JPH0828815B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0828815B2
JPH0828815B2 JP61024139A JP2413986A JPH0828815B2 JP H0828815 B2 JPH0828815 B2 JP H0828815B2 JP 61024139 A JP61024139 A JP 61024139A JP 2413986 A JP2413986 A JP 2413986A JP H0828815 B2 JPH0828815 B2 JP H0828815B2
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哲雄 斎藤
猪一郎 山本
行弘 大関
基 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像情報を入力し、パルス幅変調により2値
画像情報として出力する画像処理装置に関する。
[従来の技術] 従来、デイザ法や濃度パターン法を用いて、中間調画
像を再現する方法が知られている。しかし、いずれの場
合でも、小さいサイズの閾値マトリクスを用いたので
は、十分な階調性が得られない。このため、大きいサイ
ズの閾値マトリクスを用いて階調性を表現しようとする
と、解像力が極端に低下してしまうという問題があつ
た。
一方これとは別に、比較的簡単な装置構成で、高解像
度を保つたまま階調性を表現する新規な手法が本件出願
人により提案されている。その手法とは、デジタル画像
信号を2値化してレーザビームプリンタ等で画像形成す
る際に、中間調の階調性を得るために、入力したデジタ
ル画像信号をアナログ信号に変換し、この変換した信号
を例えば三角波の様な周期的なパターン信号と比較する
ことでパルス幅変調をかけた2値化信号を発生させるも
のである。
第2図にこの手法を実現するための回路のブロツク図
の一例を示す。
デジタル画像入力信号はビデオクロツク11に同期して
ラツチ回路1にラツチされる。このビデオクロツク11
は、マスタクロツク12をJ−Kフリツプフロツプ4で2
分周したクロツクである。なお、マスタクロツク12は、
水平同期信号13と予め同期がとられているものとする。
ここで水平同期信号13は、内部的に発生してもよいし、
外部から与えられるものであつてもよい。また、本装置
がレーザビームプリンタに適用するものであれば、例え
ば周知のビームデイテクト(BD)信号であつてもよい。
ラツチ回路1のデジタル画像信号はD/A変換器2でアナ
ログ画像信号に変換され、コンパレータ3の一方の入力
端子に入力される。一方、マスタクロツク12は、分周器
5及び周期切換信号によつて所定の周期に分周され、更
にJ−Kフリツプフロツプ8で2分周され、デユーテイ
比50%のクロツク信号14となる。このクロツク信号14と
ビデオクロツク11の周期の比率は、分周器5の分周比に
相当している。また分周器5は、前述した水平同期信号
13と、分周器5のリツプルキヤリイアウト(RCO)信号
とのOR信号で分周比がロードされるため、画像信号15と
クロツク信号14とは、各ライン毎に完全に同期がとられ
ている。クロツク信号14はバツフア9を通してパルスパ
ターン発生器10に入力され、三角波に変換されるととも
に、画像信号15のダイナミツクレンジとのマツチングが
とられる。なお、パルスパターン発生器10は、例えば抵
抗とコンデンサにより構成される周知の積分回路と、ダ
イナミツクレンジ調整用のバツフアアンプ等から構成さ
れている。そして、パルスパターン発生器10から出力さ
れた三角波のパターン信号は、前述のコンパレータ3の
もう一方の入力端子に入力されてアナログ画像信号15と
比較され、画像信号15のパルス幅変調が行われる。
ここで、画像の画調、即ち文字画像のように中間調よ
りも解像度を重視するか、写真画像のように中間調の再
現性を重視するかによつて、分周器5に入力する周期切
換信号を切り換え、これによつてクロツク信号14の周期
