JP2002335170A - 妨害波除去装置 - Google Patents

妨害波除去装置

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JP2002335170A
JP2002335170A JP2001136363A JP2001136363A JP2002335170A JP 2002335170 A JP2002335170 A JP 2002335170A JP 2001136363 A JP2001136363 A JP 2001136363A JP 2001136363 A JP2001136363 A JP 2001136363A JP 2002335170 A JP2002335170 A JP 2002335170A
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Japan
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signal
amplitude
wave
interference wave
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Shigeru Saito
茂 齋藤
Takahiro Sato
隆洋 佐藤
Susumu Nakabayashi
進 中林
Tokuyoshi Oba
徳喜 大場
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ANTENNA GIKEN KK
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ANTENNA GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナ結合変動が速くて大きい場合でも迅速
に応答でき、移動局に対しても適用が可能な妨害波除去
装置を提供する。 【解決手段】妨害波除去装置30は、方向性結合器11
で送信機1の出力信号の一部を分岐し、可変減衰器14
及び可変移相器15を介して受信側の方向性結合器12
に入力する。モニタ受信機17は妨害波をモニタして打
ち消し制御部19に入力し、妨害波が最小になるような
振幅制御信号及び位相制御信号を生成する。一方、回り
込み妨害波をモニタ受信機42で受信して中間周波信号
に変換し、対数検波器43及び位相検波器44でアンテ
ナ結合の変動による妨害波の振幅変動成分と位相変動成
分を抽出する。減算増幅器49は振幅制御信号から振幅
変動成分を減算して可変減衰器14の減衰量を制御し、
加算増幅器50は位相制御信号と位相変動成分とを加算
して可変移相器15を制御し、回り込み妨害波を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信アンテナと受
信アンテナが近接配置された無線通信の中継システムに
おいて、送信アンテナから受信アンテナに回り込む妨害
波を除去する妨害波除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送信アンテナと受信アンテナが近
接配置された無線通信の中継システム等において、送信
周波数と受信周波数が接近している場合には、送信機か
ら送信アンテナ及び受信アンテナを介して受信機に回り
込んでくる電波が受信機に感度抑圧や送信機雑音などの
妨害を与える。
【0003】このような妨害波を除去するため、従来の
無線通信の中継システムでは、図7に示す妨害波除去装
置が用いられている。図7は、中継装置用送・受信機間
に妨害波除去装置を装着した場合の構成例を示したもの
である。図7において、1は中継装置の送信機(Tx)
で、周波数F1の電波を送信アンテナ3より送信する。
2は中継装置の受信機(Rx)で、送信周波数F1と近
接した周波数、例えば隣接チャンネルである周波数F2
の電波を受信アンテナ4により受信する。上記送信周波
数F1と受信周波数F2との差は、通信周波数が例えば
150MHz帯の場合、20〜40kHz程度である。
【0004】中継装置は、他の無線局から送られてくる
