JP3908204B2 - フィルタ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するためのフィルタを適切なタイミングで再生することができるようにしたフィルタ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる微粒子が大気中に拡散されるのを抑制するため、近年、ディーゼルエンジンの排気系統に装着して排気ガス中のディーゼルパティキュレートを後処理するための種々の装置が開発されてきている。この種の排気ガス処理装置は、いずれもディーゼルエンジンから排出される排気ガス中に含まれるパティキュレートを排気ガスが排気通路を通過する時に捕集するためのフィルタを備えている。したがって、フィルタには捕集されたパティキュレートが次第に堆積され、ついにはフィルタが目詰まり状態となり、排気ガスの通過が困難となってしまう。
【0003】
このため、従来にあっては、フィルタにおけるパティキュレートの堆積量が所定レベルに達したと推定された場合にフィルタを加熱する等してフィルタの温度を上昇させ、パティキュレートを焼却してフィルタを再生し、再びパティキュレートの捕集ができるようにしている。このように、フィルタの再生はフィルタを加熱することによるパティキュレートの焼却という手段によるため、フィルタの再生を適切なタイミングにて行うことが望まれる。
【0004】
そこで、従来においては、フィルタの前後における排気ガスの差圧、すなわち、フィルタの入口側の排気ガス圧力とフィルタの出口側の排気ガス圧力との差圧、を計測することによりフィルタに堆積されたパティキュレートの量を推定し、この推定結果に従ってフィルタの再生タイミングを決定し、フィルタの再生制御を行うようにした構成が広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術は次のような問題点を有している。エンジンがアイドル運転状態に入る等の理由でエンジン回転数が低い状態にあっては、排気通路内の排気ガス流量が減少するため、フィルタの前後における圧力差はパティキュレートの堆積量が少ない場合でも小さくなってしまい、フィルタの前後差圧によるパティキュレートの堆積量の推定を正確に行うことが困難となる。また、排気ガスが低圧状態にあると、排気ガス圧力と圧力センサの出力信号との間の関係を示す圧力センサの入出力特性が線形特性とならない。このため、圧力センサの出力信号の有する圧力情報の精度が低くなる上に圧力センサからの出力信号のレベルも低くなって雑音の影響を受けやすくなり、圧力センサの特性上の問題からもパティキュレートの堆積量の推定を正確に行うことが困難となってしまう。
【0006】
さらに、フィルタにパティキュレートが堆積された後、エンジンの運転が停止された状態で、フィルタの高温状態が続くなどした場合に、フィルタ内に堆積されたパティキュレート中の揮発成分が放出され、パティキュレートにひび割れが生じる。このようなひび割れが生じると、このひび割れ部分を通って排気ガスがフィルタ内を通過するようになるため、フィルタの通気抵抗が低下することになる。この結果、フィルタの前後における圧力差はひび割れが生じる前に比べて小さくなってしまい、このような状態で排気ガスの差圧によるパティキュレートの堆積量の推定を行うと、恰もパティキュレートの堆積量が少なくなったような推定結果となり、パティキュレート堆積量の正確な推定を困難にさせている。
【0007】
このため、フィルタの前後における排気ガスの差圧を計測することによってフィルタの再生制御を行う従来の装置においては、フィルタに堆積されたパティキュレートの量が多い状態で再生が実行されてしまい、フィルタ溶損を引き起こす虞がある。また、パティキュレートの堆積量を正確に推定することが困難であるため、フィルタの再生頻度が高くなって燃費の低下やフィルタの寿命を短縮させるという問題点も有している。
【0008】
