JPH09108463A - 車輛用シートカバー - Google Patents

車輛用シートカバー

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JPH09108463A
JPH09108463A JP27110495A JP27110495A JPH09108463A JP H09108463 A JPH09108463 A JP H09108463A JP 27110495 A JP27110495 A JP 27110495A JP 27110495 A JP27110495 A JP 27110495A JP H09108463 A JPH09108463 A JP H09108463A
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JP
Japan
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knitted fabric
vehicle seat
knitting
seat cover
knitted
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JP27110495A
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English (en)
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Hiroaki Noda
宏明 野田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輛用シート1を覆うように、ダブルジャー
ジィ組織を主組織とした成形編みで編成され、且つ車輛
用シートのモールドパット8への吊り用チューブ状部分
9a,9bを具備した車輛用シートカバー20における
吊り用チューブ状部分23の取付部における境界区域2
4での透けを視覚的に防止することができる車輛用シー
トカバーの提供。 【解決手段】 吊り用チューブ状部分23の両端がそれ
ぞれ接続される車輛用シートカバー20の対向する2つ
の編地部分21,23間の境界区域24を変形ゴム編地
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輛用シートカバー
に関する。より詳しくは車輛用シートカバーを車輛用シ
ートに装着した場合に車輛用シートの内部材料が透視し
にくい車輛用シートカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】車輛用シートカバーを製造する従来の方
法としては、車輛用シートの形状に合せて複数枚の布片
を裁断しこれら布片を縫製して一体化する方法が採用さ
れている。この方法では材料布の裁断ロスが多いと共に
縫製工数を要するので得られた車輛用シートカバーがコ
スト高になる。
【0003】そこで最近では特開平2−128784号
公報に開示されているように、横編機を用いて成形しな
がら編成した車輛用シートカバーが提案されている。図
1に車輛用シートの一例を示す。図1に例示する車輛用
シート1は着座部分2と背もたれ部分3とから成り、前
記着座部分2ではシートベース部4とシートベース部4
の両側に配置された隆起部分5a,5bから成る。両側
に配置された隆起部分5a,5bによって乗員の体が安
定してシート1に保たれることになる。このシート1の
表面はシートカバー10によって被覆されている。背も
たれ部分3も形状、サイズの差はあるが、着座部分2と
同様に構成され、シートカバー10によって被覆されて
いる。シートカバー10は着座部分と背もたれ部分と分
離して作られていてもよく、あるいは一体で作られてい
てもよい。
【0004】図2は図1に示す車輛用シート1の線X−
X′による略示断面図である。シートカバー10はシー
トの内側のモールドパット8の外側にかぶせて用いら
れ、シートカバー10はシートの着座部分2の形状に合
せて、天板メイン部6と天板サイド部7a,7bから形
成される。特開平2−128784号公報に開示された
シートカバーでは天板メイン部6と天板サイド部7a,
7bの間に吊り用チューブ状部分9a,9bをシートカ
バー10の一部分として形成し、シートカバー10を車
輛用シート1に固定する際にはこのチューブ状部分9
a,9bに可撓性ロッド11a,11bをそれぞれ通
し、この可撓性ロッド11a,11bの例えば両端をモ
ールドパット8に内蔵する被係止部材13a,13bに
フック12a,12bで掛止する。シートカバー10は
横編機を用いて成形編みで編成することによって得られ
る。
【0005】図3に片方の吊り用チューブ状部分を含む
編地の拡大斜視図を示す。シートカバー10の天板メイ
