JPH08279457A - 位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置 - Google Patents
位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置Info
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- JPH08279457A JPH08279457A JP10310695A JP10310695A JPH08279457A JP H08279457 A JPH08279457 A JP H08279457A JP 10310695 A JP10310695 A JP 10310695A JP 10310695 A JP10310695 A JP 10310695A JP H08279457 A JPH08279457 A JP H08279457A
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- ttl
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- axis
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 可視光の領域で透過率を持たないカラ−レジ
ストの位置合わせを可能にする微細パタ−ン形成方法及
び装置を提供すること。 【構成】 レチクルの像を投影光学系によりガラスプレ
−トやウエハ−上に位置合わせして露光転写する装置に
おいて、検出光学系がTTLオンアクシススコ−プと、
TTLオフアクシススコ−プと、オフアクシススコ−プ
の3種類で構成され、該オフアクシススコ−プの観察波
長帯が820〜940nmを含むこと。
ストの位置合わせを可能にする微細パタ−ン形成方法及
び装置を提供すること。 【構成】 レチクルの像を投影光学系によりガラスプレ
−トやウエハ−上に位置合わせして露光転写する装置に
おいて、検出光学系がTTLオンアクシススコ−プと、
TTLオフアクシススコ−プと、オフアクシススコ−プ
の3種類で構成され、該オフアクシススコ−プの観察波
長帯が820〜940nmを含むこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体やCCD、LCD
等の微細なパタ−ンを、位置合わせしながら露光し加工
する際に好適な位置合わせ方法及びそれを用いた露光装
置に関するものである。
等の微細なパタ−ンを、位置合わせしながら露光し加工
する際に好適な位置合わせ方法及びそれを用いた露光装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体技術の進展は近年ますます速度を
増しており、それに伴って微細加工技術の進展も著しい
ものがある。その中心をなす光加工技術は 1MDRAM を境
にサブミクロンの領域に踏み込んだ。解像力を向上させ
る手段としてこれまで用いられてきたのは、波長を固定
して光学系のNAを大きくする手法であった。しかし最
近では露光波長を超高圧水銀灯のg線からi線に短波長
化したり、位相シフトマスク、変形照明等を取り入れて
光露光法の限界が広げられている。
増しており、それに伴って微細加工技術の進展も著しい
ものがある。その中心をなす光加工技術は 1MDRAM を境
にサブミクロンの領域に踏み込んだ。解像力を向上させ
る手段としてこれまで用いられてきたのは、波長を固定
して光学系のNAを大きくする手法であった。しかし最
近では露光波長を超高圧水銀灯のg線からi線に短波長
化したり、位相シフトマスク、変形照明等を取り入れて
光露光法の限界が広げられている。
【0003】また微細加工の別の応用分野としてCCD
カメラやLCDの製造がある。LCDの場合は半導体製
造でのウエハ−の代わりにガラスプレ−トがパタ−ニン
グされる対象である。
カメラやLCDの製造がある。LCDの場合は半導体製
造でのウエハ−の代わりにガラスプレ−トがパタ−ニン
グされる対象である。
【0004】CCDやLCDの微細加工で特徴となる工
程はカラ−フィルタ−の貼り付け工程である。特に最近
ではカラ−フィルタ−の貼り付けと微細加工技術を組み
合わせる動きが高まっており、カラ−レジストと呼ばれ
る特殊なレジストの開発が行われている。カラ−レジス
トは名の示すとうりカラ−フィルタ−の性能を持ったレ
ジストで、これをガラスプレ−トの上に塗布し、通常の
半導体露光装置と同様の位置合わせと露光でレジストパ
タ−ンを形成すると、該パタ−ンがそのままカラ−フィ
ルタ−の役割をする。このためフィルタ−を別の基板上
に形成して貼り合わせる従来の工程が不要となり、コス
ト低減が可能となる。
程はカラ−フィルタ−の貼り付け工程である。特に最近
ではカラ−フィルタ−の貼り付けと微細加工技術を組み
合わせる動きが高まっており、カラ−レジストと呼ばれ
る特殊なレジストの開発が行われている。カラ−レジス
トは名の示すとうりカラ−フィルタ−の性能を持ったレ
ジストで、これをガラスプレ−トの上に塗布し、通常の
半導体露光装置と同様の位置合わせと露光でレジストパ
タ−ンを形成すると、該パタ−ンがそのままカラ−フィ
ルタ−の役割をする。このためフィルタ−を別の基板上
に形成して貼り合わせる従来の工程が不要となり、コス
ト低減が可能となる。
【0005】カラ−レジストの導入はコスト以外に貼り
付け精度も向上させる。現行行われている別基板上に形
成されたカラ−フィルタ−とガラスプレ−トやウエハ−
との貼り付けは、精度がミクロンオ−ダ−要求される厳
しい工程となっているが、カラ−レジストでは形成され
たレジストパタ−ンそのものがフィルタ−となるため、
合わせ精度はサブミクロンオ−ダ−の値にすることがで
きる。
付け精度も向上させる。現行行われている別基板上に形
成されたカラ−フィルタ−とガラスプレ−トやウエハ−
との貼り付けは、精度がミクロンオ−ダ−要求される厳
しい工程となっているが、カラ−レジストでは形成され
たレジストパタ−ンそのものがフィルタ−となるため、
合わせ精度はサブミクロンオ−ダ−の値にすることがで
きる。
【0006】このためカラ−レジストによるCCD、L
