JP2532398C - - Google Patents

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JP2532398C
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【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は高画質の再生画像を得るための画像処理装置に関するものである。 〔従来技術〕 従来デイザ法や濃度パターン法を用いて中間調画像を再現することが考えられ
ている。しかし、いずれの場合も小さいサイズの閾値マトリックスではドットサ
イズによる十分な階調が得られず、大きいサイズの閾値マトリックスを用いなけ
ればならない。この結果解像力の低下やマトリックスの周期構造によりテキスチ
ャー構造が目立つ等が原因で高品位出力を得ることが出来ない。 上記の欠点を除去するためにデイザ法においては、複数のデイザマトリックス
を使用してドットサイズを更に改良(多値化)する方法も考えられる。しか しこのような方法においては各デイザマトリックスの同期をとる為に複雑な回路
構成が必要となり、システムとしては大型、複雑かつ低速とならざるを得ない。
従って複数のデイザマトリックスによる多値化にも限界がある。 又、特開昭50−25112号公報には従来のスクリーニングプロセスを改良
した方法が開示されている。 しかしながら上記公報に開示された方法を画像再生のための装置に用いたとして
も、装置のレスポンスの遅延が原因で階調再現の精度が低下することがある。 又、上記公報の従来技術(第67頁左下欄第19行〜同頁右下欄第13行まで
)には、アナログビデオ信号をパルス幅変調信号に線形的に変換することの開示
がある。 しかしながらプリント装置の分野において知られている様に、中間調プリント
プロセスにおいては非線形ひずみ(non−linear distortio
ns)が用いられているため、上記線形変換を用いたとしても(特に上記線形変
換をレーザビームプリントエンジンに使用した場合は)良好な結果を得ることが
できない。 従って高画質の中間調プリントを得るためには、非線形変換の方法を捜す必要
があるが、上記公報に開示されている方法では、非線形変換を行うべく連続的な
走査において異なる三角波を使用せねばならず構成が複雑となるものであった。 又、特開昭57−17265号公報には、ガンマ変換をデジタル的に行ってか
らパルス幅変調すること、特開昭52−55642号公報には、一画像期間のア
ナログ画像信号を鋸波ではなく三角波のパターン信号と比較してパルス幅変調す
る技術、更に、特開昭57−99866号公報には、デジタル画像信号に対して
、デジタルコンパレータを用いてパルス幅変調する技術が開示されている。 しかしながら、従来技術においては入力画像信号に対して十分有効に階調再現
することに対して考慮されていなかった。 〔目的〕 本発明の目的は上述した従来技術の欠点を除去した画像処理装置の提供にあ る。 更に詳細に言えば、一画素について複数ビットのディジタル入力信号に応答す
る画像処理装置であって、一連の連続した走査ラインを発生するためのラスタ走
査プリント部と、前記ディジタル入力信号をアナログビデオ信号に変換する変換
手段と、前記ディジタル入力信号の複数画素を一周期とするアナログパターン信
号を発生するパターン信号発生手段を具備し、前記変換手段からのアナログビデ
オ信号と前記パターン信号発生手段からのアナログパターン信号とを入力とし、
複数画素の夫々に対応するアナログビデオ信号と一周期分のアナログパターン信
号とを順次比較演算してパルス幅変調信号を発生するためのパルス幅変調信号出
力手段と、パルス幅変調信号を前記プリント部に供給し、前記プリント部から、
パルス幅変調信号によって制御された長さのラインセグメントの連続として前記
各走査ラインを発生せしめる手段とを具備した画像処理装置の提供を目的として
いる。 〔実施例〕 以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。 第1図は本実施例における画像処理装置の概略図を示すものであり、図におい
て1はディジタルデータ出力装置であり、図示されないCCDセンサやビデオカ
メラからのアナログ画像データをA/D(アナログ/ディジタル)変換し、濃度
情報を持った所定ビットのディジタルビデオ信号を出力する。このディジタルビ
デオ信号は一旦メモリーにストアされていても構わないし通信等により外部機器
