JPH08274681A - 無線通信装置 - Google Patents
無線通信装置Info
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- JPH08274681A JPH08274681A JP7097550A JP9755095A JPH08274681A JP H08274681 A JPH08274681 A JP H08274681A JP 7097550 A JP7097550 A JP 7097550A JP 9755095 A JP9755095 A JP 9755095A JP H08274681 A JPH08274681 A JP H08274681A
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- Japan
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- transmission
- phase
- transmission power
- circuit
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Transceivers (AREA)
- Transmitters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディジタル無線通信での送受信を同一周波数
の搬送波を用いて交互に行う無線通信装置において、信
号品質を良好に保持したままで電力消費を抑制できるよ
うにする。 【構成】 この発明の無線通信装置は、受信信号のレベ
ル変動をそのレベル変動に応じた制御電圧A(t)で抑
制し受信信号の利得を一定に制御する利得制御手段1
と、利得制御手段1からの出力信号を再生搬送波信号S
cを用いて同期復調する復調手段4と、再生搬送波信号
Scを同一周波数を持つ検波信号を用いて直交検波し同
相および直交ベースバンド信号Cx(t),Cy(t)
を出力する直交検波手段4と、その同相および直交ベー
スバンド信号Cx(t),Cy(t)、並びに利得制御
手段での制御電圧A(t)に基づいて送信信号の送信電
力最適制御を行う送信電力制御手段5と、を備えてい
る。
の搬送波を用いて交互に行う無線通信装置において、信
号品質を良好に保持したままで電力消費を抑制できるよ
うにする。 【構成】 この発明の無線通信装置は、受信信号のレベ
ル変動をそのレベル変動に応じた制御電圧A(t)で抑
制し受信信号の利得を一定に制御する利得制御手段1
と、利得制御手段1からの出力信号を再生搬送波信号S
cを用いて同期復調する復調手段4と、再生搬送波信号
Scを同一周波数を持つ検波信号を用いて直交検波し同
相および直交ベースバンド信号Cx(t),Cy(t)
を出力する直交検波手段4と、その同相および直交ベー
スバンド信号Cx(t),Cy(t)、並びに利得制御
手段での制御電圧A(t)に基づいて送信信号の送信電
力最適制御を行う送信電力制御手段5と、を備えてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無線通信装置に関し、
特に自動車電話や携帯電話などの移動通信に使用され、
ディジタル無線通信での送信および受信を同一周波数の
搬送波を用いて交互に行う無線通信装置に関する。
特に自動車電話や携帯電話などの移動通信に使用され、
ディジタル無線通信での送信および受信を同一周波数の
搬送波を用いて交互に行う無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信では、電波伝搬路が見通し外に
なるために、多数の伝搬路を通った電波が不規則に強め
合ったり弱め合ったりして受信機に入力される、いわゆ
るフェージング現象が起こり、電波が弱め合って信号レ
ベルが基準感度以下になると、受信信号品質が著しく劣
化することになる。
なるために、多数の伝搬路を通った電波が不規則に強め
合ったり弱め合ったりして受信機に入力される、いわゆ
るフェージング現象が起こり、電波が弱め合って信号レ
ベルが基準感度以下になると、受信信号品質が著しく劣
化することになる。
【0003】これを防ぐための方法として、送信電力を
大きくとって信号レベルが基準値以下に落ち込む確率を
