JPH08275415A - ハーフピッチ型電動機の固定子 - Google Patents

ハーフピッチ型電動機の固定子

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JPH08275415A
JPH08275415A JP7075473A JP7547395A JPH08275415A JP H08275415 A JPH08275415 A JP H08275415A JP 7075473 A JP7075473 A JP 7075473A JP 7547395 A JP7547395 A JP 7547395A JP H08275415 A JPH08275415 A JP H08275415A
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stator
yoke
tooth portion
pole shoe
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Shigeki Nishimura
茂樹 西村
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Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 継鉄部と歯部との接触面積を大きくして磁気
抵抗の低減を図り効率を向上することのできるハーフピ
ッチ型電動機の固定子を提供することを目的とする。 【構成】 環状の継鉄部2の内面に嵌合する嵌合面3を
外側に有し、内側に半スロット形状を形成し左右に突出
させた接続部6を設け、先端部にはポールシュー部8を
設けた歯部9を備え、継鉄部2と接触する接触面積の大
きい接続部6を歯部9に設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は継鉄部と複数の歯部とに
分割し、各歯部に巻線を巻装後継鉄部と歯部を組み合わ
せて形成するハーフピッチ型電動機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、巻線の施工を容易にするため、外
径側となる継鉄部とスロットを形成する複数の歯部に分
割して、巻線を巻装したボビンを歯部に装着した後、継
鉄部に歯部を組み合わせて形成され、一つの歯部に一相
一極分の巻線を巻装し、歯部と巻線の総数が同じである
固定子を有するハーフピッチ型電動機の固定子の開発が
進められている。
【0003】従来、この種のハーフピッチ型電動機の固
定子について図13を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、環状で内面に複数のアリ
溝101を形成した継鉄部102と、根元側に継鉄部1
02に形成されたアリ溝101に係合するアリ103を
有し、先端側に回転子対向面を有したポールシュー部1
04を形成した歯部105とにより形成された固定子鉄
心を所定の手法に積層したのち歯部105に巻線106
を巻装した硬質性のボビン107を装着し、歯部105
に設けられたアリ103を継鉄部102に形成されたア
リ溝101に係合して継鉄部102と歯部105を係合
したのち、巻線106とポールシュー部104間の絶縁
を行うウェッジ108をスロット109内に設けハーフ
ピッチ型電動機の固定子を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のハー
フピッチ型電動機の固定子の構成では、継鉄部102と
歯部105との結合は継鉄部102に形成されたアリ溝
101と歯部105に形成されたアリ103とにより行
われているため、継鉄部102と歯部105との接触面
積が小さく磁気抵抗が大きくなり効率が悪くなるという
問題があった。
【0006】また、継鉄部102にはアリ溝101を、
歯部105にはアリ103を設けなければならないの
で、コア抜きの金型が複雑となりコスト高になるととも
に、継鉄部102と歯部105との位置決めを必要とす
るので位置決め用の治具が必要となり作業性も悪いとい
う問題があった。
【0007】また、巻線106を巻装したボビン107
を歯部105に装着することにより巻線106を施工し
ていたが、巻線106とポールシュー部104間の絶縁
距離を確保するためにスロット109内部にはウェッジ
108を設ける必要があり組立作業性が悪いという問題
があった。
【0008】また、歯部105の根元部側は歯部105
と同幅に形成され、歯部105に巻線106を直接巻装
することができないので巻線106を巻装した硬質性の
ボビン107を用いなければならないとともに、硬質性