を、例えば解像度重視の場合はビデオクロツク11と同周
期に、中間調の再現性重視の場合はビデオクロツク11の
2〜4倍周期に切り換えている。
[発明が解決しようとする問題点] 以上の手法を用いた装置において、本件出願人が検討
の結果、文字画像等の高解像度を要求されるもの、或い
は銀塩写真等の微妙な階調性を要求される原稿に関して
は、従来の2値処理やデイザ法等による画像より数段優
れた高解像な画像が得られた。一方、アミ点画像等、特
定方向に周期性を有する画像を原稿とした場合、従来の
2値処理やデイザ法において大きな問題であつた、いわ
ゆるモアレ現象もまた大幅に減少することが判明した
が、条件によつては目立つ場合があることもまた明らか
となつた。この条件とは、出力画像の周期性が強調され
る様な場合で、一例としては、中間調の再現性を重視す
るために、クロツク信号の周期をビデオクロツクの2倍
以上とした様な場合であり、また他の例としては、解像
度を重視する画像において、特に細線をシヤープに出す
ために、周知のエツジ強調等の処理を行つた様な場合に
発生していた。
本発明は上述の様な欠点を改良するためになされたも
ので、高品位な再生画像が得られる画像処理装置を提供
することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は以
下のような構成を備える。即ち、 記録媒体上を1ライン走査することによって画像形成
する装置のための画像処理装置であって、 画像信号を入力する入力手段と、 所定周期を有し、その一周期の内側に極値を有するパ
ターン信号を発生するパターン信号発生手段と、 前記入力手段により入力された画像信号を前記パター
ン信号発生手段により発生されたパターン信号に応じて
パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調手段と、 前記パターン信号発生手段より発生されるパターン信
号の位相を複数ライン毎に異ならせる制御手段とを有す
る。
[作用] 以上の構成において、入力された画像信号をパターン
信号に応じてパルス幅変調する際、パターン信号発生手
段より発生されるパターン信号が所定周期を有し、その
一周期の内側に極値をパターン信号であり、そのパター
ン信号の位相を複数ライン毎に異ならせるように動作す
る。
[実施例] この問題を解決する一手段として、例えば第1図に示
す実施例の画像処理装置は、設定手段の遅延信号発生回
路16と、切換手段のセレクト信号出力器19及びアナログ
スイツチ17と、周期設定手段の分周器5及びJ−Kフリ
ツプフロツプ4と8とを備える。
かかる第1図の構成において、遅延信号発生回路16は
水平同期信号13を予め設定されている時間遅延した複数
の異なる遅延時間をもつ遅延信号18を出力する。セレク
ト信号出力器19は予め設定されたモードに従つて、水平
同期信号13を複数回入力する毎に、指示されたモードに
従つてセレクト信号20を切換える。アナログスイツチ17
はこのセレクト信号20に対応して、遅延信号18のうちの
1つを選択して出力する。一方、分周器5はマスタクロ
ツク12の分周比を決定し、アナログスツチ17の出力に同
期して前記分周比に従つて信号を出力し、J−Kフリツ
プフロツプ8を通してパルスパターン発生器10に入力す
る。パルスパターン発生器10は入力した信号と同じ周期
をもつパターン信号23をコンパレータ3に出力する。コ
ンパレータ3ではアナログ画像信号15とパターン信号23
とを比較してパルス幅変調(PWM)を行い、2値信号26
として出力する。
以下、添付図面に従つて本発明の実施例を詳細に説明
する。
[パルス幅変調回路の説明(第1図)] 第1図は本発明の一実施例を示す画像処理装置のパル
ス幅変調回路のブロツク図である。ここで第2図と同一
部分は同一記号で示している。これら同一部分の説明は
前述したのと同じであるため省略する。
16は水平同期信号を入力し、これに複数種類の異なる
遅延をかけた複数(m個)の出力信号を出力する遅延信
号発生回路である。遅延信号発生回路16はマスタクロツ
