JPH08280490A - 布カバーで覆った構造体及び布カバーの固定方法 - Google Patents
布カバーで覆った構造体及び布カバーの固定方法Info
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- JPH08280490A JPH08280490A JP8079135A JP7913596A JPH08280490A JP H08280490 A JPH08280490 A JP H08280490A JP 8079135 A JP8079135 A JP 8079135A JP 7913596 A JP7913596 A JP 7913596A JP H08280490 A JPH08280490 A JP H08280490A
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- A47C31/00—Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
- A47C31/02—Upholstery attaching means
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- D—TEXTILES; PAPER
- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04B—KNITTING
- D04B1/00—Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
- D04B1/22—Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes specially adapted for knitting goods of particular configuration
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/58—Seat coverings
- B60N2/5816—Seat coverings attachments thereof
- B60N2/5833—Seat coverings attachments thereof by hook-and-loop type fasteners
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- D—TEXTILES; PAPER
- D10—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B2403/00—Details of fabric structure established in the fabric forming process
- D10B2403/01—Surface features
- D10B2403/011—Dissimilar front and back faces
- D10B2403/0113—One surface including hollow piping or integrated straps, e.g. for inserts or mountings
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- D10—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B2505/00—Industrial
- D10B2505/08—Upholstery, mattresses
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変位しないように簡単に取り付けられた布カ
バーを有する座席クッションを提供する。 【解決手段】 布カバー構造体（１）は本体（２）を有
し、その外表面は布カバー（５）で覆われ、カバーの内
表面はフック／ループファスナーのフック部材（３０）
の少なくとも１つのストリップを有する。フック部材は
布カバーと一体的に形成されたカバー内表面の編んだル
ープ（１１）に係合する。
バーを有する座席クッションを提供する。 【解決手段】 布カバー構造体（１）は本体（２）を有
し、その外表面は布カバー（５）で覆われ、カバーの内
表面はフック／ループファスナーのフック部材（３０）
の少なくとも１つのストリップを有する。フック部材は
布カバーと一体的に形成されたカバー内表面の編んだル
ープ（１１）に係合する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は編物カバーに関し、
特に、自動車の座席のための三次元編物カバーに関す
る。
特に、自動車の座席のための三次元編物カバーに関す
る。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】自動車の座席カバーにお
ける問題点は、カバーを座席クッション及び背もたれに
取り付けた後、使用時に、カバーが座席クッション又は
背もたれからずれてしまうことである。乗員が座席に腰
掛け、座席から立ち上がり、座席のまわりで身体をねじ
ったときに並進荷重を頻繁に受けるような座席クッショ
ンカバーの場合に、この問題は特に顕著となる。
ける問題点は、カバーを座席クッション及び背もたれに
取り付けた後、使用時に、カバーが座席クッション又は
背もたれからずれてしまうことである。乗員が座席に腰
掛け、座席から立ち上がり、座席のまわりで身体をねじ
ったときに並進荷重を頻繁に受けるような座席クッショ
ンカバーの場合に、この問題は特に顕著となる。
【０００３】この問題を解決する従来の１方法は、ルー
プ状のＶｅｌｃｒｏ（登録商標名）ストリップをカバー
の内表面に積層し、クッション本体（特に、そのへこみ
領域）にモールド成形又は接着されたフック状のＶｅｌ
ｃｒｏ（登録商標名）ストリップにカバーを取り付ける
方法である。編物座席カバーの場合は、ループ状のＶｅ
ｌｃｒｏストリップを例えばカバーの内表面上に一体的
に編んだ編物のフラップ即ち管状部分に縫い付けること
ができる。編物の管状部分を一体的に編む方法は英国特
許出願第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３４号明細書に記載
されている。座席カバー（特に、編物カバー）を固定す
る方法は英国特許出願第ＧＢ−Ａ−２，２５３，２１９
号明細書に記載されており、その明細書に記載された座
席カバーにおいては、ダブルのジャージーの布カバーの
本体内にチューブを形成し、このチューブにロッドを挿
入して、カバーを座席クッションの構造芯体（本体）内
へ引き込む。
プ状のＶｅｌｃｒｏ（登録商標名）ストリップをカバー
