JPH08288823A - 出力レベル変換回路 - Google Patents
出力レベル変換回路Info
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- JPH08288823A JPH08288823A JP7088169A JP8816995A JPH08288823A JP H08288823 A JPH08288823 A JP H08288823A JP 7088169 A JP7088169 A JP 7088169A JP 8816995 A JP8816995 A JP 8816995A JP H08288823 A JPH08288823 A JP H08288823A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低消費電流で高速に動作し且つ回路構成面積の
小さな出力レベル変換回路を提供する。 【構成】Va(端子11aに入力する信号電圧)>Vb
(端子11bに入力する信号電圧)のとき、Q1がオ
ン、Q2がオフで、電圧V1は電源電圧VCCである。一
方、Va<Vbのとき、Q1がオフ、Q2がオンで、電
圧V1はVCC−R1×i1である。Q3から出力される
MOS駆動電圧V2及びV3は夫々V2=V1−VBE、
及びV3=V2−R2×i2である。p−MOS(M
1)の駆動電圧のしきい値VS1が「VCC−VBE」近傍
になるように設定され、n−MOS(M2)の駆動電圧
のしきい値VS2が「VCC−R1×i1−VBE−R2×
i2」近傍になるように設定される。上記Va>Vbの
ときM1がオフ、M2がオンとなり、Va<Vbのとき
M1がオン、M2がオフとなる。
小さな出力レベル変換回路を提供する。 【構成】Va(端子11aに入力する信号電圧)>Vb
(端子11bに入力する信号電圧)のとき、Q1がオ
ン、Q2がオフで、電圧V1は電源電圧VCCである。一
方、Va<Vbのとき、Q1がオフ、Q2がオンで、電
圧V1はVCC−R1×i1である。Q3から出力される
MOS駆動電圧V2及びV3は夫々V2=V1−VBE、
及びV3=V2−R2×i2である。p−MOS(M
1)の駆動電圧のしきい値VS1が「VCC−VBE」近傍
になるように設定され、n−MOS(M2)の駆動電圧
のしきい値VS2が「VCC−R1×i1−VBE−R2×
i2」近傍になるように設定される。上記Va>Vbの
ときM1がオフ、M2がオンとなり、Va<Vbのとき
M1がオン、M2がオフとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器のDC−DC
コンバータ等に使用される出力レベル変換回路に関す
る。
コンバータ等に使用される出力レベル変換回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4に示すような出力レベル
変換回路がある。この回路は左側に示す入力端子A及び
入力端子BにECLレベルの微弱な制御信号が入力され
る。この入力信号は、バイポーラトランジスタ1a又は
1b、及びバイポーラトランジスタ4a又は4bを介し
てp−MOSトランジスタ5−1又はp−MOSトラン
ジスタ6のゲートに与えられる。p−MOSトランジス
タ5−1のドレインにはn−MOSトランジスタ5−2
のドレインが接続され、p−MOSトランジスタ6のド
レインにはn−MOSトランジスタ5−3のドレインが
接続され、上記n−MOSトランジスタ5−2及び5−
3はカレントミラー回路を構成している。
変換回路がある。この回路は左側に示す入力端子A及び
入力端子BにECLレベルの微弱な制御信号が入力され
る。この入力信号は、バイポーラトランジスタ1a又は
1b、及びバイポーラトランジスタ4a又は4bを介し
てp−MOSトランジスタ5−1又はp−MOSトラン
ジスタ6のゲートに与えられる。p−MOSトランジス
タ5−1のドレインにはn−MOSトランジスタ5−2
のドレインが接続され、p−MOSトランジスタ6のド
レインにはn−MOSトランジスタ5−3のドレインが
接続され、上記n−MOSトランジスタ5−2及び5−
3はカレントミラー回路を構成している。
【0003】以下、この回路の動作を説明する。入力端
子A及び入力端子Bに入力する信号電圧によりトランジ
スタ1a又はトランジスタ1bが通電する。これらのト
ランジスタ1a、1bのエミッタには定電流源3が接続
されているから、ベースに与えられる信号電圧がより高
いほうのトランジスタの通電量が大きく、信号電圧のよ
り低いほうのトランジスタの通電量は抑えられる。した
がって、入力端子Aに入力する信号電圧が入力端子Bに
入力する信号電圧よりも高い場合には、トランジスタ1
aがオンして、このコレクタと抵抗2a間の電圧が低下
し、このコレクタと抵抗2a間にベースが接続されてい
るトランジスタ4aがオフになる。トランジスタ4aが
オフになると、このトランジスタ4aのエミッタには定
電流源3aが接続されているから、このエミッタと定電
流源3a間の電圧が低下し、このエミッタと定電流源3
a間にゲートが接続されているp−MOS5−1がオン
になる。p−MOS5−1および5−2がオンになると
カレントミラー回路がオン即ちn−MOS5−3がオン
になる。そして、他方の入力端子Bの入力電圧は低いの
で、トランジスタ1bはオフであり、このコレクタと抵
抗2b間の電圧が上昇する。この上昇した電圧は、この
コレクタと抵抗2b間に接続されているトランジスタ4
bのベースに与えられ、トランジスタ4bがオンにな
る。このトランジスタ4bのエミッタには定電流源3b
が接続されており、これにより、トランジスタ4bがオ
ンすると、このエミッタと定電流源3b間の電圧が上昇
する。この上昇した電圧は、このエミッタと定電流源3
b間に接続されているp−MOSトランジスタ6のゲー
トに与えられ、これによりp−MOSトランジスタ6は
オフである。
子A及び入力端子Bに入力する信号電圧によりトランジ
スタ1a又はトランジスタ1bが通電する。これらのト
ランジスタ1a、1bのエミッタには定電流源3が接続
されているから、ベースに与えられる信号電圧がより高
いほうのトランジスタの通電量が大きく、信号電圧のよ
り低いほうのトランジスタの通電量は抑えられる。した
がって、入力端子Aに入力する信号電圧が入力端子Bに
入力する信号電圧よりも高い場合には、トランジスタ1
aがオンして、このコレクタと抵抗2a間の電圧が低下
し、このコレクタと抵抗2a間にベースが接続されてい
るトランジスタ4aがオフになる。トランジスタ4aが
オフになると、このトランジスタ4aのエミッタには定
電流源3aが接続されているから、このエミッタと定電