から入力しても良い。このディジタルデータ出力装置1からの信号はγ補正のた
めのディジタルルックアップテーブル9のアドレスとして使用される。ルックア
ップテーブル9からの出力(本例においては後述する様に256階調のレベルを
表わすOOH〜FFHのレンジである8ビットが用いられる。)はディジタル−
アナログ変換器(D/A変換器)2によって、画素毎にアナログ信号に変換され
1つ1つの絵素が順次比較回路4の一方の端子に入力される。同時にパターン信
号発生器3からは中間調スクリーンの所望のピッチに対応した周期で、三角波の
アナログ基準パターン信号が発生され比較回路4の他方の端子に入力する。また
水平同期信号発生回路5から各ライン毎に発生する水平 同期信号に同期して、オシレータ(基準クロック発生回路)6からの基準クロッ
ク(master clock)はタイミング信号発生回路7によって例えば4
分の1周期にカウントダウンされ、ディジタルビデオ信号の転送クロック及びD
/A変換器2のラッチタイミングに使用される。尚、本実施例においては水平同
期信号は、本装置がレーザビームプリンタに適用されるものであるので、周知の
ビームディテクト(BD)信号に相当する。比較回路4ではアナログ変換された
アナログビデオ信号のレベルと三角波のパターン信号のレベルとがコンパレート
され、パルス幅変調信号が出力される。そしてこのパルス幅変調信号は、例えば
レーザビームを変調するためのラスター走査プリント部8のレーザー変調回路へ
入力される。この結果パルス幅に応じてレーザビームはオン/オフされラスター
走査プリント部8の記録媒体上に中間調画像が形成される。 第2図は第1図の装置の各部の信号波形を説明するための図である。第2図(
a)はオシレータ6の基準クロックであり、第2図(b)は前述した水平同期信
号である。又、第2図(c)はオシレータ6の基準クロックをタイミング信号発
生回路7でカウントダウンした画素クロック(PIXEL−CLK)を示す。す
なわち第2図(c)の画素クロックは水平同期信号と同期を取りタイミング信号
発生回路7により基準クロックを4分の1周期にカウントダウンした信号であり
、D/Aコンバータ2に入力されディジタルビデオ信号の転送クロックとして用
いられる。第2図(d)は水平同期信号と同期をとり基準クロックをタイミング
信号発生回路7によって12分の1周期にカウントダウンして得られた3画像ク
ロックに1回の周期のパターン信号同期クロック(スクリーンクロック(SCR
EEN−CLK))を示す。すなわち第2図(d)のスクリーンクロックはパタ
ーン信号発生の為の同期信号として用いられるものであり、パターン信号発生器
3に入力される。又、第2図(e)はディジタルビデオ信号(コードデータ)で
あり、ディジタルデータ出力装置1から出力される。第2図(f)はD/Aコン
バータ2によりD/A変換されたアナログビデオ信号を示すものであり、図から
わかる様に画素クロックに同期してアナログレベルの各画素データが出力される
。尚、図に示される如くアナログビデオ信 号のレベルが上に行く程濃度は高く(黒く)なるものとする。 一方、パターン信号発生器3の出力(比較回路の入力)は第2図(g)の実線
で示される様に第2図(d)のクロックに同期して発生し、比較回路4に入力さ
れる。尚第2図(g)の破線は第2図(f)のアナログ化された画像データ(ア
ナログビデオ信号)であり、このアナログビデオ信号は比較回路4でパターン信
号発生器からの三角波(パターン信号)とコンパレートされ、第2図(h)に示
すようにパルス幅変調信号に変換される。 この様に本実施例においてはディジタル画像信号を一旦アナログ画像信号に変
換した後、所定周期の三角波信号と比較することによりほぼ連続的なあるいはリ
ニアなパルス幅変調が可能となり、高階調の画像出力が得られるものである。 又、本実施例によればパターン信号(例えば三角波)発生の為のパターン信号
同期クロックの周波数より高い周波数の基準クロックを用いて水平同期信号に同
期したパターン信号同期クロック(スクリーンクロック)を形成しているので、
パターン信号発生回路3から発生するパターン信号のゆらぎ(ジッタ)、例えば
1ライン目と2ライン目のパターン信号のずれ(オフセット)は本実施例ではパ
ターン信号の周期の12分の1以下となる。この精度は各ライン毎にラインスク
リーンがむらなくかつ滑らかに形成された高画質の中間調再生を保証するため必
要とされるものである。 従ってゆらぎの少ないパターン信号を用いて濃淡情報を正確にパルス幅変調し
