JPH08274778A - 通信路診断方式 - Google Patents

通信路診断方式

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Publication number
JPH08274778A
JPH08274778A JP7313795A JP7313795A JPH08274778A JP H08274778 A JPH08274778 A JP H08274778A JP 7313795 A JP7313795 A JP 7313795A JP 7313795 A JP7313795 A JP 7313795A JP H08274778 A JPH08274778 A JP H08274778A
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JP
Japan
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communication path
test
cell
mdx
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Withdrawn
Application number
JP7313795A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kishida
高幸 岸田
Yasuo Ogasawara
康夫 小笠原
Hiroshi Adachi
博 足立
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広帯域交換機における通信路診断方式に関
し、広帯域交換機における通信路の診断を、極力信頼高
く、且つ極力時間と労力を費やすこと無く実行可能とす
ることを目的とする。 【構成】 広帯域交換機の通信路設定装置(100)内
に設定される総ての診断対象通信路の往路および復路の
それぞれ対応する所定位置に、試験セル送信手段(20
0)から診断対象通信路に試験セルを送信した場合に、
往路および復路の所定位置を通過する試験セル数を計数
する計数手段(110)を設け、各計数手段(110)
に共通に、各計数手段(110)の計数値を収集し、比
較する計数値比較手段(400)を設け、各所定位置に
対応して設置された計数手段(110)の計数値の一致
・不一致により、通信路設定装置(100)内の罹障範
囲を決定する様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広帯域交換機における
通信路診断方式に関し、特にセルの通信路を設定する通
信路設定装置内に診断対象通信路を設定し、入力端から
試験セルを送信して出力端に返送される試験セルを受信
・検討することにより、通信路設定装置の正常性を診断
する広帯域交換機における通信路診断方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来ある広帯域交換機を例示する
図であり、図5は図4における試験セル折返し回路を例
示する図であり、図6は本発明の対象とするセルの構成
を例示する図である。
【0003】図4に示される広帯域交換機は、それぞれ
伝送方向の相反する一対のスイッチ装置(SW)(1)
〔個々のスイッチ装置(SW)を(1F )および
(1B )と称する〕と、前記両スイッチ装置(SW)
(1)の入力端および出力端に接続され、通信回線を両
スイッチ装置(SW)(1)に収容する複数の多重分離
装置(MDX)(2)〔個々の多重分離装置(MDX)
を(21 )、(22 )等と称する〕と、前記スイッチ装
置(SW)(1)および多重分離装置(MDX)(2)
を制御して往復通信路を設定する制御プロセッサ(C
P)(3)とを具備している。
【0004】なお図4においては、スイッチ装置(S
W)(1F )の入力端とスイッチ装置(SW)(1B
の対応する出力端とに接続される一組の多重分離装置
(MDX)(21 )と、スイッチ装置(SW)(1F
の出力端とスイッチ装置(SW)(1B )の対応する入
力端とに接続される一組の多重分離装置(MDX)(2
2)とが示されている。
【0005】各スイッチ装置(SW)(1)内には、複
数のセルスイッチ素子(11)が設けられている。また
各多重分離装置(MDX)(2)は、それぞれ複数のパ
ッケージ(P)に分離実装されており、且つパッケージ
(P)には、試験セル折返し回路(LP)(21)が設
けられている。
【0006】各試験セル折返し回路(LP)(21)
は、図5に例示される如く、試験セル分岐部(21
1)、折返し制御部(212)および試験セル挿入部
(213)から構成されており、入力通信往路(21
4)から到着するセルは、試験セル分岐部(211)に
より受信される。
【0007】試験セル分岐部(211)は、受信したセ
ルを解析し、受信セルが試験セル(TC)以外であれ
ば、出力通信往路(215)に出力するが、受信セルが
試験セル(TC)であれば、分岐通信路(218)を経
由して折返し制御部(212)に伝達する。
【0008】折返し制御部(212)は、制御プロセッ
サ(CP)(3)から制御信号路(21A)を経由して
折返し指示を入力されていない場合には、試験セル分岐
部(211)から伝達された試験セル(TC)を放置す
るが、制御プロセッサ(CP)(3)から制御信号路
(21A)を経由して折返し指示を入力されている場合
には、試験セル分岐部(211)から伝達された試験セ
ル(TC)を、折返し通信路(219)を経由して試験
セル挿入部(213)に伝達する。
【0009】試験セル挿入部(213)は、折返し制御
部(212)から試験セル(TC)が伝達されていない
場合には、入力通信復路(216)から到着するセル
に、試験セル(TC)を挿入すること無く、出力通信復
