JP3981816B2 - トナー供給ロール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー供給ロールに係り、特に複写装置,画像記録装置、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置において、電子写真感光体や静電記録誘導体からなる像担持体上に形成した静電潜像を現像して、可視化するのに使用される現像装置に内蔵され、所定のトナー(現像剤)を供給して、静電潜像が形成されている感光体の如き像担持体の表面において、目的とするトナー像を形成するために用いられるトナー供給ロールに用いる組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複写装置や画像記録装置、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置においては、電子写真感光体や静電記録誘導体等からなる像担持体上に形成した静電潜像を現像装置により現像して、トナー像として可視化することが行われている。そのような現像装置においては、ホッパー内に収容された所定のトナー(現像剤)を像担持体側に供給するための、軟質の弾性ロールからなるトナー供給ロールが内蔵せしめられている。
【0003】
このような現像装置におけるトナー供給ロールには、ポリウレタンフォーム(スポンジ)からなる弾性ロールが用いられてきている。そして、このポリウレタン製トナー供給ロールは、例えば次のような方法で製造される。まず、トナー搬送ロール用成形型を準備し、ポリイソシアネートと、ポリオール、整泡剤、触媒、水などとを含有する組成物をワンショット製法で混合した後で前記成形型内に注入し、これを型内で発泡させ、ついで成形物を脱型することによりトナー供給ロールを製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来から行われている一般的な軟質ポリウレタン製法であるワンショット製法は、ポリイソシアネート、ポリオール、整泡剤、触媒、水などの原料を一度に混合撹拌した後、トナー供給ロール用成形型に注入するものである。上記ワンショット製法は、一度に混合撹拌するため、ポリウレタン反応における十分な撹拌が行われているかどうか明確でないばかりか、撹拌後の混合液がトナー供給ロール用成形型内で、十分に反応している可能性は非常に低いものであった。そのため、成形型温や、触媒量などでの調整を余儀なくされたが、これらでのポリウレタン反応の調整は非常にシビアであり難しく、実用的であるとは必ずしも言えなかった。また、未反応の材料を一度に混合撹拌するので、発熱が非常に大きく反応ガスが多量に発生し、エア溜りや鬆などの異常発泡が形成されやすい。成形性の不安定さ、成形物各部での物性バラツキなど、フリー発泡に比べ劣る傾向があった。
【0005】
また、従来実施されている低分子ポリオール(鎖延長剤、鎖伸長剤)を用いたプレポリマー製法では、混合撹拌時の反応があまりにも遅く、十分な発熱を伴わないため、その製法はポリウレタンエラストマー成形品では一般的であるが、軟質(発泡)ポリウレタンにおいては実用的ではなかった。
【0006】
さらに、複数のポリイソシアネートからなるポリイソシアネート混和物をプレポリマー化する場合には、個々のポリイソシアネートをそれぞれプレポリマー化した後、混合するという手段が一般的であった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、高効率で安定して製造するために、複数のポリイソシアネートからなるポリイソシアネート混和物とポリオールを一度にプレポリマー化したプレポリマーを用いて構成されたトナー供給ロールの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、特定のプレポリマーを使用することにより、成形性、物性バラツキを改善し、高効率で安定したトナー供給ロールを製造することが出来る。
【0009】
すなわち本発明は、画像形成装置における像担持体の表面にトナー像を形成するために用いられるトナー供給ロールであって、ポリイソシアネートとポリオールからなり、かつ、イソシアネート基含量が5〜30%であるプレポリマーを用いて構成されていることを特徴とするトナー供給ロールであることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
まず、本発明に用いるトナー供給ロール用成形型が、従来からトナー供給ロールに用いられたものであれば、どのようなものであっても差し支えない。
【0012】
次に、本発明において、上記トナー供給ロール用成形型内に注入されるプレポリマーは、ポリイソシアネートとポリオールから構成されるプレポリマーである。
【0013】