ているので高品位の再生画像を得ることができる。 第4図に本発明が適用できるレーザビームプリンタ(ラスタ走査プリント部)
の走査光学系の概略的な斜視図を示す。図において走査系は、前述したパルス幅
変調信号に従って変調されたレーザビームを出射する半導体レーザを有す。半導
体レーザ21により変調された光ビームはコリメートレンズ20によりコリメー
トされ、複数の反射面を持った回転多面鏡(印加手段)22によって光偏向を受
ける。偏向された光ビームはfθレンズと呼ばれる結像レンズ23により感光ド
ラム12a上に像を結びビーム走査を行う。このビーム走査に際して、光ビーム
の1ライン走査の先端をミラー24により反射させビームデイテ クター(検出器)25に光を導く。このビームデイテクター25からのビーム検
出(BD)信号はよく知られているような走査方向H(水平方向)の水平同期信
号として用いられる。本例においては水平同期信号はこのBD信号によって構成
される。 従ってこのBD信号はレーザビームのライン走査毎に検出されるものであり、
パルス幅変調信号を半導体レーザへ送出するためのタイミング信号となる。 尚、本明細書中に使用される“ラインセグメント”とは記録媒体上に形成され
るドットを意味するものであり、前記ドットの長さ(サイズ)はパルス幅変調信
号のパルス幅に従って変化するものである。 次に第3A図及び第3B図を用いて本実施例の画像処理装置の各部について更
に詳細に説明する。第3A図及び第3B図は第1図の装置を更に詳細に説明した
ものである。 前述した様に本実施例においては水平同期信号として、BD信号を用いている
。 しかし、このBD信号は本質的には画素クロックとは非同期の信号であるた
め、水平方向のジッター原因となる。そこで本実施例においては画素クロックの
4倍の周波数の基準クロック(72M−CLK、72メガヘルツクロック)を発
生するオシレータ100を用いてジッターを1画素の幅の1/4以下におさえて
いる。 BD同期回路200はこのための回路である。原発振器100からの基準クロ
ック(72M−CLK)はバッファ101を介してDラッチ201・202・2
03に供給される。一方BD信号は端子200aを介してDラッチ201のデー
タ端子Dに入力され、基準クロックと同期がとられる。さらにBD信号はDラッ
チ202,203によって2基準クロックパルス分遅延される。この遅延された
BD信号はNORゲート103の一方の入力端子に入力され、NORゲート10
3の他方の入力端子にはDラッチ201の反転出力が入力される。又、NORゲ
ート103の出力はNORゲート104の一方の入力端子に入力され、NORゲ
ート104の他方の入力端子にはフリップフロップ回路102の出力が入力され
る。 以上の構成によりフリップフロップ回路102からは基準クロックを1/2 に分周したクロック(36M−CLK、36メガヘルツ)が出力される。従って
フリップフロップ回路102からの出力(36M−CLK)はクロック72M−
CLKの1周期内でBD信号に同期したクロックとなる。 又、Dラッチ203の出力はDラッチ204,205,206によって、フリ
ップフロップ回路102の出力である36M−CLK3クロックパルス分遅延さ
れる。さてDラッチ201の反転出力とDラッチ206の出力がNORゲート2
07に入力され、基準クロックと同期のとれた(1周期内で)内部水平同期信号
BD−Pulseが形成される。第5図はBD同期回路200の各部の信号のタ
イミングを示したものである。図においてA−1はBD信号、A−2は原発振器
100から発生する基準クロック(72M−CLK)である。A−3はDラッチ
201からの反転出力を表わし、BD信号を基準クロック(72M−CLK)で
同期をとった信号である。A−4はDラッチ203からの出力を表わし、A−3
を2基準クロックパルス分遅延した信号である。A−5はフリップフロップ10
2から出力されるクロック(36M−CLK)である。A−6はA−4をさらに
36M−CLK3クロック分遅延した信号であり、Dラッチ206から出力され
る。又、A−7は内部水平同期信号BD−Pulseである。A−7に示した通
り、内部水平同期信号BD−PulseはBD信号が立上ってから、最初の基準
クロック(72M−CLK)の立上りと同期して立上り、基準クロック8クロッ
ク分、すなわち2画素分“1”の状態になる信号である。この内部水平同期信号
(BD−Pulse)は本回路の水平方向の基準となる信号である。 再び第3図を用いてビデオ信号について説明する。画素クロック(PIXEL
−CLK)は、J−Kフリップフロップ回路105によってクロック36M−C
