JPH08277797A - 可搬式風向調節型電気扇風機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風向きを選択するための改良された調節機構
を備えた可搬式風向調節型電気扇風機を得る。 【解決手段】 上端に支持面３５を下端に台面に接する
底面２９をそれぞれ有する基台１３と、支持面３５に回
動可能に支持される結合面４９を下面に有する支持部材
１４と、支持部材１４に結合されかつ基台１３に対して
垂直姿勢と水平姿勢とに傾動可能に構成したハウジング
１２と、ハウジング１２の内部に配設した翼車２４と、
翼車２４に結合されて翼車２４を回転駆動する電動機２
５とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は可搬式風向調節型電
気扇風機、特に種々の方向の空気の流路が得られるよう
に、基部に対する送風機の位置を選択できる、可搬式風
向調節型電気扇風機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電気扇風機は空気の流れを誘導して使用
者個人の快適さを得るように広く利用されている。風の
向きを広範囲に変更できる送風機の内でテーブルフアン
と称するものは、テーブル、机などの平坦な台面に置く
ようになつている。テーブルフアンは空気の流れを必要
とする種々の場所へ容易に移動することができ、所望の
風向を選択する多くの調節機構がつくられている。しか
し、従来の風向調節機構は使用範囲が制限され、構造が
複雑で高価であるなどの難点がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、風の向きを選択するための改良された調節
機構を備えた可搬式風向調節型電気扇風機を提供するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は上端に支持面を下端に台面に接する
底面をそれぞれ有する基台と、下面に前記支持面に回動
可能に支持される結合面を有する支持部材と、前記支持
部材に結合されかつ前記基台に対して垂直姿勢と水平姿
勢とに傾動可能に構成したハウジングと、ハウジングの
内部に配設した翼車と、前記翼車に結合されて該翼車を
回転駆動する電動機とを具備することを特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は上端に支持面を下端に載
置台に接する底面をそれぞれ有する基台と、前記支持面
に回動可能に支持される結合面を下面に有する支持部材
と、前記支持部材に結合されかつ前記基台に対して垂直
姿勢と水平姿勢とに傾動可能に構成したハウジングと、
ハウジングの内部に配設した翼車と、前記翼車に結合さ
れて該翼車を回転駆動する電動機とを具備するので、前
記支持面と結合面は基台に対する支持部材の回動に応じ
てハウジングの姿勢を水平状態から垂直状態まで変更で
きる。

【０００６】前記支持面と結合面が傾斜しているので、
支持面と結合面は支持部材を所望の水平な姿勢と垂直な
姿勢に変化させる。

【０００７】前記基台の支持面に対し前記支持部材の結
合面を複数の相対回転位置に固定する調節機構を備えた
ので、調節機構は選択されたハウジングの姿勢を安定に
保つように働く。

【０００８】前記第１、第２の歯の一方は歯が周方向等
間隔に並ぶラツク歯車からなり、前記第１、第２の歯の
他方は少なくとも前記基台に対する前記支持部材の相対
回転に伴つて第１の歯に順次噛み合う少なくとも１つの
歯からなるので、所望の調節作用が歯の噛合いにより効
果的に達せられる。

【０００９】前記支持面と前記結合面との３６０°以上
の相対回動を阻止する止め部材を備えているので、止め
部材は支持部材の回動を制限し、電源導線の弛みを防止
するように働く。

【００１０】前記基台は断面非円形をなしかつ端部に傾
斜した円形の支持面を備えており、前記支持部材は断面
非円形をなしかつ端部に傾斜した円形の結合面を備えて
おり、前記結合面は前記支持面に重なる同径のものであ
るので、支持面と結合面は両者の相対回転に拘らず一致
した姿勢を保つ。

【００１１】前記支持部材の傾斜した結合面は、軸方向
長さが最長部分と最短部分の間で周方向に次第に変化す
る周壁外面により区画され、前記電動機の通電回路を開
閉するスイツチが前記外面の最長部分に配設されている
ので、支持部材のあらゆる回転位置でスイツチの操作が
容易である。

【００１２】

【実施例】図１，２に示すように、可搬式風向調節型電
気扇風機１１は基台１３に支持部材１４を介し支持され
たハウジング１２を備えている。ハウジング１２は支持
部材１４に対し一体的に結合される。ハウジング１２の
内部に構成される送風部１６は、グリル１８（図３）に
より覆われた入口１７と、グリル２２により覆われた出
口２１を備えている。翼車２４が送風部１６に回転可能
に配設される。翼車２４は電動機２５（図６）に結合さ
れ、入口１７から出口２１へ向う空気の流れを起こすよ
うに構成される。

