JPH08277281A - 新規4−ホルミルテトラヒドロピラン - Google Patents

新規4−ホルミルテトラヒドロピラン

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JPH08277281A
JPH08277281A JP8070527A JP7052796A JPH08277281A JP H08277281 A JPH08277281 A JP H08277281A JP 8070527 A JP8070527 A JP 8070527A JP 7052796 A JP7052796 A JP 7052796A JP H08277281 A JPH08277281 A JP H08277281A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 新規4−ホルミルテトラヒドロピラン 【解決手段】 一般式(I′)で表わされる4−ホルミ
ルテトラヒドロピラン。当該化合物は、ゼオライト等の
触媒の存在下に式(II)で表わされるピラン誘導体を高
温処理することによって得られる。 〔式中、R,R′はC〜C12−アルキル基、C
〜C12−シクロアルキル基、アリール基、ヘテロア
リール基等を示し;R,RはそれぞれがOH基であ
るか一緒になって一箇の酸素原子を示し(オキシラン環
を形成する);Rは、R,RがそれぞれOH基で
ある場合は水素原子を示し、又R,Rが一箇の酸素
原子である場合は三級ブチルオキシカルボニル基を示
す〕 【効果】 式(I′)の化合物は、除草剤を製造するた
めの有用な中間体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な4−ホルミ
ルテトラヒドロピラン類に関する。
【0002】4−ホルミルテトラヒドロピラン及びその
アルキル誘導体は既知で、次の方法により製造される。
【0003】4−オキソテトラヒドロピランとアルコキ
シメチルハロゲン化物及びマグネシウムからのグリニヤ
ール試薬との反応及びそれに続く4−ホルミルテトラヒ
ドロピランへの加水分解は、Arm.Khim.Zh.
26巻227(1973)、CA79巻66132g;
Dokl.Vscs.Konf.Khim.Atsel
inena 4th 1978 348、CA79巻1
2628e及びArm.Khim.Zh.24巻503
(1971)、CA76巻25029yに記載されてい
る。
【0004】4−オキソテトラヒドロピランとウイッテ
ィヒ試薬アルコキシメチレントリフェニル−ホスホラン
との反応は、同様に対応する4−ホルミルテトラヒドロ
ピランを与える(Arm.Khim.Zh.27巻94
5(1974)参照)。
【0005】ダーゼンのグリシドエステル法によれば、
種々の4−テトラヒドロピラニリデングリシドエステル
を、水溶液中でアルデヒドに変える(Arm.Khi
m.Zh.30巻516(1977)、CA87巻15
1967t;Geterotsikl.Soedin
1979,25、CA94巻30479w;Arm.K
him.Zh.36巻597(1983)、CA100
巻68212j;Arm.Khim.Zh.25巻17
3(1972)、CA77巻48187k;SU−A−
550389、CA87巻23051c参照)。
【0006】スピロ−1,6−ジオキサ[2.5]オク
タンを塩化亜鉛上で蒸留すると、4−ホルミルテトラヒ
ドロピランが得られる(Chem.Ber.91巻15
89(1958)参照)。そのほか4−ホルミルテトラ
ヒドロピランはアンゲバンテ・ヘミー86巻742頁
(1974)に記載されているように、テトラヒドロピ
ラン−4−カルボン酸クロリドからローゼムント還元に
より、あるいは4,8−ジオキサ−ビシクロ[5.1.
0]オクタ−2,5−ジエンから転位及びそれに続く接
触水素化により製造できる。
【0007】これらの既知の合成法は多数の欠点を有す
る。アルコキシメチル−マグネシウムハロゲニド及びア
ルコキシメチレン−トリフェニルホスファンの製造は、
ハロゲノメチルエーテルの使用を必要とする。これは毒
性が強いので取扱い困難な物質で、その使用は工業的に
可能であっても煩雑になる。グリシドエステル法は最高
70%の収率を与える。非置換4−ホルミルテトラヒド
ロピランの場合の収率は36%である(比較例1参
照)。この悪い収率はこの合成法を不経済なものにす
る。塩化亜鉛上の1,6−ジオキサン−スピロ[2.