CD製造法確立の要請はますます強くなっている。
CD製造法確立の要請はますます強くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながらCC
D、LCD製造に用いられる縮小投影露光装置は半導体
製造装置から進展してきたため、カラ−レジストを用い
たとき従来のウエハ位置検出方式でアライメントできな
い場合が発生するという問題点があった。
D、LCD製造に用いられる縮小投影露光装置は半導体
製造装置から進展してきたため、カラ−レジストを用い
たとき従来のウエハ位置検出方式でアライメントできな
い場合が発生するという問題点があった。
【0008】カラ−対応のCCDカメラやLCDの製造
ではカラ−レジストとして色の3原色である赤、緑、青
の3種類が必要となる。図6のCR、CG、CBはそれぞれ赤、
緑、青のカラ−レジストの分光透過率を示すものである
が、透過率10%以下を『透過しない』という判断の閾
値とすると、赤のカラ−レジストでは580nm以下、
緑のカラ−レジストでは450nm以下と620〜67
0nmの間、青のカラ−レジストでは530〜780n
mの間が光が殆ど透過しない状態となる。
ではカラ−レジストとして色の3原色である赤、緑、青
の3種類が必要となる。図6のCR、CG、CBはそれぞれ赤、
緑、青のカラ−レジストの分光透過率を示すものである
が、透過率10%以下を『透過しない』という判断の閾
値とすると、赤のカラ−レジストでは580nm以下、
緑のカラ−レジストでは450nm以下と620〜67
0nmの間、青のカラ−レジストでは530〜780n
mの間が光が殆ど透過しない状態となる。
【0009】更に最近ではコントラストを増すために黒
のカラ−レジストも使われる動きがある。図7はその分
光透過率であるが、透過率は名の示すとうり400〜7
00nmの可視光の領域で5%以下となっている。
のカラ−レジストも使われる動きがある。図7はその分
光透過率であるが、透過率は名の示すとうり400〜7
00nmの可視光の領域で5%以下となっている。
【0010】これに対し現在の半導体露光装置に用いる
ウエハの位置合わせ(アライメント)検出系に用いられ
ている波長は図5の C1 に示すように通常520nm〜
700nmの範囲に納められている。下限値である52
0nmは 現在良く用いられているホトレジストが感光しないこ
と ホトレジスト自体の透過率が高いこと という条件から決められている。一方上限値の700n
mは 投影レンズを通してのTTL検出系では色収差が大き
いこと 使用波長帯域が520〜700nm以上になると設
計、製造が困難という条件から決定されている。
ウエハの位置合わせ(アライメント)検出系に用いられ
ている波長は図5の C1 に示すように通常520nm〜
700nmの範囲に納められている。下限値である52
0nmは 現在良く用いられているホトレジストが感光しないこ
と ホトレジスト自体の透過率が高いこと という条件から決められている。一方上限値の700n
mは 投影レンズを通してのTTL検出系では色収差が大き
いこと 使用波長帯域が520〜700nm以上になると設
計、製造が困難という条件から決定されている。
【0011】従ってカラ−レジストの透過波長帯と検出
系の波長帯の間にはずれがあり、現行の半導体露光装置
用のウエハ−検出系をそのまま用いると位置合わせ信号
を検出できないカラ−レジストが存在する。特に青と黒
のカラ−レジストに対する検出信号は極めて微弱とな
り、実質的にアライメントを行うことができない。青の
カラ−レジストだけであれば波長を露光波長に近い40
0nmの方に広げるという解決策もあるが、感光の問題
があるだけでなく、黒のカラ−レジストに対応できない
という問題は依然として解消されない。
系の波長帯の間にはずれがあり、現行の半導体露光装置
用のウエハ−検出系をそのまま用いると位置合わせ信号
を検出できないカラ−レジストが存在する。特に青と黒
のカラ−レジストに対する検出信号は極めて微弱とな
り、実質的にアライメントを行うことができない。青の
カラ−レジストだけであれば波長を露光波長に近い40
0nmの方に広げるという解決策もあるが、感光の問題
があるだけでなく、黒のカラ−レジストに対応できない
という問題は依然として解消されない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は各種のカラ−レ
ジストに対応することを可能とするため、位置合わせ検
出系の波長を赤、緑、青だけでなく一番問題のあった黒
のカラ−レジストでも透過性を持つ820nm以上の領
域の光を用いることと、該波長域の光をオフアクシスス
コ−プに適用し、カラ−レジストの塗布されたガラスプ
レ−トまたはウエハ−の位置合わせを行うことのできる
位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置の提供を目的
とする。更に本発明ではオフアクシススコ−プで問題と
なるベ−スラインを高速で求めるため、装置側に設けら
れた各種のスコ−プ間の関係をTTLオフアクシススコ
−プを仮の基準として高速かつ簡便に求めることを特徴
としている。またレチクルとのベ−スライン補正時には
レチクル近傍に設けた基準マ−クとステ−ジ上に設けた
基準マ−クをTTLオフアクシススコ−プで観察し、レ
チクルに特殊なマ−クを用いずに補正することができる
位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置の提供を目的
とする。
ジストに対応することを可能とするため、位置合わせ検
出系の波長を赤、緑、青だけでなく一番問題のあった黒
のカラ−レジストでも透過性を持つ820nm以上の領
域の光を用いることと、該波長域の光をオフアクシスス
コ−プに適用し、カラ−レジストの塗布されたガラスプ
レ−トまたはウエハ−の位置合わせを行うことのできる
位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置の提供を目的
とする。更に本発明ではオフアクシススコ−プで問題と
なるベ−スラインを高速で求めるため、装置側に設けら
れた各種のスコ−プ間の関係をTTLオフアクシススコ
−プを仮の基準として高速かつ簡便に求めることを特徴