小さくする方法があるが、この方法では不必要に大きな
電力で送信することになる場合が多く、無駄な電力消費
となったり、他の通信機に妨害を与えたりする。そこ
で、上記のような欠点を改善するものとして、伝送路の
フェージングの状況に合わせて自動的に必要最小限の電
力で送信する自動送信電力制御が知られている。
大きくとって信号レベルが基準値以下に落ち込む確率を
小さくする方法があるが、この方法では不必要に大きな
電力で送信することになる場合が多く、無駄な電力消費
となったり、他の通信機に妨害を与えたりする。そこ
で、上記のような欠点を改善するものとして、伝送路の
フェージングの状況に合わせて自動的に必要最小限の電
力で送信する自動送信電力制御が知られている。
【0004】ところで、送受信を同一周波数の搬送波を
用いて交互に行うディジタル無線通信方式においては、
二つの送受信器の間で交互に受信される受信信号が受け
るフェージングの影響は、互いに相関が高いことが知ら
れている。また、基地局から一定の電力で送信されてい
るものとすれば、移動局における受信信号レベルは、伝
送路におけるフェージングによるレベルの変動を表して
いる。
用いて交互に行うディジタル無線通信方式においては、
二つの送受信器の間で交互に受信される受信信号が受け
るフェージングの影響は、互いに相関が高いことが知ら
れている。また、基地局から一定の電力で送信されてい
るものとすれば、移動局における受信信号レベルは、伝
送路におけるフェージングによるレベルの変動を表して
いる。
【0005】したがって、上記のようなディジタル無線
通信方式における自動送信電力制御では、受信信号レベ
ルを測定し、その受信信号のレベル低下分を補償するよ
うに送信側の送信信号レベルを制御するいわゆる前向き
制御を行うようにしており、この前向き制御による自動
送信電力制御によって、フェージングの影響を必要最小
限の電力でキャンセルし、信号品質を良好に保持したま
まで電力消費を抑えることができるようになる。なお、
この自動送信電力制御は、上記のような移動局から基地
局の方向へ(上り回線)送信する際に行う前向き制御の
ときに特に有効に機能する。
通信方式における自動送信電力制御では、受信信号レベ
ルを測定し、その受信信号のレベル低下分を補償するよ
うに送信側の送信信号レベルを制御するいわゆる前向き
制御を行うようにしており、この前向き制御による自動
送信電力制御によって、フェージングの影響を必要最小
限の電力でキャンセルし、信号品質を良好に保持したま
まで電力消費を抑えることができるようになる。なお、
この自動送信電力制御は、上記のような移動局から基地
局の方向へ(上り回線)送信する際に行う前向き制御の
ときに特に有効に機能する。
【0006】一方、伝送路の特質は時間的に絶えず変化
するため、上記の自動送信電力制御では、過去のデータ
に基づいて未来を予測しながら制御を行う予測制御が有
効であるが、この予測を含めた自動送信電力制御におい
ては、受信信号そのものの信号レベル(変調波の振幅
値)を用いて送信側のレベル変動を予測し送信電力を制
御するよりも、受信信号を同相成分と直交成分とに分解
し、各々の成分を用いて送信側のレベル変動を予測し送
信電力を制御する方が、より高品質の信号が得られ優れ
ていることが報告されている。
するため、上記の自動送信電力制御では、過去のデータ
に基づいて未来を予測しながら制御を行う予測制御が有
効であるが、この予測を含めた自動送信電力制御におい
ては、受信信号そのものの信号レベル(変調波の振幅
値)を用いて送信側のレベル変動を予測し送信電力を制
御するよりも、受信信号を同相成分と直交成分とに分解
し、各々の成分を用いて送信側のレベル変動を予測し送
信電力を制御する方が、より高品質の信号が得られ優れ
ていることが報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
自動送信電力制御は、一つの考え方としては報告されて
いるが、それを実際に回路としてどのように実現するか
は明らかにされていないのが現状であり、フェージング
の影響を必要最小限の電力でキャンセルできる有効な手
段としてその実現が待望されている。この発明は上記に
鑑み提案されたもので、信号品質を良好に保持したまま
で電力消費を抑制でき、また他の通信機にも妨害を与え
