JPH08281837A - クリーニングブレードの製法およびそれに用いる組成物 - Google Patents

クリーニングブレードの製法およびそれに用いる組成物

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JPH08281837A
JPH08281837A JP8027913A JP2791396A JPH08281837A JP H08281837 A JPH08281837 A JP H08281837A JP 8027913 A JP8027913 A JP 8027913A JP 2791396 A JP2791396 A JP 2791396A JP H08281837 A JPH08281837 A JP H08281837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポットライフ時間が長く、しかも硬化反応が急
激に進行して高効率でクリーニングブレードを製造する
ことのできる製法およびそれに用いる組成物を提供す
る。 【解決手段】クリーニングブレード用成形型を準備し、
このクリーニングブレード用成形型内に、ウレタンゴム
形成用プレポリマー、硬化剤、触媒を含有する液状組成
物を注入して硬化させ、ついでこの硬化物を脱型するク
リーニングブレードの製法であって、上記触媒として、
下記の一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩を
用いる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の感光ドラム外周面に残留するトナーを除去するクリー
ニングブレードの製法およびそれに用いる組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機としては、感光ドラム外
周面を一様に帯電させ、ついで被複写体の被複写像を介
してその外周面を露光することにより、上記外周面上に
静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて
トナー像を形成し複写紙等に転写することにより複写を
行う形式のものが一般的である。
【0003】このような電子写真複写機では、トナー像
の転写後に、感光ドラム外周面上にトナーが残留するた
め、上記感光ドラム外周面に、例えば図1に示すような
板状保持具2に支持されたクリーニングブレード1を摺
接し、残留トナーをこれで掻き落として除去することが
行われている。
【0004】上記クリーニングブレード1に用いられる
弾性体としては、耐摩耗性等の力学的特性に優れるウレ
タンゴムが賞用されている。そして、このウレタンゴム
製クリーニングブレード1は、例えばつぎのようなプレ
ポリマー法によって製造される。すなわち、まず、クリ
ーニングブレード用成形型を準備し、この成形型内に、
ポリイソシアネートとポリオールとを部分的に重合した
プレポリマー(以下「ウレタンゴム形成用プレポリマ
ー」という)と硬化剤と触媒とを含有する液状組成物を
注入し、これを硬化反応させ、ついで硬化物を脱型する
ことによりクリーニングブレードを製造することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
法では、液状組成物を成形型内に注入して硬化させるま
でに時間がかかるため、製造効率が悪いという問題があ
る。そこで、液状組成物中の触媒量を増量して硬化脱型
時間を短縮し製造効率の向上を図ろうとしても、触媒と
して、従来から汎用されているトリエチレンジアミン
(TEDA)やジメチルイミダゾール(DMIZ)等を
使用した場合には、触媒の増量につれて組成物の硬化反
応が速くなり液の粘度が高くなるため、成形型内に液が
ゆきわたらず、流れ不足による不良品が増加する。ま
た、注型機のミキシングチャンバー内で硬化したウレタ
ンカスが液に混入した状態で注型されるため、クリーニ
ング特性の悪い製品となる場合もある。このため、触媒
量の増量によって製造効率を高めることはできないのが
実情である。また、液が流れにくいことから、大型の成
形品を得ることができないという問題もある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、上記プレポリマー法によりクリーニングブレー
ドを高効率で製造することのできる製法およびそれに用