5]オクタンの蒸留では、反応が不完全で、4−ホルミ
ルテトラヒドロピランの収率は示されていない。実際に
もこの収率はわずか42%である(比較例2参照)。そ
のほか密閉容器中に放置すると、融点218〜223℃
の結晶性固形物が生ずることも記載されている。しかし
4−ホルミルテトラヒドロピランは室温で無色の易流動
性液体である。テトラヒドロピラン−4−カルボン酸ク
ロリドのローゼムント反応についても同様である。この
場合も収率の記載がなく、反応生成物については融点1
35℃と示されており、これは同様にこの生成物が4−
ホルミルテトラヒドロピランでないことを意味する。こ
れは4−ホルミルテトラヒドロピランに基づく固形物
で、アルデヒドの高分子付加物と推定され、後の種々の
反応には使用できない。4,8−ジオキサ−ビシクロ
[5.1.0]オクタ−2,5−ジエンは入手困難で、
工業的合成の原料物質としては全く不適当である。
【0008】置換された1,2−ジオール(ホウベン−
ワイル著メトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー
E3巻491頁1983年の総説の章)、置換されたオ
キシラン(同書E3巻496頁の総説の章)又は置換さ
れた三級ブチルグリシドエステル(同書E3巻530
頁)から、対応するアルデヒドが得られることも知られ
ている。
【0009】そのほか助剤付加A−ゼオライト上でブチ
レンオキシドを反応させて、ブチルアルデヒド55〜7
2%、シス−トランスブテン−(2)−オール19〜3
4%、ブタノール3〜9%及びメチルエチルケトン2%
が得られることも知られている(北海道大学工学部研究
報告67巻1973年171〜178頁)。この場合の
選択率はなお希望から遠い。またA−ゼオライト触媒は
コークスにより不活性化したのちは再生できない。なぜ
ならばそのために必要な温度は約500℃で、この温度
ではゼオライトの結晶構造が破壊されるからである。こ
のことは5Å分子ふるい上で2−(4′−イソブチルフ
ェニル)−2−メチル−オキシランから、2−(4′−
イソブチルフェニル)−プロパナールを製造する場合に
も適合する。
【0010】プロピレンオキシドをアルカリ付与X−ゼ
オライト上で反応させてアセトン又はプロピオンアルデ
ヒドにするためには、強酸性中心の不在で操作すること
が必要である(早稲田大学理工学研究所報告67巻19
74年26−9参照)。
【0011】シクロドデカノンがPh−又はRh−付与
Al23上で、エポキシシクロドデカンから得られるこ
とも知られている(Neftekhimiya 16巻
1976年250−4頁参照)。この報文では、この反
応にゼオライトが不適当であることを明らかに指示して
いる。
【0012】欧州特許出願公開100117号明細書に
は、スチロールオキシド又は芳香族核でアルキル化又は
アルコキシ化されたスチロールオキシドを、チタン含有
ゼオライト上で、液相で30〜100℃で反応させて、
β−フェニルアセトアルデヒドにすることが記載されて
いる。このために用いられる触媒は、高価な高純度の物
質例えばテトラアルキルオルトシリケート、テトラアル
キルオルトチタネート又はテトラプロピルアンモニウム
ヒドロキシドから、高い費用をかけて製造せねばならな
い。しかも反応を溶剤例えばメタノール又はアセトンの
中で液相中で行い、そして滞留時間を1〜1.5時間に
保持するときにのみ、高い変化率が得られる。これは蒸
留費及び運転費を高価にする。さらにチタン含有ゼオラ
イト上の反応は一般適応性がなく、スチロールオキシド
及び芳香族核でアルキル化又はアルコキシ化されたスチ
ロールオキシドの場合だけに可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、新規
な4−ホルミルテトラヒドロピランを提供することであ
った。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、一般
【0015】
【化2】
【0016】(R1は後記の意味を有し、R2及びR3
それぞれOH基であるか、あるいは一緒になって1個の
酸素原子を示してオキシラン環を形成し、R4はR2及び
3がそれぞれOH基の場合は水素原子を意味し、R2
びR3が一緒になって1個の酸素原子である場合は水素
原子又は三級ブチルオキシカルボニル基を意味する)で
表わされるピラン誘導体を、担体上のゼオライト、燐酸
塩、硼酸、二酸化珪素又はその混合物から選ばれた触媒
を用いて高められた温度で処理することを特徴とする、
一般式
【0017】
【化3】
【0018】(R1は水素原子、C4〜C12−アルキル
基、C2〜C12−アルケニル基、C1〜C6−アルコキシ
置換C1〜C12−アルキル基、C4〜C12−シクロアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基、ヘテロアリー
ル基、アルアルキル基又は置換されていてもよい飽和又
