JPH08277242A - プロペノン誘導体 - Google Patents

プロペノン誘導体

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JPH08277242A
JPH08277242A JP31666795A JP31666795A JPH08277242A JP H08277242 A JPH08277242 A JP H08277242A JP 31666795 A JP31666795 A JP 31666795A JP 31666795 A JP31666795 A JP 31666795A JP H08277242 A JPH08277242 A JP H08277242A
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JP
Japan
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compound
solvent
reaction
mhz
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Withdrawn
Application number
JP31666795A
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English (en)
Inventor
Shunichi Ikeda
俊一 池田
Uichiro Kimura
宇一郎 木村
Tadashi Ashizawa
忠 芦沢
Katsunari Gomi
克成 五味
Hiromitsu Saito
博満 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた抗腫瘍活性を有する新規プロペノン誘
導体を提供すること。 【解決手段】 一般式(I) (式中、R1 は水素または低級アルキルを表し、Xは置
換もしくは非置換の二環性芳香環基等を表す。ただし、
Xが置換もしくは非置換のインドール−3−イル基であ
る場合を除く)で表されるプロペノン誘導体またはその
薬理上許容される塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗腫瘍活性を有す
るプロペノン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】抗腫瘍活性を有する化合物の代表例とし
ては、マイトマイシンC、アドリアマイシン、ビンクリ
スチン等があり、いずれも有用な制癌剤として臨床で用
いられている。しかしながら、各々骨髄毒性、心毒性、
神経障害等の副作用をあわせもつことから、これら副作
用の軽減された、新規制癌剤が望まれている。
【0003】カルコン誘導体がチューブリンの重合阻害
活性を有することおよび制癌活性を有することが知られ
ている[ジャーナル オブ ザ メディシナル ケミス
トリー(J. Med. Chem.) 、33巻、1948頁、199
0年および米国特許4904697]。また、3−(5
−メトキシ−2−メチル−1−フェニルインドール−3
−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−2−プロペン−1−オンが知られている(フランス特
許2230349)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗腫
瘍活性を有する新規プロペノン誘導体を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1 は水素または低級アルキルを
表し、Xは置換もしくは非置換の二環性芳香環基、
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R2 、R3 およびR4 は同一また
は異なって水素、低級アルキル、低級アルコキシ、低級
アルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、
ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アル
キルアミノ、低級アルカノイルアミノ、アロイルアミ
ノ、アラルキル、アラルキルオキシ、ニトロ、トリフル
オロメチル、ハロゲンまたはパラトルエンスルホニルを
表し、Y1 およびY2 は共に水素を表すかもしくはY1
とY2 が一緒になってOを表し、aはNHまたはOを表
す)または
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R2 、R3 、R4 、Y1 、Y2
よびaは前記と同義である)を表す。ただし、Xが置換
もしくは非置換のインドール−3−イル基である場合を
除く]で表されるプロペノン誘導体またはその薬理上許
容される塩に関する。以下、一般式(I)で表される化
合物を化合物(I)という。また、化合物(Ia)、化
合物(I−1)等は化合物(I)に包含されることを意
味する。
【0012】
【発明の実施の形態】一般式(I)の各基の定義におい
て、低級アルキルおよび低級アルコキシ、低級アルコキ
シカルボニル、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルア
ミノの低級アルキル部分としては、直鎖または分枝状の
炭素数1〜6の、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、2−ブチル、イソブチル、ter
t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチ
ル、イソアミル、ヘキシル等があげられ、低級アルカノ
イルおよび低級アルカノイルアミノの低級アルカノイル
部分としては、直鎖または分枝状の炭素数1〜7の、例
えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘ
キサノイル、ヘプタノイル等があげられる。アロイルお
よびアロイルアミノのアリール部分は、例えばフェニ
ル、ナフチル等を表す。アラルキルおよびアラルキルオ
キシのアラルキル部分としては、炭素数7〜15の、例
えばベンジル、フェネチル、ベンズヒドリル、ナフチル
メチル等があげられる。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素の各原子を意味する。二環性芳香環基として
は、ナフタレン、インドール、インダゾール、ベンゾイ
ミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾフラン、ベン
ゾチオフェン、キノリン、イソキノリン等が任意の位置
で結合したものがあげられる。ただし、3位で結合した
インドールを除く。
【0013】置換二環性芳香環の置換基としては、同一
または異なって置換数1〜3の低級アルキル、低級アル
コキシ、低級アルカノイル、アロイル、低級アルコキシ
カルボニル、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミ
ノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、
アロイルアミノ、アラルキル、アラルキルオキシ、ニト
ロ、トリフルオロメチル、ハロゲン、パラトルエンスル
ホニル等があげられる。置換基の定義において、低級ア
ルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイル、アロイ
ル、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルアミノ、
ジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、アロ
イルアミノ、アラルキル、アラルキルオキシおよびハロ
ゲンは、前記と同義である。
【0014】化合物(I)の薬理上許容される塩として
は、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢
酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩等の
有機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金
属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩等があ
げられる。
【0015】次に、本発明について詳細に説明する。な
お、以下に示した製造法において、定義した基が実施方
法の条件下変化するか、または方法を実施するのに不適
切な場合、有機合成化学で常用される方法、例えば官能
基の保護、脱保護等の手段、酸化、還元、加水分解等の
方法に付すことにより容易に実施することができる。
【0016】化合物(I)は、次の反応工程に従い製造
することができる。
【0017】
【化7】