本発明の目的は、従来技術における上述の問題点を解決することができるようにした、フィルタ制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するためのフィルタにおけるパティキュレート堆積量を推定し、この推定結果に基づいてフィルタを再生するようにしたフィルタ制御装置において、フィルタの前後における排気ガスの圧力差に基づいてパティキュレートの堆積量を推定すると共に、エンジンの運転状態に基づいてもパティキュレートの堆積量を推定し、これら2つの推定結果のうちのいずれか1つをエンジンの運転状態及び両推定値の比較結果に応じて選択的に取り出し、取り出された推定結果に基づいてフィルタの再生を行うか否かを決定するようにしたものである。
【0010】
請求項1の発明によれば、エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するためのフィルタにおけるパティキュレート堆積量を推定し、この推定結果に基づいてフィルタを再生するようにしたフィルタ制御装置において、前記エンジンの運転状態を検出するための検出手段と、前記フィルタの前後における排気ガスの圧力差に基づいて前記フィルタのパティキュレート堆積量を推定する第1推定手段と、前記エンジンの運転状態に基づいて前記フィルタのパティキュレート堆積量を推定する第2推定手段と、前記第1及び第2推定手段によって得られた各パティキュレート堆積量推定値の差分を演算する差分演算手段と、前記差分演算手段及び検出手段に応答し前記第1又は第2推定手段のいずれか一方の推定結果を選択する選択手段と、前記第1又は第2推定手段のいずれか一方の推定結果の選択を行う場合に両推定結果のずれ量を計算し、そのずれ量を学習値として記憶しておき、この学習値に従って前記第2推定手段における演算値を補正するためのデータを演算し、前記第2推定手段に与えるための手段とを備え、前記選択手段によって選択された推定結果に従って前記フィルタの再生タイミングを決定するようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0011】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、前記第2推定手段において、前記エンジンへの燃料噴射量、前記エンジンの回転数、前記エンジンにおける排気ガス環流率、フィルタ前温度のうちの少なくとも1つに基づいてパティキュレート堆積量を推定するための演算が実行されるフィルタ制御装置が提案される。
【0012】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、前記第2推定手段において、実エンジンを使って単位時間当たりのパティキュレート堆積量の増加を計測することにより求められた実測データを用いたマップ演算を用いてパティキュレート堆積量の推定演算を行うようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0013】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明において、前記第2推定手段が前記マップ演算により得られたデータを積分することによって前記フィルタにおけるパティキュレートの堆積量の推定値を得るように構成されたフィルタ制御装置が提案される。
【0014】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明において、前記エンジンが停止される毎にそのときフィルタ再生制御に使用されていたパティキュレート堆積量の推定値を記憶しておき、この記憶されたパティキュレート堆積値の値を前記第2推定手段における積分のための初期値として用いるようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0015】
請求項6の発明によれば、請求項1の発明において、前記ずれ量に従った係数を演算し、該係数により前記第2推定手段における演算値を補正するようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0016】
請求項7の発明によれば、請求項1の発明において、前記ずれ量が所定値をこえた場合にその旨を操作者に対して表示するようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0017】