の内表面に積層し、クッション本体（特に、そのへこみ
領域）にモールド成形又は接着されたフック状のＶｅｌ
ｃｒｏ（登録商標名）ストリップにカバーを取り付ける
方法である。編物座席カバーの場合は、ループ状のＶｅ
ｌｃｒｏストリップを例えばカバーの内表面上に一体的
に編んだ編物のフラップ即ち管状部分に縫い付けること
ができる。編物の管状部分を一体的に編む方法は英国特
許出願第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３４号明細書に記載
されている。座席カバー（特に、編物カバー）を固定す
る方法は英国特許出願第ＧＢ−Ａ−２，２５３，２１９
号明細書に記載されており、その明細書に記載された座
席カバーにおいては、ダブルのジャージーの布カバーの
本体内にチューブを形成し、このチューブにロッドを挿
入して、カバーを座席クッションの構造芯体（本体）内
へ引き込む。
【０００４】
【発明の目的】本発明の目的は、カバーを被せるべき支
持体に編物カバーを取り付ける新規な方法を提供するこ
とである。
持体に編物カバーを取り付ける新規な方法を提供するこ
とである。
【０００５】
【発明の構成並びに作用効果】本発明によれば、布カバ
ーで覆われた構造体が提供され、この構造体は編んだ布
カバーで覆われた外表面を備えた本体を有し、本体の外
表面は、布カバーを取り付けるフック／ループファスナ
ーのフック部材の少なくとも１つのストリップを有し、
フック部材のフックが布カバーと一体的に形成された編
んだループに係合している。
ーで覆われた構造体が提供され、この構造体は編んだ布
カバーで覆われた外表面を備えた本体を有し、本体の外
表面は、布カバーを取り付けるフック／ループファスナ
ーのフック部材の少なくとも１つのストリップを有し、
フック部材のフックが布カバーと一体的に形成された編
んだループに係合している。
【０００６】編んだカバーがヨーロッパ特許出願第ＥＰ
−Ａ−０，６２７，５１６号明細書に記載された型式の
シェニールヤーンを有する場合は、カバーをフック部材
に接着することが特に困難となる。このような場合は、
カバーを前方の層及び後方の層を有するダブルのジャー
ジー型式の構造とし、次いで、好ましくは、編み目横列
方向に延び、後方の層と一体的に編まれた単一ジャージ
ー構造の管状部分をカバーに形成し、この単一ジャージ
ー構造の管状部分の少なくとも一部の編んだ編み目（ス
テッチ）にフックを係合させる。
−Ａ−０，６２７，５１６号明細書に記載された型式の
シェニールヤーンを有する場合は、カバーをフック部材
に接着することが特に困難となる。このような場合は、
カバーを前方の層及び後方の層を有するダブルのジャー
ジー型式の構造とし、次いで、好ましくは、編み目横列
方向に延び、後方の層と一体的に編まれた単一ジャージ
ー構造の管状部分をカバーに形成し、この単一ジャージ
ー構造の管状部分の少なくとも一部の編んだ編み目（ス
テッチ）にフックを係合させる。
【０００７】このため、編み目横列方向に延びる手段に
より、カバーを本体に固定することができる。
より、カバーを本体に固定することができる。
【０００８】好ましくは、単一ジャージー構造の管状部
分は、フック部材と係合できるように、単一ジャージー
構造の布の後面を露出させる長手方向のスプリット（割
れ目部）を有する。この場合、単一ジャージー構造の管
状部分を長手方向に沿って分断してもよいし、または、
単一ジャージー構造の管状部分の数個の編み目横列を分
解可能なヤーン又は溶融可能なヤーンで形成してもよ
い。
分は、フック部材と係合できるように、単一ジャージー
構造の布の後面を露出させる長手方向のスプリット（割
れ目部）を有する。この場合、単一ジャージー構造の管
状部分を長手方向に沿って分断してもよいし、または、
単一ジャージー構造の管状部分の数個の編み目横列を分
解可能なヤーン又は溶融可能なヤーンで形成してもよ
い。
【０００９】代わりに、単一ジャージー構造の管状部分
の少なくとも数個の編み目横列を、高バルク組織(high
bulk/textured)のヤーンの編み目で形成することができ
る。
の少なくとも数個の編み目横列を、高バルク組織(high
bulk/textured)のヤーンの編み目で形成することができ
る。
【００１０】更に別の変形例においては、管状部分の単
一ジャージー構造体の少なくとも数個の編み目横列にお
いて、編んだループの密度をダブルのジャージー構造体
の編んだループの密度より小さくする（即ち、きめを粗
くする）。きめの粗いループは、編み工程中に形成され
るスリップ編み目で形成することができるし、または、
ミスニット(mis-knitted) のハーフ（１／２）ゲージ或
いはクォーター（１／４）ゲージ編み目で形成すること
ができる。
一ジャージー構造体の少なくとも数個の編み目横列にお
いて、編んだループの密度をダブルのジャージー構造体
の編んだループの密度より小さくする（即ち、きめを粗
くする）。きめの粗いループは、編み工程中に形成され
るスリップ編み目で形成することができるし、または、
ミスニット(mis-knitted) のハーフ（１／２）ゲージ或
いはクォーター（１／４）ゲージ編み目で形成すること
ができる。
【００１１】本発明の好ましい実施の形態においては、
後方の層はラダーバック(ladder-back) ジャカード構造
体のウエール方向に延びる部分を有し、好ましくは、前
方の層はシェニールヤーンにより形成される。
後方の層はラダーバック(ladder-back) ジャカード構造
体のウエール方向に延びる部分を有し、好ましくは、前
方の層はシェニールヤーンにより形成される。
【００１２】これにより、ウエール方向に延びる手段に
より、カバーを本体に固定することができる。
より、カバーを本体に固定することができる。
【００１３】また、本発明によれば、編んだ布カバーを
本体に固定する方法が提供され、この方法においては、
フック／ループファスナーのフック部材のストリップが
本体の外表面に取り付けられ、布の内表面の編んだルー
プがフック部材のフックに係合する。
本体に固定する方法が提供され、この方法においては、
フック／ループファスナーのフック部材のストリップが
本体の外表面に取り付けられ、布の内表面の編んだルー
プがフック部材のフックに係合する。
【００１４】布カバーがダブルのジャージー構造を有す
る場合は、好ましくは、シングルジャージー構造部分は
ダブルのジャージー構造のカバーの後方の層と一体的に
編み目横列に編まれ、フックはシングルジャージー構造
部分に形成された編み目に係合する。
る場合は、好ましくは、シングルジャージー構造部分は
ダブルのジャージー構造のカバーの後方の層と一体的に
編み目横列に編まれ、フックはシングルジャージー構造
部分に形成された編み目に係合する。
【００１５】シングルジャージー構造部分は管状部分と
