JP2005109305A - 露光装置、露光方法、位置合わせ方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のカラーフィルタを製造する露光装置において、赤、緑、青のカラーレジストの上にさらにブラックのカラーレジストを塗布すると、可視領域の光は勿論赤外光の光もレジストに吸収されてしまうため、被露光基板の位置合わせを正確に行うことが困難であった。
【解決手段】 可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを表面側に塗布した被露光基板に、パターンを露光する露光装置であって、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを表面側に塗布した被露光基板に、パターンを露光する露光装置であって、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は半導体やCCD、LCD等の微細なパタ−ンを、位置合わせしながら露光し加工する際に好適な位置合わせ方法及びそれを用いた露光装置に関するものである。
半導体技術の進展は近年ますます速度を増しており、それに伴って微細加工技術の進展も著しいものがある。解像力を向上させる手段として、露光波長を超高圧水銀灯のg線からi線、さらに光源にエキシマレーザーを用いて、248nm、193nmと短波長化したり、位相シフトマスク、変形照明等を取り入れたりしている。また、投影光学系のNAもより大きくする手段が実施されている。
また微細加工の別の応用分野としてCCDカメラや液晶ディスプレイ(LCD)の製造がある。LCDの場合は半導体製造でのウエハーの代わりにガラスプレートがパターニングされる対象である。CCDやLCDの微細加工で特徴となる工程は、カラーフィルターの貼り付け工程である。特に最近ではカラーフィルターの貼り付けと微細加工技術を組み合わせる動きが高まっており、カラーレジストと呼ばれる特殊なレジストの開発が行われている。カラーレジストは名の示す通り、カラーフィルターの性能を持ったレジストで、これをガラスプレートの上に塗布し、通常の半導体露光装置と同様の位置合わせと露光でレジストパターンを形成すると、該パターンがそのままカラーフィルターの役割をする。このためフィルターを別の基板上に形成して貼り合わせる従来の工程が不要となり、コスト低減が可能となる。
カラーレジストの導入はコスト以外に貼り付け精度も向上させる。現行行われている別基板上に形成されたカラーフィルターとガラスプレートやウエハーとの貼り付けは、精度がミクロンオーダー要求される厳しい工程となっているが、カラーレジストでは形成されたレジストパターンそのものがフィルターとなるため、合わせ精度はサブミクロンオーダーの値にすることができる。このためカラーレジストによるCCD、LCD製造法確立の要請はますます強くなっている。
しかしながらCCD、LCD製造に用いられる投影露光装置は半導体製造装置から進展してきたため、カラーレジストを用いたとき従来の位置検出方式で、ウエハやプレートのアライメントできない場合が発生するという問題点があった。カラー対応のCCDカメラやLCDの製造ではカラーレジストとして色の3原色である赤、緑、青の3種類が必要となる。図7のCR、CG、CBはそれぞれ赤、緑、青のカラーレジストの分光透過率を示すものである。ここで、透過率10%以下を『透過しない』という判断の閾値とすると、赤のカラーレジストでは580nm以下、緑のカラーレジストでは450nm以下と620〜670nmの間、青のカラーレジストでは530〜780nmの間の波長の光が殆ど透過しない状態となる。更に最近ではコントラストを増すために黒のカラーレジストも使われる動きがある。この黒のカラーレジストの透過率は名の示す通り、400〜700nmの可視光の領域で5%以下となっている。
これに対し、通常の半導体露光装置に用いるウエハやガラスプレートの位置合わせ(アライメント)検出系に用いられている波長は、通常520nm〜700nmの範囲に納められている。下限値である520nmは
(1)現在良く用いられているホトレジストが感光しないこと
(2)ホトレジスト自体の透過率が高いこと
という条件から決められている。一方上限値の700nmは
(3)投影レンズを通してのTTL検出系では色収差が大きいこと
(4)使用波長帯域が520〜700nm以上になると設計、製造が困難
という条件から決定されている。
(1)現在良く用いられているホトレジストが感光しないこと
(2)ホトレジスト自体の透過率が高いこと
という条件から決められている。一方上限値の700nmは
(3)投影レンズを通してのTTL検出系では色収差が大きいこと
(4)使用波長帯域が520〜700nm以上になると設計、製造が困難
という条件から決定されている。
従ってカラーレジストの透過波長帯と検出系に適した波長帯域の間にはずれがあり、通常の半導体露光装置用のウエハー検出系をそのまま用いると位置合わせ信号を検出できないカラーレジストが存在する。特に青と黒のカラーレジストに対する検出信号は極めて微弱となり、実質的にアライメントを行うことができない。青のカラーレジストだけであれば波長を露光波長に近い400nmの方に広げるという解決策もあるが、感光の問題があるだけでなく、黒のカラーレジストに対応できないという問題は依然として解消されない。
この問題を解決する方法として、特許文献1、2にアライメント光学系の観察波長に赤外光を用いることが記載されている。図7に示したように、波長850nm以上の赤外領域では、赤(CR)、緑(CG)、青(CB)、全てのレジスト(カラーフィルタ)で、光が透過する。そこで、アライメント光学系の光源として、赤外光を用いることで、カラーレジストでも位置合わせを行うことが可能となる。また、赤、緑、青だけでなく一番問題のあった黒のカラーレジストでも位置合わせ可能とできることが、特許文献2に記載されている。
