JPH08285680A - 赤外線検出装置とその製造方法、および赤外線検出装置製造のためのエッチングモニタ - Google Patents

赤外線検出装置とその製造方法、および赤外線検出装置製造のためのエッチングモニタ

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JPH08285680A
JPH08285680A JP7066527A JP6652795A JPH08285680A JP H08285680 A JPH08285680 A JP H08285680A JP 7066527 A JP7066527 A JP 7066527A JP 6652795 A JP6652795 A JP 6652795A JP H08285680 A JPH08285680 A JP H08285680A
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Junji Nakanishi
淳治 中西
Osamu Kaneda
修 兼田
Tomohiro Ishikawa
智広 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線撮像装置の赤外線検知部の支持体の支
持強度をあげる。更に微細赤外線検知部の検知感度をあ
げる。更に赤外線検知部アレーの各素子間の分離を強化
し微細化を可能とする。 【構成】 シリコン基板またはその主表面上に形成され
た空洞上にある絶縁部材に搭載された赤外線検知部と、
この絶縁部材を空洞上に保持する橋部とを備え、この橋
部および絶縁部材の少なくとも一方の断面形状が段差を
有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、赤外線検出装置及び
その製造方法に関するものである。さらにまた赤外線検
出装置の製造に用いるエッチングモニタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図30は特開平3−94127号公報に
示された従来の赤外線センサである。図30aはその要
部の平面図、図30bは図30aのAA断面図である。
図において、1は半導体基板で、(100)面を主平面
とするシリコン基板である。2は半導体基板1の主表面
全域に形成されたメンブレン(膜)で、窒化シリコン膜
は減圧CVD法で膜厚200nmに形成されたものであ
る。3はメンブレン2の表面に形成されたダイオードで
温度検出用センサとして用いられる。ダイオード3は膜
厚200nmの多結晶シリコンにボロンと砒素をドープ
されたP,N半導体層4、5のPN接合部により形成さ
れている。
【0003】6はこのダイオード3を覆って全表面上に
形成された保護膜で、減圧CVD法等による膜厚200
nmの窒化シリコン膜である。7は開口部で、後述の熱
絶縁室8を形成するためにエッチング液を注入するため
の開口で、保護膜6及びメンブレン2を貫通してシリコ
ン基板1に到達するよう形成されている。開口部7は少
なくとも2つ、ダイオード3を挟んでほぼ対称に設けら
れている。このとき開口部7によって残されたメンブレ
ン2の形状は線対称もしくは点対称な平面対称形状に形
成されている。ダイオード3はこのような対称形に形成
されたメンブレン2の対称軸上もしくは対称点上に設け
られている。8は熱絶縁室で、後述の赤外線吸収膜9と
シリコン基板との熱絶縁を行うための空洞である。9は
赤外線吸収膜で、ダイオード3を含む受光領域上に金黒
等が蒸着されて形成されている。
【0004】熱絶縁室8は開口部7からアルカリ性溶
液、例えば水酸化カリウム水溶液からなるエッチング溶
液を注入し異方性エッチングにより形成される。シリコ
ン基板1がエッチングされる領域は、予めシリコン基板
1とメンブレン2との間に膜厚70nmの多結晶シリコ
ンからなる犠牲層領域を形成することにより限定され
る。
【0005】このような構成とすることにより、シリコ
ン基板1上の主表面を片面処理することにより赤外線セ
ンサを製作できるため、赤外線センサのサイズを微細化
した場合でも、温度センサとして機能するダイオード3
とメンブレン2との位置合わせを簡単に正確におこなう
ことができるので、安定した検出精度の赤外線センサが
実現できる。
【0006】次にこの赤外線センサの動作について説明
する。赤外線がセンサに照射されると、赤外線は赤外線
吸収膜9に吸収され、メンブレン2の温度上昇を生じ、
ダイオード3によってこれが電気信号に変換される。こ
の時メンブレン2の裏側にシリコン基板1への熱伝達を
防止する熱絶縁室8を設けたので、受光部の温度検出を
効率よく行うことができる。
【0007】図31は赤外線センサの他の従来例で、P
N接合ダイオード3の両側にP型及びN型の半導体リー
ド4a、4b、5a、5bが分岐するように形成されて
いる。これによりP型、N型のリードの温度に関係なく
ダイオードの温度特性が検出される。この装置はエッチ
ングホール7からエッチングにより中空構造をつくり、
形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように検知部分
(PN接合部分)と基板とは熱絶縁をよくするために中
空構造を採用している。また検知部分と基板とを結ぶ橋
はできるだけ細く熱絶縁を大きく形成されている。この
様に橋部を細く薄くするとセンサの保持強度が極端に低
下するという問題点を生ずる。またこの様な構造では振
動に弱く、監視用等の可搬型に向かない等の問題点があ
る。
【0009】また高密度の検出装置を形成使用しようと
すると、赤外線検知部が微小化され、光感度が低下する
という問題がある。
【0010】またマトリクス状に微細な赤外線検知部を
配置して撮像装置を形成するとき、素子分離のため分離
酸化膜を形成して、分離酸化膜で囲まれた内側に空洞等
を形成するが、分離酸化膜の下側部分はストレスが溜り
易く、この部分から横方向のエッチングされ、分離酸化
膜の下側にもエッチングが進み、隣接検知部とつながる
という問題がある。
【0011】また空洞のエッチング深さが正確に測れな
いという問題がある。
【0012】さらにシリコン基板上に形成する赤外線検
出装置のパターンの向きを適当に設定すると、エッチン
グパターンが広がって微細な素子構成ができないという
問題がある。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、赤外線検知部を支持する支持強
度の強い構造を提供することを第1の目標とする。また
その構造を形成するための製造方法を提供することを第
2の目的とする。また第1の目的を達成するとともに、
微細化された赤外線検知部の感度をあげること付加的な
目標とし、これを第3の目的とする、また第1の目的を
達成するとともに、微細化した素子間の分離を確実にす
る方法を提供することを付加的な目標とし、これを第4
の目的とする。また第1の目的を達成するとともに更に
微細化した高密度パターンを精度よく形成することを付
加的な目標とし、これを第5の目的とする。また第3の
目的を達成するため、製造段階でエッチング深さを確認
できる装置を提供することを第6の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる発明
は、シリコン基板と、このシリコン基板に形成された空
洞と、この空洞上部のシリコン基板表面の高さの空間に
ある絶縁部材上に設けられた赤外線検知部と、この絶縁
部材を空洞上にこの空洞の外側のシリコン基板上の部材
とこの絶縁部材を結んで保持する橋部とを備え、この橋
部および絶縁部材の少なくとも一方の断面形状が段差を
有するようにしたものである。
【0015】請求項2は、シリコン基板と、このシリコ
ン基板の主面に空洞を隔てて対向して設けられた絶縁部