たりしない無線通信装置を提供することを目的とする。
自動送信電力制御は、一つの考え方としては報告されて
いるが、それを実際に回路としてどのように実現するか
は明らかにされていないのが現状であり、フェージング
の影響を必要最小限の電力でキャンセルできる有効な手
段としてその実現が待望されている。この発明は上記に
鑑み提案されたもので、信号品質を良好に保持したまま
で電力消費を抑制でき、また他の通信機にも妨害を与え
たりしない無線通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の無線通信装置は、ディジタル無線通信で
の送信および受信を同一周波数の搬送波を用いて交互に
行う無線通信装置において、受信信号のレベル変動をそ
のレベル変動に応じた制御電圧で抑制し受信信号の利得
を一定に制御する利得制御手段と、上記利得制御手段か
らの出力信号を、その出力信号から取り出した再生搬送
波信号を用いて同期復調する復調手段と、上記再生搬送
波信号を同一周波数を持つ検波信号を用いて直交検波し
同相および直交ベースバンド信号を出力する直交検波手
段と、上記直交検波手段からの同相および直交ベースバ
ンド信号並びに上記利得制御手段での制御電圧に基づい
て送信信号の送信電力最適制御を行う送信電力制御手段
と、を備えるようにした。
に、この発明の無線通信装置は、ディジタル無線通信で
の送信および受信を同一周波数の搬送波を用いて交互に
行う無線通信装置において、受信信号のレベル変動をそ
のレベル変動に応じた制御電圧で抑制し受信信号の利得
を一定に制御する利得制御手段と、上記利得制御手段か
らの出力信号を、その出力信号から取り出した再生搬送
波信号を用いて同期復調する復調手段と、上記再生搬送
波信号を同一周波数を持つ検波信号を用いて直交検波し
同相および直交ベースバンド信号を出力する直交検波手
段と、上記直交検波手段からの同相および直交ベースバ
ンド信号並びに上記利得制御手段での制御電圧に基づい
て送信信号の送信電力最適制御を行う送信電力制御手段
と、を備えるようにした。
【0009】
【作用】上述したように、この発明によれば、再生搬送
波を直交検波して得た同相および直交ベースバンド信
号、並びに変調信号の利得を一定に制御する際の制御電
圧に基づいて、送信電力の制御を行う。制御電圧等に
は、伝送路でのフェージングによって受ける影響に関す
る情報が含まれており、その制御電圧等に基づいて送信
電力の制御を行うことによって、送信信号が相手方に到
達したとき表れるであろうフェージングによる影響をキ
ャンセルできる。
波を直交検波して得た同相および直交ベースバンド信
号、並びに変調信号の利得を一定に制御する際の制御電
圧に基づいて、送信電力の制御を行う。制御電圧等に
は、伝送路でのフェージングによって受ける影響に関す
る情報が含まれており、その制御電圧等に基づいて送信
電力の制御を行うことによって、送信信号が相手方に到
達したとき表れるであろうフェージングによる影響をキ
ャンセルできる。
【0010】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2はこの発明の無線通信装置が適用さ
れるディジタル無線通信方式の説明図である。図2
(a)において、移動局82には詳細は後述する本発明
の無線通信装置100が組み込まれており、この移動局
82は相手方から発信されたディジタル無線信号を基地
局81を経由して自局の無線通信装置100で受信し、
またその無線通信装置100から相手方に向けてディジ
タル無線信号を発信し送信する。このディジタル無線通
信におけるディジタル信号の送受信は、同一周波数f0
の搬送波を用いて行われ、また図2(b)に示すよう
に、その送信信号TXと受信信号RXの伝送は時分割方
向制御によって、周期Tfで交互に行われる。
細に説明する。図2はこの発明の無線通信装置が適用さ
れるディジタル無線通信方式の説明図である。図2
(a)において、移動局82には詳細は後述する本発明
の無線通信装置100が組み込まれており、この移動局
82は相手方から発信されたディジタル無線信号を基地
局81を経由して自局の無線通信装置100で受信し、
またその無線通信装置100から相手方に向けてディジ
タル無線信号を発信し送信する。このディジタル無線通
信におけるディジタル信号の送受信は、同一周波数f0
の搬送波を用いて行われ、また図2(b)に示すよう
に、その送信信号TXと受信信号RXの伝送は時分割方
向制御によって、周期Tfで交互に行われる。
【0011】図1はこの発明の無線通信装置の特徴とな
る部分の構成を示すブロック図である。この発明の無線
通信装置は、上述したように、送信および受信を同一周
波数f0の搬送波を用いて交互に行うディジタル無線通
信方式のものであり、受信信号のレベル変動をそのレベ
ル変動に応じた制御電圧A(t)で抑制し受信信号の利
得を一定に制御する利得制御手段1と、利得制御手段1
からの出力信号を、その出力信号から取り出した再生搬
送波信号Scを用いて同期復調する復調手段2と、再生
搬送波信号Scを同一周波数を持つ検波信号を用いて直
交検波し同相ベースバンド信号Cx(t)および直交ベ
ースバンド信号Cy(t)を出力する直交検波手段4
と、直交検波手段4からの同相および直交ベースバンド
信号Cx(t),Cy(t)、並びに利得制御手段での
制御電圧A(t)に基づいて送信信号の送信電力最適制
御を行う送信電力制御手段5と、を備えている。
る部分の構成を示すブロック図である。この発明の無線
通信装置は、上述したように、送信および受信を同一周
波数f0の搬送波を用いて交互に行うディジタル無線通
信方式のものであり、受信信号のレベル変動をそのレベ
ル変動に応じた制御電圧A(t)で抑制し受信信号の利
得を一定に制御する利得制御手段1と、利得制御手段1
からの出力信号を、その出力信号から取り出した再生搬
送波信号Scを用いて同期復調する復調手段2と、再生
搬送波信号Scを同一周波数を持つ検波信号を用いて直
交検波し同相ベースバンド信号Cx(t)および直交ベ
ースバンド信号Cy(t)を出力する直交検波手段4
と、直交検波手段4からの同相および直交ベースバンド
信号Cx(t),Cy(t)、並びに利得制御手段での
制御電圧A(t)に基づいて送信信号の送信電力最適制
御を行う送信電力制御手段5と、を備えている。
【0012】次に、図3、図4および図5を用いて上記
無線通信装置の構成をより具体的に説明する。図3は上
記無線通信装置のより具体的な構成例を示す図である。
図において、アンテナ70によって受信された相手方か
らの変調波信号は、無線通信装置100のアンテナ共用
器60を通って受信増幅器11で増幅された後、自動利
得制御回路10に入る。自動利得制御回路10は、受信
信号の利得(振幅)を検波してその利得変動に応じた制
御電圧A(t)を生成し、その制御電圧A(t)で受信
信号の利得を一定に制御し、被制御受信信号S1として
復調および判定回路20に出力する。
無線通信装置の構成をより具体的に説明する。図3は上
記無線通信装置のより具体的な構成例を示す図である。
図において、アンテナ70によって受信された相手方か
らの変調波信号は、無線通信装置100のアンテナ共用
器60を通って受信増幅器11で増幅された後、自動利
得制御回路10に入る。自動利得制御回路10は、受信
信号の利得(振幅)を検波してその利得変動に応じた制
御電圧A(t)を生成し、その制御電圧A(t)で受信
信号の利得を一定に制御し、被制御受信信号S1として
復調および判定回路20に出力する。
【0013】復調および判定回路20は、被制御受信信
号S1を再生搬送波信号を用いて同期復調するための回
路であり、図4に示すように、位相検波器21、低域フ
ィルタ22および判定回路23から成る直列回路20a
と、位相検波器24、低域フィルタ25および判定回路
26から成る直列回路20bとが並列に設けてある。
号S1を再生搬送波信号を用いて同期復調するための回
路であり、図4に示すように、位相検波器21、低域フ
ィルタ22および判定回路23から成る直列回路20a
と、位相検波器24、低域フィルタ25および判定回路
26から成る直列回路20bとが並列に設けてある。
【0014】また、この復調および判定回路20には搬
送波再生回路30が備えてあり、詳細は後述するよう
に、直列回路20a、20bからの各出力信号と、自動
利得制御回路10からの被制御受信信号S1とを受けて
搬送波を取り出し、再生搬送波信号Scとして出力す
る。
送波再生回路30が備えてあり、詳細は後述するよう
に、直列回路20a、20bからの各出力信号と、自動
