JPH08281724A - 樹脂成形機 - Google Patents

樹脂成形機

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Publication number
JPH08281724A
JPH08281724A JP8988395A JP8988395A JPH08281724A JP H08281724 A JPH08281724 A JP H08281724A JP 8988395 A JP8988395 A JP 8988395A JP 8988395 A JP8988395 A JP 8988395A JP H08281724 A JPH08281724 A JP H08281724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
mold
cavity
molten resin
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8988395A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Sato
澄夫 佐藤
Yukio Yoshizawa
行雄 吉沢
Masakazu Ono
雅和 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Sankyo Kasei Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Sankyo Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd, Sankyo Kasei Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP8988395A priority Critical patent/JPH08281724A/ja
Publication of JPH08281724A publication Critical patent/JPH08281724A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストを低減することができる樹脂成形機を
提供する。 【構成】 溶融樹脂通路16b,18内に単独で嵌合さ
れ、型8側にあってキャビティ17と樹脂注入手段14
とを接続させる成形位置と、型7側にある戻り位置とに
移動可能な移動体34と、キャビティ17側に移動し該
キャビティ17内に一部を突出させて成形品を離型させ
るエジェクト部材23と、溶融樹脂通路16b,18か
ら離間した離間位置から溶融樹脂通路16b,18方向
に移動可能な棒部15aを有し、該棒部15aの移動力
で、移動体34を戻り位置に移動させるとともにエジェ
クト部材23をキャビティ17側に移動させる一つの移
動手段27と、を有するものであって、移動手段27の
棒部15aの移動力を、移動体34およびエジェクト部
材23のいずれか一方に選択的に伝達させる切換手段1
06を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の型で画成される
キャビティ内に樹脂注入手段から溶融樹脂通路を介して
溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹脂成形機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一対の型で画成されるキャビティ内に樹
脂注入手段から溶融樹脂通路を介して溶融した樹脂を送
り込み樹脂成形する樹脂成形機において、溶融樹脂通路
に残留する樹脂による不要成形物を低減することができ
る樹脂成形機に関して本出願人はすでに提案を行ってい
る(特願平5−253508号)。
【0003】この樹脂成形機は、一の型と他の型とで画
成されるキャビティと、前記一の型から前記他の型まで
延在されるとともにキャビティに連通する溶融樹脂通路
と、前記一の型側に設けられ、溶融樹脂通路を介してキ
ャビティ内に溶融樹脂を送り込む樹脂注入手段と、溶融
樹脂通路内に単独で嵌合され、前記他の型側にあってキ
ャビティと樹脂注入手段とを接続させる成形位置と、前
記一の型側にある戻り位置とに移動可能な移動体と、前
記他の型側に設けられ、キャビティ側に移動し該キャビ
ティ内に一部を突出させて成形品を離型させるエジェク
ト部材と、前記他の型側に設けられ、溶融樹脂通路から
離間した離間位置から溶融樹脂通路方向に移動して該溶
融樹脂通路に進入可能な棒部を有し、該棒部の移動力
で、移動体を前記戻り位置に移動させるとともにエジェ
クト部材をキャビティ側に移動させる一つの移動手段
と、を有するものである。
【0004】そして、樹脂注入手段から溶融樹脂を射出
する際に、該溶融樹脂の射出力により移動体を前記他の
型内に移動させキャビティと樹脂注入手段とを接続させ
て、キャビティ内に溶融樹脂を導入する。そして、射出
完了後に、移動手段の棒部で移動体を前記一の型側に移
動させて、溶融樹脂通路内の残留樹脂を樹脂注入手段側
