JPH082862B2 - 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法 - Google Patents

高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法

Info

Publication number
JPH082862B2
JPH082862B2 JP1340700A JP34070089A JPH082862B2 JP H082862 B2 JPH082862 B2 JP H082862B2 JP 1340700 A JP1340700 A JP 1340700A JP 34070089 A JP34070089 A JP 34070089A JP H082862 B2 JPH082862 B2 JP H082862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dds
reaction
isomerization
crystal powder
dihydroxydiphenylsulfone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1340700A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03206074A (ja
Inventor
栄治 尾形
伸之 名手
和夫 浜野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Konishi Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Chemical Industries Co Ltd filed Critical Konishi Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP1340700A priority Critical patent/JPH082862B2/ja
Priority to DE69008154T priority patent/DE69008154T2/de
Priority to PCT/JP1990/001179 priority patent/WO1991004245A1/ja
Priority to US07/678,332 priority patent/US5189223A/en
Priority to EP90913547A priority patent/EP0443046B1/en
Priority to PCT/JP1990/001740 priority patent/WO1991009839A1/ja
Priority to DE69031272T priority patent/DE69031272T2/de
Priority to EP91901562A priority patent/EP0461272B1/en
Publication of JPH03206074A publication Critical patent/JPH03206074A/ja
Priority to US07/904,887 priority patent/US5241121A/en
Publication of JPH082862B2 publication Critical patent/JPH082862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高純度4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン(以下「4,4′−DDS」という)の製造法に関す
る。
従来技術及びその課題 近年、4,4′−DDSは、繊維、樹脂等の化学工業の分野
での需要が増大し、しかも各分野に於てより高純度のも
のが要求されるようになってきている。
4,4′−DDSの製造法としては、フェノールとスルホン
化剤又はフェノールスルホン酸とを上記原料物質及び生
成4,4′−DDSを溶解するジクロルベンゼン等の溶剤の存
在下に脱水反応させる方法が知られている。しかしなが
ら該方法による時は、目的物である4,4′−DDSが副生物
である異性体2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
(以下2,4′−DDS」という)と溶液状態で異性化平衡を
有する為に、得られる粗製品中には20〜30重量%もの多
量の2,4′−DDSが不純物として含有される。
そこで、本発明者は先に4,4′−DDSを高純度且つ高収
率で収得する方法として、フェノールと硫酸とを溶剤の
存在下に脱水反応させ、次で反応溶液から溶剤を徐々に
除去しつつ副生2,4′−DDSを4,4′−DDSに異性化するこ
とにより、高純度の4,4′−DDSを製造する方法(特公昭
55−8972号公報)を提案した。この方法は、4,4′−DDS
と2,4′−DDSとの溶剤に対する溶解度の差を利用し、溶
剤を徐々に除去して4,4′−DDSのみを系外に析出させる
ことにより溶液中での異性化平衡を移行させて副生2,
4′−DDSの4,4′−DDSへの異性化を進めて4,4′−DDSの
純度及び収率の向上を図るものである。しかしながら上
記方法によると溶剤除去に伴い反応生成物は溶融状態か
ら固化し、結果として流動性のない粘稠な固体となる為
に製造には特殊な攪拌装置が必要となり、装置の大型化