のボビン107を設けることによりスロット109内に
おける巻線106のスペースファクタが小さくなるとい
う問題があった。
【0009】また、巻線106により励磁され発生する
磁束のうち、歯部105の中心部を流れる磁束と、左右
のポールシュー部104を流れる磁束が同等であるた
め、歯部一個当たりの起磁力波形が正弦波形とはかけ離
れたものとなりモータ効率が悪いという問題があった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するもので、継
鉄部と歯部との接触面積を大きくして磁気抵抗の低減を
図り効率を向上させることのできるハーフピッチ型電動
機の固定子を提供することを第1の目的とする。
【0011】また第2の目的は、継鉄部と歯部とを結合
する凸凹を無くしてコア抜きの金型を簡易化しコスト低
減を図るとともに継鉄部に対する歯部の位置決めの必要
を無くすることにある。
【0012】また第3の目的は、巻線と歯部および継鉄
部の絶縁距離を確保してウェッジを不要とするとともに
組立工数の削減を図ることにある。
【0013】また第4の目的は、ボビンを不要にすると
ともに、スロット内における巻線のスペースファクター
を増加させることにある。
【0014】また第5の目的は、起磁力波形を正弦波に
近づけ効率を改善することにある。また第6の目的は、
起磁力波形を正弦波に近づけ効率を改善するとともに、
ポールシュー部の機械的強度を確保することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、内面に結合用の凸部を複数
有した環状の継鉄部と、根元部の外側に前記継鉄部内面
に嵌合する嵌合面および前記凸部に結合する凹部を有
し、内側に半スロット形状を形成し、左右に突出させた
接続部を設け、先端部に回転子対向面を有したポールシ
ュー部を形成した歯部とを備え、前記接続部の幅を歯部
の幅より大きく形成して継鉄部と接触する嵌合面の面積
を大きく構成した構成とする。
【0016】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、環状に形成した継鉄部と、この継鉄部内面に嵌
合する接続部を介し環状に配列される歯部とを備え、前
記歯部に設けられる接続部が隣接する歯部の接続部に互
いに当接し歯部が保持される構成とする。
【0017】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、歯部の半スロット形状部分を覆う形状で接続部
側とポールシュー部側に鍔部を有し、鍔部の片側に接続
部およびポールシュー部の端部より突出する突出片とを
設け、軟質の絶縁樹脂で成形されたボビンと、このボビ
ンに巻装された巻線とを備え、歯部を継鉄部に装着した
ときに、ボビンに形成された鍔部に隣接する歯部のボビ
ンに設けられた突出片が重合する構成とする。
【0018】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、継鉄部との嵌合面と、回転子対向面を除く歯部
の表面に絶縁樹脂コーティングして巻線を施工する構成
とする。
【0019】また、第5の目的を達成するための第5の
手段は、歯部に設けられたポールシュー部のスロットに
歯部の中心部に向かい傾斜した切り欠きを設けた構成と
する。
【0020】また、第6の目的を達成するための第6の
手段は、接合部とポールシュー部間の歯部の幅より内側
よりのポールシュー部に磁束の流れを制限する孔を設け
た構成とする。
【0021】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、歯
部の根元部に継鉄部内面に嵌合する嵌合面を有し、歯部
の幅より大きく形成された接続部が継鉄部の内面に接触
することになり、歯部と継鉄部の接触面積が大きくなっ
て磁気抵抗が低減され効率が良くなることになる。
【0022】また、第2の手段の構成により、継鉄部と
歯部には結合用の凹部と凸部が存在しなくなり継鉄部お
よび歯部を形成するための金型は単純なものとなって金
型費が低減されるとともに、継鉄部に対する歯部の位置
決めの必要がなくなり組立が容易となる。
【0023】また、第3の手段の構成により、ボビンに
設けた鍔部に突出片が重合するので歯部および継鉄部と
巻線間の絶縁距離が確保できウェッジが不必要になると
ともに組立工数が削減されることになる。
【0024】また、第4の手段の構成により、スリット
内が薄膜で絶縁されるのでスリット内における巻線のス
ペースファクターがかせげスリット内の有効利用が図れ
る。
【0025】また、第5の手段の構成により、歯部に巻
