JPH08281776A - 押出成形における脱気方法および押出機のベント装置 - Google Patents
押出成形における脱気方法および押出機のベント装置Info
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- JPH08281776A JPH08281776A JP7090575A JP9057595A JPH08281776A JP H08281776 A JPH08281776 A JP H08281776A JP 7090575 A JP7090575 A JP 7090575A JP 9057595 A JP9057595 A JP 9057595A JP H08281776 A JPH08281776 A JP H08281776A
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Abstract
止し、かつ、成形材料の「やけ」や劣化を防止する。 【構成】 金物16は、押出機10のバレル11に装着
され、バレル11の内部と外部とを連通する開口部16
aが形成される。金物16の内部には、冷却流体が流通
する冷却流体室16bが形成され、バレル11内の溶融
樹脂との接触部を冷却する。
Description
の脱気を行うためのベント装置を有する押出成形機にお
ける、脱気方法およびベント装置に関する。
で可塑化させ、さらにバレル内に設けられたスクリュを
回転させて可塑化した材料(以下、「溶融樹脂」とい
う)を混練しつつ押し出し、バレルの先端に設けられた
金型に溶融樹脂を供給している。ここで、図2に示すよ
うに、スクリュ112の混練作用により発生した、溶融
樹脂中に含まれる揮発性物質や水分等を除去する(以
下、「脱気」という)ため、バレル111の中途には、
バレル111の内部と外部とを連通するための開口部1
16aが形成された筒状の金物116を基本構成とする
ベント装置115が設けられている。また、ベント装置
115には、真空装置(不図示)が接続されており、開
口部116aからバレル111の外部に出てくる揮発性
物質や水分等を強制的に排出している。
た従来のベント装置では、押出機の動作を続けていくう
ちに、図3に示すように、次第に開口部116aに溶融
樹脂119が付着して開口部116aを塞いでしまい、
最終的にはバレル111の内部と外部との圧力差によ
り、開口部116aに付着した溶融樹脂119が盛り上
がってくる、いわゆるベントアップが生じるという問題
点があった。ベントアップが生じると、脱気が行われな
くなるばかりでなく、押出機の正常運転ができなくな
り、押出機のメンテナンスのために稼動を中断せざるを
得ず、生産効率に著しい支障をきたすことになる。
温度に依存しており比較的高温となっているので、金物
に溶融樹脂が付着すると、付着した溶融樹脂にいわゆる
「やけ」が発生したり、溶融樹脂が劣化する。そして、
「やけ」が発生した樹脂や劣化した樹脂が金物から脱離
し成形品中に混入すると、成形品の品質が低下してしま
うことになる。
成形材料の付着を防止し、かつ、成形材料の「やけ」や
劣化を防止する脱気方法およびベント装置を提供するこ
とを目的とする。
本発明の押出成形における脱気方法は、スクリュを収納
するバレルの中途に、前記バレルの内部と外部とを連通
する開口部が形成されたベント装置を備え、前記スクリ
ュの回転により成形材料を可塑化しつつ送り出す押出機
を用いた押出成形の際に、前記ベント装置の開口部から
前記成形材料の揮発分を排出する脱気方法において、前
記成形材料の押出成形の間、前記ベント装置の前記成形
材料との接触部を冷却することを特徴とする。
より成形材料を可塑化しつつ送り出す押出機の、前記ス
クリュを収納するバレルの中途に、前記成形材料の揮発
分の脱気を行うために設けられ、前記バレルの内部と外
部とを連通する開口部が形成された金物を有するベント
装置において、前記金物に、前記金物と前記成形材料と
の接触部を冷却するための冷却手段を有することを特徴
とする。
れて内部に冷却流体が供給される冷却流体室であっても
よい。
は、可塑化された成形材料が押出機のスクリュの回転に
より運ばれベント装置の開口部に達すると、成形材料に
含まれていた揮発物質や水分等の揮発分が開口部より排
出される。
置に接触するが、ベント装置の成形材料との接触部は冷
却されているので、成形材料がベント装置に接触した瞬
間に、成形材料のベント装置との接触面には硬化皮膜が
形成される。これにより、成形材料のベント装置への付
着が防止され、結果的にベントアップが防止される。ま
た、成形材料がベント装置に接触しても、ベント装置が
冷却されていることで、接触した成形材料に「やけ」や
劣化は起こらない。従って、ベント装置に接触した成形
材料が成形品中に混入しても、成形品の品質が低下する
ことはない。
て説明する。
装着した押出機の断面図である。
いる押出機10は、バレル11内に2本のスクリュ12
を有する2軸式の押出機10である。押出機10の構成
については、従来の押出機と同様であるので、その説明
は省略する。なお、本実施例では2軸式の押出機10を
用いているが、もちろん、これに限らず、1軸式のもの
や多軸式のものを用いても構わない。
ント装置15が装着されている。ベント装置15は、従
来と同様に、バレル11の内部と外部とを連通する開口
部16aが形成された筒状の金物16を基本構成として
いる。この金物16の内部には、外部から供給された冷
却流体が通過する冷却流体室16bが形成されている。
冷却流体室16bは、スクリュ12の回転によりバレル
11内を運ばれる溶融樹脂が接触する部分を効果的に冷
却するために、金物16の底部近傍に設けられている。
また、冷却流体室16bは、金物16の上端部に開口す
