JPH08284827A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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Publication number
JPH08284827A
JPH08284827A JP8385695A JP8385695A JPH08284827A JP H08284827 A JPH08284827 A JP H08284827A JP 8385695 A JP8385695 A JP 8385695A JP 8385695 A JP8385695 A JP 8385695A JP H08284827 A JPH08284827 A JP H08284827A
Authority
JP
Japan
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crankshaft
oil
eccentric
support bearing
oil supply
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Application number
JP8385695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Kobayashi
正則 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08284827A publication Critical patent/JPH08284827A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉型圧縮機の軸受摺動部及びコンロッド摺
動部の摩耗を防ぎ信頼性の高い密閉型圧縮機とする。 【構成】 ステータ12,ロータ11からなる電動機3
と、片持ち支持軸受10と、前記片持ち支持軸受10内
で回転可能に挿入され一端に前記ロータ11が固定され
他端に偏芯部を有し且つ前記ロータ11及び前記偏芯部
に向かって先細となるテーパ摺動面を有するクランク軸
30とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵装置等に使用
される往復式密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵装置等に使用される密閉型圧縮
機は、密閉容器内に電動圧縮要素が収納されているた
め、密閉容器内のメンテナンスや修理ができない。その
ため、信頼性の高いものが強く望まれている。なかでも
往復型圧縮機のピストンピンとコンロッド小端穴との摺
動部や、クランク軸の回転摺動部は、冷媒ガスの圧縮に
より大きなガス圧荷重を受けるため、厳しい摺動状態に
あり、それらの摺動部の潤滑不良を防ぎ、信頼性を高め
る方法が従来から考案されている。
【0003】例えば、コンロッド小端穴への給油方法に
ついては、実公昭47−16836号公報、またクラン
ク軸摺動部への給油方法については、実公昭49−13
370号公報に示されているような密閉型圧縮機があ
る。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の密閉型圧縮機の一例について説明する。
【0005】図6は従来の密閉型圧縮機の縦断面図であ
り、図7は従来の密閉型圧縮機のピストン装置の縦断面
図である。図6、7において、1は密閉型圧縮機であ
り、密閉容器2内には、上方に電動機3、下方に圧縮部
4が位置するように支持されている。
【0006】圧縮部4は、ブロック5と一体に設けられ
たシリンダ6,ピストン7,偏芯部8a及びクランク軸
摺動部8b,8cを有するクランク軸8,コンロッド
9,片持ち支持軸受10等により構成されている。
【0007】また、電動機3は、ロータ11,ステータ
12より構成されており、ステータ12は前記ブロック
5に固定されていることで圧縮部4が一体となり、電動
圧縮要素13を形成している。
【0008】前記コンロッド9は、一端に小端穴14を
他端に大端穴15を有しており、前記小端穴14の中へ
ピストン7に固定されたピストンピン16が挿入される
と共に、クランク偏心部8aが大端穴15に挿入される
ことにより、ピストン7とクランク軸8を連結してい
る。17は前記コンロッド9内を通り、前記小端穴14
