JPH08288794A - 基本セル構造、時系列遅延線および直交時系列フィルタ - Google Patents

基本セル構造、時系列遅延線および直交時系列フィルタ

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JPH08288794A
JPH08288794A JP3478396A JP3478396A JPH08288794A JP H08288794 A JPH08288794 A JP H08288794A JP 3478396 A JP3478396 A JP 3478396A JP 3478396 A JP3478396 A JP 3478396A JP H08288794 A JPH08288794 A JP H08288794A
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JP
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cell
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JP3478396A
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Inventor
Roberto Alini
ロベルト・アリーニ
Francesco Brianti
フランチェスコ・ブリアンティ
Valerio Pisati
ヴァレリオ・ピサティ
Marco Demicheli
マルコ・デミケリ
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SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics SRL
Original Assignee
SGS THOMSON MICROELECTRONICS
SGS Thomson Microelectronics SRL
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H15/00Transversal filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/0422Frequency selective two-port networks using transconductance amplifiers, e.g. gmC filters

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  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラム可能なアナログ型の時系列フィル
タのための、特に磁気支持体で読み/書き動作のアナロ
グ信号の処理をするための基本セル構造を提供する。 【解決手段】 共通回路ノード(X)に接続された一対
の構造的に同一の相互コンダクタンス半セル(2,
2′)を備えた増幅段(3)を有する。アナログ型の直
交時系列フィルタで使用される時系列アナログ遅延線
は、この種の縦続接続のセウを備える。このフィルタ
は、乗算ノード(5)を介して最終加算ノード(6)に
接続された縦続接続の同一の遅延線(LR)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プログラム可能
なアナログ型の時系列フィルタ用の基本セル構造に関
し、特に磁気支持体への読み/書き動作用の基本セル構
造に関する。この発明は、特にしかしこれに限定される
ことはないが、第1および第2の入力端子および出力端
子を有し、かつ第1の基準電圧源および第2の基準電圧
源間に挿入された増幅段を備えたセルに関する。この発
明は、また上記型の一連のセルを備えたアナログ型の直
交時系列フィルタおよび時系列遅延線に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、この発明の用途の特定の
分野では、磁気支持体例えば電子的プロセッサのハード
ディスクに対してデータの読み/書き動作中にアナログ
信号を処理するように設計された電子回路を設けること
が必要である。信号は、データの読み取りおよび記憶誤
りを避けるために適当な方法で処理されなければならな
い。
【0003】例えば、入力信号の周波数帯域の単なる部