ン部6と天板サイド部7aはダブルジャージィの組織で
編成されており、天板メイン部6で示すように表目6a
と裏目6bが一体となっている。一方吊り用チューブ状
部分9aは裏目のみから成る平編地(シングルジャージ
ィ)であり、したがってPで示す天板メイン部6と天板
サイド部7aの境界区域では表目のみから成るシングル
ジャージィだけとなり、裏目の編目のない薄い編地とな
る。その結果車輛用シートカバー10を車輛用シート1
に組付けた後にはPの部分はyで示す方向の引張り力に
よって編目が開き、吊り用チューブ状部分9a内に配置
されたワイヤ等の芯材が透けて見えることになり、車輛
用シートカバーとしての商品価値を著しく低下させるこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来公知の成
形編みによる車輛用シートカバーの有する問題点を解決
して、吊り用チューブ状部分を編成するために生ずる2
つの編地部分の境界区域の透けが防止された車輛用シー
トカバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による車輛用シー
トの着座部分又は背もたれ部分を覆うように、ダブルジ
ャージィ組織を主組織とした成形編みで編成され、且つ
車輛用シートのモールドパットへの吊り用チューブ状部
分を具備した車輛用シートカバーは、該吊り用チューブ
状部分の両端がそれぞれ接続される車輛用シートカバー
の対向する2つの編地部分間の境界区域を変形ゴム編地
で構成することを特徴とする。ここに言う変形ゴム編地
とは1×1ゴム編地、すなわち総ゴム編地を除くゴム編
地であって、2列針床の編機上のゴム編み出合いの編針
で編成するに際して、表目、裏目共に間欠的にウエルト
編みを配置したゴム編地をいう。
【0008】
【発明の実施の形態】公知のように車輛用シートは立体
的であって且つ湾曲した外形を有する。したがってこの
ような形状を有する車輛用シートに被覆して用いられる
車輛用シートカバーは当然立体形状に作られていなけれ
ばならない。勿論それぞれ要望する形状に裁断した複数
枚の布片を縫製することによって車輛用シートカバーを
製造することができるが前述のようにコスト高となる。
このコスト高の問題を解決するには成形編み機構を有す
る横編機を用いて成形編地の車輛用シートカバーを作れ
ばよい。一方編地としてダブルジャージィ組織が知られ
ている。ダブルジャージィ組織の編地は厚みと緻密な表
面を有する2重組織の編地であり、特に合成繊維のテク
スチャート糸を用いて編成されたダブルジャージィ組織
の編地は優れた感触と耐久力を有し、車輛用シートカバ
ーとして有用な編地である。このダブルジャージィ組織
の編地は2列針床の編機、この場合には成形編み機構を
有する2列針床の横編機で編成することができる。
【0009】さらに車輛用シートカバーは、車輛用シー
トへの取付けが簡単且つ確実であることが要望され、そ
のために車輛用シートカバーには通常車輛用シートへの
取付け固定用のチューブ状部分(図2参照)を設ける。
但しこのチューブ状部分の編成は車輛用シートカバーの
編地本体部分、すなわち図2の断面図で示す天板メイン
部6と天板サイド部7a,7bのダブルジャージィ組織
の編地の編成に用いられる2種類の糸の片方の糸で2列
針床の片方の針床上の針を用いて編成される。したがっ
て図3においてPで示す天板メイン部6と天板サイド部
7aの境界区域の編地は残りの糸で編成することにな
る。又図2及び図3で示す例では前記残りの糸を2列針
床の他方の針床上の針に供給して表目のみから成るシン
グルジャージィ組織で境界区域を編成しており、その結
果前述のように境界区域における透けの問題が生ずるこ
とになる。
【0010】前述の境界区域における透けの問題は視覚
上の問題であり、境界区域を通して車輛用シートのワイ
ヤー等の芯材が透視できないようにすることが先ず必要
である。そこで透視防止だけを目的とすれば境界区域を
単位面積当りの使用糸量の多い編地にすればよいことに
なる。併しこのような編地にすると今度は逆に車輛用シ
ートに装着時に境界区域が両側の編地本体部分(図2で
示す例では天板メイン部6と天板サイド部7a,7b)
より濃色の線又は帯となって目立つことになり、車輛用
シートカバーの美感を損うことになる。このような現象
を生ずるのは図2の車輛用シートの断面図から明らかな
ように、装着時に編地本体部分はモールドパットで支え
られているのに対し、境界区域の下側には空間を介して
チューブ状部分があることによって影響されるものと考
えられる。
【0011】そこで本願では車輛用シートカバーとして
要求される諸性能を充足すると共に境界区域における透
けの問題を解決することを課題として鋭意研究の結果前
述の構成の車輛用シートカバーに到達した。すなわち本
願の車輛用シートカバーでは車輛用シートのモールドパ
ットへの吊り用チューブ状部分を具備した構造の成形編
