JPH08281727A - 自動車用シフトノブ成形金型の構造 - Google Patents

自動車用シフトノブ成形金型の構造

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JPH08281727A
JPH08281727A JP11507495A JP11507495A JPH08281727A JP H08281727 A JPH08281727 A JP H08281727A JP 11507495 A JP11507495 A JP 11507495A JP 11507495 A JP11507495 A JP 11507495A JP H08281727 A JPH08281727 A JP H08281727A
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JP
Japan
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shift knob
slide core
mold
slide
molding
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Application number
JP11507495A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Yamate
一博 山手
Takami Katou
孝実 賀藤
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/33Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 成形後の離型を容易にして、成形の自動化が
実現できる自動車用シフトノブ成形金型の構造を提供す
る。 【構成】 下部に上下方向のチェンジレバー挿入穴5a
を有し、上部に前後方向のプッシュボタン挿入穴5cを
有するシフトノブ5を成形する金型であって、上記金型
は、シフトノブ5の外面を成形するためのキャビティ1
2aが少なくとも左右に分割されて、前後及び左右方向
にスライド自在な一対の第1スライドコア12(A,
B)と、シフトノブ5のチェンジレバー挿入穴5aを成
形するために前後及び上下方向にスライド自在な第2ス
ライドコア13と、シフトノブ5のプッシュボタン挿入
穴5cを成形するために前後方向にスライド自在な第3
スライドコア14とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形後の離型を容易に
して、成形の自動化が実現できる自動車用シフトノブ成
形金型の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用チェンジレバーの上部に取り付
けて、ドライバーが手で握って操作するためのシフトノ
ブとしては、図6(A)(B)に示すシフトノブのよう
に、硬質若しくは半硬質の熱可塑性合成樹脂により1層
で成形したシフトノブ5の厚肉部5dに、ガス注入射出
成形によるガス保圧により、中空部5fを形成したもの
を本出願人が先に提案している。
【0003】上記シフトノブ5では、厚肉部5dの肉厚
が薄肉部5eと同様に均一となるため、ヒケが発生しな
いので外観性が良好となり、外形状も制約されないの
で、握り易さ等の操作性も良好となる。また、1層構造
であるため、加工費や金型費等をコストダウンできる。
なお、5b,5bは、チェンジレバーにねじで固定する
ためのねじ穴、5g,5gは、薄肉部5eへのガス侵入
を予防するリング溝である。
【0004】上記シフトノブ5を成形する金型は、図5
に示すように、シフトノブ5の外面を成形するキャビテ
ィ6aを有する分割金型(第1スライドコア)6に、シ
フトノブ5のチェンジレバー挿入穴5aを成形する成形
シャフト部材(第2スライドコア)7と、ねじ穴5bを
成形する成形シャフト部材8,8と、プッシュボタン挿
入穴5cを成形する成形シャフト部材(第3スライドコ
ア)9とが、キャビティ6aに対して出し入れ自在に設
けられている。
【0005】上記成形シャフト部材9は、合成樹脂とガ
スの射出・注入ノズルを兼ねていて、該成形シャフト部
材9には、キャビティ6a中に溶融合成樹脂aを射出す
るための太い樹脂通路9aと、キャビティ6a中に射出
された溶融合成樹脂a中に窒素ガスb等を注入するため
の細いガスパイプ9bとが同軸に設けられて、ガスパイ
プ9bのガス注入口9dは、樹脂通路9aの樹脂射出口
9cよりも僅かに短く設定されている。