材と、この絶縁部材上に設けられた赤外線検知部と、上
記シリコン基板上に立設された脚部と、この脚部に上記
絶縁部材を接続し且つ支持する橋部とを備え、上記橋
部、脚部または上記絶縁部材の少なくとも一方の断面形
状が段差を有するようにしたもので、空洞がシリコン基
板内ではなく基板より上部に設けられるものである。
【0016】請求項3に係わる発明は、請求項1または
請求項2の発明において、橋部および絶縁部材の少なく
とも一方の段差の断面形状が逆U字型となるようにした
ものである。
【0017】請求項4に係わる発明は、請求項1または
請求項2の発明において、橋部および絶縁部材の少なく
とも一方の段差の断面形状がL字型となるようにしたも
のである。
【0018】請求項5に係わる発明は、請求項1または
請求項2の発明において、赤外線検知部と空洞との光学
距離が測光波長の1/4となるようにしたものである。
【0019】請求項6に係わる発明は、請求項1または
請求項2の発明において、赤外線検知部の下部のシリコ
ン基板に形成された空洞の底に反射コートを設けるよう
にしたものである。
【0020】請求項7に係わる発明は、請求項1の発明
において、シリコン基板上に形成された分離酸化膜及び
上記分離酸化膜の下側に形成されたエッチングストッパ
とで区分されたシリコン基板領域の内側に赤外線検知部
が形成されるようにしたものである。
【0021】請求項8に係わる発明は、請求項1の発明
において、表面が(100)面であるシリコン基板上に
形成され、マトリクス状に配列される各赤外線検知部及
び橋部及び電極等の長尺方向がシリコン基板の<110
>及びそれと等価な方向となるようにしたものである。
【0022】請求項9に係わる発明は、赤外線検知部を
支持する絶縁部材と、それをシリコン基板の空洞上に、
この空洞の外側のシリコン基板上の部材と絶縁部材を結
んで保持するための橋部との部分のシリコン基板に、犠
牲層による段差パターンを形成する工程と、この段差パ
ターンを覆ってシリコン基板に絶縁層を形成する工程
と、絶縁層上に赤外線検知部を形成する工程と、この絶
縁層の絶縁部材および橋部の部分の外側周囲をエッチン
グしてエッチングホールを形成する工程と、このエッチ
ングホールから犠牲層およびシリコン基板をエッチング
して橋部および絶縁部材の少なくとも一方の断面形状に
段差と、橋部および絶縁部材の下側に空洞を形成する工
程とを備えるようにしたものである。
【0023】請求項10に係わる発明は、赤外線検知部
を支持する絶縁部材と、それをシリコン基板の空洞上
に、この空洞の外側のシリコン基板上と絶縁部材を結ん
で保持するための橋部との部分のシリコン基板に、凹部
の段差パターンを形成する工程と、この段差パターンを
覆ってシリコン基板上に犠牲層を形成する工程と、この
犠牲層を覆って絶縁層を形成する工程と、この絶縁層上
に赤外線検知部を形成する工程と、この絶縁層の絶縁部
材および橋部の部分の外側周囲をエッチングしてエッチ
ングホールを形成する工程と、このエッチングホールか
ら犠牲層およびシリコン基板をエッチングして橋部およ
び絶縁部材の少なくとも一方の断面形状に段差と、橋部
および絶縁部材の下側に空洞を形成する工程とを備える
ようにしたものである。
【0024】請求項11に係わる発明は、請求項9また
は請求項10の発明において、犠牲層をポリシリコン層
とするようにしたものである。
【0025】請求項12に係わる発明は、請求項9およ
び10の発明において、シリコン基板の表面が(10
0)面であり、エッチングホールのシリコン基板面に対
する長尺方向がシリコン基板の<110>またはそれと
等価な方向に形成されるようにしたものである。
【0026】請求項13が係わる発明は、表面が(10
0)面であるシリコン基板上の絶縁層上に、一辺が<1
10>方向或いはそれと等価な方向で、対角線の長さが
目標とするエッチング深さの2倍、またはその前後の対
角線長の、複数個の正方形のエッチピットを備えるよう
にしたものである。
【0027】請求項14に係わる発明は、表面が(10
0)面であるシリコン基板上の絶縁層上に、一辺が<1
10>方向或いはそれと等価な方向で、対角線の長さが
目標とするエッチング深さの2倍より長い正方形のエッ
チピットと、絶縁層上の正方形の各角から目標とするエ
ッチング深さに相当する間隔を有する2本のスリットマ
ークを備えるようにしたものである。
【0028】請求項15は、シリコン基板上に犠牲層を
形成する工程と、この犠牲層に段差パターンを形成する
工程と、上記犠牲層を覆って上記シリコン基板に絶縁部
材を形成する工程と、この絶縁部材上に赤外線検知部を
形成する工程と、上記絶縁部材の所定領域をエッチング
してエッチングホールを形成する工程と、このエッチン
グホールから上記犠牲層をエッチングして上記絶縁部材
の下に空洞を形成する工程により、赤外線撮像装置を製
造する方法である。
【0029】請求項16は、犠牲層の段差パターンを台
形、凹状または凸状とするものである。
【0030】
【作用】請求項1および請求項2の発明は、橋部、また
は橋部と絶縁部材の断面形状に段差をつけるようにした
ので、それらの2次断面モーメントを上げ、支持体とし
ての剛性を上げるように働く。
【0031】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明における橋部、または橋部と絶縁部材段差形状
を逆U字型としたので、それらの2次モーメントを上
げ、支持体としての剛性を上げるように働く。
【0032】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明における橋部の段差形状をL字型としたので、
その2次モーメントを上げ、支持体としての剛性を上げ
るように働く。
【0033】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2の発明において赤外線検知部と空洞との光学距離を測
光波長の1/4としたので、橋部と絶縁部材の2次断面
モーメントを上げ、支持体としての剛性を上げるように
働くとともに、空洞底面からの反射光の強度を光検知部
の位置で最大とするように働く。
【0034】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て空洞の底部に反射コートを設けたので、橋部と絶縁部
材の2次断面モーメントを上げ、支持体としての剛性を
上げるように働くとともに、空洞底面からの反射の効率
を上げるように働く。
【0035】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て赤外線検知部の周囲を囲って形成した分離酸化膜の下
側にエッチングストッパを備えるようにしたので、橋
部、または橋部と絶縁部材の2次断面モーメントを上
げ、支持体としての剛性を上げるように働くとともに、
空洞を形成する際に隣接する赤外検出部へのエッチング
による侵食を小さくするように働く。
【0036】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て赤外線検知部、橋部等の長尺方向をシリコン基板の<
110>と等価の方向としたので、橋部、または橋部と
絶縁部材の2次断面モーメントを上げ、支持体としての
剛性を上げるように働くとともに、微細パターンのエッ
チングの幅が広がらないように働く。
【0037】請求項9の発明は、シリコン基板上の犠牲
層により段差パターンを形成するようにしたので、橋部
及び絶縁部材の所定の部分にのみ段差が形成されるよう
に働く。
【0038】請求項10の発明は、シリコン基板に凹部
の段差パターンを設け、その上に犠牲層を成膜して段差
を形成するようにしたので、犠牲層をパターン化するこ
となく所定の部分にのみ段差が形成されるように働く。
【0039】請求項11の発明は、請求項第9項または
