JPH08288791A - アッテネータユニット及びこれを有するステップアッテネータ並びにステップアッテネータを有する電子機器 - Google Patents

アッテネータユニット及びこれを有するステップアッテネータ並びにステップアッテネータを有する電子機器

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JPH08288791A
JPH08288791A JP7085599A JP8559995A JPH08288791A JP H08288791 A JPH08288791 A JP H08288791A JP 7085599 A JP7085599 A JP 7085599A JP 8559995 A JP8559995 A JP 8559995A JP H08288791 A JPH08288791 A JP H08288791A
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健二 岩井
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/24Frequency-independent attenuators
    • H03H11/245Frequency-independent attenuators using field-effect transistor

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ高密度で形成でき、かつ簡単に設計
でき、低コストのステップアッテネータを提供する。 【構成】 直列に接続された複数のアッテネータユニッ
トを有し、信号を段階的に減衰するステップアッテネー
タであって、前記複数のアッテネータユニットの各々
は、第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第
2及び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、前記第1
の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタと、前記
第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位との
間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記第1
のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトランジス
タのゲート電圧を制御することによって前記アッテネー
タユニットの減衰量を変更できることを特徴とするステ
ップアッテネータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップアッテネータ
に関するものであり、特に、無線装置の高周波信号を減
衰させるためのステップアッテネータに関する。
【0002】
【従来の技術】ステップアッテネータは、減衰量をデジ
タル的に設定することができるアッテネータである。こ
のステップアッテネータは、携帯電話機等の無線装置に
おいて、その送信出力を制御するために広く使用されて
いる。
【0003】図12は、ステップアッテネータが適用さ
れている無線装置のブロック図を示す。ステップアッテ
ネータ6は、送信回路4と送信電力増幅器8との間に接
続されている。例えば、無線装置の非常に強い出力電力
によって、送信先の無線装置の受信増幅器を飽和させた
り、他の無線装置に干渉を及ぼすような場合に、ステッ
プアッテネータ6に大きな減衰量を設定し無線装置の出
力電力を低減する。
【0004】ステップアッテネータは、携帯型装置に広
く使用されるため、その小型化、高密度化が要求され
る。また、無線装置への適用のために、広い周波数特性
も要求されている。図13に、ステップアッテネータの
基本的な構成を示す。ステップアッテネータ20は、直
列に接続された複数のアッテネータユニット22a、2
2b、22c(この場合は3つ)から構成されている。
【0005】各アッテネータユニットは、2組のSPD
T(Single Pole Double Thro
ugh)スイッチ24a、24b、24cと、固定アッ
テネータ26a、26b、26cから構成されている。
スイッチで、信号を固定アッテネータを通過させるか、
或いは他の経路を通過させるかを選択することによっ
て、アッテネータユニットの減衰量をデジタル的に制御
できる。
【0006】ステップアッテネータにおいて、固定アッ
テネータの減衰量を適切に設定し、また各アッテネータ
ユニットを適切にスイッチングすることによって、任意
の減衰量をデジタル的に設定することができる。図13
に示すステップアッテネータ20では、1dB固定アッ
テネータ26aを有するアッテネータユニット22a、
2dB固定アッテネータ26bを有するアッテネータユ
ニット22b、及び4dB固定アッテネータ26cを有
するアッテネータユニット22cで構成されている。こ
のステップアッテネータ20では、各アッテネータユニ
ットのスイッチング操作によって、0から7dBの減衰
量を、1dBステップで設定することができる。
【0007】各アッテネータユニットにおいて、固定ア
ッテネータには、一般的にT型アッテネータやπ型アッ
テネータが使用されている。図14に、T型アッテネー
タを使用した従来のアッテネータユニットの電気回路
図、図15にπ型アッテネータを使用した従来のアッテ
ネータユニットの電気回路図を示す。
【0008】図14に示すアッテネータユニット30
は、T型アッテネータを構成する3つの抵抗R31、R
32、R33と、スイッチとして2つの電界効果トラン
ジスタ(FET)32、34を含んでいる。アッテネー
タユニット30は、FET32が非導通でFET34が
導通のとき、T型アッテネータとして動作し大きな減衰
量を与える。一方、EFT32が導通で、FET34が
非導通のとき、アッテネータユニット30の減衰量は小
さくなる。
【0009】図15に示すアッテネータユニット40
は、π型アッテネータを構成する3つの抵抗R41、R
42、R43と、スイッチとして3つのFET42、4
4、46を含んでいる。アッテネータユニット40は、
FET42が非導通でFET44、46が導通のとき、
π型アッテネータとして動作し大きな減衰量を与える。
一方、EFT42が導通で、FET44、46が非導通
のとき、アッテネータユニット40の減衰量は小さくな
る。
【0010】図14に示すアッテネータユニット30の
シャント(分路)側には、FET34が接続されてお
り、一方、図15に示すアッテネータユニット40のシ
ャント側には、FET44、46が接続されている。こ
のように、T型アッテネータのシャント側は、π型アッ
テネータに比べて1つのFETで構成できるため、FE
Tのオン抵抗の周波数特性やバラツキがアッテネータユ
ニット30に与える影響は、アッテネータユニット40
に比べて小さくできる。
【0011】しかし、T型アッテネータを有するアッテ
ネータユニット30を、大きな減衰量で設計するとき、
シャント側における抵抗値を極めて小さくする必要があ
る。このような極めて小さな抵抗は、広い面積を必要と
すると共に、設計を難しくさせる。
【0012】一方、π型アッテネータを有するアッテネ
ータユニット40は、上記の問題を克服できるため、ス
テップアッテネータを構成するのに適している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のπ型アッテネータを適用したステップアッテネ
ータには次のような問題点がある。アッテネータユニッ
ト40のシャント側には2つの電流路があるため、2つ
のFETが必要であり、装置を小型、高密度で形成する
ことは難しい。従って、ステップアッテネータのサイズ
が、T型アッテネータを使用する場合に比べて大きくな
る。
【0014】ところで、各アッテネータユニットのスイ
ッチは、常に、オン及びオフするように制御される必要
がある。即ち、各アッテネータユニットには、1つの制
御信号と反転された制御信号とが必要になる。図13に
示すように、反転された制御信号は、制御信号がインバ
ータ回路28a、28b、28cで反転されることによ
って生成される。
【0015】図16に、従来のインバータ回路の電気回
路図を示す。インバータ回路50は、ディプレッション
型FET(D−FET)52とエンハンスメント型FE
T(E−FET)54より構成されている。E−FET
54のゲートに入力された信号は、反転されてE−FE
Tのドレインから出力される。
【0016】インバータ回路50は、2つのFETを含
んでいるため、プロセス上のバラツキによってインバー
タ回路50の特性が変動しやすい。従って、そのバラツ
キを吸収するような設計が必要となる。また、2つのF
ETのサイズは、ステップアッテネータの回路規模に比
べて無視できるものではなく、それらによって、ステッ
プアッテネータのサイズが大きくなる。
【0017】本発明の目的は、小型かつ高密度で形成で
きるステップアッテネータを提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、簡単に設計できるステップア