分的サンプリングと出力信号および入力信号間の可能な
最高の対応関係の連続サーチを提供する最尤シーケンス
検出を行う部分応答信号(PRML)として知られる技
術がある。通常、PRML構造では、例えば磁気支持体
の読み/書きヘッドによりピックアップされたアナログ
信号は等価装置により処理され、ディジタルフォーマッ
トに復元される。特に、アナログ信号はまず可変利得入
力増幅器によりアナログ等価され、続いてアナログ型の
時系列ローパスフィルタを通して処理される。アナログ
型のフィルタの大部分は、ローパス基本セルで初めて製
造できる。アナログ型のフィルタの出力は、アナログ/
ディジタル変換器を通して連続して処理され、更に例え
ば次の型
【0004】 y(t)=a0+a11+・・・+ann (1)
【0005】の伝達関数を有する有限インパルスレスポ
ンス(FIR)型の直交ディジタルフィルタを通して処
理される。上記(1)式において、a0,a1,・・・,
nは使用するフィルタの型に従って選ばれた係数D1
・・・,Dnは単位遅延のn倍遅延された入力信号であ
る。通常、FIR型のフィルタを構成する各基本セル
は、単位遅延と呼ばれる所定値に従って遅延される入力
信号を出力側に供給する伝達関数を有する。入力信号が
出力側に現れる遅延は、入力周波数の関数である。特
に、その遅延は、入力および出力間の伝達関数位相の変
換符号を持つ周波数に関連した導関数である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、ディジタルまた
はサンプル時間型のFIR型のフィルタを提供すること
が提案されている。しかしながら、これらの解決法は、
ディジタル信号に変換されなければならないアナログ信
号の量子化による誤りによって、および信号のサンプリ
ングで導入されるその他の誤りおよび通称“エーリアシ
ング”現象によって影響される。これらの誤りの存在
は、ディジタルまたはサンプル時間FIR型のフィルタ
の使用を多くの用途で、例えば磁気支持体読み/書き装
置用のものとして制限する。
【0007】この発明の解決する技術的問題は、アナロ
グ型の基本セル構造を提案し、従来提供された読み/書
き装置のPRML技術の使用を尚制限するディジタルフ
ィルタを置換する構造的および機能的特性を有する時系
列フィルタを提供することである。この発明のその他の
目的は、任意の所定値の遅延をフィルタ段階に導入さ
せ、それにより入力信号の位相または振幅に歪みを生じ
ることなく基本セルのチェーンで達成された遅延線を提
案することである。
【0008】この発明による解決法は、相互コンダクタ
ンス増幅段から始まるように設けられた2つの同一の半
セルを備えた時系列アナログ型の対称構造を提供するこ
とである。その問題は、請求項1および以下に従って複
数の基本セルからなるアナログ型の直交フィルタによっ
て解決される。この発明の特徴および利点を、添付図面
と関連して非線形例の方法で以下に示すその実施の形態
の説明で述べる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る基本セル
構造は、プログラム可能なアナログ型の時系列フィルタ
のための、特に第1の基準電圧源(Vcc)および第2の
基準電圧源(GND)間に挿入されかつ少なくとも1つ
の入力端子(I)および少なくとも1つの出力端子(O
UT)を有する増幅段を含む型の磁気支持体で読み/書
き動作のアナログ信号の処理をするための基本セル構造
において、上記増幅段は一対の構造的に同一の半セル
(2,2′)を備え、該半セルの各々は相互コンダクタ
ンス増幅段(3)を有し、共通回路ノード(X)を介し
て他方の半セルに接続されるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、1はこの発明によ
り提供されるアナログ型の基本セル構造であって、全体
として概略的に示す。この構造は、特に、しかしこれに
限定されることはないが、磁気支持体での読み/書き動
作用のプログラム可能なアナログ型の時系列フィルタの
製造のために設計される。
【0011】セル1は第1の基準電圧源Vccおよび第2
の基準電圧源例えば信号グランドGND間に挿入された
実質的に2つの同一の半セル2および2′を備える。第
1の半セル2は入力端子IN1および出力端子OUTを
有する相互コンダクタンス増幅段3を備える。相互コン
ダクタンス増幅段3は一対のトランジスタT1およびT