【0006】上記金型6を用いてシフトノブ5を成形す
るには、キャビティ6a内に各成形シャフト部材7〜9
を挿入する。そして、成形シャフト部材9の樹脂通路9
aから送給される溶融合成樹脂aを樹脂射出口9cから
キャビティ6a中に射出する。この射出とほぼ同時で、
射出後の溶融合成樹脂aが硬化する前に、ガスパイプ9
bから送給される窒素ガスb等をガス注入口9dから、
キャビティ6a中に射出された溶融合成樹脂a中に所定
の圧力で注入する。
【0007】この窒素ガスb等の注入により、シフトノ
ブ5の厚肉部5dの部分の溶融合成樹脂aは、ガス圧で
キャビティ6aの内面に押し付けられて、中空部5fが
自然に形成されるようになる。そして、窒素ガスb等の
ガス圧を保持した状態(ガス保圧)で、キャビティ6a
内の溶融合成樹脂aを冷却して硬化させる。この硬化後
に、各成形シャフト部材7〜9をキャビティ6a内から
引き出し、分割金型6を型開きして、成形されたシフト
ノブ5を取り出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシフトノブ5を成形する場合、金型6は左右方向
の割り型、成形シャフト部材7は上下方向の抜き型、成
形シャフト部材9は前後方向の抜き型であって、割り・
抜き方向が多いうえ、抜き勾配を充分にとることができ
ない。したがって、成形後のシフトノブ5を型開きして
取り出すとき、チェンジレバー挿入穴5aが成形シャフ
ト部材7に食い付いたり、プッシュボタン挿入穴5cが
成形シャフト部材9に食い付いたりして、非常に離型し
にくい。
【0009】このため、シフトノブ5が成形シャフト部
材7,9から離型しないまま次の型締めが始まると、各
型を壊す等の不具合が生じるため、シフトノブ5の成形
の自動化が行えず、コストアップの要因となっていた。
【0010】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、成形後の離型を容易にして、成形の自動化が
実現できる自動車用シフトノブ成形金型の構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、下部に上下方向のチェンジレバー挿入穴
を有し、上部に前後方向のプッシュボタン挿入穴を有す
るシフトノブを成形する金型であって、上記金型は、シ
フトノブの外面を成形するためのキャビティが少なくと
も左右に分割されて、前後及び左右方向にスライド自在
な一対の第1スライドコアと、シフトノブのチェンジレ
バー挿入穴を成形するために前後及び上下方向にスライ
ド自在な第2スライドコアと、シフトノブのプッシュボ
タン挿入穴を成形するために前後方向にスライド自在な
第3スライドコアとで構成される一方、成形後のシフト
ノブを金型から取り出すときの後動ストロークは、第1
〜第3スライドコアが同時に後動して、固定型から所定
長さでスプルーを抜くと共に、後動に同期して下動若し
くは上動する第2スライドコアがシフトノブのチェンジ
レバー挿入穴から所定長さで抜けるまでの第1ストロー
クと、第1,第2スライドコアが同時に後動して、第1
ストロークで停止させた第3スライドコアがシフトノブ
のプッシュボタン挿入穴から所定長さで抜けるまでの第
2ストロークと、第1,第2スライドコアが同時に後動
して、後動に同期して左右動する一対の第1スライドコ
アがキャビティを左右に開く第3ストロークとに設定さ
れていることを特徴とする自動車用シフトノブ成形金型
の構造を提供するものである。
【0012】第2スライドコアは、前後方向に伸長し、
前部が高く、後部が低くなるように傾斜させた第1アン
ギュラピンで前後及び上下方向のスライドがガイドされ
るようにするのが好ましい。(請求項2)
【0013】一対の第1スライドコアは、前後方向に伸
長し、前部が狭く、後部が広くなるように傾斜させた一
対の第2アンギュラピンで前後及び左右方向がガイドさ
れ、該一対の第1スライドコアの第2アンギュラピン貫
通穴は、第2ストロークに相当する長さで左右方向の長
穴に形成されているのが好ましい。(請求項3)
【0014】
【作用】本発明によれば、成形後のシフトノブを金型か
ら取り出すときは、まず、第1ストロークにより第1〜
第3スライドコアを同時に後動させると、固定型からス
プルー(固定型内の樹脂送給通路に残って硬化した樹
脂)が引き抜かれると共に、後動に同期して下動する第
2スライドコアがシフトノブのチェンジレバー挿入穴か
ら所定長さで強制的に引き抜かれる。ついで、第2スト
ロークにより第1,第2スライドコアを同時に後動させ
ると、第1ストロークで停止させた第3スライドコアが
