JPH0827585B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH0827585B2
JPH0827585B2 JP19363686A JP19363686A JPH0827585B2 JP H0827585 B2 JPH0827585 B2 JP H0827585B2 JP 19363686 A JP19363686 A JP 19363686A JP 19363686 A JP19363686 A JP 19363686A JP H0827585 B2 JPH0827585 B2 JP H0827585B2
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尚史 庄司
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は電子写真法あるいは静電記録法を用いた像形
成装置、特に、像形成体上に潜像形成、現像を複数回行
い、像形成体上にカラー画像を形成した後に、記録紙上
に転写し、転写した後に像形成体上に残留するトナーを
クリーニングするカラー画像形成装置に関する。
【発明の背景】 電子写真法あるいは静電記録法を用いた像形成装置に
おいては、像形成体上に静電潜像を形成し、それを荷電
粒子であるトナーで現像する。この装置は複写機やプリ
ンターなどとして製品化されている。さらに多色像や合
成像(複数の原稿や画像情報と原稿の像の重ね合わせ)
を得るため次のようにして上述の原理が利用される。す
なわち、導電性基板上に光導電層を有する像形成上で
帯電像露光現像を1サイクルとしてこれを2回以上
行うことにより実現される(例えば特願昭58−184381
号)あるいは像形成体として光導電層の外側に透過性の
絶縁層を設けたものを用いて、一次帯電二次帯電同
時像露光一様露光現像を1サイクルとして2回以上
行う方法、または一次帯電二次帯電像露光現像
を1サイクルとして2回以上行う方法(例えば特願昭58
−183152号)などがある。これらの方法はいずれも像形
成体上での多色現像や像の合成を可能とするもので、こ
れらの重ね合わせ像は1度の転写プロセスで転写体に転
写できるので、簡単な構成で、多色像や合成像が得られ
る装置となる。このための、現像方法としては、例えば
非磁性トナーと磁性キャリアの混合物からなる現像剤を
用いて特願昭58−57446号あるいは同60−192712号明細
書に記載された条件の下で現像を行うことが必要であ
る。この現像方法は磁気ブラシ現像法の一種であるが、
磁気ブラシを像形成体に接触させず、交流バイアスによ
りトナーのみを像形成体の潜像面へ飛翔させることを特
徴とする。 上述のような像形成装置の一例としては潜像形成手段
が色別に潜像を形成し、それぞれの潜像を対応した色の
トナーを用いている現像装置で現像するものがある。 このような多色像形成装置においては、導電性基板上
に光導電性物質を有する像形成体(以下感光体という場
合もある)にレーザーなどの光線を照射して静電潜像を
形成するものが代表的である。このような装置において
は、第7図のフローチャートに示すようにして多色像が
形成される。 第7図は像形成体の表面電位の変化を示したものであ
り、pHは像形成体の露光部、DAは像形成体の非露光部、
T1は第1回目の現像で像形成体上に付着したトナー、T2
は第2回目の現像で像形成体上に付着したトナーで、DU
Pは露光部pHに第一回目の現像でトナーT1が付着したた
め生じた電位の上昇分を示す。説明のため潜像の極性を
正とする。 像形成体は帯電器により一様な帯電が施されて、一
定の正の表面電位Eとなる。 レーザー・陰極線管・LEDなど露光源とする第一の
像露光が与えられ、露光部pHの電位はその光量に応じて
低下する。 このようにして形成された静電潜像を、未露光部の
表面電位Eにほぼ等しい正のバイアスを印加された現像
装置が現像する。その結果、正帯電トナーT1が相対的に
電位の低い露光部pHに付着し、第一のトナー像が形成さ