に戻すとともに前記一の型側の溶融樹脂通路を閉塞させ
る。これにより、溶融樹脂通路内に残留する樹脂をなく
し、また型開きの際に前記一の型側の溶融樹脂通路から
の溶融樹脂の流出を防止する。そして、型開き後に移動
手段の棒部でエジェクト部材をキャビティ側に移動させ
その一部をキャビティ側に突出させて成形品を離型させ
る。
【0005】上記樹脂成形機は、移動体を戻り位置に戻
す場合の棒部の移動量に比してエジェクト部材をキャビ
ティ内に突出させる場合の棒部の移動量を大きく設定
し、移動体の戻り位置への移動時にはエジェクト部材を
キャビティ内に突出させることなく移動体を戻り位置へ
移動させるよう小さい移動量で棒部を移動させ、他方、
型開きがなされた後に、大きな移動量で棒部を移動させ
てエジェクト部材をキャビティ内に突出させ成形品を離
型させるようになっている。このように棒部の移動量を
二段階に設定し二段階に制御することで一つの移動手段
で移動体の移動とエジェクト部材の移動とを兼用して行
うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記樹
脂成形機は、棒部の移動量を制御することで移動手段を
兼用を可能としているが、この棒部の移動量の制御は、
大幅なコスト増を伴っており、この点でさらなる改善の
余地があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、上記のよう
な棒部の移動量制御を行うことなく移動手段を兼用する
ことで、コストを低減することができる樹脂成形機を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の樹脂成形機は、一の型と他
の型とで画成されるキャビティと、前記一の型から前記
他の型まで延在されるとともに前記キャビティに連通す
る溶融樹脂通路と、前記一の型側に設けられ、前記溶融
樹脂通路を介して前記キャビティ内に溶融樹脂を送り込
む樹脂注入手段と、前記溶融樹脂通路内に単独で嵌合さ
れ、前記他の型側にあって前記キャビティと前記樹脂注
入手段とを接続させる成形位置と、前記一の型側にある
戻り位置とに移動可能な移動体と、前記他の型側に設け
られ、キャビティ側に移動し該キャビティ内に一部を突
出させて成形品を離型させるエジェクト部材と、前記他
の型側に設けられ、前記溶融樹脂通路から離間した離間
位置から前記溶融樹脂通路方向に移動可能な棒部を有
し、該棒部の移動力で、前記移動体を前記戻り位置に移
動させるとともに前記エジェクト部材を前記キャビティ
側に移動させる一つの移動手段と、を有するものであっ
て、前記移動手段の棒部の移動力を、前記移動体または
前記エジェクト部材のいずれか一方に選択的に伝達させ
る切換手段を具備することを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2記載の樹脂成形機は、請
求項1記載のものに加えて、前記エジェクト部材は、前
記離間位置にある棒部と、前記溶融樹脂通路との間に介
在しており、前記切換手段は、前記エジェクト部材に前
記棒部を挿通可能に形成された空間部と、該空間部にお
ける前記棒部の挿通位置を開閉可能となるよう該エジェ
クト部材に設けられた開閉手段とを有することを特徴と
している。
【0010】本発明の請求項3記載の樹脂成形機は、請
求項2記載のものに加えて、前記開閉手段には、前記空
間部における棒部の挿通位置の開閉を検知する位置検知
センサが設けられていることを特徴としている。
【0011】本発明の請求項4記載の樹脂成形機は、請
求項2または3記載のものに加えて、前記開閉手段は、
油圧、空圧および電気のいずれかで駆動されることを特
徴としている。
【0012】本発明の請求項5記載の樹脂成形機は、請
求項1乃至4のいずれか一項に記載のものに加えて、前
記移動手段は、油圧、空圧および電気のいずれかで駆動
されることを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の樹脂成形機によれば、
切換手段によって、移動手段の棒部の移動力を、移動体
に伝達させる状態とエジェクトピンに伝達させる状態と
で切り換えることができるため、移動体を戻り位置に移
動させる際の棒部の移動と、エジェクト部材をキャビテ
ィ側に移動させる際の棒部の移動とをそれぞれ独立して
行うことができる。よって、棒部の移動量を二段階に制
御する必要がなくなる。
【0014】本発明の請求項2記載の樹脂成形機によれ
ば、切換手段は、エジェクト部材に棒部を挿通可能な空
間部を形成するとともにエジェクト部材に該空間部にお
ける棒部の挿通位置を開閉可能となるよう開閉手段を設
けてなるものであり、開閉手段により、空間部における
棒部の挿通位置を開くことにより棒部での移動体の移動
を可能とし、空間部における棒部の挿通位置を閉じるこ
とにより棒部での該開閉手段を介してのエジェクト部材
の移動を可能とする。
【0015】本発明の請求項3記載の樹脂成形機によれ
ば、位置検知センサにより、空間部における棒部の挿通
位置の、開閉手段による開閉を検知することができる。
【0016】本発明の請求項4記載の樹脂成形機によれ