請求項8の発明によれば、請求項1の発明において、前記エンジンの始動時に前記差分が所定値以上の場合には、前記検出手段の検出結果に拘らず前記第2推定手段の推定結果を選択するようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0018】
請求項9の発明によれば、請求項1の発明において、前記エンジンの始動時に前記差分が所定値以上の場合には、前記検出手段の検出結果に拘らず前記第2推定手段の推定結果を選択するようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0019】
請求項10の発明によれば、請求項9の発明において、前記所定期間が、前記第2推定手段により前記エンジンの始動から開始されたパティキュレート堆積量推定値が所定の値に達するまでの期間であるフィルタ制御装置が提案される。
【0020】
請求項11の発明によれば、請求項8の発明において、前記差分が前記所定値より小さくなった場合に前記第2推定手段による推定結果に代えて、前記第1推定手段による推定結果を選択するようにしたフィルタ制御装置が提案される。
【0022】
上記構成によれば、フィルタの前後の排気ガス圧力差に基づいて得られたパティキュレート堆積量推定値、又はエンジンの運転パラメータなどから演算されたパティキュレート堆積量推定値のいずれか一方が、エンジンの運転状態及び両推定値の差分を考慮して選択的に使用される。この結果、より精度の高いパティキュレート堆積量の推定が可能となり、フィルタ再生の適切なタイミングをより的確に決定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明をディーゼルエンジンの排気ガス後処理のためのフィルタの制御に適用した場合の実施の形態の一例を示す全体構成図である。符号1で示されるのは4気筒のディーゼルエンジンであり、各気筒2〜5にはそれぞれインジェクタ6〜9が設けられている。これらのインジェクタ6〜9の動作はエンジン制御ユニット10によって制御され、高圧燃料を所要のタイミングで所要量だけ対応する気筒内に噴射供給することができる公知の構成となっている。
【0025】
吸気マニホールド11に接続されている吸気ダクト12には、インタークーラ13及びエアクリーナ14が設けられており、一方、排気マニホールド15に接続されている排気ダクト16には排気ガス後処理装置30が取り付けられている。
【0026】
吸気ダクト12と排気ダクト16との間には、EGR制御弁17を設けた排気再循環路18が設けられており、エンジン制御ユニット10によって制御されるアクチュエータ19によってEGR制御弁17の開度が調節され、排気ダクト16内を流れる排気ガスの一部を吸気マニホールド11に調量して戻すことができる構成となっている。符号20で示されるのは排気ターボチャージャであり、排気ダクト16内に配設された排気タービン21と吸気ダクト12内に配設されていて排気タービン21により駆動されるコンプレッサ22とから成っている。
【0027】
排気ガス後処理装置30は、酸化触媒31とパティキュレート捕集用のフィルタ32とを備え、排気ダクト16内を流れる排気ガスは、酸化触媒31を通ってからフィルタ32を通る構成となっている。酸化触媒31は、例えばハニカム状のコーディエライト、あるいは耐熱鋼からなる担体の表面に、活性アルミナ等をコートしてウォッシュコート層を形成し、このコート層に白金、パラジウム、あるいはロジウム等の貴金属からなる触媒活性成分を担持させた構成となっている。酸化触媒は、排気ガス中のNOを酸化してNO2 を生成させるとともに、排気ガス中のHCとCOを酸化してH2 OとCO2 を生成させる構成となっている。
【0028】
フィルタ32は、例えば多孔質のコーディエライト、あるいは炭化珪素によって多数のセルが平行に形成され、セルの入口と出口が交互に閉鎖された、いわゆるウォールフロー型と呼ばれるハニカムフィルタや、セラミック繊維をステンレス多孔管に何層にも巻き付けた繊維型フィルタを使用したもので、排気ガス中のパティキュレートを捕集する。
【0029】
