JPH0827504A - Ｈｉｐ焼結方法 - Google Patents
Ｈｉｐ焼結方法Info
- Publication number
- JPH0827504A JPH0827504A JP16367894A JP16367894A JPH0827504A JP H0827504 A JPH0827504 A JP H0827504A JP 16367894 A JP16367894 A JP 16367894A JP 16367894 A JP16367894 A JP 16367894A JP H0827504 A JPH0827504 A JP H0827504A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capsule
- hip
- powder
- thickness
- cylindrical part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 円板状製品をカプセルＨＩＰ焼結する方法に
おいて、カプセル缶1の上部12及び底部10が内側に殆ん
ど凹まないようにＨＩＰする。 【構成】 上部と底部の肉厚が、粉末の充填厚さＨの0.
5〜2倍であり、かつ円筒部11の肉厚より大きい寸法のカ
プセル缶を用いてＨＩＰする。
おいて、カプセル缶1の上部12及び底部10が内側に殆ん
ど凹まないようにＨＩＰする。 【構成】 上部と底部の肉厚が、粉末の充填厚さＨの0.
5〜2倍であり、かつ円筒部11の肉厚より大きい寸法のカ
プセル缶を用いてＨＩＰする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＨＩＰ(熱間静水圧加
圧)による焼結方法の改良に関する。
圧)による焼結方法の改良に関する。
【０００２】
【従来技術及び問題点】ＨＩＰによる焼結法は、図４に
示す如く、カプセル缶(1)に原料粉末(2)を充填した後、
該カプセル缶を脱気密封し、ＨＩＰ装置(図示省略)内で
高温・高圧条件下にて焼結品を形成するものである。こ
のカプセル缶(1)は、底部(10)、円筒部(11)及び上部(1
2)の肉厚は、ＨＩＰ焼成過程での変形により破損しない
程度のものが使用されている。
示す如く、カプセル缶(1)に原料粉末(2)を充填した後、
該カプセル缶を脱気密封し、ＨＩＰ装置(図示省略)内で
高温・高圧条件下にて焼結品を形成するものである。こ
のカプセル缶(1)は、底部(10)、円筒部(11)及び上部(1
2)の肉厚は、ＨＩＰ焼成過程での変形により破損しない
程度のものが使用されている。
【０００３】ところで、直径が軸方向長さよりも大きい
円板状製品をＨＩＰすると、図５に示す如く、焼結品
(3)の上面と底面はすり鉢状に内側に凹んだ形状にな
る。これは、ＨＩＰ装置内では、矢印で示す如く、カプ
セル缶(1)に対して等方圧が作用することによるもので
ある。つまり、カプセル缶(1)内の中心部にある原料粉
末(2)に対しては、実質的に缶(1)の上部(12)と底部(10)
への圧力のみが作用するのに対し、原料粉末が缶の中心
部から外周部に近づくにつれて、缶(1)の円筒部(11)へ
の圧力による影響を受けて焼結が行なわれるためであ
る。
円板状製品をＨＩＰすると、図５に示す如く、焼結品
(3)の上面と底面はすり鉢状に内側に凹んだ形状にな
る。これは、ＨＩＰ装置内では、矢印で示す如く、カプ
セル缶(1)に対して等方圧が作用することによるもので
ある。つまり、カプセル缶(1)内の中心部にある原料粉
末(2)に対しては、実質的に缶(1)の上部(12)と底部(10)
への圧力のみが作用するのに対し、原料粉末が缶の中心
部から外周部に近づくにつれて、缶(1)の円筒部(11)へ
の圧力による影響を受けて焼結が行なわれるためであ
る。
【０００４】ＨＩＰ後、カプセル缶(1)を取り外し、焼
結品(3)に切削又は研削加工を施すことにより、図６の
破線で示す如き円板状焼結品(4)を得ることができる。
しかし、これらの加工では、上面及び底面の外周に近い
部分を大量に除去せねばならないから、加工時間の増大
を招き、かつ材料歩留りに劣る問題があった。
結品(3)に切削又は研削加工を施すことにより、図６の
破線で示す如き円板状焼結品(4)を得ることができる。
しかし、これらの加工では、上面及び底面の外周に近い
部分を大量に除去せねばならないから、加工時間の増大
を招き、かつ材料歩留りに劣る問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、径方
向長さが軸方向長さよりも大なる円板状の焼結体をＨＩ
Ｐする方法において、カプセル缶の上面及び底面が内側
に殆んど凹まないようにＨＩＰする方法を提供すること
にある。
向長さが軸方向長さよりも大なる円板状の焼結体をＨＩ
Ｐする方法において、カプセル缶の上面及び底面が内側
に殆んど凹まないようにＨＩＰする方法を提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の焼結方法は、上
部と底部の肉厚が円筒部よりも厚く、かつ上部と底部の
肉厚が粉末の充填厚さの0.5〜2倍のカプセル缶を用いて
ＨＩＰ処理するものである。
部と底部の肉厚が円筒部よりも厚く、かつ上部と底部の
肉厚が粉末の充填厚さの0.5〜2倍のカプセル缶を用いて
ＨＩＰ処理するものである。
【０００７】カプセル缶の円筒部の肉厚は、ＨＩＰ焼結
過程において変形により破損しない程度の寸法に適宜定
められる。円筒部の肉厚が厚すぎると、ＨＩＰ焼成過程