2を備え、これらのトランジスタはそれらのエミッタ端
子E1およびE2がそれぞれ共通接続され、そして第1
のバイアス電流発生器G1を介して第2の基準電圧源G
NDに接続される。
【0012】トランジスタT1およびT2は、この図1
の好適実施例では、NPN BJT型バイポーラトラン
ジスタである。この発明によるセル1は、またPNP型
バイポーラトランジスタによってまたはNMOSまたは
PMOS型の電界効果MOSトランジスタによって設け
ることができる。トランジスタT1はそのコレクタ端子
が基準電圧源Vccに接続され、一方同じトランジスタT
1のベース端子B1は相互コンダクタンス増幅段3の入
力端子IN1と共存する。
【0013】トランジスタT2はそのベース端子B2お
よびコレクタ端子C2が実質的にダイオード構成に共に
短絡される。コレクタ端子C2は相互コンダクタンス増
幅段3の出力端子OUTと共存し、そして、バイアス電
流Ibの第2のバイアス電流発生器G2を介して基準電
圧源Vccに接続される。この発明によれば、都合の良い
ことに、第1のバイアス電流発生器G1は第2のバイア
ス電流発生器G2により導出される2倍のバイアス電流
2*Ibを導出する。
【0014】トランジスタT2のベースまたはコレクタ
端子B2はコンデンサCを介して2つの半セル2および
2′間の接続のための回路ノードXに接続される。回路
ノードXは第2の基準電圧源GNDに接続でき、または
フローティングとすることができる。第2の半セル2′
の構造は、上述した第1の半セル2の構造と全く同一で
あり、かつそれと対称的である。それ故、簡略のため
に、その詳細説明を省略し、図中第1の半セル2のもの
と対応する要素の全てを同じ参照番号と符号で示し、た
だし、その肩にダッシュを付している。
【0015】上述のように、第1の半セル2および第2
の半セル2′は回路ノードXで共通接続される。第1の
半セル2の相互コンダクタンス増幅段3の入力端子IN
1は全体としてのセル1の第1の入力端子IN1と共存
し、一方、第2の半セル2′の相互コンダクタンス増幅
段3′の入力端子IN1′はセル1の第2の入力端子
I′と共存する。相互コンダクタンス増幅段3および
3′の出力端子OUTおよびOUT′はセル1の出力端
子OおよびO′と共存する。
【0016】図1のセル1は、電源からの共通モード信
号およびノイズに対して良好な排除特性を有する全く異
なる構成で示している。セル1に対して、シングルエン
デッド構成を提供することが可能である。いかなる場合
にも、ローパス基本セルは、実質的に高周波で単一の優
性極を持つので、その入力端子および出力端子間に伝達
関数を持つことができる回路構成である。この発明によ
るセル1の伝達関数FdTは以下のごとくである。
【0017】 FdT=Vout/Vin=(1+s*τc)−1*(1+s*τpar)−1 (2)
【0018】ここで、Vinはセル1の入力信号、Vout
はセル1の出力信号、τcはセル1の優性極にリンクさ
れた時間または遅延定数で、2*Cout/gm(Coutは
等価出力容量、gmはセル1の相互コンダクタンス)に
等しく、τparは寄生極の存在による時間または遅延定
数で、2*Cpar/gm(Cparはセル1の等価寄生容
量)に等しい。
【0019】実際の用途では、優性極より非常に高い周
波数を有するこの寄生極の影響を無視することが許され
る。伝達関数は以下のように簡略化できる。
【0020】 FdT=Vout/Vin(ω)=(1+s*τc)ー1 (3)
【0021】入力信号Vinが出力に現れる遅延は周波数
に依存し、変換された符号を持つ伝達関数FdTの導関
数であることを想起すると、セル1に対して
【0022】 R(ω)=τc*(1+ω*τc)−1 (4)
【0023】が得られる。ここで、R(ω)は脈動ωの
関数としての出力信号の遅延である。セル1のカットオ
フ脈動であって式(3)のωc=1/τcに等しいこのカ
ットオフ脈動より低い周波数スペクトラムに最大脈動を
有する入力信号Vinに対して、セル1からの出力信号V
outは位相的にも振幅的にも歪みを受けないが、τcに等
しい期間だけ遅延されるだけである。かくして、いかな
る遅延も伴うことなく所定の遅延値τcに応じて入力信
号を遅延できる大きな利点を有する回路構造が得られ
る。
【0024】従って、セル1は一定遅延要素τc,また
1/2*π*fc(fcはセル1のカットオフ周波数)に