流源3a間の電圧が低下し、このエミッタと定電流源3
a間にゲートが接続されているp−MOS5−1がオン
になる。p−MOS5−1および5−2がオンになると
カレントミラー回路がオン即ちn−MOS5−3がオン
になる。そして、他方の入力端子Bの入力電圧は低いの
で、トランジスタ1bはオフであり、このコレクタと抵
抗2b間の電圧が上昇する。この上昇した電圧は、この
コレクタと抵抗2b間に接続されているトランジスタ4
bのベースに与えられ、トランジスタ4bがオンにな
る。このトランジスタ4bのエミッタには定電流源3b
が接続されており、これにより、トランジスタ4bがオ
ンすると、このエミッタと定電流源3b間の電圧が上昇
する。この上昇した電圧は、このエミッタと定電流源3
b間に接続されているp−MOSトランジスタ6のゲー
トに与えられ、これによりp−MOSトランジスタ6は
オフである。
【0004】このp−MOSトランジスタ6がオフで、
上述したn−MOSトランジスタ5−3がオンであるこ
とにより、出力端子7の出力電圧がローレベルになる。
即ち入力端子Aの入力電圧が入力端子Bの入力電圧より
も高いときは出力端子7の出力電圧はローレベルであ
る。
上述したn−MOSトランジスタ5−3がオンであるこ
とにより、出力端子7の出力電圧がローレベルになる。
即ち入力端子Aの入力電圧が入力端子Bの入力電圧より
も高いときは出力端子7の出力電圧はローレベルであ
る。
【0005】一方、入力端子Aの入力電圧が入力端子B
の入力電圧よりも低いときは、上記の動作がそれぞれ逆
になり、p−MOSトランジスタ6がオンになって、n
−MOSトランジスタ5−3がオフになる。このp−M
OSトランジスタ6がオン、n−MOSトランジスタ5
−3がオフとなることにより、出力端子7の出力電圧は
ハイレベルになる。
の入力電圧よりも低いときは、上記の動作がそれぞれ逆
になり、p−MOSトランジスタ6がオンになって、n
−MOSトランジスタ5−3がオフになる。このp−M
OSトランジスタ6がオン、n−MOSトランジスタ5
−3がオフとなることにより、出力端子7の出力電圧は
ハイレベルになる。
【0006】このように入力端子A及びBに入力される
ECLの出力がレベル変換されて出力端子7から出力さ
れる。出力端子7は、CMOS又はTTLの入力側に接
続される。この出力レベル変換回路の動作速度は入力端
子A及びBに入力されるECL出力信号レベルの信号振
幅、及びp−MOSトランジスタのオン抵抗に依存す
る。
ECLの出力がレベル変換されて出力端子7から出力さ
れる。出力端子7は、CMOS又はTTLの入力側に接
続される。この出力レベル変換回路の動作速度は入力端
子A及びBに入力されるECL出力信号レベルの信号振
幅、及びp−MOSトランジスタのオン抵抗に依存す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回路は、3個の定電流源3、3a、及び3bを備え
ているため、それぞれ大きな電流が必要とされる。ま
た、2ヵ所のMOS駆動回路を備えているため大きな電
流が必要とされる。また、このレベル変換回路を高速に
動作させるためにはカレントミラ−回路(n−MOSト
ランジスタ5−2及び5−3)に流れる電流を大きくす
る必要があり、上記いずれにしても多量の電流を消費す
るという問題があった。
来の回路は、3個の定電流源3、3a、及び3bを備え
ているため、それぞれ大きな電流が必要とされる。ま
た、2ヵ所のMOS駆動回路を備えているため大きな電
流が必要とされる。また、このレベル変換回路を高速に
動作させるためにはカレントミラ−回路(n−MOSト
ランジスタ5−2及び5−3)に流れる電流を大きくす
る必要があり、上記いずれにしても多量の電流を消費す
るという問題があった。
【0008】また、構成素子数が多いため、回路全体の
構成面積が大きくなって装置全体の小型化を阻害すると
いう問題もあった。本発明の課題は、上記従来の実情に
鑑み、低消費電流で高速に動作し且つ回路構成面積の小
さな出力レベル変換回路を提供することである。
構成面積が大きくなって装置全体の小型化を阻害すると
いう問題もあった。本発明の課題は、上記従来の実情に
鑑み、低消費電流で高速に動作し且つ回路構成面積の小
さな出力レベル変換回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のレベル
変換回路は、入力されるECLレベルの信号出力を中継
するバイポーラトランジスタと、このバイポーラトラン
ジスタを介して上記ECLレベルの信号出力がゲートに
与えられるp−MOSトランジスタと、このp−MOS
トランジスタのゲートに抵抗を介して自ゲートが接続さ
れるn−MOSトランジスタと、このn−MOSトラン
ジスタのゲートに接続される定電流源とを備えて、上記
ECLレベルの信号出力をCMOS又はTTL出力レベ
ルに変換して、上記p−MOSトランジスタのドレイン
と上記n−MOSトランジスタのドレインとの接続点か
ら出力する。
変換回路は、入力されるECLレベルの信号出力を中継
するバイポーラトランジスタと、このバイポーラトラン
ジスタを介して上記ECLレベルの信号出力がゲートに
与えられるp−MOSトランジスタと、このp−MOS
トランジスタのゲートに抵抗を介して自ゲートが接続さ
れるn−MOSトランジスタと、このn−MOSトラン
ジスタのゲートに接続される定電流源とを備えて、上記
ECLレベルの信号出力をCMOS又はTTL出力レベ
ルに変換して、上記p−MOSトランジスタのドレイン
と上記n−MOSトランジスタのドレインとの接続点か
ら出力する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。 図1は、一実施例の出力レベル変換回路の
構成を示す図である。同図に示すように、電源電位VCC
と接地電位GND間には、電源側(VCC)にバイポーラ
トランジスタQ1のコレクタ、抵抗R1の一方の端子、
バイポーラトランジスタQ3のコレクタ、及びp−MO
SトランジスタM1のソースがそれぞれ接続されてい
る。また接地側(GND)に定電流源I1の出力側、定
電流源I2の出力側、及びn−MOSトランジスタM2
のソースがそれぞれ接続されている。
説明する。 図1は、一実施例の出力レベル変換回路の
構成を示す図である。同図に示すように、電源電位VCC
と接地電位GND間には、電源側(VCC)にバイポーラ
トランジスタQ1のコレクタ、抵抗R1の一方の端子、
バイポーラトランジスタQ3のコレクタ、及びp−MO
SトランジスタM1のソースがそれぞれ接続されてい
る。また接地側(GND)に定電流源I1の出力側、定