いる組成物の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、クリーニングブレード用成形型を準備
し、このクリーニングブレード用成形型内に、ウレタン
ゴム形成用プレポリマー、硬化剤、触媒を含有する液状
組成物を注入して硬化させ、ついでこの硬化物を脱型す
るクリーニングブレードの製法であって、上記触媒が、
下記の一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩で
あるクリーニングブレードの製法を第1の要旨とする。
【化3】
【0008】そして、ウレタンゴム形成用プレポリマ
ー、硬化剤、触媒を含有する液状組成物であって、上記
触媒が、下記の一般式(1)で表される第四級アンモニ
ウム塩である液状組成物を第2の要旨とする。
【化4】
【0009】すなわち、本発明者らは、上記課題を解決
するため、ウレタンゴム作製の際に使用する触媒につい
て種々検討を重ねた。その結果、上記一般式(1)で表
される第四級アンモニウム塩を触媒として用いてウレタ
ンゴム製クリーニングブレードを製造すると、上記第四
級アンモニウム塩が従来の汎用触媒に比べて感温性が高
く液温が所定温度に達するまでは殆ど活性を示さないた
め、その間液の粘度が上昇せず成形型への注入作業を良
好に行うことができることがわかった。しかも、成形型
への注入作業完了後に液温が所定温度よりも高くなる
と、上記第四級アンモニウム塩の活性は従来の汎用触媒
に比べて高いため、硬化反応が急激に進行して全体とし
て製造効率が大幅に向上することがわかり、本発明に到
達した。
【0010】なお、上記ウレタンゴム形成用プレポリマ
ーとして、ポリイソシアネートとポリブチレンアジペー
トとを重合させたものを用いた場合、得られるクリーニ
ングブレードの耐加水分解性がより向上するため、長期
にわたってその硬度が保持されるという利点を有する。
【0011】また、上記第四級アンモニウム塩を触媒と
して単独で使用し、あるいは他の触媒と併用した場合
に、触媒の配合量は、組成物全体に対し0.002〜
0.03重量%に設定すると、特に優れた製造効率向上
効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0013】まず、本発明に用いるクリーニングブレー
ド用成形型は、従来からクリーニングブレード製造に用
いられるものであればどのようなものであっても差し支
えはない。
【0014】つぎに、本発明において、上記クリーニン
グブレード用成形型内に注入される液状組成物は、ウレ
タンゴム形成用プレポリマーと硬化剤と触媒とを含有す
るものである。
【0015】上記ウレタンゴム形成用プレポリマーは、
ポリイソシアネートとポリオールとを部分的に重合して
得られるものである。
【0016】上記ポリイソシアネートとしては、例え
ば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、
4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
(水添加MDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート(TMHDI)、トリレンジイソシアネート
(TDI)、カルボジイミド変性MDI、ポリメチレン
フェニルポリイソシアネート(PAPI)、オルトトル
イジンジイソシアネート(TODI)、ナフチレンジイ
ソシアネート(NDI)、キシレンジイソシアネート
(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、パラフェニレンジイソシアネート(PDI)、リ
ジンジイソシアネートメチルエステル(LDI)、ジメ
チルジイソシアネート(DDI)等があげられる。この
なかでも、MDI、TODI等を用いることが好まし
い。
【0017】また、上記ポリイソシアネートとともに用
いられるポリオールとしては、ポリエチレンアジペート
(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリ
ヘキシレンアジペート、エチレンアジペートとブチレン
アジペートとの共重合体等のポリエステルポリオール
や、ポリカプロラクトン、ポリオキシテトラメチレング
リコール、ポリオキシプロピレングリコール等のポリエ
ーテルポリオールがあげられる。このなかでも、分子量
が1500〜3000のものを用いることが好ましい。