れる。このトナー像が形成された領域は、正帯電トナー
T1が付着したことにより電位がDUPだけ上昇するが、通
常は未露光部DAと同電位にはならない。 次に第一のトナー像が形成された像形成体表面は帯
電器により2回目の帯電が施され、その結果、トナーT1
の有無にかかわらず、均一な表面電位Eとなる。 この像形成体の表面に第二の像露光が施されて静電
潜像が形成される。 前記と同様にしてトナーT1とは異なる色の正帯電
トナーT2の現像が行なわれ第二のトナー像が得られる。 以下同様のプロセスを必要回数行って像形成体上に多
色トナー像を得る。これを転写材に転写し、さらにこれ
を加熱または加圧して定着することにより多色記録画像
が得られる。この場合には像形成体の表面に残留するト
ナーおよび電荷をクリーニングして次の多色像形成に用
いられる。 上記プロセスは多色像に限らず、像形成体上でトナー
像を合成し、それを一括して転写して記録像を形成する
装置に採用することも可能である。
【発明が解決しようとする問題点】
上述のような像形成装置の現像工程において、トナー
が像形成体上に過剰に付着することがある。特に前述の
非接触現像法では磁気プラシがすでに現像したトナーを
掻き取ることがないのでこの傾向が強い。 第1回目の現像によるトナーT1が像露光光を十分に透
過させず、背景を一様に露光してもトナーT1の付着部分
の電位が高くなる場合、あるいはトナーT1の付着部分を
避けてその周囲が露光された場合などに、第7図に対
応する表面電位が第8図に示すようになっている場合、
トナーT1の一部が元の場所から離れて周辺部に飛散又は
装置中に浮遊し、内部を汚染する。 トナーT1が像露光光を十分に透過するものであるとき
は、トナー付着部分の電位は下がり、画像のにじみや装
置内部の汚れの発生量は減少する。 このような現象は、トナーT1が像形成体面に平行な方
向へ強く静電気力を受けていることに起因する。この様
子を第9図に示す。矢印は電気力線であり、光導電層12
上に付着した正帯電トナーT1はこの方向に力を受ける。 画像のにじみ現象は、画像の端部や細線のボケ、網点
のノイズ化などを引き起こし、画質を劣化させる。また
内部の汚れは装置の動作そのものに悪影響を及ぼし、装
置のトラブルや画像汚れの原因となる。 したがって、多色像あるいはトナー像合成にあってト
ナーは像形成体上に多層にわたって付着するが、像形成
体から離れるにつれて遊離しやすくなっている。このた
め、わずかのきっかけ(電気的、光学的、あるいは機械
的な外力など)により、像形成体上のトナーが別の位置
に移動して画質を劣化させたり装置を汚したり、記録紙
を汚したりするという問題点がある。また、本発明者は
前述のようなプロセスの多色像形成装置を試作し、実験
を行ったところ、2色目以降の像露光の際、すでにトナ
ー像として像形成体に付着しているトナーが像形成体上
を移動し、結果として画像のにじみやトナーの飛散が発
生することを確認した。 本発明は、上述のにじみやトナー浮遊を防止し、常に
高画質の画像を作成するとともにトラブルが少なくメン
テナンスの容易な像形成装置を提供することを目的とす
る。
【問題点を解決するための手段】
上記目的は回転可能な像形成体の周囲に、前記像形成
体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像をトナ
ーで現像する、複数個の現像手段と、カラートナー像を
記録紙上に転写する転写手段と、記録紙上に転写した後
に、前記像形成体上に残留するトナーをクリーニングす
るクリーニング手段と、をこの順に前記像形成体の移動
方向に向かって設け、前記像形成体上に潜像形成、現像
を複数回行い、前記像形成体上にカラー画像を形成した
後に、記録紙上に転写し、転写した後に像形成体上に残
留するトナーをクリーニングするカラー画像形成装置に
おいて、前記像形成体の周囲であって、前記像形成体の
移動方向に向かって前記現像手段の下流側かつ前記クリ
ーニング手段の上流側に、現像されたトナーの一部を非
接触で回収する、前記クリーニング手段とは別手段であ