ッテネータを提供することにある。
【0018】さらに、本発明の目的は、低コストのステ
ップアッテネータを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明装置では、信号を減衰す
るためのアッテネータユニットであって、前記アッテネ
ータユニットは、第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に
構成された第2及び第3の抵抗を含むπ型アッテネータ
と、前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジ
スタと、前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第
1の電位との間に接続された第2のトランジスタとを有
し、前記第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2
のトランジスタのゲート電圧を制御することによって前
記アッテネータユニットの減衰量を変更できることを特
徴とする。
【0020】請求項2記載の発明装置では、前記アッテ
ネータユニットは、前記第1のトランジスタのゲート電
圧と前記第2のトランジスタのゲート電圧の少なくとも
1つを制御する制御信号を出力するインバータ回路を有
し、前記インバータ回路は、第1のディプレッション型
FET(D−FET)と、前記第1のD−FETのドレ
インと第1の電源電圧との間に接続された第1の抵抗
と、前記第1のD−FETのソースと第2の電源電圧と
の間に接続された第2の抵抗と、前記第1のD−FET
のゲートと前記第2の電源電圧との間に接続された第3
の抵抗とを有し、前記第1のD−FETのゲートに入力
された前記制御信号が反転され、前記第1のD−FET
のドレインから出力されることを特徴とする。
【0021】請求項3記載の発明装置では、直列に接続
された複数のアッテネータユニットを有し、信号を段階
的に減衰するステップアッテネータであって、前記複数
のアッテネータユニットの各々は、第1の抵抗と、該第
1の抵抗の両側に構成された第2及び第3の抵抗を含む
π型アッテネータと、前記第1の抵抗と並列に接続され
た第1のトランジスタと、前記第2の抵抗と前記第3の
抵抗の結合点と第1の電位との間に接続された第2のト
ランジスタとを有し、前記第1のトランジスタのゲート
電圧及び前記第2のトランジスタのゲート電圧を制御す
ることによって前記アッテネータユニットの減衰量を変
更できることを特徴とする。
【0022】請求項4記載の発明装置では、前記複数の
アッテネータユニットのうち少なくとも1つは、前記第
1のトランジスタのゲート電圧と前記第2のトランジス
タのゲート電圧の少なくとも1つを制御する制御信号を
出力するインバータ回路を有し、前記インバータ回路
は、第1のディプレッション型FET(D−FET)
と、前記第1のD−FETのドレインと第1の電源電圧
との間に接続された第1の抵抗と、前記第1のD−FE
Tのソースと第2の電源電圧との間に接続された第2の
抵抗と、前記第1のD−FETのゲートと前記第2の電
源電圧との間に接続された第3の抵抗とを有し、前記第
1のD−FETのゲートに入力された前記制御信号が反
転され、前記第1のD−FETのドレインから出力され
ることを特徴とする。
【0023】請求項5記載の発明装置では、少なくとも
1つの第1のアッテネータユニットと、少なくとも1つ
の第2のアッテネータユニットとを有し、信号を段階的
に減衰するステップアッテネータであって、前記第1の
アッテネータユニットは、第1の抵抗と、該第1の抵抗
の両側に構成された第2及び第3の抵抗を含む第1のπ
型アッテネータと、前記第1の抵抗と並列に接続された
第1のトランジスタと、前記第2の抵抗と前記第3の抵
抗の結合点と第1の電位との間に接続された第2のトラ
ンジスタとを有し、前記第1のトランジスタのゲート電
圧及び前記第2のトランジスタのゲート電圧を制御する
ことによって前記第2のアッテネータユニットの減衰量
を変更でき、また、前記第2のアッテネータユニット
は、第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続された第
5及び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータと、前
記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジスタ
と、前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続された第
4のトランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位との間
に接続された第5のトランジスタとを有し、前記第3の
トランジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタの
ゲート電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート電圧
を制御することによって前記第2のアッテネータユニッ
トの減衰量を変更でき、前記第1のアッテネータユニッ
トの減衰量は、前記第2のアッテネータユニットの減衰
量よりも小さいことを特徴とする。
【0024】請求項6記載の発明装置では、前記ステッ
プアッテネータは、前記第1のトランジスタのゲート電
圧、前記第2のトランジスタのゲート電圧、前記第3の
トランジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタの
ゲート電圧、前記第5のトランジスタのゲート電圧のう
ち少なくとも1つを制御する制御信号を出力するインバ
ータ回路を有し、前記インバータ回路は、第1のディプ
レッション型FET(D−FET)と、前記第1のD−
FETのドレインと第1の電源電圧との間に接続された
第1の抵抗と、前記第1のD−FETのソースと第2の
電源電圧との間に接続された第2の抵抗と、前記第1の
D−FETのゲートと前記第2の電源電圧との間に接続
された第3の抵抗とを有し、前記第1のD−FETのゲ
ートに入力された前記制御信号が反転され、前記第1の
D−FETのドレインから出力されることを特徴とす
る。
【0025】請求項7記載の発明装置では、第1のディ
プレッション型FET(D−FET)と、前記第1のD
−FETのドレインと第1の電源電圧との間に接続され
た第1の抵抗と、前記第1のD−FETのソースと第2
の電源電圧との間に接続された第2の抵抗と、前記第1
のD−FETのゲートと前記第2の電源電圧との間に接
続された第3の抵抗とを有し、前記第1のD−FETの
ゲートに入力された信号が反転され、前記第1のD−F
ETのドレインから出力されることを特徴とする。
【0026】請求項8記載の発明装置では、信号を段階
的に減衰するステップアッテネータと、該ステップアッ
テネータの出力側に接続された増幅器とを有する増幅器
モジュールであって、前記ステップアッテネータは、直
列に接続された複数のアッテネータユニットからなり、
前記複数のアッテネータユニットの各々は、第1の抵抗
と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及び第3の抵
抗を含むπ型アッテネータと、前記第1の抵抗と並列に
接続された第1のトランジスタと、前記第2の抵抗と前
記第3の抵抗の結合点と第1の電位との間に接続された
第2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタ
のゲート電圧及び前記第2のトランジスタのゲート電圧
を制御することによって前記アッテネータユニットの減
衰量を変更できることを特徴とする。
【0027】請求項9記載の発明装置では、信号を段階
的に減衰するステップアッテネータと、該ステップアッ
テネータの出力側に接続された増幅器とを有する増幅器
モジュールであって、前記ステップアッテネータは、少
なくとも1つの第1のアッテネータユニットと、少なく
とも1つの第2のアッテネータユニットとからなり、前
記第1のアッテネータユニットは、第1の抵抗と、該第
1の抵抗の両側に構成された第2及び第3の抵抗を含む
第1のπ型アッテネータと、前記第1の抵抗と並列に接
続された第1のトランジスタと、前記第2の抵抗と前記
第3の抵抗の結合点と第1の電位との間に接続された第
2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタの
ゲート電圧及び前記第2のトランジスタのゲート電圧を
制御することによって前記第2のアッテネータユニット
の減衰量を変更でき、また、前記第2のアッテネータユ
ニットは、第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続さ
れた第5及び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータ
と、前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジ
スタと、前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続され
た第4のトランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位と
の間に接続された第5のトランジスタとを有し、前記第
3のトランジスタのゲート電圧、前記第4のトランジス
タのゲート電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート
電圧を制御することによって前記第2のアッテネータユ
ニットの減衰量を変更でき、前記第1のアッテネータユ
ニットの減衰量は、前記第2のアッテネータユニットの
減衰量よりも小さいことを特徴とする。
【0028】請求項10記載の発明装置では、送信信号
を生成する送信回路と、前記送信信号を段階的に減衰す
るステップアッテネータと、該ステップアッテネータを
通過した前記送信信号を増幅する増幅器とを有する送信
機モジュールであって、前記ステップアッテネータは、
直列に接続された複数のアッテネータユニットからな
り、前記複数のアッテネータユニットの各々は、第1の
抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及び第3
の抵抗を含むπ型アッテネータと、前記第1の抵抗と並
列に接続された第1のトランジスタと、前記第2の抵抗
と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位との間に接続さ
れた第2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジ
スタのゲート電圧及び前記第2のトランジスタのゲート
電圧を制御することによって前記アッテネータユニット
の減衰量を変更できることを特徴とする。
【0029】請求項11記載の発明装置では、送信信号
を生成する送信回路と、前記送信信号を段階的に減衰す
るステップアッテネータと、該ステップアッテネータを
通過した前記送信信号を増幅する増幅器とを有する送信
機モジュールであって、前記ステップアッテネータは、
少なくとも1つの第1のアッテネータユニットと、少な
くとも1つの第2のアッテネータユニットとからなり、
前記第1のアッテネータユニットは、第1の抵抗と、該
第1の抵抗の両側に構成された第2及び第3の抵抗を含
む第1のπ型アッテネータと、前記第1の抵抗と並列に
接続された第1のトランジスタと、前記第2の抵抗と前
記第3の抵抗の結合点と第1の電位との間に接続された
第2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタ
のゲート電圧及び前記第2のトランジスタのゲート電圧
を制御することによって前記第2のアッテネータユニッ
トの減衰量を変更でき、また、前記第2のアッテネータ
ユニットは、第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続
された第5及び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネー
タと、前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトラン
ジスタと、前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続さ
れた第4のトランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位
との間に接続された第5のトランジスタとを有し、前記
第3のトランジスタのゲート電圧、前記第4のトランジ
スタのゲート電圧、及び前記第5のトランジスタのゲー
ト電圧を制御することによって前記第2のアッテネータ
ユニットの減衰量を変更でき、前記第1のアッテネータ
ユニットの減衰量は、前記第2のアッテネータユニット
の減衰量よりも小さいことを特徴とする。
【0030】請求項12記載の発明装置では、受信信号
を段階的に減衰するステップアッテネータと、該ステッ
プアッテネータを通過した受信信号を増幅する受信増幅
器と、増幅された受信信号を受信する受信回路とを有す
る受信機モジュールであって、前記ステップアッテネー
タは、直列に接続された複数のアッテネータユニットか
らなり、前記複数のアッテネータユニットの各々は、第
1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及び
第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、前記第1の抵抗
と並列に接続された第1のトランジスタと、前記第2の
抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位との間に接
続された第2のトランジスタとを有し、前記第1のトラ
ンジスタのゲート電圧及び前記第2のトランジスタのゲ
ート電圧を制御することによって前記アッテネータユニ
ットの減衰量を変更できることを特徴とする。
【0031】請求項13記載の発明装置では、受信信号
を段階的に減衰するステップアッテネータと、該ステッ
プアッテネータを通過した受信信号を増幅する受信増幅
器と、増幅された受信信号を受信する受信回路とを有す
る受信機モジュールであって、前記ステップアッテネー
タは、少なくとも1つの第1のアッテネータユニット
と、少なくとも1つの第2のアッテネータユニットとか
らなり、前記第1のアッテネータユニットは、第1の抵
抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及び第3の
抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、前記第1の抵抗
と並列に接続された第1のトランジスタと、前記第2の
抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位との間に接
続された第2のトランジスタとを有し、前記第1のトラ
ンジスタのゲート電圧及び前記第2のトランジスタのゲ
ート電圧を制御することによって前記第2のアッテネー
タユニットの減衰量を変更でき、また、前記第2のアッ
テネータユニットは、第4の抵抗と、該第4の抵抗の両
側に接続された第5及び第6の抵抗を含む第2のπ型ア
ッテネータと、前記第4の抵抗と並列に接続された第3
のトランジスタと、前記第5の抵抗と第1の電位との間
に接続された第4のトランジスタと前記第6の抵抗と第
1の電位との間に接続された第5のトランジスタとを有
し、前記第3のトランジスタのゲート電圧、前記第4の
トランジスタのゲート電圧、及び前記第5のトランジス
タのゲート電圧を制御することによって前記第2のアッ
テネータユニットの減衰量を変更でき、前記第1のアッ
テネータユニットの減衰量は、前記第2のアッテネータ
ユニットの減衰量よりも小さいことを特徴とする。
【0032】請求項14記載の発明装置では、データを
処理するデータ処理部と、変復調部と、送信回路及び受
信回路を有する高周波部と、アンテナとを有する無線カ
ードであって、前記無線カードはデータ処理装置に挿入
され他の装置と前記データを通信し、前記ステップアッ
テネータは、直列に接続された複数のアッテネータユニ
ットからなり、前記複数のアッテネータユニットの各々
は、第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第
2及び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、前記第1
の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタと、前記
第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位との
間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記第1
のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトランジス
タのゲート電圧を制御することによって前記アッテネー
タユニットの減衰量を変更できることを特徴とする。
【0033】請求項15記載の発明装置では、データを
処理するデータ処理部と、変復調部と、送信回路及び受
信回路を有する高周波部と、アンテナとを有する無線カ
ードであって、前記無線カードはデータ処理装置に挿入
され他の装置と前記データを通信し、前記ステップアッ
テネータは、少なくとも1つの第1のアッテネータユニ
ットと、少なくとも1つの第2のアッテネータユニット
とからなり、前記第1のアッテネータユニットは、第1
の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及び第
3の抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、前記第1の
抵抗と並列に接続された第1のトランジスタと、前記第
2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位との間