と前記大端穴15とを連通する給油路である。
【0009】18はクランク軸8内に開けられた軸給油
路であり、19は一端がクランク偏心部8aの表面に設
けられたオイル溜まり20に開口し他端が前記軸給油路
18に連通する大端穴給油路である。
【0010】21及び22はそれぞれ、クランク軸摺動
部8b,8cの表面に設けられた偏芯側スパイラル給油
溝とモータ側スパイラル給油溝である。
【0011】23は偏芯側スパイラル給油溝21中に開
口した軸摺動部給油孔であり、供給孔24を介して軸給
油路18と連通する。また、25は軸中抜き部であり、
26は片持ち支持軸受10とロータ11とのスラスト摺
動部である。
【0012】27はクランク偏心部8aに固定された給
油管であり、前記軸給油路18に連通しており、下端は
密閉容器2底部に貯溜したオイル28に浸かっている。
【0013】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。冷却回路(図示せず)
から循環してきた冷媒ガスは、モーター部3によって駆
動されるクランク軸8の回転運動と連動するピストン7
の往復運動によりシリンダ6内へ導かれて圧縮された
後、再び冷却回路へ吐出される。
【0014】その際、クランク軸8は、ピストン7が受
けるガス圧荷重とクランク軸8の不釣り合い重量から生
じる遠心力によって片持ち支持軸受10内を振れ回りつ
つ回転する。
【0015】また、密閉容器2底部に溜まっているオイ
ル28は、偏芯部8aに固定された給油管27が回転す
ることで発生する遠心力により、給油管27及び軸給油
路18内を上昇する。
【0016】軸給油路18内を上昇したオイル28の一
部は大端穴給油路19を通ってオイル溜まり14に流出
し、大端穴15とクランク偏心部8aとの摺動部を潤滑
した後密閉容器2の下部に戻る。
【0017】さらに、クランク偏心部8aのオイル溜ま
り20中のオイルの一部は給油路17を通って小端穴1
4に至り、ピストンピン16と小端穴14の摺動部を潤
滑し、密閉容器2の下部に戻る。
【0018】また、大端穴給油路19へ流入しなっかた
軸給油路18内のオイル28は、供給孔24と軸摺動部
給油孔23を介して偏芯側スパイラル給油溝21へ供給
される。供給された偏芯側スパイラル給油溝21中のオ
イル28は、クランク軸8の回転と共に粘性ポンプ作用
によりクランク軸摺動部8bを潤滑しつつ偏芯側スパイ
ラル給油溝21に沿って上昇し軸中抜き部25へ至る。
【0019】その後、オイル28は回転するモータ側ス
パイラル給油溝22に沿ってクランク軸摺動部8cを潤
滑した後、片持ち支持軸受10とロータ11のスラスト
摺動部26を潤滑して密閉容器2の下部に戻る。
【0020】以上の様なオイル28の流れにより、片持
ち支持軸受10とコンロッド9の摺動部の潤滑がなされ
ている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、密閉型圧縮機の軸受を密閉容器2内のスペ
ースとコストの制約から片持ち支持の軸受とするため、
クランク軸8は、ピストン7が受けるガス圧荷重とクラ
ンク軸8の不釣り合い重量で生じる遠心力によって片持
ち支持軸受10内を振れ回りつつ回転する。
【0022】そのため、クランク軸8への負荷荷重が大
きい圧縮行程において、片持ち支持軸受10の両端で片
当たりが生じ易い。特に圧縮機のピストン7径が大きく
且つ圧力や温度が高い条件で運転する場合には、ガス圧
荷重が大きくなる。
【0023】この場合、片持ち支持軸受10の両端で実
摺動部の軸受面圧が局部的に大きくなるため、片当たり
で油膜切れが生じ易く、摩耗量が大きくなり信頼性が低
下する可能性があるとの欠点があった。
【0024】本発明は従来の課題を解決するもので、片
持ち支持軸受とクランク軸の実際の摺動部長さを長くす
ることにより、クランク軸の片当たりを防ぎ、摺動部の
局部的な軸受面圧の上昇による潤滑不良を防止して、摩
耗が小さく信頼性の高い密閉型圧縮機とすることを目的
とする。
【0025】また、上記従来の構成では、コンロッド9
から偏芯部8aに負荷されるガス圧荷重が、片持ち支持
の軸受構成であるために偏芯部8aの負荷受け点と片持
ち支持軸受10の負荷作用点の距離に応じて、てこの原
理で片持ち支持軸受10に荷重が作用し、特に片持ち支
持軸受10の偏芯部8a側の負荷作用点に大きな荷重が
加わる。
【0026】これにより、実摺動部の軸受面圧が局部的