は不飽和のN、O又はSを含有しうる5員もしくは6員
の環を意味する)で表わされる4−ホルミルテトラヒド
ロピランの製法により得られる。
【0019】一般式
【0020】
【化4】
【0021】で表わされる4−ホルミルテトラヒドロピ
ランは新規物質である。この式中R1′はC4〜C12−ア
ルキル基、C4〜C12−シクロアルキル基、C1〜C6
アルコキシ置換C1〜C12−アルキル基、場合によりC1
〜C6−アルコキシ基、ハロゲン原子もしくはトリフル
オルメチル基により置換されたアリール基又はヘテロア
リール基、アルキル部中に1〜6個の炭素原子を有する
アルアルキル基、又は少なくとも1個のN、O又はSに
より中断されている飽和又は不飽和の5員又は6員の環
の残基を意味する。
【0022】一般式IIの出発化合物として用いられる
ピラン誘導体は、下記の式IIa、IIb及びIIcに
より示される。R1は前記の意味を有する。
【0023】
【化5】
【0024】本発明の方法においては、一般式IIの出
発化合物として、4−(1′,2′−ジヒドロキシエチ
ル)−テトラヒドロピラン又は1,5−ジオキサ−スピ
ロ[2.6]オクタンを使用することが好ましい。
【0025】一般式Iの中のR1がC1〜C12−アルキル
基であるときは、これは特にメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基
又はドデシル基である。C1〜C12−アルキル基は直鎖
状でも分枝状でもよい。
【0026】R1がC2〜C12−アルケニル基のときは、
これは例えばエテニル基、プロペニル基、ブテニル基又
はペンテニル基を意味する。C1〜C12−アルキル基
は、所望によりC1〜C6−アルコキシ基により置換され
ていてもよい。アルコキシ基としては、特にメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基又はブトキシ基が好まし
い。R1はC4〜C12−シクロアルキル基であってもよ
く、その例はシクロブチル基、シクロプロピル基、シク
ロヘキシル基、シクロオクチル基及びシクロドデシル基
である。
【0027】R1は場合により置換されたアリール基、
ヘテロアリール基又はアルアルキル基であってもよい。
置換基としては普通のものが用いられ、特にC1〜C6
アルキル基、ハロゲン原子好ましくは弗素原子、塩素原
子、臭素原子及びC1〜C6−アルコキシ基があげられ
る。アリール基、ヘテロアリール基又はアルアルキル基
の例としては、特にフェニル基、ナフチル基、ピリジル
基、チエニル基、フリル基、ベンジル基又はフェニルエ
チル基があげられる。
【0028】R1は場合により置換された飽和又は不飽
和の5員又は6員の環であってもよく、これはN、O又
はSにより中断されていてもよい。その例は特に基テト
ラヒドロピラニル、フラニル又はモルホリニルである。
【0029】一般式I′において、基R1′はC4〜C12
−アルキル基例えばブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基、デシル基又はドデシル基である。それ
はC4〜C12−シクロアルキル基であってもよく、R1
ついて説明した前記の意味を有する。C1〜C6−アルコ
キシ置換C1〜C12−アルキル基についても同様であ
る。
【0030】既知の4−ホルミルテトラヒドロピランの
合成法と比較して、本発明の方法は多数の利点を有す
る。例えば4−ホルミルテトラヒドロピランが、入手し
やすく安価な原料物質から高収率で、かつ次の反応のた
めに大きい意義を有する単量体の形で得られる。そのほ
か4−オキソテトラヒドロピランとの反応に用いられる
グリニヤール試薬又はウイッティヒ試薬を製造するため
の、取扱い困難で有毒なハロゲノメチルエーテルの使用
を省略できる。三級ブチルグリシドエステル(III
c)の反応における収率は、グリシドエステルからの4
−ホルミルテトラヒドロピランの製造の場合に従来得ら
れた収率より著しく高い。
【0031】本発明の方法に用いられるゼオライト触媒
によると、特に優れた収率、選択率及び触媒寿命が得ら
れる。このことは反応を好ましくは高温の気相中で行っ
ても、その際敏感な4−ホルミルテトラヒドロピランが
分解しやすい性質にもかかわらず、酸性ゼオライトによ
り分解されないことも考慮に入れると、なおさら意外で
ある。
【0032】本発明により用いられる触媒は、簡単に入
手しうること、高い活性及び再生が容易であること(最
初の活性が復活される)において優れている。そのほか
長い触媒寿命において、高い変化率、高い選択率及び触
媒の使用しやすいことが保証される。
【0033】本発明の方法によれば、冒頭に記載の従来
法による欠点が避けられる。従来法では、弱酸性のX−
ゼオライトだけが用いられ、あるいは転位反応用のゼオ
ライトは不適当とされていたので、本方法の成功は予想
外であった。したがって高い酸度ならびに厳格な構造パ
ラメーターを特性とするゼオライトを用いて、広範囲で