すなわち、1500未満であると、得られるウレタンゴ
ムの物性が低下する傾向がみられ、また3000を超え
ると、プレポリマーの粘度が高くなり、クリーニングブ
レード成形の作業性が悪くなる傾向がみられるからであ
る。なお、上記ポリオールのうち、ポリエチレンアジペ
ートを用いて得られるウレタンゴムは、そのエステル結
合部の耐加水分解性がやや劣るため、上記耐加水分解性
に優れるポリブチレンアジペートを用いることが好適で
ある。
【0018】そして、上記ポリイソシアネートおよびポ
リオールを用いたプレポリマーの調製は、特に制限する
ものではなく、例えば、つぎのようにして調製される。
すなわち、まず、上記ポリイソシアネートとポリオール
とを配合して混合する。そして、この混合物を、80〜
120℃の温度で、30〜90分間反応させて、プレポ
リマーを得ることができる。このとき、このプレポリマ
ーは、下記の式で算出されるNCO%の値が、5〜30
重量%の範囲に設定することが好ましい。このNCO%
の範囲のプレポリマーは、その粘度が50〜500cp
s(75℃)の低い範囲となる。すなわち、NCO%の
値が、5重量%未満であると、プレポリマーの粘度が充
分低下せず、成形型への注入が困難となるおそれがあ
る。また、30重量%を超えると硬化反応が不均一とな
り、得られるウレタンゴムの物性が悪くなるという不都
合が生じるからである。このNCO%の値は、ポリイソ
シアネートとポリオールとの配合割合を変えることで調
整することが可能である。なお、本発明において、粘度
は、JIS K 7117に基づいて測定される粘度を
いう。
【0019】
【数1】
【0020】つぎに、上記硬化剤としては、分子量30
0以下の低分子量ポリオールを用いることが好ましい。
このようなポリオールとしては、例えば、エチレングリ
コール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、プ
ロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール
(DPG)、1,4−ブタンジオール(14BD)、ヘ
キサンジオール(HD)、1,4−シクロヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシレン
グリコール(テレフタリルアルコール)、トリエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトールがあげられる。
【0021】そして、混合操作の容易性や得られるクリ
ーニングブレードの特性の見地から、上記プレポリマー
および硬化剤の好適組合わせは、上記プレポリマーとし
ては、MDIとポリエチレンアジペート、ポリブチレン
アジペート等のポリエステルポリオールとからなるプレ
ポリマーを用い、硬化剤としては、1,4−ブタンジオ
ール、トリメチロールプロパンおよびそれらの混合物と
を組み合わせた組合わせである。そして、最適の組合わ
せは、プレポリマーとしてMDIとポリブチレンアジペ
ートとからなるプレポリマーを用い、硬化剤として1,
4−ブタンジオールとトリメチロールプロパンとの混合
物を用いた組合わせである。
【0022】なお、上記プレポリマーおよび硬化剤は、
両者の硬化反応によって得られるウレタンゴムが、硬度
(JIS A)が60〜80となるよう調製されること
が好ましい。すなわち、得られるクリーニングブレード
が、上記硬度の範囲内で特に優れたクリーニング効果を
発揮するからである。
【0023】そして、上記硬度を達成するためには、プ
レポリマー100重量部(以下「部」と略す)に対し、
硬化剤を10〜200部配合することが好適である。な
お、上記硬化剤は、通常、前記ポリオールの一部と混合
され、使用時に前記プレポリマー液と混合されるように
なっている。
【0024】さらに、本発明において上記プレポリマー
および硬化剤とともに用いられる触媒は、下記の一般式
(1)で表される第四級アンモニウム塩でなければなら
ない。
【0025】
【化5】
【0026】すなわち、上記第四級アンモニウム塩は、
TEDAやDMIZといった従来の汎用触媒に比べて感
温性が高いため、プレポリマー液と硬化剤液の二液を混
合して硬化反応させる際の触媒として用いると、二液混
合後の液温が所定温度に達するまでは殆ど活性を示さ
ず、液の初期粘度を低く維持することができるという特
徴を有する。したがって、ポットライフ(二液混合時か