装された巻線により励磁され発生する磁束のうち、回転
子対向面の円周方向に流れる磁束が制限され、中心線側
の磁束が増加され、起磁力波形が正弦波に近づきモータ
効率が改善される。
【0026】また、第6の手段の構成により、歯部に形
成されたポールシュー部の機械的強度を確保しながら起
磁力波形を正弦波に近づけモータ効率が改善されること
になる。
【0027】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例について、図1
を参照しながら説明する。図に示すように、内面に結合
用の凸部1を複数有し、環状に形成された継鉄部2と、
外側に嵌合する円弧状の嵌合面3および継鉄部2に形成
された凸部1に結合する凹部4を有し、内側にスロット
5の半分の形状を形成するように左右に突出させた接続
部6を設け、先端部には回転子対向面7をポールシュー
部8に形成した歯部9とにより固定子のコアを構成す
る。
【0028】上記構成において、継鉄部2と歯部9は所
定寸法に積装したのち、歯部9のスロット5部分に絶縁
材10を介して巻線11を巻装し、巻線11の巻装され
た歯部9の凹部4を継鉄部2の凸部1に係合して継鉄部
2の内面に歯部9の接続部6の外側に形成された嵌合面
3を合致させ密接した状態で継鉄部2と歯部9を結合し
て固定子を形成する。
【0029】このように本発明の第一実施例のハーフピ
ッチ型電動機の固定子によれば、継鉄部2の内面に歯部
9の幅より大きく形成した接続部6の嵌合面3が密接に
嵌合されるので、継鉄部2と歯部9との接触面積が大き
くなって磁気抵抗が低減され磁束が通り易くなってモー
タ効率が良くなる。
【0030】(実施例2)つぎに本発明の第2実施例に
ついて図2を参照しながら説明する。なお第1実施例と
同一箇所には同一符号をつけて詳細な説明は省略する。
【0031】図に示すように、内面に結合用の凸部を有
さない環状の継鉄部2Aと、この継鉄部2Aの内面に歯
部9Aを環状に配列したときに歯部9Aに設けた接続部
6Aの端部が隣接される歯部9Aの接続部6Aの端部に
互いに当接する形状に接続部6Aを形成した歯部9とを
設ける。
【0032】上記構成において、継鉄部2Aの内面に歯
部9Aの接続部6Aに形成された嵌合面3が合致するよ
うに歯部9Aを環状に配列して継鉄部2A内に嵌合する
と、歯部9Aは左右に突出した接続部6Aが隣接する歯
部9Aの接続部6Aに当接するとともに、継鉄部2Aの
内面に嵌合面3が密接することにより継鉄部2A内に歯
部9Aが設けられる。
【0033】このように本発明の第2実施例のハーフピ
ッチ型電動機の固定子によれば、歯部9Aは歯部9A同
士が当接する接続部6Aと継鉄部2A内面に嵌合される
嵌合面3により継鉄部2A内に保持されるので、結合用
に設けられる継鉄部2Aの凸部および歯部9Aの凹部が
不要となり、継鉄部2Aおよび歯部9Aのコア抜き金型
の構造が簡易化されコストダウンが図れるとともに、継
鉄部2Aに対する歯部9Aの位置決めが不要となり位置
決め用の治具の必要がなくなり組立作業性が良くなる。
【0034】(実施例3)以下、本発明の第3実施例に
ついて図3および図4を参照しながら説明する。なお、
第2実施例と同一部分には同一符号を付けて以下の各実
施例とも詳細な説明は省略する。
【0035】図に示すように、歯部9Aの半スロット形
状部分を覆う形状で接続部6A側とポールシュー部8側
に鍔部12を有し、鍔部12の片側に接続部6Aおよび
ポールシュー部8の端部より突出する突出片13を設け
軟質の絶縁樹脂で成形してボビン14を形成し、ボビン
14には巻線11を巻装した構成とする。
【0036】上記構成において、継鉄部2Aの内面に歯
部9Aの接続部6Aに形成された嵌合面3が合致するよ
うに歯部9Aを環状に配列する。このとき、ボビン14
の鍔部12より突出して形成された突出片13を隣接す
る歯部9Aにボビン14の鍔部12に重合させた状態で
配列させて継鉄部2Aの内面に嵌合し、歯部9A同士の
当接と、嵌合面3と継鉄部2A内面との嵌合により保持
する。
【0037】このように本発明のハーフピッチ型電動機
の固定子によれば、巻線11を巻装するために歯部9A
に設けられたボビン14の鍔部12の片側に形成された
突出片13が、隣接する歯部9Aに設けられたボビン1
4の鍔部12に重合するので、継鉄部2Aと歯部9Aの
接続部6Aおよびポールシュー部8に対する巻線11と
の絶縁距離が確保でき、絶縁性を保持するウェッジの必
要がなくなり組立が容易となって組立工数が低減され
る。
【0038】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
ついて図5および図6を参照しながら説明する。図に示