【0018】(式中、R1 およびXは前記と同義であ
る) 工程1 化合物(I)は、化合物(II)と化合物(III)と
を、塩基の存在下、不活性な溶媒中で反応させることに
より得ることができる。塩基としては、0.01〜10
当量の炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、フッ化セシウム
等の無機塩基、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム
等の四級フッ化アンモニウム塩、ピペリジン、ピロリジ
ン、モルホリン等の二級アミン、tert−ブトキシカ
リウム等の金属アルコキシド、リチウム ジイソプロピ
ルアミド等の金属アミド、水素化ナトリウム等の金属水
素化物等が使用される。溶媒としては、非プロトン性溶
媒(例えば酢酸エチル、テトラヒドロフラン等)、芳香
族炭化水素(例えばトルエン等)、ハロゲン化炭化水素
(例えばクロロホルム等)、アルコール(例えばメタノ
ール、エタノール等)等が単独もしくは混合して使用さ
れる。反応は、−78℃〜反応に用いた溶媒の沸点で、
0.1時間〜7日間行われる。
【0019】原料化合物(II)は、市販品であるか、
もしくは次の反応工程に従い製造することができる。
【0020】
【化8】
【0021】(式中、R1 は前記と同義であり、Mはア
ルカリ金属、ハロゲン化アルカリ土類金属またはセリウ
ムジクロリドを表す) Mの定義におけるアルカリ金属は、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、セシウム等を表し、ハロゲン化アルカリ
土類金属は、マグネシウムクロリド、マグネシウムブロ
ミド、マグネシウムヨーダイド等を表す。
【0022】工程2 化合物(VI)は、3,4,5−トリメトキシベンズア
ルデヒド(IV)と1〜2当量の化合物(V)とを、不
活性な溶媒中で反応させることにより得ることができ
る。溶媒としては、非プロトン性溶媒(例えばジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等)、芳香
族炭化水素(例えばトルエン等)等が単独もしくは混合
して使用される。反応は、−100〜30℃で行い、
0.1〜5時間で終了する。
【0023】工程3 化合物(II)は、化合物(VI)を、酸化剤の存在
下、不活性な溶媒中で処理することにより得ることがで
きる。酸化剤としては、1〜50当量の三酸化クロム、
そのピリジン錯体または塩酸錯体、重クロム酸カリウ
ム、二酸化マンガン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシ
アノベンゾキノン等が使用される。溶媒としては、非プ
ロトン性溶媒(例えばアセトン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、酢酸エチル等)、ハロゲン化炭化水素(例え
ばジクロロメタン、クロロホルム等)、酢酸、硫酸、水
等が単独もしくは混合して使用される。反応は、−10
℃〜反応に用いた溶媒の沸点で行い、0.1〜48時間
で終了する。
【0024】また、化合物(I)は、次の反応工程に従
い製造することもできる。
【0025】
【化9】
【0026】(式中、R5 は低級アルキルを表し、Yは
ハロゲンを表し、R1 およびXは前記と同義である) R5 の定義における低級アルキルおよびYの定義におけ
るハロゲンはそれぞれ前記低級アルキルおよび前記ハロ
ゲンと同義である。
【0027】工程4 化合物(VII)は、化合物(II)を、ハロゲン化試
薬の存在下、不活性な溶媒中で処理することにより得る
ことができる。ハロゲン化試薬としては、1〜5当量の
ピロリドンヒドロトリブロミド、テトラ−n−ブチルア
ンモニウムトリブロミド、臭素等が使用される。溶媒と
しては、非プロトン性溶媒(例えば酢酸エチル、テトラ
ヒドロフラン等)、酢酸、水等が単独もしくは混合して
使用される。反応は、0℃〜反応に用いた溶媒の沸点で
行い、0.5〜12時間で終了する。
【0028】工程5 化合物(IX)は、化合物(VII)と化合物(VII
I)とを、不活性な溶媒中もしくは無溶媒で反応させる
ことにより得ることができる。溶媒としては、非プロト
ン性溶媒(例えば酢酸エチル、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド等)、芳香族炭化水素
(例えばトルエン等)、ハロゲン化炭化水素(例えばク
ロロホルム等)等が単独もしくは混合して使用される。
反応は、50〜250℃で、0.1時間〜7日間行われ
る。
【0029】工程6 化合物(I)は、化合物(IX)と化合物(III)と
を、工程1と同様にして反応させることにより得ること
ができる。原料化合物(III)は、市販品であるか、
例えばオーストラリアン ジャーナル オブ ケミスト
リー(Aust. J. Chem.)、44巻、907頁、1991
年、シンレット(SYNLETT) 、79頁、1992年等の文
献記載の方法に準じるか、もしくは次の反応工程に従い
製造することができる。
【0030】化合物(III)の中でXがインダゾール
−3−イル基である化合物(IIIa)は、次の反応工
程に従い製造することができる。
【0031】
【化10】
【0032】工程7 化合物(IIIa)は、オーストラリアン ジャーナル
オブ ケミストリー(Australian J. Chem.) 、20
巻、313頁、1967年記載の3−ブロモインダゾー
ル(X)を、不活性な溶媒中、塩基1で処理した後、ホ
ルミル化試薬と反応させ、必要に応じてさらに塩基2ま
たは酸で処理することにより得ることができる。塩基1
としては、アルキルリチウム(例えばn−ブチルリチウ
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウ
ム等)、リチウムアミド(例えばリチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウムジエチルアミド、リチウムヘキサメ
チルジシラジド等)等が使用され、ホルミル化試薬とし
ては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホル
ムアニリド等が使用される。溶媒としては、非プロトン
性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル
等)、芳香族炭化水素(例えばトルエン等)等が単独も
しくは混合して使用される。塩基2としては、水酸化ナ
トリウム水溶液等が、また、酸としては、塩酸、硫酸、
クエン酸等が使用される。反応は、−100〜0℃で、
0.01〜6時間行われる。
【0033】化合物(III)の中でXが1−パラトル
エンスルホニルインドール−6−イル基である化合物
(IIIb)および化合物(III)の中でXがインド
ール−6−イル基である化合物(IIIc)は、次の反
応工程に従い製造することができる。
【0034】
【化11】
【0035】工程8 化合物(IIIb)は、米国特許4894386記載の
6−ヒドロキシメチル−1−パラトルエンスルホニルイ
ンドール(XI)を、工程3と同様にして三酸化クロ
ム、そのピリジン錯体または塩酸錯体、重クロム酸カリ
ウム、二酸化マンガン、2,3−ジクロロ−5,6−ジ
シアノベンゾキノン等の酸化剤で処理することにより得
ることができる。
【0036】工程9 化合物(IIIc)は、化合物(IIIb)を、塩基の
存在下、不活性な溶媒中で反応させることにより得るこ
とができる。塩基としては、金属水酸化物(例えば水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、
炭酸塩(例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)等が
使用される。溶媒としては、非プロトン性溶媒(例えば
テトラヒドロフラン等)、プロトン性溶媒(例えばメタ
ノール、エタノール等)、水等が単独もしくは混合して
使用される。反応は、0〜150℃で行い、2〜150
時間で終了する。
【0037】なお、工程9の反応を行う前に化合物(I
II)として化合物(IIIb)を用いて工程1の反応
を行い、次いで工程9の反応を行うことにより、化合物
(I)の中でXがインドール−6−イル基である化合物
(Ic)を製造することもできる。化合物(III)の
中でXがベンゾチオフェン−3−イル基である化合物
(IIId)は、次の反応工程に従い製造することがで
きる。
【0038】
【化12】
【0039】工程10 化合物(XIII)は、ケミカルアブストラクツ、61
巻、14658、1964年記載の3−ブロモベンゾチ
オフェン(XII)を、金属の存在下、不活性な溶媒中
で処理し、次いで二酸化炭素で処理することにより得る
ことができる。金属としては、リチウム、マグネシウ
ム、アルミニウム等が、化合物(XII)に対して1〜
50当量使用される。なお、金属の活性化のために0.