第10項の発明における犠牲層としてポリシリコン層を
用いたので、橋部及び絶縁層の所定の部分にのみ段差が
形成されるように働く。
【0040】請求項12の発明は、請求項第9項または
第10項の発明において、エッチングホールの長尺方向
をシリコン基板の<110>と等価の方向としたので、
橋部、または橋部と絶縁部材の2次断面モーメントを上
げ、支持体としての剛性を上げるように働くとともに、
エッチングホールの幅が設定パターン幅より広がらない
ように働く。
【0041】請求項13の発明は、シリコン基板の(1
00)面上の絶縁層上に設けたエッチピットをシリコン
基板の<110>と等価な方向に一辺を持つ所定のエッ
チング深さに対応する対角線長の正方形のエッチピット
としたので、第9または第10の発明の空洞形成時にお
いて、所定のエッチング深さに到達したら、エッチピッ
トにシリコン基板の(100)面と(111)面との交
線が検知されるように働く。
【0042】請求項14に係わる発明は、請求項13の
エッチピットの正方形の一辺が所定のエッチング深さに
対応するものよりも大きくし、正方形の角から所定のエ
ッチング深さに相当する間隔を有する2本のスリットマ
ークを設けるようにしたので、第9または第10の発明
の空洞形成時において、エッチングがすすむにつれて正
方形の角から対角線上にシリコン基板の(111)面の
交線が伸び、スリットマークに達した時が所定のエッチ
ング深さだと検知できるように働く。
【0043】請求項15は、シリコン基板上の犠牲層に
段差パターンを設け、その上に絶縁部材を設けるので、
段差パターンが絶縁部材に転写され、赤外線検知部を支
える絶縁部材の剛性が高められる。
【0044】請求項16は、犠牲層の段差パターンを台
形、凹状または凸状としたので、赤外線検知部を支える
絶縁部材の断面形状が変型L字型、T字型または逆U字
型となり剛性が高められる。
【0045】
【実施例】
実施例1.この発明の装置は、熱型センサによる赤外線
検出装置をマトリクス状に配列して、これにより被写体
からの赤外線像を感じて撮像する装置に関するものであ
る。図1にこの発明の赤外線検出装置の検出部の第1の
実施例の平面図を、また図2に図1のAA断面図を示
す。11はシリコン基板で、基板表面が(100)面で
ある。12はシリコン基板11上に形成された第1の絶
縁層で、膜厚0.5μmの酸化シリコン層である。13
は周辺と分離されたシート状の後述する絶縁部材42上
に形成された赤外線検知部で、その絶縁部材42の一部
である第1の絶縁層12上に形成された約50μm角の
アモルファスシリコン層等で形成されている。23は空
洞で、絶縁部材42と後述する橋部21の下のシリコン
基板に設けられ、赤外線検知部13をシリコン基板11
と熱分離するためのものである。
【0046】14は空洞23の外側のシリコン基板上の
部材の一つである水平信号線で、A1等による配線パタ
ーンが第1の絶縁層12上に100μmピッチ程度で形
成されている。15は第1の電極で、第1の絶縁層12
上に形成され赤外線検知部13の一端と水平信号線14
とを接続している。16も空洞23の外側のシリコン基
板上の部材の一つの垂直信号線で、水平信号線14と図
示していない第2の絶縁層を介して水平信号線14と交
差してやはり100μm程度のピッチで形成されてい
る。17は第2の電極で、赤外線検知部13の他の端と
垂直信号線16とを接続している。18は第3の絶縁層
で、赤外線検知部13及び水平、垂直信号線14、16
および第1、第2の電極15、17を覆って形成されて
いる。
【0047】19、20は第1及び第2のエッチングホ
ールで、水平信号線14及び垂直信号線16で取り囲ま
れた領域内で赤外線検知部13を平面形状U字形に囲
み、あるいは逆U字型に囲み、第3の絶縁層18の表面
から第1の絶縁層12を貫通してシリコン基板11表面
まで形成されている。21は絶縁部材42を空洞21上
に絶縁部材42とこの空洞21の外側のシリコン基板上
の部材である水平信号線14と、あるいは絶縁部材42
と垂直信号線16とを結んで保持するための橋部であ
る。橋部21および絶縁部材42の少なくとも一方の断
面形状は段差を有している。ここで段差とは、その断面
が逆U字型、L字型、H字型等の形状を有するもので、
平面でないことをいう。橋部21は第1及び第2のエッ
チングホール19、20の間にあり上記第1及び第3の
絶縁層12、18で第1及び第2の電極15、17が挟
持されて形成されている。このように、絶縁部材42に
搭載された赤外線検知部13は一対の橋部21により水
平信号線14と垂直信号線16との間に保持されてい
る。
【0048】次にこの赤外線検出装置の動作について説
明する。図3に赤外線撮像装置の結線図を示す。赤外線
検知部13に赤外線が照射されると、赤外線検知部13
両端の抵抗変化が生じる。これをH(水平)スキャナ4
0及びV(垂直)スキャナ41によるスイッチHn、V
nで一つの赤外線検知部13を選択し、その温度上昇に
よる抵抗変化を電圧変化としてアンプ44で増幅して端
子52で読みとることにより赤外線強度の測定が可能と
なる。図1及び図2で示すように、この装置では、赤外
線検知部13及び赤外検知部13からの取り出し電極1
5、17の下側に空洞23を設け中空構造で支持して熱
抵抗を上げ、赤外線検知部13で吸収した熱がシリコン
基板11や、外部の水平、垂直信号線14、16に急速
に逃げるのを防止して、受光部の検出感度をあげるよう
にしている。
【0049】また赤外線検知部13を支持する絶縁部材
及びそれを支持する橋部21の断面形状を段差のある形
とし、同一断面積での強度を大きくした。図4は質量が
均一な板による両端自由支持梁の撓み量を示したもので
ある。撓み量δmaxは、ヤング率をE、断面2次モー
メントをI、梁の中心に掛けられる荷重をP,梁の長さ
を1とすると、δmax=P13 /48EIで表され
る。ここで断面2次モーメントは梁の形状により異な
る。図4aに示すように、段差が断面形状平板31の場
合、断面2次モーメントIは
【0050】
【数1】
【0051】で与えられる。ここで幅W,即ち梁の長さ
1を12μm,厚みd1 =1μmとすると、I=1とな
る。図4bに示すように、段差が断面形状逆U字型32
の場合、断面2次モーメントIは
【0052】
【数2】
【0053】で与えられる。ここで上記の平板31の場
合と比較するため段差形状の断面積を同一とし、W2
4μm,d2 =1μm,W3 =1μm,d3 =4μmと
するとI=17となる。図4cに示すように、段差が断
面形状L字型33の場合、断面2次モーメントは
【0054】
【数3】
【0055】で与えられる。上記の場合と同様にして、
W=9μm,d=1μm,m=1μm,s=3μmとす
るとI=4となる。以上のことから、梁の段差が逆U字
型32、L字型33の場合は平板型31より変形に強い
ことがわかる。
【0056】以上のように橋部21および絶縁部材42
の少なくとも一方の断面形状に段差を有する赤外線検知
部13の支持部材を採用することにより、振動による変
形等にも強い赤外線検出装置を形成することができる。
【0057】なおこの実施例では光検知部を赤外線検知
部13についてのみ説明したが、これが可視領域の光を
検知する検知部であっても同様な作用効果があることは
言うまでもない。
【0058】またこの実施例1では、赤外線検知部13
をアモルファスシリコン層で形成したが他のボロメータ
型のセンサを用いても良い。また図5に示すように熱電
対型としてもよい。熱電対型センサの材料としては、ア
ルメルークロメル、銅−コンスタンタン、シリコン半導
体のPN接合等である。
【0059】またこの実施例1では、赤外線検知部13
をアモルファスシリコン層で形成したが、検知部を焦電
型としてもよい。焦電型検知部の材料としては、チタン
