JPH08287757A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JPH08287757A
JPH08287757A JP7089540A JP8954095A JPH08287757A JP H08287757 A JPH08287757 A JP H08287757A JP 7089540 A JP7089540 A JP 7089540A JP 8954095 A JP8954095 A JP 8954095A JP H08287757 A JPH08287757 A JP H08287757A
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grommet
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Kazuhiro Watanabe
和広 渡辺
Toshiyuki Mori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂製ロック部材の係止爪をパネルのハーネ
ス貫通孔に確実に係止させるとともに、この係止状態を
目視することができるグロメットを提供する。 【構成】 樹脂製ロック部材34の係止爪52をハーネ
ス貫通孔58に押し込み係止させるロックピン35が、
樹脂製ロック部材34に設けられたガイド50a内に移
動自在に組み込まれているとともに、グロメット本体3
2の基部36上にロックピン35の仮係止状態で凸状に
突出し、本係止状態で凹状に変形可能な押圧部37を備
えている。また、このロックピン35は、樹脂製ロック
部材34の筒部50に形成された仮係止溝50bに係止
される仮係止ロック部35aと、押し込まれたときに係
止爪52の内側近傍に形成されたロック溝52cに係止
される本係止ロック部35bを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車体パネルに
形成されたハーネス貫通孔にハーネスを支持すると共に
ハーネス貫通孔を密封するグロメットに関し、特にはハ
ーネス貫通孔に確実に係止させることができるグロメッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】図15に示すように従来のグロメット1
0は、グロメット本体12と樹脂製ロック部材14とか
ら成り、パネル16に形成されたハーネス貫通孔16a
とハーネス貫通孔16aに挿入されるハーネス18との
間を密封状態に支持するものである。すなわち、グロメ
ット本体12は中央部にハーネス18を密封するハーネ
ス支持筒20が形成され、外周にハーネス貫通孔16a
を密封する舌部22,24が形成されている。
【0003】また、グロメット本体12の環状溝26に
は樹脂製ロック部材14が嵌入される。この樹脂製ロッ
ク部材14は、グロメット本体12に一体的に組み付け
られる。また、この樹脂製ロック部材14には形成爪2
8が切り起こし状に複数個形成され、パネル16のハー
ネス貫通孔16aに係止される。この時、グロメット本
体12の舌部22,24がパネル16に密封状態に接触
して、グロメット10はパネル16に係止される。この
ように、グロメット本体12の舌部22,24がパネル
16に十分に接触することによりパネル16のハーネス
貫通孔16aが密封される。一方、ハーネス18はハー
ネス支持筒20で密封状態に支持されるので、グロメッ
ト10はハーネス貫通孔16aと、該ハーネス貫通孔1
6aに挿入されたハーネス18との間を密封する。
【0004】このグロメット10がパネル16のハーネ
ス貫通孔16aに取り付けられる場合、樹脂製ロック部
材14をハーネス貫通孔16aに配し、グロメット本体
12を矢印A方向に押圧する。これにより、樹脂製ロッ
ク部材14の係止爪28がパネル16のハーネス貫通孔
16aを乗り越えてハーネス貫通孔16aに係止され、
グロメット10はパネル16に取り付けられる。この
時、樹脂製ロック部材14の係止爪28が、ハーネス貫
通孔16aに係止される際に発生する係止音で係止爪2
8の係止を確認することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係止爪
28の係止状態を係止音だけで確認するため、周辺の雑
音等によって係止音が打ち消され、係止爪28の係止状
態が確認できない場合があり、未係止状態でパネル16
に取り付けられる可能性がある。この場合、図16に示
すように、グロメット本体12の外周に形成された舌部
22,24がパネル16に十分に接触していないのでパ
ネル16のハーネス貫通孔16aを密封することができ
ず、振動等によってグロメット10がパネル16から脱
落する可能性もある。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、樹脂製ロック部材の係止爪をパネルのハーネス
貫通孔に確実に係止させるとともに、この係止状態を目
視することができるグロメットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ハ
ーネスを支持すると共にパネルに形成されたハーネス貫
通孔を密封する舌部を備えたグロメット本体と、該グロ
メット本体に一体的に組み込まれると共にハーネス貫通
孔に係止可能な係止爪を備えた樹脂製ロック部材とから
成り、樹脂製ロック部材の係止爪がハーネス貫通孔に係
止されるとともに、グロメット本体の舌部がハーネス貫
通孔を密封した状態でハーネスをハーネス貫通孔に支持
するグロメットにおいて、樹脂製ロック部材の係止爪を
ハーネス貫通孔に押し込み係止させるロックピンが、樹
脂製ロック部材に設けられたガイド内に移動自在に組み
込まれているとともに、グロメット本体の基部上にロッ
クピンの仮係止状態で凸状に突出し、本係止状態で凹状
に変形可能な押圧部を備えていることを特徴とするグロ
メットによって達成することができる。
【0008】また本発明の上記目的は、ロックピンがガ
イド内で押圧部を凸状に押し出す仮係止位置と、係止爪
をハーネス貫通孔に係止する本係止位置との間に組み込
まれていることによって達成できる。
【0009】また本発明の上記目的は、ロックピンが樹
脂製ロック部材の筒部に形成された仮係止溝に係止され
る仮係止ロック部と、押し込まれたときに係止爪の内側
近傍に形成されたロック溝に係止される本係止ロック部
を備えていることによって達成できる。
【0010】更に本発明の上記目的は、ロックピンが樹
脂製ロック部材の筒部のガイドに形成された仮係止溝及
び本係止溝に係止されるロック部を備えていることによ
って達成できる。
【0011】
【作用】本発明に係わるグロメットによれば、樹脂製ロ
ック部材の係止爪をハーネス貫通孔に押し込み係止させ
るロックピンが、樹脂製ロック部材に設けられたガイド
内に移動自在に組み込まれているとともに、グロメット
本体の基部上にロックピンの仮係止状態で凸状に突出
し、本係止状態で凹状に変形可能な押圧部を備えてい
る。これにより、樹脂製ロック部材の係止爪がハーネス
貫通孔に係止されてから、グロメット本体の押圧部に押
圧力を加えることで、ロックピンが仮係止状態から移動
して本係止状態となる。このロックピンの移動によって
樹脂製ロック部材の係止爪がハーネス貫通孔に確実に係
止され、グロメット本体の舌部がパネルに接触してハー
ネス貫通孔を密封するとともに、押圧部が凸状から凹状
に変形することで樹脂製ロック部材の係止状態を目視す
ることができる。
【0012】また、ロックピンがガイド内で押圧部を凸
状に押し出す仮係止位置と、係止爪をハーネス貫通孔に
係止する本係止位置との間に組み込まれている。更に、
ロックピンが樹脂製ロック部材の筒部に形成された仮係
止溝に係止される仮係止ロック部と、押し込まれたとき
に係止爪の内側近傍に形成されたロック溝に係止される
本係止ロック部を備えているか、又は仮係止溝及び本係
止溝に係止される共通のロック部を備えている。これに
より、ロックピンがガイド内で仮係止位置および本係止
位置に保持され、押圧力を加えることによってロックピ
ンを仮係止位置から本係止位置に確実に移動させ、かつ
係止させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のグロメットの第1実施例を図
1乃至図8に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の
グロメットの外観全体を示す側面図、図2は図1におけ
る断面図、図3は図2における要部の部分断面図、図4
は図3におけるA−A断面図、図5はグロメット本体の
要部の部分断面図、図6は図5におけるB矢視図、図7
はロックピンの仮係止状態を示す作用説明図、図8はロ
ックピンの本係止状態を示す作用説明図である。
【0014】図1および図2に示すようにグロメット3
0は、グロメット本体32、樹脂製ロック部材34およ
びロックピン35(図2参照)から成り、グロメット本
体32はゴム製の弾性部材で一体形成されている。ま
た、このグロメット本体32は円板状に形成された基部
36を有し、基部36の上部には同軸上に伸縮性の蛇腹
部38が形成されている。この蛇腹部38の上部には同
軸上にハーネス支持筒40が形成されており、このハー
ネス支持筒40にはハーネス42が嵌入される。また、
基部36の下部の外周には環状の外側舌部44aおよび
内側舌部44b(図2参照)が互いに同軸上に形成され
ている。
【0015】図2に示すように基部36には環状溝46
が形成され、この環状溝46には樹脂製ロック部材34
のフランジ部48が嵌入されている。これにより、樹脂
製ロック部材34はグロメット本体32に一体的に組み
付けられることになる。この樹脂製ロック部材34は可
撓性の樹脂材で一体形成され、フランジ部48には下方
に延長する筒部50が形成されている。この筒部50の
下端部には、係止爪52が所定間隔をおいて形成されて
おり、係止爪52は筒部50の下端部から外側に折り曲
げられたように立ち上げられており、下端部で筒部50
に片持ち支持された構成となっている。