電波を受信機2にて受信すると、その中間周波数(I
F)またはベースバンド信号を送信機1に入力し、再送
信することによって電波中継を行なう。
【0005】上記送信機1及び受信機2と、送信アンテ
ナ3及び受信アンテナ4との間に妨害波除去装置10を
設置し、送信アンテナ3から受信アンテナ4に回り込む
妨害波を除去する。
【0006】上記妨害波除去装置10は、送信機1と送
信アンテナ3との間に方向性結合器11を接続すると共
に、受信アンテナ4と受信機2との間に方向性結合器1
2、13を直列に接続している。上記方向性結合器11
は、送信機1の出力信号の一部、例えば1/100程度
の信号を妨害波打ち消し信号として分岐し、可変減衰器
14及び可変移相器15を介して方向性結合器12に入
力する。
【0007】また、上記方向性結合器13は、受信機2
に入力される信号に対し、その一部例えば1/100程
度の信号を分岐し、モニタ受信機17に入力する。モニ
タ受信機17は、受信信号の中から周波数F1の信号を
モニタし、その受信レベルに応じた直流電圧を出力す
る。上記モニタ受信機17は、通常0dBμ〜100d
Bμという広い受信入力レベルに対応するため、対数応
答特性を持たせている。
【0008】上記モニタ受信機17から出力される直流
電圧は、A/D変換器18によりデジタル信号に変換さ
れて打ち消し制御部19に入力される。打ち消し制御部
19は、例えばマイクロプロセッサを用いて構成され、
モニタ受信機17からA/D変換器18を介して入力さ
れる周波数F1の信号に基づいて可変減衰器14の減衰
量及び可変移相器15の移相量をD/A変換器20、2
1を介して制御する。すなわち、打ち消し制御部19
は、モニタ受信機17でモニタされる周波数F1の信号
が最小になるように可変減衰器14及び可変移相器15
を制御する。
【0009】上記のように妨害波除去装置10は、送信
電波の一部を方向性結合器11により取出して可変減衰
器14及び可変移相器15に入力し、送信アンテナ3か
ら受信アンテナ4に回り込む妨害波と振幅が同一で位相
が180°異なる妨害波打ち消し信号を作成し、両者を
合成することによって妨害波を除去する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の妨害波除去
装置10は、可変移相器15から出力される妨害波打ち
消し信号の強さと位相を打ち消し制御部19が1ビット
ずつ調整しながら“打ち消し最良点”を追尾しているの
で処理に時間が掛かり、特に車両に搭載される移動通信
のようにアンテナ結合変動による“速い回り込み変動”
に対しては制御が追いつかないという問題がある。すな
わち、車両搭載の移動通信においては、車両の走行に伴
って送信アンテナ3と受信アンテナ4が揺動し、また、
近接車両や近接建物による送信電波の多重反射干渉によ
り、送信アンテナ3から受信アンテナ4に回り込む妨害
波の強さが頻繁に変わり、十分なキャンセル効果が得ら
れなくなる。
【0011】図8は、送信アンテナ3から受信アンテナ
4に回り込む妨害波が正弦波的に変動(位相及び振幅共
に変動)した時の可変移相器15または可変減衰器14
に対する制御電圧の追尾状態を示したものである。図8
の実線aは回り込み妨害波の位相と振幅の変動(外乱)
を示し、破線bは妨害波打ち消し制御のための可変移相
器15や可変減衰器14に対する制御信号(制御特性)
を示している。アンテナ結合が周期的に変わると、妨害
波の位相・振幅ずれも周期的に現れるので、アンテナ結
合変動が速くて大きい場合、図8の実線aに示すように
回り込み妨害波の位相と振幅の変動も大きくなり、妨害
波打ち消し制御のための可変移相器15や可変減衰器1
4の制御信号bが追いつかなくなる。
【0012】上記のように回り込み妨害波の位相と振幅
の変動(外乱)が大きくなったり、変動周期が短くなっ
たりすると、外乱と制御特性の差が増大し、打ち消し制
御部19による可変減衰器14及び可変移相器15に対
する制御電圧の設定が間に合わなくなり、妨害波除去を
十分に行なうことができない。この場合、打ち消し制御
部19を構成するマイクロプロセッサの処理速度を向上
しても、精々2〜3倍程度の改善でしかない。