ば、開閉手段は、油圧、空圧および電気のいずれかで駆
動されるため、コスト増を抑えることができる。
【0017】本発明の請求項5記載の樹脂成形機によれ
ば、移動手段は、油圧、空圧および電気のいずれかで駆
動されるため、コスト増を抑えることができる。
【0018】
【実施例】本発明の第1実施例による樹脂成形機を図1
〜図12を参照して以下に説明する。図1は、第1実施
例のインラインスクリュータイプの横型樹脂成形機を示
すもので、マシンフレーム1上には、射出装置2と金型
装置3と型締装置4とが設けられている。射出装置2は
射出シリンダ5と加熱シリンダ6を主体とし、金型装置
3は、二つの対向する固定型(一の型)7および可動型
(他の型)8が固定盤9と可動盤10にそれぞれ取り付
けられて構成されている。また、型締装置4は型締用油
圧シリンダ11とトグル機構12とから成り、可動盤1
0を固定盤9に対して移動させて型締めおよび型開きを
行なうようになっている。
【0019】また、油圧シリンダ11とトグル機構12
とはエンドプレート13に設けられている。このエンド
プレート13は図示しない複数本のタイロッドを介して
固定盤9に結ばれており、タイロッドにはさらに可動盤
10が摺動自在に取り付けられている。図2〜図6に示
すように、固定盤9内には、型合せ方向に沿って延在す
る加熱シリンダ6の先端のノズル部20が設けられてお
り、このノズル部20等は、内部樹脂を溶融状態とする
温度に維持されている。そして、このノズル部20内に
は、図8に示す油圧モータ35で回転駆動されるととも
に射出シリンダ5で前後進させられ樹脂を射出するスク
リュー14を有する樹脂注入手段がノズル部20の開口
端より所定量引込んだ位置に設けられている。なお、ノ
ズル部20もフィードシリンダ31で前後進させられる
ようになっている。
【0020】固定型7には、ノズル部20の内周部20
aと同軸同径をなす穴部16aが、可動型8との合せ面
まで延在しており、ノズル部20の内周部20aと穴部
16aとにより、固定型7側の溶融樹脂通路18が構成
されている。可動型8には、固定型7との合せ面側に該
合せ面から凹んだ凹部19が形成されており、固定型7
と型締めされた状態において、この凹部19と固定型7
の合せ面とで、キャビティ17が画成されることにな
る。ここで、凹部19は、穴部16aに対向する位置か
ら径方向外方に延びる第一凹部19aと、第一凹部19
aより外側に設けられた、該第一凹部19aより所定量
深い第二凹部19bとを有している。なお、第二凹部1
9bと固定型7の合せ面とで画成される空間部が成形品
の最終形状に相当するものであり、第一凹部19aと固
定型7の合せ面とで画成される空間部は、第二凹部19
b側へ溶融樹脂を注入させるためのゲートであって成形
後に除去される部分に相当している。なお、第二凹部1
9bと第一凹部19aとの境界部分には、ゲート部分の
不要成形物26(図6参照)と成形品24との離脱を容
易にするための突部が形成されている。
【0021】そして、第1実施例において、可動型8に
は、固定型7との合せ状態において固定型7の穴部16
aと同軸同径をなす穴部16bが、キャビティ17の穴
部16aへの開口部よりさらにスクリュー14から離れ
る方向の深い所定位置まで延在形成されており、この穴
部16bが可動型8側の溶融樹脂通路を構成している。
また、可動型8には、前記穴部16bの、前記固定型7
に対し反対側に、移動機構(移動手段)27が設けられ
ている。この移動機構27は、可動盤10の固定型7側
に、穴部16bに移動自在に嵌合する作動ピン21を、
固定型7に対し反対側に、油圧エジェクトシリンダ15
を有している。油圧エジェクトシリンダ15は、そのピ
ストンロッドである油圧エジェクタ(棒部)15aを、
作動ピン21と同一の直線上に配置している。
【0022】この移動機構27は、油圧エジェクトシリ
ンダ15に油圧が導入されることにより、油圧エジェク
タ15aを移動させ、その移動力により作動ピン21を
固定型7側に前進させ、逆に、油圧エジェクトシリンダ
15から油圧が排出されることにより、油圧エジェクタ
15aを後退させるようになっている。なお、作動ピン
21には、その軸線方向移動の限界位置を決めるための
大径のストッパ部21aが中間位置に形成されており、
該ストッパ部21aが可動型8に当接すると作動ピン2
1はそれ以上の固定型7側への移動が規制される。
【0023】さらに、作動ピン21の固定型7側には、
油圧エジェクタ15aと可動型8の穴部16bとの間に
エジェクト部材23が設けられている。該エジェクト部
材23は、固定型7側に作動ピン21のストッパ部21
aより可動盤10側の部分を挿通させる穴部23aが形
成され、該穴部23aの可動盤10側にこれと同軸で大
径の穴部(空間部)23bが形成されており、また、そ
の固定型7側には、可動型8の凹部19側から貫通形成
された複数の穴部25aに移動自在に嵌合するエジェク
トピン25が形成されている。
【0024】このエジェクト部材23には、穴部23b
に直交して延在しかつ上方に開口する溝部101が形成
されている。この溝部101には、板状のシャッタ(開