が困難である。
特開昭64−9970号公報には脂肪族炭化水素系懸濁剤及
び共沸剤の存在下にフェノールと硫酸とを脱水反応さ
せ、次いで反応混合物を懸濁剤と共に加熱して異性化さ
せる方法が提案されている。しかし上記方法では、異性
化を充分に制御された温度条件下に高い温度と長い時間
をかけて行わない限り、2,4′−DDSの異性化を実質的に
完結させて4,4′−DDSを高純度で収得することは出来な
い。更に、懸濁剤の存在下に異性化させるために装置容
量が大となり、熱的にも不経済となるのを免れ得ない。
課題を解決するための手段 本発明は、上記問題を解決して、従来法に比してより
簡便な方法で高純度の4,4′−DDSを収得すべく成された
ものである。
即ち、本発明は、4,4′−DDS結晶粉末と2,4′−DDS結
晶粉末とを含み、且つ少くとも後者粉末に酸触媒が吸着
されている結晶粉末混合物を、120〜200℃に加熱して2,
4′−DDS結晶を4,4′−DDSに異性化させることを特徴と
する高純度4,4′−DDSの製造方法に係るものである。
本発明者の研究によれば、4,4′−DDS及び2,4′−DDS
の結晶粉末を含有し且つ少くとも後者結晶粉末に酸触媒
が吸着されている結晶粉末混合物を固相で即ち結晶を溶
解又は分散する液媒の不存在下に、異性化温度以上に加
熱すると2,4′−DDSが4,4′−DDSに容易に異性化され、
4,4′−DDSが高純度で収得できることが見出された。本
発明の固相異性化は溶媒や分散液媒を含まないサラサラ
の状態にある4,4′−DDS及び2,4′−DDSの結晶粉末を攪
拌しながら進行させることができ、従って粘稠化の問題
を伴うことがないのみでなく、比較的低い異性化温度で
比較的短時間に完結させることができ、また装置容量的
にも熱的にも極めて経済的で且つ簡便である。従来2,
4′−DDSの4,4′−DDSへの異性化は、結晶を液相中で即
ち結晶を溶解する溶剤又は懸濁する懸濁媒の存在下に行
うことが不可欠とされており、固相で異性化を行い得る
との報告は全くなく本発明者の実験により始めて明らか
にされた所である。殊に本発明の方法は、フェノールと
スルホン化剤又はフェノールスルホン酸とを脱水反応し
て得られる4,4′−DDSと2,4′−DDSとの反応混合物に有
利に適用できる。即ち上記反応混合物は4,4′−DDSと副
生する2,4′−DDSとの結晶が液状分散媒に溶解又は懸濁
した状態で得られるが、これを固液分離すると、反応中
間体として生成したフェノールスルホン酸が吸着含有さ
れた4,4′−DDS及び2,4′−DDSの結晶粉末混合物が得ら
れ、上記吸着されたフェノールスルホン酸が異性化反応
の酸触媒として有利に作用するという事実が見出され
た。従って本発明によれば固液分離して得られる結晶粉
末混合物をそのまま異性化反応させることができる。
本発明において用いられる4,4′−DDSと2,4′−DDSと
の結晶粉末混合物は、その製造方法に関係なく使用され
得る。好ましくは上記の如くフェノールとスルホン化剤
又はフェノールスルホン酸との脱水反応から得られるも
のを用いるのが有利である。上記脱水反応は、フェノー
ルとスルホン化剤又はフェノールスルホン酸とを溶剤中
で又は懸濁媒中で副生する水を留去しつつ加熱すること
により行われる。脱水反応の生成物は、溶剤中で反応さ
せたときは、通常20〜30重量%の副生2,4′−DDSを、ま
た懸濁媒中で反応させたときは通常5〜10重量%の副生
2,4′−DDSを含有する。反応生成物は使用した溶剤又は
懸濁媒に溶解又は懸濁した状態で得られるが、これを固
液分離して結晶粉末混合物とし、本発明の原料に供すれ
ばよい。
上記脱水反応に用いられるスルホン化剤としては、従
来公知のものを広く使用でき、例えば濃硫酸、無水硫
酸、発煙硫酸、クロルスルホン酸等が挙げられる。フェ
ノールとスルホン化剤又はフェノールスルホン酸との使
用割合は、特に限定されず広い範囲から適宜選択される
が、通常両者を化学量論的割合若しくその近傍或いは前
者を後者に対し過剰量使用するのが好ましい。
上記脱水反応は生成する結晶を溶解し得る溶剤又は懸
濁し得る懸濁媒の存在下に行われる。溶剤としては、例
えばクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロルベ
ンゼン、クロルトルエン、ジエチルベンゼン、デカリ
ン、テトラリン、テトラクロルエタン等が挙げられる。
また、懸濁媒としては本発明者が先に開発し特願平1−
239523号として出願した発明に記載のメシチレンや、特
開昭64−9970号に記載の直鎖又は枝分れ脂肪族炭化水素
及び脂肪族ハロ炭化水素を用いることができる。脂肪族
系懸濁媒を用いる時は上記公開公報の記載に従い共沸剤
を用いて副生する水を系列に除去する必要がある。上記
反応液媒の使用量は、反応系を攪拌するのに充分で、還
流可能な程度の液量以上であれば特に限定されない。通
常経済性の面からフェノールの量に対し5倍量程度まで
の量で用いられるが、これをこえて用いても差つかえな
い。
脱水反応は、従来の方法に従い行えばよい。通常攪拌
下反応液媒を還流しながら生成水を分離除去して行われ
る。反応温度としては、通常120〜220℃の範囲から適当
な温度を適宜選択すればよい。さらに詳細な反応条件
は、特公昭38−5274号、同43−24660号、同47−43936
号、同55−8972号、特開昭61−243060号、同64−9970号
等に記載されているものと同様である。メシチレン中で