るトナー回収ローラを設け、前記トナー回収ローラは、
トナー回収ローラ径;5〜20mm、トナー回収ローラの線速
度;50〜800mm/s、印加バイアス;0〜+2000V、像形成体
とトナー回収ローラとの間隙;0.2〜2.5mmであることを
特徴とするカラー画像形成装置によって達成される。
【作用】
本発明の像形成装置においては、像形成体の周囲に、
像形成体の移動方向に潜像形成手段、現像手段、トナー
回収手段の順に設けたので、像形成体上にあって像形成
体から浮遊あるいは移動しようとするトナーを該トナー
回収手段によって回収することができる。
【実施例】
第1図は本発明の第1実施例である画像形成装置の内
部構成を示す概略図である。この装置においては以下の
ようにして像形成が行なわれる。 像形成体1は帯電器21により一様な帯電が施され
て、一定の正または負の表面電位となる。 原稿に照明光を照射し、その反射光(または透過
光)が、像露光光Lとして像形成体表面に与えられ、露
光部の電位はその光量に応じて低下する。 このようにして形成された静電潜像を光導電性の負
または正帯電トナーを有する現像装置5で現像し、トナ
ー像が形成される。 このトナー像を転写材Pに転写し、さらにこれを加熱
または加圧して定着することにより記録画像が得られ
る。像形成体1の表面に残留するトナーおよび電荷をク
リーニングして次の像形成に備える。 第1図の像形成装置は原稿の複写物を形成するもので
ある。原稿を原稿台0に設置し、スタートスイッチを入
れると、照明ランプ41が原稿面を照射し、その反射光が
ミラーM1、M2、M3、レンズ42、ミラーM4を介して像形成
体1に入射・結像するようになっている。一方、像形成
体1はコロナ帯電器21により表面が均一に帯電される。
続いて上述のように原稿からの像露光光Lが像形成体1
上に照射される。このようにして静電潜像が形成され
る。この静電潜像は現像装置5のトナーにより現像され
る。この現像装置については後に詳しく説明するが、非
接触現像法で行う。得られたトナー像はその過剰なトナ
ーがトナー回収装置35により回収されたのち転写極33に
より記録紙Pに転写される。記録紙Pは分離極34により
像形成体1から分離され、定着器31で定着される。一
方、像形成体1はクリーニング装置36で清掃される。 第2図はトナー回収装置35の構成を示す概略図で、ロ
ーラー35aは、正(または負)帯電トナーを吸収する負
(または正)極性のバイアスが印加されるかもしくは接
地されている。像形成体1上のトナー像を構成するトナ
ーTは、ローラー35aと像形成体1の間に生じる電界に
より飛翔し、ローラー35aに付着する。このとき飛翔す
るトナーTは、元来、像形成体1へ付着力が弱く、像形
成体1上の像の周辺部に移動したり、装置中を浮遊した
りしやすいものであるが、ローラー35aに付着するた
め、これらの現象は著しく減少する。ローラー35aに付
着したトナーはスクレーパ35bにより掻き落とされ、一
時的にトナー回収装置35内に貯蔵される。これはメンテ
ナンスなどの時に廃棄される。 このようにして回収されるトナーTは元来浮遊したり
飛散したりしやすいもので、画像ノイズや機内汚れをも
たらす原因の一つであったが、本発明によりこれらの現
象は大幅に改善される。 第3図は現像装置5の断面図である。図中51はハウジ
ング、53はスリーブ、54は現像剤搬送体すなわちスリー
ブ内に設けられた磁界発生手段でありN,S極を有する磁
気ロール、55は層形成部材、56は該部材の固定部材、57
は第1の撹拌部材、58は第2の撹拌部材である。59はス
リーブクリーニング部材、60は現像バイアス電源、15は
現像域すなわちスリーブ53により搬送されたトナーが像
形成体に静電的な力を受けて移行しうる領域、Tはトナ
ー、Dは現像剤を表す。かかる現像装置において、二つ
の撹拌部材57,58はスクリュー状のもので、図の矢印方
向に回転することにより現像剤の撹拌および搬送を行
う。撹拌部材57は紙面手前方向へ、撹拌部材58は紙面奥