に大きくなるため、油膜切れが生じ易く、潤滑不良によ
り摩耗が増大して信頼性が低下する可能性があるとの欠
点があった。
【0027】本発明の他の目的は、片持ち支持の軸受構
成で、偏芯部の負荷受け点と片持ち支持軸受の偏芯部側
の負荷作用点の距離を近付けることにより、作用する荷
重を減少させて実摺動部の軸受面圧を小さくし、潤滑不
良による摩耗を防ぎ信頼性の高い密閉型圧縮機とするこ
とである。
【0028】また、上記従来の構成では、密閉型圧縮機
の起動時に、密閉容器2内の急激な圧力降下により、オ
イル28に溶解していた液冷媒がフォーミングを起こ
し、発泡した冷媒ガスが摺動部への軸給油路18内に充
満して遠心給油によるオイル28の流れを阻害して、潤
滑不良を起こし、摺動部の摩耗や最悪の場合には焼き付
き等を生じる可能性があるとの欠点があった。
【0029】本発明の他の目的は、密閉型圧縮機の起動
時のフォーミングによって発泡した冷媒ガスによる軸給
油路内のオイルの給油阻害を防ぎ、起動時における摺動
部への給油を確保することにより、摺動部の摩耗を防
ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機とすることである。
【0030】また、上記従来の構成では、片持ち支持軸
受10とクランク軸8の摺動部を潤滑する冷媒を溶解し
たオイル28が、摺動面油膜圧力発生部と反対側で急激
な圧力降下が生じるため発泡し、給油阻害を生じて潤滑
不良を起こし、摺動部の摩耗が増加して信頼性が低下す
る可能性があるとの欠点があった。
【0031】本発明の他の目的は、片持ち支持軸受中の
オイルのガス抜きを行い、冷媒ガスの発泡による給油阻
害を防ぎ、軸受摺動部への給油を確保することにより、
摺動部の潤滑不良による摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉
型圧縮機とすることである。
【0032】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の密閉型圧縮機は、ステータ,ロータからなる電
動機と、片持ち支持軸受と、前記片持ち支持軸受内で回
転可能に挿入され一端に前記ロータが固定され他端に偏
芯部を有し且つ前記ロータ及び前記偏芯部に向かって先
細となるテーパ摺動面を有するクランク軸とから構成さ
れている。
【0033】また、ステータ,ロータからなる電動機
と、片持ち支持軸受と、前記片持ち支持軸受内で回転可
能に挿入され一端に前記ロータが固定され他端に前記片
持ち支持軸受のボス部を収納する溝を設けた偏芯部を有
するクランク軸とから構成されている。
【0034】また、密閉容器と、前記密閉容器内の上方
に収納される電動機と、前記密閉容器下部に溜められた
潤滑油と、大端穴と小端穴を有するコンロッドと、一端
が前記潤滑油中でクランク軸の回転中心線上に開口し他
端が前記クランク軸の偏芯部内を経て前記大端穴の摺動
部と連通する大端穴給油路と、前記偏芯部の上面に設け
られた片持ち支持軸受のボス部を収納する油溜めと、一
端が前記油溜めに開口し他端が前記大端穴給油路と連通
する連通孔とから構成されている。
【0035】また、電動機と、シリンダと、ピストン
と、コンロッドと、軸受と、偏芯部を有するクランク軸
とからなる電動圧縮要素と、前記軸受の前記シリンダ側
に設けられた空間と、一端が前記クランク軸の偏芯側の
摺動部に開口し他端が前記空間に連通する第1の連通路
と、一端が前記空間に開口し他端が前記クランク軸の前
記電動機側摺動部に連通する第2の連通路と、一端が前
記空間の鉛直上方に開口し他端が前記密閉容器内の冷媒
空間に連通する第3の連通路とから構成されている。
【0036】
【作用】本発明の密閉型圧縮機は上記した構成によっ
て、クランク軸がガス圧荷重と不釣り合い重量の遠心力
によって振れ回り回転することに対して、クランク軸の
ロータ側と偏芯部側の摺動面がそれぞれテーパ摺動面を
有していることにより、片持ち支持軸受の内面とテーパ
摺動面との油膜圧力発生部を平行に摺動させることがで
き、クランク軸の片当たりを回避できる。
【0037】よって、片持ち支持軸受とクランク軸の実
際の摺動部長さが長くなり、クランク軸の片当たりによ
る摺動部の局部的な軸受面圧上昇を防ぎ、潤滑不良によ
る摩耗を小さくして信頼性を向上できる。
【0038】また、片持ち支持軸受の偏芯部側ボス先端
が偏芯部の溝内に収納される構成であることにより、偏