ク12を入力しているため、遅延時間はマスタクロツク12
の整数倍、又は(整数+α)倍(0<α<1)とするこ
とができる。17は遅延信号発生回路16より出力されたm
個の遅延信号18のうちの1つの遅延信号を選択するアナ
ログスイツチである。このアナログスイツチ17における
選択指示は、セレクト信号出力器19よりのセレクト信号
20によつてなされる。セレクト信号出力器19は水平同期
信号13をカウントしており、その計数値に対応して、画
像書き出し信号によつて設定されたモードに従つてセレ
クト信号20を決定している。セレクト信号20はn種類
(n≦m)のコード又は信号レベルから成り、水平同期
信号13に同期して切り換えられる。また24はデジタル画
像信号の階調を調整するためのD/D変換器で、例えば複
数のガンマ変換テーブルを有し、画像書出し信号または
同期切換信号によつて1つのガンマ変換テーブルが選択
されるようになつている。
いま、遅延ゼロ、即ち水平同期信号13と等しいタイミ
ングの信号aと、遅延量がマスタクロツク12の3パルス
分である信号bの2つの信号が発生される様に、遅延信
号発生回路16に設定を行い、セレクト信号出力器19には
水平同期信号13が入力されるたびに、信号aと信号bが
交互に選択されるように、アナログスイツチ17にセレク
ト信号20を出力する様に設定する。次に同期切換信号に
より分周器5にて、マスタクロツク12が3分周される様
に設定する。
[タイミング説明(第3図)] 上記の設定のもとでの各々の信号のタイミングを第3
図に示す。
第3図において信号a,bはそれぞれ前述した遅延信号
発生回路16よりの遅延時間の異なる出力信号で、信号b
は信号aの立上りよりマスタクロツクの3パルス分遅れ
たタイミングT1で立上つている。マスタクロツク12を3
分周する分周器5の出力信号は、J−Kフリツプフロツ
プ8により更に2分周され、デユーテイ比50%の信号と
なる。そして信号aが選択されたときのJ−Kフリツプ
フロツプ8の出力であるクロツク信号22はクロツクa′
で、信号bが選択されたときのクロツク信号22はクロツ
クb′で示されている。クロツクa′は信号aの立上り
(水平同期信号13の立上り)(タイミングT2)、クロツ
クb′は信号bの立上り(タイミングT3)でそれぞれ立
上げられ、次に水平同期信号13が入力されるまで、マス
タクロツク12の6周期分の周期で、デユーテイ50%の方
形波として出力され続ける。
J−Kフリツプフロツプ4から出力されるビデオクロ
ツク11は、図に示す如くマスタクロツク12を2分周した
クロツクで、水平同期信号13によりリセツトされ、タイ
ミングT2で水平同期信号13が立下がり、マスタクロツク
12の立上がることによつてHIGHとなり、以降、水平同期
信号13が入力されるまで、前述の周期をもつクロツク信
号として出力される。このビデオクロツク11に同期して
D/A変換器2から、例えば第3図に示す様なアナログ画
像信号15が出力される。ここで、T0は水平同期信号13の
発生より、実際に描画がなされるまでの非画像領域であ
る。
また信号aが選択されたときのパルスパターン発生器
10の出力である三角波のパターン信号23(23−1)と、
信号bが選択されたときの三角波のパターン信号23(23
−2)もそれぞれ示されており、それに対応した2値信
号26の波形もそれぞれ示されている。
前述した様にセレクト信号出力器19よりのセレクト信
号20は、水平ラインの1ライン毎にアナログスイツチ17
を切り換えて、遅延信号発生回路16よりの信号aと信号
bとを交互に出力するため、パターン信号23は1ライン
毎に第3図の三角波23−1と23−2のように変化する。
従つて、アナログ画像信号15が2ライン続けて第3図の
ような波形となつた場合、コンパレータ3の出力の2値
信号26は各三角波23−1と23−2に対し、各々、出力信
号30,31の様になる。
[画素の成長に関する説明(第4図(a)(b),第5
図(a)(b))] 上述の動作を行つた場合の画素の成長する様子を第4
図(a)(b)に示す。