シフトノブのプッシュボタン挿入穴から所定長さで強制
的に引き抜かれる。最後に、第3ストロークにより第
1,第2スライドコアを同時に後動させると、後動に同
期して左右動する一対の第1スライドコアがキャビティ
を左右に開くようになり、成形後のシフトノブをキャビ
ティから取り出せるようになる。なお、上記各ストロー
クが間欠的ストロークでは無く、連続的ストロークであ
る。
【0015】上記のように、各スライドコアのスライド
ストロークとスライドタイミングとを変化させることに
より、シフトノブのチェンジレバー挿入穴が第2スライ
ドコアに食い付いたり、プッシュボタン挿入穴が第3ス
ライドコアに食い付いたりしても、強制的に離型される
から、離型しないまま次の型締めが始まるおそれがなく
なり、成形の全自動化が実現できるようになって、シフ
トノブの成形コストがダウンする。
【0016】また、請求項2のように、第2スライドコ
アの前後及び上下方向のスライドを第1アンギュラピン
でガイドしたり、請求項3のように、一対の第1スライ
ドコアの前後及び左右方向のスライドを第2アンギュラ
ピン及び長穴でガイドすると、別体の油圧シリンダー等
を用いることなく各スライドコアのスライドストローク
とスライドタイミングを自動的に変化させることがで
き、設備コストもダウンする。第1スライドコアは、左
右に2分割するだけでなく、シフトノブの上面部分を成
形する割り型により、左右方向と上方向の3分割構造と
してもよい。また、第1スライドコアのキャビティの天
地を逆にして、第2スライドコアを上動させてシフトノ
ブのチェンジレバー挿入穴から上方に引き抜くように構
成してもよい。この場合には、第1スライドコアが左右
に開くと、成形後のシフトノブは、自重により第2スラ
イドコアから下方に引き抜かれながら落下して、キャビ
ティから自動的に下方へ取り出すことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図5以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。図1〜
図3に示すように、シフトノブ5の成形金型は、固定型
11Aと可動型11Bとを有し、可動型11Bは、基本
的には、第1スライドコア12と第2スライドコア13
と第3スライドコア14とで構成されている。
【0018】第1スライドコア12は、シフトノブ5の
外面を成形するためのキャビティ12aを有し、該キャ
ビティ12aの中間位置で左右に2分割された割り型1
2A,12Bになっている。なお、第1スライドコア1
2(A,B)には、シフトノブ5の上面部分を成形する
割り型を設けて、左右方向及び上方向に3分割としても
よい。第1スライドコア12(A,B)は、可動ベース
15のガイドレール15a,15aで左右方向Bへスラ
イド自在に支持されると共に、可動ベース15とともに
前後方向Aへスライド自在に支持されている。
【0019】第2スライドコア13は、シフトノブ5の
チェンジレバー挿入穴5aを成形するための成形シャフ
ト部13aを有し、該成形シャフト部13aが第1スラ
イドコア12(A,B)のキャビティ12a内に下方か
ら挿入されて、上下方向Cの抜き型になっている。第2
スライドコア13は、可動ベース15のガイドレール1
5b,15bで上下方向Cへスライド自在に支持される
と共に、可動ベース15とともに前後方向Aへスライド
自在に支持されている。
【0020】第3スライドコア14は、シフトノブ5の
プッシュボタン挿入穴5cを成形するための成形シャフ
ト部14aを有し、該成形シャフト部14aが第1スラ
イドコア12のキャビティ12a内に前方から挿入され
て、前後方向Aの抜き型になっている。第3スライドコ
ア14は、ガイドレール(不図示)で前後方向Aへスラ
イド自在に支持されている。
【0021】第3スライドコア14の成形シャフト部1
4aは、図5の成形シャフト部材9と同様に、合成樹脂
aと窒素ガスbの射出・注入ノズルを兼ねていて、該成
形シャフト部14aには、キャビティ12a中に溶融合
成樹脂aを射出するための太い樹脂通路(図5の9a参
照)と、キャビティ12a中に射出された溶融合成樹脂
a中に窒素ガスbを注入するための細いガスパイプ(図
5の9b参照)とが同軸に設けられている。
【0022】第3スライドコア14は、型締め時(図1
の実線参照)には、前面が固定型11Aの後面に面対面
で接していて、固定型11Aのガス注入口11aは、成
形シャフト部14aのガスパイプ(図5の9b参照)に
接続されるようになる。また、固定型11Aの樹脂注入