酸鉛、硫酸グリシン、タンタル酸リチウム、ポリ弗化ビ
ニデン等である。
【0060】実施例2.図6、図7、図8、図1及び図
2により、実施例1で示した赤外線検知部13及び橋部
21の下側が逆U字型梁で形成される赤外線検出装置の
製造方法を示す。図6において、(100)面を表面と
するシリコン基板11上に、約100μピッチのマトリ
クス状に、通常の方法により膜厚約0.5μmの分離酸
化層26を形成する。次に分離酸化層26に囲まれた領
域内に膜厚約1μmのポリシリコン層等の犠牲層による
段差パターン22を形成する。次に段差パターン22を
覆ってCVD法により酸化シリコン層等の膜厚0.5μ
mの第1の絶縁層12を形成する。次に分離酸化層上の
第1の絶縁層12上にA1層を成膜しパターニングして
図1に示す水平信号線14を形成する。次に水平信号線
14上に膜厚0.5μmの第2の絶縁層パターン15
(図示せず)を形成する。この上に水平信号線14と交
差して垂直信号線16を形成する。
【0061】次に図1に示すように、水平信号線14と
垂直信号線16に囲まれた領域内で、後から形成される
赤外線検知部13の一端と水平信号線14とを接続する
第1の電極15、及び赤外線検知部13の他端と垂直信
号線16とを接続する第2の電極17をA1等を成膜し
パターニングすることにより形成する。次にレジストマ
スクを施し、図1に示す第1の電極15及び第2の電極
17の間にアモルファスシリコン層を成膜し、赤外線検
知部13を形成する。次にCVD法により酸化シリコン
層等の図6に示す膜厚0.5μmの第3の絶縁層18を
形成する。次に図7に示すように、第3の絶縁層18表
面からシリコン基板11上まで、図1に示す水平信号線
14及び垂直信号線16で囲まれた領域内で、赤外線検
知部13とこれを水平、垂直信号線14、16に接続す
る第1、第2の電極15、17を除く部分に反応性イオ
ンエッチング法(RIE)等によりエッチングホール1
9、20を形成する。次に図8に示すように、エッチン
グホール19、20からKOH等のシリコンを異方性エ
ッチングする溶剤を注入し、犠牲層22及びシリコン基
板11をエッチングする。これにより、信号線15、1
7の下側及び赤外線検知部13の下の絶縁部材の下側に
段差と赤外線検知部13および第1及び第2の電極の下
側に底面が約50μm,深さ2〜5μm程度の空洞23
を形成する。以上の工程が完了すると、図1、図2に示
すように、絶縁部材42上に形成された赤外線検知部1
3が、空洞23上に絶縁部材42を構成する第1及び第
2の電極15、17を絶縁層12、18に挟んで形成し
た断面形状に段差がある幅約12μmの橋部21によ
り、水平及び垂直信号線14、16間に保持された構造
が形成される。
【0062】この実施例では、段差パターン22をポリ
シリコン層で形成したが、これをシリコン異方性エッチ
ング液に溶ける材料、例えば、アルミニウム、銅、クロ
ミウム、鉄、マグネシウム、バナジウム、亜鉛等とする
ことができる。これは後述する実施例でも同様である。
この時用いられる溶剤は、KOH等のアルカリ溶液の
他、ヒドラジン、TMAH等が用いられる。
【0063】次にこの製造方法の動作を説明する。シリ
コン基板表面を(100)面としたので、この垂直方向
はエッチングされ易く、空洞23はエッチングされにく
い(111)面に沿って形成される。
【0064】シリコン基板11表面の赤外線検知部13
及び電極15、17の下側に図6に示す膜厚約1μmポ
リシリコン層を用いた犠牲層による段差パターン22を
形成した後、エッチングホール19、20から44重量
%のKOH溶液でエッチングしたので、犠牲層はシリコ
ン層より約100倍も容易にエッチングされるので、空
洞23の形成時に赤外線検知部13及び電極15、17
の下側に凹部を形成することにより、絶縁部材42およ
び橋部21の断面形状に段差を容易に形成できる。
【0065】実施例3.図9に、赤外線検知部13の下
側は平板の梁とし、橋部21の下側をL字型梁で形成す
る場合の赤外線検出装置の製造工程の一部を示す断面図
を示す。また図10にその完成断面図を示す。図9に示
すように、表面が(100)面であるシリコン基板11
上に、赤外線検知部13及び第1及び第2の電極15、
17が形成される下側部分に、ポリシリコンによる犠牲
層による段差パターン22を形成するようにしたもので
ある。これを実施例2で示したようにエッチングホール
19、20からKOH等でエッチングすると図10に示
すように、L字型の橋部21が得られる。この方法によ
ると逆U字型よりは剛性は小さいが、橋部の強度は平板
型より大きく充分な保持力があり、犠牲層のパターンが
簡易であるという利点がある。
【0066】実施例4.図11に実施例1で示した赤外
線検知部13及び橋部21の下側に段差を設けた赤外線
検出装置の他の製造方法の一実施例を示す。図11に示
すように、平面が(100)面であるシリコン基板11
にフォトマスクを施し、シリコン表面の露出部分をドラ
イエッチ、または異方性エッチングして、赤外線検知部
13及び第1及び第2の電極15、17が形成される下
側部分に凹部の段差パターン47を形成する。次に、C
VD法により酸化シリコン層による第1の絶縁層12を
形成する。以下の工程は実施例2と同様であるので省略
する。図12はこのようにして形成した赤外線検出装置
の完成断面図を示す。
【0067】図11において、上記のようにシリコン基
板11上に凹部の段差パターン47を形成した後、膜厚
約70nmの更にポリシリコン層46によるパターンを
形成して橋部21の下に段差を形成すると共に空洞23
のエッチングを行う。このポリシリコン層46はシリコ
ンに比べKOHに対し100倍程度溶け易いので、ポリ
シリコンのパターンから一斉に下方に空洞23がエッチ
ングされる効果がある。この方法によれば、犠牲層のパ
ターニングの必要がなく段差の形成が簡易で、工程数を
減らすことができる。
【0068】実施例5.図13にこの発明の赤外線検出
装置の第5の実施例の断面図を示す。28は赤外線であ
る。実施例1の図2に示した断面図において、この発明
では空洞23の底面と赤外線検知部13との距離が入射
照射される赤外線28の波長の1/4としたものであ
る。例えば赤外線の波長を10μmとすると、赤外線検
知部13と空洞23の底との距離は約2.5μmであ
る。
【0069】この製造方法は、予めシリコンのエッチン
グレートを測定しておき、エッチング深さに対応したエ
ッチング時間を設定する。また後述する実施例12、1
3、14等の方法によりエッチング深さをモニタしなが
らエッチング深さを赤外線の波長の1/4に形成する。
このような構成をとることにより、上方から照射した赤
外線が赤外線検知部13を通過し空洞23の底で反射さ
れた光が赤外線検知部13の位置で最大の強度となるの
で、検出感度を向上することができる。
【0070】実施例6.図14にこの発明の赤外線検出
装置の第6の実施例の断面図を示す。29は反射膜で、
実施例1の赤外線検出装置において図2の空洞23の底
面に反射膜コートしたものである。空洞23の底は(1
00)面の反射率はそれほど高くないので反射膜29に
より反射率を高めたものである。
【0071】反射膜29の製造方法は、選択メタルCV
D法により行う。例えばWの選択CVDは、6弗化タン
グステン、水素、シランガスを用いCVD法によりタン
グステン膜を空洞23の底のシリコン面上に選択的に成
長させる。選択メタルCVD法により形成される他の反
射膜29材料としては、モリブデン、アルミニウムも可
能である。このような構成とすることにより、微細な赤
外線検知部13の場合でも効率よく検出が可能となる。
【0072】実施例7.実施例6では図14に示す反射
膜29としてタングステン、モリブデン、アルミニウム
等と純金属層を用いたが、WSi2 、TaSi2 、Ti