電流源I2の出力側、及びn−MOSトランジスタM2
のソースがそれぞれ接続されている。
【0011】上記抵抗R1の他方の端子にはバイポーラ
トランジスタQ2のコレクタが接続され、このバイポー
ラトランジスタQ2のエミッタと上記バイポーラトラン
ジスタQ1のエミッタとが定電流源I1の入力側に接続
されている。そして、バイポーラトランジスタQ1のベ
ースには入力端子11aが接続され、バイポーラトラン
ジスタQ2のベースには入力端子11bが接続されてい
る。上記バイポーラトランジスタQ2のコレクタと抵抗
R1の接続点12にはバイポーラトランジスタQ3のベ
ースが接続される。
トランジスタQ2のコレクタが接続され、このバイポー
ラトランジスタQ2のエミッタと上記バイポーラトラン
ジスタQ1のエミッタとが定電流源I1の入力側に接続
されている。そして、バイポーラトランジスタQ1のベ
ースには入力端子11aが接続され、バイポーラトラン
ジスタQ2のベースには入力端子11bが接続されてい
る。上記バイポーラトランジスタQ2のコレクタと抵抗
R1の接続点12にはバイポーラトランジスタQ3のベ
ースが接続される。
【0012】前述した図4の場合と同様に、図1の構成
においても、入力端子11aに入力される信号電圧Va
と入力端子11bに入力される信号電圧Vbにおいて、
Va>Vbのときは、バイポーラトランジスタQ1がオ
ンでバイポーラトランジスタQ2がオフであり、逆にV
a<VbのときはバイポーラトランジスタQ1がオフで
バイポーラトランジスタQ2がオンである。本実施例で
は、これ以降の構成及び動作が図4に示した回路の場合
と異なる。
においても、入力端子11aに入力される信号電圧Va
と入力端子11bに入力される信号電圧Vbにおいて、
Va>Vbのときは、バイポーラトランジスタQ1がオ
ンでバイポーラトランジスタQ2がオフであり、逆にV
a<VbのときはバイポーラトランジスタQ1がオフで
バイポーラトランジスタQ2がオンである。本実施例で
は、これ以降の構成及び動作が図4に示した回路の場合
と異なる。
【0013】即ち、先ず、バイポーラトランジスタQ1
は、他方のバイポーラトランジスタQ2をオン/オフさ
せることによりMOS回路の駆動に寄与するが、直接に
は駆動信号を出力しない。MOS制御信号は抵抗R1と
バイポーラトランジスタQ2のコレクタとの接続点12
からバイポーラトランジスタQ3へ出力される。この接
続点12の電圧V1は、バイポーラトランジスタQ2が
オフのとき電源電圧VCCであり、バイポーラトランジス
タQ2がオンのとき、「(電源電圧VCC)−{(抵抗R
1の抵抗値R1)×(定電流源I1の電流i1)}」で
ある。即ち後述するタイミングチャートに示すように、
電圧V1は、電圧「VCC」と電圧「VCC−R1×i1」
を上下の振幅として振動する。
は、他方のバイポーラトランジスタQ2をオン/オフさ
せることによりMOS回路の駆動に寄与するが、直接に
は駆動信号を出力しない。MOS制御信号は抵抗R1と
バイポーラトランジスタQ2のコレクタとの接続点12
からバイポーラトランジスタQ3へ出力される。この接
続点12の電圧V1は、バイポーラトランジスタQ2が
オフのとき電源電圧VCCであり、バイポーラトランジス
タQ2がオンのとき、「(電源電圧VCC)−{(抵抗R
1の抵抗値R1)×(定電流源I1の電流i1)}」で
ある。即ち後述するタイミングチャートに示すように、
電圧V1は、電圧「VCC」と電圧「VCC−R1×i1」
を上下の振幅として振動する。
【0014】この電圧V1は、バイポーラトランジスタ
Q3のベースに与えられる。このバイポーラトランジス
タQ3のエミッタは抵抗R2及び定電流源I2を介して
接地されており、このバイポーラトランジスタQ3の出
力V2(=V1−VBE(Q3のベース・エミッタ間の電
位差)は抵抗R2によりシフトされる。シフト前の出力
V2は、バイポーラトランジスタQ3と抵抗R2の接続
点13に接続されているp−MOSトランジスタM1の
ゲートに与えられ、シフト後の出力V3(=V2−R2
×i2)は抵抗R2と定電流源I2の接続点14に接続
されるn−MOSトランジスタM2のゲートに与えられ
る。
Q3のベースに与えられる。このバイポーラトランジス
タQ3のエミッタは抵抗R2及び定電流源I2を介して
接地されており、このバイポーラトランジスタQ3の出
力V2(=V1−VBE(Q3のベース・エミッタ間の電
位差)は抵抗R2によりシフトされる。シフト前の出力
V2は、バイポーラトランジスタQ3と抵抗R2の接続
点13に接続されているp−MOSトランジスタM1の
ゲートに与えられ、シフト後の出力V3(=V2−R2
×i2)は抵抗R2と定電流源I2の接続点14に接続
されるn−MOSトランジスタM2のゲートに与えられ
る。
【0015】このように、上記の入力端子11a、11
bに入力されるECLレベルの信号出力(出力電圧制御
信号)は、上記のバイポーラトランジスタQ1、Q2、
及びQ3を介して、p−MOSトランジスタM1及びn
−MOSトランジスタM2に上記バイポーラトランジス
タQ3の出力及びそのシフト後の出力として与えられ、
これらp−MOSトランジスタM1のドレインとn−M
OSトランジスタM2のドレインの接続点15から出力
端子16を介してCMOS又はTTLレベルの出力とし
て外部回路に出力される。
bに入力されるECLレベルの信号出力(出力電圧制御
信号)は、上記のバイポーラトランジスタQ1、Q2、
及びQ3を介して、p−MOSトランジスタM1及びn
−MOSトランジスタM2に上記バイポーラトランジス
タQ3の出力及びそのシフト後の出力として与えられ、
これらp−MOSトランジスタM1のドレインとn−M
OSトランジスタM2のドレインの接続点15から出力
端子16を介してCMOS又はTTLレベルの出力とし
て外部回路に出力される。
【0016】図2(a) 〜(e) は、上記構成の出力レベル
変換回路の動作を示すタイミングチャートである。同図
(a) は図1に示した接続点12の電圧V1(バイポーラ
トランジスタQ3のベース電圧)、同図(b) は接続点1
3の電圧V2(p−MOSトランジスタM1のゲート電
圧)、同図(c) は接続点14の電圧V3(n−MOSト
ランジスタM2のゲート電圧)、同図(d) はp−MOS
トランジスタM1のオン/オフ状態、及び同図(e) はn
−MOSトランジスタM2のオン/オフ状態を表してい
る。
変換回路の動作を示すタイミングチャートである。同図
(a) は図1に示した接続点12の電圧V1(バイポーラ
トランジスタQ3のベース電圧)、同図(b) は接続点1
3の電圧V2(p−MOSトランジスタM1のゲート電