での変形を吸収することができず、缶の破損を招来する
こともあるからである。カプセル缶の上部と底部の肉厚
は、円板状製品の径方向長さと軸方向長さの比に応じて
適宜定めることができ、扁平な製品ほど軸方向の変形が
大きくなるため、カプセル缶の上部と底部の肉厚をより
厚く設定することが望ましい。
過程において変形により破損しない程度の寸法に適宜定
められる。円筒部の肉厚が厚すぎると、ＨＩＰ焼成過程
での変形を吸収することができず、缶の破損を招来する
こともあるからである。カプセル缶の上部と底部の肉厚
は、円板状製品の径方向長さと軸方向長さの比に応じて
適宜定めることができ、扁平な製品ほど軸方向の変形が
大きくなるため、カプセル缶の上部と底部の肉厚をより
厚く設定することが望ましい。
【０００８】
【作用】粉末を圧縮焼結すると、高密度化した焼結体は
カプセル缶に充填した時より嵩体積を減ずるため、カプ
セル缶の収縮を伴う。しかし、本発明の焼結方法では、
前述の如く構成したから、ＨＩＰ後のカプセル缶は、上
面と底面は略平坦なままであり、円筒部だけが内側に向
けて収縮する。
カプセル缶に充填した時より嵩体積を減ずるため、カプ
セル缶の収縮を伴う。しかし、本発明の焼結方法では、
前述の如く構成したから、ＨＩＰ後のカプセル缶は、上
面と底面は略平坦なままであり、円筒部だけが内側に向
けて収縮する。
【０００９】カプセル缶の上部と底部の肉厚を円筒部よ
りも厚いため、缶内の原料粉末に及ぼす上面及び底面か
らの圧力は、周面からの圧力よりも小さく作用し、焼結
品の上面及び底面がすり鉢状に凹むことはない。なお、
前記作用を発揮させるため、カプセル缶の上部と底部の
肉厚は粉末の充填厚さの0.5倍以上に設定するが、あま
り厚くすると、焼結時間が長くなって焼結効率の著しい
低下を招くため、上限は粉末の充填厚さの2倍以下とす
る。
りも厚いため、缶内の原料粉末に及ぼす上面及び底面か
らの圧力は、周面からの圧力よりも小さく作用し、焼結
品の上面及び底面がすり鉢状に凹むことはない。なお、
前記作用を発揮させるため、カプセル缶の上部と底部の
肉厚は粉末の充填厚さの0.5倍以上に設定するが、あま
り厚くすると、焼結時間が長くなって焼結効率の著しい
低下を招くため、上限は粉末の充填厚さの2倍以下とす
る。
【００１０】
【発明の効果】上面と底面が略平坦な焼結品を得られる
から、カプセル除去後に円板状に形成するための切削加
工又は研削加工において、切削量又は研削量は少なくて
すみ、加工時間の削減と、製品の材料歩留りの向上を達
成できる。
から、カプセル除去後に円板状に形成するための切削加
工又は研削加工において、切削量又は研削量は少なくて
すみ、加工時間の削減と、製品の材料歩留りの向上を達
成できる。
【００１１】
【実施例】図１に示す如く、下記寸法の缶に原料粉末
(2)を充填し、施蓋後脱気密封して密封カプセル缶(1)を
得た。 底部(10)−−肉厚；20mm 円筒部(11)−−肉厚；3mm、内径(Ｄ)；52mm、粉末充填
圧さ(Ｈ)；20mm 上部又は蓋(12)−−肉厚；20mm 次に、ＨＩＰ装置(図示せず)内で、前記密封カプセル缶
を1000℃、1200気圧、2時間の条件にてＨＩＰを行な
い、粉末の焼結を行なった。
(2)を充填し、施蓋後脱気密封して密封カプセル缶(1)を
得た。 底部(10)−−肉厚；20mm 円筒部(11)−−肉厚；3mm、内径(Ｄ)；52mm、粉末充填
圧さ(Ｈ)；20mm 上部又は蓋(12)−−肉厚；20mm 次に、ＨＩＰ装置(図示せず)内で、前記密封カプセル缶
を1000℃、1200気圧、2時間の条件にてＨＩＰを行な
い、粉末の焼結を行なった。
【００１２】ＨＩＰ後、カプセル缶(1)は図２に示す如
く鼓型形状になった。このとき、円筒部(11)の内径
(Ｄ')は49mm、焼結品厚さ(Ｈ')は17mmであった。次に、
カプセル缶を取り外し、焼結品(3)の上面、底面及び円
筒部に機械加工を施すことにより、円板状焼結品(4)が
得られる。本発明の方法では、従来の焼結品と比べて、
上面及び底面が略平坦であるから、円板状製品を得るに
際して、機械加工の時間短縮と材料歩留りの向上を達成
できる。
く鼓型形状になった。このとき、円筒部(11)の内径
(Ｄ')は49mm、焼結品厚さ(Ｈ')は17mmであった。次に、
カプセル缶を取り外し、焼結品(3)の上面、底面及び円
筒部に機械加工を施すことにより、円板状焼結品(4)が
得られる。本発明の方法では、従来の焼結品と比べて、
上面及び底面が略平坦であるから、円板状製品を得るに
際して、機械加工の時間短縮と材料歩留りの向上を達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の焼結方法の実施例であって、原料粉末
が充填されたカプセル缶の縦断面図である。
が充填されたカプセル缶の縦断面図である。
【図２】本発明の焼結方法の実施例であって、ＨＩＰ焼
結品とカプセル缶の縦断面図である。
結品とカプセル缶の縦断面図である。
【図３】本発明の焼結方法により得られた焼結品の縦断
面図である。
面図である。
【図４】従来の焼結方法の実施例であって、原料粉末が
充填されたカプセル缶の縦断面図である。
充填されたカプセル缶の縦断面図である。
【図５】従来の焼結方法の実施例であって、ＨＩＰ焼結
品とカプセル缶の縦断面図である。
品とカプセル缶の縦断面図である。
【図６】従来の焼結方法により得られた焼結品の縦断面
図である。
図である。
(1) カプセル缶 (2) 原料粉末 (3) 焼結品 (10) 底部 (11) 円筒部 (12) 上部