口11bは、第3スライドコア14の前面に凹設した樹
脂通路溝14dに接続されると共に、該樹脂通路溝14
dは、成形シャフト部14aの樹脂通路(図5の9a)
に接続されるようになる。
【0023】上記固定型11Aは、シフトノブ5のねじ
穴5b,5bを成形するための成形シャフト部11c,
11cを有し、該成形シャフト部11c,11cが第3
スライドコア14を貫通し、第1スライドコア12
(A,B)のキャビティ12a内に前方から挿入され
て、前後方向Aの抜き型になっている。
【0024】上記固定型11Aには、前後方向Aに伸長
し、前部が高く、後部が低くなるように傾斜させた第1
アンギュラピン17の前部が片持ち支持されると共に、
第2スライドコア13には、第1アンギュラピン17が
貫通する傾斜ガイド穴13bがあけられて、該傾斜ガイ
ド穴13bと第1アンギュラピン17とにより、第2ス
ライドコア13の前後方向A及び上下方向Cのスライド
がガイドされる。つまり、第2スライドコア13は、型
開きの後動時は、後動に同期して下動されると共に、型
締めの前動時は、前動に同期して上動されるようにな
る。
【0025】第2スライドコア13は、成形シャフト部
13aをシフトノブ5のチェンジレバー挿入穴5aから
所定長さl1(チェンジレバー挿入穴5aの約1/2の
長さ…図1参照)で引き抜くまでの第1ストロークS
1′で下動すると、可動ベース15のストッパー部15
cに当接する。該ストッパー部15cには、第2スライ
ドコア13を上動方向に付勢するばねシャフト18が設
けられている。また、固定型11Aには、第2スライド
コア13の傾斜下面13cが当接して、第2スライドコ
ア13を型締め位置に位置決めするための傾斜上面11
dが形成されている。
【0026】ここで、成形後のシフトノブ5を第1〜第
3スライドコア12〜14から取り出すときの後動スト
ロークを先に説明すると、後動ストロークは、第1スト
ロークS1と第2ストロークS2と第3ストロークS3
とに設定されていて、各ストロークS1〜S3は間欠的
ストロークでは無く、連続的ストロークである。
【0027】第1ストローク(前後方向)S1は、図4
(A)の型締め時から図4(B)のように、第1〜第3
スライドコア12〜14が同時に後動して、固定型11
Aの樹脂注入口11bからスプルー(樹脂注入口11b
に残って硬化した樹脂c)が所定長さl2(樹脂注入口
11bから完全に引き抜かれる長さ)で抜けるまでのス
トロークである。
【0028】第2ストロークS2は、図4(B)の第1
ストロークS1から図4(C)のように、第1,第2ス
ライドコア12,13が同時に後動して、第1ストロー
クS1でストッパー(不図示)により停止させた第3ス
ライドコア14の成形シャフト部14aをシフトノブ5
のプッシュボタン挿入穴5cから所定長さl3(プッシ
ュボタン挿入穴5cの約1/2の長さ)で引き抜くまで
の長さである。
【0029】第3ストロークS3は、図4(C)の第2
ストロークS2から図4(D)のように、第1,第2ス
ライドコア12,13が同時に後動して、後述するよう
に、第3スライドコア14の成形シャフト部14aをシ
フトノブ5のプッシュボタン挿入穴5cから完全に引き
抜くと共に、後動に同期して左右動する一対の第1スラ
イドコア12(A,B)がキャビティ12aを左右に開
いて、成形後のシフトノブ5を、第2スライドコア13
の成形シャフト部13aから上方に引き抜きながら、キ
ャビティ12aから上方に取り出せるまでのストローク
である。
【0030】図3に戻って、第3スライドコア14に
は、前後方向Aに伸長し、前部が狭く、後部が広くなる
ように、図3に平面から見てハ字状に傾斜させた左右一
対の第2アンギュラピン19,19の前部が片持ち支持
されている。該左右一対の第2アンギュラピン19,1
9は、図2に示すように、上下2段で設けられている。
【0031】一対の第1スライドコア12(A,B)に
は、第2アンギュラピン19,19がそれぞれ貫通する
傾斜ガイド穴12b,12cがあけられていて、該傾斜
ガイド穴12b,12cと第2アンギュラピン19,1
9とにより、第1スライドコア12(A,B)の前後方
向A及び左右方向Bのスライドがガイドされる。つま
り、第1スライドコア12(A,B)は、型開きの後動
時は、後動に同期して、左側の第1スライドコア12A
が左動され、右側の第1スライドコア12Bが右動され
ると共に、型締めの前動時は、前動に同期して、左側の
第1スライドコア12Aが右動され、右側の第1スライ
ドコア12Bが左動されるようになる。
【0032】第1スライドコア12(A,B)の左側の