【0013】上記従来の妨害波除去装置では、2〜3d
B/秒程度のアンテナ結合変動に応答するのが限界であ
り、このため回り込み変動が小さいか、変動周期が緩や
かな固定局や基地局への適用に限定されていた。
【0014】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、アンテナ結合変動が速くて大きい場合でも
迅速に応答でき、移動局に対しても適用が可能な妨害波
除去装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信機から送
信アンテナ及び近接配置された受信アンテナを介して受
信機に回り込む妨害波を除去する妨害波除去装置におい
て、上記送信機の出力信号の一部を可変減衰器及び可変
移相器を介して取出し、上記受信アンテナの受信信号に
結合して妨害波を打ち消す妨害波打ち消し手段と、上記
受信機に入力される受信信号の一部を取出し、該受信信
号に含まれる妨害波が最小になるように上記可変減衰器
に対する振幅制御信号及び可変移相器に対する位相制御
信号を生成する打ち消し制御手段と、上記受信アンテナ
への回り込み妨害波から該妨害波の振幅変動成分と位相
変動成分を取出す変動成分検出手段と、上記変動成分検
出手段により検出された振幅変動成分によって上記打ち
消し制御手段から出力される振幅制御信号を調整し、上
記妨害波の振幅変動の影響を除去する手段と、上記変動
成分検出手段により検出された位相変動成分によって上
記打ち消し制御手段から出力される位相制御信号を調整
し、上記妨害波の位相変動の影響を除去する手段とを具
備したことを特徴とする。
【0016】上記の構成において、妨害波除去装置は、
送信機の出力信号の一部を打ち消し信号として分岐し、
可変減衰器及び可変移相器を介して受信側の信号に結合
する。このとき受信機に入力される受信信号の一部が取
出されて打ち消し制御手段に入力される。打ち消し制御
手段は、回り込み妨害波が最小になるような振幅制御信
号及び位相制御信号を生成する。
【0017】一方、変動成分検出手段は、受信アンテナ
への回り込み妨害波から該妨害波の振幅変動成分と位相
変動成分を取出し、上記振幅変動成分によって可変減衰
器に対する振幅制御信号を調整すると共に、上記位相変
動成分によって可変移相器に対する位相制御信号を調整
し、アンテナ結合の変動に伴う回り込み妨害波の変動分
を除去する。
【0018】上記のように妨害波除去装置は、アンテナ
結合の振幅変動と位相変動の双方に対応できるので、速
い回り込み変動の影響を無くすことができる。また、時
間的にゆっくりした大きな変動については、打ち消し制
御手段により生成される振幅制御信号及び位相制御信号
によって精密に対応することができる。従って、アンテ
ナ結合変動が速くて大きい場合でも迅速に応答でき、移
動局に対しても適用が可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
妨害波除去装置の構成を示すブロック図である。なお、
この第1実施形態では、本発明の原理を説明するため、
送信電波が無変調であることを前提として説明する。
【0020】図1において、1は中継装置の送信機(T
x)で、周波数F1の電波を送信アンテナ3より送信す
る。2は中継装置の受信機(Rx)で、送信周波数F1
と近接した周波数、例えば隣接チャンネルである周波数
F2の電波を受信アンテナ4により受信する。中継装置
は、他の無線局から送られてくる電波を受信機2にて受
信すると、その中間周波数(IF)またはベースバンド
信号を送信機1に入力し、再送信することによって電波
中継を行なう。
【0021】上記送信機1及び受信機2と、送信アンテ
ナ3及び受信アンテナ4との間に妨害波除去装置30を
設置し、送信アンテナ3から受信アンテナ4に回り込む
妨害波を除去する。
【0022】妨害波除去装置30は、主妨害波除去回路
31及びアンテナ結合変動補正回路32からなってい
る。主妨害波除去回路31は、図7に示した妨害波除去
装置10と同様の構成であるので、図7と同一部分には
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0023】アンテナ結合変動補正回路32は、受信ア