生成物の大きい多様性において、このような優れた結果
が得られることは全く予想されなかった。
【0034】本発明に用いられる触媒による転位におけ
る本発明方法の利点は次のとおりである。完全な変化
率、分離上の問題がないこと、長い触媒寿命、高い選択
率、芳香族核において置換された出発物質もきわめて良
好な収率が得られること、生成物を簡単に単離できるこ
と、それを普通は精製しないで使用できること、コーク
ス化物が生じていても触媒を容易に再生しうることなど
において優れている。したがって新規方法によれば、既
知方法よりも経済的にかつ工業的に簡単に実施すること
が可能になり、目的の4−ホルミルテトラヒドロピラン
が従来よりも高収率かつ高純度で得られる。
【0035】一般式IIの出発化合物は、常法により対
応する4−メチレン−テトラヒドロピランから、ジオー
ル(IIa)へ酸化することにより(Khim.Get
erotsikl.Soedin.1983、89
1)、オキシラン(IIb)へ酸化することにより(I
zv.Akad.Nauk.SSSR、Ser.Khi
m.1982、2114)、あるいは対応する4−オキ
ソテトラヒドロピランをクロル酢酸三級ブチルエステル
と反応させてグリシドエステル(IIc)にすることに
より得られる。この4−メチレン−テトラヒドロピラン
は、3−メチル−3−ブテン−1−オールを一般式 R1−CHO (III) (R1は前記の意味を有する)のアルデヒドと反応させ
(Arm.Khim.Zh.29、1033、1976
年、CA87巻5757h)、生成物を蒸留して精製す
ることにより得られる。その際得られる1対の立体異性
体は、分割しないでそのままアルデヒドIの立体異性体
混合物を得るための転位反応に用いられる。
【0036】前記化合物は一般式Iのアルデヒドの製造
のため有用な化合物として選ばれたもので、本発明の方
法が広く一般式Iのアルデヒドのため利用しうることを
制限するものではない。
【0037】本発明の転位のための触媒としては、好ま
しくは酸性ゼオライト触媒が用いられる。ゼオライトは
SiO4−及びAlO4の四面体(酸素原子により結合さ
れている)の強固な三次元網状組織を有する高配位構造
を有するアルミノシリケート結晶である。Si及びAl
原子と酸素原子の比率は1:2である(ウルマンス・エ
ンチクロペディ・デル・テヒニッシェン・ヘミー4版2
4巻575頁1983年参照)。アルミニウム含有四面
体の電子価は、カチオン例えばアルカリイオン又は水素
イオンを結晶に封入することにより補償される。カチオ
ン交換は可能である。四面体相互間の空間は、乾燥又は
焼成による脱水の前は水分子により占められている。
【0038】ゼオライトにはアルミニウムの代わりに、
他の3価又は2価の元素、例えばB、Ga、Fe、C
r、Be、As、Sb、Bi又はその混合物を、格子中
に組み込むことができ、あるいは珪素を4価の元素、例
えばGe、Ti、Zr又はHfで置き換えることもでき
る。
【0039】触媒としてはモルデナイト群又はフォージ
ャサイト群のゼオライト例えばL−ゼオライト、あるい
はエリオナイト型又はチャバサイト型の微孔ゼオライト
が用いられる。本発明方法には特にペンタシル型のゼオ
ライトが好ましい。これらゼオライトは化学的組成が種
々異なっている。それはアルミノ−、ボロ−、鉄−、ガ
リウム−、クロム−、ベリリウム−、砒素−、アンチモ
ン−及びビスマスシリケートゼオライト又はその混合
物、ならびにアルミノ−、ボロ−、ガリウム−及び鉄ゲ
ルマネートゼオライト又はその混合物である。
【0040】本発明の方法に特に好適なものは、ペンタ
シル型のアルミノ−、ボロ−及び鉄シリケートゼオライ
トである。アルミニウムシリケート・ゼオライトは、例
えばアルミニウム化合物特にAl(OH)3又はAl
2(SO43と、珪素成分特に高分散二酸化珪素から、
アミン特に1,6−ヘキサンジアミン又は1,3−プロ
パンジアミン又はトリエチレンテトラミンの水溶液中
で、アルカリ添加物又はアルカリ土類添加物を使用し又
は特に使用しないで、100〜220℃及び自生圧にお
いて製造される。これにはDEA−3006471及び
EPA−46504によるイソタクチックゼオライトも
属する。得られたアルミノシリケート・ゼオライトは、
使用物質量の選択によって10〜40000のSiO2
/Al23比を有する。この種のアルミノシリケート・
ゼオライトを、エーテル例えばジエチレングリコールジ
メチルエーテル、アルコール例えばメタノール又は1,
4−ブタンジオール、あるいは水を媒質として合成する
こともできる。
【0041】ボロシリケート・ゼオライトは、例えば硼
素化合物例えばH3BO3を珪素化合物好ましくは高分散
二酸化珪素と、アミン水溶液特に1,6−ヘキサンジア
ミン、1,3−プロパンジアミン又はトリエチレンテト
ラミンの溶液の中で、アルカリ添加物又はアルカリ土類
添加物を使用し又は特に使用しないで、90〜200℃
で自生圧下に反応させることにより合成される。これに