傾斜ガイド穴12bは左側に長い長穴に形成されると共
に、右側の傾斜ガイド穴12cは右側に長い長穴に形成
されている。これにより、第1スライドコア12(A,
B)は、第2ストロークS2での型開きの後動時は、第
3スライドコア14の成形シャフト部14aがシフトノ
ブ5のプッシュボタン挿入穴5cから所定長さl3で抜
けるまでの間は、各傾斜ガイド穴12b,12cの長穴
の範囲内で後動のみして左右動しない。そして、第3ス
トロークS3での型開きの後動時は、各傾斜ガイド穴1
2b,12cの長穴の外縁部12e,12eが各第2ア
ンギュラピン19,19に当接するので、後動に同期し
て左右動するようになる。また、第3スライドコア14
には、第1スライドコア12(A,B)の傾斜側面12
d,12dがそれぞれ当接して、第1スライドコア12
(A,B)を型締め位置に位置決めするための傾斜側面
14e,14eが形成されている。
【0033】上記のようにシフトノブ5の成形金型を構
成すれば、図1及び図4(A)の型締め時に、固定型1
1Aの樹脂注入口11bから溶融合成樹脂aを供給する
と共に、ガス注入口11aから窒素ガスbを供給して、
第1スライドコア12(A,B)のキャビティ12aで
シフトノブ5を成形する。そして、成形後のシフトノブ
5を成形金型から取り出す型開き時には、図4(B)の
ように、まず、第1ストロークS1により第1〜第3ス
ライドコア12〜14を同時に後動させる。
【0034】この第1ストロークS1により、固定型1
1Aからスプルーcが完全に引き抜かれると共に、後動
に同期して第1アンギュラピン17で下動される第2ス
ライドコア13の成形シャフト部13aがシフトノブ5
のチェンジレバー挿入穴5aから所定長さl1で強制的
に引き抜かれる。このとき、成形シャフト部13aはチ
ェンジレバー挿入穴5aの食い付きを外す程度で(強制
的に離型)、完全には引き抜かないから、シフトノブ5
は第2スライドコア13の成形シャフト部13aで保持
され続ける。
【0035】ついで、図4(C)のように、第2ストロ
ークS2により第1,第2スライドコア12,13を同
時に後動させると、第1ストロークS1でストッパーに
より停止させた第3スライドコア14の成形シャフト部
14aがシフトノブ5のプッシュボタン挿入穴5cから
所定長さl3で強制的に引き抜かれる。このとき、成形
シャフト部14aはプッシュボタン挿入穴5cの食い付
きを外す程度で(強制的に離型)、完全に引き抜く必要
はない。
【0036】最後に、図4(D)のように、第3ストロ
ークS3により第1,第2スライドコア12,13を同
時に後動させると、第3スライドコア14の成形シャフ
ト部14aがシフトノブ5ノプッシュボタン挿入穴5c
から完全に引き抜かれると共に、後動に同期して第2ア
ンギュラピン19,19で一対の第1スライドコア12
(A,B)が左右動されてキャビティ12aを左右に開
くようになる。そして、キャビティ12aが左右に完全
に開かれると、成形後のシフトノブ5を、第2スライド
コア13の成形シャフト部13aから上方に引き抜きな
がら、キャビティ12aから上方に取り出せるようにな
る。なお、第1スライドコア(A,B)のキャビティ1
2aの天地を逆にする等し、第2スライドコア13を上
動させて成形シャフト部13aをシフトノブ5のチェン
ジレバー挿入穴5aから上方に引き抜くように構成する
と、第1スライドコア12のキャビティ12aが左右に
完全に開かれると、成形後のシフトノブ5は、自重によ
り第2スライドコア13の成形シャフト部13aから下
方に引き抜かれながら落下して、キャビティ12aから
自動的に下方へ取り出せるようになる。
【0037】上記成形金型では、第1〜第3スライドコ
ア12〜14のスライドストロークS1〜S3とスライ
ドタイミングとを変化させているから、シフトノブ5の
チェンジレバー挿入穴5aやプッシュボタン挿入穴5c
が第2スライドコア13の成形シャフト部13aや第3
スライドコア14の成形シャフト部14aに食い付いて
いても、自動的に順次に強制的に離型されるので、離型
しないまま次の型締めが始まるおそれがなくなり、成形
の全自動化が実現できるようになって、シフトノブの成
形コストが大幅にダウンするようになる。
【0038】また、第2スライドコア13を第1アンギ
ュラピン17でガイドし、第1スライドコア12(A,
B)を第2アンギュラピン19及び長穴状の傾斜ガイド
穴12b,12cでガイドすることにより、別体の油圧
シリンダー等を用いなくても各スライドコア12,13
のスライドストロークとタイミングを自動的に変化させ