路(217)に出力するが、折返し制御部(212)か
ら試験セル(TC)が伝達されている場合には、入力通
信復路(216)から到着するセルに、試験セル(T
C)を挿入し、出力通信復路(217)に出力する。
【0010】更に各多重分離装置(MDX)(2)に
は、タグ生成部(TG)(22)が設けられており、通
信路から到着するセルに、スイッチ装置(SW)(1)
内の通過経路を決定するタグ(TAG)を、図6に示す
如く付加する。
【0011】なおスイッチ装置(SW)(1)は、セル
に付加されているタグ(TAG)に従ってセルの転送経
路を選択するセルスイッチ素子(X)(11)のみで構
成されている為、試験セル折返し回路(LP)およびタ
グ生成部(TG)を各セルスイッチ素子(X)(11)
間に設けることは極めて困難であり、殆ど不可能に等し
い。
【0012】図4乃至図6において、制御プロセッサ
(CP)(3)が、多重分離装置(MDX)(21 )と
(22 )との間に、スイッチ装置(SW)(1F )およ
び(1 B )を経由して設定される通信路の診断を実行す
る場合には、多重分離装置(MDX)(21 )の通信回
線接続端子に試験装置(TST)(4)を接続し、多重
分離装置(MDX)(21 )内の各試験セル折返し回路
(LP)(2111)乃至(2113)には一切折返し指示
を伝達せず、また多重分離装置(MDX)(22)内の
試験セル折返し回路(LP)(2123)のみに折返し指
示を伝達し、更に多重分離装置(MDX)(21 )のタ
グ生成部(TG)(221 )には、スイッチ装置(S
W)(1F )に送信するセルに、セルスイッチ素子
(X)(11F11)、(11F22 )および(11F32
を通過する診断対象経路を経由して多重分離装置(MD
X)(22 )に伝達し得るタグ(TAG)を付加する如
き指示を伝達すると共に、多重分離装置(MDX)(2
2 )のタグ生成部(TG)(222)には、スイッチ装
置(SW)(1B )に送信するセルに、セルスイッチ素
子(11B12 )、(11B22 )および(11B31 )を通
過する、スイッチ装置(SW)(1F )内の診断対象経
路と対応する診断対象経路を経由して多重分離装置(M
DX)(21 )に伝達し得るタグ(TAG)を付加する
如き指示を伝達する。
【0013】かかる状態で、制御プロセッサ(CP)
(3)は、試験装置(TST)(4)内の試験セル送信
部(TCS)(41)に、所定数の試験セル(TC)を
作成し、多重分離装置(MDX)(21 )に順次送信す
る指示を伝達し、試験セル受信部(TCR)(42)に
は、多重分離装置(MDX)(21 )から返送される試
験セル(TC)を、制御プロセッサ(CP)(3)に転
送する指示を伝達する。
【0014】試験装置(TST)(4)においては、試
験セル送信部(TCS)(41)が、所定数の試験セル
(TC)を作成し、多重分離装置(MDX)(21 )に
順次送信する。
【0015】多重分離装置(MDX)(21 )は、試験
装置(TST)(4)から送信された試験セル(TC)
を、各試験セル折返し回路(LP)(2111)、(21
12)および(2113)により折返すこと無く、タグ生成
部(TG)(221 )により前述の診断対象経路を指定
するタグ(TAG)を付加し、スイッチ装置(SW)
(1F )に転送する。
【0016】スイッチ装置(SW)(1F )は、多重分
離装置(MDX)(21 )から返送された試験セル(T
C)を、付加されているタグ(TAG)に従って、セル
スイッチ素子(X)(11F11 )、(11F22 )および
(11F32 )を経由して多重分離装置(MDX)
(22 )に転送する。
【0017】多重分離装置(MDX)(22 )は、スイ
ッチ装置(SW)(1F )から返送された試験セル(T
C)を、試験セル折返し回路(LP)(2121)および
(2122)によっては折返すこと無く、試験セル折返し
回路(LP)(2123)により折返し返送し、タグ生成
部(TG)(222 )により前述の診断対象経路を指定
するタグ(TAG)を付加し、スイッチ装置(SW)
(1B )に返送する。
【0018】スイッチ装置(SW)(1B )は、多重分
離装置(MDX)(22 )から転送された試験セル(T
C)を、付加されているタグ(TAG)に従って、セル
スイッチ素子(X)(11B12 )、(11B22 )および
(11B31 )を経由して多重分離装置(MDX)
(21 )に返送する。
【0019】多重分離装置(MDX)(21 )は、スイ
ッチ装置(SW)(1B )から転送された試験セル(T
C)を、各試験セル折返し回路(LP)(2111)、
(21 12)および(2113)を介して試験装置(TS
T)(4)に返送する。
【0020】試験装置(TST)(4)においては、試
験セル受信部(TCR)(42)が、多重分離装置(M
DX)(21 )から順次返送された試験セル(TC)
を、それぞれ制御プロセッサ(CP)(3)に転送す
る。
【0021】制御プロセッサ(CP)(3)は、試験セ
ル送信部(TCS)(41)に送信させた各試験セル
(TC)と、試験セル受信部(TCR)(42)から返
送された各試験セル(TC)とをそれぞれ比較し、両試
験セル(TC)数が一致し、且つ各試験セル(TC)の
構成に不一致が無いことを確認した場合には、多重分離
装置(MDX)(21 )、スイッチ装置(SW)
(1F )および(1B )内の前記診断対象経路、並びに
多重分離装置(MDX)(22 )を経由する試験対象通
信路が正常であると判定する。
【0022】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、前記試験対
象通信路の何処かに障害が発生していると判定し、次に
障害発生位置を限定する診断に移行する。
【0023】先ず制御プロセッサ(CP)(3)は、多