地をダブルジャージィ組織を主組織として成形横編機で
編成し、その上で前記境界区域を変形ゴム編地で編成す
ることによって透けの問題を解決したものである。
【0012】ゴム編地とは同一のウエール上にそれぞれ
編成された平編みの表目と裏目がコース方向で交互に配
列されているものであり、ウエール1本毎に表目、裏目
が交互に配列されているゴム編地の組織を1×1ゴム
編、または総ゴムという。ゴム編地では表目と裏目がゴ
ム編み出合いの2列針床のそれぞれ一方の針床上の針で
形成されており、したがって編地の表面から見て裏目は
表目より深い位置で且つずれて配置されている。そのた
めに視覚的にこの部分の編地では表目の影が裏目の上に
かぶさるような立体感が得られ、その結果境界区域が透
けていないように見えることになる。しかし1×1ゴム
編地では表目、裏目の配置に規則性がありすぎて、透け
防止の効果が充分ではない。
【0013】そこで本願では境界区域を変形ゴム編地、
すなわち前述のように表目、裏目共に間欠的にウエルト
編みを配置したゴム編地で編成する。このようにウエル
ト編みを配置するとその部分では天板メイン部の最終コ
ースの編目のループが直接天板サイド部の最初のコース
の編目につながることになって、大きなループになって
境界区域をまたぐことになり、境界区域での透けを視覚
的に防ぐのに役立つ。なお境界区域の両側の編地がダブ
ルジャージィ組織である本願の場合では表目、裏目の編
目をそれぞれ1本置きの針で形成することによって得ら
れた変形ゴム編地の方がより透けにくく見えるので好ま
しい。前記境界区域は通常1コースの編地であるがチュ
ーブ状部分の形状等に応じて、2コース以上5コース迄
の編地を用いてもよく、又必要に応じて境界区域の編地
の度目を調節してそのループ長を隣接するダブルジャー
ジィ組織の編地におけるループ長から変えてもよい。
【0014】前記境界区域のゴム編地は通常隣接するダ
ブルジャージィ組織の編地の編成に用いられる糸の一部
を用いて編成する。しかし前記境界区域を前記2つの編
地部分の編成に用いられる糸とは異なる糸を用いた編地
で構成し、且つ該境界区域の編地の編成に用いる糸によ
って、前記ダブルジャージィ組織の編地部分の編成に先
立って少くとも1コースのゴム編地を編成してもよい。
このようにして境界区域の編地を別の糸で編成してさら
にその糸で境界区域を越えて編地を編成しておくと、あ
たかも巾着袋の開口部を閉じるように図3のy方向の力
に対抗して境界区域を締め付けるので境界区域の透けを
さらに目立たなくすることができる。
【0015】
【実施例】本発明の車輛用シートカバーの例を示す添付
図面を参照して本発明を以下詳述する。実施例1 本発明の車輛用シートカバーの一例を実施例1として、
図4から図9に基づいて以下説明する。実施例1の車輛
用シートカバー20の吊り用チューブ状部分24近傍の
編地を斜視図として図4に示す。図4の編地は横編機に
おいてコース方向に沿って摺動するキャリッジによって
供給される複数本の糸を用いて図4で左側から右側に編
成されるとして説明する。図5は図4に示す編地の編成
プログラムであり、上から下に向って編成されている。
図6は図4の線Y−Y′に沿った断面で示す図4のセク
ションaを含む編目配列を示すモデル図である。図7は
図4の線Z−Z′に沿った断面で示す図4のセクション
bを含む編目配列を示すモデル図である。
【0016】図4で示す天板メイン部21及び天板サイ
ド部22をダブルジャージィ組織で編成する。この部分
はダブルジャージィ組織を用いる限り、その変形組織や
模様組織で編成してもよい。又この部分は車輛用シート
カバーの外観上の特徴を発揮するために通常2〜6種類
の色糸を用いて編成する。天板メイン部21と天板サイ
ド部22の境界区域24を変形ゴム組織で編成する。吊
り用チューブ状部分23を裏目の編目からなるシングル
ジャージィの組織で編成する。実施例1の車輛用シート
カバーでは境界区域24は図6に示すように表面層に表
目の編目aが形成されているセクションと、図7に示す
ように表面層より沈んだ層に裏目の編目bが形成されて
いるセクションが交互に配列されている。その結果、車
輛用シートカバーのシート面に垂直な方向で見て境界区
域24では表目の編目の斜め後方に裏目の編目が配置さ
れることになり、視覚的に透けていないように見えるこ
とになる。
【0017】さらに実施例1の境界区域24では、ウエ
ルト編み部分wが配置されている。前述のようにウエル
ト編み部分wの存在によって境界区域24での透けの防
止を更に向上させることができる。そのメカニズムを図
8に基づいて以下説明する。図8は車輛用シートカバー
の一例の境界区域24の編地を上方から見た編目モデル
図である。したがって編地の表面側の表目のみ示し、裏
面側の裏目は説明の簡略化のために省略してある。図中