フィルタ32の入口側(前)と出口側(後)には、それぞれ、排気ガスの圧力を検出するための第1圧力センサ33及び第2圧力センサ34が設けられている。第1圧力センサ33からはフィルタ32の入口側における排気ガス圧力P1を示す第1圧力信号SAが出力され、第2圧力センサ34からはフィルタ32の出口側における排気ガス圧力P2を示す第2圧力信号SBが出力される。符号35で示されるのは、排気ダクト16内を流れる排気ガスの流量を検出するための流量センサであり、流量センサ35からの排気流量信号Fは、第1圧力信号SA、第2圧力信号SBと共にフィルタ制御ユニット40に入力されている。
【0030】
ここで、流量センサ35による流量検出に代えて、吸入空気量、噴射量、排気温度、排気圧力から計算で排気ガスの流量を求めるようにすることもできる。この場合には、
PV=nRT
(ここで、P;圧力、V;体積、T;温度、nR;ガス定数)
の関係式を用い、体積の時間微分を計算することで体積流量を演算できる。
【0031】
フィルタ制御ユニット40は、フィルタ32によって捕集されたパティキュレートの堆積量を推定し、この推定結果に基づいてフィルタ32を再生させるためのエンジン制御を行う装置である。
【0032】
図2は、フィルタ制御ユニット40の概略構成を示すブロック図である。フィルタ制御ユニット40は、フィルタ32に堆積したパティキュレート量の推定演算を行いその推定結果を示す推定値データXを出力する推定演算ユニット41と、推定値データXに基づいてフィルタ32の再生制御を行うための再生制御ユニット42とを備えている。推定演算ユニット41には、第1圧力信号SA、第2圧力信号SB、排気流量信号F、ディーゼルエンジン1の運転条件を示すエンジン運転データMが入力されている。ここでは、エンジン運転データMとして、ディーゼルエンジン1の運転状態を示す燃料噴射量信号Q、エンジン回転数信号N及び排気ガス循環(EGR)率を示す循環率信号Rがエンジン制御ユニット10から入力されているが、エンジン運転データMとしてこれらの信号のうちの少なくとも1つを用いることができる。また、フィルタ制御ユニット40には、フィルタ32の入口側に設けられた温度センサ36から送られてくるフィルタ32の入口前温度を示す温度信号T0も入力されている。
【0033】
再生制御ユニット42は、推定データXに応答し、パティキュレート堆積量が所定値を越えているか否かを判別する。推定データXによりパティキュレート堆積量が所定値を越えていると判断された場合には再生制御ユニット42から再生信号CSが出力され、再生信号CSはエンジン制御ユニット10に入力される。エンジン制御ユニット10は、再生信号CSに応答し、フィルタ32の再生のために必要な噴射タイミングの遅角制御を実行し、これにより排気ガスの温度を上昇させ、フィルタ32に堆積しているパティキュレートを燃焼させ、フィルタ32の再生を実行する。
【0034】
図3は、推定演算ユニット41の詳細ブロック図である。推定演算ユニット41は、フィルタ32の前後差圧からフィルタ32のパティキュレート堆積量を推定する第1推定演算部100と、ディーゼルエンジン1の運転状態に基づいてフィルタ32のパティキュレート堆積量を推定する第2推定演算部110とを備え、第1推定演算部100又は第2推定演算部110のいずれか一方の演算出力を選択部120によって推定値データXとして選択し、出力する構成となっている。
【0035】
第1推定演算部100は、第1及び第2圧力信号SA、SBに応答してパティキュレートの捕集を行っているフィルタ32の入口側と出口側との間の排気ガス圧力の差圧(フィルタ前後差圧)ΔPを演算する差圧演算部101と、フィルタ32に流れている排気ガスの流量FLを流量センサ35からの排気流量信号Fに基づいて演算する流量演算部102とを有している。差圧演算部101の出力と流量演算部102の出力とは割算部103に入力され、割算部103においてΔP/FLの値を求める演算が実行される。なお、流量演算部102は、既に説明したようにディーゼルエンジン1の運転パラメータを用いて流量FLを演算する構成とすることもできる。
【0036】
割算部103における演算結果はディジタルフィルタ104を介して第1堆積量演算部105に入力され、第1堆積量演算部105においてΔP/FLの値に基づいてそのときのパティキュレート堆積量の推定値が演算される。第1堆積量演算部105において得られた推定演算結果は、第1推定データXAとして出力される。
【0037】