生成DDSを懸濁させつつ脱水反応を進行させるときは、
特に好ましくは140〜165℃という比較的低い温度で攪拌
下に副生水をメシチレンと共に共沸蒸留して水を分離除
去しメシチレンを還流させながら行われる。メシチレン
中で脱水反応を行うときには、他の懸濁媒又は溶剤中で
行うときに比して、攪拌容易にして生成DDSを微細粒子
として安定に懸濁させることができ、しかも反応系の昇
温速度等に特別に注意を払う必要がなく温度管理を容易
に行える為に有利である。また、得られるDDSは、薄い
ピンクのサラサラの粉末で4,4′−DDSの純度も高く、高
収率で得られ、本発明の方法に都合よく適用される。
次に、上記のようにして得られた反応液からDDS結晶
粉末混合物を分離する方法としては、特に限定されず、
公知の各種方法を採用することができる。例えば過
法、デカンテーション法、蒸留回収、瞬間乾燥等の常法
により行えばよい。このとき、過法、デカンテーショ
ン法に際し、反応液中の結晶が少ない場合には、冷却等
により結晶量を増大させた後に実施すればよい。得られ
た固相が塊状の場合には、粉砕して粉末状とすればよ
い。液体成分は、結晶粉末がサラサラの状態となる程度
に分離除去すればよい。また、メシチレン中の脱水反応
による反応液を過もしくはデカンテーションした場合
に得られる液は、無色透明でそのまま有効に再利用す
ることができる。
本発明の方法では、DDS結晶粉末混合物を酸触媒の存
在下に加熱して2,4′−DDSの4,4′−DDSへの異性化反応
を行う。このとき、前述したような脱水反応により得ら
れるDDS結晶は、通常脱水反応の中間体として生成する
或いは原料として用いたフェノールスルホン酸を吸着含
有しており、これが異性化反応の酸触媒として作用する
為に本発明の方法にそのまま有利に用いることができ
る。しかし本発明の異性化法は、これらDDSに限られる
ことなく、他のあらゆる方法で得られる4,4′−DDSと2,
4′−DDSの結晶粉末混合物にも適用し得る。このとき、
DDS結晶粉末混合物が酸触媒を吸着含有しないとき或い
は脱水反応により得られた結晶粉末混合物であっても更
に酸触媒量を大としようとする時は、酸触媒をDDS結晶
粉末混合物或いは少なくとも2,4′−DDSに吸着含有させ
ればよい。この場合の酸触媒としては、フェノールスル
ホン酸の他にベンゼンスルホン酸、ベンゼンジスルホン
酸、クロルベンゼンスルホン酸等がある。酸触媒の使用
量は、異性化反応を促進するに必要な触媒量から広い範
囲に亘ることができる。通常例えばDDS結晶粉末混合物
に対して0.5〜5重量%程度とするのがよい。
本発明における異性化反応は、サラサラの結晶粉末を
適宜攪拌し乍ら120〜200℃程度、より好ましくは140〜1
80℃で攪拌下に加熱することにより行われる。異性化反
応は密閉容器中で行っても開放容器中で行ってもよい
が、結晶粉末が液体成分を吸着含有する場合には開放容
器中で異性化して異性化の進行と共に液体成分除去して
もよい。また減圧下に異性化して結晶粉末に吸着された
液体成分の除去を促進してもよい。上記異性化反応は、
反応生成物の空気酸化を防ぐ目的で、窒素等の不活性ガ
スの雰囲気下で行うのが特に好ましい。通常異性化反応
は、1〜10時間程度でほぼ完結する。斯くして本発明に
よれば4,4′−DDSを液相成分を含まないサラサラの結晶
粉末として高純度高収率で収得でき、異性化後に溶剤や
懸濁媒を分離除去する必要はない。
実 施 例 以下に実施例を示し、本発明の特徴とするところを一
層明確なものとする。
実施例1 フェノール2.02モル及びメシチレン190mlの混合物に
攪拌下98%硫酸1.0モルを滴下後、200℃の油浴により加
熱し、昇温した。145℃付近で反応液が沸騰を始めた。
留出物は、コンデンサーで凝縮されトラップで2相に分
離された。上相の有機相は連続的に反応機に戻された。
留出が始まってから約4時間後、反応系は165℃とな
り、トラップで除去された下相の水量は38mlとなった。
更に2時間経過後、反応系の温度、水量に実質上の変化
はなく、脱水反応の実質上の完了が確認された。
次に、油浴の温度を165℃に固定し、反応系の減圧度
を調節することにより30分間を要して、液相の実質上の
全てを回収し、その後窒素にて常圧に戻した。斯くして
本発明の原料物質である下記組成のフェノールスルホン
酸を吸着した結晶粉末混合物を得た。
4,4′−DDS 91.6% 2,4′−DDS 6.1% トリヒドロキシトリフェニルジスルホン (以下「トリ体」という) 2.3% 〔高速液体クロマトグラフイー(HPLC)により測定〕 この結晶粉末混合物を更に加熱を継続して165℃で3
時間加熱して異性化反応を終えた。得られた最終生成物
の組成は、重量比で 4,4′−DDS 97.0% 2,4′−DDS 1.6% トリ体 1.4% であった。また、硫酸に対する収率は、上記3成分合計
で98.2%であり、4,4′−DDSで95.3%であった。
実施例2 液相回収時の油浴の温度を180℃とした以外は実施例
1と同様にして結晶粉末混合物を得、これを実施例1と
同条件下に加熱して異性化した。最終生成物の組成は、
HPLCにより、重量比で 4,4′−DDS 95.5% 2,4′−DDS 2.3% トリ体 2.2% であった。また、硫酸に対する収率は、上記3成分合計
で98.0%であり、4,4′−DDSで93.6%であった。
実施例3 フェノールを2.10モルとした以外は実施例1と同様に