はDEA−3006471及びEPA−46504のイ
ソタクチックゼオライトも属する。このボロシリケート
・ゼオライトは、反応をアミン水溶液でなくエーテル例
えばジエチレングリコールジメチルエーテルの溶液、あ
るいはアルコール例えば1,6−ヘキサンジオールの溶
液の中で反応を行っても、同様に製造できる。
【0042】鉄シリケート・ゼオライトは、例えば鉄化
合物好ましくはFe2(SO43と珪素化合物好ましく
は高分散二酸化珪素から、アミン特に1,6−ヘキサン
ジアミンの水溶液中で、アルカリ添加物又はアルカリ土
類添加物を使用し又は使用しないで、100〜220℃
で自生圧下に反応させることにより得られる。
【0043】こうして製造されたアルミノ−、ボロ−又
は鉄シリケート・ゼオライトを、単離したのち100〜
160℃好ましくは110℃で乾燥し、450〜550
℃好ましくは500〜540℃で焼成し、結合剤と9
0:10ないし40:60重量%の割合で混合して、棒
状又は錠剤状に成形する。結合剤としては、種々の酸化
アルミニウム好ましくはベーマイト、25:75ないし
95:5好ましくは75:25のSiO2/Al23
を有する無定形アルミノシリケート、二酸化珪素好まし
くは高分散性SiO2、高分散性SiO2と高分散性Al
23の混合物ならびに粘土である。成形後、押出物又は
圧搾物を110℃で16時間乾燥し、500℃で16時
間焼成する。
【0044】分離したアルミノ−又はボロシリケート・
ゼオライトを乾燥後直ちに成形し、成形後に焼成する
と、特に好ましい触媒が得られる。製造されたアルミノ
−及びボロシリケート・ゼオライトは、結合剤なしの純
粋な形で、棒状体又は錠剤で使用することができ、その
場合は棒状化助剤又は解膠助剤として、例えばエチルセ
ルロース、ステアリン酸、ばれいしょ殿粉、蟻酸、しゅ
う酸、酢酸、硝酸、アンモニア、アミン、シリコエステ
ル、グラファイト又はその混合物を使用できる。
【0045】ゼオライトがその製造様式により触媒活性
の酸性H型でなく、例えばNa型で存在するときは、こ
れを例えばアンモニウムイオンを用いてイオン交換し、
続いて焼成するか、あるいは酸で処理することにより、
完全に又は部分的に希望のH型に移行させることができ
る。
【0046】ゼオライト触媒を本発明に使用する場合に
コークスの析出により不活性化が起こったならば、これ
を空気又は空気/窒素混合物と共に400〜550℃好
ましくは500〜540℃で燃焼して付着コークスを除
去することにより、再生することができる。これによっ
てゼオライトは最初の活性を回復する。一部コークス化
(プレコーク)によって、触媒の活性を希望の反応生成
物の最適選択率に適合させることもできる。
【0047】できるだけ大きい選択率、高い変化率なら
びに長い寿命を得るためには、ゼオライトを変性するこ
とが有利な場合がある。触媒の適当な変性法としては、
例えば未成形の又は成形したゼオライトに、イオン交換
により又は含浸により金属塩を付与する。
【0048】この付与は好ましくは次のように行われ
る。例えば成形したペンタシルゼオライトを直立管中に
装入し、20〜100℃で例えば金属のハロゲン化物又
は硝酸塩の水溶液又はアンモニア性溶液を導通する。こ
のイオン交換は、例えばゼオライトの水素型、アンモニ
ウム型又はアルカリ型について行われる。ゼオライトへ
の金属付与は、ゼオライト材料を例えば金属のハロゲン
化物、硝酸塩又は酸化物の水溶液、アルコール溶液又は
アンモニア性溶液で含浸することによっても可能であ
る。イオン交換の場合も含浸の場合も、続いて少なくと
も1回乾燥を行い、場合により焼成も行う。
【0049】他の実施態様によれば、例えばCs2CO3
を水に溶解し、この溶液を用いて成形された又は未成形
のゼオライトを、ある時間例えば約30分間浸漬する。
上澄液から回転蒸発器により水を除去する。次いで浸漬
したゼオライトを約150℃で乾燥し、約550℃で焼
成する。この浸漬は、希望の金属含量になるまで、数回
続けて行われる。
【0050】例えばアンモニア性Pd(NO32溶液を
製造し、その中で純粋な粉末状ゼオライトを40〜10
0℃で約24時間撹拌混合して懸濁させることもでき
る。濾過し、約150℃で乾燥し、約500℃で焼成し
たのち、得られたゼオライト材料を結合剤を用い又は用
いないで棒状体、錠剤又は粒状物に加工することができ
る。
【0051】H型で存在するゼオライトのイオン交換
は、ゼオライトを棒状又は錠剤状で塔に装入し、これに
例えばアンモニア性Pd(NO32溶液を、30〜80
℃の少し高められた温度で15〜20時間循環導通す
る。次いで水洗し、約150℃で乾燥し、約550℃で
焼成する。
【0052】多くの金属付与ゼオライトにおいて、水素
で後処理することが有利である。
【0053】他の変性法としては、成形した又は成形し
ないゼオライト材料を、酸例えば塩酸、弗化水素酸、燐
酸及び/又は水蒸気で処理することもできる。
【0054】用いられる珪素分の多いゼオライト(Si
