JPH0827737B2 - 定義情報変更処理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 情報処理システムにおいて、定義情報をサービス運用
中に変更する場合の高信頼化した処理方法である。

定義情報は、格納されているファイル記憶装置から主
記憶装置へ、制御情報初期設定時にロードされる、この
制御情報を新定義情報で変更する場合に、初めは新定義
情報を読み込んで、現制御情報の変更情報単位を決定
し、新情報を保持するのみとし、全定義情報について処
理した後、決定している変更情報単位を新情報で更新す
る。

この方式により、新情報読み込み中に障害が発生して
中断しても、制御情報の回復のためにサービス中断等の
必要が無く、現制御情報で引き続きサービスを継続でき
る。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、情報処理システムにおける、定義情報の変
更処理方法に関する。

情報処理システムの管理プログラム等では、システム
構成、アプリケーション等によって定まる、各種のシス
テム固有の制御情報を必要とし、それらは定義情報とし
て作成して、所定のファイル記憶装置に格納しておき、
システムの運用開始時に主記憶装置にロードして使用す
る。従ってシステムの構成変更等がある場合には、一般
にそれらの定義情報の変更が必要になる。

〔従来の技術〕

第２図は情報処理システムの構成例を示すブロック図
である。

処理装置１は、磁気ディスク記憶装置等からなるファ
イル記憶装置２に格納されているプログラムを、主記憶
装置３にロードして実行することにより、各種のデータ
処理及びシステムに接続される端末装置４等の入出力制
御その他を行うことができる。

そのような制御のために、例えば端末装置等の周辺装
置について、装置の種類、通信手順、利用者、アプリケ
ーション名、システムで定めた装置アドレス、その他の
制御情報からなる、システム固有の制御表が必要であ
る。

この制御表の内容は、システムの構成が定まったと
き、いわゆるシステムジェネレーションによって、所定
の各種制御表からなるシステムジェネレーション（SG）
情報５として作成され、ファイル記憶装置２に格納され
る。

システムの運用開始時において、例えばオンラインサ
ービスの管理プログラム６は、SG情報５を読み込んで、
主記憶装置３の所定の領域に制御情報７として展開し、
制御情報７を構成する各制御表を使用して処理を行う。

例えば24時間サービスのオンラインシステム等で、端
末装置の増設等のためにSG情報５を変更する場合には、
別途変更処理してファイル記憶装置２に格納した新情報
のSG情報５を、システムのサービス中に読み込んで、そ
の内容に従って制御情報７を更新することが必要にな
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記のようにシステムのサービス中に、制御情報７を
更新する場合に、従来の運用開始時の設定と同様にSG情
報５を読み込んだ順に処理して、制御情報７を逐次新内
容に設定する。

その結果、処理の途中でファイル記憶装置２の障害等
で変更処理を完了できない事態が生じると、制御情報７
の内容は、新情報に変更された部分と旧情報のまゝの部
分が混在した状態になり、サービスを正常に続けるため
には、制御情報７を一旦元の内容に復元する必要があ
る。

しかし、そのための情報が保存されていないので、回
復に時間を要し、その間はサービスが中断するという問
題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は、本発明の構成を示す処理の流れ図である。
図は管理プログラム６の制御情報更新処理の流れを示
し、10は仮更新処理、11は仮更新処理10の完了後に実行
する本更新処理を示す。

〔作用〕

新しいSG情報５によって、制御情報７を変更する場合
には、先ず第１図の仮更新処理10により、SG情報５を読
み込んで主記憶装置３に保持し、例えば所定の情報単位
ごとに現制御情報７と比較して変更のある情報単位を決
定する。

仮更新処理10では、以上の処理をSG情報５の全情報に
ついて完了する。

その後、本更新処理11に進み、仮更新処理で決定した
制御情報７の変更情報単位を、対応するSG情報の情報単
位によって順次更新する。

以上により、処理途中でSG情報５を読み込めなくなる
等の障害時には処理を中止し、完全未変更の現制御情報
によってサービスを継続することができる。

〔実施例〕

新しいSG情報５によって、制御情報７を変更する場合
には、第１図に示すように先ず仮更新処理10を全SG情報
５にわたって実行し、その後本更新処理11で制御情報７
の更新を実行する。