001〜0.3当量のヨウ素、1,2−ジヨードエタン
等を添加することもできる。溶媒としては、非プロトン
性溶媒(例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
等)、芳香族炭化水素(例えばトルエン等)等が単独も
しくは混合して使用される。反応は、0〜120℃で行
い、1〜50時間で終了する。
【0040】工程11 化合物(XIV)は、化合物(XIII)を、還元剤の
存在下、不活性な溶媒中で処理することにより得ること
ができる。還元剤としては、1〜50当量のボラン、リ
チウムアルミニウムヒドリド、アラン、水素化ホウ素ナ
トリウム等が使用される。溶媒としては、非プロトン性
溶媒(例えば酢酸エチル、テトラヒドロフラン等)、芳
香族炭化水素(例えばトルエン、クロロベンゼン等)、
プロトン性溶媒(例えばメタノール、エタノール、酢酸
等)等が単独もしくは混合して使用される。反応は、0
〜150℃で行い、2〜250時間で終了する。
【0041】工程12 化合物(IIId)は、化合物(XIV)を、工程3と
同様にして酸化剤で処理することにより得ることができ
る。なお、化合物(III)の中でXがベンゾチオフェ
ン−3−イル基以外の基である化合物も、化合物(XI
II)の代わりに対応するカルボン酸を用い、上記工程
11および工程12と同様にして処理することにより製
造することができる。
【0042】化合物(III)の中でXが1−メチル−
6−ニトロインダゾール−3−イル基である化合物(I
IIe)および化合物(III)の中でXが1−メチル
−6−低級アルカノイルインダゾール−3−イル基であ
る化合物(IIIf)は、次の反応工程に従い製造する
ことができる。
【0043】
【化13】
【0044】(式中、R6 は低級アルキルを表し、Zは
ハロゲンを表す) R6 の定義における低級アルキルおよびZの定義におけ
るハロゲンはそれぞれ前記低級アルキルおよび前記ハロ
ゲンと同義である。
【0045】工程13 化合物(XVI)は、特開平2−76878号記載の3
−メチル−6−ニトロインダゾール(XV)とメチル化
剤とを、塩基の存在下、不活性な溶媒中で反応させるこ
とにより得ることができる。メチル化剤としては、1〜
10当量のヨウ化メチル、メチルメタンスルホネート、
ジメチル硫酸等が使用され、塩基としては、1〜10当
量の炭酸カリウム、水素化ナトリウム等が使用される。
溶媒としては、非プロトン性溶媒(例えばベンゼン、ア
セトン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルム
アミド等)が単独もしくは混合して使用される。反応
は、0〜120℃で行い、0.1〜100時間で終了す
る。
【0046】工程14 化合物(XVII)は、化合物(XVI)を、ラジカル
開始剤およびハロゲン化剤の存在下、不活性な溶媒中で
処理することにより得ることができる。ラジカル開始剤
としては、0.001〜10当量の過酸化ベンゾイル、
トリエチルボラン、アゾビスイソブチロニトリル等が使
用され、ハロゲン化剤としては、1〜10当量のN−ク
ロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド等が使
用される。溶媒としては、ベンゼン、四塩化炭素等が使
用される。反応は、10〜120℃で行い、1〜100
時間で終了する。
【0047】工程15 化合物(XVIII)は、化合物(XVII)を、塩基
の存在下、不活性な溶媒中で反応させることにより得る
ことができる。塩基としては、金属水酸化物(例えば水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等)、カルボン酸の金属塩(例えば酢酸ナトリウム、蟻
酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等)等が単独もしく
は混合して、また、場合によっては多段階に分けて使用
される。溶媒としては、非プロトン性溶媒(例えばN,
N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等)、
プロトン性溶媒(例えばメタノール、エタノール等)、
水等が単独もしくは混合して使用される。反応は、0〜
150℃で行い、2〜50時間で終了する。
【0048】工程16 化合物(IIIe)は、化合物(XVIII)を、工程
3と同様にして酸化剤で処理することにより得ることが
できる。
【0049】工程17 化合物(XIX)は、化合物(IIIe)とメタノール
またはメタノール付加物とを、酸の存在下、無溶媒もし
くは有機溶媒中で反応させることにより得ることができ
る。メタノール付加物としては、1〜50当量の2,2
−ジメトキシプロパン、オルト蟻酸メチル、オルト酢酸
メチル等が使用される。酸としては、0.01〜10当
量のプロトン酸(例えば塩酸、硫酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸
等)、ルイス酸(例えば三フッ化ホウ素、四塩化チタ
ン、四塩化スズ等)等が単独もしくは混合して使用され
る。有機溶媒としては、非プロトン性溶媒(例えばジク
ロロメタン、トルエン、ベンゼン、クロロホルム、テト
ラヒドロフラン等)、メタノール等が単独もしくは混合
して使用される。反応は、−78〜100℃で行い、1
〜50時間で終了する。
【0050】工程18 化合物(XX)は、化合物(XIX)を、還元剤の存在
下、不活性な溶媒中で処理した後、塩基の存在下、アシ
ル化剤と反応させることにより得ることができる。還元
剤としては、硫黄化合物(例えば水硫化ナトリウム、亜
硫酸水素ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム等)、水
素と触媒との組合せ等が使用される。触媒としては、化
合物(XIX)に対して0.1〜100重量パーセント
のパラジウム、白金等が単独もしくは活性炭、硫酸バリ
ウム等に担持されて使用される。溶媒としては、非プロ
トン性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド等)、プロトン性溶媒(例えばメタノ
ール、エタノール等)、芳香族炭化水素(例えばトルエ
ン等)、酢酸、水等が単独もしくは混合して使用され
る。塩基としては、1〜100当量の三級アミン(例え
ばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン等)、無機塩基(例えば炭酸水素ナトリウム、炭
酸カリウム等)、金属水素化物(例えば水素化ナトリウ
ム等)等が使用される。アシル化剤としては、1〜10
当量の無水酢酸、アセチルクロリド、アセチルブロミ
ド、塩化ベンゾイル等が使用される。反応は、0℃〜反
応に用いた溶媒の沸点で、0.1時間〜7日間行われ
る。
【0051】工程19 化合物(IIIf)は、化合物(XX)を、酸の存在
下、溶媒中で処理することにより得ることができる。酸
としては、0.01〜10当量の塩酸、硫酸、パラトル
エンスルホン酸等が使用される。溶媒としては、ケトン
類(例えばアセトン、メチルエチルケトン等)、非プロ
トン性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド等)、プロトン性溶媒(例えばメタノ
ール、エタノール等)、水等が単独もしくは混合して使
用される。反応は、0℃〜反応に用いた溶媒の沸点で、
0.1時間〜50時間行われる。
【0052】上記製造法における中間体および目的化合
物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾過、
抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフ
ィー等に付して単離精製することができる。また、中間
体においては、特に単離することなく次の反応に供する
ことも可能である。化合物(I)の塩を取得したいと
き、化合物(I)が塩の形で得られる場合にはそのまま
精製すればよく、また、遊離の形で得られる場合には、
適当な有機溶媒に溶解もしくは懸濁させ、酸または塩基
を加えて通常の方法により塩を形成させればよい。
【0053】化合物(I)には、の幾何異性体が
存在するが、本発明はこれら幾何異性体を含めて全ての
異性体およびこれらの混合物も包含する。なお、
の混合物として得られ、の分離を所望の場合は、
例えば分別結晶、分別沈澱、分別溶解等の分別法により
単離精製すればよい。また、化合物(I)およびその薬
理上許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の
形で存在することもあるが、これら付加物も本発明に包
含される。
【0054】上記製造法によって得られる化合物(I)
の具体例を第1表に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】次に、化合物(I)の抗腫瘍活性について
実験例により具体的に示す。 実験例1. HeLaS3 細胞生育阻害試験:96穴マイクロタイター
プレートの各ウエルに10%牛胎児血清および2mMグル
タミンを含むMEM培地で 3×104 個/mlに調製したH
eLaS3 細胞を0.1mlずつ分注した。
【0059】炭酸ガスインキュベーター内で一晩、37℃
で培養後、培養液により適宜希釈した試験化合物を0.05
mlずつ加え、炭酸ガスインキュベーター内で37℃、72時
間培養した。培養上清を除去後、0.02%ニュートラルレ
ッドを含む培養液を0.1ml ずつ各ウエルに加え、37℃で
1時間炭酸ガスインキュベーター内で培養し、細胞を染
色した。培養上清を除去後、生理食塩水で1回洗浄し
た。次いで、0.001 N塩酸/30%エタノールで色素を抽
出し、マイクロプレートリーダーにより550nm の吸収を
測定した。無処理細胞と既知濃度の試験化合物で処理し
た細胞の吸光度を比較することにより、細胞の増殖を50
%阻害する試験化合物の濃度を算出し、それをIC50
した。
【0060】結果を第2表に示す。
【0061】
【表4】
【0062】本発明により得られる化合物は、抗腫瘍剤
として有用であり、そのままあるいは各種の投与形態で
用いることができる。例えば化合物(I)を注射剤とし
て用いる場合には、希釈剤としてこの分野で常用されて
いるもの、例えば生理食塩水、ブドウ糖注射液、乳糖注
射液、マンニット注射液等に溶解するか、日本薬局方に
基いて凍結乾燥した注射剤や塩化ナトリウムと混合した
粉末注射剤としてもよい。また、ポリエチレングリコー
ル、HCO−60(界面活性剤;日光ケミカル社製)等の
補助剤、エタノールおよび/またはリポソーム、サイク
ロデキストリン等の担体を含んでいてもよい。これらの
注射剤は通常静脈内投与に供せられるが、動脈内投与、
腹腔内投与、胸腔内投与も可能である。
【0063】また、化合物(I)と適当な賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤等を常法により混合成形して錠剤、
粒剤、粉剤、シロップ剤等とすることにより経口剤とし
て用いることもできる。さらには、化合物(I)と常用
される担体とを常法により混合成形して坐剤とし直腸投
与も可能である。投与量は投与方法、化合物(I)の種
類、年齢、症状等によって異なり、また投与方法も症状
や投与量によって変えることができる。例えば、0.01〜
100mg/60kgを週1回あるいは3週間に1回の間隔で投与
することも可能である。
【0064】以下に、実施例を示す。
【0065】
【実施例】各化合物の物理化学的データは次の機器類に
よって測定した。1 H-NMR:日本電子JNM−GX270 (270MHz) 日立R−90H (90MHz) MS:日本電子JSM−D300
【0066】実施例1 (E)−3−(ナフタレン−2
−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−2−プロペン−1−オン(化合物1) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)およびナフタレン−2−カルボキシアルデヒド
(1.56g)をエタノール(20mL)に溶解し、こ
れにピペリジン(850mg)を加え、72時間加熱還
流した。反応液を室温まで冷却し、これに水(10m
L)を加え、析出した結晶を濾取後、2−プロパノー
ル、次いで酢酸エチルから再結晶化し、化合物1(1.