等しいものとして考えることができる。しかしながら、
この遅延τcは入力信号Vinの周波数の帯域にリンクさ
れ、これは出力信号Voutの歪みを持たないようなfc/
10より大きな周波数のいかなる成分も持ってはならな
い。
【0025】実際はこの抑制は、所定の入力信号Vinの
処理のための可能な遅延を10*2*πfmaxiの値に制
限する。ここで、fmaxiは入力信号Vinの帯域の最大周
波数である。この欠点を防ぐためには、セル1の縦続接
続による遅延線LRを設けることが可能である。特に、
あるセルの出力端子OUTおよびOUT′を別なセルの
入力端子IおよびI′と並列に接続して2つの基本セル
からなる遅延線LRを得ることで足りる。基本構造はセ
ル1のn個を共に縦続接続することにより必要に応じて
反復できることは明白である。
【0026】この結果得られた遅延線LRは、n*τc
に等しい遅延、即ちn*fmaxiに等しいカットオフ周波
数を有する。ここでnは縦続接続されたセル1の数であ
る。出力信号からノイズを除去するために、10個のセ
ル1を縦続接続することにより遅延線LRを設けること
が適当である。この方法では、遅延線LRで課せられる
周波数限界は、入力信号Vinに含まれる最高の周波数の
値に同一である。実際に、たった5個のセル1の縦続接
続は、分散電力によって得るために受け入れ可能であ
る。実際には、同じカットオフ周波数fcを有する全て
のローパス型のセル1の縦続からなる遅延線LRは、ほ
【0027】 F=fc/√n (5)
【0028】に等しいチェーンの出力(−3dBの点
で)に最終カットオフ周波数Fを呈する。遅延線LRは
比較的平坦な遅延を有するための要件を備えるが、出力
信号の周波数応答に関係するので理想的でない要素を導
入できる。遅延線LRは入力信号Vinの高周波成分を減
衰する。
【0029】この明らかに負の特徴は、遅延線LRが例
えばFIR型の直交フフィルタのような回帰型フィルタ
を設けるのに使用されるとき実際の問題を実際に呈しな
い。FIR型の直交フィルタ4の第1の例を図2に概略
的に示す。直交フィルタ4は、乗算ノード5を介して最
終加算ノード6に接続された縦続接続の同一の遅延線L
Rを備える。最終加算ノード6で出力される信号Vo
は、遅延線LRの遅延に等しい単一遅延を持つ式(1)
から決定された伝達関数によって得られる。係数a1
・・・,anは乗算ノード5に入力される。
【0030】図3はFIR型の直交フィルタ4′の可能
な第2の実施の形態を概略的に示す。直交フィルタ4′
は、複数の遅延線LR′を導く加算ノード6′を備え、
複数の遅延線LR′の各々は乗算ノード5′を介して加
算ノード6′に接続される。n個の遅延線LR′の各々
は、式(1)に従って伝達関数を得るような方法で関連
係数a1,・・・,anを乗算ノード5′の各々で乗算さ
れるn倍遅延された信号を出力に供給する。
【0031】一例として直交フィルタ4および4′の両
方において、時間的に遅延された同じ信号は、適当な係
数を乗算された後に加算される。それから、最終結果
は、所望の位相および振幅を有する出力信号であり、こ
れにより簡単な縦続接続のセル1で呈される遅延線LR
の代表的な制限を克服できる。
【0032】図4では、この発明によるアナログ型のセ
ル7の第2の実施の形態が提案される。セル7は入力段
8および出力段9を備える。出力段9の構造を概略的に
図5に示す。入力段8は、第1の基準電圧源Vccおよび
第2の基準電圧源例えば信号グランドGND間に挿入さ
れた2つの同一の入力半段10および10′を備える。
【0033】第1の入力半段10は、相互コンダクタン
ス増幅段11、入力端子IN4および中間出力端子OU
T1を備える。相互コンダクタンス増幅段11は、一対
のトランジスタT4およびT5を備え、これらのエミッ
タ端子E4およびE5は共通接続されて第1の回路ノー
ドY1を形成する。回路ノードY1は、第4のバイアス
電流発生器G4を介して第2の基準電圧源GNDに接続
され、一方、トランジスタT5のベース端子B5は入力
半段10の入力端子IN4に接続される。
【0034】トランジスタT4は、そのベース端子B4
とコレクタ端子C4が共通に短絡され、回路ノードY3
に接続される。コレクタ端子C4は入力半段10の中間
入力端子OUT1と共存する。回路ノードY3はバイア
ス電流2*Ibの第3のバイアス電流発生器G3を介し
て基準電圧源Vccに接続される。都合の良いことに、こ