すように、継鉄部2Aの内面に嵌合する嵌合面3および
回転子対向面7を除く歯部9Aの全表面を絶縁樹脂でコ
ーティングして樹脂膜15を形成し、樹脂膜15を形成
した歯部9Aに巻線11Aを直接巻装した構成とする。
【0039】上記構成において、継鉄部2Aの内面に歯
部9Aの接続部6Aに形成された嵌合面3が合致するよ
うに歯部9Aを環状に配列して継鉄部2A内に嵌合する
歯部9Aに形成した接続部6Aが互いに当接して歯部9
Aが保持される。そして、巻線11Aと各歯部9Aの接
続部6との間およびポールシュー部8間に絶縁材で形成
したウェッジ16を挿入して巻線11Aとの絶縁距離を
確保する。
【0040】このように、本発明の第4実施例のハーフ
ピッチ型電動機の固定子によれば、巻線11Aの巻装さ
れる歯部9A部分は薄い樹脂膜15で覆われているの
で、スロット5内における樹脂膜15の占有面積は小さ
く、ほとんどスロット5の形状そのままが巻線11Aの
スペースとする事ができスペースファクタがかせげるこ
ととなり、巻線11Aの増量が可能となって出力を増大
することができる。
【0041】(実施例5)以下、本発明の第5実施例に
ついて図7から図9を参照しながら説明する。
【0042】図に示すように、歯部9Bに形成されたポ
ールシュー部8Aのスロット5側に歯部9Bの中心部に
向かい傾斜した切り欠き17を設けた構成とする。
【0043】上記構成において、ボビン18を介して巻
線11を巻装した歯部9Bを継鉄部2A内に環状に配列
して固定子を形成する。そして巻線11に通電すると、
巻線11により励磁されて発生する磁束の内、回転子孔
の円周方向に流れる磁束が切り欠き17により制限さ
れ、中心側に流れる磁束が増加し、起磁力波形(A)が
正弦波形に近づくこととなる。また、切り欠き17を設
けてない場合は起磁力波形は(B)の状態となる。
【0044】このように本発明のハーフピッチ型電動機
の固定子によれば、歯部9Bにおける回転子孔の円周方
向に流れる磁束が切り欠き17により制限され、起磁力
波形(A)が正弦波形に近づき電動機の効率を良くする
ことができる。
【0045】(実施例6)以下、本発明の第6実施例に
ついて図10から図12を参照しながら説明する。図に
示すように、接続部6Aとポールシュー部8B間の歯部
9Cの幅より内径寄りのポールシュー部8Bに磁束の流
れを制限する孔19を設けた構成とする。
【0046】上記構成において、ボビン18を介して巻
線11を巻装した歯部9Cを継鉄部2A内に環状に配列
して固定子を形成する。そして、巻線11に通電する
と、巻線11により励磁されて発生する磁束の内、回転
子孔の円周方向に流れる磁束が孔19により制限され、
中心側に流れる磁束が増加し、起磁力波形(A)が正弦
波形に近づくことになる。また、孔19を設けていない
場合の起磁力波形は(B)の状態となる。
【0047】このように、本発明のハーフピッチ型電動
機の固定子によれば歯部9Cにおける回転子孔の円周方
向に流れる磁束が孔19により制限され、起磁力波形
(A)が正弦波形に近づき電動機の効率が良くなるとと
もに、磁束を制限するために設けられる切り欠きに比較
してポールシュー部8Bの機械的強度が確保されること
になる。
【0048】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば内面に結合用の凸部を複数有した環状の継鉄
部と、根元部の外側に前記継鉄部内面に嵌合する嵌合面
および前記凸部に結合する凹部を有し、内側に半スロッ
ト形状に形成し、左右に突出させた接続部を設け、先端
部に回転子対向面を有したポールシュー部を形成した歯
部とを備え、前記接続部の幅を歯部の幅より大きく形成
して継鉄部と接触する嵌合面の面積を大きく形成してい
るので、磁気抵抗が低減し効率を向上させることのでき
るハーフピッチ型電動機の固定子を提供できる。
【0049】また、環状に形成した継鉄部と、この継鉄
部内面に嵌合する接続部を介し環状に配列される歯部と
を備え、前記歯部に設けられる接続部が隣接する歯部の
接続部に互いに当接し歯部が保持されるので、継鉄部と
歯部を結合する凹凸の必要がなくなりコア抜き金型の構
造が簡素化されコストが低減されるとともに継鉄部に対
する歯部の位置決めの必要がなくなり組立が容易とな
る。
【0050】また、歯部の半スロット形状部分を覆う形
状で接続部側とポールシュー部側に鍔部を有し、鍔部の
片側に接続部およびポールシュー部の端部より突出する
突出片とを設け、軟質の絶縁樹脂で成形されたボビン
と、このボビンに巻装された巻線とを備え、歯部を継鉄
部に装着したときに、ボビンに形成された鍔部に隣接す