としている。またレチクルとのベ−スライン補正時には
レチクル近傍に設けた基準マ−クとステ−ジ上に設けた
基準マ−クをTTLオフアクシススコ−プで観察し、レ
チクルに特殊なマ−クを用いずに補正することができる
位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置の提供を目的
とする。
【0013】本発明の露光装置は、 (1−1)第1の物体上の像を第2の物体上に位置合わ
せして露光転写する際、該第2の物体を820〜940
nmの波長帯を含む光を用いて観察する観察光学系を具
備したことを特徴としている。
せして露光転写する際、該第2の物体を820〜940
nmの波長帯を含む光を用いて観察する観察光学系を具
備したことを特徴としている。
【0014】(1−2)第1の物体上の像を投影光学系
により第2の物体上に位置合わせして露光転写する露光
装置において、該露光装置は第1の物体と第2の物体を
観察可能なTTLオンアクシススコ−プと、第2の物体
を前記投影光学系を介して観察するTTLオフアクシス
スコ−プと、第2の物体を前記投影光学系を介さずに観
察するオフアクシススコ−プを具備し、該オフアクシス
スコ−プの観察波長帯が820〜940nmを含むこと
を特徴としている。
により第2の物体上に位置合わせして露光転写する露光
装置において、該露光装置は第1の物体と第2の物体を
観察可能なTTLオンアクシススコ−プと、第2の物体
を前記投影光学系を介して観察するTTLオフアクシス
スコ−プと、第2の物体を前記投影光学系を介さずに観
察するオフアクシススコ−プを具備し、該オフアクシス
スコ−プの観察波長帯が820〜940nmを含むこと
を特徴としている。
【0015】本発明の位置合わせ方法は、 (2−1)第1の物体上の像を投影光学系により第2の
物体上に位置合わせして露光転写する際、該装置は第1
の物体と第2の物体を観察可能なTTLオンアクシスス
コ−プと、第2の物体を前記投影光学系を介して観察す
るTTLオフアクシススコ−プと、第2の物体を前記投
影光学系を介さずに観察するオフアクシススコ−プを具
備し、該3種類のスコ−プのベ−スライン補正をTTL
オンアクシススコ−プとTTLオフアクシススコ−プの
組み合わせと、TTLオフアクシススコ−プとオフアク
シススコ−プの組み合わせの2段階で行うことを特徴と
している。
物体上に位置合わせして露光転写する際、該装置は第1
の物体と第2の物体を観察可能なTTLオンアクシスス
コ−プと、第2の物体を前記投影光学系を介して観察す
るTTLオフアクシススコ−プと、第2の物体を前記投
影光学系を介さずに観察するオフアクシススコ−プを具
備し、該3種類のスコ−プのベ−スライン補正をTTL
オンアクシススコ−プとTTLオフアクシススコ−プの
組み合わせと、TTLオフアクシススコ−プとオフアク
シススコ−プの組み合わせの2段階で行うことを特徴と
している。
【0016】特に、前記TTLオンアクシススコ−プと
TTLオフアクシススコ−プの組み合わせのベ−スライ
ン補正計測を、前記第1の物体近傍に置かれた前記第1
の物体の位置合わせ用基準マ−クに設けられたマ−ク
と、前記第2の物体の登載されたステ−ジ上にある基準
マ−クを観察することによって行うことを特徴としてい
る。
TTLオフアクシススコ−プの組み合わせのベ−スライ
ン補正計測を、前記第1の物体近傍に置かれた前記第1
の物体の位置合わせ用基準マ−クに設けられたマ−ク
と、前記第2の物体の登載されたステ−ジ上にある基準
マ−クを観察することによって行うことを特徴としてい
る。
【0017】
【実施例】図1は本発明を実施したCCDあるいはLC
D製造用の露光装置の例である。本発明で特長となるの
は投影光学系の外側に付けられたオフアクシススコ−プ
である。図中1は光源のハロゲンランプ、2は反射タイ
プのフィルタ−、3は吸収タイプのフィルタ−、4は1
から3の光源部の筐体、5は筐体4の温度コントロ−ル
部である。光源部からの光はファイバ−6によりオフア
クシススコ−プ9に導光される。7は光源の熱排気部、
8はオフアクシススコ−プ9を熱的にシ−ルする温度コ
ントロ−ルするユニットである。
D製造用の露光装置の例である。本発明で特長となるの
は投影光学系の外側に付けられたオフアクシススコ−プ
である。図中1は光源のハロゲンランプ、2は反射タイ
プのフィルタ−、3は吸収タイプのフィルタ−、4は1
から3の光源部の筐体、5は筐体4の温度コントロ−ル
部である。光源部からの光はファイバ−6によりオフア
クシススコ−プ9に導光される。7は光源の熱排気部、
8はオフアクシススコ−プ9を熱的にシ−ルする温度コ
ントロ−ルするユニットである。
【0018】装置全体はチャンバ−10の中に入れられ
温度がコントロ−ルされる。露光装置本体では24のレ
チクルの像が投影光学系25によりガラスプレ−トある
いはウエハ−21上に結像する。本図ではアライメント
系の説明が主となるので露光部の図は省略したが、不図
示の照明系及び光源により露光が行われる。ガラスプレ
−トまたはウエハ−21は干渉計のついたXYステ−ジ
11上に登載される。11上には他にオフアクシススコ
−プのベ−スラインを補正する基準マ−ク12、ステ−
ジ基準マ−ク29も登載されている。
温度がコントロ−ルされる。露光装置本体では24のレ
チクルの像が投影光学系25によりガラスプレ−トある
いはウエハ−21上に結像する。本図ではアライメント
系の説明が主となるので露光部の図は省略したが、不図
示の照明系及び光源により露光が行われる。ガラスプレ
−トまたはウエハ−21は干渉計のついたXYステ−ジ
11上に登載される。11上には他にオフアクシススコ
−プのベ−スラインを補正する基準マ−ク12、ステ−
ジ基準マ−ク29も登載されている。
【0019】アライメント系はオフアクシススコ−プ9
のほかにTTLオフアクシスのスコ−プ22、23とT
TLオンアクシスのスコ−プ26で構成される。また2
7、28はレチクルをセットするための基準マ−クで、
本発明では同時にベ−スライン計測にも用いられる。
のほかにTTLオフアクシスのスコ−プ22、23とT
TLオンアクシスのスコ−プ26で構成される。また2
7、28はレチクルをセットするための基準マ−クで、
本発明では同時にベ−スライン計測にも用いられる。