ることができるので、設備コストも大幅にダウンできる
ようになる。
【0039】上記実施例では、ガス注入射出成形用の成
形金型であったが、ガスを注入しない通常の射出成形用
の成形金型であっても良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の成形金型は、各スライドコアのスライドストロークと
スライドタイミングとを変化させるようにしたから、シ
フトノブのチェンジレバー挿入穴が第2スライドコアに
食い付いたり、プッシュボタン挿入穴が第3スライドコ
アに食い付いたりしても、強制的に離型されるから、離
型しないまま次の型締めが始まるおそれがなくなり、成
形の全自動化が実現できるようになって、シフトノブの
成形コストがダウンするようになる。
【0041】また、第2スライドコアを第1アンギュラ
ピンでガイドしたり、一対の第1スライドコアを第2ア
ンギュラピン及び長穴でガイドすることにより、別体の
油圧シリンダー等を用いることなく各スライドコアを自
動的にスライドさせることができ、設備コストもダウン
するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の成形金型の型締め時の側面断面図で
ある。
【図2】 図1のA−A線の相当する正面断面図であ
る。
【図3】 図2のB−B線に相当する底面断面図であ
る。
【図4】 (A)〜(D)は型開き時のストロークを示
す略画図である。
【図5】 先行技術の成形金型の側面断面図である。
【図6】 シフトノブであり、(A)は正面図、(B)
は側面断面図である。
【符号の説明】
5 シフトノブ 5a チェンジレバー挿入穴 5c プッシュボタン挿入穴 11 成形金型 11A 固定型 12(A,B) 第1スライドコア 12a キャビティ 12b,12c 傾斜ガイド穴 13 第2スライドコア 13a 成形シャフト部 14 第3スライドコア 14a 成形シャフト部 15 可動ベース 17 第1アンギュラピン 19 第2アンギュラピン S1〜S3 ストローク l1〜l3 所定長さ c スプルー A 前後方向 B 左右方向 C 上下方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に上下方向のチェンジレバー挿入穴
    を有し、上部に前後方向のプッシュボタン挿入穴を有す
    るシフトノブを成形する金型であって、 上記金型は、シフトノブの外面を成形するためのキャビ
    ティが少なくとも左右に分割されて、前後及び左右方向
    にスライド自在な一対の第1スライドコアと、 シフトノブのチェンジレバー挿入穴を成形するために前
    後及び上下方向にスライド自在な第2スライドコアと、 シフトノブのプッシュボタン挿入穴を成形するために前
    後方向にスライド自在な第3スライドコアとで構成され
    る一方、 成形後のシフトノブを金型から取り出すときの後動スト
    ロークは、第1〜第3スライドコアが同時に後動して、
    固定型から所定長さでスプルーを抜くと共に、後動に同
    期して下動若しくは上動する第2スライドコアがシフト
    ノブのチェンジレバー挿入穴から所定長さで抜けるまで
    の第1ストロークと、 第1,第2スライドコアが同時に後動して、第1ストロ
    ークで停止させた第3スライドコアがシフトノブのプッ
    シュボタン挿入穴から所定長さで抜けるまでの第2スト
    ロークと、 第1,第2スライドコアが同時に後動して、後動に同期
    して左右動する一対の第1スライドコアがキャビティを
    左右に開く第3ストロークとに設定されていることを特
    徴とする自動車用シフトノブ成形金型の構造。
  2. 【請求項2】 第2スライドコアは、前後方向に伸長
    し、前部が高く、後部が低くなるように傾斜させた第1
    アンギュラピンで前後及び上下方向のスライドがガイド
    される請求項1に記載の自動車用シフトノブ成形金型の
    構造。
  3. 【請求項3】 一対の第1スライドコアは、前後方向に
    伸長し、前部が狭く、後部が広くなるように傾斜させた
    一対の第2アンギュラピンで前後及び左右方向がガイド
    され、該一対の第1スライドコアの第2アンギュラピン
    貫通穴は、第2ストロークに相当する長さで左右方向の
    長穴に形成されている請求項1又は請求項2に記載の自
    動車用シフトノブ成形金型の構造。
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