に接続された第2のトランジスタとを有し、前記第1の
トランジスタのゲート電圧及び前記第2のトランジスタ
のゲート電圧を制御することによって前記第2のアッテ
ネータユニットの減衰量を変更でき、また、前記第2の
アッテネータユニットは、第4の抵抗と、該第4の抵抗
の両側に接続された第5及び第6の抵抗を含む第2のπ
型アッテネータと、前記第4の抵抗と並列に接続された
第3のトランジスタと、前記第5の抵抗と第1の電位と
の間に接続された第4のトランジスタと前記第6の抵抗
と第1の電位との間に接続された第5のトランジスタと
を有し、前記第3のトランジスタのゲート電圧、前記第
4のトランジスタのゲート電圧、及び前記第5のトラン
ジスタのゲート電圧を制御することによって前記第2の
アッテネータユニットの減衰量を変更でき、前記第1の
アッテネータユニットの減衰量は、前記第2のアッテネ
ータユニットの減衰量よりも小さいことを特徴とする。
【0034】
【作用】請求項1記載のアッテネータユニットにおいて
は、従来のアッテネータユニットに比べて、シャント
(分路)側のトランジスタの数が1つに低減されてい
る。従って、アッテネータユニットの部品数やレイアウ
ト面積が削減でき、簡易な構成のアッテネータユニット
が実現できる。さらに、従来のアッテネータユニットに
おけるシャント側の2つのFETが、1つに共通化され
ているため、FETの特性のバラツキによって周波数特
性が劣化するのを防止することができる。
【0035】また、本アッテネータユニットをMMIC
において構成した場合、チップ面積の減少によって、設
計コストが低減でき、また1ウェハから生成できるチッ
プ数の増加によって、量産化が可能になる。また、制御
電圧をピンチオフ電圧近くに設定することによって、ア
ッテネータユニットを減衰量を連続的に可変できるバリ
アブルアッテネータとして動作させることができる。
【0036】請求項3記載のステップアッテネータで
は、各アッテネータユニットが簡単な構成を有するた
め、ステップアッテネータも小型化、簡素化できる。ま
た、各アッテネータユニットが良好な周波数特性を有す
るので、本ステップアッテネータも、従来のアッテネー
タユニットを有するステップアッテネータに比べて、よ
り良好な周波数特性を有することができる。
【0037】請求項5記載のステップアッテネータで
は、大きな減衰量を有するアッテネータユニットは、従
来のアッテネータユニットによって構成され、比較的小
さい減衰量を有するアッテネータユニットは、本発明の
アッテネータユニットによって構成されている。従っ
て、本ステップアッテネータは、大きい減衰量に対して
も小型化できると共に、良好な特性を有することができ
る。
【0038】請求項2のアッテネータユニット、又は、
請求項4又は6記載のステップアッテネータにおいて
は、アッテネータユニットに要するトランジスタの数
は、従来のアッテネータユニットよりも少なくでき、ま
たインバータ回路に要するトランジスタの数も、従来の
インバータ回路よりも少なくできる。従って、本ステッ
プアッテネータは、従来よりも、小型で簡易なアッテネ
ータユニット、インバータ回路を使用しているため、よ
り一層の小型化、簡素化が可能である。また、各アッテ
ネータユニット及びインバータが良好な周波数特性を有
するので、本ステップアッテネータも、従来のアッテネ
ータユニットを有するステップアッテネータに比べて、
より良好な周波数特性を有することができる。
【0039】特に、請求項6記載のステップアッテネー
タは、大きい減衰量に対しても良好な特性を有すること
ができる。請求項7記載のインバータ回路は、1つのF
ETを用いてインバータ動作を実現できることがわか
る。従って、本発明のインバータ回路は、2つのFET
を有する従来のインバータ回路に比べて、小型化でき
る。また、これにより設計も簡単化でき、インバータ回
路のコストを低減できる。
【0040】請求項8又は9記載の増幅器モジュール
は、小型化、簡素化に適したステップアッテネータを使
用しているので、小さく構成できる。請求項10又は1
1記載の送信機モジュール、又は、請求項12又は13
記載の受信機モジュールは、本発明に係わるステップア
ッテネータを使用することによって、小型化、低コスト
化が可能となる。
【0041】請求項14又は15記載の無線カードは、
高周波部に本発明に係わるステップアッテネータ、及び
インバータ回路を適用しているため、小型化できる。従
って、パーソナルコンピュータのカードの装着のため
に、大きな体積を必要せず、小型の無線カード用パーソ
ナルコンピュータを実現できる。
【0042】
【実施例】図1は、本発明のアッテネータユニット10
0の電気回路図である。アッテネータユニット100
は、抵抗106と、抵抗106の両側に配置された抵抗
108、110とを有している。これら3つの抵抗は、
固定アッテネータとしてπ型アッテネータを構成してい
る。なお、アッテネータユニットは、単体においてもア
ッテネータとして使用でき、複数で構成することによっ
てステップアッテネータとして使用することができる。
【0043】また、電界効果トランジスタ(FET)1
02が、抵抗106に並列に接続されている。さらに、
FET104が、抵抗108及び抵抗110の接合点
と、グランド112との間に接続されている。FET1
02では、そのゲート電圧は、外部制御信号Sによっ
て、抵抗114を介して制御される。一方、FET10
4では、そのゲート電圧は、反転された外部制御信号に
よって、抵抗116を介して制御される。なお、外部制
御信号Sを反転するためのインバータ回路122につい
ては、後に詳細に説明する。
【0044】次に、アッテネータユニット100の動作
について説明する。外部制御信号Sによって、FET1
02がターンオフされ、またFET104がターンオン
されているとき、アッテネータユニット100は、π型
アッテネータとして動作する。従って、端子118に入
力された信号は、抵抗106、108、110によって
決定される減衰量に応じて減衰され、端子120に出力
される。
【0045】一方、外部制御信号Sによって、FET1
02がターンオンされ、また、FET104がターンオ
フされているとき、端子118と端子120との間は導
通状態となる。従って、端子118に入力された信号
は、殆ど減衰されずに端子120に出力される。
【0046】このように、FET102及びFET10
4をデジタル的に制御することによって、端子118及
び端子120との間の減衰量をステップ的に設定するこ
とができる。特に、本発明のアッテネータユニット10
0では、図15に示した従来のアッテネータユニット4
0に比べて、シャント(分路)側のトランジスタの数が
1つに低減されている。従って、アッテネータユニット
の部品数やレイアウト面積が削減でき、簡易な構成のア
ッテネータユニットが実現できる。さらに、従来のアッ
テネータユニット40におけるシャント側の2つのFE
Tが、1つに共通化されているため、FETの特性のバ
ラツキによって周波数特性が劣化するのを防止すること
ができる。
【0047】また、本アッテネータユニット100をM
MICにおいて構成した場合、チップ面積の減少によっ
て、設計コストが低減でき、また1ウェハから生成でき
るチップ数の増加によって、量産化が可能になる。上述
したFETは、オン時には抵抗として動作し、オフ時に
はキャパシタンスとして動作する。ドレイン電流が流れ
始めるときのゲート電圧、即ちピンチオフは、例えば−
0.8Vである。従って、FETのゲート電圧として
は、0V/−3Vのようにピンチオフ電圧から離れた電
圧が供給されている。しかし、逆に、ピンチオフ電圧に
近い電圧がゲートに加えられると、FETは、抵抗とキ
ャパシタンスの両方の性質を持って動作する。この場
合、アッテネータユニットは、制御電圧に従った任意の
減衰量を有することができる。即ち、制御電圧をピンチ
オフ電圧近くに設定することによって、アッテネータユ
ニットを減衰量を連続的に可変できるバリアブルアッテ
ネータとして動作させることができる。
【0048】図2は、本発明に係わるステップアッテネ
ータの第1実施例の電気回路図を示す。ステップアッテ
ネータ150は、直列接続された3つのアッテネータユ
ニット110−1、110−2、110−3を有する。
これらのアッテネータの各々は、図1に示すアッテネー
タユニット110と同じ構成を有している。ただし、各
アッテネータユニットにおける抵抗の値は、各アッテネ
ータユニットの固定アッテネータが所望の減衰量を有す
るように決定されている。
【0049】例えば、アッテネータユニット110−1
では、11Ω、436Ω、436Ωの抵抗によって、2
dBの減衰量を有するπ型アッテネータを構成してい
る。同様に、アッテネータユニット110−2は、4d
Bの減衰量の固定アッテネータを有し、またアッテネー
タユニット110−3では、8dBの減衰量の固定アッ
テネータを有している。
【0050】各アッテネータユニット内のFETは、外
部制御信号S1、S2、S3によってそれぞれ制御され
る。例えば、外部制御信号S1、S2、S3によって、
全てのアッテネータユニットがアッテネータとして動作
させられた場合は、ステップアッテネータ150は、1
4dBの減衰量を有する。また、アッテネータユニット