閉手段)102が穴部23bの径方向に沿って摺動自在
に嵌合されており、該シャッタ102の上部には、該シ
ャッタ102を駆動し前後進させるシャッタ用油圧シリ
ンダ103がそのロッド104において取り付けられて
いる。油圧エジェクタ15aは、固定型7側への移動時
に、穴部23bを通過するようになっており、シャッタ
102は、溝部101内を摺動することにより穴部23
b内における油圧エジェクタ15aの挿通位置を開閉す
る。なお、可動型8の上部には、シャッタ102を挿通
させる穴部105が形成されており、該穴部105内に
おいてシャッタ102は作動ピン21の軸方向に沿う方
向の移動が可能となっている。ここで、穴部23b、シ
ャッタ102およびシャッタ用油圧シリンダ103が本
実施例の切換手段106を構成するものである。
【0025】そして、シャッタ用油圧シリンダ103に
よりシャッタ102が後退し穴部23b内における油圧
エジェクタ15aの挿通位置を開いた状態においては、
油圧エジェクタ15aが、エジェクト部材23に無関係
に作動ピン21方向に移動して作動ピン21を押圧する
ことになり、シャッタ102が前進し穴部23b内にお
ける油圧エジェクタ15aの挿通位置を閉じた状態にお
いては、油圧エジェクタ15aが、シャッタ102に当
接しこれを押圧してシャッタ102およびエジェクト部
材23を一体的にキャビティ17方向に移動させる。な
お、シャッタ用油圧シリンダ103には、ロッド104
の一部を検出して、穴部23b内における油圧エジェク
タ15aの挿通位置の、シャッタ102よる開状態を検
知する開位置検知センサ107と、閉状態を検知する閉
位置検知センサ108とが設けられている。
【0026】溶融樹脂通路16b,18内には、円柱棒
状の移動体34が、単独で移動自在に嵌合されている。
この移動体34の外径は例えば溶融樹脂通路16b,1
8を移動可能とする必要最小限だけ該溶融樹脂通路16
b,18の内径より小径とされている。
【0027】シャッタ102が開かれた状態にあってか
つ穴部105の可動盤10側に当接し、エジェクト部材
23に作動ピン21のストッパ部21aが当接し、さら
に、該作動ピン21に移動体34が当接している状態
(図3に示す状態)において、該移動体34のノズル部
20側の一端部は、第一凹部19aより所定量、作動ピ
ン21側に引込んだ状態となる(このときの移動体34
の位置を成形位置と称す)。また可動型8にストッパ部
21aが当接する位置に作動ピン21があって、該作動
ピン21のノズル部20側の端部に移動体34の一端部
が当接した状態(図4に示す状態)にあるとき、この移
動体34の一端部は、第一凹部19aより所定量作動ピ
ン21側に引込んだ位置にあり、かつ移動体34の他端
部はノズル部20の開口端にほぼ一致する(このときの
移動体34の位置を戻り位置と称す)。
【0028】なお、移動体34は、型開きが行われた際
に固定型7側に残存するように、上記戻り位置にあると
き例えば軸方向の半分を所定量越える長さ分が固定型7
側に位置するようになっている(図6参照)。また、型
開きが行われた際に、より確実に移動体34を固定型7
側に残存させるため、固定型7側の溶融樹脂通路18と
移動体34との隙間をつめ、可動型8側の溶融樹脂通路
16bと移動体34との隙間を、前記隙間より若干大き
めにすることも可能である。
【0029】次に、上記射出成形機の制御装置の油圧回
路について、図8および図9により説明する。図8にお
いて、油圧ポンプ29を介して供給される油は、電磁式
流量制御弁30によってその流量を制御された後分岐さ
れて、金型7,8に対するノズル部20の進退を制御す
るフィードシリンダ31と、射出シリンダ5と、スクリ
ュー回転用油圧モータ35へ、供給され得るように流路
が配設されている。
【0030】電磁式流量制御弁30は特に射出シリンダ
5等の作動速度を制御するために、流量即ち速度が、図
12のタイミングチャートで示すように、射出時間に応
じて多段例えば4速に変速制御されるようになってい
る。油圧流路の分岐点と射出シリンダ5、フィードシリ
ンダ31、スクリュー回転用の油圧モータ35等との間
には、それぞれ電磁弁32,33,36等が設けられて
いる。各電磁弁32,33は各油圧シリンダ5,31の
作動方向を切り換え得るようになっている。また、油圧
回路には、電磁弁64と、回路の油圧を多段例えば4圧
に制御する電磁式圧力制御弁65が設けられている。こ
の圧力制御弁65は、電磁弁64を介して電磁式流量制
御弁30に接続されている。そのため、電磁式流量制御
弁30から射出シリンダ5に供給される油圧は、射出用
速度(流量)と圧力が各4段に制御され得るものとな
る。
【0031】そして、油圧エジェクトシリンダ15の油
圧回路は、上述の油圧回路と別系統の油圧源を有してお
り、油圧エジェクタ15aの前進と後退を切り換え制御
する切換電磁弁37と、制御部38とが設けられてい
る。切換電磁弁37は、油圧エジェクタ15aの前進用
ソレノイド37aと後退用ソレノイド37bとが入また
は切させられるようになっている。制御部38におい
て、油圧源に接続される減圧弁40で油圧が設定され、