してもよいが、この場合は、管状部分を縦に分断（スプ
リット）し、管状部分の一部を開いて、フックに係合さ
せるためのクロス編み目を露出させる。
してもよいが、この場合は、管状部分を縦に分断（スプ
リット）し、管状部分の一部を開いて、フックに係合さ
せるためのクロス編み目を露出させる。
【００１６】好ましくは、シングルジャージー構造部分
の少なくとも一部は高バルク組織のヤーンから編まれ
る。
の少なくとも一部は高バルク組織のヤーンから編まれ
る。
【００１７】代わりに、シングルジャージー構造部分が
整合した部分を有する少なくとも複数の編み目横列を備
え、所望の間隔の複数の編み目がスリップ編み目として
形成されるか又は編み工程中に解かれる(cast-off)。
整合した部分を有する少なくとも複数の編み目横列を備
え、所望の間隔の複数の編み目がスリップ編み目として
形成されるか又は編み工程中に解かれる(cast-off)。
【００１８】フックに係合させるためのウエール方向に
延びるループの領域を提供するために、ダブルのジャー
ジー構造の布カバーの後方の層は、１５個のウエールま
での編み目横列幅に対して、ラダーバックジャカードと
して編まれる。
延びるループの領域を提供するために、ダブルのジャー
ジー構造の布カバーの後方の層は、１５個のウエールま
での編み目横列幅に対して、ラダーバックジャカードと
して編まれる。
【００１９】好ましくは、編み方は、緩んだ状態におい
て、布が１ｃｍ当たり４ないし６個のウエールを有する
ようなものとする。これは、１０ないし１４の範囲のゲ
ージを有する機械（即ち、１ｃｍ当たり３．９４ないし
５．５１個のニードルを有する編み機）により編み工程
が実行され、本発明に方法により布を編むためには１２
ゲージの編み機が好ましい。
て、布が１ｃｍ当たり４ないし６個のウエールを有する
ようなものとする。これは、１０ないし１４の範囲のゲ
ージを有する機械（即ち、１ｃｍ当たり３．９４ないし
５．５１個のニードルを有する編み機）により編み工程
が実行され、本発明に方法により布を編むためには１２
ゲージの編み機が好ましい。
【００２０】本発明の方法を実施するために使用する特
に適したヤーンはエア組織化した(air-textured)連続フ
ィラメントヤーンであり、好ましくは、緩んでいない状
態で６００ないし１０００デシテックス(decitex) 、好
ましくは６８０−７８０デシテックスの番手を有するポ
リエステルヤーンである。本発明の方法に使用する別の
ヤーンは別の材料及び（又は）別の番手のものとするこ
とができる。これら２つのヤーンは同じ材料及び同じ番
手のものでよいが、布に色彩パターンを形成するために
別の色のヤーンとすることができる。このようなポリエ
ステルヤーンを使用して本発明の方法により１２ゲージ
の編み機で布を編むためには、編み目カム手段の設定状
態を調整して、出来上がった布の緩んだ状態において、
布が１ｃｍ当たり少なくとも８個の編み目横列を有する
ようにするのが好ましい。１ｃｍ当たり１６個までの編
み目横列を備えることができるが、１ｃｍ当たり９−１
５又は９．５−１２又は１０−１１個の編み目横列が好
ましい。ウエールは１ｃｍ当たり４．５−６．５個とす
ることができるが、好ましくは、１ｃｍ当たり４．７−
６．３又は５−６又は５．５−５．７又は５．６個とす
る。
に適したヤーンはエア組織化した(air-textured)連続フ
ィラメントヤーンであり、好ましくは、緩んでいない状
態で６００ないし１０００デシテックス(decitex) 、好
ましくは６８０−７８０デシテックスの番手を有するポ
リエステルヤーンである。本発明の方法に使用する別の
ヤーンは別の材料及び（又は）別の番手のものとするこ
とができる。これら２つのヤーンは同じ材料及び同じ番
手のものでよいが、布に色彩パターンを形成するために
別の色のヤーンとすることができる。このようなポリエ
ステルヤーンを使用して本発明の方法により１２ゲージ
の編み機で布を編むためには、編み目カム手段の設定状
態を調整して、出来上がった布の緩んだ状態において、
布が１ｃｍ当たり少なくとも８個の編み目横列を有する
ようにするのが好ましい。１ｃｍ当たり１６個までの編
み目横列を備えることができるが、１ｃｍ当たり９−１
５又は９．５−１２又は１０−１１個の編み目横列が好
ましい。ウエールは１ｃｍ当たり４．５−６．５個とす
ることができるが、好ましくは、１ｃｍ当たり４．７−
６．３又は５−６又は５．５−５．７又は５．６個とす
る。
【００２１】好ましくは、布カバーは、すぐ使用できる
緩んだ状態で、５００ｇ／ｃｍ2 以上、好ましくは５０
０−９００ｇ／ｃｍ2 の重量を有する。これは３００−
３５０ｇ／ｃｍ2 の重量を有する普通の編み製品と異な
る。
緩んだ状態で、５００ｇ／ｃｍ2 以上、好ましくは５０
０−９００ｇ／ｃｍ2 の重量を有する。これは３００−
３５０ｇ／ｃｍ2 の重量を有する普通の編み製品と異な
る。
【００２２】
【発明の実施の形態】本発明を完全に理解できるように
するため、平坦Ｖベッド型式の編み機を参照する。この
ような編み機の詳細は、１９６７年にスイス国のチャテ
ル(Chatel)近郊のエドアルド・デュビード社(Edouard D
ubied et Cie SA)により発行された刊行物「デュビード
・ニッティング・マニュアル」(Dubied Knitting Manua
l)に記載されている。平坦Ｖベッド型式の編み機は極め
てよく知られており、この種の多くの機械は現在コンピ
ュータ制御されている。近年、平坦Ｖベッド型式の編み
機でカバー布を製造する提案がなされ、また、車両に使
用するに適したカバー布を編む提案もなされている（例
えば、上記英国特許出願第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３
４号明細書参照）。
するため、平坦Ｖベッド型式の編み機を参照する。この
ような編み機の詳細は、１９６７年にスイス国のチャテ
ル(Chatel)近郊のエドアルド・デュビード社(Edouard D
ubied et Cie SA)により発行された刊行物「デュビード
・ニッティング・マニュアル」(Dubied Knitting Manua
l)に記載されている。平坦Ｖベッド型式の編み機は極め
てよく知られており、この種の多くの機械は現在コンピ
ュータ制御されている。近年、平坦Ｖベッド型式の編み
機でカバー布を製造する提案がなされ、また、車両に使
用するに適したカバー布を編む提案もなされている（例
えば、上記英国特許出願第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３
４号明細書参照）。
【００２３】本発明に係る方法により布カバーを編むた
めには、１２個のゲージニードルを備えた上記デュビー