芯部の負荷受け点と片持ち支持軸受の偏芯側の負荷作用
点の距離が小さくなる。
【0039】よって、てこの原理で作用する片持ち支持
軸受の偏芯部側端面の荷重が小さくなり、実摺動部の軸
受面圧を小さくでき、潤滑不良による摩耗を防ぎ信頼性
を向上することができる。
【0040】また、密閉型圧縮機の起動時に、密閉容器
内の急激な圧力降下により、フォーミングを起こし、発
泡した冷媒ガスが摺動部への給油通路内に充満して給油
阻害を生じた場合でも、停止中に溜まっている偏芯部の
油溜め中のオイルが遠心力で連通孔を介して大端穴及び
小端穴の摺動部へ供給できる。
【0041】従って、起動時にフォーミングが生じた場
合でも摺動部への給油を確保できるため、潤滑不良によ
る摩耗を防ぎ、信頼性を向上することができる。
【0042】また、片持ち支持軸受を潤滑する冷媒を溶
解したオイルを空間へ導き、圧力降下により発泡した冷
媒ガスのみ第3の連通路から密閉容器内の冷媒ガス空間
に放出して再び片持ち支持軸受の潤滑部に戻すことによ
り、冷媒ガスの発泡による給油阻害を防いで軸受摺動部
への給油を確保でき、潤滑不良による摺動部の摩耗を防
ぎ、信頼性を向上することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の密閉型圧縮機の第1の実施例
について図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一
構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0044】図1は本発明の第1の実施例による密閉型
圧縮機のピストン装置の縦断面図である。
【0045】図1において、29は偏芯側テーパ摺動部
であり、偏芯部30aに向かって先細となる偏芯側テー
パ摺動面31を有している。また、32はロータ側テー
パ摺動部であり、ロータ11に向かって先細となるロー
タ側テーパ摺動面33を有している。
【0046】このように、偏芯側テーパ摺動部29,ロ
ータ側テーパ摺動部32及び偏芯部30aによりクラン
ク軸30を形成し、片持ち支持軸受10内で回転可能に
挿入されている。
【0047】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。片持ち支持の軸受構成
の密閉型圧縮機のクランク軸30は、ピストン7が受け
るガス圧荷重と偏芯部30aの不釣り合い重量の遠心力
によって片持ち支持軸受10内を振れ回りつつ回転して
いる。
【0048】この時、偏芯側テーパ摺動部29とロータ
側テーパ摺動部32は、クランク軸30の振れ回り角度
と同等の傾きのテーパ面を有するため、偏芯側テーパ摺
動面31及びロータ側テーパ摺動面33と片持ち支持軸
受10の内面との油膜圧力発生部で平行に摺動して、負
荷荷重を支持できる。
【0049】従って、片持ち支持軸受10とクランク軸
30の実際の油膜圧力発生部の摺動部長さが長くなり、
クランク軸30の振れ回りによる片当たりを回避するこ
とができるため、クランク軸30の摺動部の局部的な軸
受面圧の上昇を防ぎ、潤滑不良による摩耗を小さくして
信頼性を向上できる。
【0050】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
ステータ12,ロータ11からなる電動機3と、片持ち
支持軸受10と、前記片持ち支持軸受10内で回転可能
に挿入され一端に前記ロータ11が固定され他端に偏芯
部を有し且つ前記ロータ11及び前記偏芯部に向かって
先細となるテーパ摺動面を有するクランク軸30とから
構成されているので、クランク軸30の振れ回りによる
摺動部の局部的な軸受面圧の上昇を防ぎ、潤滑不良によ
る摩耗を小さくして信頼性を向上できる。
【0051】尚、本実施例において、偏芯側テーパ摺動
面31及びロータ側テーパ摺動面33をクランク軸30
に設けたが、それぞれ片持ち支持軸受10の内面に設け
ても同様の効果が得られる。また、クランク軸30と片
持ち支持軸受10を共にテーパ摺動面とすることによっ
ても同様の効果が得られる。
【0052】次に、本発明の密閉型圧縮機の第2の実施
例について図面を参照しながら説明する。尚、従来と同
一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0053】図2は本発明の第2の実施例を示す密閉型
圧縮機のピストン装置の断面図である。図3は片持ち支