第4図(a)は第2図の回路を使用した場合の画素の
成長を示す図で、第4図(b)は本実施例の第1図の回
路を使用した場合の再生画素の一例を示す図で、前述し
た通りのものである。いま、パターン信号23の周期はビ
デオクロツクの3倍であるため、各画素は各々の3画素
分の中心近傍の斜線で示した部分を中心に成長する。
ここで、第4図(a)の場合、垂直方向に3ドツト間
隔で強い相関がラインとなつて現れているのがわかる。
これに対し、第4図(b)では垂直方向の相関が弱めら
れており、斜方向に弱い相関が新たに現れているもの
の、全体として強い相関は消滅しているのがわかる。
レーザビームプリンタによりアミ点画像を再現した場
合のモアレの程度を調べるために、実際に解像度400ド
ツト/インチ(1インチ=2.54cm)の画像リーダ及びレ
ーザビームプリンタを用い、新聞や公告で最も良く使わ
れる75線の網点原稿の画像を画像リーダで読み取り、レ
ーザビームプリンタで再生してみた。この結果、第2図
に示した回路を用いた時は、副走査方向にほぼ15ドツト
間隔でライン状のモアレが発生したが、本実施例の第1
図の回路を用いた時は、実用上殆ど問題のないレベルで
あつた。
なお、上記のモアレは、網点画像と出力画素の同期性
によるうなり現象が原因と思われるが、このことを確か
めるために第5図(a)(b)に、コンパレータ3の出
力レベルで前述のことがらをシミユレーシヨンした結果
を示す。本図において各円は75線の網点原稿の1ドツト
を示し、各マス目は400dpiの解像度で表された1画素を
示している。
第5図(a)は第2図に示された構成の回路によつて
処理された時のコンパレータ3の出力レベルを示したも
ので、主走査方向の第1列目と第4列目という様に、4
列目毎に他のドツト列に比べて幅の広いドツトが出現し
ている。従つてこのドツト間隔でモアレが発生する。一
方、本実施例を適用した第5図(b)では、主走査方向
の各列のドツトはほぼ同じ大きさを有し、各ドツト間に
殆ど相関がみられないのがわかる。
[他の画素成長例の説明(第6図(a〜c)〜第8図
(a〜d)] 第6図(a)〜(c)は第4図(b)の場合とパター
ン信号23の発生タイミングを変えた場合の画素成長の一
例を示す図である。
第4図(a)に比べて、斜線で示した画素の成長中心
が分散し、モアレは減少している。しかし第6図(b)
では、副走査方向の相関が消えているが、この代りにや
や弱められてはいるものの、斜め方向に左上から右下に
向つてラインが現れるため、これが原因となるモアレが
生じる。従つて、第6図(a)〜(c)においては、第
6図(b)の形よりは第6図(a)又は第6図(c)の
形の方がモアレが生じにくい傾向がある。
ところで、上記の検討において、次の事実が判明し
た。即ち、第4図(a)(b)、及び第6図(a〜c)
に示したように、各走査ライン毎にパターン信号のタイ
ミングをずらし、デジタル画像信号として同じ画像信号
を入力して、D/D変換器24のガンマテーブルも同じもの
を用いて画出しを行うと、出力画像の階調性がそれぞれ
いずれの場合も異なつてしまうという事である。
この傾向は縦(副走査方向)に強い相関が現れている
第4図(a)が最もγが寝ており、又特に強い相関の現
れていない第4図(b)が最もγが立つていることに起
因する。
これは概略次の理由によるものと思われる。第7図
(a〜d)を用いて説明すると、まず濃度が薄い領域に
おいては、各画素間の相関が少ない第7図(b)の方が
第7図(a)より濃度が薄くなる。これは電子写真の現
像特性におけるエツジ効果や、視覚特性などにより、画
素間の相関の強い第7図(a)の方が濃く見えるためで
ある。逆に、濃度がある程度より濃い領域では、同じ理
由から第7図(d)の方が第7図(c)よりも濃くなる
ためであると推察される。もちろん、更には感光体のMT
F特性がこれに加味されることも十分に考えられる。従
つて、これを改善するためには、巨視的にはある程度画
素が集合するように、画素の配列を変更するとともに、
D/D変換器24のテーブルを周期切換信号や画像書出し信