重分離装置(MDX)(22 )に伝達していた折返し指
示を、試験セル折返し回路(LP)(2123)から試験
セル折返し回路(LP)(2122)に変更し、それ以外
は前述と同様の指示を伝達して診断を実行し、前述と同
様に、送信した試験セル(TC)と、返送された試験セ
ル(TC)とを比較する。
【0024】比較の結果、両試験セル(TC)数が一致
し、且つ各試験セル(TC)の構成に不一致が無いこと
を確認した場合には、多重分離装置(MDX)(22
のパッケージ(P23)を罹障箇所と判定する。
【0025】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、障害がパッ
ケージ(P23)以外の前記試験対象通信路に発生してい
ると判定し、更に多重分離装置(MDX)(22 )に伝
達していた折返し指示を、試験セル折返し回路(LP)
(2122)から試験セル折返し回路(LP)(2121
に変更し、それ以外は前述と同様の指示を伝達して診断
を実行し、前述と同様に、送信した試験セル(TC)
と、返送された試験セル(TC)とを比較する。
【0026】比較の結果、両試験セル(TC)数が一致
し、且つ各試験セル(TC)の構成に不一致が無いこと
を確認した場合には、多重分離装置(MDX)(22
のパッケージ(P22)を罹障箇所と判定する。
【0027】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、障害がパッ
ケージ(P23)および(P22)以外の前記試験対象通信
路に発生していると判定し、更に多重分離装置(MD
X)(22 )の試験セル折返し回路(LP)(2121
に伝達していた折返し指示を、多重分離装置(MDX)
(21 )の試験セル折返し回路(LP)(2113)に変
更し、それ以外は前述と同様の指示を伝達して診断を実
行し、前述と同様に、送信した試験セル(TC)と、返
送された試験セル(TC)とを比較する。
【0028】比較の結果、両試験セル(TC)数が一致
し、且つ各試験セル(TC)の構成に不一致が無いこと
を確認した場合には、多重分離装置(MDX)(22
のパッケージ(P21)、スイッチ装置(SW)
(1F )、またはスイッチ装置(SW)(1B )を罹障
箇所と判定する。
【0029】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、障害が多重
分離装置(MDX)(21 )内の前記試験対象通信路に
発生していると判定し、更に多重分離装置(MDX)
(21 )に伝達していた折返し指示を、試験セル折返し
回路(LP)(2113)から試験セル折返し回路(L
P)(2112)に変更し、それ以外は前述と同様の指示
を伝達して診断を実行し、前述と同様に、送信した試験
セル(TC)と、返送された試験セル(TC)とを比較
する。
【0030】比較の結果、両試験セル(TC)数が一致
し、且つ各試験セル(TC)の構成に不一致が無いこと
を確認した場合には、多重分離装置(MDX)(21
のパッケージ(P13)を罹障箇所と判定する。
【0031】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、多重分離装
置(MDX)(22 )、スイッチ装置(SW)(1F
および(1B )、並びに多重分離装置(MDX)
(21 )のパッケージ(P13)以外の前記試験対象通信
路に発生していると判定し、更に多重分離装置(MD
X)(21 )に伝達していた折返し指示を、試験セル折
返し回路(LP)(2112)から試験セル折返し回路
(LP)(2111)に変更し、それ以外は前述と同様の
指示を伝達して診断を実行し、前述と同様に、送信した
試験セル(TC)と、返送された試験セル(TC)とを
比較する。
【0032】比較の結果、両試験セル(TC)数が一致
し、且つ各試験セル(TC)の構成に不一致が無いこと
を確認した場合には、多重分離装置(MDX)(21
のパッケージ(P12)を罹障箇所と判定する。
【0033】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、多重分離装
置(MDX)(22 )、スイッチ装置(SW)(1F
および(1B )、並びに多重分離装置(MDX)
(21 )のパッケージ(P13)および(P12)以外の前
記試験対象通信路、即ち多重分離装置(MDX)
(21 )のパッケージ(P11)の前記試験対象通信路ま
たは試験装置(TST)(4)に発生していると判定
し、パッケージ(P11)および試験装置(TST)
(4)を個別に診断する。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来ある広帯域交換機においては、通信路の診
断を実行する為に、多重分離装置(MDX)(2)の各
パッケージ(P)にそれぞれ試験セル折返し回路(L
P)(21)を設け、折返し指示を任意の試験セル折返
し回路(LP)(21)に伝達し、試験装置(TST)
(4)から試験セル(TC)を送信させ、返送される試
験セル(TC)と比較することにより、罹障箇所を特定
していたが、障害発生箇所を限定する為には、折返し指
示を伝達する試験セル折返し回路(LP)(21)を順
次移動させ乍ら、同様の診断を繰返す必要があり、多大
の時間と労力を費やす恐れがあり、またスイッチ装置
(SW)(1)内には、前述の如く、試験セル折返し回
路(LP)(21)およびタグ生成部(TG)(22)
を設けることが極めて困難であり、確実に罹障箇所を限
定することが必ずしも可能では無く、診断の信頼性が低
下する問題があった。
【0035】本発明は、広帯域交換機における通信路の
診断を、極力信頼高く、且つ極力時間と労力を費やすこ
と無く実行可能とすることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1において、100は本発明の対象となる広帯