して結晶粉末混合物を得、これを実施例1と同条件下に
加熱して異性化した。最終生成物の組成は、HPLCによ
り、重量比で 4,4′−DDS 96.7% 2,4′−DDS 1.9% トリ体 1.4% であった。また、硫酸に対する収率は、上記3成分合計
で96.5%であり、4,4′−DDSで93.3%であった。
実施例4 フェノールを2.20モルとした以外は実施例1と同様に
して結晶粉末混合物を得、これを実施例1と同条件下に
加熱して異性化した。最終生成物の組成は、HPLCによ
り、重量比で 4,4′−DDS 96.6% 2,4′−DDS 2.1% トリ体 1.3% であった。また、硫酸に対する収率は、上記3成分合計
で95.9%であり、4,4′−DDSで92.6%であった。
実施例5 実施例1と同様に脱水反応を行った後、スラリー化し
ている反応液(A)を160℃で過して固液分離した。
得られた固相(結晶)(B)は、165℃油浴中の反応機
で減圧下、15分間付着メシチレン等を留去した後、更に
減圧密封下で同温度で3時間加熱攪拌して異性化を完結
させた(C)。
尚、上記固相(B)中には、フェノールスルホン酸が
2.5重量%存在し、また固相(B)から分離された液
(D)は、無色透明でフェノールスルホン酸を検出され
なかった。
上記(A)〜(C)の各段階における収率(対使用硫
酸)及びHPLCによる生成物の組成を第1表に示す。ま
た、(C)の段階における4,4′−DDSの収率は92.6%で
あった。
実施例6 フェノール2.08モル及びオルソジクロルベンゼン190m
lの混合物に攪拌下98%硫酸1.0モルを滴下後昇温した。
150℃付近で反応液の留出が始まった。この留出物は、
凝縮されトラップで2相に分離された。下相の有機相は
連続的に反応装置に戻された。昇温から約5時間後、反
応系は179℃となり、水の生成が停止し、トラップで除
去された水量が37mlで一定化した段階で得られた反応生
成物にオルソジクロルベンゼン150mlを追加後、冷却し
スラリー化させた。50℃で過して固液分離した。斯く
して本発明の原料物質である下記組成のフェノールスル
ホン酸を吸着した結晶粉末混合物を得た。
4,4′−DDS 80.3% 2,4′−DDS 17.7% トリ体 2.0% この結晶粉末混合物を165℃油浴中の反応機で減圧下30
分間で付着溶剤等を留去した後、更に窒素雰囲気下常圧
にて165℃で6時間加熱攪拌して異性化を完結させた。
最終生成物の組成は、HPLCにより、重量比で 4,4′−DDS 96.2% 2,4′−DDS 2.1% トリ体 1.7% であった。また硫酸に対する収率は、上記3成分合計で
83.0%であり、4,4′−DDSで79.8%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン
    結晶粉末と2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン結
    晶粉末とを含み、且つ少くとも後者粉末に酸触媒が吸着
    されている結晶粉末混合物を120〜200℃に加熱して2,
    4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン結晶を4,4′−ジ
    ヒドロキシジフェニルスルホンに異性化させることを特
    徴とする高純度4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
    ンの製造方法。
  2. 【請求項2】フェノールとスルホン化剤又はフェノール
    スルホン酸とを、生成するジヒドロキシジフェニルスル
    ホン結晶を溶解又は懸濁させる液状分散媒の存在下に脱
    水反応させ、得られる反応物溶液又は懸濁液から4,4′
    −ジヒドロキシジフェニルスルホン結晶粉末と2,4′−
    ジヒドロキシジフェニルスルホンとを含み且つフェノー
    ルスルホン酸が吸着された結晶粉末混合物を分離し、該
    混合物を請求項1に従い加熱して異性化反応させること
    を特徴とする高純度4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
    ルホンの製造方法。
  3. 【請求項3】液状分散媒がジヒドロキシジフェニルスル
    ホンに対する溶剤である請求項に記載の方法。
  4. 【請求項4】液状分散媒がジヒドロキシジフェニルスル
    ホンを懸濁させる懸濁媒である請求項に記載の方法。
  5. 【請求項5】懸濁媒がメシチレンである請求項に記載
    の方法。
JP1340700A 1989-09-14 1989-12-29 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法 Expired - Lifetime JPH082862B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1340700A JPH082862B2 (ja) 1989-12-29 1989-12-29 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法
DE69008154T DE69008154T2 (de) 1989-09-14 1990-09-14 Verfahren zur herstellung von 4,4'-dihydroxydiphenyl-sulfonen.