ド社のジェット２Ｆ(Jet 2F)機械を使用する。この機械
は編物のテークダウン(take-down) を補助するためのプ
レッサ・フット(presser foot)手段を備えた型式の平坦
Ｖベッド機械である。この機械はカムボックスにそれぞ
れ関連する複数個のヤーン供給源と共働できる。
めには、１２個のゲージニードルを備えた上記デュビー
ド社のジェット２Ｆ(Jet 2F)機械を使用する。この機械
は編物のテークダウン(take-down) を補助するためのプ
レッサ・フット(presser foot)手段を備えた型式の平坦
Ｖベッド機械である。この機械はカムボックスにそれぞ
れ関連する複数個のヤーン供給源と共働できる。
【００２４】カムボックスは各進行方向においてニード
ルにヤーンを供給するニードルベッドを横切ってトラバ
ース運動する。
ルにヤーンを供給するニードルベッドを横切ってトラバ
ース運動する。
【００２５】図１には、カバーを被せた座席クッション
即ちソファー１を示す。座席クッションは、通常半剛直
フォーム材料で構成したコア即ち本体２を布カバー３で
覆うことにより形成される。本体２は両翼部４、又は、
座席の他の所望の形状を提供するように形作られてい
る。
即ちソファー１を示す。座席クッションは、通常半剛直
フォーム材料で構成したコア即ち本体２を布カバー３で
覆うことにより形成される。本体２は両翼部４、又は、
座席の他の所望の形状を提供するように形作られてい
る。
【００２６】このような座席は車両に特に適用できる
が、他の多くの応用に供することもできる。
が、他の多くの応用に供することもできる。
【００２７】本体２上に張り巡らせた布カバー５は座席
を覆う主本体部分を備え、この主本体部分は一体の両翼
部分６、７及び側部分８を具備する。前側部分９も設け
られ、布カバーは座席クッションのベースのまわりで折
り曲げられ、既知の方法で固定できる。座席は審美効果
を高めるためにぎざぎざ部１０を備えることもできる。
を覆う主本体部分を備え、この主本体部分は一体の両翼
部分６、７及び側部分８を具備する。前側部分９も設け
られ、布カバーは座席クッションのベースのまわりで折
り曲げられ、既知の方法で固定できる。座席は審美効果
を高めるためにぎざぎざ部１０を備えることもできる。
【００２８】このような座席の構造は上記英国特許出願
第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３４号明細書に記載されて
いる。当該英国特許出願明細書においては、単一の操作
で編まれた編んだ布カバーが開示されている。図４に示
す本発明では、布カバー５は本体２上に張り巡らせてあ
る。ぎざぎざ部即ち溝１０の形成を補助し、更に（又
は、代わりに）、本体２上での布カバー５の変位を阻止
するために、カバーの下面をフック／ループファスナー
のフック部材３０の少なくとも１つのストリップに取り
付ける。フック／ループファスナーは英国特許第７２
１，３３８号明細書に開示されており、商品名「Ｖｅｌ
ｃｒｏ」として販売されている。
第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３４号明細書に記載されて
いる。当該英国特許出願明細書においては、単一の操作
で編まれた編んだ布カバーが開示されている。図４に示
す本発明では、布カバー５は本体２上に張り巡らせてあ
る。ぎざぎざ部即ち溝１０の形成を補助し、更に（又
は、代わりに）、本体２上での布カバー５の変位を阻止
するために、カバーの下面をフック／ループファスナー
のフック部材３０の少なくとも１つのストリップに取り
付ける。フック／ループファスナーは英国特許第７２
１，３３８号明細書に開示されており、商品名「Ｖｅｌ
ｃｒｏ」として販売されている。
【００２９】フック部材のフックは編んだ布のヤーンル
ープに直接接着する。しかし、ある応用においては、例
えば、自動車座席用の編物カバーをヨーロッパ特許出願
第ＥＰ−Ａ−０，６２７，５１６号明細書に記載された
ようなシェニールヤーンで形成した場合は、フック部材
を編物表面に接着することが（不可能でないとしても）
困難となる。このような場合は、本体上のフックファス
ナーに隣接するカバー５の内表面に取り付け領域を形成
する必要がある。
ープに直接接着する。しかし、ある応用においては、例
えば、自動車座席用の編物カバーをヨーロッパ特許出願
第ＥＰ−Ａ−０，６２７，５１６号明細書に記載された
ようなシェニールヤーンで形成した場合は、フック部材
を編物表面に接着することが（不可能でないとしても）
困難となる。このような場合は、本体上のフックファス
ナーに隣接するカバー５の内表面に取り付け領域を形成
する必要がある。
【００３０】ぎざぎざ部の方向又は本体２へのカバー５
の所望の取り付けラインに応じて、編み目横列方向に延
びる取り付け領域（図２）又はウエール方向に延びる取
り付け領域（図３）をカバーの内表面に形成することが
できる。
の所望の取り付けラインに応じて、編み目横列方向に延
びる取り付け領域（図２）又はウエール方向に延びる取
り付け領域（図３）をカバーの内表面に形成することが
できる。
【００３１】図３に示すように、布カバー５はウエール
方向２０及び編み目横列方向２２を有する。布カバー５
はＶベッド型式の編み機で横編みされ、ウエール方向２
０においては、ラダーバック(ladder-back) ジャカード
領域２３が形成されて、フック部材３０（図４）を接着
するためのヤーンのループを形成させる。
方向２０及び編み目横列方向２２を有する。布カバー５
はＶベッド型式の編み機で横編みされ、ウエール方向２
０においては、ラダーバック(ladder-back) ジャカード
領域２３が形成されて、フック部材３０（図４）を接着
するためのヤーンのループを形成させる。
【００３２】図３に示す布カバーは図５に示す編み目図
形に従って編まれる。図５の編み方図形は、ラインＡ、
Ｂ間にラダーバック領域２３を有する二編み目横列繰り
返しジャカード構造を得るために６列の編み方を示す。
形に従って編まれる。図５の編み方図形は、ラインＡ、
Ｂ間にラダーバック領域２３を有する二編み目横列繰り
返しジャカード構造を得るために６列の編み方を示す。
【００３３】図５の編み方図形において、各列１−６は
個々の編み列を示し、各列１、２、３はカムボックスの
ワンパス毎に異なるヤーンを使用し、列４、５、６はカ
ムボックスの戻りパス（リターンパス）毎に異なるヤー
ンを使用する。各列（例えば、列１）においては、上方
ライン上の小さな点（ドット）は編み機の後方ベッドの
個々のニードルを表す。同様に、下方ライン上の小さな
点は編み機の前方ベッドの個々のニードルを表す。本明
細書で使用する専門用語において、布の前方ヤーンＦは
下方ラインの点で表される前方ニードルにより編まれ
る。後方ヤーンＲは上方ラインの点で表される後方ニー