特開平04−313725号公報
特開平08−279457号公報
一方、最近、液晶パネルの画質(コントラスト)向上を狙い、可視域での透過率をより低く抑えた黒のカラーレジスト(ブラックレジスト)が登場している。この黒のカラーレジストの分光透過率特性は、図6に示す通りであり、可視域の透過率を低くするだけでなく、従来のブラックレジスト(図6中のBlack旧)が80%程度の透過率を有していた赤外領域においても、新しいブラックレジスト(図6中のBlack新)は数%〜10%程度と極めて低い透過率特性を有している。
この結果、赤外領域の光を用いてもブラックのカラーレジストを介して、基板上のアライメントマークを検出することが困難、あるいは、全く検出できないという問題がある。また、赤、緑、青のカラーレジストにおいても、各色の特性の改良の結果、赤外領域の透過率が下がるものも出てきている。このため、従来よりもアライメントマークの像のコントラストが下がり、アライメントの検出率やアライメント精度が悪化するという問題もある。
また、熱線である赤外線をアライメント光として用いることにより、熱による計測値の揺らぎの発生やベースラインの変動、さらにはアライメント用光源の耐久性といった問題もある。
本発明の露光装置は上記課題を解決するために、可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを表面側に塗布した被露光基板に、パターンを露光する露光装置であって、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
また、本発明の露光装置は、少なくとも1つのレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、前記少なくとも1つのレジストは全体として、可視領域内の各々の波長の光に対する透過率が20%以下となっており、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
また、本発明の露光装置は、少なくとも1つのカラーレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
ここで、前記アライメントマークは、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明されることが好ましい。また、前記アライメントマークは、前記被露光基板の表面側に配置された検出用光源からの光で照明されていても構わない。
また、本発明の露光装置は、可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを表面側に塗布した被露光基板に、パターンを露光する露光装置であって、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明された前記アライメントマークからの光を、前記被露光基板の表面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
また、本発明の露光装置は、少なくとも1つのレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、前記少なくとも1つのレジストは全体として、可視領域内の各々の波長の光に対する透過率が20%以下となっており、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明された前記アライメントマークからの光を、前記被露光基板の表面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
また、本発明の露光装置は、少なくとも1つのカラーレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明された前記アライメントマークからの光を、前記被露光基板の表面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
ここで、前記被露光基板上にパターンを露光することにより、前記被露光基板上にカラーフィルタを製造するようにしても構わない。
また、本発明の露光装置は、被露光基板の表面側に可視領域の光を吸収する特性を持つレジストを塗布し、該被露光基板上にパターンを露光することにより、該被露光基板上にカラーフィルタを製造する露光装置であって、前記被露光基板の裏面側に検出用光学系を設け、該検出用光学系の検出結果に基づいて前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴としている。
ここで、前記被露光基板の裏面側にアライメントマークが設けられており、前記検出用光学系を用いて前記アライメントマークを検出することにより、前記被露光基板の位置合わせを行うことが望ましい。
また、前記被露光基板の表面側にアライメントマークが設けられており、前記検出用光学系を用いて前記アライメントマークを検出することにより、前記被露光基板の位置合わせを行うように構成しても構わない。
ここで、前記被露光基板がガラス基板であることが望ましい。
