6】本発明の別の実施例において“0”の連続に関
する制限を加えた場合を説明する図である。
【図7】本発明の実施例において符号の検出に用いるデ
ュオバイナリビタビ検出器を説明するトレリス線図であ
る。
【図8】本発明の実施例において符号の検出に用いるPR
(1,-1)ビタビ検出器を説明するトレリス線図である。
【図9】本発明の実施例において符号の検出に用いるE
PR4ビタビ検出器を説明するトレリス線図である。
【図10】本発明の実施例において符号語の境界に関す
る拘束条件を利用する場合の検出系を説明する図であ
る。
【図11】従来の記録再生系を説明する図である。
【図12】従来の変調符号のもつ拘束条件を説明する図
である。
【図13】従来の検出系に用いられるPR4ビタビ検出
器を説明するトレリス線図である。
【図14】従来の検出系に用いられるデュオバイナリビ
タビ検出器を説明するトレリス線図である。
【符号の説明】
1 符号化変換回路 2 レジスタ 3 符号化器 4 プリコーダ 5 再生回路 6 検出回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】8ビットのデータ語を9ビットの符号語に
    変換するブロック符号化変調方式において、 連続して現れる“1”の個数が予め定めた所定の整数値
    以下となるような9ビットの語を前記符号語として前記
    データ語に対応させると共に、前記符号語が複数個接続
    した際に連続する“1”の個数が前記所定の整数値以下
    となるように前記符号語を出力する手段を備えたことを
    特徴とする符号化変調方式。
  2. 【請求項2】連続する“1”の個数の上限を定める前記
    整数値を3とし、前記9ビットの符号語の先頭では
    “1”の連続が2ビット以下で、末尾では“1”が連続
    して現れないように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の符号化変調方式。
  3. 【請求項3】連続する“1”の個数の上限を定める前記
    整数値を3とし、前記9ビットの符号語の先頭では
    “1”が連続して現れず、末尾では“1”の連続が2ビ
    ット以下となるように構成されたことを特徴とする請求
    項1記載の符号化変調方式。
  4. 【請求項4】符号中の“0”の連続が常に7ビット以下
    となるように、符号語が選ばれていることを特徴とする
    請求項2又は3記載の符号化変調方式。
  5. 【請求項5】連続する“1”の個数の上限を定める前記
    整数値を4とし、前記9ビットの符号語の先頭および末
    尾では“1”の連続が2ビット以下となるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の符号化変調方式。
  6. 【請求項6】符号中の“0”の連続が常に4ビット以下
    となるように、符号語が選択されるることを特徴とする
    請求項5記載の符号化変調方式。
  7. 【請求項7】連続して現れる“1”の個数が予め定めた
    所定の整数値以下となるような9ビットの語を符号語と
    して前記データ語に対応させると共に、前記符号語が複
    数個接続した際に連続する“1”の個数が前記所定の整
    数値以下となるようにして8ビットのデータ語を9ビッ
    トに符号変換してなる符号語を検出する方式であって、 前記符号語としての“1”あるいは“0”について予め
    定めた連続する個数に関する条件を満足し、且つ対応す
    るデータ語をもたない9ビットの語を同期検出パターン
    として用いることを特徴とする検出方式。
  8. 【請求項8】NRZI記録された符号を再生した信号に
    対して、連続しうる“1”の個数の上限を拘束条件とし
    て最尤検出することを特徴とする請求項7記載の検出方
    式。
  9. 【請求項9】NRZI記録された符号をパーシャルレス
    ポンス等化した再生信号に対して、連続しうる“1”の
    個数の上限を拘束条件として最尤検出することを特徴と
    する請求項7記載の検出方式。
  10. 【請求項10】NRZI記録された符号をパーシャルレ
    スポンス等化した再生信号に対して、連続しうる“1”
    の個数の上限と、前記符号語の先頭および末尾での
    “1”の連続に関する制限を拘束条件として最尤検出す
    ることを特徴とする請求項7記載の検出方式。
  11. 【請求項11】mビットのデータ語をnビットの符号語
    (但し、m<n)に変換するブロック符号化変調方式に
    おいて、 符号語中に連続して現れる“1”の個数が予め定めた所
    定個数以下となるように符号変換(マッピング)すると
    共に、前記符号語が複数個接続した際に連続する“1”
    の個数が前記所定個数以下となるように前記符号語を出
    力する手段を備えたことを特徴とする符号化変調方式。
JP11360395A 1995-04-14 1995-04-14 符号化変調方式および検出方式 Pending JPH08288850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11360395A JPH08288850A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 符号化変調方式および検出方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11360395A JPH08288850A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 符号化変調方式および検出方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08288850A true JPH08288850A (ja) 1996-11-01

Family

ID=14616409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11360395A Pending JPH08288850A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 符号化変調方式および検出方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08288850A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032313A1 (fr) * 2001-10-03 2003-04-17 Sony Corporation Capteur de code en treillis et appareil de decodage

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03102920A (ja) * 1989-08-16 1991-04-30 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 符号化方法、装置及び復号化装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03102920A (ja) * 1989-08-16 1991-04-30 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 符号化方法、装置及び復号化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032313A1 (fr) * 2001-10-03 2003-04-17 Sony Corporation Capteur de code en treillis et appareil de decodage
US7127665B2 (en) 2001-10-03 2006-10-24 Sony Corporation Trellis code detector and decoder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5619539A (en) Data detection methods and apparatus for a direct access storage device
US5537112A (en) Method and apparatus for implementing run length limited codes in partial response channels
US6445313B2 (en) Data modulating/demodulating method and apparatus for optical recording medium
KR100658382B1 (ko) 채널 코드 제한에 정합된 트렐리스 시퀀스 검출기 및 신호 샘플들과 에러 신드롬을 사용하여 검출 이진수 시퀀스에서 에러들을 정정하기 위한 포스트 프로세서를 사용하는 샘플링 진폭 판독 채널
US5987066A (en) Digital data transmitting method
JPH036699B2 (ja)
JPH11346154A (ja) 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体
US6861965B2 (en) Code modulating method and code modulating apparatus, demodulating method and demodulating apparatus, and information recording medium
JPH0544206B2 (ja)
JP2000068846A (ja) 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体
JP2002271205A (ja) 変調方法、変調装置、復調方法、復調装置、情報記録媒体、情報伝送方法および情報伝送装置
JP4065357B2 (ja) 高密度データの記録/再生のための符号化/復号化方法
JP3760961B2 (ja) 変調装置および変調方法、復調装置および復調方法、並びに記録媒体
KR100954986B1 (ko) 변조 장치 및 방법
EP1081868A2 (en) Supporting an E2PRML-type channel and an EPRML-type channel with the same trellis structure
US7330137B2 (en) Method and apparatus for RLL code encoding and decoding
JP2000040968A (ja) 符号化方法および符号化装置、復号化方法および復号化装置、並びに提供媒体
JP3916055B2 (ja) 変調方法、変調装置、記録媒体、復調方法および復調装置
JPH08116275A (ja) ディジタル信号復号化処理装置
JP2002280907A (ja) 変調方法、変調装置、復調方法、復調装置、情報記録媒体、情報伝送方法および情報伝送装置
US6091347A (en) Device and method for modulation and transmission medium
JPH08288850A (ja) 符号化変調方式および検出方式
JP3760966B2 (ja) 変調装置および方法、並びに記録媒体
JPH1198021A (ja) 復調装置および復調方法、並びに伝送媒体
JPH11177433A (ja) 復調装置および方法、並びに提供媒体