上記ポリイソシアネートの原料としては、4,4’− 又は4,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート(ピュアMDI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(ポリメリックMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添加MDI)トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、トルエンジイソシアネート(TDI)、オルトトルエンジイソシアネート(TODI)、ナフチレンジイソシアネート(NDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PDI)、リジンジイソシアネートメチルエステル(LDI)、ジメチルジイソシアネート(DOI)等が挙げられる。上記ポリイソシアネートを得るにはとりわけ前記イソシアネートのうち少なくとも2種を用いて混合するのがよい。なかでも、MDI、TDIを混合し用いるのが好ましい。
【0014】
また、上記ポリオールとしては、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキシレンアジペート(PHA)、エチレンアジペートとブチレンアジペートの共重合体、ダイマー酸系ポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール等のポリエステルポリオールや、ポリオキシアルキレングリコール等のポリエーテルポリオールが挙げられる。これらポリオールを単独、若しくは混合して、分子量を5000〜10000に調整して使用することが好ましい。すなわち、5000未満であると製造したプレポリマーの分子間距離が短くなり、ソフトセグメントの低下によるプレポリマーのゲル(増粘)化、若しくは固化が起こる可能性があり、貯蔵安定性に乏しい。また、10000を越えるとポリオールの反応性が低下するため、プレポリマー製造効率が低下するからである。なお、上記ポリオールのうち、ポリエーテルポリオールを用いると、耐湿熱耐久性に優れた軟質高弾性ポリウレタン製造に好適である。更に、エチレンオキサイドを少なくとも5モル%含有するポリエーテルポリオールを使用すると、成形性が良く好ましい。
【0015】
ポリエーテルポリオールの少なくとも一部を、ポリエーテルポリオール中でエチレン性不飽和単量体の重合により変性した通称ポリマーポリオール(商品名:三井武田ケミカル)で置き換えることも出来る。上記ポリマーポリオールを一部併用することによりフォームの湿熱耐久性を低下させることなく、通気性向上、硬度向上等を図ることが出来る。エチレン性不飽和単量体は、特に限定されないが、アクリロニトリル、スチレン、メタクリル酸メチル、塩化ビニリデン等であり、これらの重合体は通常直径0.1〜10μmの微粒子状で分散される。
【0016】
また、上記ポリイソシアネート、ポリオールとともに用いられる整泡剤としては、ポリジメチルシロキサンとEO/PO共重合物からの水溶性ポリエーテルシロキサン、スルホン化リシノール酸のナトリウム塩やこれらとポリシロキサン・ポリオキシアルキレンコポリマーとの混合物等が挙げられる。この中でもポリエーテルポリオール系整泡剤としては、水溶性ポリエーテルシロキサンが好適である。
【0017】
ホットモールドフォームは、スラブフォームに比べてゲル化が速いこと、型にオーバーパックされることからフォームの通気性が低くなる傾向にある。このため、スラブ用と基本的には類似しているが、やや整泡力が弱く通気性を高くする整泡剤が選ばれる。
【0018】
また、高弾性フォームは、系の粘度が高いことや反応性が高いことから、通常の軟質フォーム用整泡剤を用いると泡の安定化が過剰となり、連通化度が低下してフォームの収縮を生じる。このために、分子量の小さいコポリマーが用いられる。ポリエーテル鎖の代わりに有機官能基を付加したものが用いられることもある。
【0019】
上記ポリイソシアネート、ポリオールとともに用いられる発泡剤は、水、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、メチレンクロライド、トリクロロフルオロメタン、二酸化炭素等が単独で、又は混合して使用されるが、環境保護の観点より水を単独で使用することが好ましい。発泡剤の使用量は、使用ポリオール100質量部に対して1.0〜5.0質量部である。
【0020】
また、必要により使用される架橋剤の構造は特に限定されないが、アルキレングリコール、1,4−ブタンジオール(1,4BD)等のジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン(TMP)等のトリオール類、ペンタエリスルトール等のテトラオール類、エチレンジアミン(EDA)等のジアミン類、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)等のアミノアルコール類等を、単独、又は混合して使用することが出来る。その使用量は使用ポリオール100質量部に対して、0.1〜10質量部である。その他添加剤として、難燃剤、着色剤、老化防止剤、抗酸化剤等を必要に応じて使用することが出来る。
【0021】
そして、混合操作の容易性や得られるトナー供給ロールの特性の見地から、上記ポリイソシアネート、ポリオール、整泡剤の好適な組み合せは、ポリイソシアネートとしては、MDIとTDIを混合したものを用い、ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、整泡剤としては水溶性ポリエーテルシロキサンとを用いた組み合せである。
【0022】