圧)、同図(c) は接続点14の電圧V3(n−MOSト
ランジスタM2のゲート電圧)、同図(d) はp−MOS
トランジスタM1のオン/オフ状態、及び同図(e) はn
−MOSトランジスタM2のオン/オフ状態を表してい
る。
【0017】同図(a),(b),(c) に示すように電圧V1が
ハイレベルを出力しているときには、電圧V2(=V1
−VBE)も、電圧V3(=V2−R2×i2)もそれぞ
れハイレベルを示す。そして、電圧V1がローレベルを
出力しているときには、電圧V2、V3も共にローレベ
ルを示す。そして、n−MOSトランジスタM2を駆動
する上記電圧V3は、図1に示したように、バイポーラ
トランジスタQ3の出力、つまりp−MOSトランジス
タM1を駆動する電圧V2と同一の信号をシフトさせた
ものとして、他のMOSトランジスタやカレントミラー
回路を介すことなく、直接n−MOSトランジスタM2
のゲートに与えられるから、n−MOSトランジスタM
2のオン/オフは、p−MOSトランジスタM1のオフ
/オンに同期して極めて高速に動作する。
ハイレベルを出力しているときには、電圧V2(=V1
−VBE)も、電圧V3(=V2−R2×i2)もそれぞ
れハイレベルを示す。そして、電圧V1がローレベルを
出力しているときには、電圧V2、V3も共にローレベ
ルを示す。そして、n−MOSトランジスタM2を駆動
する上記電圧V3は、図1に示したように、バイポーラ
トランジスタQ3の出力、つまりp−MOSトランジス
タM1を駆動する電圧V2と同一の信号をシフトさせた
ものとして、他のMOSトランジスタやカレントミラー
回路を介すことなく、直接n−MOSトランジスタM2
のゲートに与えられるから、n−MOSトランジスタM
2のオン/オフは、p−MOSトランジスタM1のオフ
/オンに同期して極めて高速に動作する。
【0018】上記p−MOSトランジスタM1の駆動特
性としては、図2(b) に示すように、ゲート電圧の駆動
しきい値が電圧VS1である。このp−MOSトランジ
スタM1は、同図(b),(d) に示すように、ゲート電圧V
2が上記のしきい電圧VS1以上になったときオフとな
り、ゲート電圧V2が上記のしきい電圧VS1以下にな
ったときオンとなる。そして、ゲート電圧V2は、同図
(b) に示すように、ハイのときの電圧すなわちp−MO
SトランジスタM1がオフになるときの電圧が、p−M
OSトランジスタM1のしきい電圧VS1の近傍になる
ように設定されている。したがって、ゲート電圧V2
は、ハイからローに変化すると直ちにp−MOSトラン
ジスタM1のしきい電圧VS1を下回る。これにより、
p−MOSトランジスタM1が直ちにオンとなる。すな
わち電圧V1つまり電圧V2のローへの変化に対して高
速にオン動作を行う。
性としては、図2(b) に示すように、ゲート電圧の駆動
しきい値が電圧VS1である。このp−MOSトランジ
スタM1は、同図(b),(d) に示すように、ゲート電圧V
2が上記のしきい電圧VS1以上になったときオフとな
り、ゲート電圧V2が上記のしきい電圧VS1以下にな
ったときオンとなる。そして、ゲート電圧V2は、同図
(b) に示すように、ハイのときの電圧すなわちp−MO
SトランジスタM1がオフになるときの電圧が、p−M
OSトランジスタM1のしきい電圧VS1の近傍になる
ように設定されている。したがって、ゲート電圧V2
は、ハイからローに変化すると直ちにp−MOSトラン
ジスタM1のしきい電圧VS1を下回る。これにより、
p−MOSトランジスタM1が直ちにオンとなる。すな
わち電圧V1つまり電圧V2のローへの変化に対して高
速にオン動作を行う。
【0019】一方、n−MOSトランジスタM2の駆動
特性としては、図2(c) に示すように、ゲート電圧の駆
動しきい値が電圧VS2である。このn−MOSトラン
ジスタM2は、同図(c),(e) に示すように、ゲート電圧
V3が上記のしきい電圧VS2以上になったときオンと
なり、ゲート電圧V3が上記のしきい電圧VS2以下に
なったときオフとなる。そして、ゲート電圧V3は、同
図(c) に示すように、ローのときの電圧すなわちn−M
OSトランジスタM2がオフのときの電圧が、n−MO
SトランジスタM2のしきい電圧VS2の近傍になるよ
うに設定されている。したがって、この場合は、ゲート
電圧V3はローからハイに変化すると直ちにn−MOS
トランジスタM2のしきい電圧VS2を超える。これに
より、n−MOSトランジスタM2が直ちにオンとな
る。すなわち電圧V1つまり電圧V3のハイへの変化に
対して高速にオン動作を行う。
特性としては、図2(c) に示すように、ゲート電圧の駆
動しきい値が電圧VS2である。このn−MOSトラン
ジスタM2は、同図(c),(e) に示すように、ゲート電圧
V3が上記のしきい電圧VS2以上になったときオンと
なり、ゲート電圧V3が上記のしきい電圧VS2以下に
なったときオフとなる。そして、ゲート電圧V3は、同
図(c) に示すように、ローのときの電圧すなわちn−M
OSトランジスタM2がオフのときの電圧が、n−MO
SトランジスタM2のしきい電圧VS2の近傍になるよ
うに設定されている。したがって、この場合は、ゲート
電圧V3はローからハイに変化すると直ちにn−MOS
トランジスタM2のしきい電圧VS2を超える。これに
より、n−MOSトランジスタM2が直ちにオンとな
る。すなわち電圧V1つまり電圧V3のハイへの変化に
対して高速にオン動作を行う。
【0020】このように、この出力レベル変換回路は高
速に動作する。上記のMOSトランジスタ駆動電圧V2
及びV3の信号振幅及び電源電圧VCCからのシフト(置
換量)は、p−MOSトランジスタM1及びn−MOS
トランジスタM2の駆動特性に対応して、電圧V2には
抵抗R1の抵抗値及び定電流源I1の電流値i1、並び
に電圧V3に対しては抵抗R2の抵抗値及び定電流源I
2の電流値i2を、それぞれ適宜に選択することにより
最適値に調整し得る。即ち、上記の抵抗R1の抵抗値並
びに定電流源I1及びI2の電流値i1及びi2を大き
くし、抵抗R2の抵抗値を小さくするに応じて上述した
動作は高速になる。但し、定電流源の定電流を大きくす
るためには、定電流源の構成素子数を増設しなければな
らない。したがって回路面積が増大する。本回路におけ
る更なる高速化は、消費電流及び素子数(回路面積)と
を考慮して最適値を決定するようにする。
速に動作する。上記のMOSトランジスタ駆動電圧V2
及びV3の信号振幅及び電源電圧VCCからのシフト(置
換量)は、p−MOSトランジスタM1及びn−MOS
トランジスタM2の駆動特性に対応して、電圧V2には