Claims (1)
- 【請求項１】 所定成分合金の粉末を円筒状カプセル缶
に充填し、該カプセル缶を脱気密封後ＨＩＰ処理するこ
とにより、径方向長さが軸方向長さよりも大なる円板状
の焼結体を製造する方法において、カプセル缶は、上部
と底部が円筒部よりも大なる肉厚であり、かつ上部と底
部の肉厚は粉末の充填厚さの0.5〜2倍のものを用いてＨ
ＩＰ処理することを特徴とするＨＩＰ焼結方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16367894A JPH0827504A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | Ｈｉｐ焼結方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16367894A JPH0827504A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | Ｈｉｐ焼結方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0827504A true JPH0827504A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15778525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16367894A Withdrawn JPH0827504A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | Ｈｉｐ焼結方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0827504A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9346119B2 (en) | 2010-09-14 | 2016-05-24 | Rolls-Royce Plc | Object forming assembly |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16367894A patent/JPH0827504A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9346119B2 (en) | 2010-09-14 | 2016-05-24 | Rolls-Royce Plc | Object forming assembly |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4108652A (en) | Method for producing a sintered body of high density | |
| CN101142045A (zh) | 用于制备金属基体复合材料的改进方法及使用该方法的装置 | |
| WO2012042791A1 (ja) | タングステンターゲットおよびその製造方法 | |
| JP2003342720A (ja) | スパッタリング用モリブデンターゲットの製造方法及びモリブデンターゲット | |
| JPH0827504A (ja) | Ｈｉｐ焼結方法 | |
| JPH10183341A (ja) | タングステンまたはモリブデンターゲット | |
| JP2003226964A (ja) | スパッタリング用タングステンターゲットの製造方法 | |
| JP3252446B2 (ja) | 熱間静水圧加圧成形用のカプセルおよび熱間静水圧加圧成形方法 | |
| JPH0273902A (ja) | 多孔質材料の緻密化方法 | |
| JP3993066B2 (ja) | スパッタリング用ターゲットの製造方法 | |
| JP2855856B2 (ja) | 固体電解コンデンサの焼結用容器 | |
| SU1787687A1 (en) | Method of manufacturing compact billets from titanium alloy pipelines | |
| JP3007488B2 (ja) | 冷間静水圧プレス用成形型 | |
| JP3837069B2 (ja) | スパッタリング用タングステンターゲットの製造方法 | |
| GB2142935A (en) | Seamless sintered iridium crucibles | |
| JPH0860203A (ja) | 高融点金属粉末の成形焼結体の製造方法 | |
| JPH1046210A (ja) | 芯 材 | |
| JPH04304301A (ja) | 焼結製品の製造方法 | |
| JPS5884903A (ja) | 被処理体の高温加工方法 | |
| JPH0244640B2 (ja) | Rabaapuresuseikeiho | |
| JPS5811319B2 (ja) | 熱間静水圧プレスによる異型成型法 | |
| JPH0348253B2 (ja) | ||
| JPH08219656A (ja) | 熱間等方圧加圧容器 | |
| JPH05297186A (ja) | 核燃料ペレットの成型装置 | |
| JP6331125B2 (ja) | ターゲット材の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |