JPH08283687A - モーター類マグネット固定用エポキシ系 一液形接着剤組成物 - Google Patents

モーター類マグネット固定用エポキシ系 一液形接着剤組成物

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JPH08283687A
JPH08283687A JP12415895A JP12415895A JPH08283687A JP H08283687 A JPH08283687 A JP H08283687A JP 12415895 A JP12415895 A JP 12415895A JP 12415895 A JP12415895 A JP 12415895A JP H08283687 A JPH08283687 A JP H08283687A
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JP
Japan
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epoxy
magnet
adhesive composition
compound
epoxy group
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Application number
JP12415895A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Amano
達也 天野
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】モーター類マグネット固定用エポキシ系
一液形接着剤組成物において、エポキシ樹脂の機械的強
度や耐熱性を損なわずに、マグネットの亀裂や脱落を克
服する接着剤を提供する。 【構 成】(a)エポキシ基を有する化合物、
(b)架橋させたアクリルゴム、(c)エポキシ基を有
する化合物の硬化剤および/または硬化促進剤を含有す
ることを特徴とするモーター類マグネット固定用エポキ
シ系一液形接着剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモーター類のマグネット
固定用エポキシ系一液形接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】モーター類は使用される部位により、過
度の振動や温度がかかる。そのためモーター類のマグネ
ット固定用接着剤には、耐久性や耐熱性に優れるエポキ
シ系接着剤が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この用途に用いられて
いる従来のエポキシ系接着剤の場合、可とう性が不十分
なため、実際の使用時に発生する熱膨張の違いからくる
連続的なストレスや衝撃により、マグネットあるいは接
着剤に亀裂が生じ、延いてはマグネットの脱落に至ると
いう問題点がある。
【0004】上記問題を解決する方法の一つとして、分
子中にエポキシ樹脂と反応し得る官能基を有する液状の
アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどをエポキシ樹脂
に混合することが提案されている。しかしながら、液状
のアクリロニトリル−ブタジエンゴムなどをエポキシ樹
脂に混合する場合、可とう性を得るには多量の混合量が
必要であるが、エポキシ樹脂との相溶性の問題や、耐熱
性を大幅に損ねるという結果となる。逆に混合量を少量
とすると十分な可とう性が得られず、前記問題点を改善
するには不十分である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エポキシ樹脂
の機械的強度や耐熱性を損なわずに、従来のマグネット
固定用組成物に見られる前記欠点を克服することを目的
とする。すなわち、本発明は(a)エポキシ化合物(以
下、「(a)成分」という)、(b)架橋させたアクリ
ルゴム(以下、「(b)」成分という)、(c)エポキ
シ基を有する化合物の硬化剤および/または硬化促進剤
(以下、「(c)成分」という)を含有することを特徴
とするモーター類マグネット固定用エポキシ系一液形接
着剤組成物を提案するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる(a)成分としては、例えばエピクロルヒド
リンと多価アルコールまたは多価フェノールとの縮合生
成物、エピクロルヒドリンとフェノールノボラック、ク
レゾールノボラックなどのノボラックとの縮合生成物、
環状脂肪族エポキシ化合物、グリシジルエステル系エポ
キシ化合物、グリシジルアミン系エポキシ化合物、複素
環式エポキシ化合物、ポリオレフィンの重合体または共
重合体より誘導されるエポキシ化合物、グリシジルメタ
クリレートの(共)重合によって得られるエポキシ化合
物、高度不飽和脂肪酸のグリセライドより得られるエポ
キシ化合物、ポリアルキレンエーテル型エポキシ化合物
(核ポリオール型エポキシ化合物およびポリウレタン骨
格含有エポキシ化合物を含む)、含臭素または含フッ素
エポキシ化合物などのエポキシ当量が6000以下、好
ましくは90〜6000の化合物を挙げることができ
る。
【0007】次に(b)成分について説明する。架橋さ
せたアクリルゴムは、アクリル酸エステルの重合、また
はそれを主体とする共重合により得られる。アクリル酸
エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシルなどが
用いられ、また共重合させる単量体には、例えば、2−
クロルエチルビニルエーテル、メチルビニルケトン、ア
クリル酸、アクリロニトリル、ブタジエンなどが用いら
れる。共重合体の架橋には、エチルテトラミン、テトラ
エチレンペンタミンなどが用いられる。ここで、(b)
成分の(a)成分に対する配合量は、(a)成分100
重量部に対し、3〜60重量部が望ましい。配合量が3
重量部未満であると得られる組成物の硬化物の可とう性
が不十分であり、60重量部を超えると得られる組成物
の粘度が高すぎて取扱が困難となる。
【0008】上記のようにして得られた架橋させたアク
リルゴムをエポキシ基を有する化合物に配合し、分散す
る方法としては、例えば架橋させたアクリルゴムのラテ
ックス、分散液または溶液をエポキシ基を有する化合物
とせん断力下で強制撹拌し、分離した水および/または
溶媒を除去し、乾燥する方法、エポキシ基を有する化合
物を水系で乳化または懸濁し、これと架橋させたアクリ
ルゴムのラテックス、分散液または溶液とを混合した