【0020】以上の構成から本実施例の詳細を説明す
る。図1の露光装置でオフアクシススコ−プ9の検出波
長を示したのが図5である。図6、7に示したカラ−レ
ジストの透過波長帯に対応するため、オフアクシススコ
−プで使用する波長帯 C2 は半値幅で820〜940n
mとなっている。820nmは緑のカラ−レジストの透
過率が60%以上となるところに対応する。波長幅は広
いほど精度的に有利であるが、設計及びコスト面での困
難が伴うため、少なくとも820〜940nmの範囲を
含むことが望ましい。
る。図1の露光装置でオフアクシススコ−プ9の検出波
長を示したのが図5である。図6、7に示したカラ−レ
ジストの透過波長帯に対応するため、オフアクシススコ
−プで使用する波長帯 C2 は半値幅で820〜940n
mとなっている。820nmは緑のカラ−レジストの透
過率が60%以上となるところに対応する。波長幅は広
いほど精度的に有利であるが、設計及びコスト面での困
難が伴うため、少なくとも820〜940nmの範囲を
含むことが望ましい。
【0021】この波長帯は可視光の領域から外れた赤外
光の領域に当たるが、光源としてハロゲンランプを使用
することができる。通常、楕円ミラ−付きのハロゲンラ
ンプの楕円ミラ−には赤外側の長波長を反射しないコ−
ルドフィルタ−と呼ばれる特性の膜が付けられる。この
ため820〜940nmの波長帯を使用するにはコ−ル
ドフィルタ−ではなく、アルミコ−ティングをした楕円
ミラ−付きハロゲンランプを用いればよい。
光の領域に当たるが、光源としてハロゲンランプを使用
することができる。通常、楕円ミラ−付きのハロゲンラ
ンプの楕円ミラ−には赤外側の長波長を反射しないコ−
ルドフィルタ−と呼ばれる特性の膜が付けられる。この
ため820〜940nmの波長帯を使用するにはコ−ル
ドフィルタ−ではなく、アルミコ−ティングをした楕円
ミラ−付きハロゲンランプを用いればよい。
【0022】赤外光は熱線であるため、熱による影響を
受け易いこの分野の露光装置では対策が必要である。熱
の問題は、 光学素子の劣化 ベ−スライン変動 の2つが大きい項目である。
受け易いこの分野の露光装置では対策が必要である。熱
の問題は、 光学素子の劣化 ベ−スライン変動 の2つが大きい項目である。
【0023】の劣化問題について、本実施例では反射
タイプのフィルタ−と吸収タイプのフィルタ−を光源か
らこの順に並べることと、光源全体を入れている筐体の
温度制御を行うことで対処する。赤外光を光学系に直接
導くので、個々の光学素子は通常の光学系より厳しい使
用条件となる。この場合、光源からの光を直接吸収タイ
プの色フィルタ−に導くと、経時変化で分光特性のずれ
や透過率の変化を起こしたり、最悪の場合には破損を起
こしてしまう。
タイプのフィルタ−と吸収タイプのフィルタ−を光源か
らこの順に並べることと、光源全体を入れている筐体の
温度制御を行うことで対処する。赤外光を光学系に直接
導くので、個々の光学素子は通常の光学系より厳しい使
用条件となる。この場合、光源からの光を直接吸収タイ
プの色フィルタ−に導くと、経時変化で分光特性のずれ
や透過率の変化を起こしたり、最悪の場合には破損を起
こしてしまう。
【0024】本実施例は吸収タイプのフィルタ−3と光
源1の間に反射タイプのコ−ティングを付けたフィルタ
−2を設ける。反射タイプのフィルタ−は吸収タイプよ
り価格が5倍以上高価であるが、光源からの光を反射で
選択するため吸収タイプより温度上昇が小さく、光学素
子の耐久性を増すために有効である。但し反射タイプだ
けでは波長選択性が不完全なため、2に続いて吸収タイ
プのフィルタ−3を組み合わせて最終波長幅を決定す
る。
源1の間に反射タイプのコ−ティングを付けたフィルタ
−2を設ける。反射タイプのフィルタ−は吸収タイプよ
り価格が5倍以上高価であるが、光源からの光を反射で
選択するため吸収タイプより温度上昇が小さく、光学素
子の耐久性を増すために有効である。但し反射タイプだ
けでは波長選択性が不完全なため、2に続いて吸収タイ
プのフィルタ−3を組み合わせて最終波長幅を決定す
る。
【0025】吸収タイプのフィルタ−は吸収した光が熱
に変換されるため、光学素子の温度上昇が著しい。フィ
ルタ−の一部だけに赤外光が当たると、光が当たったと
ころだけ温度が上昇し、温度差を生じて割れを起こすこ
とがある。このためフィルタ−部材全面に光を照射して
温度条件を一定とすることが望ましい。エネルギ−密度
を小さくするために使用有効範囲以上に光束を広げるこ
とも一方法であるが、必要以上に光束を広げると光量が
落ちるので、光源の出力を考慮して有効径を決定すれば
よい。
に変換されるため、光学素子の温度上昇が著しい。フィ
ルタ−の一部だけに赤外光が当たると、光が当たったと
ころだけ温度が上昇し、温度差を生じて割れを起こすこ
とがある。このためフィルタ−部材全面に光を照射して
温度条件を一定とすることが望ましい。エネルギ−密度
を小さくするために使用有効範囲以上に光束を広げるこ
とも一方法であるが、必要以上に光束を広げると光量が
落ちるので、光源の出力を考慮して有効径を決定すれば
よい。
【0026】光源部での温度コントロ−ルに関しては、
この他ハロゲンランプの熱排気を行ったり、ハロゲンラ
ンプの点灯時間を必要最小限にするためアライメントし
ているときだけ点灯して温度上昇を抑えることや、吸収
タイプのフィルタ−で光の照射部と非照射部に起こる温
度差を均一化するため、該フィルタ−に外部から強制的
に熱を与えるなどの対処が適用できる。
この他ハロゲンランプの熱排気を行ったり、ハロゲンラ
ンプの点灯時間を必要最小限にするためアライメントし
ているときだけ点灯して温度上昇を抑えることや、吸収
タイプのフィルタ−で光の照射部と非照射部に起こる温
度差を均一化するため、該フィルタ−に外部から強制的
に熱を与えるなどの対処が適用できる。
【0027】のベ−スライン変動も基本的には熱との
関係が大きい。図1の系では光源部からオフアクシスス
コ−プ9へは光ファイバ−6で導光し、装置と光源部を
熱的に分離している。装置本体は熱チャンバ−10内に
入れられて温度制御されているが、ファイバ−で運ばれ
て来る赤外光自体が装置に対するエネルギ−のインプッ
トとなり、オフアクシススコ−プ9の温度を上昇させて