【0016】図3に示すように係止爪52の外部には、
突起52aが形成されており、突起52aの上部には段
部52bが形成されており、係止爪52の内部にはロッ
ク溝52cが形成されている。また、この係止爪52と
筒部50との間、即ち筒部50の外周側にはガイド50
aが形成されており、このガイド50a中にロックピン
35が挿入される。
【0017】図4に示すようにロックピン35は、横断
面形状が略T字状に形成されており、ガイド50aに沿
って上下方向に移動自在に支持されている。このロック
ピン35には、仮係止ロック部35aおよび本係止ロッ
ク部35bがそれぞれ内側および外側に突出して形成さ
れている。この仮係止ロック部35aは、筒部50に形
成された仮係止溝50bに移動自在に嵌入されている。
また、本係止ロック部35bは、図3に示すように仮係
止状態では係止爪52の上端部に接触している。この
時、ロックピン35の上端部35cは円柱状に形成され
ており、グロメット本体32の基部36に形成された押
圧部37に当接しており、押圧部37を上方に押し上げ
ている。この押圧部37は、図6に示すように円形に形
成されており、ロックピン35と非接触の状態では、図
5に示すように凹状になるように形成されている。
【0018】上記のように構成された本発明のグロメッ
トの作用を図7および図8に基づいて説明する。先ず、
図7に示すように樹脂製ロック部材34の係止爪52
を、パネル56のバーリング加工されたハーネス貫通孔
58に装着させる。次に、グロメット本体32をハーネ
ス貫通孔58に押し込むと、樹脂製ロック部材34の係
止爪52がハーネス貫通孔58に嵌入される。この時、
グロメット本体32の矢印A方向への押し込みが足りな
いと、係止爪52の突起52aがハーネス貫通孔58の
バーリング部58aを乗り越えた位置で、バーリング部
56aに接触した未係止状態で保持されることになる。
【0019】次いで、図8に示すように押圧部37を矢
印A方向に押圧して、ロックピン35を下方に押し下げ
る。これにより、ロックピン35の本係止ロック部35
bが係止爪52の段部52bを乗り越えてロック溝52
cに嵌入し、ロックピン35がロック位置に係止され
る。この時、本係止ロック部35bが段部52bを矢印
B方向に押し出すように作用して、係止爪52が矢印B
方向に傾倒する。したがって、係止爪52の突起52a
が、ハーネス貫通孔58のバーリング部56aに係止し
て、グロメット本体32の外側舌部44aおよび内側舌
部44bがパネル56に十分に接触して、ハーネス貫通
孔58が密封される。
【0020】このように、グロメット本体32の押圧部
37を矢印A方向に押圧してロックピン35をロック位
置に位置決めするので、押圧部37が凹状に押し込まれ
る。したがって、押圧部37が凹状になっていることを
目視するか、または触れることにより、係止爪52がバ
ーリング部58aに係止されたことを確実に確認するこ
とができる。
【0021】上記実施例では、係止爪52の突起52a
がハーネス貫通孔58のバーリング部58aを乗り越え
た位置で、バーリング部58aに接触した未係止状態に
保持された場合について説明したが、グロメット30を
パネル56のハーネス貫通孔58に取り付ける場合に、
係止爪52の突起52aがハーネス貫通孔58のバーリ
ング部58aを乗り越えない位置で保持されることも考
えられる。
【0022】この場合、図7に示すように押圧部37を
矢印A方向に押圧してロックピン35を押し下げようと
しても、ロックピン35の本係止ロック部35bが接触
している係止爪52がバーリング部58aで保持されて
いるので、図8のように矢印B方向に傾倒されない。し
たがって、ロックピン35が下降しないので押圧部37
を凹状に押し下げることができず、係止爪52が未係止
状態であることを確認することができる。
【0023】次に、本発明のグロメットの第2実施例を
図9乃至図12に基づいて詳細に説明する。図9は本実
施例のグロメットのロックピンの仮係止状態を示す作用
説明図、図10は図9におけるC−C断面図、図11は
ロックピンの本係止状態を示す作用説明図、図12は図
11におけるD−D断面図である。なお、上記第1実施
例と共通部分については同一符号を付け説明を省略す
る。図9および図10に示すようにグロメット60は、
グロメット本体62、樹脂製ロック部材64およびロッ
クピン65から成り、このグロメット本体62は円板状
に形成された基部66を有している。また、この樹脂製
ロック部材64は可撓性の樹脂材で一体形成されてお
り、中心に筒部70が延設され、この筒部70の下端部
には係止爪72が所定間隔をおいて形成されている。
【0024】この係止爪72と筒部70との間、即ち筒
部70の外周側にはガイド70aが形成されており、こ
のガイド70a中にロックピン65が挿入される。この
ロックピン65には、ロック部65aが形成されてお
り、このロック部65aは筒部70に形成された仮係止
溝74および本係止溝76に移動自在に嵌入されるよう
になっている。また、このロックピン65の先端部は、
ロック部65aが仮係止溝74に係止された仮係止状態