域交換機の通信路設定装置、101は通信路設定装置
(100)内に折返し通信路を設定するに使用される折
返し回路、200は通信路設定装置(100)に試験セ
ルを送信する試験セル送信手段、300は折返し通信路
を経由して返送される試験セルを受信・計数し、送信し
た試験セル数と比較する試験セル受信手段である。
【0037】110は、本発明により通信路設定装置
(100)内に設定される総ての診断対象通信路の往路
および復路のそれぞれ対応する所定位置に設けられた計
数手段(110)である。
【0038】400は、本発明により前記計数手段(1
10)に共通に設けられた計数値比較手段である。
【0039】
【作用】計数手段(110)は、試験セル送信手段(2
00)から折返し通信路に試験セルを送信した場合に、
折返し通信路の往路および復路の所定位置を通過する試
験セル数を計数する。
【0040】計数値比較手段(400)は、各計数手段
(110)の計数する試験セル数を収集し、各対応する
計数手段(110)の計数値を比較し、各所定位置に対
応して設置された計数手段(110)の計数値の一致・
不一致により、通信路設定装置(100)内の罹障範囲
を決定する。
【0041】なお計数手段(110)は、通信路設定装
置(100)が複数のパッケージに分割実装されている
場合に、各パッケージを通過する往路および復路にそれ
ぞれ対応して設けることが考慮される。
【0042】また計数手段(110)は、通信路設定装
置(100)内に複数のスイッチ素子から構成される往
路用および復路用のスイッチ装置が含まれる場合に、各
往路用および復路用のスイッチ装置内のそれぞれ対応す
るスイッチ素子に併設することが考慮される。
【0043】従って、通信路設定装置内に一度設定した
折返し通信路を経由して試験セルを転送し、所定位置に
設けられた各計数手段により計数した往路および復路を
通過する試験セル数を各々比較するのみで、通信路設定
装置内の罹障箇所が直ちに限定可能となるる為、当該広
帯域交換機の診断に要する時間が大幅に短縮可能とな
り、また計数手段を設置可能な総ての範囲に渡って罹障
箇所が判明することとなり、当該広帯域交換機の信頼性
および保全性が大幅に向上する。
【0044】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図2は本発明の一実施例による広帯域交換機を示す
図であり、図3は図2における試験セル計数回路を例示
する図である。なお、全図を通じて同一符号は同一対象
物を示す。また対象とする試験セル折返し回路(LP)
(21)およびセルの構成は、それぞれ図4および図5
に示す通りとする。
【0045】図2においては、図1における通信路設定
装置(100)として、スイッチ装置(SW)(1F
および(1B )、多重分離装置(MDX)(21 )およ
び(22 )が示されており、また図1における折返し回
路(101)として、試験セル折返し回路(LP)(2
23)のみが多重分離装置(MDX)(22 )内に示さ
れており、また図1における試験セル送信手段(20
0)および試験セル受信手段(300)として、試験セ
ル送信部(TCS)(41)および試験セル受信部(T
CR)(42)が試験装置(TST)(4)内に示され
ている。
【0046】なお試験セル折返し回路(LP)(21)
は、図4に示される従来ある広帯域交換機と異なり、多
重分離装置(MDX)(21 )と(22 )との間に設定
される診断対象通信路で試験装置(TST)(4)が接
続される多重分離装置(MDX)(21 )から最も遠端
にある多重分離装置(MDX)(22 )内のパッケージ
(P23)のみに設けられており、多重分離装置(MD
X)(21 )の各パッケージ(P11)乃至(P13)、並
びに多重分離装置(MDX)(22 )のパッケージ(P
21)および(P22)には設けられていない。
【0047】また図1における計数手段(110)とし
て、それぞれ試験セル計数回路(CNT)(5)が、各
スイッチ装置(SW)(1)内の各セルスイッチ素子
(X)(11)に併設されると共に、各多重分離装置
(MDX)(2)の各パッケージ(P)に一対の試験セ
ル計数回路(CNT)(5)が設けられおり、更に図1
における計数値比較手段(400)として、収集点選択
部(SEL)(31)および計数値比較部(CMP)
(32)が制御プロセッサ(CP)(3)内に設けられ
ている。
【0048】各試験セル計数回路(CNT)(5)は、
図3に示される如き構成を有し、入力通信路(54)か
ら到着したセルを、一旦セルバッファ(51)に蓄積し
た後、蓄積順に順次抽出し、セル計数部(52)および
遅延部(53)に伝達する。
【0049】遅延部(53)は、セルバッファ(51)
から伝達された各セルに、予め設定された遅延時間を与
えた後、出力通信路(55)から出力する。セル計数部
(52)は、セルバッファ(51)から伝達された各セ
ルの内、試験セル(TC)のみを抽出して計数し、計数
値(N)を制御信号路(56)から出力する。
【0050】なお多重分離装置(MDX)(21 )の各
パッケージ(P11)、(P12)および(P13)に設けら
れている試験セル計数回路(CNT)(511F )と(5
11B)と、(512F )と(512B )と、および
(513F )と(513B )とは、それぞれ対を成してお
り、また多重分離装置(MDX)(22 )の各パッケー
ジ(P21)、(P22)および(P23)に設けられている
試験セル計数回路(CNT)(5 21F )と(521B
と、(522F )と(522B )と、および(523F )と
(523 B )とは、それぞれ対を成しており、更にスイッ
チ装置(SW)(1F )および(1B )に設けられてい
る試験セル計数回路(CNT)(5F11 )と(5B31