ベ−スラインを変動させる。このため9の外側は機構8
で熱的にシ−ルされ一定温度に保たれている。また熱源
としての赤外光のインプットを少なくするため、必要の
ないときはハロゲンランプ電流を立ち上がり時間が許さ
れる範囲内で下げ、必要な時のみ点灯して温度変化の発
生量を少なくするシ−ケンスが効果があることは光学素
子の劣化の場合と同様である。
関係が大きい。図1の系では光源部からオフアクシスス
コ−プ9へは光ファイバ−6で導光し、装置と光源部を
熱的に分離している。装置本体は熱チャンバ−10内に
入れられて温度制御されているが、ファイバ−で運ばれ
て来る赤外光自体が装置に対するエネルギ−のインプッ
トとなり、オフアクシススコ−プ9の温度を上昇させて
ベ−スラインを変動させる。このため9の外側は機構8
で熱的にシ−ルされ一定温度に保たれている。また熱源
としての赤外光のインプットを少なくするため、必要の
ないときはハロゲンランプ電流を立ち上がり時間が許さ
れる範囲内で下げ、必要な時のみ点灯して温度変化の発
生量を少なくするシ−ケンスが効果があることは光学素
子の劣化の場合と同様である。
【0028】以上はアライメント信号の検出と、オフア
クシススコ−プのベ−スライン変動を押さえるための対
策であるが、実用的にはベ−スラインを高速計測してア
ライメントに反映させる機能も重要である。
クシススコ−プのベ−スライン変動を押さえるための対
策であるが、実用的にはベ−スラインを高速計測してア
ライメントに反映させる機能も重要である。
【0029】図1の系で用いられているアライメントセ
ンサにはこれまで説明したオフアクシススコ−プ9のほ
かに、TTLオフアクシススコ−プ22、23とTTL
オンアクシススコ−プ26の3つの観察系がある。TT
Lオンアクシススコ−プ26はレチクル24とガラスプ
レ−トまたはウエハ−21を投影系25を通して同時に
観察できるもので、ここでは以下A−Sと呼ぶことにす
る。TTLオフアクシススコ−プ22、23はレチクル
を通さずに投影光学系25を通して21を計測する観察
系で、ガラスプレ−トまたはウエハ−面内にXY軸を取
った時、22がY方向の計測、23がX方向の計測を行
う。ここでは以降22をB−S、23をC−S、また9
のオフアクシススコ−プをO−Sと呼ぶことにする。
ンサにはこれまで説明したオフアクシススコ−プ9のほ
かに、TTLオフアクシススコ−プ22、23とTTL
オンアクシススコ−プ26の3つの観察系がある。TT
Lオンアクシススコ−プ26はレチクル24とガラスプ
レ−トまたはウエハ−21を投影系25を通して同時に
観察できるもので、ここでは以下A−Sと呼ぶことにす
る。TTLオフアクシススコ−プ22、23はレチクル
を通さずに投影光学系25を通して21を計測する観察
系で、ガラスプレ−トまたはウエハ−面内にXY軸を取
った時、22がY方向の計測、23がX方向の計測を行
う。ここでは以降22をB−S、23をC−S、また9
のオフアクシススコ−プをO−Sと呼ぶことにする。
【0030】22のB−Sと23のC−Sは従来の半導
体露光装置で用いられてきたTTLオフアクシススコ−
プと同じもので、前述のように520〜700nmの範
囲の光を検出波長としている。従って、B−S、C−S
は赤及び緑のカラ−レジストの位置合わせに用いること
ができる。B−S、C−Sのベ−スライン変動はO−S
の変動に対して投影光学系25の縮小倍率の逆数以上に
鈍感なことが分かっており、現状では1週間に1回程度
のベ−スライン補正をすれば精度が保証されるという実
績がある。
体露光装置で用いられてきたTTLオフアクシススコ−
プと同じもので、前述のように520〜700nmの範
囲の光を検出波長としている。従って、B−S、C−S
は赤及び緑のカラ−レジストの位置合わせに用いること
ができる。B−S、C−Sのベ−スライン変動はO−S
の変動に対して投影光学系25の縮小倍率の逆数以上に
鈍感なことが分かっており、現状では1週間に1回程度
のベ−スライン補正をすれば精度が保証されるという実
績がある。
【0031】ここで本発明のベ−スライン補正法につい
て説明する。ベ−スライン補正はレチクルとガラスプレ
−トの関係を直接観察できないB−S、C−S、O−S
の位置を検知し、アライメントに反映させるために行わ
れる。ベ−スライン計測法としては例えば特公昭60−
2772の森山らの提案があるが、ベ−スラインを計測
するためにレチクルに特殊なマ−クを予め用意する必要
があるなどの欠点があった。本発明ではベ−スライン計
測を2つの種類に分け、それぞれの特長にあった計測を
行うことと、レチクル上に特別なマ−クを用いることな
く高速でベ−スラインを計測することを特長としてい
る。
て説明する。ベ−スライン補正はレチクルとガラスプレ
−トの関係を直接観察できないB−S、C−S、O−S
の位置を検知し、アライメントに反映させるために行わ
れる。ベ−スライン計測法としては例えば特公昭60−
2772の森山らの提案があるが、ベ−スラインを計測
するためにレチクルに特殊なマ−クを予め用意する必要
があるなどの欠点があった。本発明ではベ−スライン計
測を2つの種類に分け、それぞれの特長にあった計測を
行うことと、レチクル上に特別なマ−クを用いることな
く高速でベ−スラインを計測することを特長としてい
る。
【0032】ベ−スライン補正のために設けられたのが
ガラスプレ−トまたはウエハ−21を支持して駆動する
XYステ−ジ11上の基準マ−ク12及びステ−ジ基準
マ−ク29である。基準マ−ク12はB−S、C−Sと
O−S相互の関係のチェックに用いる。これら3つのス
コ−プは総てレチクルを観察しないが、レチクルとの相
対関係は後述のステ−ジ基準マ−ク29を媒介して別に
計測される。先述のようにB−SとC−Sは安定性に実
績があるので、O−Sの位置はB−SとC−Sの位置を
仮の基準とし、該仮基準からのずれとして検出される。
ガラスプレ−トまたはウエハ−21を支持して駆動する
XYステ−ジ11上の基準マ−ク12及びステ−ジ基準
マ−ク29である。基準マ−ク12はB−S、C−Sと
O−S相互の関係のチェックに用いる。これら3つのス
コ−プは総てレチクルを観察しないが、レチクルとの相
対関係は後述のステ−ジ基準マ−ク29を媒介して別に
計測される。先述のようにB−SとC−Sは安定性に実