の発明によれば、第4のバイアス電流発生器G4は第2
のバイアス電流発生器G3で導出されるバイアス電流と
同一のバイアス電流2*Ibを導出する。
【0035】第3のトランジスタT3が設けられ、それ
自身のベース端子B3がトランジスタT5のコレクタC
5に接続され、そのエミッタ端子E3が2つの半段10
および10′に共通の第1の回路ノードX1に接続され
る。共通の第1の回路ノードX1は、バイアス電流2*
Ibの共通バイアス電流発生器Gを介して第2の基準電
圧源GNDに接続される。この共通バイアス電流発生器
Gのバイアス電流の値はバイアス電流発生器G3および
G4のバイアス電流の値と等しい。中間出力端子OUT
1は第1のコンデンサC1を介して2つの半段10およ
び10′に共通の第2の回路ノードX2に接続される。
共通の回路ノードX2はまた第2の基準電圧源GNDに
接続され、或はフローティングのままでよい。
【0036】入力半段10は、第1の基準電圧源Vccお
よびトランジスタT5のコレクタC5間に挿入されたバ
イアストランジスタT6を付加的に備える。このコレク
タC5は、都合のよく第2のコンデンサC2を介して第
2の基準電圧源GNDに接続される。バイアストランジ
スタT6のベース端子B6にバイアス電圧Vb2が供給さ
れる。
【0037】第2の入力半段10′の構造は、上述した
第1の入力半段10の構造と全く同一であり、かつこれ
と対称的である。それ故、簡略のために、その詳細説明
を省略し、図4において第1の入力半段10のものと対
応する要素の全てを同じ参照番号と符号で示し、ただ
し、その肩にダッシュを付している。入力半段10およ
び入力半段10′が第1の共通回路ノードX1および第
2の共通回路ノードX2に共通接続されているだけであ
る。
【0038】次に、図5の例を特に参照すると、セル7
の出力段の構造が示される。入力段8および出力段9の
動作は後述する。出力段9は2つの中間入力端子IN5
およびIN5′と2つの最終出力端子OUT2およびO
UT2′を有する。入力段8の中間出力端子OUT1お
よびOUT1′は出力段9の中間入力端子IN5および
IN5′に接続される。
【0039】出力段9は第1の基準電圧源Vccおよび第
2の基準電圧源GND間に挿入された2つの同一の出力
半段12および12′を備える。出力半段12はトラン
ジスタT7を備え、そのベース即ち制御端子B7が中間
入力端子IN5と共存する。トランジスタT7のコレク
タ端子C7は第1の基準電圧源Vccに接続される。トラ
ンジスタT7のエミッタ端子E7はバイアス電流発生器
G6を介して第2の基準電圧源GNDに接続される。
【0040】出力半段12は更に最終出力端子OUT2
およびエミッタ端子E7間に挿入されたダイオードDを
備える。最終出力端子OUT2は、またバイアス電流2
*Ibのバイアス電流発生器G5を介して第1の基準電
圧源Vccに接続される。都合よく、バイアス電流発生器
G5は、第3のバイアス電流発生器G3および第4のバ
イアス電流発生器G4によって、および共通バイアス電
流発生器Gによって導出されるバイアス電流と等しいバ
イアス電流2*Ibを導出する。
【0041】バイアス電流発生器G6は、バイアス電流
発生器G5によって導出されるバイアス電流より2倍の
バイアス電流4*Ibを導出する。最終出力端子OUT
2は、コンデンサC3を介して2つの出力半段12およ
び12′に共通回路ノードX3で接続される。第2の出
力半段12′の構造は、上述した第1の出力半段12の
構造と全く同一であり、かつこれと対称的である。それ
故、簡略のために、その詳細説明を省略し、図5におい
て第1の出力半段12のものと対応する要素の全てを同
じ参照番号と符号で示し、ただし、その肩にダッシュを
付している。
【0042】図4および図5に示すような全体としての
セル7の構造と、入力半段10の入力端子IN4がセル
1の第1の入力端子に対応し、一方入力半段10′の第
2の入力端子IN4′がセル1の第2の入力端子I′に
対応することを考慮した図1のよりコンパクトなセル1
の構造とを並列に記載できる。同様に、出力段9の最終
出力端子OUT2およびOUT2′はセル1の出力端子
OUTおよびOUT′に対応する。次に、この発明によ
るセルの構造の第2の実施の形態の動作を説明する。セ
ル7の入力段8の伝達関数FdT1は以下のごとくであ
る。
【0043】 FdT1=Vout1/Vin =(1+s*τ′c/2)*(1+s*1.5τ′c+s2τ′c)−1 (6)