110−3のみがアッテネータとして動作させられた場
合は、ステップアッテネータ150は、8dBの減衰量
を有する。このように、本アッテネータユニット150
の減衰量は、0dBから14dBまで、2dBステップ
で変更できる。
【0051】本発明に係わるアッテネータユニットを用
いたステップアッテネータでは、各アッテネータユニッ
トが簡単な構成を有するため、ステップアッテネータも
小型化、簡素化できる。また、各アッテネータユニット
が良好な周波数特性を有するので、本ステップアッテネ
ータも、従来のアッテネータユニットを有するステップ
アッテネータに比べて、より良好な周波数特性を有する
ことができる。
【0052】ところで、本ステップアッテネータの各ア
ッテネータユニットがアッテネータとして動作している
とき、入力信号の電力が大きくなると以下に示すような
問題が発生する。アッテネータユニットが正しく動作し
ている場合は、シャント側の抵抗に発生した高周波電力
は、シャント側のFETを通じてグランドに消費され
る。しかし、入力信号の電力が大きくなりこの高周波電
力が大きくなると、この高周波電力の一部は、グランド
に消費されずに、他方のシャント側の抵抗を介して出力
端子に流れる。従って、所望の減衰量を実現できなくな
る恐れがある。これに対して、図15に示す2つのシャ
ント側のFETを有する従来のアッテネータユニットで
は、一方のシャント側の抵抗に発生した高周波電力が、
他方のシャント側の抵抗に流れることはない。従って、
従来のアッテネータユニットでは、大きな高周波電力に
対しても、ほぼ所望の減衰量を実現できる。
【0053】以下に、本発明のアッテネータユニット
と、従来のアッテネータユニットの減衰特性を比較す
る。図3は、図1に示す本発明のアッテネータユニット
と図15に示す従来のアッテネータユニットの減衰量の
特性図である。横軸は、設計減衰量を示し、縦軸は、減
衰量の測定値を示す。設計減衰量が8dBまでは、両方
のアッテネータユニットとも、ほぼ設計値と同じ減衰量
が測定されている。しかし、10dB以上の設計減衰量
では、本発明のアッテネータユニットの減衰量は、設計
値から大きく離れる。これに対して、従来のアッテネー
タユニットの減衰量は、10dB以上の設計減衰量にお
いても、ほぼ設計値と同じ減衰量が得られている。な
お、従来のアッテネータユニットにおいて、理論値と実
際の特性との差は、FETの損失等によるものである。
【0054】上述したように、図3の例では、設計減衰
量が8dB以下のときに、本発明のアッテネータユニッ
トが有効に動作することが分かる。従って、従来のアッ
テネータユニットのみを使用するステップアッテネータ
に対して、その一部に本発明のアッテネータユニットを
適用することによって、より小型化したかつ良好な特性
を有するステップアッテネータを実現できる。
【0055】図4は、本発明に係わるステップアッテネ
ータの第2の実施例の電気回路図を示す。ステップアッ
テネータ160は、アッテネータユニット110−4、
110−5と、アッテネータユニット40−1を有し、
これらは直列に接続されている。アッテネータユニット
110−4、110−5の各々は、図1に示すアッテネ
ータユニット110と同じ構成を有しており、アッテネ
ータユニット40−1は、図15に示すアッテネータユ
ニット40と同じ構成を有している。
【0056】また、アッテネータユニット110−4、
110−5の抵抗値は、各固定アッテネータが3dB、
6dBの減衰量を有するように決定されている。また、
アッテネータユニット40−1の抵抗の値は、固定アッ
テネータが12dBの減衰量を有するように決定されて
いる。アッテネータユニット110−4、110−5で
は、シャント側のオン抵抗値が、シャント側の抵抗値
(292Ω、150Ω)よりも十分小さくなっている。
従って、ステップアッテネータ160の減衰量は、0d
Bから21dBまで、3dBステップで変更できる。
【0057】本ステップアッテネータ160では、12
dBの大きな減衰量を有するアッテネータユニットは、
従来のアッテネータユニットによって構成され、比較的
小さい減衰量を有するアッテネータユニットは、本発明
のアッテネータユニットによって構成されている。従っ
て、本ステップアッテネータは、大きい減衰量に対して
も小型化できると共に、良好な特性を有することができ
る。
【0058】次に、本発明に係わるインバータ回路につ
いて説明する。図5は、本発明に係わるインバータ回路
の第1実施例の電気回路図である。インバータ回路20
0は、D−FET202と3つの抵抗R1、R2、R3
からなる。抵抗R1は、D−FET202のドレインと
電源電圧Vccとの間に接続され、抵抗R2は、D−FE
T202のソースとグランドとの間に接続され、さら
に、抵抗R3は、D−FET202のゲートとグランド
との間に接続されている。入力信号は、D−FET20
2のゲートから供給される。
【0059】このインバータ回路200では、抵抗R2
は、(ピンチオフ電圧の絶対値/ドレイン・ソース間電
流)に設定され、また抵抗R3は数kΩ以上に設定され
る。ドレイン・ソース間に電圧が印加されると、ゲート
幅に応じた電流が抵抗R2に流れる。従って、抵抗R2
には、逆起電力が発生し、そのマイナスの電圧が抵抗R
3に加わり、自己バイアスとなる。その時に、ゲート側
に加える電圧と等しい逆起電力が発生する様に、抵抗R
2を決定することによって、ピンチオフ状態に設定でき
る。このようにして、自己バイアス回路が構成され、動
作点がピンチオフの状態に設定される。
【0060】これにより、ゲート電圧が0Vの場合、D
−FET202はオフ、V1の電圧が加わった場合はオ
ンとなる(但し、V1は、D−FET202がオンとな
る任意の電圧である)。次に、この時の出力電圧を求め
る。ここで、D−FET202のオンされた場合のFE
Tの抵抗をRon、D−FET2020がオフされた場合
のFETの抵抗をRoff とする。 〔入力電圧が0Vの場合:〕 出力電圧=(R2+Roff )/(R1+R2+Roff )×Vcc =(1+R2/Roff )(1+(R1+R2)/Roff )×Vcc ≒V (Roff >> R1,R2) 従って、入力電圧が0Vの場合、出力電圧はVとなる。 〔入力電圧がV1の場合:〕 出力電圧=(R2+Ron)/(R1+R2+Ron)×Vcc (R2+Ron)/(R1+R2+Ron)は、1より小さ
いので、入力がV1の場合、出力電圧はVccよりも低く
なる(V2)。この場合、出力電圧がローと判定できる
ように、R1の値が決定される。
【0061】以上のようにして、D−FET202のド
レインには、ゲートに加えられる入力信号を反転した信
号が得られる。上述したように、1つのFETを有する
このような構成においても、インバータ回路を実現でき
ることがわかる。従って、本発明のインバータ回路20
0は、2つのFETを有する図16で示した従来のイン
バータ回路50に比べて、小型化できる。また、これに
より設計も簡単化でき、インバータ回路のコストを低減
できる。
【0062】図6は、本発明に係わるインバータ回路の
第1実施例を用いたSPDTスイッチの電気回路図であ
る。SPDTスイッチ240は、D−FET242、2
44とインバータ回路200−1を有している。制御信
号Sは、D−FET242のゲートに供給され、またイ
ンバータ回路200−1によって反転された制御信号
は、D−FET244のゲートに供給されている。
【0063】制御信号Sによって、端子254及び端子
256へ供給された信号のどちらか一方を端子252へ
出力することができ、或いは端子252に供給された信
号を端子254或いは端子256のどちらかに出力する
ことができる。図6に示されたSPDTスイッチ240
は、小型化、簡易化されたインバータ回路200−1を
使用しているので、これらのスイッチの小型化、低コス
ト化が実現できる。
【0064】図7は、本発明に係わるステップアッテネ
ータの第3実施例の電気回路図である。本ステップアッ
テネータ300は、図2で示したステップアッテネータ
150に、図5に示したインバータ回路200を適用す
ることによって構成した回路である。ステップアッテネ
ータ300の動作は、図2のステップアッテネータ15
0の動作と同じである。
【0065】本ステップアッテネータ300において
は、アッテネータユニットに要するトランジスタの数
は、従来のアッテネータユニットよりも少なくでき、ま
たインバータ回路に要するトランジスタの数も、従来の
インバータ回路よりも少なくできる。従って、本ステッ
プアッテネータ300は、従来よりも、小型で簡易なア
ッテネータユニット、及びインバータ回路を使用してい
るため、より一層の小型化、簡素化が可能である。ま
た、各アッテネータユニット及びインバータが良好な周
波数特性を有するので、本ステップアッテネータも、従
来のアッテネータユニットを有するステップアッテネー
タに比べて、より良好な周波数特性を有することができ
る。
【0066】図8は、本発明に係わるステップアッテネ
ータの第4実施例の電気回路図である。本ステップアッ
テネータ350は、図4で示したステップアッテネータ
160に、図5に示したインバータ回路200を適用す
