JPH0828401A - 燃料噴射ポンプの軸受装置 - Google Patents

燃料噴射ポンプの軸受装置

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JPH0828401A
JPH0828401A JP6158672A JP15867294A JPH0828401A JP H0828401 A JPH0828401 A JP H0828401A JP 6158672 A JP6158672 A JP 6158672A JP 15867294 A JP15867294 A JP 15867294A JP H0828401 A JPH0828401 A JP H0828401A
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JP
Japan
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cam
fuel injection
injection pump
bearing
bearing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP6158672A
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English (en)
Inventor
Chiharu Togashi
千晴 富樫
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カムシャフトを支持するベアリングの支持剛
性を向上させると共に、油膜形成面積を実質的に増大す
ることにより、油膜による振動減衰効果を高め、振動に
起因する騒音を低減できる燃料噴射ポンプの軸受装置を
提供すること。 【構成】 燃料噴射ポンプ11のハウジング12を上下分割
式にして、その下側ハウジング12bにカムシャフト15の
各々のシャフト部15eを摺動自在に支持するベアリング
20a〜20eを一体的に形成すると共に、この下側ハウジ
ング12bに前記カムシャフト15の各々のカム15a〜15d
を収容する油溜室22を設けた燃料噴射ポンプの軸受装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カムシャフトまわりの
振動を低減することにより騒音を抑制し得る燃料噴射ポ
ンプの軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射ポンプのカムシャフトの
軸受装置の一般的な概略構造を、図10及び図11に示す。
本従来例は4気筒用の燃料噴射ポンプであり、燃料噴射
ポンプのハウジング1の両端にはボールベアリング2が
設けられ、カムシャフト3の両端部が回転自在に支持さ
れている。また、カム3aとカム3bの間のシャフト部3c
は、ボルト4によってハウジング1に固定された第1の
センターベアリング5に支持されており、これと同様
に、カム3dとカム3eとの間のシャフト部3cは第2のセン
ターベアリング6によって支持されている。このような
センターベアリングを有する燃料噴射ポンプの構造は、
例えば、特開昭56−118549号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の軸受装置で
は、2つのセンターベアリング5,6とシャフト部3cと
の間に形成される油膜によって、タペットの振動(主に
タペットの上下運動による振動)のうち、カムシャフト
3へ伝達される振動を減衰しているのであるが、油膜形
成部がセンターベアリング5,6とシャフト部3cとの間
にしかない為、振動減衰効果が充分ではなく、振動に起
因する騒音が大きいという問題がある。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みて、カムシャ
フトを支持するベアリングの支持剛性を向上させると共
に、油膜形成面積を実質的に増大することにより、油膜
による振動減衰効果を高め、振動に起因する騒音を低減
できる燃料噴射ポンプの軸受装置を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の燃料噴射ポンプの軸受装置は、燃料噴射ポン
プのハウジングを上下分割式にして、その下側ハウジン
グにカムシャフトの各々のシャフト部を摺動自在に支持
するベアリングを一体的に形成すると共に、この下側ハ
ウジングに前記カムシャフトの各々のカムを収容する油
溜室を設けたものである。
【0006】なお、前記油溜室を形成する際には、前記
シャフト部に干渉しないように切欠を設けた一対の側壁
と、前記カムの最大リフト部に干渉しないように前記側
壁の間に設けた凹陥部とから形成する等の手段を採用す
ることができる。また、前記側壁とカムの側面との間の
クリアランスCと、前記カムの最大リフト部と凹陥部と
の間のクリアランスCを、それぞれ0mm<C≦2mm、好
ましくは0.1mm≦C≦0.3mm にすると、潤滑油の粘性に
よる振動減衰作用を発揮させる上で特に効果的である。