【0044】一方、セル7の出力段9の伝達関数FdT2
は以下のごとくである。
【0045】 FdT2=Vout2/Vout1=1*(1+s*τ′c)−1 (7)
【0046】ここで、Vout1は入力段8の中間出力信
号、即ち中間出力端子OUT1およびOUT1′上の1
つの信号、Vout2はセル7の最終出力信号、Vinはセル
7の入力信号 τ′cはセル7の優性極にリンクされた時間または遅延
定数で、2*C′out/g′m(C′outは等価出力容
量、g′mはセル7の相互コンダクタンス)に等しい。
従って、
【0047】 FdT′=Vout2/Vin=(1+s*τ′c/2)*(1+s*1.5τ′c+s2τ′c) −1 *(1*(1+s*τ′c)−1) (8)
【0048】に等しいセル7の総合伝達関数FdT′が
得られる。式(8)で与えられる伝達関数FdT′は左
側に零を呈し、これは左手の極により導出される位相効
果の部分的補償を可能にする。左側の零の効果は、左側
の極を削除することである。従って、この零はセル7の
遅延を増加させない。実際、入力信号Vinが出力に現れ
る遅延は周波数の関数であり、特に変換された符号を持
つ伝達関数FdT′の導関数であることを想起すると、
脈動ωゼロを持つセル7の遅延は
【0049】 R(ω)│ω=o=2*τ′c (9)
【0050】しかしながら、左側の零の存在は、位相歪
みを低減し、それをf′cに等しい周波数まで無視でき
るようにする(位相歪みは1%以下)。ここで、f′c
は1/(2*π*τ′c)に等しいセル7のカットオフ
周波数である。複数のセル7を使用して、アナログ型の
セル1と関連して説明したものと全く同じ方法で遅延線
LRおよび直交フィルタを提供することが可能である。
【0051】この発明によるセルに対して、遅延線に対
して、およびフィルタに対して、この発明の保護範囲を
逸脱することなく、当業者に分かる方法で変形および変
更をなし得ることが可能である。例えば図4および図5
のセル7は、電源からの共通モード信号およびノイズに
対してより排除機能を提供する全く異なる型の構成で示
される。また、このセル7に対して、“シングルエンデ
ッド”型の構成を提供することが可能である。更に、ト
ランジスタT3,T4,T5,T6およびT7は、NP
N BJT型のバイポーラトランジスタとして記載され
ているが、この発明によるセル7は、PNP BJT型
のトランジスタまたはNMOS型或はPMOS型のいず
れかの電界効果MOSトランジスタを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアナログローパス型の基本セル
を示す回路図である。
【図2】この発明により提供されるアナログ型の直交フ
ィルタの第1の例を示す図である。
【図3】この発明により提供されるアナログ型の直交フ
ィルタの第2の例を示す図である。
【図4】この発明によるアナログローパス型の基本セル
のその他の実施の形態の2つの回路部を示す回路図であ
る。
【図5】この発明によるアナログローパス型の基本セル
のその他の実施の形態の2つの回路部を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 セル、2 第1の半セル、2′ 第2の半セル、
3,3′ 相互コンダクタンス増幅段、4 FIR型の
直交フィルタ、5 乗算ノード、6 最終加算ノード、
7 セル、8 入力段、9 出力段、10,10′ 入
力半段、11,11′ 相互コンダクタンス増幅段、1
2,12′出力半段、Vcc 第1の基準電圧源、GND
第2の基準電圧源、I 入力端子、OUT 出力端
子、LR 遅延線、T1,T2 バイポーラトランジス
タ、M1,M2 MOSトランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランチェスコ・ブリアンティ イタリア国、29100 ピアチェンツァ、ヴ ィア・アンチッロッティ 5/ア (72)発明者 ヴァレリオ・ピサティ イタリア国、27049 ボスナスコ、ヴィ ア・カヴェッランテ 19 (72)発明者 マルコ・デミケリ イタリア国、20070 ビナーゴ、ヴィア・ ダンテ 13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラム可能なアナログ型の時系列フ
    ィルタのための、特に第1の基準電圧源(Vcc)および
    第2の基準電圧源(GND)間に挿入されかつ少なくと