更に、上記ポリイソシアネート中のイソシアネート基の一部に、予めポリオールを重合させたプレポリマーを用いて、トナー供給ロールを製造する。上記プレポリマーは、イソシアネート基含量を5〜30%に調整して使用することが好ましい。すなわち、5%未満であると,ポリオール、整泡剤、触媒、水などと反応する際に、十分な発熱が得られないため反応性が低下し、高比重化し高硬度のフォームになりやすい。また、30%を越えると、反応熱がポリイソシアネート(非プレポリマー化)によるワンショット製法と大差が無いため、型温や外気温の影響を受けやすく、鬆、エア溜りなどの異常発泡が発生しやすい。同時に、得られた成形物の各部物性は不均一である。
【0023】
なお、上記プレポリマーを用いて得られるポリウレタン成形品は、100〜350mmの軸方向の幅に形成される直径30mm以内のトナー供給ロールであって、硬度は、40〜400gとなるよう調整されることが好ましい。すなわち、得られるトナー供給ロールが、上記硬度内で特に優れたトナー供給効果を発揮するからである。なお、ここで言う硬度とは、図2(a)及び(b)に示される如く、トナー供給ロールを、その両端の芯金部分において支持し、そしてそのポリウレタンフォーム層を50mm幅(厚さ:10mm)の板状押圧面を有する治具にて、10mm/minの速度で押圧したときの、1mm変位(圧縮)時の荷重(g)にて表したものであって、その数値が大きくなるほど、ポリウレタンフォーム層の硬さが高い、すなわち硬いことを示している。また、測定は、図2(c)に示される如く、軸方向に3ヶ所について、また、図2(b)に示される如く、周方向の90度毎に4ヶ所を測定して平均値を算出する。
【0024】
そして、上記硬度を達成するためには、NCOインデックスを60〜105にすることが好適である。すなわち、60未満であると、ポリウレタン骨格が十分に形成されず、脱型時に破断など生じやすいばかりでなく、トナー供給ロールの硬度が低下し、十分なトナー供給効果が得られない。また、105を越えると、トナー供給ロールが高硬度化し、十分なトナー供給効果は得られない。
【0025】
また、上記ポリウレタン成形品は、湿熱永久歪率が15%以下であることが好ましい。すなわち、得られるトナー供給ロールが、上記範囲内で特に優れた湿熱耐久性を発揮するからである。なお、ここで言う湿熱永久歪率とは、図3(a)及び(b)に示される如く、トナー供給ロールを、その両端の芯金部分において支持し、そしてそのポリウレタンフォーム層に、φ16mmのスリーブを1.5mm変位(圧縮)させた状態で、温度50℃湿度95%下に72時間放置し、取り出し解放後30分経過した後の復元度合いを示したものである。
【0026】
JIS K 6202: CS=(t0−t1)/1.5×100
S:圧縮永久歪率(%)
0:初めの成形品の半径(mm)
1:試験後の成形品の半径(mm)
また、測定ポイントは、図3(c)に示される如く、軸方向に3ヶ所とした。
【0027】
すなわち、上記プレポリマーを用いて構成されたトナー供給ロールは、遅反応となる型内発泡において、たとえ5000以上の高分子量ポリオールを使用した場合でも高反応となるばかりでなく、予めポリウレタンの樹脂化が進んでいるため、ポリウレタン反応の均一性に優れる。得られた成形物の各部での物性も均一になりやすい。
【0028】
本発明では、上記各材料及びトナー供給ロール用成形型を用い、例えば次のようにしてトナー供給ロールを製造する。すなわち、まず、従来の方法に従って、所定のトナー供給ロール用成形型内に、棒状芯金を配置する。一方、プレポリマーと、ポリオール、整泡剤、触媒、水などを混合してポリウレタン成形用組成物を調整する。この際、ポリオール、整泡剤、触媒、水などは予めプレミックスポリオールとしても差し支えない。そして、上記組成物を上記成形型に注入し、成形型を温度25〜80℃に加熱して発泡反応させる。場合によっては、温度50〜250℃の加熱炉等で反応を促進させても差し支えない。そして、成形物を成形型から取り出すことにより、トナー供給ロールを得ることが出来る。
【0029】
上記プレポリマー製法は、型温や外気温の影響を受けにくく、ポリウレタン反応が均一となり、成形品の各部物性も均一となる。また、混合撹拌時の発熱を抑制することが出来るため、成形時に発生しやすい鬆、エア溜りなどの異常発泡を防止出来る。
【0030】
【実施例】
次に実施例について比較例と併せて説明する。
【0031】
実施例1〜10、比較例1〜4
まず、表1、2に示す組成のポリオール成分(ポリオール、整泡剤、触媒、水など)、ポリイソシアネート(プレポリマー)を液温25℃に調整した。そして、両液を、各NCOインデックスとなるように配合し、撹拌羽根で5秒間撹拌した後、40℃に温調したトナー供給ロール用成形型に注入してトナー供給ロールを製造し、成形性、各種物性を評価した。物性については、図2(c)に示される如く、ローラをA、B、Cに分割し、物性を測定した。
【0032】
【表1】
1)ポリイソシアネート中のイソシアネート基の一部に、予めポリオールを重合させてあるプレポリマーにおけるNCO%−測定(実測)値
2)日本ポリウレタン工業(株)製ポリイソシアネート(NCO%=45)と、三洋化成 工業(株)製ポリオール(OH価=24)のプレポリマー
3)日本ポリウレタン工業(株)製ポリイソシアネート(NCO%=36)と、三洋化成工業(株)製ポリオール(OH価=24)のプレポリマー
4)三洋化成工業(株)製ポリエーテルポリオール、OH価=24