LKを1/2に分周して形成される。6ビットのディジタルビデオ信号は画素ク
ロック(PIXEL−CLK)によってDラッチ10でラッチされ、Dラッチ1
0の出力はγ変換のためROM12に入力される。ROM12によってγ変換さ
れた8ビットのビデオ信号はD/Aコンバータ13によって更にアナログ信号に
変換され、後述する様に三角波と比較するためコンパレータ15の一方の入力端
子に入力される。比較の結果出力されるパルス幅変調信号はラ スタ走査プリント部のレーザドライバーに入力される。 300はスクリーンクロック発生回路である。スクリーンクロック発生回路3
00から発生するスクリーンクロック(アナログ基準パターン信号同期クロック
)は三角波を形成するための基準クロックとなるものである。 カウンタ301はフリップフロップ回路102から発生する36M−CLKを
分周する分周器にして使われている。カウンタ301は入力端子A,B,C,D
を有するものであり、スイッチ303によりカウンタ301の端子A〜Dに所定
のデータがプリセットされる。これらの入力端子A〜Dにセットされる値によっ
て分周比が決められる。例えばA:1,B:0,C:1,D:1にセットした場
合は36M−CLKは1/3に分周される。またNORゲート302およびBD
−Pulse信号により水平方向の同期がとられる。カウンタ301により分周
された信号はJ−Kフリップフロップ回路304によって更に1/2に分周され
、デューティ比が50%のスクリーンクロックが形成される。このスクリーンク
ロック(SCREEN−CLK)を基に三角波発生回路500で三角波が発生さ
れる。第6図はスクリーンクロック発生回路300各部の波形を示したものであ
る。 B−1は内部水平同期信号BD−Pulse、B−2はクロック36M−
CLK,B−3はカウンタ301の端子D,C,B,Aに“1”,“1”,“1
”,“0”がセットされた場合のスクリーンクロック(SCREEN−CLK)
、B−4はスクリーンクロックB−3を基準にした場合の三角波、B−5はカウ
ンタ301の入力端子D,C,B,Aに“1”,“1”,“0”,“1”がセッ
トされた場合のスクリーンクロック(SCREEN−CLK)、B−6はスクリ
ーンクロックB−5を基準にした場合の三角波である。つまりB−4に示す三角
波の1周期は2画素に対応しており、B−6に示す三角形の1周期は4画素に対
応している。このように三角波の周期はスイッチ303を切り換えることによっ
て任意に変えることができ、本実施例では1画素から16画素に対応する周期の
三角波を発生させることができる。 次に、三角波発生回路500について、第3図を用いて説明する。スクリーン
クロック(SCREEN−CLK)は一旦バッファ501で受けられ、可変抵抗
器502およびコンデンサ503で構成される積分器によって三角波が発 生される。さらに三角波はコンデンサ504、保護抵抗506およびバッファア
ンプ507を通してコンパレータ15の一方の入力端子に入力される。 三角波発生回路500は可変抵抗器を2つ有している。すなわち、可変抵抗器
502は三角波の振幅を調整するためのものであり、可変抵抗器505は三角波
のバイアス又はオフセットを調整するためのものである。第7図で上述の可変抵
抗器502及び505による三角波の振幅及びオフセットの調整について説明す
る。第7図(a)において実線で示した三角波Tri−1を未調整の三角波とす
る。可変抵抗器502を調整することによって三角波Tri−1を点線で示した
増幅された三角波Tri−2にすることができる。さらに可変抵抗器505を調
整して三角波をシフト、あるいはオフセットを調整して一点鎖線で示した三角波
Tri−3にすることができる。このように三角波発生回路500は任意の振幅
及びオフセットを有した三角波を得ることができる。又、第7図(b)で示した
ようにコンパレータ15で比較される三角波信号とD/Aコンバータ13からの
出力(アナログビデオ信号)との関係は、D/Aコンバータ13のディジタル入
力値が最大レベル(FFH、Hは16進法を表わす)の時のD/Aコンバータ1
3の出力レベルと三角波の極大値が同一レベルになり、D/Aコンバータ13の
ディジタル入力値が最小レベル(OOH)の時のD/Aコンバータ13の出力レ
ベルと三角波の極小値が同一になることが望ましい。第3図の回路において三角
波の振幅とオフセット分を任意に調整できることでこの状態を容易に実現するこ
とができる。 しかし、本実施例においては、高階調出力を得るため次のような三角波の振幅
