JPH08284644A - 排気微粒子浄化装置 - Google Patents

排気微粒子浄化装置

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JPH08284644A
JPH08284644A JP7089191A JP8919195A JPH08284644A JP H08284644 A JPH08284644 A JP H08284644A JP 7089191 A JP7089191 A JP 7089191A JP 8919195 A JP8919195 A JP 8919195A JP H08284644 A JPH08284644 A JP H08284644A
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恵一 加藤
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尚治 森田
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    • F01N2550/04Filtering activity of particulate filters

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 捕集量検出が全体として正しく行われている
か否かを検出することができるようする。 【構成】 センサからのセンサ値に基づきフィルタの差
圧ΔP(=P1−P2)を求める(ステップ102)と
ともにフィルタに流入する排気体積流量Vを求める(ス
テップ103)。そして、フィルタ差圧ΔPおよび排気
体積流量Vから排気微粒子の捕集量PMqn を求め(ス
テップ104)、この捕集量PMqn の時間的変化が所
定範囲内の値であるか否かを判定する(ステップ10
8)。捕集量PMqn の時間的変化が所定範囲から外れ
た値の時には、捕集量検出手段の異常であるとして、警
告灯を点灯させる(ステップ110)とともにフィルタ
の再生を禁止する(ステップ111)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
排気ガス中に含まれる排気微粒子(パティキュレート)
をフィルタを用いて捕集し、その捕集した排気微粒子を
燃焼させてフィルタを再生させる排気微粒子浄化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の排気微粒子浄化装置において
は、ディーゼルエンジンの排気通路に配置されたフィル
タにより排気ガス中の排気微粒子を捕集し、捕集した排
気微粒子の捕集量を検出して再生時期を判断し、フィル
タに付着した排気微粒子を燃焼してフィルタの再生を行
うようにしている。
【0003】排気微粒子の捕集量は、フィルタの前後の
差圧を検出する圧力センサの出力およびフィルタに流入
する排気体積流量から検出される。従って、捕集量が正
しく検出されるためには捕集量検出に関係するセンサが
正しく作動し、そのセンサ信号に基づいて正確に捕集量
の算出を行う必要がある。そして、特開平2ー1181
6号公報には、フィルタの前後差圧に基づき、圧力セン
サの断線あるいは圧力センサの配管目詰まりを判定し
て、圧力センサの異常を検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ものによれば圧力センサの異常を検出することができる
ものの、捕集量検出に関して全体的に正しく行われてい
るか否かを検出することはできない。すなわち、上述し
たように、捕集量はフィルタの前後の差圧のみならずフ
ィルタに流入する体積流量から検出されるものであり、
それらの情報を得るためのセンサが正しく作動し、かつ
そのセンサ信号に基づいて正しく捕集量検出が行われて
いるか否かを検出することはできない。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、捕集量検出が全体として正しく行われているか否か
を検出することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、ディーゼルエン
ジン(1)の排気流路に設けられ排気微粒子を捕集する
フィルタ(7)と、このフィルタに捕集された排気微粒
子を燃焼させて前記フィルタを再生する再生手段(8お
よび図示しないエアポンプ)と、前記フィルタの微粒子
捕集量を検出する捕集量検出手段(3、9〜12、10
1〜104)と、この検出された排気微粒子捕集量に応
じて前記再生手段を制御する再生制御手段(107、2
00)とを備えた排気微粒子浄化装置において、前記検
出された微粒子捕集量の時間的変化に基づき前記捕集量
検出手段の異常を検出する異常検出手段(105、10
6、108)を備えたことを特徴としている。
【0007】後述する実施例においては、上記捕集量検
出手段は、フィルタの前後差圧を検出する差圧検出手段
(102)と、フィルタに流入する排気体積流量を検出
する排気体積流量検出手段(103)と、検出された前
後差圧および排気体積流量からフィルタの通気抵抗とし
て捕集量を検出する手段(104)とを有して構成され
ている。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の排気微粒子浄化装置において、前記異常検出手段
は、前記検出された捕集量が所定時間前に検出された捕
集量に2つの異なる係数を乗じて定まる値に挟まれる領
域を外れた時に前記捕集量検出手段の異常を検出するも