2/Al23のモル比10以上)には、既知のZSM
型、フェリーライト型、Nu−1、シリカライト(Si
licalit:登録商標)、分子ふるい、いわゆるシ
リカ多形も属する。
【0055】対応する一般式IIのエポキシドから一般
式Iのアルデヒドを製造するための他の触媒について次
に説明する。
【0056】本発明の方法のための燐酸アルミニウム触
媒としては、特に水熱条件下で合成された燐酸アルミニ
ウムが用いられる。水熱条件下で製造された燐酸アルミ
ニウムは、例えばAPO−5、APO−9、APO−1
1、APO−12、APO−14、APO−21、AP
O−25及びAPO−33である。これら化合物の合成
法は、欧州特許出願公開132708号、米国特許43
10440号及び4473663号各明細書に記載され
ている。
【0057】例えばAlPO4−5(APO−5)は、
オルト燐酸をプソイドベーマイト(商品名キャタパS
B)と水中でよく混合し、この混合物にテトラプロピル
アンモニウムヒドロキシドを添加し、約150℃でオー
トクレーブ中で自生圧下に20〜60時間反応させる。
濾過したAlPO4−5を100〜160℃で乾燥した
のち、450〜550℃で焼成する。
【0058】AlPO4−9(APO−9)は、同様に
オルト燐酸及びプソイドベーマイトから、ただしDAB
CO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン)の水溶液中で、約200℃で自生圧下に200〜4
00時間反応させることにより合成される。
【0059】AlPO4−21(APO−21)の合成
は、オルト燐酸及びプソイドベーマイトから、ピロリド
ン水溶液中で150〜200℃で自生圧下に50〜20
0時間反応させることにより行われる。
【0060】本発明の方法に用いられる燐酸珪素アルミ
ニウムは、例えばSAPO−5、SAPO−11、SA
PO−31及びSAPO−34である。これらの合成法
は例えば欧州特許出願公開103117号、米国特許4
440871号各明細書に記載されている。これによる
と有機アミン水溶液中で珪素成分、アルミニウム成分及
び燐成分を、100〜250℃で自生圧下に2時間反応
させ、水性反応混合物から結晶化させることにより、S
APOが製造される。
【0061】例えばSAPO−5は、SiO2を懸濁し
たテトラプロピルアンモニウムヒドロキシド水溶液を、
プソイドベーマイト及びオルト燐酸からの水性懸濁液と
混合し、撹拌式オートクレーブ中で150〜200℃で
自生圧下に20〜200時間反応させることにより得ら
れる。濾過した粉末を110〜160℃で乾燥し、そし
て450〜550℃で焼成する。
【0062】燐酸珪素アルミニウムとしては、例えばZ
YT−5、ZYT−6、ZYT−7、ZYT−9、ZY
T−11及びZYT−12が適する。
【0063】本発明方法のための燐酸硼素は、例えば濃
厚な硼酸及び燐酸を混練したのち乾燥し、そして不活性
ガス、空気又は水蒸気の雰囲気中で250〜650℃好
ましくは300〜500℃で焼成することにより製造で
きる。
【0064】本発明方法のための燐酸塩としては、Ce
PO4、FePO4、SrHPO4及びZr3(PO44
使用できる。
【0065】本発明方法のための他の触媒としては次の
ものが用いられる。SiO2、Al23又は軽石を担体
とする燐酸又は硼酸(例えば浸漬又は噴霧したもの)。
燐酸含有触媒は、例えばSiO2にH3PO3、NaH2
4又はNa2HPO4の溶液を浸漬し、乾燥又は焼成す
ることにより得られる。燐酸をシリカゲルと一緒に噴霧
塔で噴霧し、得られた粉末を乾燥し、必要に応じ焼成す
る方法も用いられる。燐酸を含浸ミル中で担体材料上に
散布して付着させることもできる。二酸化珪素を触媒と
することもできる。
【0066】これらの触媒は一般に2〜4mmの棒状
体、直径3〜5mmの錠剤又は粒径0.1〜0.5mm
の粉末ないし粒子、あるいは流動床触媒として用いられ
る。
【0067】本発明によるエポキシドの転位のため普通
に選ばれる反応条件は、好ましくは気相中で150〜5
00℃特に200〜400℃の温度と、0.1〜20h
-1特に0.5〜5h-1の負荷WHSV(gエポキシド/
g触媒及び時間)である。一般に変化率は温度上昇と共
に明らかに上昇するが、選択率は特定の温度範囲でわず
か減少する。
【0068】反応を液相中(懸濁法、雨下法又は塔底
法)で行うこともできる。
【0069】本方法は普通は常圧で、出発物質の揮発性
によって減圧又は加圧で行われ、操作は非連続的又は好
ましくは連続的に行われる。
【0070】難揮発性又は固形の物質は、溶解された形
で、例えばテトラヒドロフラン、トルオール又は石油エ
ーテル中の溶液として用いられる。一般に前記のような
溶剤又は不活性ガス例えば窒素、アルゴン等による希釈
も可能である。
【0071】反応後、生成したテトラヒドロピランを常
法例えば蒸留により反応混合物から分離する。未反応物
は必要に応じ回収して本方法に再使用する。収率がきわ