ドルを有する後方ベッドで編まれる。編まれるヤーンは
丸印及び相互連結されたクロスリンクにて表す。記号×
は不作動（プレスオフ）状態のニードルを表す。
個々の編み列を示し、各列１、２、３はカムボックスの
ワンパス毎に異なるヤーンを使用し、列４、５、６はカ
ムボックスの戻りパス（リターンパス）毎に異なるヤー
ンを使用する。各列（例えば、列１）においては、上方
ライン上の小さな点（ドット）は編み機の後方ベッドの
個々のニードルを表す。同様に、下方ライン上の小さな
点は編み機の前方ベッドの個々のニードルを表す。本明
細書で使用する専門用語において、布の前方ヤーンＦは
下方ラインの点で表される前方ニードルにより編まれ
る。後方ヤーンＲは上方ラインの点で表される後方ニー
ドルを有する後方ベッドで編まれる。編まれるヤーンは
丸印及び相互連結されたクロスリンクにて表す。記号×
は不作動（プレスオフ）状態のニードルを表す。
【００３４】ラインＡ、Ｂの外側の領域は、好ましくは
上記ヨーロッパ特許出願第ＥＰ−Ａ−０，６２７，５１
６号明細書の記載に従ってシェニールヤーンから編まれ
たダブルのジャージー構造の布を表す。ラインＡ、Ｂ間
の領域２３はウエール方向に延びた取り付け区域を表
す。編み機におけるカムボックスの第１パスにおいて、
矢印Ｘの方向で右から左に、フィールドヤーン即ち背景
ヤーン即ちシェニールヤーン５１が前方ベッドのニード
ルで編まれる。ラインＡとラインＢとの間の領域では差
異はない。第１のコントラストヤーン５２は前方ベッド
の交互のニードル及び後方ベッドのすべてのニードルに
より編まれ（列２）、前方ベッド及び後方ベッドで編ま
れたヤーン間に相互連結ループが形成される。次いで、
第２のコントラストヤーン５３が後方ベッドのすべての
ニードルにより編まれる（列３）。記号Ｘで示した後方
ベッドのニードルは編み作業の開始時には不作動状態に
あり、作業に参加しない。第２のコントラストヤーン５
３はラインＡ、Ｂ間で、編んだ布の後面に長いフロート
(float) 編み目５４を形成する。
上記ヨーロッパ特許出願第ＥＰ−Ａ−０，６２７，５１
６号明細書の記載に従ってシェニールヤーンから編まれ
たダブルのジャージー構造の布を表す。ラインＡ、Ｂ間
の領域２３はウエール方向に延びた取り付け区域を表
す。編み機におけるカムボックスの第１パスにおいて、
矢印Ｘの方向で右から左に、フィールドヤーン即ち背景
ヤーン即ちシェニールヤーン５１が前方ベッドのニード
ルで編まれる。ラインＡとラインＢとの間の領域では差
異はない。第１のコントラストヤーン５２は前方ベッド
の交互のニードル及び後方ベッドのすべてのニードルに
より編まれ（列２）、前方ベッド及び後方ベッドで編ま
れたヤーン間に相互連結ループが形成される。次いで、
第２のコントラストヤーン５３が後方ベッドのすべての
ニードルにより編まれる（列３）。記号Ｘで示した後方
ベッドのニードルは編み作業の開始時には不作動状態に
あり、作業に参加しない。第２のコントラストヤーン５
３はラインＡ、Ｂ間で、編んだ布の後面に長いフロート
(float) 編み目５４を形成する。
【００３５】列４−６は矢印Ｚ方向における左から右へ
のカムボックスの次のパスを表す。前方ニードルベッド
でのシェニールヤーン５１、及び、第２のコントラスト
ヤーン５３についての作業は上述の通りである。ここで
は、第１のコントラストヤーン５２は前方ベッドの交互
のニードルにより編まれるが、これらのニードルはカム
ボックスの先のパスにおいて使用された交互のニードル
と同じものである。
のカムボックスの次のパスを表す。前方ニードルベッド
でのシェニールヤーン５１、及び、第２のコントラスト
ヤーン５３についての作業は上述の通りである。ここで
は、第１のコントラストヤーン５２は前方ベッドの交互
のニードルにより編まれるが、これらのニードルはカム
ボックスの先のパスにおいて使用された交互のニードル
と同じものである。
【００３６】長いフロートループ５４はフック部材のた
めの主取り付け地点を提供するが、第１のコントラスト
ヤーンはカバーの前面の裏側に短いフロート編み目５５
を形成する。
めの主取り付け地点を提供するが、第１のコントラスト
ヤーンはカバーの前面の裏側に短いフロート編み目５５
を形成する。
【００３７】上述の説明は２色のジャカードに関連する
が、上述の作業は他のジャカード構造及び他の色の組み
合わせに応用できる。ラインＡ、Ｂ間の領域はラダーバ
ックジャカードとして知られ、取り付け領域となる。
が、上述の作業は他のジャカード構造及び他の色の組み
合わせに応用できる。ラインＡ、Ｂ間の領域はラダーバ
ックジャカードとして知られ、取り付け領域となる。
【００３８】実質上編み目横列方向に延びる取り付け領
域は上記英国特許出願第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３４
号及び同第ＧＢ−Ａ−２，２５３，２１９号各明細書に
記載されたような管状部分１１（図２）を一体的に編む
方法を使用して形成される。
域は上記英国特許出願第ＧＢ−Ａ−２，２２３，０３４
号及び同第ＧＢ−Ａ−２，２５３，２１９号各明細書に
記載されたような管状部分１１（図２）を一体的に編む
方法を使用して形成される。
【００３９】カバー布１２はダブルのジャージー型式の
構造として形成される。ダブルのジャージーの編み構造
は平坦Ｖベッド型式の編み機で製造され、一対のシング
ルジャージー編み布層と見做すことができる。この場
合、各編み布層は複数個の一体的に連結されたループ即
ち編み目により形成され、２つの布層（前方の層１７及
び後方の層１８）はループ即ち編み目により相互連結さ
れ、図５に示すような二重層の構造体を形成する。管状
部分は、前方の層と後方の層との間の相互連結が行われ
ない領域と見做すことができる。
構造として形成される。ダブルのジャージーの編み構造
は平坦Ｖベッド型式の編み機で製造され、一対のシング
ルジャージー編み布層と見做すことができる。この場
合、各編み布層は複数個の一体的に連結されたループ即
ち編み目により形成され、２つの布層（前方の層１７及
び後方の層１８）はループ即ち編み目により相互連結さ
れ、図５に示すような二重層の構造体を形成する。管状
部分は、前方の層と後方の層との間の相互連結が行われ
ない領域と見做すことができる。
【００４０】図２に示す構成においては、布はウエール
方向１３及び編み目横列方向１４を有する。編んだ管状
部分１１は、布の面に相互連結されずに管状部分１１を
形成する一層大きな後部布層を作るために後方ニードル
ベッドで布を編み続けながら、布の面上で編み部を持ち
上げることにより得られる。従って、布の部分１５、１
６は相互係合するループと一緒に編まれるダブルのジャ
ージー層１７と一体的に形成されている。管状部分１１
は前方の層の編み部を持ち上げた状態で後方の布層を余