号に対応して切換えを行うようにすると良い。
なお本実施例では、いずれもパターン信号23の主走査
方向のずらし量をマスタクロツク12の整数倍にとつて説
明したが、これは前述の様に、(整数+α)倍(0<α
<1)でもよいのはもちろんである。また、副走査方向
のずらし方も、前記説明では主走査2〜4ライン周期毎
に元に戻る様な場合を例に上げて説明しているが、周期
自体はこれより大きな任意の周期を取つてもよいことは
もちろんである。
[他の実施例の説明(第8図)] 具体的には第8図のように、副走査方向に2ライン以
上まとめる方法がある。
第8図(a)、(c)は2ライン、第8図(b)
(d)は3ラインまとめて主走査方向に1.5ドット(マ
スタクロツクで3クロツク相当)ずつ交互に位相をずら
したものである。実際に前記条件でレーザビームプリン
タにて画出しを行つたところ、階調性は大幅に改善さ
れ、特に第8図(b)または第8図(c)の様に主走査
方向に3ラインまとめて位相をずらしてやれば、第7図
(a)又は第7図(c)の位相をずらさない場合と巨視
的に見てほぼ差のない階調性の画質が得られ、かつモア
レが大幅に改善できた。
[他の実施例の説明(第1図、第9、10図)] 前述の実施例では、中間調の再現性を重視するために
パターン信号23の周期をビデオクロツク11の3倍として
説明した。これに対し、解像度を重視する場合は、パタ
ーン信号23の周期をビデオクロツク11と等倍にするのが
よいことが確かめられている。このようにして網点画像
を再現しても、モアレは殆ど発生しないことが多いが、
例えば、周知のエツジ強調処理等を施すことにより周期
性が強調され、モアレが目立ち易くなる場合も生じる。
この様な場合にも、前記実施例と同様にモアレを目立た
なくすることが可能である。
具体例を述べると、第1図の遅延信号発生回路16に、
例えば前述の実施例と同様に遅延ゼロの信号aと、遅延
量がマスタクロツク12の1周期分である信号cが発生す
るように設定を行う。また、セレクト信号出力器19に
は、水平同期信号13が入力する毎に、前記記号aと信号
cが交互に選択されるようにする。これにより、アナロ
グスイツチ17より、各走査ライン毎に信号aと信号cが
交互に出力される。分周器5はマスタクロツク12を分周
しない、ヌルの状態に周期切換信号により設定される。
以上の如く設定された第1図の回路により出力された
出力画像の画素を第9図に示す。本図において、各出力
画像の画素は斜線で示した部分を中心に成長する。
もちろん、この場合においても、パターン信号のずら
し量(主走査方向)をマスタクロツク12の1倍とせず
に、(整数+α)倍(0<α<1)でもよいのはもちろ
んである。ただし、ずらし量をあまり大きくとると、線
画等にゆがみが目立つので、特に解像度を重視する画像
の場合は、ずらし量は0〜±1画素の範囲内にとどめて
おくのが望ましい。
第9図をみてわかる通り、1ライン目と2ライン目の
パターン信号は、マスタクロツク12の1周期分(即ちビ
デオクロツク11の1/2)遅れているため、1ライン目と
2ライン目の各画素は1/2画素ずれている。このように
して副走査方向の縞の発生やモアレが抑えられている。
この実施例においては、設定が解像度を重視するため
のものであるから、階調性の劣化そのものに対しては、
前述の実施例の場合ほど重視されない傾向がある。しか
し、前述の実施例の場合と同様に、主走査方向に数ライ
ンまとめて位相をずらしてやれば、階調性は改善され
る。
第10図は主走査方向に3ライン毎に1/2画素分位相を
変えるようにした場合の一例を示す図である。
なお、第1図において、セレクト信号出力器19の代り
に乱数発生器を用い、水平同期信号13に同期して乱数を
セレクト信号20として発生し、アナログスイツチ17に入
力して遅延信号発生回路16の出力信号をランダムに選択
する様にしてもよい。
更にまた、セレクト信号出力器19を用いる代りに、遅
延信号発生回路16の遅延量を、水平同期信号13によつて
任意に切り換えるような回路構成として、周期的或いは