持軸受の荷重説明図である。
【0054】図2において、34はクランク軸35内に
設けられた軸給油路であり、36は一端が偏芯部35a
の摺動面に開口し他端が軸給油路34に連通する大端穴
給油路である。36及び37はそれぞれ、クランク軸摺
動部35b,35dの表面に設けられた偏芯側スパイラ
ル給油溝とモータ側スパイラル給油溝である。
【0055】38は一端が軸給油路34に開口し他端が
偏芯側スパイラル給油溝36に連通する供給路である。
【0056】また、35cは軸中抜き部であり、39は
片持ち支持軸受40とロータ11とのスラスト摺動部で
ある。41は偏芯部35aに固定されたコーン給油管で
あり、軸給油路34に連通しており、下端は密閉容器2
底部に貯溜したオイル28に浸かっている。
【0057】40aは軸受偏芯側ボス部であり、偏芯部
35aの側面に有する溝42の中へ回転可能に収納され
ている。43は偏芯部35aとピストン7を連結するコ
ンロッド43である。
【0058】図3において、W1は偏芯部に負荷される
ガス圧荷重である。W2,W3はそれぞれ片持ち支持の
軸受構成において、てこの原理で偏芯部35a側の端面
に作用する荷重とロータ11側の端面に作用する荷重を
示している。
【0059】また、L1はW2とW3間の距離を示し、
L2はW1とW2間の距離を示している。片持ち支持軸
受40の両端面に作用する荷重W2とW3はそれぞれ、
(数1),(数2)で表される。
【0060】
【数1】
【0061】
【数2】
【0062】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。片持ち支持の軸受構成
の密閉型圧縮機のクランク軸35は、ピストン7が受け
るガス圧荷重と溝を設けた偏芯部35aの不釣り合い重
量の遠心力によって片持ち支持軸受40内を振れ回りつ
つ回転している。
【0063】この時、てこの原理で片持ち支持軸受40
の両端面に作用する荷重W2とW3は、W1とW2間の
距離L2が短いほど小さくなる。
【0064】本実施例における密閉型圧縮機は、片持ち
支持軸受40の軸受偏芯側ボス部40aの先端が偏芯部
35aに設けられた溝42内に収納される構成であるこ
とにより、ガス圧荷重による偏芯部35の負荷受け点と
片持ち支持軸受40の偏芯部35a側の負荷作用点の距
離L2が小さくなる。
【0065】よって、てこの原理で作用する片持ち支持
軸受40の偏芯部側端面の荷重が小さくなり、実摺動部
の軸受面圧を小さくでき、潤滑不良による摩耗を防ぎ信
頼性を向上することができる。
【0066】また、密閉容器2底部に溜まっているオイ
ル28は、偏芯部35aに固定されたコーン給油管41
が回転することで発生する遠心力により、コーン給油管
41及び軸給油路34内を上昇する。
【0067】軸給油路34内を上昇したオイル28の一
部は大端穴給油路36を通って大端穴44の摺動部を潤
滑した後密閉容器2の下部に戻る。
【0068】さらに、大端穴給油路36を通過するオイ
ル28の一部は給油路45を通って小端穴46の摺動部
を潤滑し、密閉容器2の下部に戻る。
【0069】また、大端穴給油路36へ流入しなっかた
軸給油路34内のオイル28は、供給路38を介して偏
芯側スパイラル給油溝36へ供給される。供給された偏
芯側スパイラル給油溝36中のオイル28は、クランク
軸35の回転と共に粘性ポンプ作用によりクランク軸摺
動部35bを潤滑しつつ偏芯側スパイラル給油溝36に
沿って上昇し軸中抜き部35cへ至る。
【0070】その後、オイル28は回転するモータ側ス
パイラル給油溝37に沿ってクランク軸摺動部35dを
潤滑した後、片持ち支持軸受40とロータ11のスラス
ト摺動部39を潤滑して密閉容器2の下部に戻る。
【0071】以上の様なオイル28の流れにより、片持
ち支持軸受40と溝を有する偏芯部35a及びコンロッ
ド43の摺動部の潤滑がなされている。
【0072】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
ステータ12,ロータ11からなる電動機3と、片持ち
支持軸受40と、片持ち支持軸受40内で回転可能に挿
入され一端にロータ11が固定され他端に前記片持ち支
持軸受40のボス部を収納する溝42を設けた偏芯部3
5aを有するクランク軸35とから構成されているの
で、てこの原理で作用する片持ち支持軸受40の偏芯部
側端面の荷重を小さくし、実摺動部の軸受面圧を小さく