5)三井武田ケミカル(株)製ポリマーポリオール、OH価=28
6)日本ユニカ(株)製シリコーン整泡剤
7)東ソー(株)製第三級アミン触媒
8)三共エアプロダクツ(株)製第三級アミン触媒
9)(ポリイソシアネート実際添加量/ポリイソシアネート理論反応量)×100
10) 成形時に生じるエア・トラップ
11)成形時に生じるセルの粗大化
12)成形したトナー供給ロールの芯金を保持し、φ50mmの専用測定治具を10mm/minの速度で下降させ、ポリウレタン成形品外周部分に接触し、荷重3gを検地した位置を0とし、更に1mm圧縮した位置での荷重
13)成形したトナー供給ロールを、その両端の芯金部分において支持し、そのポリウレタンフォーム層に、φ16のスリーブを1.5mm変位(圧縮)させた状態で、50℃95%下に72時間放置し、取り出し解放後30分経過した後の復元度合いを示したもの(JIS K 6202: CS=(t0−t1)/1.5×100、CS:圧縮残留歪率(%)、t0:初めの成形品の半径(mm)、t1:試験後の成形品の半径(mm))
【0033】
【表2】
14)日本ポリウレタン工業(株)製ポリイソシアネート、NCO%=45
15)日本ポリウレタン工業(株)製ポリイソシアネート、NCO%=36
16)日本ポリウレタン工業(株)製TDI、NCO%=48
17)住友バイエルウレタン(株)製クルードMDI、NCO%=31
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、トナー供給ロールを製造するに際し、イソシアネート基含量を5〜30%に設定すると、特に優れた製造効率向上効果が得られる。予めポリウレタンの樹脂化が進んでいるプレポリマーを使用すると、型温や外気温の影響を受けにくく、ポリウレタン反応の均一性に優れる。よって、鬆、エア溜りなどの異常発泡を防止し、安定した生産が可能である。また、得られた成形物は均一性に優れ、各部物性も均一である。
【0035】
上記プレポリマーは、予めポリイソシアネート基の一部をポリオールで重合した組成物である。上記プレポリマーを用いると、遅反応である高分子量ポリオールとポリイソシアネートの反応性を向上することが出来る。よって、従来技術では困難であった分子量5000〜10000の高分子量ポリオールを用いた型内発泡が可能となった。
【0036】
また、本発明は、従来実施されている低分子ポリオール(鎖延長剤、鎖伸長剤)のみの反応によるプレポリマー(フルプレポリマー)製法ではなく、ポリオール全体量のうちプレポリマー合成に使用されなかったポリオール、触媒、及び水などによるセミワンショット(セミプレポリマー)製法である。本発明における軟質ポリウレタン製造には、発熱も必要とするため、低分子ポリオールのみの反応による上記プレポリマー(フルプレポリマー)製法は適さない。
【0037】
これまで、ポリイソシアネートのプレポリマー化は、単独系で行われるのが一般的であり、少なくとも2種のポリイソシアネートからなるプレポリマーを製造する場合は、予め個々のポリイソシアネートをプレポリマー化した後、それらを所定比率に混合するという製法が行われていた。本発明では、少なくとも2種のポリイソシアネートからなる混合物をポリオールと反応させプレポリマーを製造することにより、製造効率の大幅な向上も併せて期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー供給ロールの説明図である。
【図2】トナー供給ロールのポリウレタンフォーム層の硬度の測定方法を示す説明図であって、(a)は平面説明図、(b)は側面説明図、また(c)は軸方向測定ポイントの説明図である。
【図3】トナー供給ロールのポリウレタンフォーム層の湿熱永久歪率の測定方法を示す説明図であって、(a)は平面説明図、(b)は側面説明図、また(c)は軸方向測定ポイントの説明図である。
【符号の説明】
1.スキン層
2.芯金
3.ポリウレタンフォーム層
4.スリーブ(φ16mm)

Claims (4)

  1. 画像形成装置における像担持体の表面にトナー像を形成するために用いられるトナー供給ロール用プレポリマーであって、
    4,4’− 又は4,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、カルボジイミド変性ポリイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートおよび、トリレンジイソシアネートからなる群から選ばれた少なくとも2種を混合し、イソシアネート基を25〜50%含有しているポリイソシアネートと水酸基を20〜60mgKOH/g含有して、分子量が5000〜10000であるポリオールからなり、かつ、イソシアネート基含量が5〜30%であることを特徴とするトナー供給ロール用プレポリマー
  2. 前記ポリイソシアネートは、官能基数が少なくとも2のポリイソシアネートである請求項1記載のトナー供給ロール用プレポリマー
  3. 前記ポリオールは、官能基数が2〜4のポリオールである請求項1または2に記載のトナー供給ロール用プレポリマー
  4. 前記ポリオールは、エチレンオキサイドを少なくとも5モル%含有している請求項1から3のいずれか1項に記載のトナー供給ロール用プレポリマー
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