績があるので、O−Sの位置はB−SとC−Sの位置を
仮の基準とし、該仮基準からのずれとして検出される。
【0033】第1のベ−スライン計測であるO−S計測
は基準マ−ク12を用いて次の手順で行われる。図3は
基準マ−ク12の詳細で中央の41がO−S用の計測マ
−ク、これを挟む形で左右にB−S用計測マ−ク42、
43、上下にC−S用計測マ−ク44、45が配置され
る。計測はまずXYステ−ジ11の位置を干渉計でモニ
タ−しながら基準マ−ク12をB−SとC−Sで計測で
きる位置に駆動し、42〜45の計測を行う。計測マ−
ク42〜45をO−S用計測マ−ク41を挟むように対
称に配置した理由は12が取り付け誤差等によって回転
しても、その誤差がベ−スライン量に効かないようにす
るためである。
は基準マ−ク12を用いて次の手順で行われる。図3は
基準マ−ク12の詳細で中央の41がO−S用の計測マ
−ク、これを挟む形で左右にB−S用計測マ−ク42、
43、上下にC−S用計測マ−ク44、45が配置され
る。計測はまずXYステ−ジ11の位置を干渉計でモニ
タ−しながら基準マ−ク12をB−SとC−Sで計測で
きる位置に駆動し、42〜45の計測を行う。計測マ−
ク42〜45をO−S用計測マ−ク41を挟むように対
称に配置した理由は12が取り付け誤差等によって回転
しても、その誤差がベ−スライン量に効かないようにす
るためである。
【0034】B−S、C−Sでの計測が終了すると、X
Yステ−ジ11の位置を干渉計でモニタ−しながら基準
マ−ク12をO−Sで計測できる位置に駆動し、マ−ク
41を計測する。これらのマ−クの計測値とXYステ−
ジの位置からO−SのB−S、C−Sに対する位置が算
出される。計測はレチクルに関係なく行うことができる
ため、レチクルが装置に置かれた状態でベ−スライン計
測ができるという利点がある。従って、ガラスプレ−ト
またはウエハ−21を露光している途中でも、必要に応
じて、特にレチクル交換などせずに高速にベ−スライン
計測を行うことが可能となった。
Yステ−ジ11の位置を干渉計でモニタ−しながら基準
マ−ク12をO−Sで計測できる位置に駆動し、マ−ク
41を計測する。これらのマ−クの計測値とXYステ−
ジの位置からO−SのB−S、C−Sに対する位置が算
出される。計測はレチクルに関係なく行うことができる
ため、レチクルが装置に置かれた状態でベ−スライン計
測ができるという利点がある。従って、ガラスプレ−ト
またはウエハ−21を露光している途中でも、必要に応
じて、特にレチクル交換などせずに高速にベ−スライン
計測を行うことが可能となった。
【0035】しかしながらB−S、C−S基準での第1
のベ−スライン計測は仮基準に対する計測なので、最終
的な第2のベ−スライン計測をレチクルに対して行う必
要がある。該最終ベ−スライン計測にはステ−ジ基準マ
−ク29を用いる。従来のレチクルとのベ−スライン計
測はレチクルに特殊なマ−クを設け、該マ−クを基準と
した。本発明ではレチクル側に特殊なマ−クを設ける代
わりに、レチクルセットのためレチクル近傍に設けたレ
チクル基準マ−ク27、28を使ってベ−スライン計測
することを特長としている。このためレチクルに対し過
分な負荷をかけず、装置状態の自己チェックが可能とな
った。
のベ−スライン計測は仮基準に対する計測なので、最終
的な第2のベ−スライン計測をレチクルに対して行う必
要がある。該最終ベ−スライン計測にはステ−ジ基準マ
−ク29を用いる。従来のレチクルとのベ−スライン計
測はレチクルに特殊なマ−クを設け、該マ−クを基準と
した。本発明ではレチクル側に特殊なマ−クを設ける代
わりに、レチクルセットのためレチクル近傍に設けたレ
チクル基準マ−ク27、28を使ってベ−スライン計測
することを特長としている。このためレチクルに対し過
分な負荷をかけず、装置状態の自己チェックが可能とな
った。
【0036】図4はレチクル基準マ−ク27、28の詳
細図である。マ−クは熱的な安定が得られるよう石英の
基板51上に作られ、52がレチクルアライメント用マ
−ク、53がベ−スライン計測用マ−クである。2つの
マ−クは同一の石英基板上にあるため距離が安定してお
り、基準として用いることができる。
細図である。マ−クは熱的な安定が得られるよう石英の
基板51上に作られ、52がレチクルアライメント用マ
−ク、53がベ−スライン計測用マ−クである。2つの
マ−クは同一の石英基板上にあるため距離が安定してお
り、基準として用いることができる。
【0037】レチクル基準マ−クを用いた計測状態を示
すのが図2である。レチクル基準マ−ク上のマ−クのX
Yステ−ジ側の結像位置は石英基板51の厚みの影響
で、レチクル24の結像位置30より下方向にΔデフォ
−カスしている。XYステ−ジ11を駆動してこのΔデ
フォ−カスした位置にステ−ジ基準マ−ク29を移動さ
せ、A−Sでレチクル基準マ−クとステ−ジ基準マ−ク
の計測を行う。レチクル基準マ−クはレチクル上に設け
たマ−クではないが、レチクルはレチクル基準マ−ク内
のレチクルアライメント用マ−ク52に対してアライメ
ントされるため、このA−S計測はレチクル上のマ−ク
を測るのと等価である。
すのが図2である。レチクル基準マ−ク上のマ−クのX
Yステ−ジ側の結像位置は石英基板51の厚みの影響
で、レチクル24の結像位置30より下方向にΔデフォ
−カスしている。XYステ−ジ11を駆動してこのΔデ
フォ−カスした位置にステ−ジ基準マ−ク29を移動さ
せ、A−Sでレチクル基準マ−クとステ−ジ基準マ−ク
の計測を行う。レチクル基準マ−クはレチクル上に設け
たマ−クではないが、レチクルはレチクル基準マ−ク内
のレチクルアライメント用マ−ク52に対してアライメ
ントされるため、このA−S計測はレチクル上のマ−ク
を測るのと等価である。
【0038】ステ−ジ基準マ−ク上にはA−S用のマ−
クと共に、ステ−ジをXY方向に移動せずにそのままB
−SとC−Sで観察可能なマ−クが配されている。A−
Sでの計測が終了した後、ステ−ジ基準マ−クの位置を
XY方向は変えずにΔだけフォ−カス方向に変動させ、
B−SとC−Sで対応するマ−クの計測を行う。このよ
うに本発明では露光ピント面30からΔずれた位置で計
測が行われるため、投影光学系や検出系のテレセントリ