仮更新処理10の処理ステップ20において、ファイル記
憶装置２からSG情報５を所定の情報単位ごとに主記憶装
置３上の作業領域に読み込む。

処理ステップ21で正常に読込が終了したか識別し、正
常終了であれば処理ステップ22で、読み込んだSG情報と
制御情報７とを、対応する情報単位ごとに比較する。

比較の結果、不一致であれば処理ステップ23で、制御
情報７のその情報単位に、変更のあることを示す所定の
変更マークを付し、且つ読み込んだSG情報の対応する情
報単位を保存領域にスタックし、スタックのポインタを
進めて、処理ステップ24へ進む。

なお処理ステップ22の比較結果が一致の場合は、直ち
に処理ステップ24へ進む。

処理ステップ24でSG情報５の全情報単位を読み込んだ
か識別し、未処理があれば処理ステップ20に戻って、次
の情報単位について前記の処理を繰り返す。

以上の処理において、例えば制御情報７の各制御表の
個別装置に対応する各項を処理の情報単位とし、各項に
は本来の制御情報の欄の他に、前記変更マークを書き込
む欄を設けておく。

前記のようにして処理している過程で、処理ステップ
21で読込が異常終了し、SG情報５の読込を正常に続けら
れないと識別した場合には、この変更処理を異常終了す
ることにより、制御情報７の本来の制御情報の内容は以
前のまゝに保存され、この内容によって直ちにシステム
のサービスを正常に継続できる。

処理ステップ24で処理の完了を識別した場合には、仮
更新処理10を終わって本更新処理11を開始する。

本更新処理11では、制御情報７の各情報単位を順次走
査して処理するものとし、先ず処理ステップ25で先頭の
情報単位について変更マークの有無を識別する。

変更マークがあれば処理ステップ26において、SG情報
の変更情報単位を保持している前記スタックの先頭の情
報単位を取り出して、それによって制御情報７のその情
報単位を更新し、スタックのポインタを次へ進めた後、
処理ステップ27へ進む。

又、変更の無い場合には、処理ステップ25から直ちに
処理ステップ27へ進む。

処理ステップ27で、制御情報７の全情報単位を処理し
たか識別し、未処理があれば処理ステップ25へ戻って、
次の情報単位の処理を開始し、全情報単位を処理するま
で繰り返して、本更新処理11を完了する。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように本発明によれば、情報
処理システムにおける制御情報の定義情報であるSG情報
の更新に伴って、新SG情報を読み込んで制御情報をオン
ラインサービス中に変更する場合に、読込の障害時で変
更処理が中断しても、直ちに元の制御情報によりサービ
スを継続できるので、システムの信頼性を向上するとい
う著しい工業的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す処理の流れ図、 第２図は情報処理システムの構成例ブロック図である。 図において、 １は処理装置、２はファイル記憶装置、３は主記憶装
置、４は端末装置、５はSG情報、６は管理プログラム、
７は制御情報、10は仮更新処理、11は本更新処理、20〜
27は処理ステップを示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−34260（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−19577（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−107342（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−214054（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−164387（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】主記憶装置に記憶された第１の制御情報に
   格納されている複数の定義情報に基づいて処理を行う情
   報処理システムにおける、ファイル記憶装置に記憶され
   た変更された定義情報を含む第２の制御情報により前記
   主記憶装置の第１の制御情報を変更する方法において、 前記主記憶装置の第１の制御情報は複数の定義情報と該
   定義情報が仮更新中であるか否かを示す変更マークデー
   タにより構成され、 前記ファイル記憶装置から第２の制御情報の定義情報を
   読込み、各定義情報を主記憶の第１の制御情報内の該当
   する定義情報と比較し、変更されているかを判定し、前
   記第１の制御情報の変更のあった定義情報に対応する変
   更マークデータを仮更新中にし、前記ファイル記憶装置
   から読み込んだ更新された定義情報を主記憶装置内に記
   憶する仮更新処理を行い、 前記ファイル記憶装置から第２の制御情報の主記憶装置
   への読込みが終了した後に、前記主記憶装置の第１の制
   御情報内の変更マークデータに基づいて、前記第１の制
   御情報の該当する定義情報を、前記仮更新処理で主記憶
   装置に記憶された定義情報で、更新する本更新処理を行
   うことを特徴とする定義情報変更処理方法。