のであることを特徴としている。請求項3に記載の発明
では、請求項1又は2に記載の排気微粒子浄化装置にお
いて、前記異常検出手段の異常検出により前記再生手段
による前記フィルタの再生を禁止する禁止手段(10
9、111)を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1つに記載の排気微粒子浄化装置におい
て、前記異常検出手段の異常検出を報知する報知手段
(15、110)を有することを特徴としている。な
お、上記各手段のカッコ内の符号等は、後述する実施例
記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1乃至4に記載の発明によれ
ば、検出された微粒子捕集量の時間的変化を用いること
により、捕集量検出が全体として正しく行われているか
否かを検出することができる。特に、請求項3に記載の
発明においては、捕集量検出手段の異常検出によりフィ
ルタの再生を禁止しているから、誤った捕集量検出に基
づくフィルタの再生を防ぐことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1には、ディーゼルエンジンの排気浄化装置の
全体構成を示す。ディーゼルエンジン1の吸入側にはエ
アクリーナ2が設けられており、その吸入流量を検知す
るための熱線式流量センサ3がエアクリーナ2からディ
ーゼルエンジン1への流路の途中に設けられている。
【0012】ディーゼルエンジン1の排気管4には排気
浄化装置5が設けられている。排気浄化装置5は排気管
4と連通するハウジング6を有しており、このハウジン
グ6内を排気ガスが通過していく。ハウジング6内には
フィルタ7が配置され、このフィルタ7はセラミック多
孔からなり、それに排気ガスが通過することにより排気
ガス中の排気微粒子が捕集される。また、このフィルタ
7の上流端面には電気ヒータ8が設けられており、フィ
ルタ7の再生時に排気微粒子に着火する。なお、フィル
タ7の再生時には図示しないエアポンプから排気微粒子
の燃焼に必要な空気が供給される。従って、電気ヒータ
8およびエアポンプにて、フィルタ7に捕集された排気
微粒子を燃焼させてフィルタ7を再生する再生手段を構
成している。
【0013】さらに、排気浄化装置5には、フィルタ7
のディーゼルエンジン1側の絶対圧力(前圧)を検知す
る圧力センサ9、フィルタ7の排気側の絶対圧力(後
圧)を検知する圧力センサ10が設けられている。ま
た、ディーゼルエンジン1からフィルタ7に流れ込む排
気温度を検出する温度センサ11、フィルタ7から流出
する排気温度を検出する温度センサ12が設けられてい
る。
【0014】そして、各センサからの信号は電子制御ユ
ニット(ECU)13に入力される。このECU13内
にはCPU14が設けられており、各センサ信号は最終
的にはCPU14に入力される。このCPU14は、排
気微粒子の捕集量を検出して再生時期を判断し、この再
生時期判断時にフィルタ7を再生させる演算処理を実行
する。
【0015】また、CPU14は、捕集量の検出が異常
であると判定した時には警告灯15を点灯させる処理も
行う。上記構成において、その作動を、CPU14の演
算処理を示す図2のフローチャートを基に説明する。ま
ず、センサ3、9〜12からのセンサ値を取り込む(ス
テップ101)。この取り込んだセンサ値によりステッ
プ102、103の処理を行う。すなわち、圧力センサ
9にて検出した前圧P1から圧力センサ10にて検出し
た後圧P2を引くことによりフィルタ7の差圧ΔP(=
P1−P2)を求め(ステップ102)、続いて熱線式
流量センサ3にて検出した吸入空気質量流量G、上記前
圧P1、および温度センサ11にて検出した入ガス温度
と温度センサ12にて検出した出ガス温度の平均温度T
exから、フィルタ7に流入する排気体積流量Vをf
(G、Tex、P1)にて求める(ステップ103)。
この関数fは、吸入空気質量流量を排気ガスの温度、圧
力により排気体積流量換算するための関数である。
【0016】次に、上記求めたフィルタ差圧ΔP、フィ
ルタ7に流入する体積流量Vから、排気微粒子の捕集量
PMqn をg(ΔP、V)にて求める(ステップ10
4)。この関数gは、基本的には差圧ΔPを体積流量V
で割った値を求めるように設定されたものである。この
関数を用いて求められた値は通気抵抗、すなわちフィル
タの目詰まり量を示すものであり、それを捕集量として
いる。
【0017】ここで、捕集量PMqn は通気抵抗を示す
ものであるため、運転状態(排気流量)に無次元な量で
あり、運転状態の変化には変動しない。従って、以下の
処理においては、捕集量PMqn の時間的変化が所定範
囲内に入っているか否かにより、捕集量検出手段、すな
わち捕集量を算出する上で必要となるセンサおよびこの
センサ値に基いて捕集量PMqn を算出する処理までの
異常を判定するようにしている。
【0018】まず、上記処理による捕集量PMqn の算
出が1回目であるか否かを判定し(ステップ105)、
1回目の時には、その時の捕集量PMqn を記憶する
(ステップ106)。そして、捕集量PMqn の算出が
2回目以降の場合には、捕集量PMqn の時間的変化が
所定の適正範囲内に入っているか否かを判定する(ステ
ップ108)。すなわち、今回の処理で求めた捕集量P
Mqn が前回の処理で求めた捕集量PMqn-1 にK1
(例えば1.05)およびK2(例えば0.97)を乗
じた値の範囲内に入っているか否かを判定する。なお、
図2に示す演算処理の周期は、センサの応答性を考慮し