シティを考慮してベ−スラインの値を算出する必要があ
る。例えば投影光学系の倍率がデフォ−カスΔで変化す
る場合には、ステ−ジ基準マ−ク上のA−S、B−S、
C−S用のマ−クの位置は該倍率変動分を換算して配置
を行う。基準マ−ク27の厚さによる影響は所定量オフ
セットを使用することで補正可能となる。
クと共に、ステ−ジをXY方向に移動せずにそのままB
−SとC−Sで観察可能なマ−クが配されている。A−
Sでの計測が終了した後、ステ−ジ基準マ−クの位置を
XY方向は変えずにΔだけフォ−カス方向に変動させ、
B−SとC−Sで対応するマ−クの計測を行う。このよ
うに本発明では露光ピント面30からΔずれた位置で計
測が行われるため、投影光学系や検出系のテレセントリ
シティを考慮してベ−スラインの値を算出する必要があ
る。例えば投影光学系の倍率がデフォ−カスΔで変化す
る場合には、ステ−ジ基準マ−ク上のA−S、B−S、
C−S用のマ−クの位置は該倍率変動分を換算して配置
を行う。基準マ−ク27の厚さによる影響は所定量オフ
セットを使用することで補正可能となる。
【0039】第2のベ−スライン計測であるレチクル基
準マ−クを用いたB−S、C−S計測は、レチクル交換
時に行うことができるため、装置のスル−プット向上に
つながる。前述のとうりB−S及びC−Sの位置は安定
している。よって、通常は第1のベ−スライン計測のO
−S位置計測を基準マ−ク12を用いて高速に行い、レ
チクル交換する特殊な場合に第2のベ−スライン計測の
B−SとC−Sの位置計測を改めてチェックしておけ
ば、ベ−スライン計測の時間を少なくし、効率化するこ
とができる。
準マ−クを用いたB−S、C−S計測は、レチクル交換
時に行うことができるため、装置のスル−プット向上に
つながる。前述のとうりB−S及びC−Sの位置は安定
している。よって、通常は第1のベ−スライン計測のO
−S位置計測を基準マ−ク12を用いて高速に行い、レ
チクル交換する特殊な場合に第2のベ−スライン計測の
B−SとC−Sの位置計測を改めてチェックしておけ
ば、ベ−スライン計測の時間を少なくし、効率化するこ
とができる。
【0040】また図1の例ではB−S、C−S、O−S
のベ−スライン補正用の基準マ−ク12と、A−S、B
−S、C−Sのベ−スライン補正用の基準マ−ク29を
別個のものとしたが、両者を統合して一つにすることも
可能である。
のベ−スライン補正用の基準マ−ク12と、A−S、B
−S、C−Sのベ−スライン補正用の基準マ−ク29を
別個のものとしたが、両者を統合して一つにすることも
可能である。
【0041】図1の装置のベ−スライン計測はこれまで
示した諸マ−クを画像処理して行われる。画像処理の検
出系では、検出系の分解能でベ−スライン計測の精度が
決定される。これは検出系の分解能が干渉計付きのXY
ステ−ジ11の精度より悪いため、検出時に量子化誤差
が発生するからである。
示した諸マ−クを画像処理して行われる。画像処理の検
出系では、検出系の分解能でベ−スライン計測の精度が
決定される。これは検出系の分解能が干渉計付きのXY
ステ−ジ11の精度より悪いため、検出時に量子化誤差
が発生するからである。
【0042】この問題を解決するためステ−ジ側に設け
られた基準マ−クを計測する時、対象となる検出系の分
解能以下の駆動を行いながら計測する動作を複数回行
い、該計測値を演算して検出系の分解能の量子化誤差の
発生を軽減することが可能となる。例えば初期位置で計
測した後、干渉計を参照しながらXYステ−ジ11を検
出系の分解能の1/4駆動しマ−ク計測する動作を3回
繰り返し、計4回の計測を行う。この4つの計測値とス
テ−ジ位置より、ベ−スラインを計算すれば量子化誤差
が軽減される。駆動を行う回数をn−1 回とすれば、駆
動量は検出系の分解能の 1/nとなるが、nが大きくなる
と精度は向上するもののスル−プットが悪化するので、
回数は両者を考慮して決定される。
られた基準マ−クを計測する時、対象となる検出系の分
解能以下の駆動を行いながら計測する動作を複数回行
い、該計測値を演算して検出系の分解能の量子化誤差の
発生を軽減することが可能となる。例えば初期位置で計
測した後、干渉計を参照しながらXYステ−ジ11を検
出系の分解能の1/4駆動しマ−ク計測する動作を3回
繰り返し、計4回の計測を行う。この4つの計測値とス
テ−ジ位置より、ベ−スラインを計算すれば量子化誤差
が軽減される。駆動を行う回数をn−1 回とすれば、駆
動量は検出系の分解能の 1/nとなるが、nが大きくなる
と精度は向上するもののスル−プットが悪化するので、
回数は両者を考慮して決定される。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明では赤外の82
0〜940nmの波長帯を検出に用いて、総てのカラ−
レジストに対してアライメントを行うことを可能とし
た。本発明の装置はアライメントのためのスコ−プとし
てTTLオフアクシススコ−プ(B/C−S)、TTL
オンアクシススコ−プ(A−S)と820〜940nm
の波長帯を適用したオフアクシススコ−プ(O−S)の
3種類が装備されるが、ベ−スライン計測をO−SとB
/C−Sの組み合わせとB/C−SとA−Sの組み合わ
せの2種類に分割することで高速化を可能とした。また
A−Sを用いたベ−スライン計測ではレチクル上のマ−
クを使うかわりに、レチクルを位置合わせするレチクル
基準マ−クを用いて計測することで、装置がベ−スライ
ンを自己チェックすることを可能とした。この結果、本
発明によればあらゆるカラ−レジストに対応できる生産
性の良い微細加工装置に好適な位置合わせ方法及びそれ
を用いた露光装置を達成することができる。
0〜940nmの波長帯を検出に用いて、総てのカラ−
レジストに対してアライメントを行うことを可能とし
た。本発明の装置はアライメントのためのスコ−プとし
てTTLオフアクシススコ−プ(B/C−S)、TTL
オンアクシススコ−プ(A−S)と820〜940nm
の波長帯を適用したオフアクシススコ−プ(O−S)の
3種類が装備されるが、ベ−スライン計測をO−SとB
/C−Sの組み合わせとB/C−SとA−Sの組み合わ
せの2種類に分割することで高速化を可能とした。また
A−Sを用いたベ−スライン計測ではレチクル上のマ−