25g)を得た。
【0067】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.96 ( s,
3H ), 3.98 ( s, 6H ), 7.32 ( s, 2H ), 7.51 - 7.58
( m, 2H ), 7.60 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 7.79 - 7.
92 ( m, 4H ), 7.99 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 8.05 (
s, 1H ). EI-MS m/z = 348 ( M+ ).
【0068】実施例2 (E)−3−(ナフタレン−1
−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)
−2−プロペン−1−オン(化合物2) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)およびナフタレン−1−カルボキシアルデヒド
(1.56g)をエタノール(20mL)に溶解し、こ
れにピペリジン(850mg)を加え、72時間加熱還
流した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製後、2−プロパノールから再
結晶化し、化合物2(0.71g)を得た。
【0069】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.96 ( s,
3H ), 3.97 ( s, 6H ), 7.34 ( s, 2H ), 7.51 - 7.63
( m, 4H ), 7.89 - 7.97 ( m, 3H ), 8.26 ( d, J =
7.9 Hz,1H ), 8.67 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 348 ( M+ ).
【0070】実施例3 (E)−3−(2−メトキシナ
フタレン−1−イル)−1−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)−2−プロペン−1−オン(化合物3) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)および2−メトキシナフタレン−1−カルボキ
シアルデヒド(1.86g)を用い、実施例1と同様に
して反応させた後、反応液を室温まで冷却し、析出した
結晶を濾取した。得られた粗結晶を2−プロパノールか
ら再結晶化し、化合物3(2.81g)を得た。
【0071】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.947 (
s, 3H ), 3.951 ( s, 6H ), 4.05 ( s,3H ), 7.33 ( s,
2H ), 7.34 ( d, J = 8.9 Hz, 1H ), 7.41 ( m, 1H ),
7.55( m, 1H ), 7.82 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 7.83
( d, J = 8.9 Hz, 1H ), 7.90( d, J = 8.9 Hz, 1H ),
8.26 ( d, J = 8.9 Hz, 1H ), 8.67 ( d, J = 15.8 Hz,
1H ). EI-MS m/z = 378 ( M+ ).
【0072】実施例4 (E)−3−(4−メトキシナ
フタレン−1−イル)−1−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)−2−プロペン−1−オン(化合物4) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)および4−メトキシナフタレン−1−カルボキ
シアルデヒド(1.86g)を用い、実施例2と同様に
して反応させて、精製し、化合物4(1.70g)を得
た。
【0073】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
3H ), 3.96 ( s, 6H ), 4.07 ( s, 3H ), 6.89 ( d, J
= 8.4 Hz, 1H ), 7.32 ( s, 2H ), 7.50 ( d, J = 15.
3 Hz,1H ), 7.55 ( m, 1H ), 7.63 ( m, 1H ), 7.91 (
d, J = 8.4 Hz, 1H ), 8.24 (d, J = 8.4 Hz, 1H ), 8.
34 ( dd, J = 8.4, 1.0 Hz, 1H ), 8.62 ( d, J = 15.3
Hz, 1H ). EI-MS m/z = 378 ( M+ ).
【0074】実施例5 (E)−3−(キノリン−4−
イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−
2−プロペン−1−オン(化合物5) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)およびキノリン−4−カルボキシアルデヒド
(1.57g)を用い、実施例2と同様にして反応させ
て、精製し、化合物5(1.01g)を得た。
【0075】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.97 ( s,
9H ), 7.33 ( s, 2H ), 7.63 - 7.70( m, 3H ), 7.80
( m, 1H ), 7.82 ( d, J = 9.4 Hz, 1H ), 8.19 ( d, J
= 8.9 Hz, 1H ), 8.54 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ), 8.99
( d, J = 5.0 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 349 ( M+ ).
【0076】実施例6 (E)−3−(キノリン−3−
イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−
2−プロペン−1−オン(化合物6) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)およびキノリン−3−カルボキシアルデヒド
(1.57g)を用い、実施例1と同様にして反応させ
た後、反応液を室温まで冷却し、析出した結晶を濾取し
た。得られた粗結晶をエタノールから再結晶化し、化合
物6(1.53g)を得た。
【0077】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.96 ( s,
3H ), 3.98 ( s, 6H ), 7.39 ( s, 2H ), 7.62 ( t, J
= 8.4 Hz, 1H ), 7.72 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 7.79
( brt, J = 8.4 Hz, 1H ), 7.90 ( d, J = 8.4 Hz, 1H
), 7.98 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 8.15 ( d, J = 8.4
Hz, 1H ), 8.37 ( d, J = 2.0 Hz, 1H ), 9.24 ( d, J
= 2.0 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 349 ( M+ ).
【0078】実施例7 (E)−3−(キノリン−2−
イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−
2−プロペン−1−オン(化合物7) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)およびキノリン−2−カルボキシアルデヒド
(1.57g)を用い、実施例2と同様にして反応させ
て、精製し、化合物7(1.42g)を得た。
【0079】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.96 ( s,
3H ), 3.98 ( s, 6H ), 7.38 ( s, 2H ), 7.59 ( m, 1
H ), 7.68 ( d, J = 8.7 Hz, 1H ), 7.77 ( m, 1H ),
7.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H ), 7.95 ( d, J = 15.3 Hz,
1H ), 8.14 ( d, J = 15.3 Hz,1H ), 8.16 ( d, J = 7.