抵抗R1の抵抗値及び定電流源I1の電流値i1、並び
に電圧V3に対しては抵抗R2の抵抗値及び定電流源I
2の電流値i2を、それぞれ適宜に選択することにより
最適値に調整し得る。即ち、上記の抵抗R1の抵抗値並
びに定電流源I1及びI2の電流値i1及びi2を大き
くし、抵抗R2の抵抗値を小さくするに応じて上述した
動作は高速になる。但し、定電流源の定電流を大きくす
るためには、定電流源の構成素子数を増設しなければな
らない。したがって回路面積が増大する。本回路におけ
る更なる高速化は、消費電流及び素子数(回路面積)と
を考慮して最適値を決定するようにする。
【0021】そして、上述したように、電圧V1のハイ
/ローの変化に対応してp−MOSトランジスタM1と
n−MOSトランジスタM2が交互にオン/オフするこ
とにより、入力端子11a及び11bに入力するECL
レベルの出力信号の振幅及びデューティに対応するCM
OS又はTTLレベルの出力が、p−MOSトランジス
タM1のドレインとn−MOSトランジスタM2のドレ
インの接続点15から、出力端子16を介して外部回路
に出力される。
/ローの変化に対応してp−MOSトランジスタM1と
n−MOSトランジスタM2が交互にオン/オフするこ
とにより、入力端子11a及び11bに入力するECL
レベルの出力信号の振幅及びデューティに対応するCM
OS又はTTLレベルの出力が、p−MOSトランジス
タM1のドレインとn−MOSトランジスタM2のドレ
インの接続点15から、出力端子16を介して外部回路
に出力される。
【0022】このように、本実施例では、接地側から見
ると、接続点17、18に夫々接続される2個の定電流
源I1、I2と、接続点19に接続される1本のMOS
駆動路を備えるのみで、高速に動作させることができ
る。そして、上記のように定電流源の数とMOS駆動路
の数がそれぞれ少ないので、より少ない消費電流で動作
が可能である。また、同様に定電流源の数とMOS駆動
路の数がそれぞれ少ないので、回路全体の構成素子数が
少なくて済み、したがって回路面積の縮小が可能とな
る。
ると、接続点17、18に夫々接続される2個の定電流
源I1、I2と、接続点19に接続される1本のMOS
駆動路を備えるのみで、高速に動作させることができ
る。そして、上記のように定電流源の数とMOS駆動路
の数がそれぞれ少ないので、より少ない消費電流で動作
が可能である。また、同様に定電流源の数とMOS駆動
路の数がそれぞれ少ないので、回路全体の構成素子数が
少なくて済み、したがって回路面積の縮小が可能とな
る。
【0023】続いて、図3に、出力レベル変換回路の他
の実施例を示す。同図に示すように、電源電位VCCと接
地電位GND間には、電源側(VCC)に抵抗R3の一
端、バイポーラトランジスタQ5のコレクタ、バイポー
ラトランジスタQ8のコレクタ、このバイポーラトラン
ジスタQ8のベースと抵抗R4の一端、バイポーラトラ
ンジスタQ9のコレクタ、及びp−MOSトランジスタ
M3のソースが夫々接続されている。上記の抵抗R4の
他端はバイポーラトランジスタQ8のエミッタと共に接
続点22において抵抗R5の一端に接続している。
の実施例を示す。同図に示すように、電源電位VCCと接
地電位GND間には、電源側(VCC)に抵抗R3の一
端、バイポーラトランジスタQ5のコレクタ、バイポー
ラトランジスタQ8のコレクタ、このバイポーラトラン
ジスタQ8のベースと抵抗R4の一端、バイポーラトラ
ンジスタQ9のコレクタ、及びp−MOSトランジスタ
M3のソースが夫々接続されている。上記の抵抗R4の
他端はバイポーラトランジスタQ8のエミッタと共に接
続点22において抵抗R5の一端に接続している。
【0024】一方、接地側(GND)には、バイポーラ
トランジスタQ4、Q7(×α)Q10(×β)、及び
n−MOSトランジスタM4のソースが接続されてい
る。上記バイポーラトランジスタQ4は、バイポーラト
ランジスタQ7(×α)、Q10(×β)らとカレント
ミラー回路を構成している。そして、これらバイポーラ
トランジスタQ4、Q7(×α)、Q10(×β)と上
記抵抗R3とで定電流源全体を構成している。抵抗R3
及びバイポーラトランジスタQ4は定電流源の基準電流
i1を制御している。即ちi1=(VCC−VBE(Q4
の))/R3によって制御される。
トランジスタQ4、Q7(×α)Q10(×β)、及び
n−MOSトランジスタM4のソースが接続されてい
る。上記バイポーラトランジスタQ4は、バイポーラト
ランジスタQ7(×α)、Q10(×β)らとカレント
ミラー回路を構成している。そして、これらバイポーラ
トランジスタQ4、Q7(×α)、Q10(×β)と上
記抵抗R3とで定電流源全体を構成している。抵抗R3
及びバイポーラトランジスタQ4は定電流源の基準電流
i1を制御している。即ちi1=(VCC−VBE(Q4
の))/R3によって制御される。
【0025】そして、Q7(×α)及びQ10(×β)
は夫々1個の定電流源I3及びI4を構成している。定
電流源I3は、定電流i4が流れるようにα個のバイポ
ーラトランジスタQ7を並列に接続して構成されるが、
そのうち同図ではバイポーラトランジスタQ7を1個の
み図示している。同様に、定電流源I4は定電流i5が
流れるようにβ個のバイポーラトランジスタQ10を並
列に接続して構成されているが、そのうち同図ではバイ
ポーラトランジスタQ10を1個のみ図示している。い
ずれの場合も、「i2=i1×α」又は「i3=i1×
β」により、定電流源を構成する素子(バイポーラトラ
ンジスタ)数を多くすればその数に応じた大きな定電流
が得られ、素子数を少なくすればその数に応じて小さな
定電流が得られる。
は夫々1個の定電流源I3及びI4を構成している。定
電流源I3は、定電流i4が流れるようにα個のバイポ
ーラトランジスタQ7を並列に接続して構成されるが、
そのうち同図ではバイポーラトランジスタQ7を1個の
み図示している。同様に、定電流源I4は定電流i5が
流れるようにβ個のバイポーラトランジスタQ10を並
列に接続して構成されているが、そのうち同図ではバイ
ポーラトランジスタQ10を1個のみ図示している。い
ずれの場合も、「i2=i1×α」又は「i3=i1×
β」により、定電流源を構成する素子(バイポーラトラ
ンジスタ)数を多くすればその数に応じた大きな定電流
が得られ、素子数を少なくすればその数に応じて小さな
定電流が得られる。
【0026】上記抵抗R5の他端は接続点23において
バイポーラトランジスタQ6のコレクタが接続される。
このバイポーラトランジスタQ6のエミッタと上記バイ
ポーラトランジスタQ5のエミッタとが定電流源I3の
入力側に接続されている。そして、バイポーラトランジ