【００１３】図２に示すように、基台１３はテーブルや
机などの台面に接する底面２９を有する台部２８と、換
気口３０を有する筒状の直立部ないし柱部３１とを備え
ており、換気口３０は支持部材１４の内空部を経て送風
部１６へ連通する。図５に示すように、柱部３１は断面
楕円形の外面３２を備えている。図６に示すように、柱
部３１は頂部を斜めにカツトされ、かつ傾斜した円形の
壁板３３により覆われる。壁板３３により形成される支
持面３５は、環状のくぼみ３６の中心に開口４１を、開
口４１から径方向に離れた部分に通孔３８，３９をそれ
ぞれ設けられている。

【００１４】図６，７に示すように、断面楕円形をなす
外面４３を有する支持部材１４も端部を斜めにカツトさ
れ、円形の結合面４９を形成される。支持部材１４の結
合面４９は柱部３１に形成された円形の支持面３５と一
致する。外面４３の長さは最短部分４５から最長部分４
６まで周方向に連続的に変化する。外面４３の最長部分
４６に電動機２５の通電回路を開閉するスイツチ４７が
配設される。斜めにカツトされた支持部材１４の下端
は、結合面４９を形成する壁板４８により閉鎖される。
支持部材１４の結合面４９は柱部３１の支持面３５に回
動可能に支持される。壁板４８は上方へ突出しかつ開口
５２を有する段部５１と、下方へ突出しかつ環状のくぼ
み３６へ係合する段部５３とを形成される。ねじ孔を有
する１対のボスすなわちナツト５５が開口５２の両側の
段部５１から上方へ突出する。当て板６２に下方へ突出
する止め５８（図６，７）が形成され、かつ後述するよ
うに保持板６６の止め５９に係合可能に構成される。止
め５８，５９は基台１３に対する支持部材１４の回転を
３６０°に制限し、かつ柱部３１と支持部材１４との内
空部に収容される電気導線の不必要な絡みを防止する。

【００１５】図７に示すように、電気扇風機１１は風向
調節機構６１を備えている。調節機構６１は当て板６２
の底面の開口６３の周りに、周方向に並ぶ第１の歯６４
を形成される。調節機構６１の保持板６６は、中心にカ
ツプ状部６５を、周縁に径外方へ突出するフランジ６７
をそれぞれ備えている。保持板６６はカツプ状部６５
に、当て板６２の開口６３および結合面３５の開口４１
と同心に並ぶ開口６９を形成される。当て板６２のカツ
プ状部６５は開口６９の両側に、下方へ突出する１対の
ナツト７１を備えられる。カツプ状部６５の１対のナツ
ト７１は、壁板４８の１対のナツト５５と同軸線上に並
ぶ。フランジ６７から上方へ突出する１対の歯７２が、
フランジ６７の中心を挟んで相対向するように形成さ
れ、かつ当て板６２の歯６４と噛み合うように構成され
る。

【００１６】当て板６２は柱部３１の壁板３３の下面と
保持板６６のフランジ６７の上面との間に回転不能に挟
まれる。壁板４８の段部５１のナツト５５とカツプ状部
６５のナツト７１とに螺合するボルト（図示せず）は、
当て板６２を壁板３３に重ね合せ、保持板６６のカツプ
状部６５を壁板４８の段部５１へ重ね合せ、かつ保持板
６６を支持部材１４に締結する。支持部材１４を回動す
ると、当て板６２の歯６４が保持板６６のフランジ６７
の歯７２が順次弾性的に噛み合う。

【００１７】電気扇風機１１を使用する時は、基台１３
の底面２９を適当なテーブルなどの台面に載せる。ハウ
ジング１２と支持部材１４の組合せ体を柱部３１に対し
回動し、翼車２４の回転により空気が出口２１から所望
の方へ流れるようにする。上述のように、支持部材１４
と柱部３１の相対回転位置を調整する時、結合面４９の
段部５３が、支持面３５の環状のくぼみ３６に形成され
た環状の座に重なつている。支持部材１４を回動する
と、保持板６６の第２の歯７２が当て板６２の第１の歯
６４に順次噛み合い、柱部３１に対するハウジング１２
の安定かつ変更可能の回転位置が得られる。こうして、
柱部３１に対するハウジング１２の向きつまり吹出方向
を手動により変更することができる。

【００１８】柱部３１の支持面３５と支持部材１４の結
合面４９とは傾斜しているので、柱部３１に対する支持
部材１４の回転により、図１，２に鎖線で示すように、
支持部材１４が水平でハウジング１２が垂直な（横向き
の）姿勢が得られる。支持部材１４はハウジング１２が
図２に示す水平状態と図６に示す垂直状態とをなすよう
に、１８０°回動することができる。したがつて、柱部
３１に対する支持部材１４の手動回動操作により、広範
な風向が簡単かつ容易に得られる。図６に示すハウジン
グ１２の状態ではほぼ垂直方向へ向う空気の流れが得ら
れ、図２に示すハウジング１２の状態ではほぼ水平方向
へ向う空気の流れが得られる。ハウジング１２の水平状
態では、外面４３の最長部分４６に配設されたスイツチ
４７は、使用者の操作しやすい横向きになる。柱部３１
と支持部材１４の断面が楕円形をなすので、柱部３１の
外面３２と支持部材１４の外面４３とが全ての操作状態
で一致し、両者間の不必要な異動が阻止される。電動機
２５に通電すると、翼車２４の回転により、柱部３１の
換気口３０からハウジング１２の出口２１へ向う空気の
流れが生じ、電動機２５を冷却する。

【００１９】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。

【００２０】

【発明の効果】本発明は上述のように、上端に支持面を
下端に台面に接する底面をそれぞれ有する基台と、前記
支持面に回動可能に支持される結合面を下面に有する支
持部材と、前記支持部材に結合されかつ前記基台に対し
て垂直姿勢と水平姿勢とに傾動可能に構成したハウジン
グと、ハウジングの内部に配設した翼車と、前記翼車に
結合されて該翼車を回転駆動する電動機とを具備するの
で、前記支持面と結合面での基台に対する支持部材の回
動に応じてハウジングの姿勢を水平状態から垂直状態ま
で変更できる。

【００２１】支持面と結合面が傾斜しているので、支持
部材を水平な姿勢から垂直な姿勢にまで変更できる。

【００２２】基台の支持面に対し支持部材の結合面を複
数の相対回転位置に固定する調節機構を備えたので、ハ
ウジングを所望の姿勢に安定に保つことができる。

【００２３】基台に対する支持部材の相対回転に伴い第
１の歯が第２の歯に順次噛み合うので、所望の調節作用
が歯の噛合いにより効果的に達せられる。

【００２４】支持面と結合面の３６０°以上の相対回動
を阻止する止め部材を備えているので、基台と支持部材
の各内空部での電源導線の絡みを防止できる。

【００２５】断面非円形の基台は端部に傾斜した円形支
持面を、断面非円形の支持部材は端部に傾斜した同径の
円形結合面をそれぞれ備えているので、基台に対する支
持部材の相対回転に拘らず、支持面と結合面は一致した
姿勢を保つ。

【００２６】電動機の通電回路を開閉するスイツチが、
支持部材の外面の最長部分に配設されているので、支持
部材のあらゆる回転位置でスイツチの操作が容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る可搬式風向調節型電気扇風機の正
面図である。

【図２】同電気扇風機の側面図である。

【図３】同電気扇風機の平面図である。

【図４】同電気扇風機の背面図である。

【図５】図４の線５−５による平面断面図である。

【図６】同電気扇風機の要部を断面で示す左側面図であ
る。

【図７】同電気扇風機の要部を分解して示す左側断面図
である。

【符号の説明】

１１：扇風機 １２：ハウジング １３：基台 １４：
支持部材 １６：送風部 １７：入口 １８，２２：グリル ２１：出口 ２４：
翼車 ２５：電動機 ２８：台部 ２９：底面 ３０：換気口 ３１：柱部
３２，４３：外面 ３３：壁板 ３５：支持面 ３６：
くぼみ ３８，３９：通孔 ４１：開口 ４５：最短部
分 ４６：最長部分 ４７：スイツチ ４８：壁 ４
９：結合面 ５１，５３：段部 ５２：開口 ５５，７
１：ナツト ５８，５９：止め ６１：調節機構 ６
２：当て板 ６３：開口 ６４，７２：第１，第２の歯
６５：カツプ状部 ６６：保持板 ６７：フランジ
６９：開口

フロントページの続き (72)発明者 ジヨン ロンガン アメリカ合衆国 01760 マサチユーセツ ツ州 ナテイツク ３番 ウツドバイン ロード ７ (72)発明者 スタンレイ グレセンス アメリカ合衆国 60430 イリノイ州 ホ ームウツド アイドルワイルド レイン 1914 (72)発明者 グレゴリ ホルダーフイールド アメリカ合衆国 60302 イリノイ州 オ ーク パーク ３ビー番 ノース パーク アベニユー 301 (72)発明者 ステーブン バレントル アメリカ合衆国 60589 イリノイ州 ウ エストモント ウエスレイ レイン 440