側へ搬送されるような形状をしている。両者の中間部で
現像剤が滞留しないように壁52が設けられていて、この
ためこの領域で紙面左右方向に現像剤の交換が行われ
る。 この現像装置5へのトナー補給は第6図の手前側から
行なわれ、撹拌部材58により紙面奥側へ、撹拌部材57に
より紙面手前側へと概略循環し、トナーとキャリアが均
一に混合される。しかし、トナー補給の位置は特にこれ
に限定されるものではなく、例えば第3図右側からスリ
ーブ軸に対し一様に補給するような方法でもよい。 このようにして現像剤Dは十分撹拌混合され、矢印方
向に回転するスリーブ53と磁気ロール54の搬送力により
スリーブ53の回転方向と同方向に搬送される。前記スリ
ーブ53表面にはハウジング52から延びる固定部材56によ
り保持された層形成部材55が圧接されていて、搬送され
る現像剤Dの量を規制し、現像剤層を形成する。 なお本実施例の現像を実施するに際して現像剤層を形
成する他の手段としては、例えばスリーブと一定の間隔
をへだてて配置された磁性または非磁性の規制板、スリ
ーブに近接して配置された磁気ロールなど従来公知のい
ずれを使用してもよい。 現像剤を構成するキャリア及びトナーは小粒径の方が
画質の解像力及び階調再現性の点から有利である。例え
ば現像剤層のキャリアを40μm以下の小粒径とした場合
でも前記した層形成部材55のような手段を用いることに
より現像剤中の不純物や粒塊等を自動的に排除して均一
な長さの磁気ブラシを形成することができる。しかも前
記キャリアがトナーと同程度の小粒径とされた場合でも
同様不純物の混入が排除されて均一な長さの磁気ブラシ
形成が可能である。 スリーブクリーニングローラ59は矢印方向に回転し
(第3図)現像領域18を通過してトナーTを消費した現
像剤をスリーブ53から掻き取る。このために現像領域に
搬送されるトナーTの量を一足に保つことができ、現像
条件が安定する。 次に本実施例の現像方法に用いられる好ましい現像剤
の構成について述べる。 トナーの構成例をあげれば以下のようである。 熱可塑性樹脂(結着剤)80〜90wt% 例:ポリスチレン、スチレンアクリル重合体、ポリエス
テル、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエチレン、エチレン酢ビ共重合体など、あ
るいは上記の混合物 顔料(着色剤)0〜15wt% 例:黒;カーボンブラック イエロー;ベンジジン誘導体 マゼンタ;ローダミンBレーキ、カーミン6Bなど シアン;フタロシアニン、スルホンアミド誘導体染料な
ど 荷電制御剤 0〜5wt% 例:プラストナー;ニグロシン系の電子供与性染料、ア
ルコキシル化アミン、アルキルアミド、キレート、顔
料、4級アンモニウム塩など マイナストナー;電子受容性の有機錯体、塩素化パラフ
ィン、塩素化ポリエステル、酸基過剰のポリエステル、
塩素化銅フタロシアニンなど 流動化剤 例:コロイダルシリカ、疎水制シリカ、シリコンワニ
ス、金属石ケン、非イオン界面活性剤など クリーニング剤(感光体上のトナーのフィルミング
を防止) 例:脂肪酸金属塩、表面に有機基をもつ酸化ケイ素酸、
フッ素系界面活性剤など 充填剤(画像の表面光沢の改良、原材料費の低減) 例:炭酸カルシウム、クレー、タルク、顔料などこれら
の材料のほか、画像面へのかぶりやトナー飛散を防ぐた
め、磁性粉を少量含有させてもよい。 このような磁性粉としては粒径0.1〜1μmの四三酸
化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロム、ニッケルフェラ
イト、鉄合金粉末などが用いられ、0.1〜5wt%含有され
る。又トナーの色調、特にカラートナー色調を鮮明なも
のとするため前記磁性粉の含有量は1wt%以下とするの
が望ましい。 なお、約20kg/cmの力での塑性変形して紙に定着させ
る圧力定着用トナーに適する樹脂としては、ワックス、
ポリオレフィン類、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