利得制御回路10からの被制御受信信号S1とを受けて
搬送波を取り出し、再生搬送波信号Scとして出力す
る。
【0015】上記の直列回路20aは、位相検波器21
において、被制御受信信号S1と移相器27で位相が9
0°だけ移相した再生搬送波信号Scとを受けて同期検
波し、判定回路23で判定して復調した受信ディジタル
信号の同相成分IRをシンボル周期毎に出力する。ま
た、直列回路20bは、位相検波器24において被制御
受信信号S1と再生搬送波信号Scとを受けて同期検波
し、判定回路26で判定して復調した受信ディジタル信
号の直交成分QRをシンボル周期毎に出力する。
において、被制御受信信号S1と移相器27で位相が9
0°だけ移相した再生搬送波信号Scとを受けて同期検
波し、判定回路23で判定して復調した受信ディジタル
信号の同相成分IRをシンボル周期毎に出力する。ま
た、直列回路20bは、位相検波器24において被制御
受信信号S1と再生搬送波信号Scとを受けて同期検波
し、判定回路26で判定して復調した受信ディジタル信
号の直交成分QRをシンボル周期毎に出力する。
【0016】図5は上記の搬送波再生回路30の構成を
示すブロック図である。この搬送波再生回路30に入力
された被制御受信信号S1は、遅延回路31により復調
および判定回路20における時間遅延分だけ遅延された
後、直交変調回路30aに入力される。直交変調回路3
0aは、図に示すように、変調器32,34、反転回路
33、移相器35等から成り、上記受信ディジタル信号
の同相成分IRおよび直交成分QRを受けて、被制御受
信信号S1を逆変調し、相手方での送信時に受けた直交
変調による位相変化を元に戻して搬送波信号を再生して
いる。この再生された信号は、共振回路36に入力され
て雑音分が除去された後、再生搬送波信号Scとなる。
示すブロック図である。この搬送波再生回路30に入力
された被制御受信信号S1は、遅延回路31により復調
および判定回路20における時間遅延分だけ遅延された
後、直交変調回路30aに入力される。直交変調回路3
0aは、図に示すように、変調器32,34、反転回路
33、移相器35等から成り、上記受信ディジタル信号
の同相成分IRおよび直交成分QRを受けて、被制御受
信信号S1を逆変調し、相手方での送信時に受けた直交
変調による位相変化を元に戻して搬送波信号を再生して
いる。この再生された信号は、共振回路36に入力され
て雑音分が除去された後、再生搬送波信号Scとなる。
【0017】上記の搬送波再生回路30からの再生搬送
波信号Scは、さらに直交検波回路40にも出力され
る。この直交検波回路40は、再生搬送波信号Scを搬
送波と同一の周波数f0を持つ検波信号を用いて直交検
波し同相ベースバンド信号Cx(t)および直交ベース
バンド信号Cy(t)を出力するための回路である。す
なわち、図4に示すように、位相検波器41は、局部発
信器46からの搬送波と同一の周波数f0を持ち移相器
41で位相が90°だけ移相した検波信号と、再生搬送
波信号Scとを受けて同期検波する。その同期検波され
た信号は、低域フィルタ42を経て同相ベースバンド信
号Cx(t)として送信電力制御回路50に出力され
る。また、位相検波器43は、同様に局部発信器46か
らの検波信号と再生搬送波信号Scとを受けて同期検波
し、その同期検波された信号は、低域フィルタ44を経
て直交ベースバンド信号Cy(t)として送信電力制御
回路50に出力される。
波信号Scは、さらに直交検波回路40にも出力され
る。この直交検波回路40は、再生搬送波信号Scを搬
送波と同一の周波数f0を持つ検波信号を用いて直交検
波し同相ベースバンド信号Cx(t)および直交ベース
バンド信号Cy(t)を出力するための回路である。す
なわち、図4に示すように、位相検波器41は、局部発
信器46からの搬送波と同一の周波数f0を持ち移相器
41で位相が90°だけ移相した検波信号と、再生搬送
波信号Scとを受けて同期検波する。その同期検波され
た信号は、低域フィルタ42を経て同相ベースバンド信
号Cx(t)として送信電力制御回路50に出力され
る。また、位相検波器43は、同様に局部発信器46か
らの検波信号と再生搬送波信号Scとを受けて同期検波
し、その同期検波された信号は、低域フィルタ44を経
て直交ベースバンド信号Cy(t)として送信電力制御
回路50に出力される。
