JPH0828795B2 - 走査装置 - Google Patents

走査装置

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JPH0828795B2
JPH0828795B2 JP62284544A JP28454487A JPH0828795B2 JP H0828795 B2 JPH0828795 B2 JP H0828795B2 JP 62284544 A JP62284544 A JP 62284544A JP 28454487 A JP28454487 A JP 28454487A JP H0828795 B2 JPH0828795 B2 JP H0828795B2
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健司 寺尾
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ファクシミリ装置等に適用される走査装置
に関する。
従来の技術 第4図は従来の走査装置の一例が適用された記録装置
を示す概略斜視図である。
この記録装置は間欠送りの可能なステップモードで駆
動される一対の送りローラ1を所定間隔あけて配設して
おり、この送りローラ1によって記録紙2を副走査方向
である矢印aの方向に搬送する。
一対の送りローラ1の間には、ガイド軸3,振止め軸4
およびスケールを形成した記録タイミング指標(以下、
指標という)5をそれぞれ主走査方向である矢印b方向
と平行に配設している。指標5には記録開始及び終了を
示す第1スリット6と、1ビット毎の記録タイミングを
示す第2スリット7とをそれぞれ記録紙2の記録位置に
対応した位置にエッチング等によって設けてある。ガイ
ド軸3にはキャリア8が進退自在に装着されている。
キャリア8はステップモータ(不図示)に駆動され、
ガイド軸3および振止め軸4に案内されながら主走査方
向に移動する。また、キャリア8は走査子である記録ヘ
ッド9と、指標5の目盛を読取る第1,第2の検出器10,1
1とを備えている。第1の検出器10は記録開始および終
了のタイミングを検出し、第2の検出器11は1ビット毎
の記録タイミングに対応した情報を検出する。
以上のように構成された記録装置では、記録紙2を静
止した状態でキャリア8を矢印b方向に往走査して定め
られた幅の記録を行い、この記録を終了すると、矢印a
方向に記録紙2を所定幅移動する。そして、記録紙2を
静止した状態でキャリア8を矢印bと逆方向に復走査し
て定められた幅の記録を行い、この記録を終了すると矢
印a方向に記録紙2を所定幅移動する。以下、上述と同
様の動作を繰返し行なって記録紙2に所定の画像を得る
ようにしている。
なお、上述のような画像記録において例えば第5図に
示すようにキャリア8の1回の移動によって主走査方向
にmビット列、副走査方向にnビット行を記録する場
合、第1,第2の検出器10,11による指標5の読取り値に
基づいてキャリア8の位置を確認し、この確認結果を参
照して往走査,復走査の記録タイミングのずれを制御し
ている。
発明が解決しようとする問題点 ところで、このような記録装置をファクシミリ装置に
用いる場合、記録ピッチは例えば0.125mmになり、1ビ
ット毎の記録タイミングは高密度かつ高精度が要求され
るが、この要求に対処できる指標5を製作するには多く
の費用が必要となり、結果的に装置全体が高価になって
しまうという問題点があった。
また、記録ピッチに対応したスリットを設けずに、キ
ャリア8の移動とともに一定時間間隔で記録紙2に記録
を行うと、往走査と復走査において第6図に示す如く主
走査方向にずれが生じ、この結果、画像品質が著しく低
下してしまうことがあった。このようにスリットを設け
ない場合の往走査と復走査における記録のずれとキャリ
ア8の走査位置との関係を第7図に示す。
また、上述した往走査と復走査の記録位置のずれを高
価な指標を設けないで防止するために、記録を往走査の
み(又は復走査のみ)で行ない、復(または往)走査移
動においては記録を行なわないようにすることが考えら
れる。このような記録を行なった場合の走査毎の記録の
ずれとキャリアの走査位置の関係を第8図に示す。この
ような記録を行なうことにより記録のずれは小さくでき
るが、キャリアの復(又は往)走査の時間短縮には限度
があり、記録に時間がかかるという欠点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、記
録装置または読取装置に適用されて、高価な指標を用い
ずに往走査と復走査におけるずれを防止して品質の高い
画像を多くの時間を要することなく得られる走査装置を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、画像情報に従っ
て被走査媒体を走査する走査手段と、この走査手段を所
定の信号に従って主走査方向に往復移動させる移動手段
と、前記走査手段の主走査方向の位置を所定のタイミン