Si2 等のシリサイドを用いると、耐酸化腐食性に強い
という効果がある。この膜の製造方法も選択メタルCV
D法を用い、例えばタングステンを空洞23の底に形成
した後熱処理してシリサイド化する。
【0073】実施例8.実施例6における反射膜29を
金等の膜をメッキ法で形成することができる。シリコン
基板11は導電性があるので、実施例2で空洞23まで
形成された赤外線検出装置を電解液中に入れ、シリコン
基板を陰極としてメッキすると、シリコンの表面が露出
している空洞23の底面にのみ金膜を形成することがで
きる。この方法によれば、CVD装置等が必要なく、製
造コストをさげることができる。
【0074】実施例9.図15および図16に、実施例
2等における図2の空洞23のエッチング工程におい
て、エッチングが隣接する他の素子にまで広がらないよ
うにするための構造とする一実施例を示す。図15にお
いて27はエッチングストッパで、分離酸化膜26の下
側に形成されたp+層である。
【0075】この酸化分離膜26及びエッチングストッ
パ27の製造方法は、シリコン基板11上に酸化シリコ
ンを形成した後窒化シリコン層を形成し、酸化分離膜2
6の部分をパターニング除去し、この上から濃度1018
〜1020/cm3 のボロンを注入してシリコン基板に厚
み0.3〜0.5μmのp+層を形成し、エッチングス
トッパ27を形成する。つぎにこの基板を酸化処理して
エッチングストッパ上に酸化分離膜26を形成する。
【0076】エッチングストッパ27の動作は、酸化分
離膜26の下側のシリコン基板11にエッチングが進行
しようとしても、濃度1020/cm3 のp+層のエッチ
ングレートはほとんど0であるので、エッチングストッ
パ27のところでエッチングが停止し、エッチングが横
へ広がらないようにする。この構成をとることにより、
図16bに示すような分離酸化層26下へのエッチング
の食い込み部分28を生じないので、微小な素子の場合
でも隣接する素子との連結を防止することができる。
【0077】実施例10.この実施例においては、実施
例2に示す図1及び図2の赤外線検出装置の製造方法に
おいて、エッチングホール19、20を形成する方向
を、エッチングホール19、20の長手方向(図1の上
下方向)が、(100)面が表面であるシリコン基板上
で<110>方向となるようにしたものである。このよ
うにするためには、表面が(100)で、ファセットの
方向が(110)面のシリコンウエハを用いてエッチン
グホールの長手方向をファセットに対して平行或いは垂
直方向とする。
【0078】この実施例の動作は、エッチングホールを
<110>と平行な直方形とすると、エッチピットはエ
ッチングホールを下底とする逆ピラミット状となるが、
<110>方向と傾斜してエッチングホールを形成する
と、(100)面はエッチングされ易く、(111)面
はエッチングされにくいので、エッチングホールは傾斜
した長方形の頂点をむすび<110>に平行な線で結ば
れた大きな長方形の孔となってしまう。このような構成
とすることにより、エッチングホールの広がりを少なく
することができる。
【0079】実施例11.この実施例においては、図3
で示すように、シリコン基板11上に赤外線検知部13
がマトリクス状に配置されて形成される赤外線検出装置
の製造方法において、(100)が表面であるシリコン
基板11上に、赤外線検知部13の配置方向を<110
>方向に平行となるようにしたものである。この場合も
実施例13と同様な理由なので、説明を省略する。
【0080】実施例12.図17はエッチングモニタの
一実施例を示す図で、第2の実施例等の赤外線検知装置
の製造方法における図2の赤外線検知部13と空洞23
の空洞の底との距離を調節するためのものである。図1
7において29は絶縁層で、エッチングされる(10
0)面を表面とするシリコン基板11上に形成されてい
る。34、35、36はエッチピットで絶縁層29に明
けられた〔010〕或いは〔001〕の辺を一辺とする
正方形の穴である。エッチピット35の対角線の長さが
目標とするエッチング深さの2倍の寸法で、エッチピッ
ト34及び36の対角線長は、エッチピット35のもの
より短く、或いは長く形成されている。エッチピット3
4、35、36は図2のエッチングホール19、20が
形成される絶縁膜12、13上で(これが絶縁層29に
相当する)エッチングホール19、20の近くに形成さ
れる。
【0081】この様なエッチングモニタを設けることに
より、エッチング深さは次のように検知することができ
る。即ち、エッチングホール19、20からエッチング
を開始すると、図17に示すように、上方から観察する
と、エッチピット34、35、36は、エッチング開始
時の工程1ではエッチピットは正方形パターンを示して
いるが、エッチングが進み目標深さに到達した工程4で
はエッチピット34、35に(111)面に交線による
対角線が現れる。この時エッチピット36は各角から正
方形の中心に向かって部分的に(111)面の交線が延
びてきて(100)面に達して止まって台形型パターン
となっている。この時点でエッチングを停止すれば所定
の深さの空洞23が得られる。このようなモニタを設け
ることにより、目視によりエッチング深さを正確に知る
ことができる。
【0082】実施例13.図18はエッチングモニタの
他の実施例を示す図で、第2の実施例の赤外線検出装置
の製造方法における図2の赤外線検知部13と空洞23
の空洞の底との距離を調節するためのものである。この
エッチングモニタの構成も実施例12のものと同様に、
エッチングされる(100)面を表面とするシリコン基
板11上の絶縁層29上に形成された正方形のエッチピ
ット37で構成されている。この実施例においては、エ
ッチピット37の対角線長を目標とするエッチング深さ
の2倍より大きなものとし、更に正方形の各辺の各角か
らエッチング深さの距離の位置にスリットマーク38を
設けるようにしたものである。
【0083】このエッチングモニタの動作は、実施例1
2で示したように、エッチングが開始されると、エッチ
ングモニタ37の各角から正方形の中心に向かって(1
11)面の交点による筋が現れ、(100)面のところ
で止まっている。目標の深さにエッチングが到達する
と、正方形の角からの筋はスリットマーク38まで到達
するので、この時点でエッチングを停止するようにす
る。このような構成をとることにより、目視により容易
にエッチング深さを確認することができる。
【0084】実施例14.図19はエッチングモニタの
更に他の実施例の構成を示す図で、第2の実施例の赤外
線検出装置の製造方法における図2の赤外線検知部13
と空洞23の空洞の底との距離を調節するためのもので
ある。このモニタの構成は、図19に示すように、シリ
コン基板11の空洞23上の赤外線検知部13上に、空
洞23のエッチング中に赤外線28を照射するための赤
外線光源39とから構成される。
【0085】このモニタの動作は、空洞23のエッチン
グ中に、赤外線光源39から赤外線28を赤外線検知部
13に照射し、その反射光を検知装置(図示せず)でモ
ニタし、その強度が最小となる時点で空洞23のエッチ
ングを停止するようにする。この点は赤外線検知部13
による吸収が最大となる赤外線検知部13と空洞底との
距離が照射光の波長の1/4である位置だからである。
このような構成をとることによりエッチング中にエッチ
ング深さを確認することができる。
【0086】実施例15.以上の実施例における空洞2
3の大部分はシリコン基板11をエッチングして形成さ
れるものであったが、空洞23をシリコン基板11外に
形成することもできる。
【0087】図20はそのような空洞を形成するプロセ
スの途中を一画素分について示した立体視図であり、1
3は赤外線検知部、42は赤外線検知部13をその上に