【0018】図3に戻って送信電力制御回路50につい
て説明する。送信電力制御回路50は、直交検波回路4
0からの同相および直交ベースバンド信号Cx(t),
Cy(t)並びに自動利得制御回路10での制御電圧A
(t)を受信し、それらの信号に基づいて送信信号の送
信電力を最適に制御するために設けた回路であり、例え
ばDSP(digital signal processor)を中心にして構
成される。
て説明する。送信電力制御回路50は、直交検波回路4
0からの同相および直交ベースバンド信号Cx(t),
Cy(t)並びに自動利得制御回路10での制御電圧A
(t)を受信し、それらの信号に基づいて送信信号の送
信電力を最適に制御するために設けた回路であり、例え
ばDSP(digital signal processor)を中心にして構
成される。
【0019】ところで、再生搬送波信号Scは、伝送路
における位相変動に追随している。よって、直交検波回
路40の出力信号である同相および直交ベースバンド信
号Cx(t),Cy(t)は、伝送路変動の相対的な同
相、直交成分を表している。ただし、自動利得制御回路
10によりその振幅は一定に保たれているので、伝送路
のレベル情報は失われている。これに対し、伝送路のレ
ベル情報は自動利得制御回路10の制御電圧A(t)に
表れている。そこで、送信電力制御回路50は、この伝
送路のレベル情報が表れている制御電圧A(t)を用い
て、送信ディジタル信号がこれから受けるであろう信号
利得変動を、下記のように予測する。
における位相変動に追随している。よって、直交検波回
路40の出力信号である同相および直交ベースバンド信
号Cx(t),Cy(t)は、伝送路変動の相対的な同
相、直交成分を表している。ただし、自動利得制御回路
10によりその振幅は一定に保たれているので、伝送路
のレベル情報は失われている。これに対し、伝送路のレ
ベル情報は自動利得制御回路10の制御電圧A(t)に
表れている。そこで、送信電力制御回路50は、この伝
送路のレベル情報が表れている制御電圧A(t)を用い
て、送信ディジタル信号がこれから受けるであろう信号
利得変動を、下記のように予測する。
【0020】先ず、伝送路における変動の同相成分p
(t)および直交成分q(t)は、それぞれ次式
(1),(2)で与えられる。 p(t)≡A(t)・x(t) ・・・・・(1) q(t)≡A(t)・y(t) ・・・・・(2)
(t)および直交成分q(t)は、それぞれ次式
(1),(2)で与えられる。 p(t)≡A(t)・x(t) ・・・・・(1) q(t)≡A(t)・y(t) ・・・・・(2)
【0021】したがって、送信電力制御回路50は、こ
れらを用いて、未来の伝送路の変動を予測する。例え
ば、受信時刻t1,t2(t2≧t1)の値から未来時
刻t3における同相成分p(t)および直交成分q
(t)の値を、次式(3),(4)を用いて予測する。 p(t3)=p(t2)+{p(t2)−p(t1)}/(t2−t1) ・(t3−t2) ・・・・・(3) q(t3)=q(t2)+{q(t2)−q(t1)}/(t2−t1) ・(t3−t2) ・・・・・(4)
れらを用いて、未来の伝送路の変動を予測する。例え
ば、受信時刻t1,t2(t2≧t1)の値から未来時
刻t3における同相成分p(t)および直交成分q
(t)の値を、次式(3),(4)を用いて予測する。 p(t3)=p(t2)+{p(t2)−p(t1)}/(t2−t1) ・(t3−t2) ・・・・・(3) q(t3)=q(t2)+{q(t2)−q(t1)}/(t2−t1) ・(t3−t2) ・・・・・(4)
【0022】また、未来時刻t3における振幅B(t
3)を、次式(5)を用いて予測する。 B(t3)=A(t3)・{p2(t3)+q2(t3)}1/2 ・・・(5)
3)を、次式(5)を用いて予測する。 B(t3)=A(t3)・{p2(t3)+q2(t3)}1/2 ・・・(5)
【0023】送信電力制御回路50は、以上の予測計算
を行った後、振幅B(t3)の逆数を乗算するのと同等
の制御を行うべく、可変利得増幅器52の利得を制御す
る。送信ディジタル信号IT、QTは、図3に示すよう
に、変調回路51において直交変調を受けた後、可変利
得増幅器52において、通常の利得制御および上記の送