では係止爪72の上端部に接触しており、後方部はグロ
メット本体62の基部66に形成された押圧部67内に
嵌挿されていて、押圧部67を上方に押し上げている。
この押圧部67は、略矩形状に形成された袋状の薄肉部
であり、ロックピン65と非接触の状態では、上端部が
凹状に伸縮変形するように形成されている。
【0025】上記のように構成された本実施例のグロメ
ットの作用を説明する。先ず、図9および図10に示す
ようにロックピン65がガイド70a中に挿入され、ロ
ック部65aが仮係止溝74に係止された状態で、樹脂
製ロック部材64の係止爪72をパネル56のハーネス
貫通孔58に装着させる。次に、グロメット本体62を
ハーネス貫通孔58に押し込むと、樹脂製ロック部材6
4の係止爪72がハーネス貫通孔58に嵌入される。こ
の時、グロメット本体62の押し込みが足りないと、係
止爪72がハーネス貫通孔58を乗り越えず、未係止状
態で保持されることになる。
【0026】次いで、図11および図12に示すように
押圧部67を矢印A方向に押圧して、ロックピン65を
下方に押し下げる。これにより、ロックピン65のロッ
ク部65aが係止爪72を乗り越えて本係止溝76に嵌
入し、ロックピン65がロック位置に係止される。した
がって、係止爪72が、ハーネス貫通孔58に係止し
て、グロメット本体62がパネル56に十分に接触し
て、ハーネス貫通孔58が密封される。このように、グ
ロメット本体62の押圧部67を矢印A方向に押圧して
ロックピン65をロック位置に位置決めするので、押圧
部67の上端部が凹状に変形する。したがって、押圧部
67が凹状になっていることを目視するか、または触れ
ることにより、係止爪72がパネル56に係止されたこ
とを確実に確認することができる。
【0027】また、グロメット60をパネル56のハー
ネス貫通孔58に取り付ける場合に、係止爪72がハー
ネス貫通孔58を乗り越えない位置で保持される場合も
ある。この場合、図9に示すように押圧部67を押圧し
てロックピン65を押し下げようとしても、ロックピン
65の先端部が係止爪72に接触しているので、下降す
ることができず、係止爪72が未係止状態であることを
確認することができる。
【0028】次に、本発明のグロメットの第3実施例を
図13乃至図14に基づいて詳細に説明する。この実施
例の前記実施例と異なる部分は、例えばグ図9に示され
たグロメット本体62の基部66に形成された押圧部6
7が設けられておらず、ロックピン用の挿通孔87が設
けられている点である。したがって、図13に示すよう
にロックピン85をグロメット本体82の外側から挿入
することができる。即ち、ロック部65aがガイド70
aの仮係止溝74に係止された仮係止状態のロックピン
85は、グロメット本体82から突出している。
【0029】そして、ロック部65aがガイド70aの
本係止溝76に嵌入された本係止状態のロックピン85
の上端部は、グロメット本体82に略面一になるように
係止される。この時、挿通孔87とロックピン85との
接触部分は水密状態に確保されている。よって、グロメ
ット本体82への装着性が良く、直接ロックピン85を
押し込むことになり、押し込み作業の確実性を向上させ
ることができるとともに、ロックピン85の状態を確認
する上で、特に視認性をより向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグロメット
によれば、樹脂製ロック部材の係止爪をハーネス貫通孔
に押し込み係止させるロックピンが、樹脂製ロック部材
に設けられたガイド内に移動自在に組み込まれていると
ともに、グロメット本体の基部上にロックピンの仮係止
状態で凸状に突出し、本係止状態で凹状に変形可能な押
圧部を備えている。これにより、樹脂製ロック部材の係
止爪がハーネス貫通孔に確実に係止してグロメット本体
の舌部がパネルに十分接触してハーネス貫通孔を密封す
るとともに、押圧部の変形によって樹脂製ロック部材の
係止状態を目視することができる。よって、樹脂製ロッ
ク部材の係止爪をハーネス貫通孔に確実に係止させるこ
とができる。
【0031】また、ロックピンがガイド内で押圧部を凸
状に押し出す仮係止位置と、係止爪をハーネス貫通孔に
係止する本係止位置との間に組み込まれており、ロック
ピンが樹脂製ロック部材の筒部に形成された仮係止溝に
係止される仮係止ロック部と、押し込まれたときに係止
爪の内側近傍に形成されたロック溝に係止される本係止
ロック部を備えている。これにより、ロックピンは確実
に仮係止位置および本係止位置に位置決され、押圧部を
押し込むことで、ロックピンを仮係止位置から本係止位
置に確実に移動させることができる。したがって、グロ
メットの未係止状態での取付けを防止して、確実にパネ
ルに固定することができるとともに、グロメットの係止
状態を目視により確認することができる。
【0032】更に、ロックピンのロック部が筒部のガイ
ドに形成された仮係止溝及び本係止溝に係止される場合
は、ロックピンの構造が簡素化できるためグロメット本