グ信号に基づいて算定する位置カウント手段と、この位
置カウント手段で得られたカウント値に対応した前記走
査手段による往走査・復走査における相互のずれを補正
するための補正情報をあらかじめ格納している記憶手段
と、この記憶手段から前記カウント値に従った補正情報
を読出し、この補正情報に基づいて走査手段移動信号を
生成し、これを前記移動手段に前記所定の信号として供
給する走査手段移動信号発生回路という構成を備えたも
のである。
作用 本発明はあらかじめ格納されている走査手段の位置に
対応した補正情報を記憶し、この位置に対応した補正情
報に基づいて走査手段を移動させる移動手段の移動量を
かえるものである。
実施例 第1図は本発明の一実施例の走査装置を適用した熱記
録装置を示す概略斜視図である。
第1図において、20は相隣接して配設された2本のロ
ーラからなる送りローラである。送りローラ20はステッ
プモータ(不図示)によって駆動されて、2本のローラ
間に挿入した被走査媒体としての記録紙21を副走査方向
である矢印a方向に搬送する。22,23はそれぞれ主走査
方向である矢印c方向に平行に配設したガイド軸,振止
め軸である。
また、30はキャリアであり、キャリア30はガイド軸22
に案内されて矢印c方向に進退できるようになっている
とともに、振止め軸23によって振れの発生を押えられて
いる。
キャリア30は画像信号を取込んでこの画像信号に基づ
いて記録紙21に記録紙を施す走査手段としての走査子31
を備えている。また、キャリア30は移動手段40によって
移動されるようになっている。
移動手段40は、矢印c方向に並んで配設されたプーリ
41,42と、プーリ41,42に巻付けられ、かつ所定個所をキ
ャリア30の連接したベルト43と、プーリ41を駆動して正
・逆回転させるモータ44と、モータ44の回転を制御する
回転制御部45とを備えている。ガイド軸22の両端部には
それぞれキャリア左位置検出器32,キャリア右位置検出
器33を配設しており、キャリア30がガイド軸22の端部に
達すると、これを検出するようにしている。
また、この記録装置は第2図に示すような回路を備え
ている。
第2図において、101は端子107からモータ44のステッ
プパルス信号aを入力してこれを計数して走査子31の位
置を算定する位置カウンタである。なお、本実施例では
ステップパルス信号aを計数する場合を例にするが、後
述の基準走査タイミングパルス信号hを計数するように
してもよい。
また、102は補正値テーブルである。この補正値テー
ブル102はステップパルス信号aをアドレスとする一
方、このアドレスに対応して走査子31による往走査,復
走査における相互のずれをあらかじめ格納しており、ア
ドレス指定を受けて、このアドレスに対応したずれ情報
を出力する。
また、103はステップパルス発生回路であり、このス
テップパルス発生回路103はタイマ104および基準走査タ
イミングパルス発生回路105から構成されている。基準
走査タイミングパルス発生回路105は基準走査タイミン
グパルス信号hを生成してこれをタイマ104へ、また端
子112を介して走査子31の駆動部(不図示)へ出力す
る。タイマ104は補正値テーブル102および基準走査タイ
ミングパルス発生回路105に接続しており、それぞれか
らずれ情報および基準走査タイミングパルス信号hを取
込み、基準走査タイミングパルス信号hによって起動し
てずれ情報に応じた計数を行ない、計数を終了すると移
動タイミング信号eをオンする。この移動タイミング信
号eは端子111を介して出力されて、回転制御部45に入
力し、モータ44を制御してキャリア30を移動させる。
また、106は制御部、108は走査開始信号bの入力端
子、109はキャリア左位置検出器32の検出信号cの入力
端子、110はキャリア右位置検出器33の検出信号dの入
力端子、111,113,114はそれぞれ回転制御部45に接続し
た端子である。制御部106は端子108,109,110,113,114,
位置カウンタ101および補正値テーブル102にそれぞれ接
続している。制御部106は検出信号cまたは検出信号d
のオン信号を入力すると、位置カウンタ101へクリア信
号iを出力して位置カウンタ101の計数をクリアさせ
る。また、制御部106は検出信号cのオン信号を入力す
ると、端子114を介して正転信号gを、また端子111を介
して移動タイミング信号eをそれぞれ回転制御部45へ出
力してモータ44を正転させキャリア30を図面右方向へ移
動タイミング信号eに応じた分だけ移動させる一方、検
出信号dのオン信号を入力すると、端子113を介して逆
転信号fを、また端子111を介して移動タイミング信号
eをそれぞれ回転制御部45へ出力し、モータ44を逆回転
させキャリア30を図面左方向へ移動タイミング信号eに
応じた分だけ移動させる。なお、制御部106は正転信号
gおよび逆転信号fを補正値テーブル102へ出力し、補
正値テーブル102を制御する。
次にずれの補正法について述べる。第7図に示す様