〜は表面側の表目のみのウェールのNo.であり、
25〜28は各コースの糸である。糸27は変形ゴム編
地を編成する糸であって奇数番号のウェールでは編目を
編成するが、偶数番号のウェールではウエルト編み、す
なわち編目を形成していない(図中点線で示す)。糸2
5は天板メイン部21を編成する糸であり、糸26は天
板メイン部21を編成する最後の糸である。そこで糸2
7が偶数番号のウェールでウエルト編みをしているので
糸26は天板サイド部22の最初のコースを編成する糸
28の編目迄延びた大きなループ26aを形成すること
になる。その結果図8から明らかなように隣のウェール
の糸26のループ26bとの間にループの大きさに不均
一性を生じ、その不均一性によって境界区域24での透
けを視覚的に一段と防止することができることになる。
【0018】本発明の実施例1の車輛用シートカバーの
編成手順を編方図図9に基づいて説明する。図9におい
てダブルジャージィ組織で編成する部分、すなわち図4
の天板メイン部21では、図9の第1段目の行に示すよ
うに、色1糸は2列針床の横編機の前針(図9の下側の
針)の全ての針を用いて表目の編目を形成すると共に1
本置きの後針(図9の上側の針)を用いて裏目の編目の
形成する。一方図9中の色2糸は前記後針の中で色1糸
が編目を形成しない針、つまり1本置きに裏目の編目を
形成する。色1糸及び色2糸を2列針床に沿って移動し
ながら供給するキャリッジが図9の2段目の行に示すよ
うに、1段目と逆の方向に移動する場合には色2糸を編
成する針は1段目の編成で用いられる針の隣の針であ
る。以下同様の編成が繰返えされて、2列の針床の複数
の針を交互に補完する関係で色1糸と色2糸を用いてダ
ブルジャージィの組織の編地を所望の長さだけ編成す
る。なお前記説明中色1糸、色2糸とは異なる糸を区別
して示すための表現であって、通常は互いに色の異なる
糸を用いるが、色1糸及び色2糸が同一色彩の糸であっ
てもよい。
【0019】次に境界区域24の編成を説明する。図9
の5段目の行に示すように、キャリッジを右側方向に移
動して色1糸を用いて変形ゴム編地を編成する。実施例
1の場合にはこの部分のゴム編地を図示の如く表目、裏
目の編目をそれぞれ1本置きの針で編成する。その結果
前述のように視覚的に透けていないように見える境界区
域24を形成することができる。
【0020】次に吊り用チューブ状部分23の編成を説
明する。実施例1の吊り用チューブ状部分23の編成は
図9の6段目から10段目の行に示すように、色2糸の
みを用いて後針による裏目の編目のみで行い、この間色
1糸による編成は行わない。以下同様の編成が繰返えさ
れて所望の長さの吊り用チューブ状部分23を編成す
る。次にダブルジャージィ組織の天板サイド部22の編
成を天板メイン部21の編成と同様に所望の長さだけ行
い、表裏両面が結合した編地が編成される。その際吊り
用チューブ状部分23の最終のコースの編目は天板サイ
ド部22の最初のコースの裏目の編目と連結し、その結
果後針で編成された平編地はチューブ形状を形成するこ
とになる。
【0021】実施例2 本発明の実施例2の車輛用シートカバー30を図10か
ら図14に基づいて以下説明する。実施例2の車輛用シ
ートカバー30の吊り用チューブ状部分34近傍の編地
を斜視図として図10に示す。図10の編地は横編機に
おいてコース方向に沿って摺動するキャリッジによって
供給される複数本の糸を用いて図10で左側から右側に
編成されるとして説明する。図11は図10に示す編地
の編成プログラムであり、上から下に向って編成されて
いる。図12は図10の線Y−Y′に沿った断面で示す
図10のセクションaを含む編目配列を示すモデル図で
ある。図13は図10の線Z−Z′に沿った断面で示す
図10のセクションbを含む編目配列を示すモデル図で
ある。
【0022】図4〜図7および図9に示す実施例1と図
10〜図14に示す実施例2を比較すれば容易に判るよ
うに実施例2では境界区域34の下流側に、境界区域3
4の編成に用いた糸で、ダブルジャージィ組織の編地部
分32の編成に先立って少くとも1コースのゴム編地c
を設け、且つ境界区域34及びゴム編地cの編成をダブ
ルジャージィ組織の編地部31,32及び吊り用チュー
ブ状部分33の編成に用いる糸とは異なる糸で行う点が
異る。すなわち天板メイン部31及び天板サイド部32
は実施例1と同様にダブルジャージィ組織で編成し、吊
り用チューブ状部分33は裏目の編目からなるシングル
ジャージィの組織で編成する。さらに境界区域34の編
成も実施例1と同様に変形ゴム組織で編成する。したが
って実施例1の場合と同様に図11に示す如く、平編み
の表目a、裏目bおよびウエルト編み部分wとがコース
方向に配列されている。その結果図12に示す如く表面
層に表目の編目aが形成されているセクションと、図1
3に示す如く表面層より沈んだ層に裏目の編目bが形成