また、本発明のデバイスの製造方法は、上述のいずれかの露光装置を用いて前記被露光基板を露光する工程と、前記露光された被露光基板を現像する工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の位置合わせ方法は、被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを形成する工程と、前記被露光基板の表面側に、可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを塗布する工程と、前記アライメントマークを照明し、該アライメントマークからの光を検出用光学系で受光する工程と、前記検出用光学系の検出結果に基づいて前記被露光基板の位置合わせを行う工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の露光方法は、請求項15の位置合わせ方法により前記被露光基板の位置合わせを行った後、前記被露光基板を露光する工程を有することを特徴とする露光方法。
また、本発明のデバイスの製造方法は、上述の露光方法を用いて被露光基板を露光する工程と、該露光された被露光基板を現像する工程とを有していることを特徴としている。
カラーレジストの分光透過率特性によらず、アライメント可能なカラーフィルタ用の露光装置を提供することが可能となる。
以下に本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は本発明を実施したCCDあるいはLCDのカラーフィルタ製造用の露光装置の例である。ここで、1はアライメント用光源、2はアライメント用光源からの光を導く光ファイバー、3はマスク(レチクル)上のパターンを被露光基板(ウエハ)上に投影する投影光学系、4は不図示の露光用光源からの光でマスクを照明する照明光学系、5はパターンが形成されたマスク(レチクル)、6はガラス基板等の被露光基板(ウエハ)、7は被露光基板(ウエハ)等を駆動可能に載置するウエハステージ、8はウエハステージを支持するウエハステージ定盤、9はウエハの位置合わせを行うアライメント光学系、10はアライメントマークからの光を受光する撮像素子(CCD)、11は撮像素子で受光した光を解析する画像処理装置、12はウエハの位置合わせに用いるアライメントマークである。また、ここでは、被露光基板6の表面側に赤用のカラーレジストCR、緑用のカラーレジストCG、青用のカラーレジストCB及び黒用のカラーレジスト(ブラックレジスト)が塗布されている。
ここで、赤用、緑用、青用のカラーレジストは、可視領域の各色の波長領域(赤用:600〜700nm、緑用:500〜600nm、青用:400〜500nm)において透過率が70%以上になる波長領域を有し、その他の色の波長領域において、透過率が20%以下(好ましくは10%以下)となる領域を有するレジストである。また、黒用のカラーレジストは、可視領域全域(400〜700nm)において、透過率が20%以下となるようなレジストである。
本実施例の主たる特徴は、ガラス基板等の被露光基板6の裏面側から照明し、その反射光を観察できるように、基板6の裏面側にアライメントマーク12を観察可能なようにアライメント光学系9を設けたことである。
図5に示した従来のカラーフィルタ製造用の露光装置では、基板6の被露光面、すなわちカラーレジストが塗布された側から、基板上のアライメントマーク12を観察する。このため、カラーレジストの分光透過率特性に応じて、アライメントマークの見えが大きく変化する。特に、図6に示したような、可視領域においては透過率5%以下で、300〜1000nmの波長帯域内全域においても透過率が10%にも満たないような新ブラックレジストを基板表面側に塗布した場合においては、赤外領域での透過率が6%程度しかないため、アライメントマークをほとんど検出できないという問題が発生する。
この問題を図4を用いて詳細に説明する。アライメントマーク12からの検出光21は、レジスト中のアライメント光の透過率を6%、アライメントマーク部での反射率を50%とした時、照明光の0.18%(=6%×50%×6%)程度しか得ることができない。一方、レジスト表面での反射率は、4%程度ある。このため、アライメントマーク部からの検出光21が、レジスト表面からの反射光22に埋もれてしまい、コントラストがかなり低下してしまうため、アライメントマークを検出することができない。
一方、本実施例では、図1に示したように基板の裏面、すなわちカラーレジストが塗布されていない面側に配置されたアライメント光学系を用いてアライメントマーク12からの光を受光するため、アライメントマークからの光がレジストを経ずにアライメント光学系に入射することができ、アライメントマークからの光の光量がさほど落ちること無くアライメント光学系に入射する。つまり、図2に記載したように、基板の裏面側に設けられたアライメントマークを、アライメント用光源からの光で裏面側から照明し、そのアライメントマークから反射光をアライメント光学系を介して撮像素子で受光しているため、アライメント用光源から撮像素子までの間にレジストを透過する必要が無く、光量落ちが少なくて済むという利点がある。
また、アライメント光学系9の波長として、レジストの分光特性の影響を受けないため、通常の露光装置と同様、可視光(400〜700nmの波長の光、より好ましくは500〜700nmの波長の光)を用いることが可能であるため、赤外光を用いた従来のカラーフィルタ露光装置で問題となる熱による問題も発生しない。勿論、熱の問題が解消されれば赤外光、特に800〜1000nmの光を用いてアライメントを行っても構わない。
本発明の第2の実施例について図3を用いて説明する。
実施例1では、表面側に各色(赤、緑、青、黒)のカラーレジストを塗布したガラス基板等の基板の裏面側にアライメントマークを設けて、裏面側に配置したアライメント光学系を用いて計測することで、アライメントを行っている。この場合、裏面にアライメントマークを形成するために、基板の裏面側を予め露光しておく必要が生ずる。