設けた絶縁部材、21は絶縁部材42を脚部50に接続
し支持する橋部、22は後にエッチングに除かれて空洞
となる犠牲層、14は水平信号線、16は垂直信号線、
17は赤外線検知部13の電極であって脚部50、橋部
21を通って赤外線検知部13に接続されている。
【0088】図21は図20のAA線に沿った断面図で
ある。橋部21を形成する絶縁層42、21の断面形状
は、犠牲層22の段差が転写されることにより、L字型
の段差のある形状となり、機械的に強化された構造とな
っている。このような段差を絶縁層に作る為に犠牲層2
2も2段形状となっている。11はシリコン基板、12
は絶縁層である。赤外線検知部13と絶縁層12との距
離は入射する赤外光の波長の1/4に形成されている。
絶縁層12の表面には反射コートが設けられる。
【0089】図22は完成した一画素分の平面図であ
る。図23は図20の主要部とその断面図を示すもの
で、(a)は斜視図、(b)はBB線に沿った断面図、
(c)はAA線に沿った断面図、(d)は橋部21と脚
部50だけの斜視図である。犠牲層22が2段形状とな
っており、犠牲層22の段の部分で橋部21の断面形状
がL字型となり剛性が高められている。脚部50を犠牲
層22の角に形成したので機械的に強くなっている。
【0090】図24(a)〜(k)は、図20〜23に
示す素子の製造プロセスの説明図である。(a)はシリ
コン基板11の主表面上の厚さ6000Åの絶縁膜Si
212の上に犠牲層22を形成した状態である。犠牲
層22はCVD法により多結晶シリコンを積層して形成
する。
【0091】次いで、(b)、(c)のようにレジスト
パターン54を形成して犠牲層22をドライエッチング
して段差を作る。この実施例では段差は2μmに形成し
た。更に(d)、(e)、(f)において、レジストパ
ターンを形成し、犠牲層22を形成する。犠牲層22の
厚さは入射赤外光の波長の1/4とする。絶縁膜12上
に厚さ5000Åのアルミニウムでスパッタ法により水
平、垂直信号線を形成した後、赤外線検知部を載せる絶
縁部材42となる絶縁層を犠牲層22を覆って形成した
状態が(g)である。絶縁部材42は例えばCVD法に
よりSiO2 で1000Åの厚さで形成される。
【0092】次いで、水素を含有したCVD法による非
晶質シリコンで赤外線検知部13を、スパッタ法により
500Åの厚さのタングステンで電極17を夫々形成す
る。その上のCVD法により窒化シリコン膜18を20
00Åの厚さに形成する。この状態を(b)に示す。次
いで、レジストパターンを形成し(i)、ドライエッチ
ングによりエッチホール19を形成する(j)。最後に
エッチンホール19を通して犠牲層22の多結晶シリコ
ンを溶出させ空洞23を作る(k)。橋部21の断面形
状はL字型で剛性が高められている。
【0093】実施例16.空洞23をシリコン基板11
外に形成し、且つ橋部の断面形状をT字型として剛性を
高める実施例を図25、図26に基いて説明する。
【0094】図25は、犠牲層22上に橋部21および
絶縁部材42を形成した状態を示す図で(a)は斜視
図、(b)はAA線に沿った断面図、(c)はCC線に
沿った断面図である。橋部21および絶縁部材42の断
面形状はT字型であり、剛性が高められている。
【0095】図26(a)〜(g)は、この実施例の製
造過程の説明図である。(a)はシリコン基板11上に
CVD法により厚さ6000Åの酸化シリコン膜を形成
し、更に多結晶シリコンにより犠牲層22を形成し、犠
牲層22上にレジストパターン54を形成した状態を示
す。
【0096】次に、ドライエッチングにより多結晶シリ
コン層22に凹型の段差47を形成する(b)。その上
に更にレジストパターン54を形成し(c)、ドライエ
ッチングを行い犠牲層22を形成する(d)。
【0097】水平信号線16を例えばAlのスパッタに
より厚さ5000Åに形成した後、犠牲層22を含め全
面にCVD法により厚さ1000Åの酸化シリコン膜を
形成する。その上にCVD法により水素を含む非晶質シ
リコンで赤外線検知部13を、スパッタ法によりタング
ステン電極17を形成する(e)。その上から、CVD
法によりSiN膜18を形成する(e)。
【0098】次に、レジストパターン(図示せず)を形
成し、SiN膜18とSiO2 絶縁膜42を選択的にエ
ッチングしてエッチングホール19を形成する(f)。
エッチングホール19を通して犠牲層ポリシリコン22
をKOH溶液で溶出させて空洞23を形成する(g)。
橋部21および検知部13を載せる絶縁部材42は断面
形状がT字型に形成され、剛性が高められている。
【0099】実施例17.空洞23をシリコン基板11
外に形成し、且つ、橋部の断面形状を逆U字型として剛
性を高めた実施例の製造過程を図27(a)〜(f)に
基いて説明する。
【0100】シリコン基板11上にSiO2 絶縁膜12
とポリシリコンの犠牲層22を形成し、更に、犠牲層2
2上にレジストパターン54を形成する(a)。犠牲層
22を選択エッチングして表面に凸形状の段差を形成し
た後、更にレジストパターン54を形成し(b)、エッ
チングして犠牲層22を得る(c)。次に、犠牲層22
を覆ってSiO2 膜を形成し、その上に非晶質シリコン
の赤外線検知部とタングステン電極を形成し、更にSi
N膜を形成する(d)。レジストパターンを形成し、選
択エッチングによりエッチングホールを形成し(e)、
エッチングホールを通してKOH溶液により犠牲層22
を溶かし出して空洞23を形成する(f)。橋部21お
よび絶縁部材42は逆U字型となっているので剛性が高
められている。
【0101】実施例8.空洞23をシリコン基板11外
に形成し、且つ橋部の断面形状をL字型とする他の実施
例を図28、図29について説明する。
【0102】図28(a)は一画素分の主要部の犠牲層
エッチング前の斜視図、図28(b)は図28(a)の
BB線に沿った断面図、図28(c)は図28(a)の
AA線に沿った断面図である。この実施例では犠牲層2
2は台形に形成される。橋部21は変型したL字型に形
成される。
【0103】図29(a)〜(f)は、製造過程の説明
図である。シリコン基板11上にSiO2 膜12を形成
し、その上にポリシリコンの犠牲層22を形成しレジス
トパターン54を形成する(a)。SF6 ガスにより等
方性のドライエッチングを行い、台形の犠牲層22を形
成する(b)、(c)。信号線16を形成した後、全面
にSiO2 絶縁膜42を形成し、その上に非晶質シリコ
ンの赤外線検知部13、タングステン電極17を形成
し、更にSiN膜18を形成する。その後レジストパタ
ーンを形成し、エッチングホール19を形成し(d)、
エッチングホール19を通してKOH溶液により犠牲層
22を溶出させ、空洞23を形成する。橋部21は変型
したL字型に形成されているので剛性が高められてい
る。
【0104】赤外線検知部13には各種赤外線センサが
採用可能である。赤外線によって検知膜の抵抗が変化
し、これを電流の変化として検知するボロメータ方式の
熱赤外センサの他に熱電対型の赤外センサや焦電型の赤
外センサも使用できる。
【0105】
【発明の効果】第1の発明および第2の発明では、赤外
線検知部を搭載する絶縁部材、脚部およびそれを保持す
る橋部の少なくとも一つの断面形状が段差を有するよう
にしたので、橋部或いは絶縁部材の2次断面モーメント
を大きくでき、赤外線検知部を支持する支持強度の強い
構造を提供することができる。
【0106】第3の発明では、絶縁部材および橋部の少
なくとも一方の断面形状を逆U字型としたので平板型に
比べて強度の大きい支持が可能である。これにより赤外
線検知部を支持する支持強度の強い構造を提供すること
ができる。
【0107】第4の発明では、絶縁部材および橋部の少
なくとも一方の断面形状をL字型としたので平板型に比
べて強度の大きい支持が可能となった。逆U字型に比べ