ンテナ4と主妨害波除去回路31の方向性結合器12と
の間に方向性結合器41を設け、受信アンテナ4で受信
した信号の一部例えば1/100程度の信号を分岐し、
モニタ受信機42に入力する。このモニタ受信機42
は、アンテナ結合変動をモニタするためのもので、高周
波受信部及び中間周波変換部からなり、方向性結合器4
1で分岐された信号の中から周波数F1の信号を受信し
て中間周波信号に変換し、対数検波器43及び位相検波
器44に入力する。
【0024】上記対数検波器43及び位相検波器44
は、モニタ受信機42にて受信された回り込み妨害波の
振幅と位相をそれぞれ検出するもので、アンテナ結合が
時間的に変動して回り込み妨害波が増減した場合に、振
幅変動成分と位相変動成分を抽出する。
【0025】上記対数検波器43及び位相検波器44に
よって検出された変動成分は、バンドパスフィルタ4
5、46を介して取出され、利得調整用の増幅器47、
48に入力される。バンドパスフィルタ45、46は、
例えば0.01Hz〜数kHzの信号を通過させるフィ
ルタ特性を有し、対数検波器43及び位相検波器44に
よって検出された変動成分の直流分と雑音(補正に寄与
しない高い周波数成分)をカットする。増幅器47は、
バンドパスフィルタ45から出力される振幅変動分の信
号を増幅して減算増幅器49の(−)端子に入力する。
増幅器48は、バンドパスフィルタ46から出力される
位相変動成分を増幅して加算増幅器50の一方の入力端
子に入力する。
【0026】上記減算増幅器49の(+)端子には、主
妨害波除去回路31のD/A変換器20から出力される
振幅制御信号が入力され、加算増幅器50の他方の入力
端子には、主妨害波除去回路31のD/A変換器21か
ら出力される位相制御信号が入力される。
【0027】減算増幅器49は、D/A変換器20より
入力される振幅制御信号から増幅器47より入力される
振幅変動分の信号を減算し、その減算結果を主妨害波除
去回路31に設けられている可変減衰器14の制御端子
に入力する。また、加算増幅器50は、D/A変換器2
1から入力される位相制御信号と増幅器48から入力さ
れる位相変動成分とを加算し、その加算結果を可変移相
器15の制御端子に入力する。
【0028】すなわち、振幅調整系については、主妨害
波除去回路31の打ち消し制御部19で作成された振幅
制御信号からアンテナ結合変動補正回路32で作成した
振幅変動分の信号を減算して可変減衰器14の減衰量を
調整する。また、位相調整系については、主妨害波除去
回路31の打ち消し制御部19で作成された位相制御信
号とアンテナ結合変動補正回路32で作成した位相変動
成分を加算して可変移相器15の移相量を調整する。
【0029】次に上記第1実施形態の全体の動作を説明
する。送信機1から出力される周波数F1の信号は、妨
害波除去装置30の主妨害波除去回路31に設けられて
いる方向性結合器11を介して送信アンテナ3へ送ら
れ、この送信アンテナ3より外部へ送信される。そし
て、他の無線局から送られてくる電波は受信アンテナ4
で受信され、方向性結合器41、12、13を介して受
信機2に入力される。受信機2は、送信周波数F1と近
接した周波数、例えば隣接チャンネルである周波数F2
の電波を受信する。このとき送信アンテナ3から送信さ
れる電波の一部が受信アンテナ4に回り込み、周波数F
2の受信波に対する妨害波となる。
【0030】一方、妨害波除去装置30は、主妨害波除
去回路31に設けられている方向性結合器11で送信機
1の出力信号の一部を打ち消し信号として分岐し、可変
減衰器14、可変移相器15を介して受信側の方向性結
合器12に入力する。このときモニタ受信機17は、周
波数F1の回り込み妨害波をモニタしており、回り込み
妨害波を検出すると、その検出信号をA/D変換器18
を介して打ち消し制御部19に入力する。
【0031】上記打ち消し制御部19は、モニタ受信機
17によりモニタされた回り込み妨害波のレベル及び位
相に応じて可変減衰器14に対する振幅制御信号及び可
変移相器15に対する位相制御信号、すなわち、モニタ
受信機17によりモニタされる回り込み妨害波が最小に