そこで、本実施例では、図3に示したように透明基板の表面側(被露光面側)にアライメントマークを作成し、基板の裏面側からアライメント光学系を用いて、透明基板を介してアライメントマークを観察可能としたことを特徴としている。
このように、アライメントマークを基板の表面側に形成したとしても、液晶パネルなどの表示デバイスは、主にガラス基板などの透明基板上にカラーフィルタを作成しているため、アライメントマークがガラス基板の表面側に形成されていても、裏面側に形成されていても特に問題にはならない。
また、このように基板の被露光面側にアライメントマークを形成することによって、基板の裏面側への露光が不要となるばかりでなく、被露光面側のみ観察可能なアライメント光学系を有する別の露光装置とのミックスアンドマッチ露光をする場合にも、共通のアライメントマークを用いてアライメントを行うことが可能になるという利点がある。
以上、実施例1及び2について説明してきたが、実施例1、2は本発明に反しない範囲で適宜組合わせても構わない。例えば、被露光基板の表面側及び裏面側の両方にアライメントマークを設けても良い。
また、実施例1及び2の露光装置では、アライメントマークを裏面側から照明していたが、アライメント用光源を基板の表面側(つまり投影光学系側)に配置し、基板の表面側からアライメントマークを照明し、アライメントマークを透過した光を基板の裏面側に配置されたアライメント光学系を介して、撮像素子(CCD)で受光するように構成しても構わない。また、逆に、アライメント用光源を基板の裏面側に配置し、アライメント光学系及び撮像素子を基板の表面側に配置しても構わない。
また、実施例1及び2においては、被露光基板に赤、緑、青、黒のカラーレジストを塗布していたが、この限りではなく、少なくとも1つのカラーレジストを塗布していれば構わない。また、カラーレジストはこの赤、緑、青、黒に限らず、400〜700nmの波長帯域を4つに分けて、それぞれの波長帯域に適したカラーレジストを塗布するようにしても良い。その場合、その4つのカラーレジストに加えて黒のカラーレジストを塗布しても構わない。
また、上記のような実施例1及び2の構成を採ることにより、カラーレジストを塗布した基板に、マスクのパターンを露光してカラーフィルタを製造する露光装置において、基板の被露光面の裏面側からアライメントマークを計測できるアライメント光学系を設けることにより、カラーレジストの分光透過率特性によらず、アライメント可能なカラーフィルタ用の露光装置を提供することが可能となった。
特に、液晶パネルなどの表示デバイスのように透明基板上にカラーレジストを塗布してカラーフィルタを製造する場合には、従来と同じように透明基板の被露光面側にアライメントマークを設け、裏面側から透明基板を介して、アライメントマークを観察することも可能となった。また、カラーレジストを介してアライメントマークを検出する必要がないため、アライメント光の波長として、可視光を用いることが可能であり、赤外光を用いた場合の熱の問題も発生しない。
さらに、レジストを介してマークの検出を行わないため、レジストの塗布ムラによるアライメント精度の低下という問題もないため、従来よりもアライメント精度のよいカラーフィルタ用露光装置を提供することが可能となった。
次に、図7及び図8を参照して、上述の露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例3を説明する。
図7は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図8は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置500によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明の露光装置は、ArFエキシマレーザーやF2レーザーやEUV光を用いた露光装置に適用可能であるし、勿論X線や電子ビームを用いた露光装置にも適用可能である。さらに、マスク上に設けたアライメントマークに関しても適用可能である。
1 アライメント用光源
2 光ファイバー
3 投影光学系
4 照明光学系
5 マスク(レチクル)
6 被露光基板(ウエハ)
7 ウエハステージ
8 ウエハステージ定盤
9 アライメント光学系
10 撮像素子
11 画像処理装置
12 アライメントマーク
13 カラーレジスト
14 ステージ基準マーク
15 透明基板(ガラスプレート)
21 アライメントマークからの検出光
22 レジスト表面反射光
23 ガラス基板面からの反射光
2 光ファイバー
3 投影光学系
4 照明光学系
5 マスク(レチクル)
6 被露光基板(ウエハ)
7 ウエハステージ
8 ウエハステージ定盤
9 アライメント光学系
10 撮像素子
11 画像処理装置
12 アライメントマーク
13 カラーレジスト
14 ステージ基準マーク
15 透明基板(ガラスプレート)
21 アライメントマークからの検出光
22 レジスト表面反射光
23 ガラス基板面からの反射光
Claims (16)
- 可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを表面側に塗布した被露光基板に、パターンを露光する露光装置であって、
前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。 - 少なくとも1つのレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、
前記少なくとも1つのレジストは全体として、可視領域内の各々の波長の光に対する透過率が20%以下となっており、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。 - 少なくとも1つのカラーレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、