9 Hz, 1H ), 8.23 ( d, J = 8.7 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 349 ( M+ ).
【0080】実施例8 2−メチル−3−(キノリン−
4−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物8) 工程1 3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒド(3.92
g)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、こ
れに氷冷下エチルマグネシウムブロミド(1Mテトラヒ
ドロフラン溶液、22mL)を加えた。反応液に10%
クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、次いで飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮した。残渣をアセトン(100mL)
に溶解し、氷冷下、ジョーンズ試薬(5mL)を加え、
30分間撹拌した。反応液に2−プロパノール(10m
L)を加え、減圧濃縮後、酢酸エチル−水で分液した。
有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、3’,4’,5’−トリ
メトキシプロピオフェノン(2.30g)を得た。
【0081】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 1.32 ( t,
J = 7.2 Hz, 3H ), 2.97 ( q, J = 7.2 Hz, 2H ), 3.9
2 ( s, 9H ), 7.22 ( s, 2H ). EI-MS m/z = 224 ( M+ ).
【0082】工程2 上記工程1で得られた、3’,4’,5’−トリメトキ
シプロピオフェノン(2.10g)およびキノリン−4
−カルボキシアルデヒド(1.57g)をエタノール
(20mL)に溶解し、これにナトリウムエトキシド
(136mg)を加え、24時間加熱還流した。反応液
を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー、次いで分取用高速液体クロマトグラフィー(HP
LC)で精製し、化合物8(55.7mg)を得た。
【0083】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.14 ( d,
J = 1.5 Hz, 3H ), 3.96 ( s, 9H ),7.19 ( s, 2H ),
7.39 ( d, J = 4.2 Hz, 1H ), 7.51 ( brs, 1H ), 7.57
( m,1H ), 7.77 ( m, 1H ), 7.89 ( d, J = 8.4 Hz, 1
H ), 8.19 ( d, J = 7.9 Hz,1H ), 8.98 ( d, J = 4.2
Hz, 1H ). EI-MS m/z = 363 ( M+ ).
【0084】実施例9 (E)−3−(5,7−ジメチ
ル−4H−ベンゾピラン−4−オン−3−イル)−1−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2−プロペン
−1−オン(化合物9) 工程1 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(1
5.00g)およびピロリドンヒドロトリブロミド(3
5.39g)をテトラヒドロフラン(225mL)に溶
解し、40℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却
し、不溶物を濾別後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製後、得られた粗
結晶をヘキサン(100mL)で洗浄し、2−ブロモ−
3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン[化合
物(VII−1)、12.20g]を得た。
【0085】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 3.92 ( s,
3H ), 3.94 ( s, 6H ), 4.41 ( s, 2H ), 7.24 ( s, 2
H ). EI-MS m/z = 288, 290 ( M + ).
【0086】工程2 上記工程1で得られた化合物(VII−1)(12.1
2g)および亜燐酸トリエチル(6.97g)をトルエ
ン(83mL)に溶解し、24時間加熱還流した。反応
液を減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、2−ジエチルホスホノ−3’,4’,5’−
トリメトキシアセトフェノン[化合物(IX−1)、
8.36g]を得た。
【0087】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 1.30 ( t,
J = 7.0 Hz, 6H ), 3.60 ( d, J = 22.6 Hz, 2H ), 3.
92 ( s, 9H ), 4.14 ( dq, J = 8.1, 7.0 Hz, 4H ), 7.
30 ( s, 2H ). EI-MS m/z = 346 ( M+ ).
【0088】工程3 上記工程2で得られた化合物(IX−1)(692.6
mg)をテトラヒドロフラン(136mL)に溶解し、
これに水素化ナトリウム(80mg)、次いで5,7−
ジメチル−4H−ベンゾピラン−4−オン−3−カルボ
キシアルデヒド(404.4mg)を加え、室温で3時
間撹拌した。反応液を酢酸エチル−水で分液し、有機層
を水、次いで飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルから再結晶化
し、化合物9(579.5mg)を得た。
【0089】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.54 ( s,
3H ), 2.89 ( s, 3H ), 3.94 ( s, 3H ), 3.97 ( s, 6
H ), 7.02 ( s, 1H ), 7.12 ( s, 1H ), 7.35 ( s, 2H
), 7.48 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ), 8.09 ( s, 1H ),
8.48 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ).EI-MS m/z = 394 (
M+ ).
【0090】実施例10 (E)−3−(4H−ベンゾ
ピラン−4−オン−3−イル)−1−(3,4,5−ト
リメトキシフェニル)−2−プロペン−1−オン(化合
物10) 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(69
2.6mg)および4H−ベンゾピラン−4−オン−3
−カルボキシアルデヒド(348.0mg)を用い、実
施例9の工程3と同様にして反応させて、精製し、化合
物10(270.1mg)を得た。
【0091】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
3H ), 3.98 ( s, 6H ), 7.38 ( s, 2H ), 7.49 ( d, J
= 15.3 Hz, 1H ), 7.49 - 7.53 ( m, 2H ), 7.73 ( m,
1H ),7.82 ( s, 1H ), 7.83 ( dd, J = 7.9, 1.8 Hz,
1H ), 8.63 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 366 ( M+ ).
【0092】実施例11 (E)−3−(4−クロロ−
6−フルオロ−2H−ベンゾピラン−3−イル)−1−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2−プロペン
−1−オン(化合物11) 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(5.
19g)および4−クロロ−6−フルオロ−2H−ベン
ゾピラン−3−カルボキシアルデヒド(3.19g)を
用い、実施例9の工程3と同様にして反応させた。反応
液を酢酸エチル−水で分液し、有機層を水、次いで飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次
いで中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
後、酢酸エチルから再結晶化し、化合物11(139.
8mg)を得た。
【0093】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
9H ), 5.92 ( s, 2H ), 6.86 ( dd,J = 8.2, 4.9 Hz,
1H ), 6.89 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 6.98 ( ddd, J =
8.9,8.2, 3.0 Hz, 1H ), 7.15 ( s, 2H ), 7.33 ( dd,
J = 8.9, 3.0 Hz, 1H ), 8.99 ( d, J = 15.8 Hz, 1H
). EI-MS m/z = 404, 406 ( M + ).
【0094】実施例12 (E)−3−(ベンゾフラン
−3−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物12) 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(34
6.0mg)をトルエン(10mL)に溶解し、これに
−78℃でn−ブチルリチウム(1.4Mヘキサン溶
液、0.7mL)を加え、1時間撹拌した。次いで、オ
ーストラリアンジャーナル オブ ケミストリー(Aust.
J. Chem.)、44巻、907頁、1991年記載のベン
ゾフラン−3−カルボキシアルデヒド(73.0mg)
を加え、同温度で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチル
−水で分液し、有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物
12(98.3mg)を得た。
【0095】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.96 ( s,
3H ), 3.97 ( s, 6H ), 7.30 ( s, 2H ), 7.42 ( m, 2
H ), 7.57 ( m, 1H ), 7.62 ( d, J = 15.5 Hz, 1H ),
7.92 (m, 1H ), 7.94 ( d, J = 15.5 Hz, 1H ), 8.01
( s, 1H ). EI-MS m/z = 338 ( M+ ).