ることによって構成した回路である。ステップアッテネ
ータ350の動作は、図4のステップアッテネータ16
0の動作と同じである。
【0067】本ステップアッテネータ350は、従来よ
りも、小型で簡易なアッテネータユニット、及びインバ
ータ回路を使用しているため、より一層の小型化、簡素
化が可能である。特に、本ステップアッテネータは、大
きい減衰量に対しても良好な特性を有することができ
る。
【0068】次に、本発明に係わるステップアッテネー
タの応用例について説明する。始めに、本発明に係わる
ステップアッテネータを無線装置に適用した例につい
て、図9を用いて説明する。図9は、本発明に係わる無
線装置のブロック構成図である。無線装置400は、送
信部と受信部よりなる。送信部は、送信回路402、ス
テップアッテネータ404、及び電力増幅器406より
なる。また受信部は、低雑音増幅器412、ステップア
ッテネータ414、及び受信回路416よりなる。ステ
ップアッテネータ404、414は、上述した本発明に
係わるステップアッテネータの何れかを適用することが
できる。
【0069】ステップアッテネータ404は、干渉を軽
減するために、送信信号を段階的に減衰させることがで
きる。また、ステップアッテネータ414は、受信回路
416が飽和するのを防ぐために、受信信号を段階的に
減衰させることができる。送信部、及び受信部は、それ
ぞれMMICで構成することができる。また、ステップ
アッテネータ404と電力増幅器406、或いは低雑音
増幅器412とステップアッテネータ414とで、それ
ぞれ増幅器モジュールを構成することも可能である。こ
の場合、増幅器モジュールをより小さく実現できる。な
お、上記の例において、ステップアッテネータ414を
低雑音増幅器412の後段に設定したのは、雑音指数の
増加を防ぐためであるが、過大入力の防止という観点か
ら低雑音増幅器412の前段に設定する場合もある。
【0070】無線装置400は、本発明に係わるステッ
プアッテネータを使用することによって、小型化、低コ
スト化が可能となる。次に、本発明に係わるステップア
ッテネータを無線カードに適用した例について、図10
及び図11を用いて説明する。
【0071】図10は、本発明に係わる無線カードのブ
ロック構成図であり、図11は、図10に示す無線カー
ドの使用例を示す。図10に示す無線カード500は、
アンテナ510、高周波部520、中間周波数部53
0、変復調器540、制御部550、インタフェース部
560よりなる。高周波部520は、上述した本発明に
係わるステップアッテネータの何れかを含んでいる。
【0072】本無線カード500は、例えば、PCMC
IA(Personal Computer Memo
ry Card International Ass
ociation)カードとして構成できる。この無線
カードは、SS(スペクトラム拡散)無線LANカード
として図11に示すように、パーソナルコンピュータ5
70に装着されて使用される。パーソナルコンピュータ
570、無線LANカードを通じて、他のパーソナルコ
ンピュータ或いはホストコンピュータと通信することが
できる。
【0073】本発明の無線カードは、高周波部に本発明
に係わるステップアッテネータ、及びインバータ回路を
適用しているため、小型化できる。従って、パーソナル
コンピュータのカードの装着のために、大きな体積を必
要せず、小型の無線カード用パーソナルコンピュータを
実現できる。
【0074】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
示す効果を有する。請求項1記載のアッテネータユニッ
トにおいては、従来のアッテネータユニットに比べて、
シャント(分路)側のトランジスタの数が1つに低減さ
れている。従って、アッテネータユニットの部品数やレ
イアウト面積が削減でき、簡易な構成のアッテネータユ
ニットが実現できる。さらに、従来のアッテネータユニ
ットにおけるシャント側の2つのFETが、1つに共通
化されているため、FETの特性のバラツキによって周
波数特性が劣化するのを防止することができる。
【0075】また、本アッテネータユニットをMMIC
において構成した場合、チップ面積の減少によって、設
計コストが低減でき、また1ウェハから生成できるチッ
プ数の増加によって、量産化が可能になる。また、制御
電圧をピンチオフ電圧近くに設定することによって、ア
ッテネータユニットを減衰量を連続的に可変できるバリ
アブルアッテネータとして動作させることができる。
【0076】請求項3記載のステップアッテネータで
は、各アッテネータユニットが簡単な構成を有するた
め、ステップアッテネータも小型化、簡素化できる。ま
た、各アッテネータユニットが良好な周波数特性を有す
るので、本ステップアッテネータも、従来のアッテネー
タユニットを有するステップアッテネータに比べて、よ
り良好な周波数特性を有することができる。
【0077】請求項5記載のステップアッテネータで
は、大きな減衰量を有するアッテネータユニットは、従
来のアッテネータユニットによって構成され、比較的小
さい減衰量を有するアッテネータユニットは、本発明の
アッテネータユニットによって構成されている。従っ
て、本ステップアッテネータは、大きい減衰量に対して
も小型化できると共に、良好な特性を有することができ
る。
【0078】請求項2のアッテネータユニット、又は、
請求項4又は6記載のステップアッテネータにおいて
は、アッテネータユニットに要するトランジスタの数
は、従来のアッテネータユニットよりも少なくでき、ま
たインバータ回路に要するトランジスタの数も、従来の
インバータ回路よりも少なくできる。従って、本ステッ
プアッテネータは、従来よりも、小型で簡易なアッテネ
ータユニット、インバータ回路を使用しているため、よ
り一層の小型化、簡素化が可能である。また、各アッテ
ネータユニット及びインバータが良好な周波数特性を有
するので、本ステップアッテネータも、従来のアッテネ
ータユニットを有するステップアッテネータに比べて、
より良好な周波数特性を有することができる。
【0079】特に、請求項6記載のステップアッテネー
タは、大きい減衰量に対しても良好な特性を有すること
ができる。請求項7記載のインバータ回路は、1つのF
ETを用いてインバータ動作を実現できることがわか
る。従って、本発明のインバータ回路は、2つのFET
を有する従来のインバータ回路に比べて、小型化でき
る。また、これにより設計も簡単化でき、インバータ回
路のコストを低減できる。
【0080】請求項8又は9記載の増幅器モジュール
は、小型化、簡素化に適したステップアッテネータを使
用しているので、小さく構成できる。請求項10又は1
1記載の送信機モジュール、又は、請求項12又は13
記載の受信機モジュールは、本発明に係わるステップア
ッテネータを使用することによって、小型化、低コスト
化が可能となる。
【0081】請求項14又は15記載の無線カードは、
高周波部に本発明に係わるステップアッテネータ、及び
インバータ回路を適用しているため、小型化できる。従
って、パーソナルコンピュータのカードの装着のため
に、大きな体積を必要せず、小型の無線カード用パーソ
ナルコンピュータを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるアッテネータユニットの電気回
路図である。
【図2】本発明に係わるステップアッテネータの第1実
施例の電気回路図である。
【図3】図1に示す本発明のアッテネータユニットと図
15に示す従来のアッテネータユニットの減衰量の特性
図である。
【図4】本発明に係わるステップアッテネータの第2の
実施例の電気回路図である。
【図5】本発明に係わるインバータ回路の第1実施例の
電気回路図である。
【図6】本発明に係わるインバータ回路の第1実施例を
用いたSPDTスイッチの電気回路図である。
【図7】本発明に係わるステップアッテネータの第3実
施例の電気回路図である。
【図8】本発明に係わるステップアッテネータの第4実
施例の電気回路図である。
【図9】本発明に係わる無線装置のブロック構成図であ
る。
【図10】本発明に係わる無線カードのブロック構成図
である。
【図11】図10に示す無線カードの適用例である。
【図12】ステップアッテネータが適用されている無線
装置のブロック図である。
【図13】ステップアッテネータの基本的な構成であ
る。
【図14】T型アッテネータを使用した従来のアッテネ
ータユニットの電気回路図である。
【図15】π型アッテネータを使用した従来のアッテネ
ータユニットの電気回路図である。
【図16】従来のインバータ回路の電気回路図である。
【符号の説明】
2 変調器 4 送信回路 6 ステップアッテネータ 8 送信電力増幅器 10 フィルタ 12 アンテナ 14 低雑音増幅器 16 受信回路 18 復調器 20 ステップアッテネータ 22a、22b、22c アッテネータユニット 24a、24b、24c SPDTスイッチ 26a、26b、26c 固定アッテネータ 28a、28b、28c インバータ回路 30 T型アッテネータユニット 32、34 FET 40、40−1 π型アッテネータユニット 42、44、46 FET 50 インバータ回路 52 D−FET 54 E−FET 100 アッテネータユニット 102、104 FET 106、108、110 抵抗 112 グランド 114、116 抵抗 118、120 端子 122 インバータ回路 150 ステップアッテネータ 110−1、110−2、110−3 アッテネータユ