ら液が硬化して注入できなくなるまでの時間)が長く、
液の注入作業性が良好で不良品が生じることがない。ま
た、上記第四級アンモニウム塩は、従来の汎用触媒に比
べて活性が高いため、所定温度に達すると、その時点か
らの硬化反応は従来よりも速く進行する。したがって、
注型後の成形時間を大幅に短縮することができる。
【0027】上記第四級アンモニウム塩としては、市販
されている商品名DABCO TAC(三共エアプロダ
クツ社製)やDABCO TMR(三共エアプロダクツ
社製)等があげられ、通常、汎用触媒と同様、硬化剤液
側に添加される。なお、上記DABCO TAC(三共
エアプロダクツ社製)は、下記の式(2)で表される。
また、上記DABCO TMR(三共エアプロダクツ社
製)は、下記の式(3)で表される。
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】そして、上記第四級アンモニウム塩の配合
量は、プレポリマー液および硬化剤液の二液混合後の液
状組成物全体に対し、0.002〜0.03重量%に設
定することが好適である。すなわち、0.002重量%
未満では硬化反応促進効果が低く硬化反応完了までに時
間を要し、製造効率を向上させる効果があまり期待でき
ず、逆に0.03重量%を超えると硬化反応が速くなり
すぎて成形型への注入時に流れ不良が生じるおそれがあ
るからである。
【0031】また、本発明では、硬化反応促進用の触媒
として、上記第四級アンモニウム塩とともに従来の汎用
触媒(TEDA、DMIZ等)を併用しても差し支えは
ない。この場合、上記第四級アンモニウム塩と汎用触媒
との合計量は、前記第四級アンモニウム塩のみを使用す
る場合と同じく、二液混合後の液状組成物全体に対し、
0.002〜0.03重量%に設定することが好適であ
る。
【0032】本発明では、上記各材料およびクリーニン
グブレード用成形型を用い、例えばつぎのようにしてク
リーニングブレードを製造する。すなわち、まず、従来
の方法にしたがって、所定のクリーニングブレード用成
形型内に、板状保持具(図1における2)を配置する。
一方、プレポリマー液と、上記特定の触媒を含有する硬
化剤液とを混合してクリーニングブレード成形用の液状
組成物を調製する。そして、上記液状組成物を上記成形
型に注入し、成形型を温度60〜150℃に加熱して硬
化反応させる。そして、硬化物を成形型から取り出すこ
とによりクリーニングブレードを得ることができる。
【0033】この製法によれば、クリーニングブレード
成形用の液状組成物が、上記特殊な触媒を含有している
ため、ポットライフが長く成形型への注入作業が容易
で、流れ不足による不良品が生じることがない。そし
て、液が所定温度に達したのちは硬化反応が急激に進行
するため、注型から脱型までの時間が10分以内と短時
間ですみ、型成形サイクルの短縮化による製造効率の向
上を実現することができる。そして、従来成形が困難で
あった大型の成形品についても良好に製造できるという
利点を有する。なお、本発明は、上記のように、液状組
成物のポットライフが長いため、液状組成物の調製をセ
ミワンショット配合法にて行う場合に特に好適である。
なかでも、ポリオールとしてポリブチレンアジペートを
用いて得られるクリーニングブレードは、耐加水分解性
に優れ、長期にわたって良好な硬度を保持することがで
きるという利点を有する。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、クリーニング
ブレードを製造するに際し、ウレタンゴム形成用の液状
組成物に含有させる触媒として、従来用いられていなか
った第四級アンモニウム塩を用いるため、液状組成物の
ポットライフが長く、液の流れ性がよく不良品が生じる
ことがない。また、上記液状組成物は所定温度に達する
と、その時点から急速に硬化反応が進行するため、注型
後の成形時間が短く、製造効率を大幅に向上させること
ができる。また、従来成形が困難であった大型の成形品
を得ることができる。
【0035】そして、上記ウレタンゴム形成用プレポリ
マーとして、ポリイソシアネートとポリブチレンアジペ
ートとを重合させたものを用いた場合には、得られるク
リーニングブレードの耐加水分解性が向上するため、長
期にわたって良好な性能を維持することができる。
【0036】さらに、上記第四級アンモニウム塩を触媒
として単独で使用し、あるいは他の触媒と併用した場合
に、触媒配合量を、組成物全体に対し0.002〜0.