及びオフセットの調整を行っている。レーザビームを発光させるためのレーザド
ライバー(図示せず)は一般的に遅延時間を有している。またレーザの発光特性
カーブによりレーザが発光するまでの遅延時間が更に大きくなる傾向にある。こ
のためにレーザはドライバーに入力されるパルス信号(2値化データ)の幅があ
る程度以上ないとレーザビームの発光を開始しない。本実施例のように入力信号
が周期的なパルス信号の場合は、入力パルス信号のデューティ比がある程度(所
定値)以上でないとレーザは発光しないことになる。また逆にパルスのデューテ
ィ比がある程度(所定値)以上大きくなると、すなわち発光の 休止時間が短くなるとレーザはフル点灯の場合と同様常に発光状態となる。従っ
てもし第7図(b)のような三角波の調整を行うとD/Aコンバータ13の入力
データ256階調のうち、OOH(最小値)付近の部分とFFH(最大値)付近
の部分が失われて階調性を劣化させることになる。そこでD/Aコンバータ13
の入力データOOHのレベルでレーザが発光を開始する直前のパルス幅になるよ
うに可変抵抗器502,505を調整し、同様にD/Aコンバータ13の入力デ
ータFFHのレベルでレーザがフル点灯の状態となるパルス幅になるように可変
抵抗器502,505を調整している。このようすを第7図(c)に示す。 第7図(c)からわかる様に本実施例においては、D/Aコンバータ13に最
小の入力データOOHが入力した場合、ある程度の幅をもったパルス(レーザが
点灯する直前のパルス幅)がコンパレータ15から出力される様に構成している
。またD/Aコンバータ13に最大の入力データFFHが入力した場合、コンパ
レータ15から出力されるパルスのデューティ比は100%とするものではなく
、レーザがフル点灯の状態となるデューティ比にパルス幅を設定している。 この結果、256階調の入力データはほぼ全域にわたりレーザの点灯時間を可
変させることができ、階調性の優れた再生画像を得ることができる。 尚、上述した方法はレーザプリンターに限定されるものではなく、インクジェ
ットプリンター、サーマルプリンター、あるいは他のラスター走査装置にも使用
できるものである。 ここでγ変換用のROM12について第8図を用いてさらに詳細に説明する。
γ変換用ROM12は高階調の再生画像を得るため用いられる。本実施例では容
量が256バイトのROMを用いているが、入力されるディジタルビデオ信号は
6ビットなので、本質的には64バイトの容量があれば良い。第8図はγ変換用
ROM12のメモリマップである。前述したように本実施例ではROM12は2
56バイトの容量があるので、4種類の変換テーブルが書ける。すなわちアドレ
スのOOH〜3FHまでがTABLE−1、アドレス40H〜7FHまでがTA
BLE−2、アドレス80H〜BFHまでがTABLE−3、ア ドレスCOH〜FFHまでがTABLE−4である。 第9図は各変換テーブルによって得られる入力ビデオ信号−変換ビデオ信号の
入出力特性の具体例を示したもので、図からわかるように入力ビデオ信号の64
レベルがそれぞれの変換テーブルに従って0〜255(OOHからFFH)のレ
ベルに変換される。変換テーブルの切り換えは、ROM12の上位アドレスA6
,A7を変えることによって実現できる。本実施例においてはライン毎にこの切
り換えができるようになっている。第3図において400がライン毎にテーブル
を切り換えるための回路である。内部水平同期信号BD−Pulseがカウンタ
401に入力され、カウンタ401のカウント値が端子QA、QBからそれぞれ
ROM12の端子A6,A7に入力される。このカウンタ401はRCOインバ
ータ402およびスイッチ403によってリングカウンタを構成しており、スイ
ッチ403の状態によって変換テーブルの切り換え周期が変えられるようになっ
ている。例えばスイッチ403が“1”(端子B),“1”(端子A)の時は常
にTABLE−4を選択し、スイッチ403が“1”(端子B),“0”(端子
A)の時はTABLE−4とTABLE−3を交互に選択し、スイッチ403が
“0”(端子B)、“0”(端子A)の時は第10図(a)に示すようにTAB
LE−1〜TABLE−4を各ライン毎に選択させることができる。この様に変
換テーブルをライン毎に切り換えることによって階調性を向上させることができ
る。 一般的に電子写真法を用いて画像を再生する場合、暗い部分よりも明るい部分
の方が階調性が得にくい。そこで第9図に示した例では最適の階調性を得るべく