信電力制御回路50による利得制御を受け、その後アン
テナ共用器60を介してアンテナ70より送信される。
を行った後、振幅B(t3)の逆数を乗算するのと同等
の制御を行うべく、可変利得増幅器52の利得を制御す
る。送信ディジタル信号IT、QTは、図3に示すよう
に、変調回路51において直交変調を受けた後、可変利
得増幅器52において、通常の利得制御および上記の送
信電力制御回路50による利得制御を受け、その後アン
テナ共用器60を介してアンテナ70より送信される。
【0024】このように、この実施例では、伝送路での
フェージングの影響に関する情報を含む、再生搬送波S
cを直交検波して得た同相および直交ベースバンド信号
Cx(t),Cy(t)並びに制御電圧A(t)に基づ
いて、送信電力の制御を行うので、送信信号が相手方に
到達したときに表れるであろうフェージングによる影響
を必要最小限の電力でもってキャンセルすることがで
き、信号品質を良好に保持したままで電力消費を抑制す
ることができる。また、必要最小限の電力で送信するの
で、他の通信機にも妨害を与えたりしない。
フェージングの影響に関する情報を含む、再生搬送波S
cを直交検波して得た同相および直交ベースバンド信号
Cx(t),Cy(t)並びに制御電圧A(t)に基づ
いて、送信電力の制御を行うので、送信信号が相手方に
到達したときに表れるであろうフェージングによる影響
を必要最小限の電力でもってキャンセルすることがで
き、信号品質を良好に保持したままで電力消費を抑制す
ることができる。また、必要最小限の電力で送信するの
で、他の通信機にも妨害を与えたりしない。
【0025】さらに、従来考え方のみで具体的な回路構
成としては提供されていなかった前向き制御での送信電
力制御回路を、自動利得制御回路10での制御電圧A
(t)等を用いて具体的に提供したので、信号品質が良
好な無線通信装置を実現でき、その無線通信装置を用い
て通信品質の良いディジタル無線通信システムの構築が
実現可能となった。
成としては提供されていなかった前向き制御での送信電
力制御回路を、自動利得制御回路10での制御電圧A
(t)等を用いて具体的に提供したので、信号品質が良
好な無線通信装置を実現でき、その無線通信装置を用い
て通信品質の良いディジタル無線通信システムの構築が
実現可能となった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の無線通信
装置によれば、伝送路でのフェージングの影響に関する
情報を含む、再生搬送波を直交検波して得た同相および
直交ベースバンド信号並びに制御電圧に基づいて、送信
電力の制御を行うので、送信信号が相手方に到達したと
きに表れるであろうフェージングによる影響を必要最小
限の電力でもってキャンセルすることができ、信号品質
を良好に保持したままで電力消費を抑制することができ
る。また、必要最小限の電力で送信するので、他の通信
機にも妨害を与えたりしない。さらに、従来考え方のみ
で具体的な回路構成としては提供されていなかった前向
き制御での送信電力制御回路を、制御電圧等を用いて具
体的に提供したので、信号品質が良好な無線通信装置を
実現でき、その無線通信装置を用いて通信品質の良いデ
ィジタル無線通信システムの構築が実現可能となった。
装置によれば、伝送路でのフェージングの影響に関する
情報を含む、再生搬送波を直交検波して得た同相および
直交ベースバンド信号並びに制御電圧に基づいて、送信
電力の制御を行うので、送信信号が相手方に到達したと
きに表れるであろうフェージングによる影響を必要最小
限の電力でもってキャンセルすることができ、信号品質
を良好に保持したままで電力消費を抑制することができ
る。また、必要最小限の電力で送信するので、他の通信
機にも妨害を与えたりしない。さらに、従来考え方のみ
で具体的な回路構成としては提供されていなかった前向
き制御での送信電力制御回路を、制御電圧等を用いて具
体的に提供したので、信号品質が良好な無線通信装置を
実現でき、その無線通信装置を用いて通信品質の良いデ
ィジタル無線通信システムの構築が実現可能となった。
【図1】この発明の無線通信装置の特徴となる部分の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】この発明の無線通信装置が適用されるディジタ