【0096】実施例13 (E)−3−(ベンゾチオフ
ェン−3−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−2−プロペン−1−オン(化合物13) 工程1 3−ブロモベンゾチオフェン(2.13g)をテトラヒ
ドロフラン(15mL)に溶解し、これにマグネシウム
(230mg)およびヨウ素の小片を加え、2時間加熱
還流した。反応液にドライアイスを加え、1N塩酸−酢
酸エチルで分液した。有機層を水、次いで飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残
渣をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、これに
リチウムアルミニウムヒドリド(300mg)を加え、
室温で1時間撹拌した。反応液に2N水酸化ナトリウム
水溶液(2mL)、次いで硫酸マグネシウムを加え、不
溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル
(50mL)に溶解し、これに二酸化マンガン(3.0
g)を加え、室温で72時間撹拌した。無機物を濾別
し、濾液を減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、ベンゾチオフェン−3−カルボキシア
ルデヒド(260.0mg)を得た。
【0097】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 7.47 ( m,
2H ), 7.86 ( m, 1H ), 8.29 ( s, 1H ), 8.65 ( m, 1
H ), 10.14 ( s, 1H ). EI-MS m/z = 162 ( M+ ).
【0098】工程2 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(87
8.8mg)および上記工程1で得られたベンゾチオフ
ェン−3−カルボキシアルデヒド(205.0mg)を
用い、実施例9の工程3と同様にして反応させて、精製
し、化合物13(276.0mg)を得た。
【0099】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
3H ), 3.98 ( s, 6H ), 7.38 ( s, 2H ), 7.49 ( d, J
= 15.3 Hz, 1H ), 7.49 - 7.53 ( m, 2H ), 7.73 ( m,
1H ),7.82 ( s, 1H ), 7.83 ( dd, J = 7.9, 1.8 Hz,
1H ), 8.63 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 354 ( M+ ).
【0100】実施例14 (E)−3−(ベンゾフラン
−2−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物14) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
88g)およびベンゾフラン−2−カルボキシアルデヒ
ド(2.10g)を用い、実施例1と同様にして反応さ
せた後、反応液を室温まで冷却し、析出した結晶を濾取
した。得られた粗結晶をアセトンから再結晶化し、化合
物14(1.92g)を得た。
【0101】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
3H ), 3.99 ( s, 6H ), 7.06 ( s, 1H ), 7.27 ( m, 1
H ), 7.34 ( s, 2H ), 7.40 ( m, 1H ), 7.54 ( d, J =
7.4 Hz, 1H ), 7.62 ( d, J = 7.4 Hz, 1H ), 7.64 (
d, J = 15.3 Hz, 1H ), 7.64 (d, J = 15.3 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 338 ( M+ ).
【0102】実施例15 (E)−3−(3−メチルベ
ンゾチオフェン−2−イル)−1−(3,4,5−トリ
メトキシフェニル)−2−プロペン−1−オン(化合物
15) 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(2.
10g)および3−メチルベンゾチオフェン−2−カル
ボキシアルデヒド(1.76g)を用い、実施例3と同
様にして反応させて、精製し、化合物15(0.83
g)を得た。
【0103】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.59 ( s,
3H ), 3.95 ( s, 3H ), 3.98 ( s, 6H ), 7.30 ( s, 2
H ), 7.32 ( d, J = 14.8 Hz, 1H ), 7.42 ( m, 2H ),
7.73 -7.82 ( m, 2H ), 8.32 ( d, J = 14.8 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 368 ( M+ ).
【0104】実施例16 (E)−3−(インダゾール
−3−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物16) 工程1 3−ブロモインダゾール(0.99g)をテトラヒドロ
フラン(50mL)に溶解して−78℃に冷却し、これ
にn−ブチルリチウム(1.4Mヘキサン溶液、4m
L)、次いでtert−ブチルリチウム(1.4Mペン
タン溶液、8mL)を加え、20分間撹拌した。この溶
液にN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)を加
えた後、ゆっくりと−40℃まで昇温した。反応液に1
0%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで分液した。有
機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、インダゾール−3−カルボ
キシアルデヒド(354.4mg)を得た。
【0105】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 7.25 - 7.
59 ( m, 3H ), 8.37 ( m, 1H ), 10.31 ( s, 1H ). EI-MS m/z = 146 ( M+ ).
【0106】工程2 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(0.
45g)および上記工程1で得られたインダゾール−3
−カルボキシアルデヒド(0.31g)を用い、実施例
1と同様にして反応させた。反応液を減圧濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取用
HPLCで精製後、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒か
ら再結晶化し、化合物16(276.0mg)を得た。
【0107】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.96 ( s,
9H ), 7.32 ( m, 1H ), 7.35 ( s, 2H ), 7.47 ( m, 1
H ), 7.57 ( d, J = 8.4 Hz, 1H ), 7.92 ( d, J = 15.
8 Hz,1H ), 8.01 ( d, J = 8.4 Hz, 1H ), 8.18 ( d, J
= 15.8 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 338 ( M+ ).
【0108】実施例17 3−(インダゾール−3−イ
ル)−2−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−2−プロペン−1−オン(化合物17) 実施例8の工程1で得られた3’,4’,5’−トリメ
トキシプロピオフェノン(2.24g)および実施例1
6の工程1で得られたインダゾール−3−カルボキシア
ルデヒド(1.46g)を用い、実施例1と同様にして
反応させた後、析出した結晶を濾取した。得られた粗結
晶をエタノールとアセトンの混合溶媒から再結晶化し、
化合物17(411.0mg)を得た。
【0109】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.57 ( d,
J = 1.5 Hz, 3H ), 3.90 ( s, 6H ),3.96 ( s, 3H ),
7.11 ( s, 2H ), 7.23 ( m, 1H ), 7.42 ( q, J = 1.5
Hz, 1H ), 7.46 ( m, 1H ), 7.56 ( dt, J = 8.4, 1.0
Hz, 1H ), 7.69 ( dt, J = 7.9, 1.0 Hz, 1H ). EI-MS m/z = 352 ( M+ ).
【0110】実施例18 (E)−3−(6−アセトア
ミド−1−メチルインダゾール−3−イル)−1−
(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2−プロペン
−1−オン(化合物18) 工程1 3−メチル−6−ニトロインダゾール(30.0g)を
N,N−ジメチルホルムアミド(250mL)に溶解
し、これに炭酸カリウム(50.80g)およびヨウ化
メチル(21mL)を加え、室温で1時間撹拌した。不
溶物を濾別し、濾液を酢酸エチル−水で分液した。有機
層を水で2回、次いで飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣の5.0gを四塩
化炭素(500mL)に溶解し、これにN−ブロモスク
シンイミド(5.59g)およびアゾビスイソブチロニ
トリル(0.43g)を加え、6時間加熱還流した。反
応液をクロロホルム−5%炭酸水素ナトリウム水溶液で
分液した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(35
mL)に溶解し、これに酢酸ナトリウム(16.44
g)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液を酢酸エ
チル−水で分液した後、有機層を水で2回、次いで飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
した。残渣をテトラヒドロフラン(80mL)とメタノ
ール(40mL)の混合溶媒に溶解し、これに1N水酸
化ナトリウム水溶液(2.1mL)を加え、室温で3時
間撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加えた
後、クロロホルムで2回抽出した。有機層をあわせ、硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−ヒドロキ
シメチル−1−メチル−6−ニトロインダゾール(3.
51g)を得た。
【0111】1H-NMR ( DMSO-d6, 90 MHz ) δ 4.13 (
s, 3H ), 4.82 ( d, J = 5.7 Hz, 2H), 5.38 ( t, J =
5.7 Hz, 1H ), 7.96 - 8.13 ( m, 2H ), 8.64 ( m, 1H
). EI-MS m/z = 207 ( M+ ).