後、凝固させ、水および/または溶媒を除去し乾燥する
方法などが挙げられる。
【0009】次に(c)成分としては、硬化温度100
〜200℃の温度範囲で、エポキシ基を有する化合物の
硬化反応が実質的に開始するものであれば如何なるもの
であっても良いが、具体的にはジシアンジアミド、イソ
フタル酸ジヒドラジド、N,N’−ジアルキル尿素誘導
体、N,N’−ジアルキルチオ尿素誘導体などの潜在性
硬化剤、その他、イミダゾールおよびの誘導体を挙げる
ことができるが、なかでもジシアンジアミド、N,N’
−ジアルキル尿素誘導体などが好ましく使用できる。硬
化剤の使用量は、硬化剤の種類およびエポキシ基の組成
物中に於ける存在量を考慮して適切に定める事ができ
る。
【0010】また、本発明の組成物に於いては(a)
(b)(c)の必須成分の他に必要に応じて、炭酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の無機充
填剤やアルミ粉等の金属粉、チクソトロピック性付与
剤、液状ゴム、希釈剤等を含有することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について述べる。本発
明はこれらに限定されるものではない。この接着剤の性
能評価を下記のようにして行った。 (鋼球落下試験)自動車ワイパー用モーターのマグネッ
トに前記接着剤組成物を1〜2g付着させヨークに固定
した後150℃で40分加熱し硬化させる。このモータ
ー上に500gの鋼球を落下させ、マグネットが亀裂あ
るいは脱落した時点で落下の高さを測定する。 (冷熱サイクル試験)前記方法でマグネットを固定した
モーターを120℃雰囲気中に1時間放置した後、−4
0℃雰囲気中に1時間放置し、これを1サイクルとして
連続的に行う。100サイクル後のマグネットの亀裂の
有無を確認する。 (接着試験)前記接着剤組成物を被着体(鋼板SPCC
−SD引張りせん断試験用:25×150×1.6m
m、Tはく離試験用:25×200×0.8mm)に厚
さ0.15mmに塗付し、150℃で40分加熱し硬化
させる。得られた試験片につき20℃雰囲気中で引張り
せん断試験(引張り速度5mm/min)、およびTは
く離試験(引張り速度50mm/min)を行う。 (耐熱性)前試験方法で得られた引張りせん断試験片に
て、120℃雰囲気中にて引張り試験を行う。
【0012】
【実施例1】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコ
ート828油化シェルエポキシ(株)製)100重量部
に対して、架橋アクリルゴムが20重量部となるような
割合でエポキシ樹脂を架橋アクリルゴムラテックスに投
入し、特殊機化工業(株)製のせん断撹拌混合機「ホモ
ミキサー」にて30分混合した。その後、水を真空乾燥
機によって除去した。次に表1に示すような割合で硬化
剤、硬化促進剤、無機充填剤を混合し、三本ロールで十
分に分散させて接着剤を得た。これらの結果を表1に示
す。
【0013】
【実施例2】実施例1において、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂の代わりにビスフェノールF型エポキシ樹脂
(エピコート807油化シェルエポキシ(株)製)を用
いた以外は、実施例1と同様にして実施した。その結果
を表1に示す。
【0014】
【実施例3】実施例1において、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂100重量部に対して、CTBN(末端カル
ボキシル変性アクリロニトリル−ブタジエンゴム)を4
重量部添加した以外は、実施例1と同様にして実施し
た。その結果を表1に示す。
【0015】
【比較例1】実施例1において架橋アクリルゴムを用い
なかったこと以外は、実施例1と同様にして実施した。
その結果を表1に示す。鋼球落下試験による耐衝撃性が
低下し、冷熱サイクル試験後にマグネットが脱落した。
【0016】
【比較例2】実施例1において架橋アクリルゴムの代わ
りにCTBN(末端カルボキシル変性アクリロニトリル
−ブタジエンゴム)を10重量部用いたこと以外は、実
施例1と同様にして実施した。その結果を表1に示す。
比較例1に比べて鋼球落下試験による耐衝撃性が若干向
上したものの不十分であり、耐熱性の低下及び冷熱サイ
クル試験後にマグネットの亀裂が生じた。
【0017】
【比較例3】実施例1において架橋アクリルゴムの代わ
りにCTBN(末端カルボキシル変性アクリロニトリル
−ブタジエンゴム)を20重量部用いたこと以外は、実
施例1と同様にして実施した。その結果を表1に示す。
耐熱性が著しく低下し、冷熱サイクル試験後にマグネッ
トに亀裂が生じた。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】この様に本発明のエポキシ系接着剤組成
物は、マグネットの亀裂・脱落に対して効果があり、機
械的強度および耐熱性にも優れることからモーター類の
マグネット固定用の接着剤として極めて適切で有利に使
用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エポキシ基を有する化合物、(b)
    架橋させたアクリルゴム、(c)エポキシ基を有する化
    合物の硬化剤および/または硬化促進剤を含有すること
    を特徴とするモーター類マグネット固定用エポキシ系一
    液形接着剤組成物。
  2. 【請求項2】(a)エポキシ基を有する化合物が100
    重量部、(b)架橋させたアクリルゴムが3〜60重量
    部、(c)エポキシ基を有する化合物の硬化剤および/
    または硬化促進剤を含有することを特徴とする請求項1
    記載のモーター類マグネット固定用エポキシ系一液形接
    着剤組成物。
JP12415895A 1995-04-14 1995-04-14 モーター類マグネット固定用エポキシ系 一液形接着剤組成物 Pending JPH08283687A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005015563A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Three M Innovative Properties Co 電動パワーステアリング装置のためのエポキシ系接着剤組成物、接着構造体及び電動パワーステアリング装置
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