ル無線通信方式の説明図である。
ル無線通信方式の説明図である。
【図3】無線通信装置のより具体的な構成例を示す図で
ある。
ある。
【図4】復調および判定回路と直交検波回路との構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】搬送波再生回路の構成を示すブロック図であ
る。
る。
1 利得制御手段 2 復調手段 4 直交検波手段 5 送信電力制御手段 10 自動利得制御回路 20 復調および判定回路 30 搬送波再生回路 40 直交検波回路 50 送信電力制御回路 100 無線通信装置
Claims (1)
- 【請求項1】 ディジタル無線通信での送信および受信
を同一周波数の搬送波を用いて交互に行う無線通信装置
において、 受信信号のレベル変動をそのレベル変動に応じた制御電
圧で抑制し受信信号の利得を一定に制御する利得制御手
段と、 上記利得制御手段からの出力信号を、その出力信号から
取り出した再生搬送波信号を用いて同期復調する復調手
段と、 上記再生搬送波信号を同一周波数を持つ検波信号を用い
て直交検波し同相および直交ベースバンド信号を出力す
る直交検波手段と、 上記直交検波手段からの同相および直交ベースバンド信
号並びに上記利得制御手段での制御電圧に基づいて送信
信号の送信電力最適制御を行う送信電力制御手段と、 を有することを特徴とする無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7097550A JP2873996B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7097550A JP2873996B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 無線通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08274681A true JPH08274681A (ja) | 1996-10-18 |
JP2873996B2 JP2873996B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14195359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7097550A Expired - Lifetime JP2873996B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 無線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2873996B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005286806A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Nec Corp | 自動利得制御装置および自動利得制御方法 |
JP2013122460A (ja) * | 2007-12-20 | 2013-06-20 | Qualcomm Inc | Umbセルサイトモデムのアーキテクチャおよび方法 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7097550A patent/JP2873996B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005286806A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Nec Corp | 自動利得制御装置および自動利得制御方法 |
JP2013122460A (ja) * | 2007-12-20 | 2013-06-20 | Qualcomm Inc | Umbセルサイトモデムのアーキテクチャおよび方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2873996B2 (ja) | 1999-03-24 |
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