る歯部のボビンに設けられた突出片が重合する構成とし
たので、巻線と歯部および継鉄部間の絶縁距離が確保さ
れ、ウェッジを不要とするとともに組立工数の削減を図
ることができる。
【0051】また継鉄部との嵌合面と、回転子対向面を
除く歯部の表面に絶縁樹脂をコーティングして巻線を施
工するので、ボビンが不要となるとともにスロット内に
おける巻線のスペースファクタが増加され巻線量を増加
して出力を高めることが可能となる。
【0052】また、歯部に設けられたポールシュー部の
スロット側に歯部の中心部に向かい傾斜した切り欠きを
設けているので、起磁力波形が正弦波形に近づき電動機
の効率が良くなる。
【0053】また、接合部とポールシュー部間の歯部の
幅より内側よりのポールシュー部に磁束の流れを制限す
る孔を設けているので、ポールシュー部の機械的強度を
確保しながら起磁力波形が正弦波形に近づき電動機の効
率が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のハーフピッチ型電動機の
固定子のコアの状態を示す断面図
【図2】同第2実施例のハーフピッチ型電動機の固定子
のコアの状態を示す断面図
【図3】同第3実施例のハーフピッチ型電動機の固定子
の巻線を巻装したボビンの状態を示す断面図
【図4】同第3実施例のボビンにおける鍔部と突出片の
重合状態を示す一部破断した正面図
【図5】同第4実施例の固定子に樹脂コーティングした
状態を示す拡大図
【図6】同第4実施例の固定子の巻線の状態を示す拡大
【図7】同第5実施例の固定子の歯部のコア状態を示す
正面図
【図8】(a)同第5実施例の切り欠きを設けた場合の
起磁力波形図 (b)切り欠きを設けない場合の起磁力波形図
【図9】同第5実施例の固定子の一部を示す断面図
【図10】同第6実施例の固定子の一部を示す断面図
【図11】同第6実施例の固定子の歯部のコア状態を示
す正面図
【図12】(a)同第6実施例の孔を設けた場合の起磁
力波形図 (b)孔を設けない場合の起磁力波形図
【図13】従来のハーフピッチ型電動機の固定子のコア
の状態を示す断面図
【符号の説明】
1 凸部 2 継鉄部 3 嵌合面 4 凹部 5 スロット 6、6A 接続部 7 回転子対向面 8、8A,8B ポールシュー部 9、9A,9B,9C 歯部 11、11A 巻線 12 鍔部 13 突出片 14 ボビン 15 樹脂膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に結合用の凸部を複数有した環状の
    継鉄部と、根元部の外側に前記継鉄部内面に嵌合する嵌
    合面および前記凸部に結合する凹部を有し、内側に半ス
    ロット形状を形成し、左右に突出させた接続部を設け、
    先端部に回転子対向面を有したポールシュー部を形成し
    た歯部とを備え、前記接続部の幅を歯部の幅より大きく
    形成して継鉄部と接触する嵌合面の面積を大きく構成し
    た構成のハーフピッチ型電動機の固定子。
  2. 【請求項2】 環状に形成した継鉄部と、この継鉄部内
    面に嵌合する接続部を介し環状に配列される歯部とを備
    え、前記歯部に設けられる接続部が隣接する歯部の接続
    部に互いに当接し歯部が保持される構成とした請求項1
    記載のハーフピッチ型電動機の固定子。
  3. 【請求項3】 歯部の半スロット形状部分を覆う形状で
    接続部側とポールシュー部側に鍔部を有し、鍔部の片側
    に接続部およびポールシュー部の端部より突出する突出
    片とを設け、軟質の絶縁樹脂で成形されたボビンと、こ
    のボビンに巻装された巻線とを備え、歯部を継鉄部に装
    着したときに、ボビンに形成された鍔部に隣接する歯部
    のボビンに設けられた突出片が重合する構成とした請求
    項1または2記載のハーフピッチ型電動機の固定子。
  4. 【請求項4】 継鉄部との嵌合面と、回転子対向面を除
    く歯部の表面に絶縁樹脂コーティングして巻線を施工す
    る構成とした請求項1または2記載のハーフピッチ型電
    動機の固定子。
  5. 【請求項5】 歯部に設けられたポールシュー部のスロ
    ットに歯部の中心部に向かい傾斜した切り欠きを設けた
    請求項1,2,3または4記載のハーフピッチ型電動機
    の固定子。
  6. 【請求項6】 接合部とポールシュー部間の歯部の幅よ
    り内側よりのポールシュー部に磁束の流れを制限する孔
    を設けた請求項1,2,3または4記載のハーフピッチ
    型電動機の固定子。
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