以上、第1推定演算部100の構成の一例について説明したが、フィルタ前後差圧に基づいてフィルタに堆積されたパティキュレートの量を計算して推定する技術それ自体は公知であり、したがって、図3に示した第1推定演算部100の構成を他の公知の構成に置き換えることもできる。
【0038】
次に、第2推定演算部110について説明する。第2推定演算部110はディーゼルエンジン1の運転状態に基づいてフィルタ32におけるパティキュレートの堆積量の推定演算を行うための手段として構成されている。第2推定演算部110は、フィルタ32におけるそのときどきの単位時間当たりのパティキュレートの堆積量の推定値を運転条件データに基づいて演算するための第2堆積量演算部111を備えている。本実施の形態では、第2堆積量演算部111は、燃料噴射量信号Q、エンジン回転数信号N及び循環率信号Rに基づいてそのときの単位時間当たりのパティキュレートの堆積量推定値ΔYを演算する構成となっている。
【0039】
排気ガス温度の上昇に伴ってフィルタ32の温度が上昇すると、そこに堆積されているパティキュレートが燃焼し、堆積パティキュレートが減少する。すなわち、フィルタ32の再生動作が行われる。符号112で示されるのは、このような燃焼による堆積パティキュレートの減少量を、ディーゼルエンジン1の運転状態から再生量として推定演算するための再生量演算部である。再生量演算部112は、燃料噴射量信号Q、エンジン回転数信号N、循環率信号R、温度信号T0、及び後述するようにして得られる第2推定データXBに応答し、フィルタ32における堆積パティキュレートの単位時間当たりの燃焼量を再生量推定値ΔZとして推定演算する構成となっている。
【0040】
第2堆積量演算部111からの単位時間当たりの堆積量推定値ΔY及び再生量演算部112からの単位時間当たりの再生量推定値ΔZは積分演算部113にそれぞれ堆積データDY及び再生データDZとして送られる。積分演算部113には、選択部120から積分の初期値を示す初期値データIDが入力されている。この初期値データIDは、直近のエンジン停止時に選択部120内に後述の如くして記憶されていた推定値データXの値が使用される。積分演算部113においては、この初期値データIDを用いて、堆積データDY及び再生データDZが図示の極性で時間積分処理される。積分演算部113において得られた積分演算結果が第2推定演算部110における推定演算結果である。すなわち、フィルタ32におけるパティキュレートの堆積量をディーゼルエンジン1の運転状態から演算した推定値を示す第2推定データXBが、積分演算部113から出力される。
【0041】
第2推定データXBは既述の如く再生量演算部112にも入力されており、再生量演算部112では燃料噴射量信号Q、エンジン回転数信号N、循環率信号R、温度信号T0及び第2推定データXBに基づいて単位時間当たりの再生量推定値ΔZが演算される構成となっている。再生量演算部112における推定演算において第2推定データXBを考慮する理由は、排気ガス温度等の条件が同一であっても、そのときのパティキュレートの堆積量によって再生量が影響を受けるので、この影響を考慮してより精度の高い再生量推定を行うようにするためである。
【0042】
なお、第1堆積量演算部105、第2堆積量演算部111、再生量演算部112における各演算はマップ演算とすることができ、この場合、使用する各マップデータは、実機のフィルタ付エンジンを使い、テストベンチを予め所定の入力条件に設定し、堆積量、又は再生量を計測し、この計測結果に基づいて適宜に決定することができる。
【0043】
選択部120は、ディーゼルエンジン1の運転状態及び第1推定データXAと第2推定データXBとの差分を考慮して、第1推定データXA又は第2推定データXBのいずれか一方を選択し、選択された方の推定データをそのときのフィルタ32における堆積パティキュレート量の推定値を示す推定値データXとして出力する構成となっている。
【0044】
本実施の形態では、ディーゼルエンジン1の運転状態を示す信号として、エンジン回転数信号Nが選択部120に入力されている。
【0045】
図4には、選択部120の構成及び動作を説明するためのフローチャートが示されている。以下、図4を参照して選択部120について説明する。先ず、ステップS1でエンジン回転数信号Nに基づいてエンジン回転数ENが所定値Neより大きいか否かが判別される。所定値Neは、フィルタ32の前後差圧によってそのときのパティキュレート堆積量を正しく推定できるようなエンジン回転数の下限値を示すものである。所定値Neは、例えばアイドル回転数とすることができる。