できるため、潤滑不良による摩耗を防ぎ信頼性を向上す
ることができる。
【0073】次に、本発明の密閉型圧縮機の第3の実施
例について図面を参照しながら説明する。尚、従来例及
び第2の実施例と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0074】図4は本発明の第3の実施例を示す密閉型
圧縮機のピストン装置の断面図である。
【0075】図4において、47はクランク軸48の偏
芯部48aの上端面に設けられ、軸受偏芯側ボス部49
aを収納する油溜めであり、50は油溜め47の上部に
設けられた油止めである。
【0076】51は一端が油溜め47の底面より高い位
置に開口し他端が大端穴給油路52と連通する連通孔で
ある。
【0077】53はブロック54に設けられ、一端がス
ラスト摺動部55側に開口し他端が油溜め47の上部に
開口する油供給穴である。
【0078】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。密閉型圧縮機の起動時
には密閉容器内の急激な圧力降下により、オイル28に
溶解していた液冷媒がフォーミングを起こし、コーン給
油管56は冷媒ガスとオイル28の泡状の混合液を吸い
上げる。
【0079】オイル28に溶け込んだ冷媒は吸い上げら
れる途中でもさらに発泡し、冷媒ガスが軸給油路57に
充満してオイル28の流れを阻害する。
【0080】そのため、起動時のフォーミングが解消す
るまでの一定時間はコーン給油管56から各摺動部へ十
分な給油を行えない。一方、偏芯部の上端面に設けられ
た油溜め47には、停止中に片持ち支持軸受49の摺動
部から流出するオイル28や、スラスト摺動部55から
油供給穴53を介して滴下するオイル28が溜まってい
る。
【0081】起動時には、この油溜め47中のオイル2
8が遠心力により連通孔51を介して大端穴給油路52
へ供給され、コンロッド58の摺動部を潤滑できる。フ
ォーミング解消後の定常運転時は、コーン給油管56か
ら遠心ポンプ作用により、各摺動部への給油を行う。
【0082】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
密閉容器2と、密閉容器2内の上方に収納される電動機
3と、密閉容器2下部に溜められた潤滑油と、大端穴5
9と小端穴60を有するコンロッド58と、一端が潤滑
油中でクランク軸48の回転中心線上に開口し他端がク
ランク軸48の偏芯部48a内を経て大端穴59の摺動
部と連通する大端穴給油路52と、偏芯部48aの上面
に設けられた片持ち支持軸受49のボス部49aを収納
する油溜め47と、一端が油溜め47に開口し他端が大
端穴給油路52と連通する連通孔51とから構成されて
いるので、起動時のフォーミングによって発泡した冷媒
ガスによる軸給油路57内のオイル28の給油阻害が生
じても、起動時における摺動部への給油を確保すること
により、摺動部潤滑不良による摩耗を防ぎ、信頼性を向
上できる。
【0083】次に、本発明の密閉型圧縮機の第4の実施
例について図面を参照しながら説明する。尚、従来例と
同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0084】図5は本発明の第4の実施例を示す密閉型
圧縮機のピストン装置の断面図である。
【0085】図5において、61は軸受62のシリンダ
6側に設けられた空間である。63は一端がクランク軸
8の偏芯部8a側の摺動部に開口し他端が空間61に連
通する第1の連通路である。64は一端が空間61に開
口し他端がクランク軸8のロータ11側摺動部に連通す
る第2の連通路である。65は一端が空間61の鉛直上
方に開口し他端が密閉容器2内の冷媒空間に連通する第
3の連通路である。
【0086】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。密閉容器2底部に溜ま
っているオイル28は、偏芯部8aに固定された給油管
27が回転することで発生する遠心力により、給油管2
7及び軸給油路18内を上昇する。軸給油路18内を上
昇したオイル28の一部は大端穴給油路19を通って大
端穴15の摺動部を潤滑した後密閉容器2の下部に戻
る。さらに、大端穴給油路19を通過するオイル28の
一部は給油路17を通って小端穴14の摺動部を潤滑
し、密閉容器2の下部に戻る。
【0087】また、大端穴給油路19へ流入しなっかた