と、(5F12 )と(5B32 )と、(5F13 )と
(5B33 )と、(5F21 )と(5 B21 )と、(5F22
と(5B22 )と、(5F23 )と(5B23 )と、
(5F31 )と(5B11 )と、(5F32 )と(5B12
と、(5F33 )と(5B13 )とは、それぞれ対を成して
いる。
【0051】図2および図3において、制御プロセッサ
(CP)(3)が、多重分離装置(MDX)(21 )と
(22 )との間に、スイッチ装置(SW)(1F )およ
び(1B )を経由して設定される通信路の診断を実行す
る場合には、多重分離装置(MDX)(21 )の通信回
線接続端子に試験装置(TST)(4)を接続し、また
多重分離装置(MDX)(22 )内の試験セル折返し回
路(LP)(2123)に折返し指示を伝達し、更に多重
分離装置(MDX)(21 )のタグ生成部(TG)(2
1 )には、スイッチ装置(SW)(1F )に送信する
試験セル(TC)に、セルスイッチ素子(X)(11
F11 )、(11F22 )および(11F32 )を通過する診
断対象経路を経由して多重分離装置(MDX)(22
に伝達し得るタグ(TAG)を付加する如き指示を伝達
すると共に、多重分離装置(MDX)(22 )のタグ生
成部(TG)(222 )には、スイッチ装置(SW)
(1B)に送信する試験セル(TC)に、セルスイッチ
素子(X)(11B12 )、(11B22 )および(11
B31 )を通過する診断対象経路を経由して多重分離装置
(MDX)(21 )に伝達し得るタグ(TAG)を付加
する如き指示を伝達する。
【0052】かかる状態で、制御プロセッサ(CP)
(3)は、試験装置(TST)(4)内の試験セル送信
部(TCS)(41)に、所定数の試験セル(TC)を
作成し、多重分離装置(MDX)(21 )に順次送信す
る指示を伝達し、試験セル受信部(TCR)(42)に
は、多重分離装置(MDX)(21 )から返送される試
験セル(TC)を、制御プロセッサ(CP)(3)に転
送する指示を伝達する。
【0053】試験装置(TST)(4)においては、試
験セル送信部(TCS)(41)が、所定数の試験セル
(TC)を作成し、多重分離装置(MDX)(21 )に
順次送信する。
【0054】多重分離装置(MDX)(21 )は、試験
装置(TST)(4)から送信された試験セル(TC)
を、パッケージ(P11)、(P12)および(P13)にそ
れぞれ設けられている試験セル計数回路(CNT)(5
11F )、(512F )および(513F )を経由してタグ生
成部(TG)(221 )に伝達し、タグ生成部(TG)
(221 )により前述の診断対象経路を指定するタグ
(TAG)を付加し、スイッチ装置(SW)(1F )に
転送する。
【0055】各試験セル計数回路(CNT)
(511F )、(512F )および(513F )は、前述の如
く、試験装置(TST)(4)から送信され、スイッチ
装置(SW)(1F )に転送される各試験セル(TC)
を計数し、それぞれ計数値(N11F )、(N12F )およ
び(N13F )を往路通過数として、制御プロセッサ(C
P)(3)に伝達する。
【0056】スイッチ装置(SW)(1F )は、多重分
離装置(MDX)(21 )から転送された試験セル(T
C)を、付加されているタグ(TAG)に従って、セル
スイッチ素子(X)(11F11 )、(11F22 )および
(11F32 )、並びに併設されている試験セル計数回路
(CNT)(5F11 )、(5F22 )および(5F32 )を
経由して多重分離装置(MDX)(22 )に転送する。
【0057】各試験セル計数回路(CNT)
(5F11 )、(5F22 )および(5F32 )は、前述の如
く、多重分離装置(MDX)(21 )から多重分離装置
(MDX)(2 2 )(1F )に転送される各試験セル
(TC)を計数し、それぞれ計数値(NF1 1 )、(N
F22 )および(NF32 )を往路通過数として、制御プロ
セッサ(CP)(3)に伝達する。
【0058】多重分離装置(MDX)(22 )は、スイ
ッチ装置(SW)(1F )から転送された試験セル(T
C)を、パッケージ(P21)、(P22)および(P23
にそれぞれ設けられている試験セル計数回路(CNT)
(521F )、(522F )および(523F )を経由して試
験セル折返し回路(LP)(2123)に伝達し、試験セ
ル折返し回路(LP)(2123)により折返し返送し、
パッケージ(P23)、(P22)および(P21)にそれぞ
れ設けられている試験セル計数回路(CNT)
(523B )、(522B )および(521B )を経由してタ
グ生成部(TG)(22 2 )に伝達し、タグ生成部(T
G)(222 )により前述の診断対象経路を指定するタ
グ(TAG)を付加し、スイッチ装置(SW)(1B
に返送する。
【0059】各試験セル計数回路(CNT)
(521F )、(522F )および(523F )は、前述の如
く、スイッチ装置(SW)(1F )から試験セル折返し
回路(LP)(2123)に転送される各試験セル(T
C)を計数し、それぞれ計数値(N21F )、(N22F
および(N23F )を往路通過数として、制御プロセッサ
(CP)(3)に伝達し、また各試験セル計数回路(C
NT)(523B )、(522B )および(521B )は、前
述の如く、試験セル折返し回路(LP)(2123)から
タグ生成部(TG)(222 )に転送される各試験セル
(TC)を計数し、それぞれ計数値(N23B )、(N
22B )および(N21B )を復路通過数として、制御プロ
セッサ(CP)(3)に伝達する。
【0060】スイッチ装置(SW)(1B )は、多重分
離装置(MDX)(22 )から転送された試験セル(T
C)を、付加されているタグ(TAG)に従って、セル