る入口16cおよび出口(不図示)に連通しており、冷
却流体はこの入口16cから冷却流体室16bに供給さ
れ、出口から金物16の外部に出ていく。冷却流体とし
ては5〜80℃の水や温水が用いられる。なお、ベント
装置15には、従来と同様に、真空装置(不図示)が接
続されている。
バレル11内に供給された樹脂は、バレル11の加熱お
よびスクリュ12の回転により、可塑化されるとともに
混練され、バレル11の前方に運ばれる。この可塑化に
より、樹脂は溶融樹脂となる。この溶融樹脂がベント装
置15の開口部16aに達すると、ここで圧力が開放さ
れ、溶融樹脂中に含まれていた揮発成分や水分等の揮発
分が分離され、開口部16aから排出される。
が、金物16は冷却流体室16bを流れる冷却流体によ
り冷却されているので、金物16に接触した瞬間に溶融
樹脂の金物16との接触面には硬化皮膜が形成される。
その結果、溶融樹脂は金物16に付着せず、ベントアッ
プが防止される。また、金物16の表面は冷却されてい
るので、溶融樹脂が金物16に接触しても、接触した溶
融樹脂に「やけ」や劣化は起こらない。そのため、金物
16に接触した溶融樹脂がスクリュ12の回転により運
ばれ、成形品中に混入しても、成形品の品質を低下させ
ることはない。
に弱くなる樹脂としては、ABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン共重合樹脂)、AS(アクリロニ
トリル・スチレン共重合樹脂)、EEA(エチレン・ア
クリル酸エチル共重合樹脂)、EVA(エチレン・酢酸
ビニル共重合樹脂)、PBT(ポリブチレンテレフタレ
ート)、PP(ポリプロピレン)が挙げられる。すなわ
ち、これらの樹脂の押出成形において本発明を適用すれ
ば、上述した効果はより顕著に現れる。
以上説明したように成形材料との接触部を冷却すること
により、成形材料のベント装置への付着を防止すること
ができる。その結果、ベントアップが防止され、これに
伴う押出機のトラブルを減少できるので、押出機の幅広
い運転を確保することができる。また、成形材料がベン
ト装置に接触しても、成形材料に「やけ」が生じたり、
成形材料が劣化することがなく、品質のよい成形品を得
ることができる。
機のバレルの断面図である。
断面図である。
プを説明するための断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 スクリュ(12)を収納するバレル(1
1)の中途に、前記バレル(11)の内部と外部とを連
通する開口部(16a)が形成されたベント装置(1
5)を備え、前記スクリュ(12)の回転により成形材
料を可塑化しつつ送り出す押出機(10)を用いた押出
成形の際に、前記ベント装置(15)の開口部(16
a)から前記成形材料の揮発分を排出する脱気方法にお
いて、 前記成形材料の押出成形の間、前記ベント装置(15)
の前記成形材料との接触部を冷却することを特徴とす
る、押出成形における脱気方法。 - 【請求項2】 スクリュ(12)の回転により成形材料
を可塑化しつつ送り出す押出機(10)の、前記スクリ
ュ(12)を収納するバレル(11)の中途に、前記成
形材料の揮発分の脱気を行うために設けられ、前記バレ
ル(11)の内部と外部とを連通する開口部(16a)
が形成された金物(16)を有するベント装置(15)
において、 前記金物(16)に、前記金物(16)と前記成形材料
との接触部を冷却するための冷却手段を有することを特
徴とする、押出機のベント装置。 - 【請求項3】 前記冷却手段は、前記金物(16)に形
成されて内部に冷却流体が供給される冷却流体室(16
b)である請求項2に記載のベント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7090575A JP3016711B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | 押出成形における脱気方法および押出機のベント装置 |
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JPH08281776A true JPH08281776A (ja) | 1996-10-29 |
JP3016711B2 JP3016711B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
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JP7090575A Expired - Fee Related JP3016711B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | 押出成形における脱気方法および押出機のベント装置 |
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JP (1) | JP3016711B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011218562A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物の脱気を行う方法、押出成形物の製造方法 |
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1995
- 1995-04-17 JP JP7090575A patent/JP3016711B2/ja not_active Expired - Fee Related
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