て小さいが成膜パターンが簡易という効果がある。これ
により赤外線検知部を支持する支持強度の強い構造を提
供することができる。
【0108】第5の発明では、第1および第2の発明に
おいて赤外線検知部と空洞との光学距離が測光波長の1
/4となるようにしたので、橋部或いは絶縁部材の2次
断面モーメントを大きくでき、赤外線検知部を支持する
支持強度の強い構造を提供することができるとともに、
更に微細化された赤外線検知部の感度をあげることがで
きる。
【0109】第6の発明では、第1の発明において赤外
線検知部の下側のシリコン基板に形成された空洞の底
に、反射コートを設けるようにしたので、橋部或いは絶
縁部材の2次断面モーメントを大きくでき、赤外線検知
部を支持する支持強度の強い構造を提供することができ
るとともに、更に微細化された赤外線検知部の感度をあ
げることができる。
【0110】第7の発明では、シリコン基板上に形成さ
れた分離酸化膜とその下に形成されたエッチングストッ
パで区分されたシリコン基板領域内に第1の発明の赤外
線検知部を形成するようにしたので、橋部或いは絶縁部
材の2次断面モーメントを大きくでき、赤外線検知部を
支持する支持強度の強い構造を提供することができると
ともに、更に空洞を形成する際に、隣接する赤外線検知
部へのエッチングの侵食を小さくでき、微細な赤外線撮
像装置が形成できる。これにより微細化した素子間の分
離を確実に行うことができる。
【0111】第8の発明では、第1の発明において、マ
トリクス状に形成する赤外線検知部アレーの形成方法を
<110>方向とするようにしたので、橋部或いは絶縁
部材の2次断面モーメントが大きくでき、赤外線検知部
を支持する支持強度の強い構造を提供するとともに、微
細化パターンの広がりのない、高密度な赤外線撮像装置
を精度良く形成することができる。
【0112】第9の発明では、犠牲層で段差パターンを
形成したので、段差のある橋部或いは絶縁部材の形状を
形成することができ、これにより赤外線検知部を支持す
る支持強度の強い構造を形成する製造方法を提供するこ
とができる。
【0113】第10の発明では、段差の形成をシリコン
基板に凹部の段差パターンを設けてから犠牲層を形成
し、その上に絶縁層を形成するようにしたので、犠牲層
のパターニングをすることなく所定の段差形成ができる
ので工程を簡易化することができる。これにより赤外線
検知部を支持する支持強度の強い構造を形成する製造方
法を提供することができる。
【0114】第11の発明では、犠牲層をポリシリコン
層としたので、段差を形成することができ、これにより
赤外線検知部を支持する支持強度の強い構造を形成する
製造方法を提供することができる。
【0115】第12の発明では、第9または第10の発
明において、エッチングホールの長尺方向を<110>
方向とするようにしたので、段差のある橋部或いは絶縁
部材の形状を形成することができ、これにより赤外線検
知部を支持する支持強度の強い構造を形成する製造方法
を提供するとともに、更に、エッチングホールの余分な
広がりを生じない、微細化した高密度パターンを精度良
く形成する製造方法を提供することができる。
【0116】第13の発明では、シリコン基板上の絶縁
層に形成したエッチピットに目標とするエッチング深さ
で(111)の交線が現れるようにしたので、目視で容
易にエッチング深さを知ることができ、異方性エッチの
終点検出ができる。これにより第9または第10の発明
の空洞の製造段階におけるエッチング深さが確認でき
る。
【0117】第14の発明では、シリコン基板上の絶縁
層に形成したエッチピットの角から目標とするエッチン
グ深さに相当する間隔を有する2本のスリットマークを
設け、目標のエッチング深さで(111)の交線がスリ
ットマーク位置に達するようにしたので、目視で容易に
エッチング深さを知ることができ、異方性エッチの終点
検出ができる。これにより第9または第10の発明の空
洞の製造段階におけるエッチング深さが確認できる。
【0118】第15の発明では、犠牲層に段差パターン
を形成することにより、赤外線検知部を支持する絶縁部
材の断面形状が段差を有するようにしたので、絶縁部材
の2次断面モーメントを大きくでき、赤外線検知部を支
持する強度を高めることができる。
【0119】第16の発明では、犠牲層の段差パターン
を台形、凹状または凸状としたので、絶縁部材の断面形
状を剛性の高い変型L字型、T字型または逆U字型にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の赤外線検出装置の第1の実施例の
平面図を示す図である。
【図2】 図1のAA断面図を示す図である。
【図3】 この発明の赤外線検出装置の結線図を示す図
である。
【図4】 両端自由支持梁の梁の形状と撓みとの関係を
示す図である。
【図5】 この発明の赤外線検出装置の第1の実施例の
他の例を示す平面図である。
【図6】 この発明の第2の実施例の赤外線検出装置の
製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図7】 この発明の第2の実施例の赤外線検出装置の
製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図8】 この発明の第2の実施例の赤外線検出装置の
製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図9】 この発明の第3の実施例の赤外線検出装置の
製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図10】 この発明の第3の実施例の赤外線検出装置
の製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図11】 この発明の第4の実施例の赤外線検出装置
の製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図12】 この発明の第4の実施例の赤外線検出装置
の製造工程を示すための断面図を示す図である。
【図13】 この発明の第5の実施例の赤外線検出装置
の断面図を示す図である。
【図14】 この発明の第6の実施例の赤外線検出装置
の断面図を示す図である。
【図15】 この発明の第9の実施例の赤外線検出装置
の断面図である。
【図16】 この発明の第9の実施例の赤外線検出装置
の断面図である。
【図17】 この発明の第12の実施例のエッチングモ
ニタの構造を示す平面図である。
【図18】 この発明の第13の実施例のエッチングモ
ニタの構造を示す平面図である。
【図19】 この発明の第14の実施例のエッチングモ
ニタの構造を示す平面図である。
【図20】 この発明の第15の実施例の犠牲層および
絶縁部材の構造を示す斜視図である。
【図21】 図20の断面図である。
【図22】 図20に対応する平面図である。
【図23】 図20の主要部の斜視図および断面図であ
る。
【図24】 第15の実施例の製造過程を示す図であ
る。
【図25】 この発明の第16の実施例の犠牲層および
絶縁部材の構造を示す斜視図および断面図である。
【図26】 第16の実施例の製造過程を示す図であ
る。
【図27】 この発明の第17の実施例の製造過程を示
す図である。
【図28】 この発明の第18の実施例の犠牲層および
絶縁部材の構造を示す斜視図および断面図である。
【図29】 第18の実施例の製造過程を示す図であ
る。
【図30】 従来の赤外線検出装置の構造を示す図であ
る。
【図31】 従来の赤外線検出装置の他の構造を示す図
である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 12 絶縁層 13 赤外線検知部 15 電極 17 電極 18 絶縁層 19 エッチングホール 20 エッチング