明るい部分のみを変えて暗い部分は共通の変換テーブルを用いている。 さらに本実施例においてはレーザビームによる主走査方向にもテーブルの切り
換えを行うことができる。スクリーンクロックをJ−Kフリップフロップ回路4
04で1/2に分周させ、この分周した信号をエクスクルーシブオア回路406
の一方の端子に入力させ、他方の端子にはカウンタ401の端子QBを接続する
。 この様に構成することで、第10図(b)に示すように千鳥状に変換テーブル
を切り換えることができ、さらに階調性を向上させることができる。スイッ チ405は千鳥状に変換テーブルを切り換えるか否かを選択するためのスイッチ
であり“0”で“選択せず”、“1”で“選択”である。 尚、第10図(b)中の各枠内の数値は選択された変換テーブルのNo.(テー
ブル1〜テーブル4)を表わし、本例におけるスクリーンクロックの1周期は画
素クロックの3周期に対応するものである。 上述した説明から明らかな様に、ROM12の変換テーブルから出力されたデ
ータに従いレーザにより形成される各走査ラインは、連続的なラインセグメント
により構成される。 連続する走査ラインの各ラインセグメントが集合して複数のコラム(列)が形
成され、この複数のコラムによりラインスクリーンが形成されるものである。 第3図で示した回路で画像信号を処理し、レーザビームプリンタなどの再生手
段に出力した場合、再生画像は縦じま状の構造をもつ。(本例においてラインス
クリーンは前記縦じまによって構成されるものであり、前記縦じまは連続する走
査ラインの各ラインセグメントによって形成される。)これは三角波の位相がB
D−Pulse信号(内部水平同期信号)に対して各ライン同一であるからであ
る。 本実施例の回路はBD−Pulse信号の立上りから、基準クロック12クロ
ック分カウント(遅延)した後に三角波が形成されるものである。この三角波の
発生タイミングは各ライン全て同一であり、この結果各ラインの三角波の位相は
一致する。 又、画像データは前述した様にディジタルデータ出力装置1から出力されるも
のである。このディジタルデータ出力装置1はBD−Pulse信号と同時の信
号に同期して所定のタイミングで画像データを出力するものである。具体的に述
べるならば、データ出力装置1はBD信号を入力した後基準クロックのカウント
を開始し、前記基準クロック所定数分カウントした後に画像データを送出するも
のである。この結果画像再生に必要な画像データの送出タイミングは全てのライ
ンにおいて一致し、画像ブレのない優れた再生画像が得られるものである。 又、全てのラインにおいて三角波の発生タイミングと、画像再生に必要な画 像データの送出タイミングとは同じ関係を有するので、再生画像は画像ブレのな
い縦じま状の構造をもつが、この構造は例えば特定のモアレ縞の軽減に役立つも
のである。前述した様にこの縦じま状の構造はラインスクリーンを形成し、この
ラインスクリーンはラスタ走査ラインと垂直な方向に角度で延びる縦線から成る
ものである。 又、三角波の位相をライン毎に少しづつずらすことによって、斜線スクリーン
構造をもった再生画像を得ることができる。このことは例えば網点原稿を読み取
り、処理した時に発生するモアレ縞の軽減に効果がある。斜線構造の角度は1ラ
イン毎にスクリーンクロックの位相を適宜何度づつかずらすことによって任意に
設定することができる。例えば3画素に対して1周期の三角波を発生させた場合
、一ライン毎に三角波を1画素分づつシフトする(すなわち1ライン毎にスクリ
ーンクロックを120°シフトする。)と、45°の斜線構造を持つ再生画像が
得られる。第11図は上述した斜線構造の再生画像を実現するための回路である
。第3図のスクリーンクロック発生回路300の替りにこの回路を用いれば斜線
構造の再生画像を得ることができる。第11図において内部水平同期信号(BD
−Pulse)をDラッチ356,357を使って画素クロック(PIXEL−
CLK)でラッチすることで3種類の位相の内部水平同期信号BD−Pulse
を発生させている。カウンタ358,インバータ359,360及びゲート回路
361〜367を用いてライン毎に3種類のBD−Pulseのうちの1つを選
択し、カウンタ351のLOAD信号として入力させ、スクリーンクロックの位
相を各ライン毎にかえている。尚、カウンタ351は36M−CLKを1/3に
分周し、J−Kフリップフロップ回路354はカウンタ351の出力を更に1/
2に分周するものである。この結果3画素に1回の割合でスクリーンクロックが
発生する。第12図は第11図の回路によって発生されたスクリーンクロックと