体への装着性が良く、作業性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロメットの第1実施例の外観全体を
示す側面図である。
【図2】図1におけるグロメットの断面図である。
【図3】図2における要部の部分拡大図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】グロメット本体の要部を示す部分拡大図であ
る。
【図6】図5におけるB矢視図である。
【図7】グロメットの仮係止状態を示す作用説明図であ
る。
【図8】グロメットの本係止状態を示す作用説明図であ
る。
【図9】本発明のグロメットの第2実施例の仮係止状態
を示す断面図である。
【図10】図9におけるC−C断面図である。
【図11】図9における本係止状態を示す断面図であ
る。
【図12】図11におけるD−D断面図である。
【図13】本発明のグロメットの第3実施例の仮係止状
態を示す断面図である。
【図14】図13における本係止状態を示す断面図であ
る。
【図15】従来のグロメットの係止状態を示す断面図で
ある。
【図16】従来のグロメットの未係止状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
30 グロメット(第1実施例) 32,62,82 グロメット本体 34,64 樹脂製ロック部材 35,65,85 ロックピン 35a 仮係止ロック部 35b 本係止ロック部 37,67 押圧部 42 ワイヤハーネス 44a,44b 舌部 50,70 筒部 50a,70a ガイド 50b,74 仮係止溝 52,72 係止爪 52c ロック溝 56 パネル 58 ハーネス貫通孔 60 グロメット(第2実施例) 65a ロック部 76 本係止溝 80 グロメット(第3実施例)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハーネスを支持すると共にパネルに形成
    されたハーネス貫通孔を密封する舌部を備えたグロメッ
    ト本体と、該グロメット本体に一体的に組み込まれると
    共に前記ハーネス貫通孔に係止可能な係止爪を備えた樹
    脂製ロック部材とから成り、前記樹脂製ロック部材の係
    止爪が前記ハーネス貫通孔に係止されると共に前記グロ
    メット本体の舌部が前記ハーネス貫通孔を密封した状態
    で前記ハーネスを前記ハーネス貫通孔に支持するグロメ
    ットにおいて、 前記樹脂製ロック部材の係止爪を前記ハーネス貫通孔に
    押し込み係止させるロックピンが、前記樹脂製ロック部
    材に設けられたガイド内に移動自在に組み込まれている
    とともに、前記グロメット本体の基部上に前記ロックピ
    ンの仮係止状態で凸状に突出し、本係止状態で凹状に変
    形可能な押圧部を備えていることを特徴とするグロメッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ロックピンが、前記ガイド内で前記
    押圧部を凸状に押し出す仮係止位置と、前記係止爪を前
    記ハーネス貫通孔に係止する本係止位置との間に組み込
    まれていることを特徴とする請求項1に記載のグロメッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記ロックピンが、前記樹脂製ロック部
    材の筒部に形成された仮係止溝に係止される仮係止ロッ
    ク部と、押し込まれたときに前記係止爪の内側近傍に形
    成されたロック溝に係止される本係止ロック部を備えて
    いることを特徴とする請求項1および2に記載のグロメ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記ロックピンが、前記樹脂製ロック部
    材の筒部のガイドに形成された仮係止溝及び本係止溝に
    係止されるロック部を備えていることを特徴とする請求
    項1および2に記載のグロメット。
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JP2008155656A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Nissin Kogyo Co Ltd グロメット
JP2013038899A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Yazaki Corp 補強インナー付き防水グロメット
JP2013220020A (ja) * 2013-05-08 2013-10-24 Yazaki Corp グロメット
CN106564440A (zh) * 2015-10-07 2017-04-19 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有整体线通道的密封索环组件

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