スタQ5のベースには入力端子21aが接続され、バイ
ポーラトランジスタQ6のベースには入力端子21bが
接続されている。上記バイポーラトランジスタQ6のコ
レクタと抵抗R5との接続点12にはバイポーラトラン
ジスタQ9のベースが接続される。
バイポーラトランジスタQ6のコレクタが接続される。
このバイポーラトランジスタQ6のエミッタと上記バイ
ポーラトランジスタQ5のエミッタとが定電流源I3の
入力側に接続されている。そして、バイポーラトランジ
スタQ5のベースには入力端子21aが接続され、バイ
ポーラトランジスタQ6のベースには入力端子21bが
接続されている。上記バイポーラトランジスタQ6のコ
レクタと抵抗R5との接続点12にはバイポーラトラン
ジスタQ9のベースが接続される。
【0027】この場合も図1の構成の場合と同様に、入
力端子21aに入力される信号電圧が入力端子21bに
入力される信号電圧よりも大きいときバイポーラトラン
ジスタQ5がオンしてバイポーラトランジスタQ6はオ
フであり、逆に入力端子21bに入力される信号電圧が
入力端子21aに入力される信号電圧よりも大きいとき
バイポーラトランジスタQ6がオンしてバイポーラトラ
ンジスタQ5はオフである。これによって、接続点23
の電圧V5は、バイポーラトランジスタQ6がオフのと
き「電源電圧VCC」であり、バイポーラトランジスタQ
6がオンのとき、「電源電圧VCC−(抵抗R5の抵抗
値)×(定電流i4)」である。即ち電圧V5は、電圧
「VCC」と電圧「VCC−R5×i4」を上下の振幅とし
て振動する。
力端子21aに入力される信号電圧が入力端子21bに
入力される信号電圧よりも大きいときバイポーラトラン
ジスタQ5がオンしてバイポーラトランジスタQ6はオ
フであり、逆に入力端子21bに入力される信号電圧が
入力端子21aに入力される信号電圧よりも大きいとき
バイポーラトランジスタQ6がオンしてバイポーラトラ
ンジスタQ5はオフである。これによって、接続点23
の電圧V5は、バイポーラトランジスタQ6がオフのと
き「電源電圧VCC」であり、バイポーラトランジスタQ
6がオンのとき、「電源電圧VCC−(抵抗R5の抵抗
値)×(定電流i4)」である。即ち電圧V5は、電圧
「VCC」と電圧「VCC−R5×i4」を上下の振幅とし
て振動する。
【0028】一般にバイポーラトランジスタは温度特性
を有しているから定電流源の基準電流を制御するバイポ
ーラトランジスタQ4も温度変化によって通電量が変化
する。これに応じて定電流源I3の定電流i4も変化す
る。抵抗R5を流れる定電流i4が変化すると抵抗R5
の他端の接続点23の電圧V5も変化する。この電圧V
5は、ECLの出力信号の振幅を表すものであるから、
この電圧V5の変化をそのまま放置したのでは、ECL
の出力信号を正しくCMOS又はTTLレベルに変換す
ることができない。
を有しているから定電流源の基準電流を制御するバイポ
ーラトランジスタQ4も温度変化によって通電量が変化
する。これに応じて定電流源I3の定電流i4も変化す
る。抵抗R5を流れる定電流i4が変化すると抵抗R5
の他端の接続点23の電圧V5も変化する。この電圧V
5は、ECLの出力信号の振幅を表すものであるから、
この電圧V5の変化をそのまま放置したのでは、ECL
の出力信号を正しくCMOS又はTTLレベルに変換す
ることができない。
【0029】本実施例において、図3に示すバイポーラ
トランジスタQ8は、上記のバイポーラトランジスタQ
4の温度特性によって定電流源I3の電流が変化した場
合でも電圧V5を一定に保つべく配設されている。この
バイポーラトランジスタQ8は、バイポーラトランジス
タQ4と同様の温度特性を有しており、したがってバイ
ポーラトランジスタQ4の通電量、つまり定電流源I3
の電流i4が減少すればバイポーラトランジスタQ8の
通電量も減少して抵抗R5の両端における電圧変動を打
ち消し、これによって電圧V5を一定に保つようにして
いる。上記バイポーラトランジスタQ8のベースとエミ
ッタ間に接続される抵抗R4は、バイポーラトランジス
タQ5がオンしたときに、バイポーラトランジスタQ8
のベースから電荷を急速に引き抜かせバイポーラトラン
ジスタQ8のオフ動作を高速に行わせるために接続され
ている。
トランジスタQ8は、上記のバイポーラトランジスタQ
4の温度特性によって定電流源I3の電流が変化した場
合でも電圧V5を一定に保つべく配設されている。この
バイポーラトランジスタQ8は、バイポーラトランジス
タQ4と同様の温度特性を有しており、したがってバイ
ポーラトランジスタQ4の通電量、つまり定電流源I3
の電流i4が減少すればバイポーラトランジスタQ8の
通電量も減少して抵抗R5の両端における電圧変動を打
ち消し、これによって電圧V5を一定に保つようにして
いる。上記バイポーラトランジスタQ8のベースとエミ
ッタ間に接続される抵抗R4は、バイポーラトランジス
タQ5がオンしたときに、バイポーラトランジスタQ8
のベースから電荷を急速に引き抜かせバイポーラトラン
ジスタQ8のオフ動作を高速に行わせるために接続され
ている。
【0030】続いて上記回路の下流側の構成を説明す
る。上記バイポーラトランジスタQ9のエミッタには、
接続点24においてp−MOSトランジスタM3のゲー
トが接続され、定電流源I4の入力側には接続点26に
おいてn−MOSトランジスタM4のゲートが接続され
ている。そして、上記の接続点24、26間には抵抗R
6及びコンデンサC1が並列に接続されている。上記の
抵抗R6は、図1に示した回路における抵抗R2と同様
に動作する。この抵抗R6と並列に配設された上記のコ
ンデンサC1は、バイポーラトランジスタQ9がオン/
オフして接続点24の電圧V6が変化する祭、抵抗R6
に流れる電流をコンデンサC1の容量分だけ瞬時に流し
てn−MOSトランジスタの立ち上がり及び立ち下がり
を高速に行わせるために接続されている。
る。上記バイポーラトランジスタQ9のエミッタには、
接続点24においてp−MOSトランジスタM3のゲー
トが接続され、定電流源I4の入力側には接続点26に
おいてn−MOSトランジスタM4のゲートが接続され
ている。そして、上記の接続点24、26間には抵抗R
6及びコンデンサC1が並列に接続されている。上記の
抵抗R6は、図1に示した回路における抵抗R2と同様
に動作する。この抵抗R6と並列に配設された上記のコ
ンデンサC1は、バイポーラトランジスタQ9がオン/
オフして接続点24の電圧V6が変化する祭、抵抗R6
に流れる電流をコンデンサC1の容量分だけ瞬時に流し
てn−MOSトランジスタの立ち上がり及び立ち下がり
