JPH08280955A - 自動車内装用表面材 - Google Patents
自動車内装用表面材Info
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Abstract
こともなく優れたクッション性を発揮する量産容易な自
動車内装用表面材を提供すること。 【構成】 繊維フィラメントを針刺加工により表裏面間
に多数のフィラメント束4が立設されるように絡合一体
化したワディング材1の表側に表皮材6を接着一体化し
た自動車内装用表面材において、前記ワディング材1の
フィラメント束4を構成する繊維フィラメントが、ジク
ザク状に屈曲加工されてバネ性が付与された屈曲繊維フ
ィラメント2aよりなるものとしてあるもの。
Description
天井トリム、シートカバーなどの自動車の内装に用いる
自動車内装用表面材に関するものである。
開平1ー103400号公報などに見られるように、ボ
リューム感とクッション性に優れたポリウレタンフォー
ムの表面に編地や織地などのファブリック表皮材をラミ
ネートした積層表皮材が多く用いられてきたが、この種
積層表皮材においてはポリウレタンフォームの強度が不
十分なため、必然的にファブリック表皮材として強度的
に優れた良質のものが使用されることとなりこれがコス
ト高になるという問題点があるとともに、ポリウレタン
フォームは廃棄公害上或いはリサイクリング上の問題点
もあった。
いはリサイクリング上の問題があるうえに強度的にも問
題のあるポリウレタンフォームを使用することなく繊維
系のワディング材を使用し、しかも、自動車用として必
要な表皮材との十分な接着強度を有しているうえに、優
れた風合いを確保することができ、また、厚みのある繊
維ウェブを用いた場合にもへたりを生じることなく優れ
たクッション性を確保することができるようにするた
め、本出願人は先に、繊維フィラメントを針刺加工によ
り表裏面間にフィラメント束が立設するよう絡合一体化
するとともに、フィラメント束の先端部を表面より無数
の小隆起として突出させたワディング材の表側に前記小
隆起の頂部を点状接着部として表皮材を接着一体化した
自動車内装用表面材を開発し、特願平6ー328206
号として先に出願したが、未だ厚みのある繊維ウェブを
用いた場合におけるへたりや、クッション性において満
足できるものではなかった。
従来の問題点を解決して、廃棄公害上或いはリサイクリ
ング上の問題があるうえに強度的にも問題のあるポリウ
レタンフォームを使用することなく繊維系のワディング
材を使用し、しかも、自動車用として必要な表皮材との
十分な接着強度を有しているうえに、優れた風合いを確
保することができ、また、厚みのある繊維ウェブを用い
た場合にもへたりを生じることなく優れたクッション性
を確保することができ安価な自動車内装用表面材を提供
することを目的として完成されたものである。
めになされた本発明の自動車内装用表面材は、繊維フィ
ラメントを針刺加工により表裏面間に多数のフィラメン
ト束が立設されるように絡合一体化したワディング材の
表側に表皮材を接着一体化した自動車内装用表面材にお
いて、前記ワディング材のフィラメント束を構成する繊
維フィラメントがジクザク状に屈曲加工されてバネ性が
付与された屈曲繊維フィラメントよりなるものとしてあ
ることを特徴とするものである。
アトリムや天井トリムの内張材やシートカバーとして従
来のこの種自動車内装用表面材として使用した場合、外
観上は従来のこの種自動車内装用表面材と変わることが
ないものであるが、褥材としてポリウレタンフォームの
代わりに用いられている繊維系のワディング材は針刺加
工により表裏面間にフィラメント束が立設するよう絡合
一体化されているものであって、ベース層としてポリウ
レタンフォームを用いたものに比べても何等遜色のない
ボリューム感を発揮することとなり、また、厚みのある
ワディング材を用いた場合にもワディング材のフィラメ
ント束を構成する繊維フィラメントがジクザク状に屈曲
加工されてバネ性が付与された屈曲繊維フィラメントよ
りなるものとしてあることにより、へたりを生ずること
なく優れたクッション性を発揮することとなる。
を実施例として詳細に説明する。1は厚みが約3〜30
mm、目付100〜500g/m2特に好ましくは200〜
300g/m2として繊維フィラメントをペネ数5〜30
本好ましくは10〜15本程度で針刺加工した繊維系の
ワディング材である。このワディング材1は、低融点繊
維フィラメントと高融点繊維フィラメントなどの繊維フ
ィラメントよりなる繊維ウェブ層2の表面に必要に応じ
て補強用の高密度不織布構造表層3を重ねたうえ針刺加
工により表裏面間にフィラメント束4が立設された状態