ホール 21 橋部 22 犠牲層 23 空洞 26 分離酸化膜 27 エッチングストッパ 28 反射コート 29 絶縁層 34 エッチピッ
ト 35 エッチピット 36 エッチピッ
ト 37 エッチピット 38 スリットマ
ーク 42 絶縁部材 46 犠牲層 47 凹部の段差パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/10 H01L 31/10 A

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板と、上記シリコン基板に形
    成された空洞と、上記空洞上部の上記シリコン基板表面
    の高さの空間にある絶縁部材上に設けられた赤外線検知
    部と、上記絶縁部材を上記空洞上に上記空洞の外側の上
    記シリコン基板上の部材と上記絶縁部材を結んで保持す
    る橋部とを備え、上記橋部、及び上記絶縁部材の少なく
    とも一方の断面形状が段差を有することを特徴とする赤
    外線検出装置。
  2. 【請求項2】 シリコン基板と、このシリコン基板の主
    面に空洞を隔てて対向して設けられた絶縁部材と、この
    絶縁部材上に設けられた赤外線検知部と、上記シリコン
    基板上に立設された脚部と、この脚部に上記絶縁部材を
    接続し且つ支持する橋部とを備え、上記橋部、脚部また
    は上記絶縁部材の少なくとも一方の断面形状が段差を有
    することを特徴とする赤外線検出装置。
  3. 【請求項3】 橋部および絶縁部材の少なくとも一方の
    段差の断面形状が逆U字型であることを特徴とする請求
    項第1項または第2項に記載の赤外線検出装置。
  4. 【請求項4】 橋部および絶縁部材の少なくとも一方の
    段差の断面形状がL字型であることを特徴とする請求項
    第1項または第2項に記載の赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】 赤外線検知部と空洞との光学距離が測光
    波長の1/4であることを特徴とする請求項第1項また
    は第2項に記載の赤外線検出装置。
  6. 【請求項6】 空洞の底に反射コートを設けたことを特
    徴とする請求項第1項または第2項に記載の赤外線検出
    装置。
  7. 【請求項7】 シリコン基板上に形成された分離酸化膜
    及び上記分離酸化膜の下側に形成されたエッチングスト
    ッパとで区分された上記シリコン基板領域の内側に赤外
    線検知部が形成されていることを特徴とする請求項第1
    項記載の赤外線検出装置。
  8. 【請求項8】 表面が(100)面であるシリコン基板
    上に形成され、マトリクス状に配列された各赤外線検知
    部及び橋部及び電極の長尺方向が上記シリコン基板の<
    110>及びそれと等価な方向に形成されていることを
    特徴とする請求項第1項記載の赤外線検出装置。
  9. 【請求項9】 赤外線検知部を支持する絶縁部材と、上
    記絶縁部材をシリコン基板の空洞上に上記空洞の外側の
    上記シリコン基板上の部材と上記絶縁部材を結んで保持
    するための橋部とが形成される部分の上記シリコン基板
    に、犠牲層による段差パターンを形成する工程と、上記
    段差パターンを覆って上記シリコン基板に絶縁層を形成
    する工程と、上記絶縁層上に上記赤外線検知部を形成す
    る工程と、上記絶縁層の上記絶縁部材および上記橋部の
    領域の外側周囲をエッチングしてエッチングホールを形
    成する工程と、上記エッチングホールから上記犠牲層お
    よび上記シリコン基板をエッチングして上記橋部および
    上記絶縁部材の少なくとも一方の下側に段差と、上記橋
    部および上記絶縁部材の下側に上記空洞を形成する工程
    とを備えた赤外線検出装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 赤外線検知部を支持する絶縁部材と、
    上記絶縁部材をシリコン基板の空洞上に上記空洞の外側
    の上記シリコン基板上の部材と上記絶縁部材を結んで保
    持するための橋部とが形成される部分の上記シリコン基
    板に凹部の段差パターンを形成する工程と、上記凹部の
    段差パターンを覆って上記シリコン基板上に犠牲層を形
    成する工程と、上記犠牲層を覆って絶縁層を形成する工
    程と、上記絶縁層上に赤外線検知部を形成する工程と、
    上記絶縁層の上記絶縁部材および上記橋部の部分の外側
    周囲をエッチングしてエッチングホールを形成する工程
    と、上記エッチングホールから上記犠牲層および上記シ
    リコン基板をエッチングして上記橋部及び上記絶縁部材
    の少なくとも一方の下側に段差と、上記橋部および上記
    絶縁部材の下側に上記空洞を形成する工程とを備えた赤
    外線検出装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 犠牲層をポリシリコン層とすることを
    特徴とする請求項第9項または第10項記載の赤外線検
    出装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 赤外線検知部が形成されるシリコン基
    板の表面が(100)面であり、エッチングホールの上
    記シリコン基板表面に対する長尺方向が上記シリコン基
    板の<110>またはそれと等価な方向に形成されるこ
    とを特徴とする請求項第9項または第10項記載の赤外
    線検出装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 表面が(100)面であるシリコン基
    板上に形成された絶縁層と、上記絶縁層上に形成された
    一辺が<110>方向或いはそれと等価な方向に形成さ
    れ、対角線の長さが目標とするエッチング深さの2倍、
    またはその前後の対角線長の複数個の正方形のエッチピ
    ットを備えた請求項第9項または第10項記載の製造方
    法に使用するエッチングモニタ。
  14. 【請求項14】 表面が(100)面であるエッチング
    されるシリコン基板上に形成された絶縁層と、上記絶縁
    層上に形成され一辺が<110>方向或いはそれと等価
    な方向に形成され、対角線の長さが目標とするエッチン
    グ深さの2倍より長い正方形のエッチピットを有し、上
    記絶縁層上に上記正方形のエッチピットの各角から目標
    とするエッチング深さに相当する間隔を有する2本のス
    リットマークを備えた請求項第9項または第10項記載
    の製造方法に使用するエッチングモニタ。
  15. 【請求項15】 シリコン基板上に犠牲層を形成する工
    程と、この犠牲層に段差パターンを形成する工程と、上
    記犠牲層を覆って上記シリコン基板上に絶縁部材を形成
    する工程と、この絶縁部材上に赤外線検知部を形成する
    工程と、上記絶縁部材の所定領域をエッチングしてエッ
    チングホールを形成する工程と、このエッチングホール
    から上記犠牲層をエッチングして上記絶縁部材の下に空
    洞を形成する工程とを備えた赤外線検出装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 段差の断面形状が台形、凹状または凸
    状であることを特徴とする請求項15に記載の赤外線検
    出装置の製造方法。
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