圧力補償弁41を介して、油圧エジェクタ15aの作動
速度を設定する電磁流量制御弁42に接続されている。
電磁流量制御弁42で流量設定された油圧は切り換え電
磁弁37に接続されることになる。また、減圧弁40に
は、電磁リリーフ弁43が接続されている。
【0032】また、シャッタ用油圧シリンダ103の油
圧回路も、図9に示すように、個別の油圧源を有してお
り、ロッド104すなわちシャッタ102の閉作動(前
進)と開作動(後退)を切り換え制御する切換電磁弁1
10が設けられている。切換電磁弁110は、シャッタ
102の開作動用ソレノイド110aと閉作動用ソレノ
イド110bとが入または切させられるようになってい
る。
【0033】油圧エジェクトシリンダ15の油圧回路お
よびシャッタ用油圧シリンダ103の油圧回路は、図1
0および図11に示す制御手段45によって作動制御さ
れる。制御手段45において、成形品突き出し時の油圧
エジェクタ前進速度設定手段46aと、成形品突き出し
時の油圧エジェクタ後退速度設定手段46bと、移動体
押し込み時(すなわち移動体34の戻り位置への戻し
時)の油圧エジェクタ前進速度設定手段47aと、移動
体押し込み時の油圧エジェクタ後退速度設定手段47b
と、成形品突き出し時の油圧エジェクタ圧力設定手段4
8と、移動体押し込み時の油圧エジェクタ圧力設定手段
49とが、それぞれ設定切換部50に接続されている。
また、設定切換部50は射出成形機のCPU51に接続
されている。加えて、開位置検知センサ107と閉位置
検知センサ108とが入力器111を介してCPU51
に接続されている。
【0034】ここで、移動体押し込み時の油圧エジェク
タ15aの作動速度は、成形品突き出し時の油圧エジェ
クタ15aの作動速度より高速になるよう設定され、こ
れにより、残留樹脂が、すばやくノズル部20内に収納
され、即溶融されるようになっている。そして、設定切
換部50で設定された成形品突き出し時または移動体押
し込み時に応じた流量は、アンプ53を介して電磁流量
制御弁42に出力され、さらに、成形突き出し時または
移動体押し込み時に応じた油圧は、アンプ54を介して
電磁リリーフ弁43に出力され、制御される。
【0035】また、移動体押し込み開始タイミングタイ
マー56と移動体押し込み開始時のスクリュー位置設定
器57とが切換器58に接続されている。移動体押し込
み開始タイミングのトリガーとして、通常、スクリュー
14の位置の検出と、射出時間の計測と、両者の併用の
3種類があり、タイミングタイマー56でいずれかを選
択する。そして、切換器58は比較器59に接続されて
おり、比較器59には、移動体押し込み開始時のスクリ
ュー位置設定器57からの信号と、スクリュー位置検出
センサ60で測定されたスクリュー位置信号とが入力さ
れ、スクリュー位置設定器57で設定されたスクリュー
位置信号と比較される。比較器59の出力と、移動体押
し込み時間タイマー61の信号とは共にCPU51に入
力され、検出されたスクリュー位置が設定位置に一致し
たら、移動体押し込み作動の指示と移動体押し込み時間
の計測が開始されることになる。
【0036】CPU51では、出力器62から切換電磁
弁37の油圧エジェクタ15aの前進用ソレノイド37
aまたは後退用ソレノイド37bに指示信号が出力され
るようになっており、また切換電磁弁110の開作動用
ソレノイド110aまたは閉作動用ソレノイド110b
に指示信号が出力されるようになっている。
【0037】第1実施例は上述のように構成されてお
り、次にその制御方法を図2〜図6に示す移動体押し込
みおよび成形品の突き出しプロセス図および図12に示
すタイムチャート図に沿って説明する。まず、図2に示
すように、樹脂の射出を行う前であって可動型8が固定
型7に合わさって型締めされた待機状態においては、移
動体34が、前回の成形完了時点での移動機構27によ
る作動で固定型7側の戻り位置に戻された状態にある。
また作動ピン21も固定型7側にあって移動体34およ
び可動型8に当接した状態にある。また、エジェクト部
材23は、シャッタ102を穴部105の可動盤10側
に当接させ最も可動盤10側に位置されている。このと
き、移動体34は、ノズル部20を塞ぐとともに第一凹
部19aと溶融樹脂通路18との連通を遮断している。
【0038】そして、この状態から、射出装置2が作動
して、射出シリンダ5の作動で加熱シリンダ6からノズ
ル部20を介して、スクリュー14により溶融樹脂を射
出すると、図3に示すように、該溶融樹脂の射出力によ
り移動体34および作動ピン21は、最も可動盤10側
に位置されたエジェクト部材23に作動ピン21のスト
ッパ部21aを当接させる成形位置に移動し、これによ
りキャビティ17と溶融樹脂通路16b,18とが接続
することによって溶融樹脂がキャビティ17内に充填さ
れることになる。また、射出開始と略タイミングを同じ
くして電磁弁110の開作動用ソレノイド110aが入
され、シャッタ102は、最も後退した状態となり、穴
部23b内における油圧エジェクタ15aの挿通位置を
開くことになる。
【0039】一方、移動体押し込み開始タイミングタイ