クを使うかわりに、レチクルを位置合わせするレチクル
基準マ−クを用いて計測することで、装置がベ−スライ
ンを自己チェックすることを可能とした。この結果、本
発明によればあらゆるカラ−レジストに対応できる生産
性の良い微細加工装置に好適な位置合わせ方法及びそれ
を用いた露光装置を達成することができる。
【図1】 本発明を適用したCCD/LCD製造装置を
示す図、
示す図、
【図2】 レチクル基準マ−クの結像の説明図
【図3】 ステ−ジ基準マ−ク上のマ−ク配置図
【図4】 レチクル基準マ−ク上のマ−ク配置図
【図5】 アライメント検出に用いる光の分光分布を示
す図
す図
【図6】 赤、緑、青のカラ−レジストの分光透過率の
説明図
説明図
【図7】 黒のカラ−レジストの分光透過率の説明図
1 アルミコーティングミラ−付きハロゲンランプ 2 反射タイプのフィルタ− 3 吸収タイプのフィルタ− 4 光源部の筐体 5 光源の温度コントロ−ル部 6 光ファイバ− 7 光源の排気部 8 オフアクシススコ−プの温度コントロ−ル部 9 オフアクシススコ−プ 10 装置の熱チャンバ− 11 XYステ−ジ 12 基準マ−ク 21 ガラスプレ−トまたはウエハ− 22、23 TTLオフアクシススコ−プ 24 レチクル 25 投影光学系 26 TTLオンアクシススコ−プ 27、28 レチクル基準マ−ク 30 レチクルの結像面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 525K
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の物体上の像を第2の物体上に位置
合わせして露光転写する際、該第2の物体を820〜9
40nmの波長帯を含む光を用いて観察する観察光学系
を具備したことを特徴とする露光装置。 - 【請求項2】 第1の物体上の像を投影光学系により第
2の物体上に位置合わせして露光転写する露光装置にお
いて、該露光装置は第1の物体と第2の物体を観察可能
なTTLオンアクシススコ−プと、第2の物体を前記投
影光学系を介して観察するTTLオフアクシススコ−プ
と、第2の物体を前記投影光学系を介さずに観察するオ
フアクシススコ−プを具備し、該オフアクシススコ−プ
の観察波長帯が820〜940nmを含むことを特徴と
する露光装置。 - 【請求項3】 第1の物体上の像を投影光学系により第
2の物体上に位置合わせして露光転写する際、該装置は
第1の物体と第2の物体を観察可能なTTLオンアクシ
ススコ−プと、第2の物体を前記投影光学系を介して観
察するTTLオフアクシススコ−プと、第2の物体を前
記投影光学系を介さずに観察するオフアクシススコ−プ
を具備し、該3種類のスコ−プのベ−スライン補正をT
TLオンアクシススコ−プとTTLオフアクシススコ−
プの組み合わせと、TTLオフアクシススコ−プとオフ
アクシススコ−プの組み合わせの2段階で行うことを特
徴とする位置合わせ方法。 - 【請求項4】 前記TTLオンアクシススコ−プとTT
Lオフアクシススコ−プの組み合わせのベ−スライン補
正計測を、前記第1の物体近傍に置かれた前記第1の物
体の位置合わせ用基準マ−クに設けられたマ−クと、前
記第2の物体の登載されたステ−ジ上にある基準マ−ク
を観察することによって行うことを特徴とする請求項3
記載の位置合わせ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310695A JPH08279457A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310695A JPH08279457A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08279457A true JPH08279457A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14345376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10310695A Pending JPH08279457A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08279457A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004003469A1 (ja) * | 2002-06-28 | 2004-01-08 | Nikon Corporation | パターン検出装置及びその使用方法、計測方法及び装置、位置計測方法、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 |
JP2009229838A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタ |
JP2012238673A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Canon Inc | 露光装置及びデバイスの製造方法 |
-
1995
- 1995-04-04 JP JP10310695A patent/JPH08279457A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004003469A1 (ja) * | 2002-06-28 | 2004-01-08 | Nikon Corporation | パターン検出装置及びその使用方法、計測方法及び装置、位置計測方法、露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 |
JP2009229838A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタ |
JP2012238673A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Canon Inc | 露光装置及びデバイスの製造方法 |
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