【0007】更に、前記カムに最大リフト部を形成する
範囲を、このカムの回転角度の10〜180 °、好ましくは
90〜180 °とすると、上記した潤滑油の粘性による振動
減衰作用はより一層有効となる。
【0008】
【作 用】本発明の燃料噴射ポンプの軸受装置は以上の
構成を有しており、カムシャフトの各々のシャフト部
は、前記下側ハウジングに一体的に形成したベアリング
によって摺動自在に支持されるので、支持剛性が著しく
向上し、また、カムシャフトの各々のカムは、この下側
ハウジングに設けた油溜室に収容されているので、この
油溜室に供給される潤滑油の粘性により、振動が減衰さ
れる。
【0009】また、前記油溜室を、前記シャフト部に干
渉しないように切欠を設けた一対の側壁と、前記カムの
最大リフト部に干渉しないように前記側壁の間に設けた
凹陥部とから形成し、前記側壁とカムの側面との間のク
リアランスCと、前記カムの最大リフト部と凹陥部との
間のクリアランスCを、それぞれ0mm<C≦2mmとした
場合には、潤滑油の粘性による振動減衰作用が良好に働
き、特にこのクリアランスCを 0.1mm≦C≦0.3mm にす
ると極めて有効である。
【0010】更に、前記カムに最大リフト部を形成する
範囲を、このカムの回転角度の10〜180 °とした場合に
は、プランジャの動作に悪影響を与えることなく、潤滑
油との接触面積を充分に確保できるので、振動減衰作用
に優れ、特に90〜180 °にすると最適である。
【0011】
【実施例】次に図面を参照して本発明に係る燃料噴射ポ
ンプの軸受装置の一実施例を説明する。まず、図1は本
実施例の燃料噴射ポンプのカムシャフトの軸受装置の一
部を断面にした正面図であり、図2は図1のA−A線矢
視断面図、図3は図1のB−B線矢視断面図である。
【0012】本実施例の燃料噴射ポンプ11のハウジング
12は上下に2分割されており、上側ハウジング12aの両
端には、ボールベアリング13,14を介してカムシャフト
15が回転自在に支持されている。このカムシャフト15に
は、各気筒に対応して4個のカム15a〜15dが設けられ
ており、それぞれのカム15a〜15dの表面には、プラン
ジャスプリング16によって下方に付勢されるタペット17
のローラ18が上方から当接している。また、このタペッ
ト17の上方には図示していないプランジャが当接してい
る。
【0013】図3及び図4に示すように、上側ハウジン
グ12aには、図示していないガスケット等のシール部材
を介して、下側ハウジング12bがボルト19で固定されて
おり、カム15a〜15dを形成していないシャフト部15e
は、それぞれ下側ハウジング12bの内側に形成された5
個のベアリング20a〜20eによって、下方から摺動自在
に支持されている。
【0014】また、図5に示す如く、各カム15a〜15d
に対応して配設される一対の側壁21の間には油溜室22と
なる凹陥部23が形成されており、前記側壁21には、この
側壁21自体がシャフト部15eに干渉しないようにU字形
の切欠24を形成している。各々のカム15a〜15dは、カ
ムシャフト15の軸線方向に隣接する側壁21との間に、図
6に示す如く 0.1〜0.3 mm程度の微小なクリアランスC
1 をあけて両側から挟まれた状態に位置している。ま
た、カム15a〜15dの最大リフト部25(図2及び図9参
照)と凹陥部23の内壁面との間にも、前記同様に概ね
0.1〜0.3 mm程度のクリアランスC2 を設けて、これら
のクリアランスC1 ,C2 に潤滑油が充填されるように
する。
【0015】油溜室22に潤滑油を供給する経路として
は、図示していないエンジン側のオイルギャラリから図
7に示す給油口26を介して、図1に示す左側のタペット
17及び油溜室22に潤滑油が供給され、カムシャフト15の
回転によって攪拌されながら、順次右側のタペット17及
び油溜室22に供給され、図中右側のボールベアリング14
を通って、再びエンジン側のオイルギャラリに戻る。
【0016】なお、油溜室22に溜まる潤滑油の量は、カ
ムシャフト15の回転に伴い、カム15a〜15dによって攪
拌されるため変動するが、静的には図8に示すように常
に油溜室22の半分位に潤滑油が溜まるようになってい
る。また、カム15a〜15dの形状は、図9(a)に示す
従来のものに比して、潤滑油との接触面積を増大させる
ように、本実施例では図9(b)に示す形状としてお
り、最大リフト部25の回転角度範囲が約90〜180 °程度
になるようにして、潤滑油の振動減衰作用を受け易いよ
うにしている。
【0017】本実施例では、上記のように、カムシャフ
ト15のシャフト部15eを下側ハウジング12bに一体的に
形成したベアリング20a〜20eで多点支持しているた
め、カムシャフト15の支持剛性を著しく向上させること
ができると共に、カム15a〜15dを油溜室22に収容し、
カム15a〜15dを含むカムシャフト15全体の油膜との接
触面積が著しく増大することとなるので、振動減衰作用
も増大し、更に、タペット17下降時の衝撃を前記油膜に
て和らげることができるので、振動に起因する騒音の発