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上端に支持面を下端に台面に接する底面を
   それぞれ有する基台と、下面に前記支持面に回動可能に
   支持される結合面を有する支持部材と、前記支持部材に
   結合されかつ前記基台に対して垂直姿勢と水平姿勢とに
   傾動可能に構成したハウジングと、ハウジングの内部に
   配設した翼車と、前記翼車に結合されて該翼車を回転駆
   動する電動機とを具備することを特徴とする、可搬式風
   向調節型電気扇風機。
2. 【請求項２】前記支持面と結合面が傾斜している、請求
   項１に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
3. 【請求項３】前記基台の支持面に対し前記支持部材の結
   合面を複数の相対回転位置に固定する調節機構を備えて
   いる、請求項２に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
4. 【請求項４】前記調節機構は前記基台に備えられた第１
   の歯と、前記支持部材に備えられかつ第１の歯に噛み合
   う第２の歯とからなる、請求項３に記載の可搬式風向調
   節型電気扇風機。
5. 【請求項５】前記第１、第２の歯の一方は歯が周方向等
   間隔に並ぶラツク歯車からなり、前記第１、第２の歯の
   他方は少なくとも前記基台に対する前記支持部材の相対
   回転に伴つて順次第１の歯に噛み合う少なくとも１つの
   歯からなる、請求項４に記載の可搬式風向調節型電気扇
   風機。
6. 【請求項６】前記ハウジングは入口と出口とを有する送
   風部を備えており、該送風部は回転に伴つて入口から出
   口へ空気の流れを起す翼車を収容している、請求項５に
   記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
7. 【請求項７】前記支持面と前記結合面との３６０°以上
   の相対回動を阻止する止め部材を備えている、請求項２
   に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
8. 【請求項８】前記基台は断面非円形をなしかつ端部に傾
   斜した円形の支持面を備えており、前記支持部材は断面
   非円形をなしかつ端部に傾斜した円形の結合面を備えて
   おり、前記結合面は前記支持面に重なる同形のものであ
   る、請求項７に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
9. 【請求項９】前記基台の断面は前記支持部材の断面と一
   致する楕円形である、請求項８に記載の可搬式風向調節
   型電気扇風機。
10. 【請求項１０】前記基台は断面非円形の外周壁面を有
    し、前記支持部材は前記基台と同じ断面非円形の外周壁
    面を備えている、請求項１に記載の可搬式風向調節型電
    気扇風機。
11. 【請求項１１】前記支持面と前記結合面は互いに一致す
    る断面円形をなす、請求項１０に記載の可搬式風向調節
    型電気扇風機。
12. 【請求項１２】前記支持面と前記結合面は傾斜してい
    る、請求項１１に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
13. 【請求項１３】前記基台の支持面に対し前記支持部材の
    結合面を複数の相対回転位置に固定する調節機構を備え
    ている、請求項１２に記載の可搬式風向調節型電気扇風
    機。
14. 【請求項１４】前記調節機構は前記基台に備えられた第
    １の歯と、前記支持部材に備えられかつ第１の歯に噛み
    合う第２の歯とからなる、請求項１３に記載の可搬式風
    向調節型電気扇風機。
15. 【請求項１５】前記第１、第２の歯の一方は歯が周方向
    等間隔に並ぶラツク歯車からなり、前記第１、第２の歯
    の他方は少なくとも前記基台に対する前記支持部材の相
    対回転に伴つて順次第１の歯に噛み合う少なくとも１つ
    の歯からなる、請求項１４に記載の可搬式風向調節型電
    気扇風機。
16. 【請求項１６】前記支持面と前記結合面は、前記基台の
    外周壁面と前記支持部材の外周壁面をそれぞれ斜めにカ
    ツトした形状のものである、請求項１０に記載の可搬式
    風向調節型電気扇風機。
17. 【請求項１７】前記支持部材の傾斜した結合面は、軸方
    向長さが最長部分と最短部分の間で周方向に次第に変化
    する外周壁面により区画され、前記電動機の通電回路を
    開閉するスイツチが前記外周壁面の最長部分に配設され
    ている、請求項１６に記載の可搬式風向調節型電気扇風
    機。
18. 【請求項１８】前記基台の外周壁面は前記ハウジングの
    内空部へ連通する換気口を備えており、前記支持部材の
    結合面は前記基台の支持面と同一外形をなす、請求項１
    ７に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。
19. 【請求項１９】前記支持面と前記結合面は互いに一致す
    る断面円形をなす、請求項１７に記載の可搬式風向調節
    型電気扇風機。
20. 【請求項２０】前記支持面と結合面が傾斜している、請
    求項１９に記載の可搬式風向調節型電気扇風機。