三角波のライン毎の発生タイミングを示したものである。第12図に示された3
種の三角波は3ライン毎に順次発生する。 本実施例で説明したように基準パターン信号が複数の絵素と同期した周期で発
生する場合には、パターン信号の幅と等価な複数の走査ラインごとにパター ン信号発生の為の同期信号を基準パターン信号の半周期分ずつずらすことも可能
である。こうすることによりパルス幅の成長中心位置が前記複数の走査ライン毎
にずれて行き、出力画像は斜めに配列された網点のような画像となり目に自然に
見える。 尚、第3図の回路ではγ変換のためにROM12を用いているが、これをS−
RAMとして、さらにマイコンのバスラインと接続することによってソフトウエ
アでγ変換テーブルを任意に書き換えることができる。このことは例えば原稿の
種類によってγ変換カーブを変えたりすることができ、システムとしての柔軟性
を向上させることができる。 第13図はこの1例を示したものであり、第3図のROM12の代わりにこの
回路を挿入すれば良い。 図において、12aはγ変換用S−RAM、30はデコーダ、31はγ変換テ
ーブルを書き換えるためのマイクロコンピュータ、32,33はトライステート
バッファ、34は双方向性トライステートバッファである。 また、第3図ではモード切り換え用にスイッチ303,403,405が使わ
れているが、これらのスイッチもマイクロコンピュータ31によってコントロー
ルできるようにすることでシステムとしての拡張性を増すことができる。 〔効果〕 以上詳細したように、本発明に依れば、ディジタルビデオ信号の一画素のレベ
ルに応じたパルス幅を、高価なディジタル処理回路を用いることなくアナログ比
較により正確に得ることができると共に、複数画素一周期のパターン信号を用い
ているので、一画素を一つのパターン信号に対応させるのに比べて、ラインセグ
メントを長くできるので、階調性にとって特に有効である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本実施例における画像処理装置の概略図、第2図は第1図に示す装置
の各部の波形を示す図、第3図は第3A図と第3B図とのつなぎ状態を示す図、
第3A図及び第3B図は第1図に示した画像処理装置の詳細図、第4図は本発明
が適用できるレーザビームプリンタの走査光学系の概略図、第5図は第3図に示
す回路の各部波形を示す図、第6図は第3図の回路において形成され る三角波を説明するための図、第7図(a)乃至第7図(c)は三角波の調整方
法を説明するための図、第8図はγ変換用ROM12のルックアップテーブルを
説明するための図、第9図は入力ビデオ信号−変換ビデオ信号の特性図、第10
図は各走査ラインと使用さこれるγ変換用テーブルの関係を示す図、第11図は
各ライン毎に三角波の位相をずらすための回路図、第12図は各ライン毎に位相
のずれた三角波を説明するための図、第13図は他の実施例を説明するための図
である。 〔主要部分の符号の説明〕 1・・・ディジタルデータ出力装置、 2、13・・・D/Aコンバータ、 4、15・・・コンパレータ、 5・・・水平同期信号発生回路、 3、500・・・三角波発生回路、 7・・・タイミング信号発生回路、 8・・・ラスタ走査プリント部、 12・・・ROM、 21・・・半導体レーザ、 300・・・スクリーンクロック発生回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一画素について複数ビットのディジタル入力信号に応答する画像処理装置であ
    って、 一連の連続した走査ラインを発生するためのラスタ走査プリント部と、 前記ディジタル入力信号をアナログビデオ信号に変換する変換手段と、 前記ディジタル入力信号の複数画素を一周期とするアナログパターン信号を発
    生するパターン信号発生手段を具備し、前記変換手段からのアナログビデオ信号
    と前記パターン信号発生手段からのアナログパターン信号とを入力とし、複数画
    素の夫々に対応するアナログビデオ信号と一周期分のアナログパターン信号とを
    順次比較演算してパルス幅変調信号を発生するためのパルス幅変調信号出力手段
    と、 パルス幅変調信号を前記プリント部に供給し、前記プリント部から、パルス幅
    変調信号によって制御された長さのラインセグメントの連続として前記各走査ラ
    インを発生せしめる手段とを具備した画像処理装置。

Family

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