前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、該アライメントマークからの光を、前記被露光基板の裏面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。 - 前記アライメントマークは、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の露光装置。
- 前記アライメントマークは、前記被露光基板の表面側に配置された検出用光源からの光で照明されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の露光装置。
- 可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを表面側に塗布した被露光基板に、パターンを露光する露光装置であって、
前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明された前記アライメントマークからの光を、前記被露光基板の表面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。 - 少なくとも1つのレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、
前記少なくとも1つのレジストは全体として、可視領域内の各々の波長の光に対する透過率が20%以下となっており、前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明された前記アライメントマークからの光を、前記被露光基板の表面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。 - 少なくとも1つのカラーレジストを表面側に塗布した被露光基板にパターンを露光する露光装置であって、
前記被露光基板は、該被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを有しており、前記被露光基板の裏面側に配置された検出用光源からの光で照明された前記アライメントマークからの光を、前記被露光基板の表面側に配置された検出光学系を介して撮像素子で受光することによって、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。 - 前記被露光基板上にパターンを露光することにより、前記被露光基板上にカラーフィルタを製造することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の露光装置。
- 被露光基板の表面側に可視領域の光を吸収する特性を持つレジストを塗布し、該被露光基板上にパターンを露光することにより、該被露光基板上にカラーフィルタを製造する露光装置であって、前記被露光基板の裏面側に検出用光学系を設け、該検出用光学系の検出結果に基づいて前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする露光装置。
- 前記被露光基板の裏面側にアライメントマークが設けられており、前記検出用光学系を用いて前記アライメントマークを検出することにより、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の露光装置。
- 前記被露光基板の表面側にアライメントマークが設けられており、前記検出用光学系を用いて前記アライメントマークを検出することにより、前記被露光基板の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載の露光装置。
- 前記被露光基板がガラス基板であることを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の露光装置。
- 請求項1乃至13いずれかに記載の露光装置を用いて前記被露光基板を露光する工程と、前記露光された被露光基板を現像する工程とを有することを特徴とするデバイスの製造方法。
- 被露光基板の表面側及び/又は裏面側にアライメントマークを形成する工程と、前記被露光基板の表面側に、可視領域内の所定波長領域内の光に対する透過率が20%以下のレジストを塗布する工程と、前記アライメントマークを照明し、該アライメントマークからの光を検出用光学系で受光する工程と、前記検出用光学系の検出結果に基づいて前記被露光基板の位置合わせを行う工程とを有することを特徴とする被露光基板の位置合わせ方法。
- 請求項15の位置合わせ方法により前記被露光基板の位置合わせを行った後、前記被露光基板を露光する工程を有することを特徴とする露光方法。
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CN102472987A (zh) * | 2009-08-26 | 2012-05-23 | 株式会社尼康 | 曝光装置、曝光方法以及元件制造方法 |
JP2012141430A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Toppan Printing Co Ltd | カラーフィルタの製造方法、及び当該カラーフィルタ |
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2003
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