を高速に行わせるために接続されている。
【0031】ところで抵抗も大きな温度特性を有してい
る。したがって例えば抵抗R6が温度変化に対応して抵
抗値が変動すると、抵抗R6の両端の電圧、即ち接続点
24の電圧V6及び接続点26の電圧V7が変化する。
即ちp−MOSトランジスタM3及びn−MOSトラン
ジスタM4を駆動するゲート電圧が変動する。p−MO
SトランジスタM3及びn−MOSトランジスタM4
は、図1に示したp−MOSトランジスタM1及びn−
MOSトランジスタM2と夫々等価であり、それらのゲ
ート電圧のしきい値は、図2に示したように信号電圧V
2及びV3(図3ではV6及びV7)の振幅近傍に設定
されているから、この駆動電圧が変動したのではいずれ
のMOSトランジスタも正しく駆動することができな
い。
る。したがって例えば抵抗R6が温度変化に対応して抵
抗値が変動すると、抵抗R6の両端の電圧、即ち接続点
24の電圧V6及び接続点26の電圧V7が変化する。
即ちp−MOSトランジスタM3及びn−MOSトラン
ジスタM4を駆動するゲート電圧が変動する。p−MO
SトランジスタM3及びn−MOSトランジスタM4
は、図1に示したp−MOSトランジスタM1及びn−
MOSトランジスタM2と夫々等価であり、それらのゲ
ート電圧のしきい値は、図2に示したように信号電圧V
2及びV3(図3ではV6及びV7)の振幅近傍に設定
されているから、この駆動電圧が変動したのではいずれ
のMOSトランジスタも正しく駆動することができな
い。
【0032】一般に、狭隘な基板上では、回路を構成し
ている各抵抗の温度特性は同様に変化するものとしてよ
く、したがって、温度変化に対しては抵抗R6の抵抗値
が変化すると同様の割合で定電流源制御回路の抵抗R3
の抵抗値も変化する。抵抗R3の抵抗値が変化すると定
電流源I4の定電流i5も変化する。これによって抵抗
R6の温度特性によるゲート電圧の変動分を打ち消し
て、ゲート電圧が変動することを防止する。本実施例に
おいては、電源電圧側の接続点29及び接地側の接続点
30間におけるMOSトランジスタ駆動回路が最適な駆
動回路となるように、抵抗R3及び抵抗R6の特性を適
宜に選択して接続する。
ている各抵抗の温度特性は同様に変化するものとしてよ
く、したがって、温度変化に対しては抵抗R6の抵抗値
が変化すると同様の割合で定電流源制御回路の抵抗R3
の抵抗値も変化する。抵抗R3の抵抗値が変化すると定
電流源I4の定電流i5も変化する。これによって抵抗
R6の温度特性によるゲート電圧の変動分を打ち消し
て、ゲート電圧が変動することを防止する。本実施例に
おいては、電源電圧側の接続点29及び接地側の接続点
30間におけるMOSトランジスタ駆動回路が最適な駆
動回路となるように、抵抗R3及び抵抗R6の特性を適
宜に選択して接続する。
【0033】上記図3における出力レベル変換回路の構
成において、入力端子21a、21b、バイポーラトラ
ンジスタQ5、Q6、Q9、抵抗R5、R6、p−MO
SトランジスタM3、n−MOSトランジスタM4、定
電流源I3及びI4は、図1に示した出力レベル変換回
路の構成における入力端子11a、11b、バイポーラ
トランジスタQ1、Q2、Q3、抵抗R1、R2、p−
MOSトランジスタM1、n−MOSトランジスタM
2、定電流源I1及びI2と夫々等価である。図3に示
す出力レベル変換回路においては、上述したその他の付
加構成により、より高速に且つ確実に動作する。
成において、入力端子21a、21b、バイポーラトラ
ンジスタQ5、Q6、Q9、抵抗R5、R6、p−MO
SトランジスタM3、n−MOSトランジスタM4、定
電流源I3及びI4は、図1に示した出力レベル変換回
路の構成における入力端子11a、11b、バイポーラ
トランジスタQ1、Q2、Q3、抵抗R1、R2、p−
MOSトランジスタM1、n−MOSトランジスタM
2、定電流源I1及びI2と夫々等価である。図3に示
す出力レベル変換回路においては、上述したその他の付
加構成により、より高速に且つ確実に動作する。
【0034】図5は、上述したレベル変換回路が組込ま
れて使用されるDC/DCコンバータの全体構成図であ
る。同図において発振回路21は、三角波信号を出力す
る回路であり、例えば発振回路21に設けられたコンデ
ンサの容量値で決まる発振周波数の三角波信号をコンパ
レータ22の−入力側(非反転入力側)に出力する。コ
ンパレータ22の+入力側(反転入力側)にはプリアン
プ(エラーアンプ)27を介して、基準電圧が供給され
ている。この基準電圧はDC−DCコンバータの出力電
圧Vout を抵抗R1、R2で分割した電圧であり、DC
−DCコンバータの出力に従って変化する電圧である。
したがって、コンパレータ22で発振回路21から出力
される三角波信号を基準電圧と比較することにより、D
C−DCコンバータの出力変化に従ったパルス幅の信号
を制御ロジック回路23に出力する。
れて使用されるDC/DCコンバータの全体構成図であ
る。同図において発振回路21は、三角波信号を出力す
る回路であり、例えば発振回路21に設けられたコンデ
ンサの容量値で決まる発振周波数の三角波信号をコンパ
レータ22の−入力側(非反転入力側)に出力する。コ
ンパレータ22の+入力側(反転入力側)にはプリアン
プ(エラーアンプ)27を介して、基準電圧が供給され
ている。この基準電圧はDC−DCコンバータの出力電
圧Vout を抵抗R1、R2で分割した電圧であり、DC
−DCコンバータの出力に従って変化する電圧である。
したがって、コンパレータ22で発振回路21から出力
される三角波信号を基準電圧と比較することにより、D
C−DCコンバータの出力変化に従ったパルス幅の信号
を制御ロジック回路23に出力する。
【0035】制御ロジック回路23は、コンパレータ2
2が出力するパルス信号に加えて、出力電圧Vout のフ
ィードバック信号であるVfbおよび電流検出回路24に
よって検出されたコイル電流値を受信し、それら信号に
従ってp−MOSトランジスタ28およびn−MOSト
ランジスタ29を制御するための信号を出力する。
2が出力するパルス信号に加えて、出力電圧Vout のフ
ィードバック信号であるVfbおよび電流検出回路24に
よって検出されたコイル電流値を受信し、それら信号に
従ってp−MOSトランジスタ28およびn−MOSト
ランジスタ29を制御するための信号を出力する。
【0036】駆動回路25は、上述したレベル変換回路
であり、既述のように、制御ロジック回路23から入力
される制御信号に基づいて、p−MOSトランジスタ2
8とn−MOSトランジスタ29とが交互にオン/オフ
状態となるように駆動する。本発明は、この駆動におけ