に、ある走査区間に限定してみれば、その区間における
ドットのずれ、即ちずれ量やずれの変化量は実用上一定
とみなすことができる。このため、走査子31の位置を知
ることによりその位置でのずれを知ることができる。そ
こで、このずれに対応する分だけキャリア30の移動タイ
ミング信号すなわちモータ44の回転制御部45へ供給する
駆動パルスのタイミングをずらすことにより、ドットの
ずれを補正するようにしている。
以上のように構成された記録装置の動作について以下
説明する。
まず、端子108から走査開始信号bが制御部106に入力
されると、制御部106は逆転信号fをオンする。逆転信
号fは、端子112より回転制御部45に入力される。する
と、回転制御部45はモータ44を逆回転し、キャリア30を
逆方向(図面左方向)に移動させる。そして、キャリア
30がガイド軸22の左端部に達するとキャリア左位置検出
器32はキャリア30を検出し、検出信号cをオンし、これ
を端子109を介して制御部106へ送出する。
制御部106は検出信号cのオンを検出すると逆転信号
fをオフし、正転信号gをオンする。正転信号gは端子
114より回転制御部45に入力される。すると、モータ44
は正回転し、キャリア30を正方向(図面右方向)へ移動
する。同時に、制御部106は信号iをオンし位置カウン
タ101をクリアする。この段階で走査の準備が完了し、
続いて第1回目の走査が開始される。
走査は次のように行われる。
キャリア30の移動に伴なってステップパルス信号aが
位置カウンタ101に出力される一方、基準走査タイミン
グパルス発生回路105から基準走査タイミングパルス信
号hがタイマ104に出力されてタイマ104が起動される。
一方、位置カウンタ101はステップパルス信号aに応じ
たアドレスを生成してこれを補正値テーブル102に出力
する。そして、補正値テーブル102からアドレス信号に
応じたずれ情報が読出されてこのずれ情報がタイマ104
に入力される。起動しているタイマ104は取込んだずれ
情報に応じた時間が経過すると、移動タイミング信号e
を回転制御部45へ出力してキャリア30を位置設定する。
また、基準走査タイミングパルス発生回路105から走査
子31の駆動部に送られている基準走査タイミングパルス
信号hによって走査子31が発熱され記録が行われる。こ
のように、ずれに応じた時間を考慮して位置設定した上
で記録を行なうので、従来のように記録走査にずれが生
じることがなく適正な画像を得ることができる。
続いて、次のステップパルス信号aが入力され、また
基準走査タイミングパルス信号hによってタイマ104が
起動する一方、位置カウンタ101がステップパルス信号
aの加算処理を行なって、その加算結果に応じたアドレ
ス信号を生成し、これを補正値テーブル102に出力す
る。そして、上述と同様に補正値テーブル102からアド
レス信号に応じたずれ情報が読出されてこのずれ情報が
タイマ104に出力される。タイマ104はずれに応じた時間
経過すると、移動タイミング信号eを回転制御部45へ出
力してキャリア30を位置設定する。同時に基準走査タイ
ミングパルス信号hによって走査子31が発熱され記録が
行われる。この結果、ずれのない適正な画像を得ること
ができる。
以下、同様にして記録走査を行ない、キャリア30がガ
イド軸22の右端に達すると、キャリア右位置検出器33が
キャリア30を検出し、検出信号dをオンする。
この検出信号dは端子110より制御部106に入力され
る。すると、制御部106は正転信号gをオフとし、キャ
リア30を停止させる。同時に制御部106は信号iをオン
し位置カウンタ101をクリアする。また、同時に送りロ
ーラ20により記録紙21は所定量副走査方向に移動する。
移動が完了すると、制御部106は逆転信号fをオンし、
キャリア30を逆方向に移動させはじめる。ここに第2回
目の走査が開始される。この走査は上述した第1回目と
同様にして行なわれる。
以下、3回目以降も上述と同様に走査を行なって所定
の記録を終了する。
このようにして、高価な指標を用いずにしかも多くの
時間を要することなく、往走査と復走査の記録のずれを
防止し、品質の高い記録画像を得ている。
なお、本実施例では往走査,復走査の両走査でずれの
補正を行なう場合を例にしたが、いずれか片方の走査を
基準とし、他方の走査時にずれの補正を行なうようにし
てもよい。なお、この場合には補正値テーブル102に片
方の走査を基準としたずれ情報を格納しておくものとす
る。
なお、本実施例では走査タイミング発生回路103をタ
イマ104および基準走査タイミングパルス発生回路105で
構成した場合を例にしたが必ずしもこれに限定されるも
のではなく、例えば第3図に示すように構成してもよ
い。この第3図に示す記録装置について以下説明する。
なお、第2図に示す部分と同一部分については同一符号
で示している。
位置カウンタ101は、本実施例では第2図の場合と同
様にモータ44への入力パルスを計数することにより走査
子31の位置を検出しているが、後述の基準走査タイミン