マー56では、予め移動体押し込み開始タイミングのト
リガーとして、例えば、スクリュー位置の検出が選択さ
れているとすると、その信号は切換器58および比較器
59を介してCPU51に入力される。その後、切換器
58では移動体押し込み開始時のスクリュー位置設定器
57からの信号が入力されるよう切り換えられる。
【0040】そして、比較器59には、移動体押し込み
開始時のスクリュー位置設定器57からの信号と、スク
リュー位置検出センサ60で測定されたスクリュー位置
信号とが入力されて比較され、測定されたスクリュー位
置信号がスクリュー位置設定器57で設定されたスクリ
ュー位置信号と一致した時点で、比較器59からCPU
51へ信号出力される。CPU51では、この信号を受
けて移動体押し込み指示信号が設定切換部50と出力器
62へ出力される。なお、移動体押し込み開始タイミン
グタイマー56で移動体押し込み開始タイミングのトリ
ガーとして、射出時間の計測または両者の併用が選択さ
れた場合には、上述の作動に代えてまたは上述の作動と
共に、射出時間の計測が行なわれる。
【0041】出力器62では、電磁弁37の前進ソレノ
イド37aを入させる。これと同時に、設定切換部50
では、移動体押し込み時の油圧エジェクタ15aの前進
速度設定手段47aと、移動体押し込み時の油圧エジェ
クタ15aの圧力設定手段49とからの入力信号が選択
され、それぞれ電磁流量制御弁42と電磁リリーフ弁4
3とに出力される。これにより、移動体押し込みのため
の油圧回路の速度(流量)および油圧が設定され、油圧
エジェクトシリンダ15での油圧エジェクタ15aの速
度が移動体押し込みに応じた高速に設定されることにな
る。
【0042】そして、射出完了後、開位置検知センサ1
07から入力器111を介して信号が出力されシャッタ
102が開かれていることが検知されていることを条件
に、図4に示すように、上記設定で移動機構27の油圧
エジェクトシリンダ15に油圧を導入して油圧エジェク
タ15aを所定量前進させ、穴部23bを通過させると
ともに作動ピン21に当接させて、該作動ピン21を固
定型7側に、ストッパ部21aが可動型8に当接する位
置まで移動させることにより、移動体34は固定型7側
に移動して戻り位置に至る。これにより、移動体34よ
り樹脂注入手段すなわちスクリュー14側の溶融樹脂通
路16b,18内の残留樹脂(従来の不要スプルーに相
当)を溶融状態のままノズル部20内に戻すことにな
る。なお、この移動体34の移動にやや先行して、射出
シリンダ5の油圧回路の電磁弁32の無転後退ソレノイ
ド32bを入させるように制御する。これにより、加熱
シリンダ6内のスクリューが無転後退するために、ノズ
ル部20の樹脂圧が負圧になり、移動体押し込み時に溶
融樹脂通路16b,18内の残留樹脂は、移動体34に
押されてノズル部20側に円滑に戻ることになる。
【0043】ここで、移動体34をノズル部20内まで
移動させるようにしてもよく、このように構成すると、
残留樹脂が確実にノズル部20内に戻され溶融されるこ
とになるとともに、さらに移動体34自体も加熱される
ことになり、よって、移動体34の回りの樹脂膜が溶融
状態とされ、移動体34の動きが悪くなってしまうこと
が防止できる。
【0044】上記状態で移動体押し込み時間タイマー6
1で計測された所定の冷却時間が経過した後に、電磁弁
37の油圧エジェクタ前進ソレノイド37aが切され、
後退ソレノイド37bが入する。これと共に設定切換器
50では、移動体押し込み時の油圧エジェクタ後退速度
設定手段47bと移動体押し込み時の油圧エジェクタ圧
力設定手段49とからの信号によって、所定の速度およ
び圧力で油圧エジェクタ15aが後退作動し、図5に示
すように、その固定型7側の端面が穴部23bを越えて
可動盤10内に収納される。なお、このとき移動体34
および作動ピン21は戻り位置に保持される。そして油
圧エジェクタ15aの後退が完了するタイミングで、射
出成形機のCPU51から出力器62を介して、電磁弁
110の閉作動用ソレノイド110bが入される。これ
により、シャッタ用油圧シリンダ103がシャッタ10
2を前進させ、穴部23b内における油圧エジェクタ1
5aの挿通位置を閉じる。
【0045】その後、図6に示すように、可動型8を固
定型7から離間させて型開きを行う。このとき、移動体
34は、上記のように戻り位置に保持されて固定型7側
に残されることになる。これにより、移動体34は、固
定型7側の溶融樹脂通路18を閉塞させる。したがっ
て、溶融樹脂の流出と、溶融樹脂通路16b,18に不
要な空気が溜まることに起因する焼けとを防止すること
ができる。
【0046】そして、閉位置検知センサ108から入力
器111を介して信号が出力されシャッタ102が閉じ
られていることが検知されていることを条件に、射出成
形機のCPU51から出力器62を介して、電磁弁37
の前進ソレノイド37aが再び入される。また、設定切
換器50では、成形品突き出し時の油圧エジェクタ前進
速度設定手段46aと成形品突き出し時の油圧エジェク
タ圧力設定手段48とからの信号により、油圧回路の速
度(流量)と圧力が決定され、それぞれ電磁流量制御手