軸給油路18内のオイル28は、供給孔24を介して偏
芯側スパイラル給油溝21へ供給される。供給された偏
芯側スパイラル給油溝21中のオイル28は、クランク
軸8の回転と共に粘性ポンプ作用によりクランク軸摺動
部8bを潤滑しつつ偏芯側スパイラル給油溝21に沿っ
て上昇し一部は軸中抜き部25へ至り、一部は第1の連
通路63を介して空間61に流入する。空間61に流入
したオイル28は、油膜圧力発生域から急激に圧力降下
するために、溶解していた冷媒ガスが発泡する。発泡し
た冷媒ガスは空間61内の鉛直上方に溜まり、その一部
は第3の連通路65から密閉容器2の冷媒空間へ放出さ
れる。
【0088】空間61内でガス抜きしたオイル28は、
回転するモータ側スパイラル給油溝22の粘性ポンプ作
用で第2の連通路64を介してクランク軸摺動部8cを
潤滑した後、片持ち支持軸受10とロータ11のスラス
ト摺動部26を潤滑して密閉容器2の下部に戻る。
【0089】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、
電動機3と、シリンダ6と、ピストン7と、コンロッド
9と、軸受と、偏芯部を有するクランク軸8とからなる
電動圧縮要素13と、軸受のシリンダ6側に設けられた
空間61と、一端がクランク軸8の偏芯側の摺動部に開
口し他端が空間61に連通する第1の連通路63と、一
端が空間61に開口し他端がクランク軸8のロータ11
側摺動部に連通する第2の連通路64と、一端が空間6
1の鉛直上方に開口し他端が密閉容器2内の冷媒空間に
連通する第3の連通路65とから構成されているので、
軸受中のオイル28のガス抜きを行い、冷媒ガスの発泡
による給油阻害を防ぎ、軸受摺動部への給油を確保する
ことにより、摺動部の潤滑不良による摩耗を防ぎ、信頼
性を向上することができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ステー
タ,ロータからなる電動機と、片持ち支持軸受と、前記
片持ち支持軸受内で回転可能に挿入され一端に前記ロー
タが固定され他端に偏芯部を有し且つ前記ロータ及び前
記偏芯部に向かって先細となるテーパ摺動面を有するク
ランク軸とから密閉型圧縮機を構成するので、片持ち支
持軸受とクランク軸の実際の油膜圧力発生部の摺動部長
さが長くなり、クランク軸の振れ回りによる片当たりを
回避することができるため、クランク軸の摺動部の局部
的な軸受面圧の上昇を防ぎ、潤滑不良による摩耗を小さ
くして信頼性を向上できる。
【0091】また、ステータ,ロータからなる電動機
と、片持ち支持軸受と、片持ち支持軸受内で回転可能に
挿入され一端にロータが固定され他端に片持ち支持軸受
のボス部を収納する溝を設けた偏芯部を有するクランク
軸を備えることにより、溝を設けた偏芯部の負荷受け点
と片持ち支持軸受の偏芯側の負荷作用点の距離を小さく
できるため、てこの原理で作用する片持ち支持軸受の偏
芯部側端面の荷重が小さくなり、実摺動部の軸受面圧を
小さくでき、潤滑不良による摩耗を防ぎ信頼性を向上す
ることができる。
【0092】また、密閉容器と、密閉容器内の上方に収
納される電動機と、密閉容器下部に溜められた潤滑油
と、大端穴と小端穴を有するコンロッドと、一端が潤滑
油中でクランク軸の回転中心線上に開口し他端がクラン
ク軸の偏芯部内を経て大端穴の摺動部と連通する大端穴
給油路と、偏芯部の上面に設けられた片持ち支持軸受の
ボス部を収納する油溜めと、一端が油溜めの底面より高
い位置に開口し他端が大端穴給油路と連通する連通孔を
備えることにより、起動時のフォーミングによって発泡
した冷媒ガスによる軸給油路内のオイルの給油阻害が生
じても、起動時における摺動部への給油を確保できるこ
とにより、摺動部起動時の潤滑不良による摩耗を防ぎ、
信頼性を向上できる。
【0093】また、電動機と、シリンダと、ピストン
と、コンロッドと、軸受と、偏芯部を有するクランク軸
とからなる電動圧縮要素と、軸受のシリンダ側に設けら
れた空間と、一端がクランク軸の偏芯側の摺動部に開口
し他端が空間に連通する第1の連通路と、一端が空間に
開口し他端がクランク軸の電動機側摺動部に連通する第
2の連通路と、一端が空間の鉛直上方に開口し他端が密
閉容器内の冷媒空間に連通する第3の連通路とから構成
されているので、軸受中のオイルのガス抜きを行い、冷
媒ガスの発泡による給油阻害を防ぎ、軸受摺動部への給
油を確保することにより、摺動部の潤滑不良による摩耗