    も1つの入力端子(I)および少なくとも1つの出力端
    子(OUT)を有する増幅段を含む型の磁気支持体で読
    み/書き動作のアナログ信号の処理をするための基本セ
    ル構造において、上記増幅段は一対の構造的に同一の半
    セル(2,2′)を備え、該半セルの各々は相互コンダ
    クタンス増幅段(3)を有し、共通回路ノード(X)を
    介して他方の半セルに接続されることを特徴とする基本
    セル構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の縦続接続の基本セル構造
    を備えたことを特徴とするアナログ型の時系列遅延線。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の少なくとも1つの時系列
    遅延線を備えたことを特徴とするアナログ型の直交時系
    列フィルタ。
  4. 【請求項4】 乗算ノード(5)を介して最終加算ノー
    ド(6)に接続された縦続接続の同一の遅延線(LR)
    を備えたことを特徴とする請求項3記載のアナログ型の
    直交時系列フィルタ。
  5. 【請求項5】 各半セル(2,2′)は少なくとも一対
    のNPN型またはPNP型のバイポーラトランジスタ
    (T1,T2)を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のアナログフィルタ用の基本セル構造。
  6. 【請求項6】 各半セル(2,2′)は少なくとも一対
    の電界効果またはMOSトランジスタ(M1,M2)を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のアナログ型のフ
    ィルタ用の基本セル構造。
  7. 【請求項7】 プログラム可能なアナログ型の時系列フ
    ィルタのための、特に第1の基準電圧源(Vcc)および
    第2の基準電圧源(GND)間に挿入されかつ少なくと
    も1つの入力端子(I)および少なくとも1つの出力端
    子(OUT)を有する増幅段を含む型の磁気支持体で読
    み/書き動作のアナログ信号の処理をするための基本セ
    ル構造において、一対の構造的に同一の半段(10,1
    0′)で構成された入力段(8)、および一対の構造的
    に同一の半段(12,12′)で構成された出力段
    (9)備え、上記半段(10,10′;12,12′)
    の各々は共通回路ノード(X1,X2,X3)を介して
    その対の半段に接続されることを特徴とする基本セル構
    造。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の縦続接続の基本セル構造
    を備えたことを特徴とするアナログ型の時系列遅延線。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の少なくとも1つの時系列
    遅延線を備えたことを特徴とするアナログ型の直交時系
    列フィルタ。
JP3478396A 1995-02-22 1996-02-22 基本セル構造、時系列遅延線および直交時系列フィルタ Pending JPH08288794A (ja)

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EP19950830049 EP0729228B1 (en) 1995-02-22 1995-02-22 Basic cell for programmable analog time continuous filter
IT95830049.3 1995-02-22

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IT1316690B1 (it) * 2000-02-29 2003-04-24 St Microelectronics Srl Struttura circuitale di tipo feedforward a zeri programmabili,inparticolare per la sintesi di filtri a tempo continuo

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