【0112】工程2 上記工程1で得られた3−ヒドロキシメチル−1−メチ
ル−6−ニトロインダゾール(3.51g)を酢酸エチ
ル(200mL)に溶解し、これに二酸化マンガン(1
4.04g)を加え、室温で18時間撹拌した。不溶物
を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣をメタノール(3
00mL)に溶解し、これにオルト蟻酸メチル(7.2
9g)およびカンファースルホン酸(640mg)を加
え、1時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル−5%炭
酸水素ナトリウム水溶液で分液した後、有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をメタノール
(63mL)と水(63mL)の混合溶媒に懸濁し、こ
れに亜二チオン酸ナトリウム(7.5g)を加え、1時
間加熱還流した。反応液に無水酢酸(5mL)、次いで
ピリジン(5mL)を加えた後、減圧濃縮した。残渣を
クロロホルム(90mL)とメタノール(10mL)の
混合溶媒に懸濁し、シリカゲル床を用いて不溶物を濾別
した。濾液を減圧濃縮後、残渣をテトラヒドロフラン
(40mL)と水(20mL)の混合溶媒に溶解し、こ
れに1N塩酸(2.5mL)を加え、15時間加熱還流
した。反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液(2.3m
L)を加えた後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、6−アセトアミド−1
−メチルインダゾール−3−カルボキシアルデヒド
(0.22g)を得た。
【0113】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 2.24 ( s,
3H ), 4.15 ( s, 3H ), 6.93 ( dd,J = 8.6, 1.8 Hz,
1H ), 7.40 ( brs, 1H ), 8.17 ( d, J = 8.6 Hz, 1H
), 8.33 ( s, 1H ), 10.17 ( s, 1H ). FAB-MS m/z = 218 ( M + + 1 ).
【0114】工程3 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(0.
18g)および上記工程2で得られた6−アセトアミド
−1−メチルインダゾール−3−カルボキシアルデヒド
(0.19g)を用い、実施例1と同様にして反応させ
た後、析出した結晶を濾取した。得られた粗結晶をエタ
ノール−アセトン−水の混合溶媒から再結晶化し、化合
物18(128.5mg)を得た。
【0115】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.12 ( s,
3H ), 3.78 ( s, 3H ), 3.92 ( s, 6H ), 4.06 ( s, 3
H ), 7.29 ( d, J = 8.9 Hz, 1H ), 7.40 ( s, 2H ),
7.91 (s, 2H ), 8.18 ( m, 2H ), 10.24 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 409 ( M+ ).
【0116】実施例19 (E)−3−(インドール−
6−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物19) 工程1 6−ヒドロキシメチル−1−パラトルエンスルホニルイ
ンドール(1.13g)を酢酸エチル(30mL)に溶
解し、これに二酸化マンガン(4.0g)を加え、30
時間室温で撹拌した。無機物を濾別し、濾液を減圧濃縮
後、残渣を酢酸エチルで洗浄し、1−パラトルエンスル
ホニルインドール−6−カルボキシアルデヒド(61
3.4mg)を得た。
【0117】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 2.34 ( s,
3H ), 6.72 ( d, J = 3.5 Hz, 1H ),7.24 ( d, J = 8.
5 Hz, 2H ), 7.74 ( m, 3H ), 7.79 ( d, J = 8.5 Hz,
2H ),8.46 ( s, 1H ), 10.07 ( s, 1H ). EI-MS m/z = 299 ( M+ ).
【0118】工程2 上記工程1で得られた1−パラトルエンスルホニルイン
ドール−6−カルボキシアルデヒド(3.13g)をテ
トラヒドロフラン(100mL)に溶解し、これに1N
水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加え、室温で9
6時間撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加
え、クロロホルムで2回抽出した。有機層をあわせ、硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、インドール−
6−カルボキシアルデヒド(1.14g)を得た。
【0119】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 6.64 ( m,
1H ), 7.41 ( t, J = 2.9 Hz, 1H ),7.69 ( m, 2H ),
7.95 ( d, J = 1.1 Hz, 1H ), 8.57 ( brs, 1H ), 10.0
5 ( s, 1H ). EI-MS m/z = 145 ( M+ ).
【0120】工程3 3’,4’,5’−トリメトキシアセトフェノン(0.
54g)および上記工程2で得られたインドール−6−
カルボキシアルデヒド(0.37g)を用い、実施例1
と同様にして反応させた。反応液を減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー、次いで分取用H
PLCで精製後、酢酸エチル−ヘキサンの混合溶媒から
再結晶化し、化合物19(54.7mg)を得た。
【0121】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
3H ), 3.96 ( s, 6H ), 6.59 ( t, J= 2.7 Hz, 1H ),
7.30 ( s, 2H ), 7.33 ( t, J = 2.7 Hz, 1H ), 7.51
( d, J= 15.8 Hz, 1H ), 7.51 ( dd, J = 8.1, 1.5 Hz,
1H ), 7.66 ( s, 1H ), 7.68( d, J = 8.1 Hz, 1H ),
7.98 ( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 8.54 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 337 ( M+ ).
【0122】実施例20 3−(インドール−6−イ
ル)−2−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−2−プロペン−1−オン(化合物20aおよ
び化合物20b) 工程1 実施例8の工程1で得られた3’,4’,5’−トリメ
トキシプロピオフェノン(5.34g)および実施例1
9の工程1で得られた1−パラトルエンスルホニルイン
ドール−6−カルボキシアルデヒド(3.15g)を用
い、実施例1と同様にして反応させた。反応液を減圧濃
縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−メチル−3−(1−パラトルエンスルホニル
インドール−6−イル)−1−(3,4,5−トリメト
キシフェニル)−2−プロペン−1−オン(1.34
g)を得た。
【0123】工程2 上記工程1で得られた2−メチル−3−(1−パラトル
エンスルホニルインドール−6−イル)−1−(3,
4,5−トリメトキシフェニル)−2−プロペン−1−
オン(1.40g)をテトラヒドロフラン(30mL)
に溶解し、これに1N水酸化ナトリウム水溶液(6m
L)を加え、32時間加熱還流した。反応液に10%ク
エン酸水溶液を加え、クロロホルムで2回抽出した。有
機層をあわせ、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー、次い
で分取用HPLCで精製し、化合物20a(42.2m
g)および化合物20b(760.0mg)を得た[そ
れぞれ(E)体または(Z)体に相当]。
【0124】化合物20a 1 H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.18 ( d, J = 1.5 Hz,
3H ), 3.81 ( s, 6H ),3.84 ( s, 3H ), 6.42 ( m, 1H
), 6.87 - 6.95 ( m, 2H ), 7.12 ( t, J = 2.8 Hz, 1
H ), 7.15 ( brs, 1H ), 7.19 ( s, 2H ), 7.42 ( d, J
= 8.4 Hz, 1H ), 8.03 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 351 ( M+ ).
【0125】化合物20b 1 H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 2.36 ( d, J = 1.0 Hz,
3H ), 3.89 ( s, 6H ),3.93 ( s, 3H ), 6.58 ( m, 1H
), 7.03 ( s, 2H ), 7.23 ( dd, J = 8.2, 1.3Hz, 1H
), 7.31 ( dd, J = 3.3, 2.3 Hz, 1H ), 7.38 ( brs,
1H ), 7.55 ( brs, 1H ), 7.67 ( d, J = 8.2 Hz, 1H
), 8.36 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 351 ( M+ ).