生を抑制することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の燃料噴射ポンプの軸受装置によ
れば、上述した通り、カムシャフトの各々のシャフト部
は、前記下側ハウジングに一体的に形成したベアリング
によって摺動自在に支持されるので、支持剛性を著しく
向上することができ、また、カムシャフトの各々のカム
は、この下側ハウジングに設けた油溜室に収容されてい
るので、この油溜室に供給される潤滑油の粘性により振
動を減衰して、燃料噴射ポンプから発生する騒音を大幅
に減少させることができる。
【0019】また、前記油溜室を、前記シャフト部に干
渉しないように切欠を設けた一対の側壁と、前記カムの
最大リフト部に干渉しないように前記側壁の間に設けた
凹陥部とから形成し、前記側壁とカムの側面との間のク
リアランスCと、前記カムの最大リフト部と凹陥部との
間のクリアランスCを、それぞれ0mm<C≦2mmとした
場合には、潤滑油の粘性による振動減衰作用を良好に働
かせることができ、騒音の低減には極めて有効である。
【0020】更に、前記カムに最大リフト部を形成する
範囲を、このカムの回転角度の10〜180 °とした場合に
は、プランジャの動作に悪影響を与えることなく、潤滑
油との接触面積を充分に確保できるので、特に優れた振
動減衰作用を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における燃料噴射ポンプの軸
受装置の一部を断面にした正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視断面図である。
【図4】図1に示す燃料噴射ポンプの底面図である。
【図5】図1に示す燃料噴射ポンプの軸受装置の油溜室
の斜視図である。
【図6】図5に示す油溜室とカムの位置関係を示す縦断
面図である。
【図7】図1に示す燃料噴射ポンプの縦断面図である。
【図8】図5に示す油溜室の静的な状態における潤滑油
量を示す断面図である。
【図9】(a)は従来のカム形状であり、(b)は本実
施例のカム形状である。
【図10】従来の燃料噴射ポンプの軸受装置の一部を断
面にした正面図である。
【図11】図10の軸受装置の側断面図である。
【符号の説明】
11 燃料噴射ポンプ 12 ハウジン
グ 12b 下側ハウジング 15 カムシャ
フト 15a カム 15b カム 15c カム 15d カム 15e シャフト部 20a ベアリン
グ 20b ベアリング 20c ベアリン
グ 20d ベアリング 20e ベアリン
グ 21 側壁 22 油溜室 23 凹陥部 24 切欠 25 最大リフト部 C1 クリアラ
ンス C2 クリアランス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射ポンプのハウジングを上下分割
    式にして、その下側ハウジングにカムシャフトの各々の
    シャフト部を摺動自在に支持するベアリングを一体的に
    形成すると共に、この下側ハウジングに前記カムシャフ
    トの各々のカムを収容する油溜室を設けた燃料噴射ポン
    プの軸受装置。
  2. 【請求項2】 燃料噴射ポンプのハウジングを上下分割
    式にして、その下側ハウジングにカムシャフトの各々の
    シャフト部を摺動自在に支持するベアリングを一体的に
    形成すると共に、この下側ハウジングに前記カムシャフ
    トの各々のカムを収容する油溜室を設け、この油溜室
    を、前記シャフト部に干渉しないように切欠を設けた一
    対の側壁と、前記カムの最大リフト部に干渉しないよう
    に前記側壁の間に設けた凹陥部とから形成した燃料噴射
    ポンプの軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記側壁とカムの側面との間のクリアラ
    ンスCと、前記カムの最大リフト部と凹陥部との間のク
    リアランスCを、それぞれ0mm<C≦2mmとしたことを
    特徴とする請求項2に記載の燃料噴射ポンプの軸受装
    置。
  4. 【請求項4】 前記カムに最大リフト部を形成する範囲
    を、このカムの回転角度の10〜180° としたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の燃料噴
    射ポンプの軸受装置。
JP6158672A 1994-07-11 1994-07-11 燃料噴射ポンプの軸受装置 Pending JPH0828401A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6139474U (ja) * 1984-08-17 1986-03-12 株式会社ボッシュオートモーティブ システム 燃料噴射ポンプにおけるカム軸の軸受構造
JPS63130609U (ja) * 1987-02-17 1988-08-26
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