JPH0828583A - 軸受用保持具 - Google Patents

軸受用保持具

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Publication number
JPH0828583A
JPH0828583A JP16561794A JP16561794A JPH0828583A JP H0828583 A JPH0828583 A JP H0828583A JP 16561794 A JP16561794 A JP 16561794A JP 16561794 A JP16561794 A JP 16561794A JP H0828583 A JPH0828583 A JP H0828583A
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JP
Japan
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bearing
outer peripheral
peripheral surface
ring bodies
fitted
Prior art date
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Pending
Application number
JP16561794A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Mochizuki
正典 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISEL Co Ltd
Original Assignee
ISEL Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外周面を円柱状表面とした非調心型の軸受を、
内周面が球面状に形成された軸受箱に収容保持させ且つ
調心機能を持たせることができるようにすること。 【構成】外周面が円柱状表面に形成された非調心型の軸
受(3) に外嵌される軸受用保持具であって、前記軸受
(3) の外周面にその両側から圧入外嵌させた一対のリン
グ体(2a)(2b)からなり、これらリング体(2a)(2b)の外周
面を相互に対称で且つ一様に連続した球面状に形成した
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用分野】本発明は、ラジアル荷重用の非調心型軸受
(転がり軸受や円筒形のすべり軸受等)を、内周面が球
面状に形成された軸受箱に球面対偶状態に収容保持させ
て調心機能を持たせる為の軸受用保持具に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術及び課題】従来、図1及び図2に示すよう
に、ピロー形ユニットと称する軸受具がある。これの軸
受箱(K) は、環状部(13)の下端部に一対のネジ止め用の
ベース部(12)(12)が突出した構成となっており、前記環
状部(13)内に、非調心型の玉軸受(3a)が収容される。そ
して、この玉軸受(3a)の外輪(31)の外周面は、図2に示
すように、その断面が左右対称な球面状に形成され、こ
れが、前記環状部(13)に形成した球面状内周面に摺動可
能に対接する。このものでは、前記玉軸受(3a)の内輪(3
2)に固着した軸が回転中に撓んだ場合でも、玉軸受(3a)
が環状部(13)に対して球面対偶状態となっていることか
ら、この軸及び前記玉軸受(3a)の偏心が許容された状態
で前記回転し、これにより、軸及び玉軸受(3a)等の各部
に無理な力が作用しない。従って、前記各部の偏摩耗等
が防止される。
【0003】ところが、このものでは、上記玉軸受(3a)
として、外輪(31)の外周面を球面状とした特殊なものを
用意する必要があり、この玉軸受(3a)が比較的高価なも
のとなり易い。一方、玉軸受(3a)としては、通常、外輪
(31)の外周面を円柱状表面とした一般的なものがあり、
比較的安価であることから、これを使用したいが、環状
部(13)の内周面が球面状であるから、そのままでは、上
記ピロー形ユニットに組みつけることができない。又、
上記と同様に外周面を円柱状表面とした円筒形すべり軸
受(3c)も考えられるが、これも同様の理由により組みつ
けられない。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、外周面を円柱状表面とした非調心型の軸受
を、内周面が球面状に形成された軸受箱に収容保持させ
且つ調心機能を持たせることができるようにすることを
その課題とする。
【0005】
【技術的手段】上記課題を解決するために講じた本発明
の技術的手段は、『外周面が円柱状表面に形成された非
調心型の軸受(3) に外嵌される軸受用保持具であって、
前記軸受(3) の外周面にその両側から圧入外嵌させた一
対のリング体(2a)(2b)からなり、これらリング体(2a)(2
b)の外周面を相互に対称で且つ一様に連続する球面状に
形成した』ことである。
【0006】
【作用及び効果】本発明の上記技術的手段は次のように
作用する。このものでは、軸受(3) の外周面にその両側
からリング体(2a)(2b)を圧入外嵌させることにより、こ
れらリング体(2a)(2b)と軸受(3) とが一体化される。そ
して、これらリング体(2a)(2b)の外周面が相互に対称で
且つ一様に連続する球面状に形成されていることから、
これに適合する球面状内周面を具備する軸受箱に、前記
一体化状態のリング体(2a)(2b)及び軸受(3) を収容する
と、軸受(3) がリング体(2a)(2b)を介して前記軸受箱に
対して球面対偶状態となる。従って、この保持具、つま
り、前記リング体(2a)(2b)を使用することにより、上記
した外輪外周面が円柱状表面の軸受(3) に調心機能を持
たせることができる。
【0007】又、このものでは、リング体(2a)(2b)が別
体となっているから、軸受(3) に嵌め込み易い。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。この実施例は、図3及び図4に示すように、既述従
来例と同様のピロー形ユニットに実施したものである。
尚、既述の軸受(3) として針状ころ軸受(3b)を使用して
いる。
【0009】[各部の構成について]これの軸受箱(K)