段42と電磁リリーフ弁43とに制御信号が出力され
る。これによって、油圧エジェクタ15aが比較的低速
で押動され、シャッタ102に当接してエジェクト部材
23を一体に移動させる。そして、エジェクトピン25
がキャビティ17側に突出し成形品24を突き出すとと
もに、シャッタ102が穴部105の可動盤10に対し
反対側の面に当接してシャッタ102およびエジェクト
部材23の移動が停止される。
【0047】なお、上述の第1実施例は油圧エジェクト
シリンダ15の油圧回路の速度(流量)と圧力を自動設
定するようになっているが、絞り弁と減圧弁と電磁弁等
を組み合わせることで、移動体押し込み時と成形品突き
出し時との速度(流量)と圧力を手動で設定するように
してもよい。
【0048】以上に述べたように、第1実施例によれ
ば、切換手段106によって、油圧エジェクタ15aの
移動力を、移動体34に伝達させる状態とエジェクト部
材23に伝達させる状態とで切り換えることができるた
め、移動体34を戻り位置に移動させる際の油圧エジェ
クタ15aの移動と、エジェクト部材23をキャビティ
17側に移動させる際の油圧エジェクタ15aの移動と
をそれぞれ独立して行うことができる。よって、油圧エ
ジェクタ15aの移動量を二段階に制御する必要がなく
なるため、コストを低減することができる。
【0049】しかも、切換手段106は、エジェクト部
材23に油圧エジェクタ15aを挿通可能に穴部23b
を形成するとともにエジェクト部材23に該穴部23b
内における油圧エジェクタ15aの挿通位置を開閉可能
となるようシャッタ102を設けてなるものであり、シ
ャッタ102により、穴部23bにおける油圧エジェク
タ15aの挿通位置を開くことにより油圧エジェクタ1
5aでの移動体34の移動を可能とし、穴部23bにお
ける油圧エジェクタ15aの挿通位置を閉じることによ
り油圧エジェクタ15aでのシャッタ102を介しての
エジェクト部材23の移動を可能とする。このように、
切換手段106が簡易な構成で実現できる。
【0050】また、閉位置検知センサ108および開位
置検知センサ107により、穴部23b内における油圧
エジェクタ15aの挿通位置のシャッタ102による開
閉を検知することができるため、シャッタ102の開閉
状態を作動条件に入れることができ、切換手段106の
不具合に起因する作動不良を防止できる。なお、切換手
段106を採用したことにより、成形品24のエジェク
ト時に作動ピンがエジェクト部材に当接してこれを押圧
する必要がなくなるため、作動ピンの大きさを小さくで
き軽量化が図れる。また作動ピン21の移動時の姿勢の
許容範囲が比較的大きく、姿勢を保持して案内する案内
機構等が不要となる。さらに作動ピンが軽量であるた
め、射出時における射出力による移動が容易で射出に対
する抵抗を小さくでき、また移動時に作動ピンが他の部
材に当接する際の衝撃も小さくできて、さらに、構造お
よび寸法上の自由度も大きくなる。
【0051】ここで、シャッタ102および油圧エジェ
クタ15aは、油圧により駆動されるものを例にとり説
明したが、勿論、空圧あるいは電気で駆動してもよく、
いずれの場合においても、コスト増を抑えることができ
る。なお、図13に示す第2実施例のように、シャッタ
102に穴部112を設け、シャッタ用油圧シリンダ1
03でシャッタ102を摺動させて、穴部112が、穴
部23b内における油圧エジェクタ15aの挿通位置に
一致する状態(図13(a)に示す状態)とずれる状態
(図13(b)に示す状態)とで切り換えを行うことも
可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の樹脂成形機によ
れば、切換手段によって、移動手段の棒部の移動力を、
移動体に伝達させる状態とエジェクトピンに伝達させる
状態とで切り換えることができるため、移動体を戻り位
置に移動させる際の棒部の移動と、エジェクト部材をキ
ャビティ側に移動させる際の棒部の移動とをそれぞれ独
立して行うことができる。よって、棒部の移動量を二段
階に制御する必要がなくなるため、コストを低減するこ
とができる。
【0053】本発明の請求項2記載の樹脂成形機によれ
ば、切換手段は、エジェクト部材に棒部を挿通可能な空
間部を形成するとともにエジェクト部材に該空間部にお
ける棒部の挿通位置を開閉可能となるよう開閉手段を設
けてなるものであり、開閉手段により、空間部における
棒部の挿通位置を開くことにより棒部での移動体の移動
を可能とし、空間部における棒部の挿通位置を閉じるこ
とにより棒部での該開閉手段を介してのエジェクト部材
の移動を可能とする。このように、切換手段が簡易な構
成となる。
【0054】本発明の請求項3記載の樹脂成形機によれ
ば、位置検知センサにより、空間部における棒部の挿通
位置の、開閉手段による開閉を検知することができるた
め、これらの検知を作動条件に入れることで開閉手段の
不具合に起因する作動不良の発生を防止できる。
【0055】本発明の請求項4記載の樹脂成形機によれ
ば、開閉手段は、油圧、空圧および電気のいずれかで駆
動されるため、コスト増を抑えることができる。