分に編むことにより形成される。それ故、管状部分１１
の領域においては、前方の編んだ層は極めて短く、後方
の編んだ層はシングルジャージー構造を有し、比較的長
く、管部は所望の長さを有することができる。編み作業
を続けると、ダブルのジャージー構造が得られる。それ
故、図２に示す構造は矢印１３の方向に編んだ横編み構
造であり、この矢印１３の方向がウエール方向となり、
網目横列方向は矢印１４の方向であって、管状部分１１
の長手軸に実質上平行となる。
方向１３及び編み目横列方向１４を有する。編んだ管状
部分１１は、布の面に相互連結されずに管状部分１１を
形成する一層大きな後部布層を作るために後方ニードル
ベッドで布を編み続けながら、布の面上で編み部を持ち
上げることにより得られる。従って、布の部分１５、１
６は相互係合するループと一緒に編まれるダブルのジャ
ージー層１７と一体的に形成されている。管状部分１１
は前方の層の編み部を持ち上げた状態で後方の布層を余
分に編むことにより形成される。それ故、管状部分１１
の領域においては、前方の編んだ層は極めて短く、後方
の編んだ層はシングルジャージー構造を有し、比較的長
く、管部は所望の長さを有することができる。編み作業
を続けると、ダブルのジャージー構造が得られる。それ
故、図２に示す構造は矢印１３の方向に編んだ横編み構
造であり、この矢印１３の方向がウエール方向となり、
網目横列方向は矢印１４の方向であって、管状部分１１
の長手軸に実質上平行となる。
【００４１】図６、６ａを参照すると、図６には、網目
横列方向に延びる取り付け領域を形成する一方法を示
し、この方法では、カバー５の管状部分１１は上述のよ
うに形成され、上記「Ｖｅｌｃｒｏ」型式のフック部材
３０に取り付けられる自由表面となるバルク組織(bulk/
textured) のヤーンから形成される。
横列方向に延びる取り付け領域を形成する一方法を示
し、この方法では、カバー５の管状部分１１は上述のよ
うに形成され、上記「Ｖｅｌｃｒｏ」型式のフック部材
３０に取り付けられる自由表面となるバルク組織(bulk/
textured) のヤーンから形成される。
【００４２】図６ａに示す従来の編み目図形は後方ベッ
ドのニードルの列による編み方を示す。編み機の前方ベ
ッドによる編み方は上述のものと同じである。
ドのニードルの列による編み方を示す。編み機の前方ベ
ッドによる編み方は上述のものと同じである。
【００４３】選択されたヤーン６３、６４は複数の列即
ち編み目横列（例えば、編み目横列１−３）として後方
ベッドのみにより編まれる。その後、高バルク組織のヤ
ーン６５がオリジナルヤーンの代わりに後方ベッドのす
べてのニードルにより編まれる（列４、５）。図６ａに
は２列のみの高バルク組織のヤーンを示すが、必要に応
じて、任意数の列のヤーンを編むことができる。高バル
ク組織のヤーンを編んだ後、オリジナルヤーン６３、６
４を列６−８に再導入し、管状部分１１を完成させる。
ち編み目横列（例えば、編み目横列１−３）として後方
ベッドのみにより編まれる。その後、高バルク組織のヤ
ーン６５がオリジナルヤーンの代わりに後方ベッドのす
べてのニードルにより編まれる（列４、５）。図６ａに
は２列のみの高バルク組織のヤーンを示すが、必要に応
じて、任意数の列のヤーンを編むことができる。高バル
ク組織のヤーンを編んだ後、オリジナルヤーン６３、６
４を列６−８に再導入し、管状部分１１を完成させる。
【００４４】高バルク組織のヤーンは２つの選択された
のうちの１つとして使用でき、または、全体の管状部分
（列１−７）を組織ヤーンで編むことができる。布を熱
で緩和したとき、高バルク組織のヤーンはＶｅｌｃｒｏ
フック部材への取り付けのための自由表面を提供する。
のうちの１つとして使用でき、または、全体の管状部分
（列１−７）を組織ヤーンで編むことができる。布を熱
で緩和したとき、高バルク組織のヤーンはＶｅｌｃｒｏ
フック部材への取り付けのための自由表面を提供する。
【００４５】取り付け領域を形成するための第２の方法
を図７、７ａに示し、この方法では、管状部材１１は上
述のように形成され、次いで、管状部材を長手方向に沿
って分断し、その２つのフラップ７１、７２を外側に開
いて、Ｖｅｌｃｒｏフック部材への取り付けにための内
側編み目を露出させる。
を図７、７ａに示し、この方法では、管状部材１１は上
述のように形成され、次いで、管状部材を長手方向に沿
って分断し、その２つのフラップ７１、７２を外側に開
いて、Ｖｅｌｃｒｏフック部材への取り付けにための内
側編み目を露出させる。
【００４６】図７ａに示す編み方図形は後方ベッドのニ
ードルの列のみを示す。前方ベッドは不作動状態にあ
る。２つの選択されたヤーン７３、７４は複数の列１−
３に対して交互のニードルにより編まれる。次いで、溶
解可能な（即ち、弱い）ヤーン７５が少なくとも１つ
（好ましくは２つ）の編み目横列（４、５）に対してす
べての選択されたニードルにより編まれる。溶解可能な
（即ち、弱い）ヤーンを編んだ後、選択されたオリジナ
ルヤーン７３、７４を再導入し（列６−８）、管状部分
を完成させる。編んだ布を加熱したとき、溶解可能なヤ
ーンが溶解し、２つのフラップ７１、７２が外側に開
き、Ｖｅｌｃｒｏフック部材に接着できるクロスフロー
ト(cross floats)７６が現れる。
ードルの列のみを示す。前方ベッドは不作動状態にあ
る。２つの選択されたヤーン７３、７４は複数の列１−
３に対して交互のニードルにより編まれる。次いで、溶
解可能な（即ち、弱い）ヤーン７５が少なくとも１つ
（好ましくは２つ）の編み目横列（４、５）に対してす
べての選択されたニードルにより編まれる。溶解可能な
（即ち、弱い）ヤーンを編んだ後、選択されたオリジナ
ルヤーン７３、７４を再導入し（列６−８）、管状部分
を完成させる。編んだ布を加熱したとき、溶解可能なヤ
ーンが溶解し、２つのフラップ７１、７２が外側に開
き、Ｖｅｌｃｒｏフック部材に接着できるクロスフロー
ト(cross floats)７６が現れる。
【００４７】溶解可能なヤーンは任意の適当な方法によ
り同様に取り除くことができる。この第２の方法の変形
例を図７ｂに示すが、この場合、選択されたヤーンは４
つ毎のニードルでそれぞれ編まれ、極めて長いフロート
７８を有する極めて緩く編まれたフラップ７１、７２を
形成する。この方法によれば、１つの編んだ列を形成す
るために２つの編み目横列を編む必要があり、これは、
同じ寸法のフラップを形成するために上述の数（図７
ａ）よりも多い数の編み目横列を編まねばならないこと
となる。
り同様に取り除くことができる。この第２の方法の変形
例を図７ｂに示すが、この場合、選択されたヤーンは４
つ毎のニードルでそれぞれ編まれ、極めて長いフロート
７８を有する極めて緩く編まれたフラップ７１、７２を
形成する。この方法によれば、１つの編んだ列を形成す