を防ぎ、信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す密閉型圧縮機のピ
ストン装置の縦断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示す密閉型圧縮機のピ
ストン装置の縦断面図
【図3】片持ち支持軸受の荷重説明図
【図4】本発明の第3の実施例を示す密閉型圧縮機のピ
ストン装置の縦断面図
【図5】本発明の第3の実施例を示す密閉型圧縮機のピ
ストン装置の縦断面図
【図6】従来の密閉型圧縮機の縦断面図
【図7】従来の密閉型圧縮機のピストン装置の縦断面図
【符号の説明】
2 密閉容器 3 電動機 6 シリンダ 7 ピストン 8 クランク軸 8a 偏芯部 9 コンロッド 10 片持ち支持軸受 11 ロータ 12 ステータ 28 潤滑油 30 クランク軸 30a 偏芯部 31,33 テーパ摺動面 35 クランク軸 35a 偏芯部 40 片持ち支持軸受 40a ボス部 42 溝 47 油溜め 48 クランク軸 48a 偏芯部 49 片持ち支持軸受 49a ボス部 51 連通孔 52 大端穴給油路 58 コンロッド 59 大端穴 60 小端穴 61 空間 62 軸受 63 第1の連通路 64 第2の連通路 65 第3の連通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ,ロータからなる電動機と、片
    持ち支持軸受と、前記片持ち支持軸受内で回転可能に挿
    入され一端に前記ロータが固定され他端に偏芯部を有し
    且つ前記ロータ及び前記偏芯部に向かって先細となるテ
    ーパ摺動面を有するクランク軸とからなる密閉型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 ステータ,ロータからなる電動機と、片
    持ち支持軸受と、前記片持ち支持軸受内で回転可能に挿
    入され一端に前記ロータが固定され他端に前記片持ち支
    持軸受のボス部を収納する溝を設けた偏芯部を有するク
    ランク軸とからなる密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器と、前記密閉容器内の上方に収
    納される電動機と、前記密閉容器下部に溜められた潤滑
    油と、大端穴と小端穴を有するコンロッドと、一端が前
    記潤滑油中でクランク軸の回転中心線上に開口し他端が
    前記クランク軸の偏芯部内を経て前記大端穴の摺動部と
    連通する大端穴給油路と、前記偏芯部の上面に設けられ
    た片持ち支持軸受のボス部を収納する油溜めと、一端が
    前記油溜めの底面より高い位置に開口し他端が前記大端
    穴給油路と連通する連通孔とからなる請求項2記載の密
    閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 電動機と、シリンダと、ピストンと、コ
    ンロッドと、軸受と、偏芯部を有するクランク軸とから
    なる電動圧縮要素と、前記軸受の前記シリンダ側に設け
    られた空間と、一端が前記クランク軸の偏芯側の摺動部
    に開口し他端が前記空間に連通する第1の連通路と、一
    端が前記空間に開口し他端が前記クランク軸の前記電動
    機側摺動部に連通する第2の連通路と、一端が前記空間
    の鉛直上方に開口し他端が前記密閉容器内の冷媒空間に
    連通する第3の連通路とからなる密閉型圧縮機。
JP8385695A 1995-04-10 1995-04-10 密閉型圧縮機 Pending JPH08284827A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015055203A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 ダイキン工業株式会社 回転式圧縮機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015055203A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 ダイキン工業株式会社 回転式圧縮機

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