ウレタン、ゴムなどの粘着性樹脂などが用いられる。 以上の材料を用いて従来公知の製造方法によりトナー
を作ることができる。 本装置において、さらに好ましい画像を得るために、
トナー粒径(重量平均)は50μm程度以下、特に15〜1
μmとするのが好ましい。15μmを超えると画質が悪
く、50μmを超える場合細字がよみにくくなり、1μm
以下だと帯電量などの制御がしづらくなり、現像が困難
になる。なお、本実施例でいうトナー及びキャリアの
粒、又は平均粒径は重量平均粒径を意味し、該重量平均
粒径はコールターカウンタ(コールタ社製)で測定され
た値である。また粒子の固有抵抗は、粒子を0.50cm2
断面積を有する容器に入れてタッピングした後、詰めら
れた粒子上に1kg/cm2の荷重をかけて厚さを1mm程度と
し、荷重と底面電極との間に102〜105V/cmの電界を発生
させてそのとき流れる電流値から求められる。又キャリ
アの構成は以下のようであり、基本的にトナーの構成材
料として挙げたものが用いられる。 キャリア粒子は磁性体粒子と樹脂を主な成分とするも
のであって、解像力や階調再現性を向上させるため、好
ましくは球形化され、重量平均粒径が50μm以下、特に
5μm以上40μm以下のものが好適である。ここでキャ
リア粒子径が40μm、特に50μmを超えると磁気ブラシ
が長くかつ粗くなって現像剤層の薄層化が実現困難にな
り、その結果現像性が悪くなり、画質が低下する。又5
μm未満だと現像剤の流動性が低下して撹拌効率が低下
するので、トナーの帯電制御が難しくなり、かつキャリ
ア飛散が発生しやすくなる。 また、バイアス電圧によって電荷が注入されて像形成
体面にキャリアが付着したり、潜像を形成する電荷が消
失したりするのを防ぐため、キャリアの抵抗率は108Ωc
m以上、好ましくは1013Ωcm以上さらに好ましくは1014
Ωcm以上の絶縁性のものがよい。 このようなキャリアは、磁性体の表面を樹脂で被覆す
るか、あるいは磁性体粒子を樹脂に分散含有させ、得ら
れた粒子を公知の粒径選別手段で選別して作られる。 さらにキャリアを球形化する場合は以下のように行
う。 樹脂被覆キャリア:磁性体粒子として球形のものを
選ぶ。 磁性粉分散キャリア:分散樹脂形成後に熱風や熱水
による球形化処理を施したり、スプレードライ法により
直接球形の分散樹脂を形成する。上述のトナーとキャリ
アを、各表面積の総和が等しくなる程度の比で混合する
ことが好ましい。例えばトナーの平均粒径が10μm、比
重が1.2g/cm3、キャリアの平均粒径が35μm、比重が4.
5g/cm3であるとき、トナー濃度(現像剤に対するトナー
の重量比)は2〜30wt%、好ましくは5〜15wt%に設定
するのが適当である。トナー濃度が上記範囲より小さけ
れば、トナーの搬送を十分に行うのが困難になるととも
に帯電量が大きくなりすぎて、十分な現像が行なわれな
い。またトナー濃度が上記範囲を上回る値になると、ト
ナーの帯電が不十分で、キャリアから離れやすくなり、
トナーの飛散による機内汚れが大きな問題になる。 以上のような構成の下に、以下のような設定条件に従
って複写装置を試作し、実験を行なった。 また現像剤の処法は以下のとおりである。 (現像剤処方) トナー組成物:ポリスチレン 45 重量部 ポリメチルメタクリレート 44 〃 バリファースト(荷電制御剤) 0.2 〃 着色剤 10.5 〃 但し着色剤はカーボンブラックである。上記組成物を
混合、練肉、分級して所望のトナーをうるようにしてい
る。 キャリア(樹脂被覆キャリア)組成物: コア:フェライト コーティング樹脂:スチレン・アクリル (4:6) 磁化 27emu/g 粒径 30μm 比重 5.2g/cm3 比抵抗 1013Ωcm以上 上記組成物を混合、練肉、分級後熱風処理して球形キ
ャリアが得られる。 次いで前記キャリアとトナーとをそれぞれ所定の割合
で十分混合して目的の現像剤を得る。ここでは現像剤
(トナーとキャリア)に占めるトナーの重量比はいずれ
も5〜10wt%に設定されている。 以上の条件で記録画像を形成したところ、画像のにじ