るために２つの編み目横列を編む必要があり、これは、
同じ寸法のフラップを形成するために上述の数（図７
ａ）よりも多い数の編み目横列を編まねばならないこと
となる。
【００４８】溶解可能なヤーン７５は上述のように使用
する。
する。
【００４９】取り付け領域を形成する第３の方法を図
８、８ａに示すが、この方法においては、管状部分は、
前方ベッドのニードルを不作動状態にしたまま、後方ベ
ッドのニードルによりシングルジャージー構造の管状部
分８１を余分に編むことによって形成される。この場
合、複数の編み目横列は、列１−３として示すように、
交互のニードルで編まれる２つの選択されたヤーン８
３、８４から編まれる。次いで、記号×にて示す選択さ
れたニードルを不作動にし、列４−７において緩く編ん
だ部分又はラダーバック部分を得るために、選択したヤ
ーンの１つ又は別のヤーン８５を使用して、図示のよう
に３つ毎のニードルで編み続けることにより、緩く編ん
だ領域を形成する。緩く編んだ編み目横列を形成した
後、オリジナルヤーン８３、８４を再導入してフラップ
を完成させる。
８、８ａに示すが、この方法においては、管状部分は、
前方ベッドのニードルを不作動状態にしたまま、後方ベ
ッドのニードルによりシングルジャージー構造の管状部
分８１を余分に編むことによって形成される。この場
合、複数の編み目横列は、列１−３として示すように、
交互のニードルで編まれる２つの選択されたヤーン８
３、８４から編まれる。次いで、記号×にて示す選択さ
れたニードルを不作動にし、列４−７において緩く編ん
だ部分又はラダーバック部分を得るために、選択したヤ
ーンの１つ又は別のヤーン８５を使用して、図示のよう
に３つ毎のニードルで編み続けることにより、緩く編ん
だ領域を形成する。緩く編んだ編み目横列を形成した
後、オリジナルヤーン８３、８４を再導入してフラップ
を完成させる。
【００５０】図示のラダーバック領域３つ毎のニードル
で編むことにより形成されるが、使用する編み機のゲー
ジ及びヤーンのデシテックスに応じて、４つ毎のニード
ル又は５つ毎のニードルで編むこともできる。好ましい
発明の実施の形態においては、選択したニードルを不作
動にした状態でヤーン８５を編むことによりスリップ編
み目即ち緩く編んだ領域を形成したが、それぞれのニー
ドルを単に不作動状態にすることもでき、この場合は、
締まったラダーバック領域が形成される。
で編むことにより形成されるが、使用する編み機のゲー
ジ及びヤーンのデシテックスに応じて、４つ毎のニード
ル又は５つ毎のニードルで編むこともできる。好ましい
発明の実施の形態においては、選択したニードルを不作
動にした状態でヤーン８５を編むことによりスリップ編
み目即ち緩く編んだ領域を形成したが、それぞれのニー
ドルを単に不作動状態にすることもでき、この場合は、
締まったラダーバック領域が形成される。
【図１】座席クッションの斜視図である。
【図２】編み目横列方向のシングルジャージ構造の管状
部分を備えたダブルのジャージー構造の座席編物カバー
の一部を示す斜視図である。
部分を備えたダブルのジャージー構造の座席編物カバー
の一部を示す斜視図である。
【図３】ウエール方向に延びるラダーバック領域を備え
たダブルのジャージー構造の座席編物カバーの一部を示
す斜視図である。
たダブルのジャージー構造の座席編物カバーの一部を示
す斜視図である。
【図４】カバーの裏面の取り付け領域を介してカバーを
座席本体に取り付けるためにＶｅｌｃｒｏ型式のフック
部材を使用した図１のクッションの断面図である。
座席本体に取り付けるためにＶｅｌｃｒｏ型式のフック
部材を使用した図１のクッションの断面図である。
【図５】ウエール方向に延びるラダーバックジャカード
取り付け領域を形成するための編み方図形を示す図であ
る。
取り付け領域を形成するための編み方図形を示す図であ
る。
【図６】図６は編み目横列方向に延びる取り付け領域を
備えたカバーの一部を示す斜視図、図６ａはそのカバー
を形成するための第１の方法に係る編み方図形を示す図
である。
備えたカバーの一部を示す斜視図、図６ａはそのカバー
を形成するための第１の方法に係る編み方図形を示す図
である。
【図７】図７は編み目横列方向に延びる取り付け領域を
備えたカバーの一部を示す斜視図、図７ａはそのカバー
を形成するための第２の方法に係る編み方図形を示す
図、図７ｂはその変形例に係る編み方図形を示す図であ
る。
備えたカバーの一部を示す斜視図、図７ａはそのカバー
を形成するための第２の方法に係る編み方図形を示す
図、図７ｂはその変形例に係る編み方図形を示す図であ
る。
【図８】図８は編み目横列方向に延びる取り付け領域を
備えたカバーの一部を示す斜視図、図８ａはそのカバー
を形成するための第３の方法に係る編み方図形を示す図
である。
備えたカバーの一部を示す斜視図、図８ａはそのカバー
を形成するための第３の方法に係る編み方図形を示す図
である。
１ 座席クッション ２ 本体 ５ 布カバー １１ 管状部分 ２３ ラダーバックジャカード領域 ３０ フック部材 ５４ 編み目 ６１、８１ 管状部分 ６３、６４、６５ ヤーン ７１、７２、７５ ヤーン ８５、８６ ループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギルズ・ティモシー・グレゴリー イギリス国ノッティンガムシャー エヌジ ー20 ０アールズィー，マンスフィール ド，オールド・チャーチ・ウォーソップ, セント・ピーターズ・アベニュー 40 (72)発明者 マルコム・フレデリック・プロクター イギリス国ノッティンガム エヌジー６ ０アールズィー，バスフォード，ラドブル ック・クレセント 18
Claims (16)
- 【請求項１】 布カバーで覆った構造体（１）におい
て、 編んだ布カバー（５）により覆われた外表面を有する本
体（２）を備え、当該本体の外表面が、上記布カバーを
取り付けるフック／ループファスナーのフック部材（３
０）の少なくとも１つのストリップを有し、上記フック
部材のフックが当該布カバーと一体的に形成された編ん
だループ（５４、８６）に係合していることを特徴とす
る構造体。 - 【請求項２】 上記布カバーがダブルのジャージー構造
を有し、前方層（Ｆ）と後方層（Ｒ）とを備え、編み目
横列方向に延びたシングルジャージー構造の部分（１
１）が上記後方層（Ｒ）と一体的に形成され、上記フッ
クがシングルジャージー構造の管状部（６１、８１）の
少なくとも一部の編んだ編み目に係合していることを特
徴とする請求項１の構造体。 - 【請求項３】 上記シングルジャージー構造の部分（１
１）が上記フック部材（３０）に係合するためのシング
ルジャージー構造材料の裏面を露出させるように長手方
向に沿って分断された管状部分で構成されていることを
特徴とする請求項２の構造体。 - 【請求項４】 上記シングルジャージー構造の部分（１