めて高いので、反応生成物をそのまま加工することがで
きる。本発明の方法によれば有利に単量体化合物が得ら
れる。
【0072】本発明による一般式Iのピランは、植物保
護剤、医薬又は染料を合成するため価値の高い中間体で
ある。特に西独特許出願公開3121355号明細書に
記載されるようなシクロヘキサンジオンを基礎とする除
草剤が、用途としてあげられる。
【0073】そのほか本発明の方法により得られる化合
物は、専門家に既知の方法により、例えば酸素による酸
化、例えば接触水素化による還元又はアミノ水素化によ
り、アミン、アルコール又は酸に誘導することができ、
それらは価値ある中間体である。
【0074】
【実施例】
実施例1〜34 下記表に示される反応を、管状反応器(0.6cmのコ
イル、長さ60cm)中の等熱条件下で、気相で少なく
とも6時間行う。反応生成物の分離及び同定は常法によ
り行われる。生成物及び出発物質の定量はガスクロマト
グラフィ及びCO数により行われる。次の触媒が用いら
れる。
【0075】触媒A ペンタシル型のアルミノシリケート・ゼオライトを、撹
拌式オートクレーブ中で1,6−ヘキサンジアミン水溶
液(50:50重量%混合物)10kg中の高分散性S
iO2 650g及びAl2(SO43・18H2O 2
03gから、水熱条件下で150℃で自生圧下に製造し
た。濾過及び洗浄ののち、結晶性生成物を110℃で2
4時間乾燥し、500℃で24時間焼成した。このアル
ミノシリケート・ゼオライトは、SiO2 92.8重
量%及びAl23 4.2重量%を含有する。
【0076】触媒Aは、ペンタシル型の純粋なアルミノ
シリケート・ゼオライトを成形補助剤と共に2mmの棒
状体に成形し、110℃で16時間乾燥したのち、50
0℃で24時間焼成することによっても得られる。
【0077】触媒B ペンタシル型のボロシリケート・ゼオライトを、高分散
性SiO2 640g、H3BO3 122g及び1,6
−ヘキサンジアミン水溶液(50:50重量%混合物)
8kgから、撹拌式オートクレーブ中で170℃で自生
圧下に水熱合成により製造した。結晶性生成物を濾過し
て洗浄したのち、110℃で24時間乾燥し、500℃
で24時間焼成した。このボロシリケート・ゼオライト
は、SiO2 94.2重量%及びB23 2.3重量
%の組成を有する。
【0078】この材料を成形補助剤と共に成形して2m
mの棒状体となし、これを110℃で16時間乾燥した
のち、500℃で24時間焼成した。
【0079】触媒C 触媒BをCu(NO32水溶液で含浸して、触媒Cを製
造した。再度乾燥して540℃で2時間焼成したのち、
Cu含量は3.4重量%である。
【0080】触媒D 98%燐酸200g及びベーマイト136gを水400
gに溶解又は懸濁し、これにジアザビシクロ[2.2.
2]オクタン(DABCO)112g及び水320gか
らの水溶液を添加し、混合物を撹拌式オートクレーブ中
で、200℃で336時間自生圧下に反応させることに
より、AlPO4−9(APO−9)を合成した。濾過
して得られる結晶性物質を120℃で乾燥したのち、5
00℃で16時間焼成した。こうして合成されたAlP
4−9は、P25 49.0重量%及びAl23
7.1重量%を含有する。この物質を棒状化助剤と共に
3mmの棒状体に成形し、120℃で乾燥し、そして5
00℃で6時間焼成した。
【0081】触媒E 98%燐酸200g、ベーマイト136g、シリカゾル
(30%)60g、トリプロピルアミン287g及び水
587gから、燐酸珪素アルミニウム−5(SAPO−
5)を製造した。この混合物を150℃で自生圧下に1
68時間反応させた。濾過して得られる結晶性物質を1
20℃で乾燥したのち、500℃で焼成した。SAPO
−5はP25 49.8重量%、Al23 33.0重
量%及びSiO2 6.2重量%を含有する。SAPO
−5を棒状化助剤と共に3mmの棒状体に成形し、12
0℃で乾燥したのち、500℃で焼成した。
【0082】触媒F 市販で得られるSiO2(BASF社製D11−1
1)。
【0083】実験結果及び反応条件を下記表に示す。
【0084】 第 1 表 実施例 番 号 1 2 3 4 5 6 7 使用物質 III' III' III' IV' IV' V' V' (下記式) 触 媒 A B F B F A B 温 度 300℃ 300℃ 300℃ 300℃ 300℃ 300℃ 300℃ WHSV 2h-1 2h-1 2h-1 3h-1 3h-1 2h-1 2h-1 変化率% 100 100 100 100 100 100 100 選択率% 97.6 96.6 96.5 96.0 93.0 91.8 91.6 収率% 97.6 96.6 96.5 96.0 93.0 91.8 91.6 4-ホルミルテトラヒト゛ロヒ゜ラン
【0085】
【化6】