みなどのない良好な画質のものが得られた。また連続的
に記録させた後、機内を観察したところ、汚れは極めて
わずかであった。 比較のため、トナー回収装置35を取り外して同様に記
録物を形成したところ、画質や機内汚れに一見して判る
大きな差が認められた。 次に第2表に記載したトナー回収装置の諸条件を変え
ながら実験をしたところ、第3表の範囲で大きな効果が
あった。 第4図は本発明に基づいて構成された第2実施例であ
る。多色像形成装置である。図中1は矢印方向に回転す
る像形成体、21はコロナ帯電器、Lはレーザー光学系26
より照射される像露光光、5A,5B,5C,5Dはイエロー、マ
ゼンタ、シアン、黒のトナーを有する現像装置、33は転
写電極、34は分離電極、pは記録紙、35はトナー回収装
置で、35aは回転可能な金属ローラー、35bはスクレー
パ、また36はクリーニング装置で36aはファーブラシ、3
6bはトナー回収ローラーで36cはスクレーパである。こ
れは次のようにして多色像を形成する。 像形成体1はスコロトロン帯電極よりなるコロナ帯電
器21により表面が均一に帯電される。続いてレーザー光
学系26から記録データに従った像露光光Lが像形成体1
上に照射される。このようにして静電潜像が形成され
る。この静電潜像は第1のトナーT1が収容されている現
像装置5Aにより現像される。 トナー像を形成された像形成体は、再びコロナ帯電器
21により均一に帯電され、別の色成分の記録データに従
った像露光光Lを受ける。形成された静電潜像は第2の
トナーT2が収納されている現像装置5Bにより現像され
る。この結果、像形成体1上に第1のトナーT1と第2の
トナーT2による2色トナー像が形成される。以下同様に
してトナーT3、トナーT4が重ねて現像され、像形成体1
上に4色トナー像が形成される。 ここで2色目以降の像露光が行なわれるとき、金属ロ
ーラ35aにはトナーを吸着するような極性のバイアスが
印加されている。このため、像形成体1に付着している
トナーTの一部がこれに吸引される。このトナーは画像
のにじみや内部汚染をもたらすものであるが、上述の作
用のためこれらの現象は著しく減少する。 このようにして像形成体1上に得られた多色トナー像
は転写極33により記録紙Pに転写される。記録紙Pは分
離極34により像形成体1から分離され、定着器31で定着
される。一方、像形成体1はクリーニング装置36により
清掃される。クリーニング装置36のファーブラシ36aは
像形成中は像形成体1とは非接触に保たれていて、像形
成体1に多色像が形成されるとその転写後に像形成体1
と接触し、矢印方向に回転しながら転写残トナーを掻き
取る。 クリーニングが終わるとファーブラシ36aは再び像形
成体1から離れる。トナー回収ローラー36bは矢印方向
に回転しながら適当なバイアスが印加されて、ファーブ
ラシ36aよりトナーTなどを回収する。それはさらにス
クレーパ36cで掻き取られ、一時クリーニング装置36内
に貯蔵される。 第2実施例でのレーザー光学系26を第5図に示す。図
中、37は半導体レーザーダイオード、38は回転多面鏡、
39はfθレンズである。 この多色の像形成装置は第6図に示すように、画像デ
ータ形成装置13、画像読取装置14、画像記憶装置15、画
像処理装置16、画像表示装置17などさまざまな形態の画
像データ出力装置から転送される画像データに基づいて
ハードコピーを作成するプリンターである。 各現像装置5A,5B,5C,5Dは第1図に示した実施例と同
じく第3図に示すような構成をしていて、それぞれイエ
ロー、マゼンタ、シアン、黒のトナーを収納している。 以上のような構成の下に以下のような条件で多色像形
成を行った。 また現像剤は第1実施例と同じものを用いた。ただし
着色剤としてイエロートナーがオーラミン、マゼンタト
ナーがローダミンB、シアントナーが銅フタロシアニ
ン、黒トナーがカーボンブラックを使用している。 以上の条件で多色の記録画像を形成したところ、画像
のにじみなどのない良好な画質のものが得られた。また