なるような振幅制御信号及び位相制御信号を生成する。
上記打ち消し制御部19で生成されたデジタルの振幅制
御信号及び位相制御信号は、D/A変換器20、21で
アナログ信号に変換されて減算増幅器49、加算増幅器
50に入力される。
【0032】一方、アンテナ結合変動補正回路32は、
受信アンテナ4で受信された信号を方向性結合器41に
より分岐し、モニタ受信機42に入力する。モニタ受信
機42は、方向性結合器41で分岐された信号の中から
周波数F1の回り込み妨害波を受信して中間周波信号に
変換し、対数検波器43及び位相検波器44に入力す
る。
【0033】対数検波器43及び位相検波器44は、ア
ンテナ結合が時間的に変動して回り込み妨害波が増減し
た場合に、回り込み妨害波の振幅変動成分と位相変動成
分を抽出する。抽出された回り込み妨害波の変動成分
は、バンドパスフィルタ45、46により直流分と雑音
成分がカットされ、増幅器47、48で増幅されて減算
増幅器49、加算増幅器50に入力される。
【0034】減算増幅器49は、打ち消し制御部19よ
りD/A変換器20を介して送られてくる振幅制御信号
から、上記増幅器47より出力される振幅変動分の信号
を減算し、その減算結果に基づいて可変減衰器14の減
衰量を制御する。
【0035】打ち消し制御部19で生成された振幅制御
信号から振幅変動分の信号を減算するのは、次のような
理由による。通常、電圧制御による可変減衰器14は、
印加電圧の増加によって減衰量が増加する特性となって
いるので、アンテナ結合が強くなって回り込み妨害波が
増すとき、可変減衰器14の減衰量をその分だけ小さく
する。すなわち、回り込み妨害波が強くなったときは、
可変減衰器14の制御電圧を打ち消し制御部19で生成
された制御電圧よりも強制的に低くする。
【0036】アンテナ結合が弱くなった場合には、逆に
可変減衰器14の制御電圧を打ち消し制御部19で生成
された制御電圧よりも強制的に高くする。これにより方
向性結合器12における回り込み妨害波の打ち消しを確
実に行なうことができる。
【0037】また、加算増幅器50は、打ち消し制御部
19よりD/A変換器21を介して送られてくる位相制
御信号と、増幅器48から出力される位相変動成分とを
加算し、その加算した信号により可変移相器15の移相
量を制御する。
【0038】打ち消し制御部19で生成された位相制御
信号と位相変動成分を加算するのは、次のような理由に
よる。通常、電圧制御による可変移相器15は、印加電
圧の増加によって正の方向に位相が増す(進む)特性と
なっているので、回り込み妨害波の位相が進んだ時は、
可変移相器15の制御電圧を打ち消し制御部19で生成
された制御電圧よりも、位相検波器44により検出され
た信号に応じて強制的に高くする。
【0039】逆に回り込み妨害波の位相が遅れた時は、
可変移相器15の制御電圧を打ち消し制御部19で生成
された制御電圧よりも、位相検波器44により検出され
た信号に応じて強制的に低くする。これにより回り込み
妨害波の位相変動に対しても確実に対応することができ
る。
【0040】上記のようにアンテナ結合の振幅変動と位
相変動の双方に対応できるので、速い回り込み変動の影
響を無くすことができる。また、時間的にゆっくりした
大きな変動については、打ち消し制御部19により生成
される振幅制御信号及び位相制御信号によって精密に対
応することができる。
【0041】図2は、上記第1実施形態におけるアンテ
ナ結合変動に対する応答特性を示したものである。図2
において、実線aは回り込み妨害波のアンテナ結合変動
に伴う振幅、位相の変動(外乱)、二点鎖線bは上記外
乱aをアンテナ結合変動補正回路32で抽出した外乱抽
出信号、実線cは主妨害波除去回路31により生成され
る制御信号、一点鎖線dは上記外乱抽出信号bと制御信
号cを加算した信号、すなわち減算増幅器49、加算増
幅器50から出力される信号を示している。
【0042】アンテナ結合変動補正回路32は応答性が
良く、その外乱抽出信号bは、回り込み妨害波の速い結
合変動に対して遅れることなく、外乱aに追随したもの
となっている。従って、外乱抽出信号bと制御信号cと
を加算した信号dも、アンテナ変動に伴う外乱aに遅れ