となるように繊維フィラメントを絡合一体化するととも
に、ワディング材1の表面より各フィラメント束4の先
端部が突出する無数の小隆起5を配設したものである。
また、ワディング材1のフィラメント束4は針刺加工後
において厚み方向に加圧しながらヒートセット加工を施
してフィラメント束4を構成する繊維フィラメントのみ
がジクザク状に屈曲加工されて表裏方向にバネ性が付与
された屈曲繊維フィラメント2aよりなるものとしてあ
り、6はワディング材1の表側に前記した無数の小隆起
5の頂部を点状接着部として接着剤7を介し接着一体化
された表皮材である。
繊維フィラメントと高融点繊維フィラメントとを混合す
るか、低融点繊維フィラメント層と高融点繊維フィラメ
ント層とを重ねた繊維ウェブを主体としているが、ヒー
トセット時に加圧力を高めればフィラメント束を構成す
る繊維フィラメントがジクザク状に屈曲加工されてバネ
性が付与された屈曲繊維フィラメントよりなるものとで
きるものであれば、普通の合成樹脂繊維系繊維フィラメ
ントのみからなるものや、それらを任意に組み合わせた
繊維フィラメントなど使用目的に応じて適宜選択するこ
とができることは勿論である。なお、高密度不織布構造
表層3としては、スパンボンドと称されて市販されてい
る耐摩耗性のよいポリプロピレン系繊維、ポリエステル
系繊維、ポリアミド系繊維などよりなる厚み0.3〜2
mm、目付5〜200g/m2程度の不織布シートを用いる
のが一般的であり、一方、繊維系のワディング材1の表
面に接着一体化されている表皮材6は、編地、織地、不
織布などのファブリック表皮材その他廃棄公害上問題が
ないうえに表皮材として必要なある程度の耐摩耗性を備
えたものであれば種類を問わない。
する接着剤7は、両者を十分な接着強度で接着するもの
であれば水溶性のものやホットメルト型のもの等、その
種類は特に限定されるものではないが、作業環境上の問
題を考慮すれば、アクリルー酢酸ビニル共重合物のエマ
ルジョンなどの水溶性接着剤を用いることが好ましい。
そして、この接着剤を用いてワディング材1と表皮材6
とはフィラメント束4の先端部がワディング材1の表面
より突出して配設されている無数の小隆起5の先端を点
状接着部として接着一体化するものとし、その使用量は
全面接着でないために全面接着に比べてエマルジョンタ
イプで50%〜80%、ホットメルトタイプで20〜7
0%でよく、しかも十分な接着強度が得られることとな
る。
種自動車内装用表面材と同様、例えば、周知の手段によ
り任意の大きさに裁断したうえ縫製加工してシートカバ
ーとしてこれをパッド材に被覆した場合、外観上は従来
のこの種自動車内装用表面材と変わることがないもので
あるが、褥材としてポリウレタンフォームの代わりに用
いられている繊維系のワディング材1は繊維フィラメン
トを針刺加工により表裏面間にフィラメント束4が立設
するよう絡合一体化されているものであって、ベース層
としてポリウレタンフォームを用いたものに比べても何
等遜色のないボリューム感を発揮することとなり、ま
た、ワディング材1を厚みのあるものとした場合にもへ
たりを生じたりクッション性が劣ることはない。
した場合でもワディング材1を構成する繊維フィラメン
トのうちフィラメント束4を構成する繊維フィラメント
のみがジクザク状に屈曲加工されてバネ性が付与された
屈曲繊維フィラメント2aよりなるものとしてあること
により、加圧に対する弾発力は極めて大きく、へたりを
生ずることがなく優れたクッション性を発揮することと
なる。
の表面に各フィラメント束4の先端部を突出させた無数
の小隆起5が配設されていて、前記表皮材6を各小隆起
5の頂部を点状接着部としてワディング材1の表面に接
着一体化してあるときは、毛羽立ちの多い不織布構造の
ものに対する面接着の場合に比べ遙かに優れた接着強度
をもって表皮材6がワディング材1に接着一体化される
うえに、無数の小隆起5を点状接着部とした点接着であ
ることによってどのような種類の表皮材を用いてもその
表皮材のもつ伸縮特性や風合いが接着により損なわれる
ことがなく、また、表皮材6がワディング材1に対して
ある程度の自由度が保たれた状態で一体化されることと
なり、従って、表皮材6としてどのような種類のものを
用いてもその表皮材6のもつ伸縮特性や風合いが接着に
より損なわれることがない。さらに、繊維フィラメント
の一部が引き出されたフィラメント束4の各先端よりな
る無数の小隆起5の頂部を点状接着部として接着一体化
してあるため、表皮材6に対して剥離する方向の力が加
えられても小隆起5に続くフィラメント束4が表皮材6
とともに引き上げることとなるので剥離され難くなり、