連続的に記録させた後、機内を観察したところ、汚れは
極めてわずかであった。 比較のため、トナー回収装置35を取り外して同様に記
録物を形成したところ、画質や機内汚れに一見して判る
大きな差が認められた。 次に第5表に記載したトナー回収装置の条件を変えな
がら実験をしたところ、第6表の範囲で大きな効果があ
った。 なお、この第2実施例では第4図に示すように、トナ
ー回収装置35を分離極34とクリーニング装置36の間に設
置したが、この位置はこれに限定されるものではない。
例えばコロナ帯電器21の前または後に置けば帯電極汚れ
の防止に著しい効果があり、現像装置の後ならば、像形
成体装置全体の機内汚れが著しく減少する。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の像形成装置において
は、像形成体上に潜像形成手段、現像手段、トナー回収
手段を、この順に前記形成体の移動方向に向かって設け
たもので、像形成体上に過剰に付着した遊離し易いトナ
ーを回収し、画像のにじみ、記録紙及び装置内部の汚れ
を防止し、メンテナンス容易で高品位の画像が得られる
という優れた効果を有した像形成装置が提供されること
となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の内部構成を示す概略図
で、第2図は上記実施例のトナー回収装置の構成を示す
概略図、第3図は上記実施例の現像装置の構成を示す断
面図である。 第4図は本発明の第2実施例の内部構成を示す概略図
で、第5図は上記実施例のレーザー光学系を示す平面
図、第6図は多色の像形成装置への画像データの流れを
示すブロック図である。 第7図は像形成体の表面電位の変化を示すフローチャー
ト、第8図は第1次現像トナーの第2次露光後の表面電
位を示す図、第9図は上記トナーの周囲の電気力線を示
す図である。 なお、図面に示した符号において、 1……像形成体、2……像形成装置、 5,5A,5B,5C,5D……現像装置、 11……導電性基板、12……光導電層、 13……画像データ形成装置、 14……画像読取装置、15……画像記憶装置、 16……画像処理装置、17……画像表示装置、 21……コロナ帯電器、26……レーザー光学系、 31……定着器、35……トナー回収装置、 36……クリーニング装置、 37……半導体レーザーダイオード、 38……回転多面鏡、39……fθレンズ、 53……スリーブ、E……表面電位、 PH……露光部、DA……非露光部、 L……像露光光、P……記録紙、 T……トナーである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能な像形成体の周囲に、 前記像形成体上に潜像を形成する潜像形成手段と、 前記潜像をトナーで現像する、複数個の現像手段と、 カラートナー像を記録紙上に転写する転写手段と、 記録紙上に転写した後に、前記像形成体上に残留するト
    ナーをクリーニングするクリーニング手段と、 をこの順に前記像形成体の移動方向に向かって設け、前
    記像形成体上に潜像形成、現像を複数回行い、前記像形
    成体上にカラー画像を形成した後に、記録紙上に転写
    し、転写した後に像形成体上に残留するトナーをクリー
    ニングするカラー画像形成装置において、 前記像形成体の周囲であって、前記像形成体の移動方向
    に向かって前記現像手段の下流側かつ前記クリーニング
    手段の上流側に、現像されたトナーの一部を非接触で回
    収する、前記クリーニング手段とは別手段であるトナー
    回収ローラを設け、 前記トナー回収ローラは、トナー回収ローラ径;5〜20m
    m、トナー回収ローラの線速度;50〜800mm/s、印加バイ
    アス;0〜+2000V、像形成体とトナー回収ローラとの間
    隙;0.2〜2.5mmであることを特徴とするカラー画像形成
    装置。
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