ることなく、より精密に追随したものとなっている。
【0043】上記第1実施形態による応答速度の限界
は、アンテナ結合変動補正回路32におけるモニタ受信
機42、対数検波器43、位相検波器44、バンドパス
フィルタ45、46、減算増幅器49、加算増幅器5
0、可変減衰器14、及び可変移相器15の応答速度に
よって決まる。基本的には、モニタ受信機42の受信帯
域幅制限(数kHz)、バンドパスフィルタ45、46
の帯域制限、可変減衰器14、及び可変移相器15の応
答速度によって決まる。
【0044】上記第1実施形態による妨害波除去装置
は、実験の結果から2〜3dB/0.003秒程度のア
ンテナ結合変動に対応可能であり、従来の妨害波除去装
置に比較して数百倍の速度改善が確認されている。従っ
て、第1実施形態による妨害波除去装置は、アンテナ結
合変動が速くて大きい場合でも迅速に応答でき、移動局
に実施した場合でも回り込み妨害波を確実に除去するこ
とができる。
【0045】また、上記第1実施形態では、対数検波器
43及び位相検波器44の出力側にバンドパスフィルタ
45、46を設けて直流分をカットしているので、可変
減衰器14及び可変移相器15の動作点を中央位置に設
定して調整範囲を最良の状態に保つことができる。
【0046】対数検波器43及び位相検波器44の出力
は、直流電圧と交流電圧が混合されたものとなってい
る。上記直流電圧は、アンテナ結合変動補正回路32に
設けられているモニタ受信機42の入力レベルで決ま
り、アンテナ結合変動より遙かに大きい値である。ま
た、交流電圧は、アンテナ結合変動成分によるものであ
る。
【0047】対数検波器43、位相検波器44の出力信
号に含まれる直流電圧をそのまま可変減衰器14、可変
移相器15に印加すると、図3に示すように可変減衰器
14または可変移相器15の動作点が中央より大きく外
れ、調整範囲が狭くなったり、調整範囲が逸脱したりす
る。
【0048】図3は、直流電圧の印加により可変減衰器
14または可変移相器15の動作点が移動する状態を示
したもので、横軸に制御電圧、縦軸に減衰量または位相
変化をとって示した。図3において、実線aは可変減衰
器14または可変移相器15の制御特性であり、制御電
圧に応じて減衰量または位相が変化する。可変減衰器1
4、可変移相器15の初期動作点は、制御特性aの中間
点bに設定され、その後、制御信号に応じて制御特性上
を前後に移動する。上記のように可変減衰器14、可変
移相器15の動作点が中間点bに設定されている状態
で、対数検波器43、位相検波器44の出力信号に含ま
れる直流電圧がそのまま印加されると、動作点は下方の
c点あるいは上方のd点に移動する。この結果、可変減
衰器14、可変移相器15の動作点が中央より大きく外
れ、調整範囲が狭くなったり、調整範囲が逸脱したりす
る。
【0049】上記可変減衰器14及び可変移相器15の
動作点が直流電圧によって移動するのを防止するため、
上記実施形態では対数検波器43及び位相検波器44の
出力をバンドパスフィルタ45、46を介して取出し、
可変減衰器14及び可変移相器15から出力される信号
中の直流成分をカットしている。
【0050】また、上記バンドパスフィルタ45、46
を設けることにより、数kHz以上の雑音による影響を
除去することができる。
【0051】なお、上記第1実施形態では、バンドパス
フィルタ45、46を使用した場合について示したが、
モニタ受信機42を含む受信系統の雑音が低い場合に
は、バンドパスフィルタ45、46の代わりにハイパス
フィルタ(HPF)を使用することができる。また、可
変減衰器14及び可変移相器15の調整範囲に余裕があ
れば、ローパスフィルタ(LPF)を使用しても差し支
えない。
【0052】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について図4を参照して説明する。この第2実施形態
は、図1に示した第1実施形態において、アンテナ結合
変動補正回路32の加算増幅器50に代えて位相変調器
51を設けると共に減算増幅器49に代えて平衡変調器
52を設けたもので、上記位相変調器51及び平衡変調