小隆起5を構成する繊維フィラメントの一部の伸縮によ
る融通性と相俟ち十分な接着強度が得られると同時に表
皮材6の伸縮自由度も大いに高められるという利点もあ
る。
2の表面に高密度不織布構造表層3を重ねて針刺加工に
より積層一体化したものである実施例のものは、高密度
不織布構造表層3の補強効果でより強度が優れたものと
なる。
を製造するには、常法により繊維ウェブ層2の表面に高
密度不織布構造表層3を重ねて針刺加工により表裏面間
にフィラメント束4を立設した後において、これをパン
チングメタルなどの通気性のよい表裏型11、12間で
挟圧しながら熱風に曝してヒートセットを行えば、冷却
後にはフィラメント束4を構成する繊維フィラメントの
みがジクザク状に屈曲加工されてバネ性が付与された屈
曲繊維フィラメント2aよりなるものとなるから、ワデ
ィング材1の製造過程におけるヒートセット加工に前記
したような若干の工夫をするだげで簡単に量産でき、安
価に提供できることとなる。
に、廃棄公害上或いはリサイクリング上の問題があるう
えに強度的にも問題のあるポリウレタンフォームを使用
することなく繊維系のワディング材を使用し、しかも自
動車用として必要な表皮材との十分な接着強度を有して
いるうえに、優れた風合いを確保することができ、特
に、厚みのある繊維ウェブを用いた場合にもへたりを生
じることなく優れたクッション性を確保することができ
るなど多くの利点がある。よって本発明は従来の問題点
を一掃した自動車内装用表面材として、産業の発展に寄
与するところは極めて大である。
工状態の1例を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 繊維フィラメントを針刺加工により表裏
面間に多数のフィラメント束(4) が立設されるように絡
合一体化したワディング材(1) の表側に表皮材(6) を接
着一体化した自動車内装用表面材において、前記ワディ
ング材(1) のフィラメント束(4) を構成する繊維フィラ
メントがジクザク状に屈曲加工されてバネ性が付与され
た屈曲繊維フィラメント(2a)よりなるものとしてあるこ
とを特徴とする自動車内装用表面材。 - 【請求項2】 ワディング材(1) の表面に各フィラメン
ト束(4) の先端部を突出させた無数の小隆起(5) が配設
されていて、前記表皮材(6) は各小隆起(5)の頂部を点
状接着部として接着一体化してあることを特徴とする自
動車内装用表面材。 - 【請求項3】 ワディング材(1) が、繊維ウェブ層(2)
の表面に高密度不織布構造表層(3) を重ねて針刺加工に
より積層一体化したものである請求項1または2に記載
の自動車内装用表面材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09478395A JP3529188B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 自動車内装用表面材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09478395A JP3529188B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 自動車内装用表面材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08280955A true JPH08280955A (ja) | 1996-10-29 |
JP3529188B2 JP3529188B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=14119686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09478395A Expired - Fee Related JP3529188B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 自動車内装用表面材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3529188B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP09478395A patent/JP3529188B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3529188B2 (ja) | 2004-05-24 |
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