て定められており、例えば0.1〜100秒の時間とし
て捕集量PMqn の時間的変化を適正に判断できるよう
にしている。
【0019】ここで、捕集量検出手段が正常であれば、
捕集量PMqn は上記範囲内の値になる。この場合に
は、ステップ106にて今回の値を次回の演算のために
記憶する。また、この記憶処理後、捕集量PMqn が設
定値、すなわち再生を必要とするフィルタの目詰まり限
界値に達したか否かを判定する(ステップ107)。捕
集量PMqn が設定値に達した時には、後述する再生禁
止フラグがセットされていないことを条件として(ステ
ップ109)、再生制御ルーチン200にて再生制御を
行う。この再生制御ルーチン200では、電気ヒータ8
および図示しないエアポンプを作動させて、フィルタ7
に捕集された排気微粒子を燃焼させる公知の処理を行
う。
【0020】一方、捕集量検出手段の異常、例えばセン
サ3、9〜12の異常、あるいはセンサ値の読み込み時
の異常等が生じた時には、捕集量PMqn が異常な値に
なるため、その時間的変化が上記した所定の範囲から外
れることになり、ステップ108の判定がNOになる。
そして、捕集量検出手段の異常として警告灯15を点灯
させ(ステップ110)、運転者に異常を知らせる。ま
た、この後の再生処理を禁止するために再生禁止フラグ
をセットする(ステップ111)。従って、この後、ス
テップ107の判定がYESになるようなことがあって
も、ステップ109の判定がNOになるため、再生制御
ルーチン200での再生制御は行われない。すなわち、
捕集量検出手段が異常と判断された後は、再生制御が禁
止される。
【0021】なお、そのような再生禁止の状態になった
場合には、フィルタ7の交換等を行う必要があるが、そ
れが行われるまではフィルタの目詰まりがどんどん進行
していってしまうため、一定時間後、エンジンへの燃料
供給を停止させるなどしてエンジンを停止させるように
してもよい。また、上記実施例では、再生時期の判断時
に所定周期で捕集量検出手段の異常検出を行うようにす
るものを示したが、ある状態が生じた時、例えばアクセ
ル開度あるいはエンジン回転数に基づき運転状態が変化
したときのみ捕集量検出手段の異常検出を行うようにし
検出精度を向上させるようにしてもよい。
【0022】逆に、捕集を開始してから所定時間または
特定の運転状態の時で検出精度が良好にならない時に
は、捕集量検出手段の異常検出を行わないようにして誤
検出を防ぐようにしてもよい。また、異常が検出された
ことを示すコードをメモリに記憶しておき、外部診断装
置にてその異常を読み出すことができるようにしてもよ
い。
【0023】なお、上記実施例において、図2のフロー
チャートに示す各ステップは、それぞれの機能を実現す
る機能実現手段として把握されるものであり、それらの
機能に対応させたハードロジック構成のものにて構成す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すディーゼルエンジンの
排気浄化装置の全体構成図である。
【図2】図1中のCPU14の演算処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン、2…エアクリーナ、3…熱線
式流量センサ、5…排気浄化装置、7…フィルタ、8…
電気ヒータ、9、10…圧力センサ、11、12…温度
センサ、13…ECU、14…CPU、15…警告灯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 尚治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 戸谷 隆之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気流路に設けら
    れ排気微粒子を捕集するフィルタと、このフィルタに捕
    集された排気微粒子を燃焼させて前記フィルタを再生す
    る再生手段と、前記フィルタの微粒子捕集量を検出する
    捕集量検出手段と、この検出された排気微粒子捕集量に
    応じて前記再生手段を制御する再生制御手段とを備えた
    排気微粒子浄化装置において、 前記検出された微粒子捕集量の時間的変化に基づき前記
    捕集量検出手段の異常を検出する異常検出手段を備えた
    ことを特徴とする排気微粒子浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段は、前記検出された捕
    集量が所定時間前に検出された捕集量に2つの異なる係
    数を乗じて定まる値に挟まれる領域を外れた時に前記捕
    集量検出手段の異常を検出するものであることを特徴と
    する請求項1に記載の排気微粒子浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段の異常検出により前記
    再生手段による前記フィルタの再生を禁止する禁止手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の排気
    微粒子浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検出手段の異常検出を報知する
    報知手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1つに記載の排気微粒子浄化装置。
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