PCT/JP1990/001179 WO1991004245A1 (en) 1989-09-14 1990-09-14 Process for preparing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
US07/678,332 US5189223A (en) 1989-09-14 1990-09-14 Process for preparation of 4,4'-dihydroxydiphenylsulfone
EP90913547A EP0443046B1 (en) 1989-09-14 1990-09-14 Process for preparing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
PCT/JP1990/001740 WO1991009839A1 (en) 1989-12-29 1990-12-28 Process for producing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
DE69031272T DE69031272T2 (de) 1989-12-29 1990-12-28 Verfahren zur herstellung von 4,4'-dihydroxydiphenylsulfon
EP91901562A EP0461272B1 (en) 1989-12-29 1990-12-28 Process for producing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
US07/904,887 US5241121A (en) 1989-12-29 1992-06-25 Process for preparation of 4,4'-dihydroxydiphenylsulfone

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1340700A JPH082862B2 (ja) 1989-12-29 1989-12-29 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03206074A JPH03206074A (ja) 1991-09-09
JPH082862B2 true JPH082862B2 (ja) 1996-01-17

Family

ID=18339477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1340700A Expired - Lifetime JPH082862B2 (ja) 1989-09-14 1989-12-29 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH082862B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104956A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Konishi Kagaku Ind Co Ltd ジヒドロキシジフェニルスルホン異性体混合物の製造方法
JP4513256B2 (ja) * 2001-12-04 2010-07-28 三菱化学株式会社 トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03206074A (ja) 1991-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4162270A (en) Process for producing 4,4'-dihydroxydiphenylsulfone of high purity
EP0220004B1 (en) Process for synthesizing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
EP0109033A2 (en) Purification of bisphenol-A
JPH082862B2 (ja) 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法
JPH04145061A (ja) 高純度4,4´―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造法
JPH0460466B2 (ja)
JPH082861B2 (ja) 高純度4,4’―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法
US5241121A (en) Process for preparation of 4,4'-dihydroxydiphenylsulfone
EP0443046B1 (en) Process for preparing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
EP0461272B1 (en) Process for producing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
JPH10500941A (ja) アミドカルボン酸の精製
JPH1025277A (ja) ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法
US5041677A (en) Process for synthesizing 4,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
KR940000654B1 (ko) 비스(3-니트로페녹시)화합물의 제조법
JPH0322376B2 (ja)
JPS6023338A (ja) 高純度p,p′−ビフエノ−ルの製造方法
JP4496381B2 (ja) 高純度4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造方法
JP2584814B2 (ja) 4,4’‐ジエチルビフェニルの分離方法
JPH0791261B2 (ja) 4,4′―ジヒドロキシジフェニルスルホンの製造法
JP3772009B2 (ja) アダマンタノンの製造方法
US4507240A (en) Process for purifying crude monochloro- and monobromoanthraquinone
JP2750761B2 (ja) 包接錯体を利用した置換芳香族異性体の分離方法
JP2002145851A (ja) 4,4’−ビスフェノールスルホンの製造方法
JPS6136253A (ja) 4,4’−ジヒドロキシジフエニルスルホンの製造法
JP3269938B2 (ja) m−エチルフェノールの分離精製方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term