スイッチ素子(X)(11B12 )、(11B22 )および
(11B31 )、並びに併設されている試験セル計数回路
(CNT)(5B12 )、(5B22 )および(5B31 )を
経由して多重分離装置(MDX)(21 )に返送する。
【0061】各試験セル計数回路(CNT)
(5B12 )、(5B22 )および(5B31 )は、前述の如
く、多重分離装置(MDX)(22 )から多重分離装置
(MDX)(2 1 )に返送される各試験セル(TC)を
計数し、それぞれ計数値(NB12 )、(NB22 )および
(NB31 )を復路通過数として、制御プロセッサ(C
P)(3)に伝達する。
【0062】多重分離装置(MDX)(21 )は、スイ
ッチ装置(SW)(1B )から返送された試験セル(T
C)を、各パッケージ(P13)、(P12)および
(P11)にそれぞれ設けられている試験セル計数回路
(CNT)(513B )、(512B )および(511B )を
経由して試験装置(TST)(4)に返送する。
【0063】各試験セル計数回路(CNT)
(513B )、(512B )および(511B )は、前述の如
く、スイッチ装置(SW)(1B )から試験装置(TS
T)(4)に返送される各試験セル(TC)を計数し、
それぞれ計数値(N13B )、(N12B )および
(N11B )を復路通過数として、制御プロセッサ(C
P)(3)に伝達する。
【0064】試験装置(TST)(4)においては、試
験セル受信部(TCR)(42)が、多重分離装置(M
DX)(21 )から順次返送された試験セル(TC)
を、それぞれ制御プロセッサ(CP)(3)に転送す
る。
【0065】制御プロセッサ(CP)(3)は、試験セ
ル送信部(TCS)(41)および試験セル受信部(T
CR)(42)から伝達される試験セル(TC)、並び
に各試験セル計数回路(CNT)(5)から伝達される
計数値(N)を、収集点選択部(SEL)(31)によ
り選択的に収集し、計数値比較部(CMP)(32)に
より比較する。
【0066】即ち最初に、試験セル送信部(TCS)
(41)に送信させた各試験セル(TC)と、試験セル
受信部(TCR)(42)から返送された各試験セル
(TC)とを収集点選択部(SEL)(31)により選
択して収集し、各試験セル(TC)の送信数(N41)と
受信数(N42)とを計数し、計数値比較部(CMP)
(32)により各試験セル(TC)の送信数(N41)と
受信数(N42)とを計数して比較し、送信数(N41)と
受信数(N42)とが一致し、且つ各試験セル(TC)の
構成に不一致が無いことを確認した場合には、多重分離
装置(MDX)(21)、スイッチ装置(SW)
(1F )および(1B )内の前記診断対象経路、並びに
多重分離装置(MDX)(22 )を経由する試験対象通
信路が正常であると判定する。
【0067】一方、両試験セル(TC)数、または各試
験セル(TC)の構成の何れかに不一致が検出された場
合には、制御プロセッサ(CP)(3)は、前記試験対
象通信路の何処かに障害が発生していると判定し、次に
障害発生位置を限定する為に、それぞれ対を成す各試験
セル計数回路(CNT)(5)の計数値(N)、即ち往
路通過数と復路通過数とを収集点選択部(SEL)(3
1)により順次選択して収集し、計数値比較部(CM
P)(32)により比較する。
【0068】先ず、多重分離装置(MDX)(22 )の
パッケージ(P23)内に設けられている試験セル計数回
路(CNT)(523F )から伝達される往路通過数(N
23F)と、試験セル計数回路(CNT)(523B )から
伝達される復路通過数(N23 B )とを収集して比較し、
両者が一致した場合には、多重分離装置(MDX)(2
2 )内のパッケージ(P23)は正常であると判定する
が、両者が不一致の場合には、パッケージ(P23)を罹
障箇所と判定する。
【0069】パッケージ(P23)が正常と判定された場
合には、続いて多重分離装置(MDX)(22 )のパッ
ケージ(P22)内に設けられている試験セル計数回路
(CNT)(522F )から伝達される往路通過数(N
22F )と、試験セル計数回路(CNT)(522B )から
伝達される復路通過数(N22B )とを収集して比較し、
両者が一致した場合には、多重分離装置(MDX)(2
2 )内のパッケージ(P22)も正常であると判定する
が、両者が不一致の場合には、パッケージ(P22)を罹
障箇所と判定する。
【0070】パッケージ(P23)および(P22)が正常
と判定された場合には、続いて多重分離装置(MDX)
(22 )のパッケージ(P21)内に設けられている試験
セル計数回路(CNT)(521F )から伝達される往路
通過数(N21F )と、試験セル計数回路(CNT)(5
21B )から伝達される復路通過数(N21B )とを収集し
て比較し、両者が一致した場合には、多重分離装置(M
DX)(22 )内のパッケージ(P21)も正常であると
判定するが、両者が不一致の場合には、パッケージ(P
21)を罹障箇所と判定する。多重分離装置(MDX)
(22 )内の総てのパッケージ(P23)、(P22)およ
び(P21)が正常と判定された場合には、続いてスイッ
チ装置(SW)(1F)内の試験対象経路〔往路〕に関
係する各試験セル計数回路(CNT)(5F32)、(5
F22 )および(5F11 )からそれぞれ伝達される往路通
過数(NF32 )、(NF22 )および(NF11 )と、スイ
ッチ装置(SW)(1B )内の試験対象経路〔復路〕に
関係し、前記各試験セル計数回路(CNT)
(5F32 )、(5F2 2 )および(5F11 )とそれぞれ対
を成す試験セル計数回路(CNT)(5B12)、(5
B22 )および(5B31 )からそれぞれ伝達される復路通
過数(NB12 )、(NB22 )および(NB31 )とをそれ