る消費電流を低減し、高速且つ確実に動作させるように
したものである。
であり、既述のように、制御ロジック回路23から入力
される制御信号に基づいて、p−MOSトランジスタ2
8とn−MOSトランジスタ29とが交互にオン/オフ
状態となるように駆動する。本発明は、この駆動におけ
る消費電流を低減し、高速且つ確実に動作させるように
したものである。
【0037】図5に示すDC−DCコンバータのp−M
OSトランジスタ28およびn−MOSトランジスタ2
9は、上記駆動信号によって駆動され、そのオン/オフ
状態に従ってコイル電流が生成される。このコイル電流
はランプ波形をしており、コンデンサCによってリップ
ルが抑えられて安定した電圧として出力端子12から出
力される。
OSトランジスタ28およびn−MOSトランジスタ2
9は、上記駆動信号によって駆動され、そのオン/オフ
状態に従ってコイル電流が生成される。このコイル電流
はランプ波形をしており、コンデンサCによってリップ
ルが抑えられて安定した電圧として出力端子12から出
力される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ECL出力信号のCMOS又はTTL出力レベルへ変換
する出力レベル変換回路において、少ない定電流源を用
い簡単な構成の駆動回路によりp−MOSトランジスタ
及びn−MOSトランジスタを駆動するので、消費電流
が低減し回路面積が縮小する。また、同一の消費電流で
は従来よりも高速に動作することが可能となる。
ECL出力信号のCMOS又はTTL出力レベルへ変換
する出力レベル変換回路において、少ない定電流源を用
い簡単な構成の駆動回路によりp−MOSトランジスタ
及びn−MOSトランジスタを駆動するので、消費電流
が低減し回路面積が縮小する。また、同一の消費電流で
は従来よりも高速に動作することが可能となる。
【図1】一実施例の出力レベル変換回路の構成を示す図
である。
である。
【図2】出力レベル変換回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
ャートである。
【図3】出力レベル変換回路の他の実施例の構成を示す
図である。
図である。
【図4】従来の出力レベル変換回路の構成を示す図であ
る。
る。
【図5】レベル変換回路が組込まれて使用されるDC/
DCコンバータの全体構成図である。
DCコンバータの全体構成図である。
VCC 電源電位 GND 接地電位 Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q
9、Q10 バイポーラトランジスタ R1、R2、R3、R4、R5、R6 抵抗 M1、M3 p−MOSトランジスタ M2、M4 n−MOSトランジスタ 11a、11b、21a、21b 入力端子 Va、Vb 入力信号電圧 I1、I2、Q7×α、Q10×β 定電流源 i1、i2、i3、i4、i5 定電流 12、13、14、15、22、23、24、25、2
6、27 接続点 V1、V5 信号電圧 V2、V3、V6、V7 ゲート電圧 16、28 出力端子
9、Q10 バイポーラトランジスタ R1、R2、R3、R4、R5、R6 抵抗 M1、M3 p−MOSトランジスタ M2、M4 n−MOSトランジスタ 11a、11b、21a、21b 入力端子 Va、Vb 入力信号電圧 I1、I2、Q7×α、Q10×β 定電流源 i1、i2、i3、i4、i5 定電流 12、13、14、15、22、23、24、25、2
6、27 接続点 V1、V5 信号電圧 V2、V3、V6、V7 ゲート電圧 16、28 出力端子
Claims (1)
- 【請求項1】 ECLレベルの信号出力を入力する入力
端子にバイポーラトランジスタを介してp−MOSトラ
ンジスタのゲートを接続すると共に該p−MOSトラン
ジスタのゲートに抵抗を介してn−MOSトランジスタ
のゲート及び定電流源を接続して前記p−MOSトラン
ジスタのドレインと前記n−MOSトランジスタのドレ
インの接続点からCMOSレベル又はTTLレベルの出
力を行うことを特徴とする出力レベル変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088169A JPH08288823A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 出力レベル変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088169A JPH08288823A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 出力レベル変換回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08288823A true JPH08288823A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13935424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7088169A Withdrawn JPH08288823A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 出力レベル変換回路 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH08288823A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113594849A (zh) * | 2021-07-02 | 2021-11-02 | 中科慧远视觉技术(北京)有限公司 | 激光器恒流驱动方法及led光源驱动电路 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP7088169A patent/JPH08288823A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113594849A (zh) * | 2021-07-02 | 2021-11-02 | 中科慧远视觉技术(北京)有限公司 | 激光器恒流驱动方法及led光源驱动电路 |
CN113594849B (zh) * | 2021-07-02 | 2022-06-10 | 中科慧远视觉技术(北京)有限公司 | 激光器恒流驱动方法及led光源驱动电路 |
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