１）が高バルク組織の少なくとも１つのヤーン（６５）
から編まれた管状部分で構成されていることを特徴とす
る請求項２の構造体。 - 【請求項５】 上記管状部（６１）が複数のヤーン（６
３、６４、６５）から編まれ、当該管状部の複数の編み
目横列が高バルク組織のヤーンのみで形成されているこ
とを特徴とする請求項４の構造体。 - 【請求項６】 上記シングルジャージー構造の管状部
（８１）が編み目横列方向に延びた管状部分により構成
され、この管状部分がシングルジャージー構造の複数の
編み目横列（４−７）で構成され、このシングルジャー
ジー構造においては、少なくともいくつかの編んだルー
プ（８５）がダブルのジャージー構造の編んだループ
（８６）より粗いきめを有することを特徴とする請求項
２の構造体。 - 【請求項７】 上記きめの粗いループが編み工程中に形
成されたスリップ編み目（８６）により構成されている
ことを特徴とする請求項６の構造体。 - 【請求項８】 上記ダブルのジャージー構造の編んだル
ープ（８６）がミスニットのハーフゲージ又はクォータ
ーゲージの編んだ編み目で構成されていることを特徴と
する請求項６の構造体。 - 【請求項９】 上記カバー（５）が前方層（Ｆ）と後方
層（Ｒ）とを備えたダブルのジャージー構造を有し、上
記後方層がラダーバックジャカードのウエール方向に延
びた部分（２３）を有し、上記フックがこのラダーバッ
クジャカードの部分（２３）の編んだ編み目（５４）に
係合していることを特徴とする請求項１の構造体。 - 【請求項１０】 上記ラダーバックジャカードの部分
（２３）が、約１５個のウエールを横切って延び、１２
ゲージの編物布に対して５番目毎のウエールで形成され
た編んだループ（５４）と、５ゲージの編物布に対して
残りのウエールで形成された編んだループ（５４）とを
有することを特徴とする請求項９の構造体。 - 【請求項１１】 編物布カバー（５）を本体（２）に固
定する方法において、 フック／ループファスナーのフック部材（３０）のスト
リップを上記本体（２）の外表面に取り付け、上記編物
布カバーの内表面に設けた編んだループ（５４、８６）
を上記フック部材（３０）のフックに係合させることを
特徴とする固定方法。 - 【請求項１２】 上記カバー（５）が前方層（Ｆ）と後
方層（Ｒ）とを備えたダブルのジャージー構造を有し、
シングルジャージー構造の部分（２３、１１）をダブル
のジャージー構造の上記後方層（Ｒ）と一体的に編み、
上記シングルジャージー構造の部分に形成された編み目
（５４、８６）に上記フックを係合させることを特徴と
する請求項１１の方法。 - 【請求項１３】 上記シングルジャージー構造の部分
（１１）が溶解可能なヤーン（７５）から編まれた少な
くとも１つの編み目横列を有する管状部分で構成され、
布を加熱したときに上記管状部分を２つの部分（７１、
７２）に分断させることを特徴とする請求項１１の方
法。 - 【請求項１４】 ヤーンの完全な編み目横列として又は
編み目横列における交互の編み目として、高バルク組織
のヤーン（６５）が上記シングルジャージー構造の部分
（１１）に編み込まれることを特徴とする請求項１２の
方法。 - 【請求項１５】 上記上記シングルジャージー構造の部
分（２３）が整合した部分（２３）を有する少なくとも
複数の編み目横列を備え、所望の間隔の複数の編み目が
スリップ編み目として形成されるか又は編み工程中に解
かれることを特徴とする請求項１２の方法。 - 【請求項１６】 上記カバー（５）が前方層（Ｆ）と後
方層（Ｒ）とを備えたダブルのジャージー構造を有し、
上記後方層がウエール方向に延びるラダーバックジャカ
ード部分を具備するように編まれることを特徴とする請
求項１２の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GBGB9506807.8A GB9506807D0 (en) | 1995-04-01 | 1995-04-01 | Kntted covers |
| GB9506807.8 | 1995-04-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08280490A true JPH08280490A (ja) | 1996-10-29 |
| JP2790444B2 JP2790444B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=10772374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8079135A Expired - Fee Related JP2790444B2 (ja) | 1995-04-01 | 1996-04-01 | 布カバーで覆った構造体及び布カバーの取り付け方法 |
Country Status (10)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5711169A (ja) |
| EP (1) | EP0734670B1 (ja) |
| JP (1) | JP2790444B2 (ja) |
| KR (1) | KR960036989A (ja) |
| CN (1) | CN1145424A (ja) |
| AU (1) | AU680789B2 (ja) |
| BR (1) | BR9601169A (ja) |
| CA (1) | CA2173093A1 (ja) |
| DE (1) | DE69628223T2 (ja) |
| GB (2) | GB9506807D0 (ja) |
Families Citing this family (31)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5682771A (en) * | 1996-03-12 | 1997-11-04 | General Motors Corporation | Knitted cover |
| US5802882A (en) * | 1996-06-03 | 1998-09-08 | General Motors Corporation | Knitted cover |
| US5887452A (en) * | 1996-08-29 | 1999-03-30 | Lear Corporation | Knitted cover |
| DE19636208A1 (de) * | 1996-09-05 | 1998-03-12 | Keiper Recaro Gmbh Co | Elastisches Mehrlagengestrick |
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