グパルス信号hを計数することにより位置検出してよい
ことは上述例と同様である。また202はステップパルス
発生回路で、タイマ204,基準走査タイミングパルス発生
回路205および比較回路206から構成されている。
補正値テーブル102のずれ情報は比較回路206の一方の
比較入力になる。比較回路206のもう一方の比較入力と
してタイマ204の出力信号を用いている。なお、タイマ2
04は基準走査タイミングパルス発生回路205から基準走
査タイミングパルス信号hを入力して起動する。
次に第1図及び第3図に示す記録装置の走査動作につ
いて説明する。なお、第2図と第3図では走査方法が異
なる他、同様であるので走査方法についてのみ説明す
る。
走査は次の様に行なわれる。基準走査タイミングパル
ス発生回路205より基準走査タイミングパルス信号hが
出力されてタイマ204に入力されこれによってタイマ204
がリセット後スタートする。タイマ204の出力信号は比
較回路206で補正値テーブル102の出力値と比較される。
補正値テーブル102の出力信号は位置カウンタ101でアド
レス指定されて読出されたずれ情報に相当する値となっ
ておりタイマ204の出力値がこのずれ情報に相当する値
になったとき、比較回路206の出力信号である移動タイ
ミング信号eがオンし、これによって走査子31が位置設
定され、同時に走査子31が通電されて記録される。
そして、基準走査タイミングパルス信号hがオンする
毎にタイマ204がリセット後起動され、移動タイミング
信号eがオンすることによって、上述と同様にして走査
子31が位置設定され、その状態で記録処理が行われる。
なお、上述の実施例では記録装置を例にしたが、読取
装置に本発明の走査装置を適用できることは言うまでも
ない。
発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明は、あらかじめ
格納してある往走査・復走査のずれ情報に基づいて移動
タイミング信号を生成し、この移動タイミング信号に従
って走査手段を位置設定するので、高価な指標を用いる
ことなくしかも多くの時間を要せずにずれの発生を防止
して品質の高い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の走査装置を適用した熱記録
装置を示す概略斜視図、第2図は同記録装置の制御回路
を示すブロック図、第3図は本発明の他の実施例の走査
装置を適用した記録装置の制御回路を示すブロック図、
第4図は従来の走査装置の一例を適用した記録装置の一
例を示す概略斜視図、第5図は第4図に示す記録装置の
走査例を示す模式図、6図は同記録装置によるずれ発生
状態を示す模式図、第7図は同記録装置によるずれと走
査位置の関係を示す特性図、第8図は往走査・復走査の
いずれかのみで走査を行なった場合のずれを示す特性図
である。 30…キャリア、31…走査子、32…キャリア左位置検出
器、33…キャリア右位置検出器、40…移動手段、43…ベ
ルト、44…モータ、45…回転制御部、101…位置カウン
タ、102…補正値テーブル、103,202…ステップパルス発
生回路、104,204…タイマ、105,205…基準走査タイミン
グパルス発生回路、106…制御部、206…比較回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報に従って被走査媒体を走査する走
    査手段と、この走査手段を所定の信号に従って主走査方
    向に往復移動させる移動手段と、前記走査手段の主走査
    方向の位置を所定のタイミング信号に基づいて算定する
    位置カウント手段と、この位置カウント手段で得られた
    カウント値に対応した前記走査手段による往走査・復走
    査における相互のずれを補正するための補正情報をあら
    かじめ格納している記憶手段と、この記憶手段から前記
    カウント値に従った補正情報を読出し、この補正情報に
    基づいて走査手段移動信号を生成し、これを前記移動手
    段に前記所定の信号として供給する走査手段移動信号発
    生回路とを備えたことを特徴とする走査装置。
  2. 【請求項2】走査手段移動信号発生回路が、記憶手段か
    ら読出された補正情報に従って計数を行ない走査手段移
    動信号を生成する計数手段を備えたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の走査装置。
  3. 【請求項3】走査手段移動信号発生回路が、記憶手段か
    ら読出された補正情報と、所定の計数手段のカウント値
    とを比較し、前記カウント値が前記補正情報に一致した
    とき走査手段移動信号を生成する比較手段を備えたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の走査装置。
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