【0126】実施例21 (E)−3−(インドール−
2−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物21) 工程1 インドール−2−カルボン酸(3.22g)をテトラヒ
ドロフラン(200mL)に溶解し、これにリチウムア
ルミニウムヒドリド(800mg)を加え、室温で1時
間撹拌した。反応液に酢酸エチル、次いで2N水酸化ナ
トリウム水溶液、さらに硫酸マグネシウムを加え、不溶
物を濾別後、濾液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル
(50mL)に溶解し、これに二酸化マンガン(6.4
4g)を加え、室温で72時間撹拌した。無機物を濾別
し、濾液を減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、インドール−2−カルボキシアルデヒ
ド(0.54g)を得た。
【0127】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 7.29-7.62
( m, 4H ), 8.22 ( m, 1H ), 8.25 (s, 1H ), 10.18
( s, 1H ). EI-MS m/z = 145 ( M+ ).
【0128】工程2 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(10
3.9mg)および上記工程1で得られたインドール−
2−カルボキシアルデヒド(29.0mg)を用い、実
施例9の工程3と同様にして反応させた。反応液を減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製後、イソプロピルエーテルから再結晶化し、化合物
21(39.5mg)を得た。
【0129】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
9H ), 6.97 ( brs, 1H ), 7.14 ( m,1H ), 7.28 ( m,
1H ), 7.28 ( s, 2H ), 7.31 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ),
7.39( d, J = 8.2 Hz, 1H ), 7.65 ( d, J = 7.9 Hz,
1H ), 7.86 ( d, J = 15.3 Hz, 1H ), 8.68 ( brs, 1H
). EI-MS m/z = 337 ( M+ ).
【0130】実施例22 (E)−3−(インドール−
4−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物22) 工程1 インドール−4−カルボン酸(2.06g)を用い、実
施例21の工程1と同様にして反応させて、精製し、イ
ンドール−4−カルボキシアルデヒド(0.27g)を
得た。
【0131】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 7.31-7.46
( m, 3H ), 7.61-7.73 ( m, 2H ), 8.58 ( s, 1H ), 1
0.27 ( s, 1H ). EI-MS m/z = 145 ( M+ ).
【0132】工程2 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(10
3.9mg)および上記工程1で得られたインドール−
4−カルボキシアルデヒド(29.0mg)を用い、実
施例21の工程2と同様にして反応させて、精製後、イ
ソプロピルエーテルから再結晶化し、化合物22(1
4.8mg)を得た。
【0133】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
3H ), 3.97 ( s, 6H ), 6.91 ( m, 1H ), 7.26 ( t, J
= 7.9 Hz, 1H ), 7.33 ( s, 2H ), 7.38 ( t, J = 2.8
Hz, 1H ), 7.50 ( d, J = 7.9 Hz, 1H ), 7.53 ( d, J
= 7.9 Hz, 1H ), 7.67 ( d, J= 15.8 Hz, 1H ), 8.26
( d, J = 15.8 Hz, 1H ), 8.43 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 337 ( M+ ).
【0134】実施例23 (E)−3−(インドール−
5−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物23) 工程1 インドール−5−カルボン酸(3.10g)を用い、実
施例21の工程1と同様にして反応させて、精製し、イ
ンドール−5−カルボキシアルデヒド(1.43g)を
得た。
【0135】1H-NMR ( CDCl3, 90 MHz ) δ 6.72 ( m,
1H ), 7.33 ( t, J = 3.0 Hz, 1H ),7.49 ( d, J = 8.
6 Hz, 1H ), 7.97 ( dd, J = 8.6, 1.3 Hz, 1H ), 8.19
( brs, 1H ), 8.57 ( brs, 1H ), 10.04 ( s, 1H ). EI-MS m/z = 145 ( M+ ).
【0136】工程2 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(1.
04g)および上記工程1で得られたインドール−5−
カルボキシアルデヒド(290.0mg)を用い、実施
例9の工程3と同様にして反応させた。反応液を減圧濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製後、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒から再結晶化
し、化合物23(96.1mg)を得た。
【0137】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.94 ( s,
3H ), 3.96 ( s, 6H ), 6.63 ( m, 1H ), 7.29 ( m, 1
H ), 7.31 ( s, 2H ), 7.44 ( d, J = 8.6 Hz, 1H ),
7.47 (d, J = 15.7 Hz, 1H ), 7.57 ( dd, J = 8.6, 1.
3 Hz, 1H ), 7.95 ( d, J = 1.3 Hz, 1H ), 7.99 ( d,
J = 15.7 Hz, 1H ), 8.36 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 337 ( M+ ).
【0138】実施例24 (E)−3−(インドール−
7−イル)−1−(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)−2−プロペン−1−オン(化合物24) 実施例9の工程2で得られた化合物(IX−1)(1.
04g)およびシンレット(SYNLETT) 、79頁、199
2年記載のインドール−7−カルボキシアルデヒド(2
90.0mg)を用い、実施例21の工程2と同様にし
て反応させて、精製後、イソプロピルエーテルから再結
晶化し、化合物24(220.2mg)を得た。
【0139】1H-NMR ( CDCl3, 270 MHz ) δ 3.95 ( s,
6H ), 3.97 ( s, 3H ), 6.63 ( dd,J = 3.3, 2.0 Hz,
1H ), 7.19 ( t, J = 7.6 Hz, 1H ), 7.292 ( m, 1H ),
7.294 ( s, 2H ), 7.60 ( d, J = 7.6 Hz, 1H ), 7.61
( d, J = 15.5 Hz, 1H ), 7.74 ( d, J = 7.6 Hz, 1H
), 8.28 ( d, J = 15.5 Hz, 1H ), 8.98 ( brs, 1H ). EI-MS m/z = 337 ( M+ ).
【0140】
【発明の効果】本発明により、優れた抗腫瘍活性を有す
るプロペンノン誘導体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 311/08 C07D 311/08 311/22 311/22 311/42 311/42 311/58 311/58 333/56 333/56 // A61K 31/34 ADU A61K 31/34 ADU 31/35 31/35 31/38 31/38 31/415 31/415 31/47 31/47 31/475 31/475

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は水素または低級アルキルを表し、Xは置
    換もしくは非置換の二環性芳香環基、 【化2】 (式中、R2 、R3 およびR4 は同一または異なって水
    素、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルカノイ
    ル、アロイル、低級アルコキシカルボニル、ヒドロキ
    シ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミ
    ノ、低級アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラル
    キル、アラルキルオキシ、ニトロ、トリフルオロメチ
    ル、ハロゲンまたはパラトルエンスルホニルを表し、Y
    1 およびY2 は共に水素を表すかもしくはY1 とY2
    一緒になってOを表し、aはNHまたはOを表す)また
    は 【化3】 (式中、R2 、R3 、R4 、Y1 、Y2 およびaは前記
    と同義である)を表す。ただし、Xが置換もしくは非置
    換のインドール−3−イル基である場合を除く]で表さ
    れるプロペノン誘導体またはその薬理上許容される塩。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997020814A1 (fr) * 1995-12-01 1997-06-12 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Derives du propenone
WO2003048106A3 (fr) * 2001-12-05 2004-03-25 Aventis Pharma Sa 1,3-diarylprop-2-en-1-ones, compositions les contenant et utilisation
CN106256823A (zh) * 2015-06-19 2016-12-28 河南大学 一种加替沙星的α,β-不饱和酮衍生物及其制备方法和应用
CN106317014A (zh) * 2015-06-19 2017-01-11 河南大学 一种洛美沙星的α,β-不饱和酮衍生物及其制备方法和应用
CN108191719A (zh) * 2018-01-19 2018-06-22 中国药科大学 一种含砜类取代的查尔酮类似物、其制备方法及其医药用途

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