03重量%に設定すると、特に優れた製造効率向上効果
を得ることができる。
【0037】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0038】
【実施例1〜7、比較例1、2】まず下記の表1〜表3
に示す組成のプレポリマー液(液温70℃)と、同じく
下記の表1〜表3に示す組成の硬化剤液(液温70℃)
を調製した。そして、両液を、NCOインデックスが1
08となるように配合し、真空脱泡しながら攪拌羽根で
30秒攪拌したのち、液温を140℃に高め、その状態
でこの液状組成物の経時的な粘度変化をB型粘度計で測
定した。その結果を図3に示す。また、混合開始から、
粘度が1000cpsになるまでの時間(図2において
tで示す)をポットライフ時間とし、ポットライフ後粘
度が100000cpsになるまでの時間(図2におい
てt′で示す)を硬化時間として、下記の表1〜表3に
併せて示した。また、上記各液状組成物をクリーニング
ブレード用の成形型に注入して実際にクリーニングブレ
ードを製造し、液状組成物の成形型内で流動性を評価し
た。その結果についても、下記の表1〜表3に併せて示
した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】上記表1〜表3の結果から、実施例品はい
ずれもポットライフ時間が長く流動性が良好であるにも
かかわらず、ポットライフ後の硬化時間が短く、比較例
品に比べて製造効率がよいことがわかる。
【0043】
【実施例8、9、比較例3、4】下記表4、表5に示す
組成のプレポリマー液(液温70℃)と、同じく下記の
表4、表5に示す組成の硬化剤液(液温70℃)を調製
した。そして、上記と同様にして、この液状組成物の経
時的な粘度変化を測定した。その結果を図4に示す。ま
た、上記各液状組成物を用い、上記と同様にしてクリー
ニングブレードを製造し、上記と同様の評価を行った。
その結果を同じく下記の表4、表5に示す。また、得ら
れたクリーニングブレードを80℃×90%RHの湿熱
雰囲気中に放置し、ウレタンゴムにおける硬度(IRH
D)の硬度保持率の経時変化を評価した。その結果を、
同じく下記の表4、表5に併せて示すとともに、図5に
示す。なお、上記硬度(IRHD)の測定は、ウォーレ
ス(H.W.WALLACE)社製ウォーレス測微硬度
計を用い、JIS K 6253に基づいて行った。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】上記表4、表5の結果から、実施例8品、
9品は、前記実施例1品〜7品と同様の効果を備え、し
かも耐加水分解性に優れているため、長期にわたって一
定の硬度を保持することがわかる。これに対し、比較例
4品は、耐加水分解性に劣り、高温多湿状態ではクリー
ニングブレードとして用いることができない。なお、比
較例3品は、耐加水分解性には優れているがポットライ
フ時間が短く、ポットライフ後の硬化時間が長いので製
造効率が悪くなっていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングブレードの説明図である。
【図2】ポットライフ時間およびポットライフ後の硬化
時間を説明するための線図である。
【図3】実施例および比較例の液状組成物の粘度変化を
経時的に示す線図である。
【図4】実施例および比較例の液状組成物の粘度変化を
経時的に示す線図である。
【図5】実施例および比較例のクリーニングブレードの
ウレタンゴムの硬度保持率を経時的に示す線図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーニングブレード用成形型を準備
    し、このクリーニングブレード用成形型内に、ウレタン
    ゴム形成用プレポリマー、硬化剤、触媒を含有する液状
    組成物を注入して硬化させ、ついでこの硬化物を脱型す
    るクリーニングブレードの製法であって、上記触媒が、
    下記の一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩で
    あることを特徴とするクリーニングブレードの製法。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記ウレタンゴム形成用プレポリマー
    が、ポリイソシアネートとポリブチレンアジペートとを
    重合させてなるものである請求項1記載のクリーニング
    ブレードの製法。
  3. 【請求項3】 上記液状組成物に含有される触媒の配合
    量が、組成物全体に対し0.002〜0.03重量%に
    設定されている請求項1または2記載のクリーニングブ
    レードの製法。
  4. 【請求項4】 ウレタンゴム形成用プレポリマー、硬化
    剤、触媒を含有する液状組成物であって、上記触媒が、
    下記の一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩で
    あることを特徴とする液状組成物。 【化2】
  5. 【請求項5】 上記ウレタンゴム形成用プレポリマー
    が、ポリイソシアネートとポリブチレンアジペートとを
    重合させてなるものである請求項4記載の液状組成物。
  6. 【請求項6】 上記液状組成物に含有される触媒の配合
    量が、組成物全体に対し0.002〜0.03重量%に
    設定されている請求項4または5記載の液状組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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