ぞれ収集して比較し、往路通過数(NF3 2 )と復路通過
数(NB12 )とが一致すればスイッチ装置(SW)(1
F )のセルスイッチ素子(X)(11F32 )とスイッチ
装置(SW)(1B )のセルスイッチ素子(X)(11
B12 )とを正常と判定し、不一致であればスイッチ装置
(SW)(1F )のセルスイッチ素子(X)(1
F32 )とスイッチ装置(SW)(1B )のセルスイッ
チ素子(X)(11B12 )との何れかを罹障箇所と判定
し、スイッチ装置(SW)(1F )のセルスイッチ素子
(X)(11F32 )とスイッチ装置(SW)(1B )の
セルスイッチ素子(X)(11B12 )とを正常と判定し
た場合には、続いて往路通過数(NF22 )と復路通過数
(NB22 )とが一致すればスイッチ装置(SW)
(1F )のセルスイッチ素子(X)(11F22 )とスイ
ッチ装置(SW)(1B )のセルスイッチ素子(X)
(11B22 )とも正常と判定し、不一致であればスイッ
チ装置(SW)(1F )のセルスイッチ素子(X)(1
F22 )とスイッチ装置(SW)(1B )のセルスイッ
チ素子(X)(11B22 )との何れかを罹障箇所と判定
し、スイッチ装置(SW)(1F )のセルスイッチ素子
(X)(11F22 )とスイッチ装置(SW)(1B )の
セルスイッチ素子(X)(11B22 )とを正常と判定し
た場合には、続いて往路通過数(NF11 )と復路通過数
(NB31 )とが一致すればスイッチ装置(SW)
(1F )のセルスイッチ素子(X)(11F11 )とスイ
ッチ装置(SW)(1B )のセルスイッチ素子(X)
(11B31 )とも正常と判定し、不一致であればスイッ
チ装置(SW)(1F )のセルスイッチ素子(X)(1
F11 )とスイッチ装置(SW)(1B )のセルスイッ
チ素子(X)(11B31 )との何れかを罹障箇所と判定
する。
【0071】スイッチ装置(SW)(1F )および(1
B )内の試験対象通信路に関係する総てのセルスイッチ
素子(X)(11F11 )、(11F22 )、(1
F32 )、(11B12 )、(11B22 )、(11B31
が正常と判定された場合には、続いて多重分離装置(M
DX)(21 )のパッケージ(P13)内に設けられてい
る試験セル計数回路(CNT)(513F )から伝達され
る往路通過数(N13F )と、試験セル計数回路(CN
T)(513B )から伝達される復路通過数(N13B )と
を収集して比較し、両者が一致した場合には、多重分離
装置(MDX)(21 )内のパッケージ(P13)は正常
であると判定するが、両者が不一致の場合には、パッケ
ージ(P13)を罹障箇所と判定する。
【0072】パッケージ(P13)が正常と判定された場
合には、続いて多重分離装置(MDX)(21 )のパッ
ケージ(P12)内に設けられている試験セル計数回路
(CNT)(512F )から伝達される往路通過数(N
12F )と、試験セル計数回路(CNT)(512B )から
伝達される復路通過数(N12B )とを収集して比較し、
両者が一致した場合には、多重分離装置(MDX)(2
1 )内のパッケージ(P12)も正常であると判定する
が、両者が不一致の場合には、パッケージ(P12)を罹
障箇所と判定する。
【0073】パッケージ(P13)および(P12)が正常
と判定された場合には、続いて多重分離装置(MDX)
(21 )のパッケージ(P11)内に設けられている試験
セル計数回路(CNT)(511F )から伝達される往路
通過数(N11F )と、試験セル計数回路(CNT)(5
11B )から伝達される復路通過数(N11B )とを収集し
て比較し、両者が一致した場合には、多重分離装置(M
DX)(21 )内のパッケージ(P11)も正常であると
判定するが、両者が不一致の場合には、パッケージ(P
11)を罹障箇所と判定する。
【0074】多重分離装置(MDX)(21 )内の総て
のパッケージ(P13)、(P12)および(P11)が正常
と判定された場合には、試験装置(TST)(4)内の
試験セル送信部(TCS)(41)および試験セル受信
部(TCR)(42)の何れかが罹障箇所と判定し、試
験装置(TST)(4)の診断を実行する。
【0075】以上の説明から明らかな如く、本実施例に
よれば、多重分離装置(MDX)(21 )と(22 )と
の間に、スイッチ装置(SW)(1F )および(1B
を経由して設定される診断対象通信路を診断する場合に
は、試験装置(TST)(4)から最も遠端にある試験
セル折返し回路(LP)(2123)に折返し通信路を設
定させた後、試験セル送信部(TCS)(41)から試
験セル(TC)を送信し、試験セル受信部(TCR)
(42)に返送される試験セル(TC)を受信し、制御
プロセッサ(CP)(3)が試験セル送信部(TCS)
(41)による試験セル(TC)の送信数(N41)と試
験セル受信部(TCR)(42)による試験セル(T
C)の受信数(N42)とを比較し、一致すれば試験対象
通信路を正常と判定し、不一致ならば試験対象通信路の
何れかに障害発生と判定し、続いて試験対象通信路に関
係する試験セル計数回路(CNT)(5)の対から伝達
される往路通過数および復路通過数を比較し、不一致の
発生する箇所を罹障箇所と判定する為、図4における如
く、折返し通信路を設定する試験セル折返し回路(L
P)(21)を順次変更する必要も無く、試験対象通信
路の設定が一回で済み、且つ図4においては罹障箇所を
限定出来なかったスイッチ装置(SW)(1F )および
(1B )内もセルスイッチ素子(X)(11)対毎に限
定可能となる。
【0076】なお、図2および図3はあく迄本発明の一
実施例に過ぎず、例えば収集点選択部(SEL)(3
1)および計数値比較部(CMP)(32)は試験セル
計数回路(CNT)(5)の各対毎に計数値(N)を比