ニット 160 ステップアッテネータ 110−4、110−5 アッテネータユニット 200、200−1 インバータ回路 202 D−FET 240 インバータ回路 242、244、246 D−FET 252、254、256 端子 300 ステップアッテネータ 350 ステップアッテネータ 400 無線装置 402 送信回路 404 ステップアッテネータ 406 電力増幅器 408 切替スイッチ 410 アンテナ 412 低雑音増幅器 414 ステップアッテネータ 416 受信回路 500 無線カード 510 アンテナ 520 高周波部 530 中間周波数部 540 変復調部 550 制御部 560 インタフェース部 R1、R2、R3 抵抗 R4、R5 抵抗 R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R
13 抵抗 R14、R15、R16 抵抗 R31、R32、R33 抵抗 R41、R42、R43 抵抗

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を減衰するためのアッテネータユニ
    ットであって、前記アッテネータユニットは、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記アッテ
    ネータユニットの減衰量を変更できることを特徴とする
    アッテネータユニット。
  2. 【請求項2】 前記アッテネータユニットは、前記第1
    のトランジスタのゲート電圧と前記第2のトランジスタ
    のゲート電圧の少なくとも1つを制御する制御信号を出
    力するインバータ回路を有し、前記インバータ回路は、 第1のディプレッション型FET(D−FET)と、 前記第1のD−FETのドレインと第1の電源電圧との
    間に接続された第1の抵抗と、 前記第1のD−FETのソースと第2の電源電圧との間
    に接続された第2の抵抗と、 前記第1のD−FETのゲートと前記第2の電源電圧と
    の間に接続された第3の抵抗とを有し、前記第1のD−
    FETのゲートに入力された前記制御信号が反転され、
    前記第1のD−FETのドレインから出力されることを
    特徴とする請求項1記載のアッテネータユニット。
  3. 【請求項3】 直列に接続された複数のアッテネータユ
    ニットを有し、信号を段階的に減衰するステップアッテ
    ネータであって、前記複数のアッテネータユニットの各
    々は、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記アッテ
    ネータユニットの減衰量を変更できることを特徴とする
    ステップアッテネータ。
  4. 【請求項4】 前記複数のアッテネータユニットのうち
    少なくとも1つは、前記第1のトランジスタのゲート電
    圧と前記第2のトランジスタのゲート電圧の少なくとも
    1つを制御する制御信号を出力するインバータ回路を有
    し、前記インバータ回路は、 第1のディプレッション型FET(D−FET)と、 前記第1のD−FETのドレインと第1の電源電圧との
    間に接続された第1の抵抗と、 前記第1のD−FETのソースと第2の電源電圧との間
    に接続された第2の抵抗と、 前記第1のD−FETのゲートと前記第2の電源電圧と
    の間に接続された第3の抵抗とを有し、前記第1のD−
    FETのゲートに入力された前記制御信号が反転され、
    前記第1のD−FETのドレインから出力されることを
    特徴とする請求項3記載のステップアッテネータ。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの第1のアッテネータユ
    ニットと、少なくとも1つの第2のアッテネータユニッ
    トとを有し、信号を段階的に減衰するステップアッテネ
    ータであって、前記第1のアッテネータユニットは、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記第2の
    アッテネータユニットの減衰量を変更でき、また、前記
    第2のアッテネータユニットは、 第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続された第5及
    び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータと、 前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジスタ
    と、 前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続された第4の
    トランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位との間に接
    続された第5のトランジスタとを有し、前記第3のトラ
    ンジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタのゲー
    ト電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート電圧を制
    御することによって前記第2のアッテネータユニットの
    減衰量を変更でき、 前記第1のアッテネータユニットの減衰量は、前記第2
    のアッテネータユニットの減衰量よりも小さいことを特
    徴とするステップアッテネータ。
  6. 【請求項6】 前記ステップアッテネータは、前記第1
    のトランジスタのゲート電圧、前記第2のトランジスタ
    のゲート電圧、前記第3のトランジスタのゲート電圧、
    前記第4のトランジスタのゲート電圧、前記第5のトラ
    ンジスタのゲート電圧のうち少なくとも1つを制御する
    制御信号を出力するインバータ回路を有し、前記インバ
    ータ回路は、 第1のディプレッション型FET(D−FET)と、 前記第1のD−FETのドレインと第1の電源電圧との
    間に接続された第1の抵抗と、 前記第1のD−FETのソースと第2の電源電圧との間
    に接続された第2の抵抗と、 前記第1のD−FETのゲートと前記第2の電源電圧と
    の間に接続された第3の抵抗とを有し、前記第1のD−
    FETのゲートに入力された前記制御信号が反転され、
    前記第1のD−FETのドレインから出力されることを
    特徴とする請求項5記載のステップアッテネータ。
  7. 【請求項7】 第1のディプレッション型FET(D−
    FET)と、 前記第1のD−FETのドレインと第1の電源電圧との
    間に接続された第1の抵抗と、 前記第1のD−FETのソースと第2の電源電圧との間
    に接続された第2の抵抗と、 前記第1のD−FETのゲートと前記第2の電源電圧と
    の間に接続された第3の抵抗とを有し、前記第1のD−
    FETのゲートに入力された信号が反転され、前記第1
    のD−FETのドレインから出力されることを特徴とす
    るインバータ回路。
  8. 【請求項8】 信号を段階的に減衰するステップアッテ
    ネータと、該ステップアッテネータの出力側に接続され
    た増幅器とを有する増幅器モジュールであって、前記ス
    テップアッテネータは、直列に接続された複数のアッテ
    ネータユニットからなり、前記複数のアッテネータユニ
    ットの各々は、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記アッテ
    ネータユニットの減衰量を変更できることを特徴とする
    増幅器モジュール。
  9. 【請求項9】 信号を段階的に減衰するステップアッテ
    ネータと、該ステップアッテネータの出力側に接続され
    た増幅器とを有する増幅器モジュールであって、前記ス
    テップアッテネータは、少なくとも1つの第1のアッテ
    ネータユニットと、少なくとも1つの第2のアッテネー
    タユニットとからなり、前記第1のアッテネータユニッ
    トは、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記第2の
    アッテネータユニットの減衰量を変更でき、また、前記
    第2のアッテネータユニットは、 第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続された第5及
    び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータと、 前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジスタ
    と、 前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続された第4の
    トランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位との間に接
    続された第5のトランジスタとを有し、前記第3のトラ
    ンジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタのゲー
    ト電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート電圧を制
    御することによって前記第2のアッテネータユニットの
    減衰量を変更でき、 前記第1のアッテネータユニットの減衰量は、前記第2
    のアッテネータユニットの減衰量よりも小さいことを特
    徴とする増幅器モジュール。
  10. 【請求項10】 送信信号を生成する送信回路と、前記
    送信信号を段階的に減衰するステップアッテネータと、
    該ステップアッテネータを通過した前記送信信号を増幅
    する増幅器とを有する送信機モジュールであって、前記
    ステップアッテネータは、直列に接続された複数のアッ
    テネータユニットからなり、前記複数のアッテネータユ
    ニットの各々は、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記アッテ
    ネータユニットの減衰量を変更できることを特徴とする
    送信機モジュール。
  11. 【請求項11】 送信信号を生成する送信回路と、前記
    送信信号を段階的に減衰するステップアッテネータと、
    該ステップアッテネータを通過した前記送信信号を増幅
    する増幅器とを有する送信機モジュールであって、前記
    ステップアッテネータは、少なくとも1つの第1のアッ
    テネータユニットと、少なくとも1つの第2のアッテネ
    ータユニットとからなり、前記第1のアッテネータユニ
    ットは、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記第2の
    アッテネータユニットの減衰量を変更でき、また、前記
    第2のアッテネータユニットは、 第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続された第5及
    び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータと、 前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジスタ
    と、 前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続された第4の
    トランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位との間に接
    続された第5のトランジスタとを有し、前記第3のトラ
    ンジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタのゲー
    ト電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート電圧を制
    御することによって前記第2のアッテネータユニットの
    減衰量を変更でき、 前記第1のアッテネータユニットの減衰量は、前記第2
    のアッテネータユニットの減衰量よりも小さいことを特
    徴とする送信機モジュール。
  12. 【請求項12】 受信信号を段階的に減衰するステップ
    アッテネータと、該ステップアッテネータを通過した受
    信信号を増幅する受信増幅器と、増幅された受信信号を
    受信する受信回路とを有する受信機モジュールであっ
    て、前記ステップアッテネータは、直列に接続された複
    数のアッテネータユニットからなり、前記複数のアッテ
    ネータユニットの各々は、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記アッテ
    ネータユニットの減衰量を変更できることを特徴とする
    受信機モジュール。
  13. 【請求項13】 受信信号を段階的に減衰するステップ
    アッテネータと、該ステップアッテネータを通過した受
    信信号を増幅する受信増幅器と、増幅された受信信号を
    受信する受信回路とを有する受信機モジュールであっ
    て、前記ステップアッテネータは、少なくとも1つの第
    1のアッテネータユニットと、少なくとも1つの第2の
    アッテネータユニットとからなり、前記第1のアッテネ
    ータユニットは、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記第2の
    アッテネータユニットの減衰量を変更でき、また、前記
    第2のアッテネータユニットは、 第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続された第5及
    び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータと、 前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジスタ
    と、 前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続された第4の
    トランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位との間に接
    続された第5のトランジスタとを有し、前記第3のトラ
    ンジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタのゲー
    ト電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート電圧を制
    御することによって前記第2のアッテネータユニットの
    減衰量を変更でき、 前記第1のアッテネータユニットの減衰量は、前記第2
    のアッテネータユニットの減衰量よりも小さいことを特
    徴とする受信機モジュール。
  14. 【請求項14】 データを処理するデータ処理部と、変
    復調部と、送信回路及び受信回路を有する高周波部と、
    アンテナとを有する無線カードであって、前記無線カー
    ドはデータ処理装置に挿入され他の装置と前記データを
    通信し、前記ステップアッテネータは、直列に接続され
    た複数のアッテネータユニットからなり、前記複数のア
    ッテネータユニットの各々は、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含むπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記アッテ
    ネータユニットの減衰量を変更できることを特徴とする
    無線カード。
  15. 【請求項15】 データを処理するデータ処理部と、変
    復調部と、送信回路及び受信回路を有する高周波部と、
    アンテナとを有する無線カードであって、前記無線カー
    ドはデータ処理装置に挿入され他の装置と前記データを
    通信し、前記ステップアッテネータは、少なくとも1つ
    の第1のアッテネータユニットと、少なくとも1つの第
    2のアッテネータユニットとからなり、前記第1のアッ
    テネータユニットは、 第1の抵抗と、該第1の抵抗の両側に構成された第2及
    び第3の抵抗を含む第1のπ型アッテネータと、 前記第1の抵抗と並列に接続された第1のトランジスタ
    と、 前記第2の抵抗と前記第3の抵抗の結合点と第1の電位
    との間に接続された第2のトランジスタとを有し、前記
    第1のトランジスタのゲート電圧及び前記第2のトラン
    ジスタのゲート電圧を制御することによって前記第2の
    アッテネータユニットの減衰量を変更でき、また、前記
    第2のアッテネータユニットは、 第4の抵抗と、該第4の抵抗の両側に接続された第5及
    び第6の抵抗を含む第2のπ型アッテネータと、 前記第4の抵抗と並列に接続された第3のトランジスタ
    と、 前記第5の抵抗と第1の電位との間に接続された第4の
    トランジスタと前記第6の抵抗と第1の電位との間に接
    続された第5のトランジスタとを有し、前記第3のトラ
    ンジスタのゲート電圧、前記第4のトランジスタのゲー
    ト電圧、及び前記第5のトランジスタのゲート電圧を制
    御することによって前記第2のアッテネータユニットの
    減衰量を変更でき、 前記第1のアッテネータユニットの減衰量は、前記第2
    のアッテネータユニットの減衰量よりも小さいことを特
    徴とする無線カード。
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