ランダムにパターン信号23の位相をずらす様にしてもよ
いのはもちろんである。
以上説明したように本実施例によれば、主走査方向の
ラインで複数ラインまとめたものを1ブロツクとし、各
ブロツク間でパターン信号の位相を切換えることによ
り、網点画像等の周期性を有する画像を再現する場合に
問題となるモアレ現象を、実用上問題のないレベルまで
目立たなくすることができる。更に階調性をそこなうこ
となく網点や写真画等の再現することができという効果
がある。
またこのとき、出力画像の画素配列から垂直方向(副
走査方向)の強い相関がなくなり、結果として網点以外
の画像においても画素が分散して、見た目に自然な画質
になるという効果もある。
[発明の効果] 以上述べた如く本発明によれば、モアレや縞等がなく
なり、高品質な再生画像が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の画像処理装置のパルス幅変
調処理回路のブロツク図、 第2図は以前に提案された回路のブロツク図、 第3図は本実施例の回路の各部信号波形の一例を示すタ
イミングチャート、 第4図(a)(b)はそれぞれ第2図と第1図の回路を
用いた時の画素の成長を示す図、 第5図(a)(b)はシミユレーシヨン結果を示す図、 第6図(a)〜(c)は本実施例回路においてパターン
信号の発生タイミングを変えた場合の画素成長を示す
図、 第7図(a)(b)は理想的なドツト配列の一例を示す
図、 第7図(c)(d)はそれぞれ第7図(a)(b)を印
刷したときの画素の状態を示す図、 第8図(a)(b)はそれぞれ複数ラインまとめたとき
の理想的なドツト配列の一例を示す図、 第8図(c)(d)は第8図(a)(b)を印刷したと
きの画素の状態を示す図、 第9図は他の実施例における画素成長の一例を示す図、 第10図は3ライン毎にまとめた他の実施例における画素
成長の一例を示す図である。 図中、1……ラツチ回路、2……D/A変換器、3……コ
ンパレータ、4,8……J−Kフリツプフロツプ、5……
分周器、10……パルスパターン発生器、11……ビデオク
ロツク、12……マスタクロツク、13……水平同期信号、
15……アナログ画像信号、16……遅延信号発生回路、17
……アナログスイツチ、19……セレクト信号出力器、20
……セレクト信号、23……パターン信号、24……D/D変
換器、26……2値信号である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 猪一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大関 行弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 高広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−25768(JP,A) 特開 昭61−127272(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上を1ライン走査することによっ
    て画像形成する装置のための画像処理装置であって、 画像信号を入力する入力手段と、 所定周期を有し、その一周期の内側に極値を有するパタ
    ーン信号を発生するパターン信号発生手段と、 前記入力手段により入力された画像信号を前記パターン
    信号発生手段により発生されたパターン信号に応じてパ
    ルス幅変調信号を生成するパルス幅変調手段と、 前記パターン信号発生手段より発生されるパターン信号
    の位相を複数ライン毎に異ならせる制御手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
JP61024139A 1986-02-07 1986-02-07 画像処理装置 Expired - Fee Related JPH0828815B2 (ja)

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