は、既述従来例と同様に、針状ころ軸受(3b)を保持させ
た環状部(13)の下端部に一対のネジ止め用のベース部(1
2)(12)が突出した構成であり、前記環状部(13)の内周面
(14)は、図4に示すように、その断面が左右対称な球面
状に形成されている。そして、前記内周面(14)には、図
3に示すように、上下に対称な一対の切欠部(11)(11)が
水平方向に対向形成され、各切欠部(11)は、図5に示す
ように、内周面(14)の断面中央から環状部(13)の一側に
形成され、その底壁が軸線と平行となっている。尚、こ
の切欠部(11)の上下方向幅は、後述のリング体(2a)(2b)
の各軸線方向幅の総和より僅かに大きく設定されてい
る。
【0010】そして、上記針状ころ軸受(3b)の外輪(31)
には、図3及び図4に示すように、一対のリング体(2a)
(2b)が密に外嵌されて内側端縁部相互が対接し、夫々の
外側端縁部には、上記外輪(31)の端面に対接する態様の
環状のストッパー片(21)が突出している。そして、これ
らリング体(2a)(2b)の外周面(20a)(20b)は、相互に対称
で且つ上記内周面(14)に略一致する球面状に形成され、
これらの嵌合公差は、H7/h7程度の中間ばめに設定
されている。これにより、リング体(2a)(2b)が環状部(1
3)内で摺動可能となっている。
【0011】尚、リング体(2a)(2b)の外周面(20a)(20b)
には、弗素樹脂がコーティングされており、これによ
り、これらリング体(2a)(2b)の環状部(13)に対する摺動
がスムーズとなっている。 [組立の実際について]上記構成のピロー形ユニットの
組み立てに際しては、針状ころ軸受(3b)にその両側から
リング体(2a)(2b)を嵌め込んで上記した外嵌状態とす
る。このとき、針状ころ軸受(3b)とリング体(2a)(2b)と
の嵌合公差は、H7/h7程度の中間ばめであることか
ら、これらリング体(2a)(2b)内に針状ころ軸受(3b)が圧
入された状態で、これらが一体化される。又、上記スト
ッパー片(21)(21)により、リング体(2a)(2b)に対して針
状ころ軸受(3b)が位置決めされる。そして、これらリン
グ体(2a)(2b)を、環状部(13)に対して直角な姿勢(水平
姿勢)とした状態で、図5に示すように、上記切欠部(1
1)(11)内に挿入すると、上記外周面(20a)(20b)と内周面
(14)の球面相互が略一致した状態となり、前記挿入状態
から図4の二点鎖線に示すように回動させると、リング
体(2a)(2b)が環状部(13)内にセットされる。このセット
状態では、外周面(20a)(20b)と内周面(14)の相互が摺動
可能に対接した状態、つまり、リング体(2a)(2b)と針状
ころ軸受(3b)とが球面対偶状態となる。
【0012】[変形例について] .上記実施例では、軸受箱(K) に上記球面状内周面を
形成したが、図6に示すように、この軸受箱(K) とは別
体のリング部材(R) の内周面を球面状とし、これに上記
リング体(2a)(2b)を保持させる構成としてもよい。この
場合、前記リング部材(R) を、軸線に対して平行な内周
面を形成した環状部(13)内に圧入する構成が採用でき
る。
【0013】.軸受(3) としては、外周面が円柱状表
面の軸受であるかぎり、他の転がり軸受やすべり軸受を
使用できることはいうまでもない。つまり、図6に示す
ような玉軸受(3a)や、図7に示すような円筒形すべり軸
受(3c)でもよい。更に、前記円筒形すべり軸受(3c)とし
て、図8に示すような帯状板を円筒形に曲げ成形した所
謂、巻きブッシュ(B) を使用してもよい。この巻きブッ
シュ(B) の場合、これに(2a)(2b)を圧入する際にそのス
リット部(B1)により縮小され易いから、圧入に要する力
が少なくてすむ。尚、この円筒形すべり軸受(3c)は、金
属製でも合成樹脂製でもよいことはいうまでもない。
【0014】.軸受(3) に外嵌させたリング体(2a)(2
b)を環状部(13)に収容させる為の構成は、上記実施例の
ものに限定されるものではなく、他の公知の構成が採用
可能である。 .上記ピロー形ユニット以外の軸受箱(K) に実施して
もよいことは言うまでもない。
【0015】.リング体(2a)(2b)の軸受(3) への外嵌
状態に於いて、これらリング体(2a)(2b)の外周面が一様
に連続する球面状、つまり、前記外周面相互が同一球面
上に位置する形状であるかぎり、これらリング体(2a)(2
b)の内側端縁部間に間隙が形成される構成であってもよ
い。 .ストッパー片(21)は、環状でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例における軸受保持具の正面図
【図2】これの要部断面図
【図3】本願発明実施例の軸受保持具の正面図
【図4】これのXーX断面図
【図5】環状部(13)とリング体(2a)(2b)の組み立て途中
の説明図
【図6】これの変形例の断面図
【図7】円筒形すべり軸受(3c)を使用した場合の断面図
【図8】巻きブッシュ(B) の斜視図
【符号の説明】
(2a)(2b)・・・リング体 (3) ・・・軸受 (21)・・・ストッパー片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面が円柱状表面に形成された非調心
    型の軸受(3) に外嵌される軸受用保持具であって、前記
    軸受(3) の外周面にその両側から圧入外嵌させた一対の
    リング体(2a)(2b)からなり、これらリング体(2a)(2b)の
    外周面を相互に対称で且つ一様に連続する球面状に形成
    した軸受用保持具。
  2. 【請求項2】 リング体(2a)(2b)には、夫々の外側端縁
    部に軸受(3) の外周部端面に対接するストッパー片(21)
    を突出させた請求項1に記載の軸受用保持具。
JP16561794A 1994-07-18 1994-07-18 軸受用保持具 Pending JPH0828583A (ja)

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JPH0828583A true JPH0828583A (ja) 1996-02-02

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