【0056】本発明の請求項5記載の樹脂成形機によれ
ば、移動手段は、油圧、空圧および電気のいずれかで駆
動されるため、コスト増を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による射出成形機の型締め
状態を示す正面図である。
【図2】図1の要部の縦断面図であって、樹脂射出前の
初期状態を示すものである。
【図3】図1の要部の縦断面図であって、樹脂射出時の
状態を示すものである。
【図4】図1の要部の縦断面図であって、移動体押込時
の状態を示すものである。
【図5】図1の要部の縦断面図であって、移動体押込後
移動機構が初期位置に戻った状態を示すものである。
【図6】図1の要部の縦断面図であって、型開き時の状
態を示すものである。
【図7】切換手段を示す斜視図であって、(a)はシャ
ッタが開いた状態、(b)はシャッタが閉じた状態を示
すものである。
【図8】本発明の第1実施例による射出成形機の制御装
置の油圧回路の要部の一部を示す油圧回路図である。
【図9】制御装置の油圧回路の要部の他の部分を示す油
圧回路図である。
【図10】図8および図9の制御装置の一部を示すブロ
ック図である。
【図11】図8および図9の制御装置の他の部分を示す
ブロック図である。
【図12】射出成形時の各アクチュエータの一般的なタ
イミングチャート図である。
【図13】本発明の第2実施例による射出成形機の切換
手段を示す斜視図であって、(a)はシャッタが開いた
状態、(b)はシャッタが閉じた状態を示すものであ
る。
【符号の説明】
7 固定型(一の型) 8 可動型(他の型) 14 スクリュー(樹脂注入手段) 15a 油圧エジェクタ(棒部) 16b,18 溶融樹脂通路 17 キャビティ 20 ノズル部 23 エジェクト部材 23b 穴部(空間部) 24 成形品 25 エジェクトピン 27 移動機構(移動手段) 34 移動体 102 シャッタ(開閉手段) 106 切換手段 107 開位置検知センサ(位置検知センサ) 108 閉位置検知センサ(位置検知センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 雅和 東京都大田区久が原二丁目11番14号 三共 化成株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の型と他の型とで画成されるキャビテ
    ィと、 前記一の型から前記他の型まで延在されるとともに前記
    キャビティに連通する溶融樹脂通路と、 前記一の型側に設けられ、前記溶融樹脂通路を介して前
    記キャビティ内に溶融樹脂を送り込む樹脂注入手段と、 前記溶融樹脂通路内に単独で嵌合され、前記他の型側に
    あって前記キャビティと前記樹脂注入手段とを接続させ
    る成形位置と、前記一の型側にある戻り位置とに移動可
    能な移動体と、 前記他の型側に設けられ、キャビティ側に移動し該キャ
    ビティ内に一部を突出させて成形品を離型させるエジェ
    クト部材と、 前記他の型側に設けられ、前記溶融樹脂通路から離間し
    た離間位置から前記溶融樹脂通路方向に移動可能な棒部
    を有し、該棒部の移動力で、前記移動体を前記戻り位置
    に移動させるとともに前記エジェクト部材を前記キャビ
    ティ側に移動させる一つの移動手段と、を有する樹脂成
    形機であって、 前記移動手段の棒部の移動力を、前記移動体または前記
    エジェクト部材のいずれか一方に選択的に伝達させる切
    換手段を具備することを特徴とする樹脂成形機。
  2. 【請求項2】 前記エジェクト部材は、前記離間位置に
    ある棒部と、前記溶融樹脂通路との間に介在しており、 前記切換手段は、前記エジェクト部材に前記棒部を挿通
    可能に形成された空間部と、該空間部における前記棒部
    の挿通位置を開閉可能となるよう該エジェクト部材に設
    けられた開閉手段とを有することを特徴とする請求項1
    記載の樹脂成形機。
  3. 【請求項3】 前記開閉手段には、前記空間部における
    棒部の挿通位置の開閉を検知する位置検知センサが設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の樹脂成形
    機。
  4. 【請求項4】 前記開閉手段は、油圧、空圧および電気
    のいずれかで駆動されることを特徴とする請求項2また
    は3記載の樹脂成形機。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は、油圧、空圧および電気
    のいずれかで駆動されることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一項に記載の樹脂成形機。
JP8988395A 1995-04-14 1995-04-14 樹脂成形機 Pending JPH08281724A (ja)

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Effective date: 19990119