較するものに限定されることは無く、試験セル送信部
(TCS)(41)の試験セル(TC)送信数(N41
を基準として関係各試験セル計数回路(CNT)(5)
の計数値(N)を比較する等、他に幾多の変形が考慮さ
れるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。ま
た計数手段(110)の構成は図示される試験セル計数
回路(CNT)(5)に限定されることは無く、他に幾
多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果
は変わらない。また計数手段(110)の設置箇所は図
示されるものに限定されることは無く、他に幾多の変形
が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わら
ない。更に本発明の対象とする通信路設定装置(10
0)および計数手段(110)の設置箇所は、図示され
るものに限定されぬことは言う迄も無い。
【0077】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記広帯域交換
機において、通信路設定装置内に一度設定した折返し通
信路を経由して試験セルを転送し、所定位置に設けられ
た各計数手段により計数した往路および復路を通過する
試験セル数を各々比較するのみで、通信路設定装置内の
罹障箇所が直ちに限定可能となるる為、当該広帯域交換
機の診断に要する時間が大幅に短縮可能となり、また計
数手段を設置可能な総ての範囲に渡って罹障箇所が判明
することとなり、当該広帯域交換機の信頼性および保全
性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明による広帯域交換機
【図3】 図2における試験セル計数回路
【図4】 従来ある広帯域交換機
【図5】 図4における試験セル折返し回路
【図6】 本発明の対象とするセルの構成
【符号の説明】
1 スイッチ装置(SW) 2 多重分離装置(MDX) 3 制御プロセッサ(CP) 4 試験装置(TST) 5 試験セル計数回路(CNT) 11 セルスイッチ素子(X) 21 試験セル折返し回路(LP) 22 タグ生成部(TG) 31 収集点選択部(SEL) 32 計数値比較部(CMP) 41 試験セル送信部(TCS) 42 試験セル受信部(TCR) 51 セルバッファ 52 セル計数部 53 遅延部 54 入力通信路 55 出力通信路 56 制御信号路 100 通信路設定装置 101 折返し回路 110 計数手段 200 試験セル送信手段 211 試験セル分岐部 212 折返し制御部 213 試験セル挿入部 214 入力通信往路 215 出力通信往路 216 入力通信復路 217 出力通信復路 218 分岐通信路 219 折返し通信路 21A 制御信号路 300 試験セル受信手段 400 計数値比較手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルの通信路を設定する通信路設定装置
    内に、折返し回路を経由する診断対象通信路を設定し、
    前記診断対象通信路の入力端に接続した試験セル送信手
    段から試験セルを送信し、前記診断対象通信路の出力端
    に接続した試験セル受信手段に返送される試験セルを受
    信・検討することにより、前記通信路設定装置の正常性
    を診断する広帯域交換機において、 前記通信路設定装置(内に設定される総ての診断対象通
    信路の往路および復路のそれぞれ対応する所定位置に、
    前記試験セル送信手段から前記診断対象通信路に試験セ
    ルを送信した場合に、前記往路および復路の前記所定位
    置を通過する試験セル数を計数する計数手段を設け、 前記各計数手段に共通に、前記各計数手段の計数値を収
    集し、比較する計数値比較手段を設け、 前記各所定位置に対応して設置された前記計数手段の計
    数値の一致・不一致により、前記通信路設定装置内の罹
    障範囲を決定することを特徴とする通信路診断方式。
  2. 【請求項2】 前記計数手段は、前記通信路設定装置が
    複数のパッケージに分割実装されている場合に、前記各
    パッケージを通過する前記往路および復路にそれぞれ対
    応して設けることを特徴とする請求項1記載の通信路診
    断方式。
  3. 【請求項3】 前記計数手段は、前記通信路設定装置内
    に複数のスイッチ素子から構成される往路用および復路
    用のスイッチ装置が含まれる場合に、前記各往路用およ
    び復路用のスイッチ装置内のそれぞれ対応するスイッチ
    素子に併設することを特徴とする請求項1記載の通信路
    診断方式。
JP7313795A 1995-03-30 1995-03-30 通信路診断方式 Withdrawn JPH08274778A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175837A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Ntt Communications Kk 通信装置、故障判定方法、及びプログラム
JP2014103509A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Nec Commun Syst Ltd 交換機、交換機の試験方法、及び、試験プログラム
JP2014165819A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Fujitsu Telecom Networks Ltd 伝送装置および異常検出方法

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