【0046】
エンジン回転数ENが所定値Ne以下であると、ステップS1の判別結果はNOとなり、ステップS2に入り、ここで第2推定データXBが推定値データXとして選択される。一方、エンジン回転数が所定値Neより大きいと、ステップS1の判別結果はYESとなりステップS3に進む。
【0047】
ステップS3では、第1推定データXAと第2推定データXBとが比較され、その差分の絶対値ΔMが所定値Kより大きいか否かが判別される。ΔM>Kの場合には、フィルタ内に堆積されたパティキュレートにひび割れが生じており、このためにΔMが大きくなったものと考えられ、第1推定データXAの値の信頼性が低いと判断される。したがって、ステップS3の判別結果がYESの場合には、ステップS2に進み、第2推定データXBが選択され、第2推定データXBが推定値データXとして出力される。一方、ΔM≦Kの場合には、ステップS3の判別結果はNOとなり、ステップS4に進む。
【0048】
ステップS4では、さらに、ディーゼルエンジン1が今回始動を開始してからのパティキュレートの堆積量が、ひび割れの修復に充分な所定量に達したか否かが判別される。ここでは、直近のエンジン停止時における第2推定データXBの値と現在の第2推定データXBの値とを比較することにより、今回の堆積量が所定量以上となったか否かを判別する構成となっている。
【0049】
ステップS3の判別結果がNOの場合であっても、今回の堆積量が所定量以上となっていない場合には、ステップS4の判別結果はNOとなり、ステップS2に進み、第2推定データXBが選択される。一方、今回の堆積量が所定量以上となっている場合には、ステップS4の判別結果はYESとなり、ステップS5に入り、ここで第1推定データXAが選択される。
【0050】
このように、エンジン回転数ENが所定値Neよりも小さい場合には、第1推定データXAよりも信頼のおける第2推定データXBが選択される。
【0051】
また、第1推定データXAと第2推定データXBとの差分の絶対値ΔMがKより大きい場合には、フィルタ内に堆積しているパティキュレートのひび割れが主たる原因と考えられるので、この場合も、第2推定データXBの方が信頼がおけるとして、第2推定データXBが選択される。
【0052】
そして、ステップS3でΔM≦Kであったとしても、今回の堆積量が所定値以上とならない間は、念のため、ステップS2に入り、第2推定データXBが選択される。
【0053】
エンジンの始動から時間が経過し、パティキュレートの堆積量が増え、ステップS4の判別結果がYESとなると、はじめて第1推定データXAが選択される。
【0054】
このようにして、第1推定データXA又は第2推定データXBのいずれかが選択された後、ステップS6に入り、ここでエンジン停止か否かが判別される。ディーゼルエンジン1がまだ停止していない場合にはステップS6の判別結果はNOとなり、ステップS1に戻り、上述の動作が繰り返し実行される。
【0055】
イグニッションキーをオフにするなどしてディーゼルエンジン1の運転が停止されると、ステップS6の判別結果はYESとなり、ステップS7においてこのときの推定値データXの値が初期値データIDとして図示しないメモリに格納され保存され、動作を終了する。
【0056】
ところで、第2推定演算部110における推定演算の場合、積分演算を行うので長期的には誤差が累積されてその演算結果が不正確になることが予想される。このため、図3に示した実施の形態では、第2推定演算部110に補正量記憶部114と補正値演算部115とを設け、第2堆積量演算部111で演算された単位時間当たりのパティキュレート堆積量を学習動作により適宜に補正する構成となっている。
【0057】
すなわち、補正値演算部115には第1推定データXAと第2推定データXBとが入力されており、選択部120が第2推定データXBを選択している場合にディーゼルエンジン1の回転数が上昇して第2推定データXBに代えて第1推定データXAを選択するように選択部120がデータの切り替え動作を行った場合、この切り替え動作に応答してこのときの第1推定データXAと第2推定データXBとの差分を下記のようにして演算する。
【0058】
再生処理が行われておらず再生処理積分値が零の場合には、その差分が所定範囲内にあれば、第1推定データXAによる推定値DXAと第2推定データXBによる推定値DXBとの比DXA/DXBをずれ係数Cとして算出し、このずれ係数Cを補正量記憶部114に記憶する。
【0059】
一方、再生処理が行われており再生処理積分値が零より大きい場合には、第2推定データXBから第1推定データXAを減算し、この減算結果で再生処理積分値を割算し、この結果をずれ係数Cとし、このずれ係数Cを補正量記憶部114に記憶する。
【0060】
なお、いずれの場合においても、上記差分が所定範囲を越えている場合にはフィルタの劣化と判断し、上述したずれ係数Cの算出は行わない。このようにフィルタの劣化が判別された場合には、運転者にフィルタの交換を促すため予め定められたランプを点灯又は点滅させる等の手段により警告表示を行うように構成するのが好ましい。
【0061】
ずれ係数Cは学習値として補正量記憶部114に蓄積され、この学習値としてのずれ係数Cは第2堆積量演算部111に送られ、ここで演算されている単位時間当たりのパティキュレートの堆積量にこのずれ係数Cを掛けて補正し、以後、この補正された単位時間当たりのパティキュレートの堆積量が単位時間当たりのパティキュレートの堆積量推定値ΔYとして出力される。
【0062】
このように、補正値演算部115において第1推定データXAと第2推定データXBとの値を用いてずれ係数Cが算出され、このずれ係数Cは補正量記憶部114に記憶、蓄積され、単位時間当たりのパティキュレートの堆積量を算出する演算処理を行う際の補正が適宜に実行されることとなり、積分演算部113における積分演算において誤差が累積されず修正されることとなる。この結果、単位時間当たりのパティキュレートの堆積量に基づく推定データである第2推定データXBが信頼性を有する値となるので、パティキュレート堆積量の推定が正確となる。
【0063】
フィルタ制御ユニット40は以上のように構成されているので、フィルタ前後差圧に基づいて演算されたパティキュレート堆積量の推定値と、ディーゼルエンジン1の運転状態に基づいてシミュレートされたパティキュレート堆積量の推定値との2つの推定値のうち、そのときの状態に応じてより信頼度の高い推定値が選択される。そして、このようにして選択された推定値に従ってフィルタ32を再生するか否かが決定されるので、フィルタ32の再生を極めて適切なタイミングで実行することができる。この結果、フィルタ32を従来に比べて長寿命化することが可能になり、ランニングコストの低減を期待することができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、上述の如く、フィルタ前後差圧に基づいて演算されたパティキュレート堆積量の推定値と、単位時間あたりのパティキュレートの堆積量に基づいてシミュレートされたパティキュレート堆積量の推定値との2つの推定値のうち、そのときのエンジンの運転状態に応じてより信頼度の高い推定値が選択され、このようにして選択された推定値に従ってフィルタを再生するか否かが決定されるので、フィルタの再生を極めて適切なタイミングで実行することができる。この結果、フィルタの再生の頻度が適正化され、フィルタを従来に比べて長寿命化することが可能になり、ランニングコストの低減を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルタ制御装置を備えた排気ガス処理装置の実施の形態の一例を示す構成図。
【図2】図1のコントロールユニットの構成を示すブロック図。
【図3】図2の推定演算部の詳細構成を示すブロック図。
【図4】図3の選択部の説明のためのフローチャート。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン
2〜5 気筒
6〜9 インジェクタ
10 エンジン制御ユニット
15 排気マニホールド
16 排気ダクト
40 フィルタ制御ユニット
30 排気ガス後処理装置
31 酸化触媒
32 フィルタ
33 第1圧力センサ
34 第2圧力センサ
35 流量センサ
36 温度センサ
100 第1推定演算部
101 差圧演算部
102 流量演算部
103 割算部
105 第1堆積量演算部
110 第2推定演算部
111 第2堆積量演算部
112 再生量演算部
113 積分演算部
114 補正量記憶部
115 補正値演算部
120 選択部
N エンジン回転数信号
P1、P2 排気ガス圧力
Q 燃料噴射量信号
R 循環率信号
SA 第1圧力信号
SB 第2圧力信号
T0 温度信号
X 推定値データ
XA 第1推定データ
XB 第2推定データ
ΔP 差圧
ΔY 堆積量推定値
ΔZ 再生量推定値

Claims (11)

  1. エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するためのフィルタにおけるパティキュレート堆積量を推定し、この推定結果に基づいてフィルタを再生するようにしたフィルタ制御装置において、
    前記エンジンの運転状態を検出するための検出手段と、
    前記フィルタの前後における排気ガスの圧力差に基づいて前記フィルタのパティキュレート堆積量を推定する第1推定手段と、
    前記エンジンの運転状態に基づいて前記フィルタのパティキュレート堆積量を推定する第2推定手段と、
    前記第1及び第2推定手段によって得られた各パティキュレート堆積量推定値の差分を演算する差分演算手段と、
    前記差分演算手段及び検出手段に応答し前記第1又は第2推定手段のいずれか一方の推定結果を選択する選択手段と、
    前記第1又は第2推定手段のいずれか一方の推定結果の選択を行う場合に両推定結果のずれ量を計算し、そのずれ量を学習値として記憶しておき、この学習値に従って前記第2推定手段における演算値を補正するためのデータを演算し、前記第2推定手段に与えるための手段とを備え、
    前記選択手段によって選択された推定結果に従って前記フィルタの再生タイミングを決定するようにしたフィルタ制御装置。
  2. 前記第2推定手段において、前記エンジンへの燃料噴射量、前記エンジンの回転数、前記エンジンにおける排気ガス環流率、フィルタ前温度のうちの少なくとも1つに基づいてパティキュレート堆積量を推定するための演算が実行される請求項1記載のフィルタ制御装置。
  3. 前記第2推定手段において、実エンジンを使って単位時間当たりのパティキュレート堆積量の増加を計測することにより求められた実測データを用いたマップ演算を用いてパティキュレート堆積量の推定演算を行うようにした請求項1記載のフィルタ制御装置。
  4. 前記第2推定手段が前記マップ演算により得られたデータを積分することによって前記フィルタにおけるパティキュレートの堆積量の推定値を得るように構成された請求項3記載のフィルタ制御装置。
  5. 前記エンジンが停止される毎にそのときフィルタ再生制御に使用されていたパティキュレート堆積量の推定値を記憶しておき、この記憶されたパティキュレート堆積値の値を前記第2推定手段における積分のための初期値として用いるようにした請求項4記載のフィルタ制御装置。
  6. 前記ずれ量に従った係数を演算し、該係数により前記第2推定手段における演算値を補正するようにした請求項1記載のフィルタ制御装置。
  7. 前記ずれ量が所定値をこえた場合にその旨を操作者に対して表示するようにした請求項1記載のフィルタ制御装置。
  8. 前記エンジンの始動時に前記差分が所定値以上の場合には、前記検出手段の検出結果に拘らず前記第2推定手段の推定結果を選択するようにした請求項1記載のフィルタ制御装置。
  9. 前記エンジンの始動時に前記差分が所定値以上の場合には、前記検出手段の検出結果に拘らず所定期間中は前記第2推定手段の推定結果を選択するようにした請求項1記載のフィルタ制御装置。
  10. 前記所定期間が、前記第2推定手段により前記エンジンの始動から開始されたパティキュレート堆積量推定値が所定の値に達するまでの期間である請求項9記載のフィルタ制御装置。
  11. 前記差分が前記所定値より小さくなった場合に前記第2推定手段による推定結果に代えて、前記第1推定手段による推定結果を選択するようにした請求項8記載のフィルタ制御装置。
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