されているセクションが交互に配列されていることと共
に、ウエルト編み部分の存在によって生ずる天板メイン
部31を編成する最後の糸による大きなループの形成に
よって、境界区域34が視覚的に透けていないように見
えることになる。
【0023】図10〜図13で明らかなように実施例2
では天板サイド部32の編成に先立って少なくとも1コ
ースのゴム編地cを設けている。そこでゴム編地cの構
成を実施例2の車輛用シートカバーの編成手順で示す編
方図14に基づいて以下説明する。図14においてダブ
ルジャージィ組織の天板メイン部31、及び天板サイド
部32、さらに吊り用チューブ状部分33の編成は図9
に基づく実施例1と同様に色1糸及び色2糸を用いて行
うのでその説明は省略する。境界区域34の編成は図1
4の第4段目の行に示すように、右方向に移動するキャ
リッジによって供給される色3糸によって行う。その編
組織は実施例1の図9の5段目の行に示す場合と同様に
表目、裏目の編目をそれぞれ1本置きの針で編成してい
る。ゴム編地cは図14の12段目の行に示すように境
界区域34の編成に用いた糸である色3糸を用いてゴム
編組織で編成する。図示の例では1×1ゴム編みの組織
である。このように境界区域を編成した糸を用いて境界
区域を越えて編地を編成しておくと、前述のようにあた
かも巾着袋の開口部を閉じるように境界区域を締め付け
るので境界区域の透けをさらに目立たなくすることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】本発明の車輛用シートカバーは前述のよ
うにシートカバー本体のダブルジャージィ組織の天板メ
イン部及び天板サイド部間に吊り用チューブ状部分を設
けるための境界区域を変形ゴム編組織で構成しているの
で、境界区域に生ずる透けを視覚的に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車輛用シートカバーの一例を示す斜視図。
【図2】図1の車輛用シートの線X−X′による略示断
面図。
【図3】従来公知の車輛用シートカバーの吊り用チュー
ブ状部分を含む編地の一例を示す斜視図。
【図4】本発明の車輛用シートカバーの実施例1の吊り
用チューブ状部分を含む編地を示す図。
【図5】図4で示す編地の編成プログラムを示す図。
【図6】図4の線Y−Y′に沿った断面で示す図4のセ
クションaを含む編目配列を示すモデル図。
【図7】図4の線Z−Z′に沿った断面で示す図4のセ
クションbを含む編目配列を示すモデル図。
【図8】車輛用シートカバーの境界区域の編地を上方か
ら見た編目モデル図である。
【図9】図4で示す実施例1の車輛用シートカバーの編
成手順を示す図。
【図10】本発明の車輛用シートカバーの実施例2の吊
り用チューブ状部分を含む編地を示す図。
【図11】図10で示す編地の編成プログラムを示す
図。
【図12】図10の線Y−Y′に沿った断面で示す図9
のセクションaを含む編目配列を示すモデル図。
【図13】図10の線Z−Z′に沿った断面で示す図9
のセクションbを含む編目配列を示すモデル図。
【図14】図10で示す実施例2の車輛用シートカバー
の編成手順を示す図。
【符号の説明】
1…車輛用シート 2…着座部分 3…背もたれ部分 4…シートベース部 5a,5b…隆起部 6,21,31…天板メイン部 7a,7b,22,32…天板サイド部 8…モールドパット 9a,9b,23,33…吊り用チューブ状部分 10,20,30…車輛用シートカバー 11,11a,11b…可撓性ロッド 12a,12b…フック 13a,13b…被係止部材 P,24,34…境界区域 a…表目の編目 b…裏目の編目 c…ゴム編地 w…ウエルト編み部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛用シートの着座部分又は背もたれ部
    分を覆うように、ダブルジャージィ組織を主組織とした
    成形編みで編成され、且つ車輛用シートのモールドパッ
    トへの吊り用チューブ状部分を具備した車輛用シートカ
    バーにおいて、該吊り用チューブ状部分の両端がそれぞ
    れ接続される車輛用シートカバーの対向する2つの編地
    部分間の境界区域を変形ゴム編地で構成することを特徴
    とする車輛用シートカバー。
  2. 【請求項2】 前記境界区域を構成する変形ゴム編地
    が、表目、裏目の編目をそれぞれ1本置きの針で形成す
    ることによって得られたゴム編地であることを特徴とす
    る請求項1記載の車輛用シートカバー。
JP27110495A 1995-10-19 1995-10-19 車輛用シートカバー Pending JPH09108463A (ja)

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