【0086】 第 2 表 実施例 R1 IIb 触媒 Iの収率 沸 点 番 号 % ℃/mbar (R4=H;R3+R2=-O-) 8 エチル B 59 80〜82/22 9 イソプロピル B 42 10 〃 F 66 79〜84/14 11 イソブチル A 72[(50+22)1] 44〜46/0.1 12 イソプロピル B 83[(70+13)1] 79〜84/14 13 イソブチル F 76[(56+20)1] 44〜46/0.1 14 n−オクチル A 68[(46+21)1] 15 〃 C 77[(50+27)1] − 16 シクロドデシル B 67(36+31)1 130〜140/0.01 17 メトキシメチル B 57 18 〃 F 57 64〜68/1.0 19 4−テトラヒドロピラニル A 56 20 〃 B 51 172〜180/0.5 21 〃 F 32 22 フェニル A 23 〃 B 76(48+28)1 102/0.1 24 4−メトキシフェニル A 70 25 〃 B 26 2−クロルフェニル A 27 〃 B 69 28 3−トリフルオルメチル B 73(50+23)1 95〜102/0.07 フェニル 29 2−フラニル B 49 30 〃 F 41 31 3−テトラヒドロピラニル B 55 32 ベンジル B 62 33 4−フルオルフェニル B 65 34 〃 A 1) Iのシス/トランス異性体 比較例1 水500ml中の2−ナトリウムカルボキシル−スピロ
−1,6−ジオキサ[2.5]オクタン81gの溶液
に、20%塩酸82.1gを80〜85℃で4時間かけ
て滴加し、85℃で30分間撹拌した。次いで3時間水
蒸気蒸留を行い、得られた留出物(約2l)を塩化ナト
リウムで飽和し、塩化メチレンで7回抽出した。有機相
をNa2SO4上で乾燥したのち、溶剤を留去した。残留
物を蒸留すると、4−ホルミルテトラヒドロピランが1
8.1g(36%)得られた。
【0087】比較例2 スピロ−1,6−ジオキサ[2.5]オクタン20g及
び塩化亜鉛0.3gの混合物を250℃に加熱した。1
時間の間に留出する液体15.2gをガスクロマトグラ
フィにより測定すると、これはスピロ−1,6−ジオキ
サ[2.5]オクタン6.7g(33%)及び4−ホル
ミルテトラヒドロピラン8.5g(42%)から成る。
これを蒸留すると4−ホルミルテトラヒドロピラン5.
1gが得られたが、室温で放置すると、最初は透明な液
体が結晶化して無色の固体になった。
【0088】出発物質V′は次のようにして製造され
た。クロル蟻酸三級ブチルエステル179.5g、4−
オキソテトラヒドロピラン120g及び三級ブタノール
1200mlの混合物に、10〜15℃でカリウム三級
ブチラート147.8gを少量ずつ添加し、室温で24
時間撹拌した。次いで溶剤を留去し、残留物に水500
mlを添加し、メチル三級ブチルエーテルで抽出し、有
機相をNa2SO4上で乾燥したのち蒸発濃縮した。残留
物を真空で蒸留すると、沸点74℃/0.2mbarの
2−三級ブトキシカルボニル−スピロ−1,6−ジオキ
サ[2.5]オクタンが210g(収率は理論値の81
%)得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 407/04 307:36 309:06) (72)発明者 ノルベルト ゲーツ ドイツ連邦共和国6520ヴオルムス1 シエ ツフアーシユトラーセ25 (72)発明者 レオポルド フプフアー ドイツ連邦共和国6701フリーデルスハイム ワルタースヘーエ3 (72)発明者 ヨーヘン ヴイルト ドイツ連邦共和国6705ダイデスハイム ア ン デルマルラツハ7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 (R1′はC4〜C12−アルキル基、C4〜C12−シクロ
    アルキル基、C1〜C6−アルコキシ置換C1〜C12−ア
    ルキル基、場合によりC1〜C6−アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子もしくはトリフルオルメチル基により置換された
    アリール基又はヘテロアリール基、アルキル部中に1〜
    6個の炭素原子を有するアルアルキル基、又は少なくと
    も1個のN、O又はS原子を含有する5員又は6員の飽
    和もしくは不飽和環の残基を意味する)で表わされる4
    −ホルミルテトラヒドロピラン。
  2. 【請求項2】 R1′がC4〜C12−アルキル基、C4
    12−シクロアルキル基、C1〜C6−アルコキシ置換C
    1〜C12−アルキル基、場合によりハロゲン原子、C1
    6−アルコキシ基もしくはトリフルオルメチル基によ
    り置換されたフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ベ
    ンジル基、チエニル基又はフラニル基である特許請求の
    範囲第1項に記載の化合物。
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