器(バランスミキサ)52を主妨害波除去回路31にお
ける可変移相器15と方向性結合器12との間に介在さ
せている。この場合、増幅器48から出力される位相変
動成分を位相変調器51の(+)端子に入力し、増幅器
47から出力される振幅変動成分を平衡変調器52の
(−)端子に入力する。なお、可変減衰器14は打ち消
し制御部19からD/A変換器20を介して出力される
振幅制御信号によって制御し、可変移相器15は打ち消
し制御部19からD/A変換器21を介して出力される
位相制御信号によって制御する。
【0053】上記の構成において、先ず、打ち消し制御
部19からD/A変換器20、21を介して出力される
制御信号により可変減衰器14及び可変移相器15が制
御され、妨害波打ち消し信号の振幅及び位相が調整され
る。上記可変減衰器14及び可変移相器15によって調
整された妨害波打ち消し信号は、位相変調器51によっ
てアンテナ結合変動の中の位相変動分(速い変動)を打
ち消すべく位相が調整され、次に平衡変調器52によっ
て振幅変動成分に見合った量に調整される。この場合、
平衡変調器52は、可変減衰器として動作している。す
なわち、平衡変調器52は、平衡状態では出力には何も
現れない(減衰量無限大)が、平衡が崩れるに従いそれ
に比例して出力が大きくなる。従って、平衡変調器52
に予めバイアスを適度に与えておくことにより、直線性
に優れた高速の振幅変調器として利用できる。
【0054】上記第2実施形態によれば、アンテナ結合
変動の揺らぎの制御を高速の位相変調器51と平衡変調
器52で処理できるので、一層速い制御が可能となる。
また、上記のように位相変調器51及び平衡変調器52
を設けることにより、可変減衰器14の可変幅や直線性
を確保できない場合に非常に有効である。これは位相変
調器51と平衡変調器52の直線性が、可変減衰器14
の直線性に比して優れているためである。勿論、ある程
度直線性の良い可変減衰器や可変移相器が入手できれば
位相変調器や平衡変調器の代わりに使用しても良い。
【0055】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について図5を参照して説明する。上記各実施形態に
おいては、送信機1から送信される電波が無変調である
ことを前提としているが、実際の無線機ではアナログ方
式では「FM(Frequency Modulation:周波数変
調)」、デジタル方式では「QPSK(Quad Phase Shi
ft Keying):直交振幅変調」、「QAM(Quadrature
Amplitude Modulation):直交位相変調」などの変調が
施され、時間的に位相(周波数)や振幅などが変動して
いる。この場合は、アンテナ結合変動による位相変化や
振幅変化に、変調信号による位相変化と振幅変化が混じ
ってしまい、アンテナ結合変動によるものとの区別が難
しくなって、十分な性能が発揮できなくなる。
【0056】第3実施形態では、上記の問題に対処する
ため図4に示すように、第1実施形態におけるアンテナ
結合変動補正回路32内に、モニタ受信機62、対数検
波器63、位相検波器64を追加している。すなわち、
方向性結合器11と送信アンテナ3との間に方向性結合
器61を設けて周波数F1の送信電波の一部を分岐し、
モニタ受信機62に入力して中間周波信号に変換し、こ
れを対数検波器63及び位相検波器64により、変調信
号による振幅信号と位相信号を取出して減算増幅器6
5、66の(−)端子に入力する。また、この減算増幅
器65、66の(+)端子には、位相検波器44、45
で検出された信号を入力する。
【0057】上記減算増幅器65、66は、対数検波器
43及び位相検波器44の検出信号から対数検波器63
及び位相検波器64の検出信号を減算し、その結果得ら
れる信号をそれぞれバンドパスフィルタ45、46及び
増幅器47、48を介して減算増幅器49と加算増幅器
50に入力する。
【0058】上記の構成において、送信機1から送信さ
れる周波数F1の電波の一部が方向性結合器61によっ
て分岐され、モニタ受信機62で中間周波信号に変換さ
れて対数検波器63及び位相検波器64に入力される。
対数検波器63及び位相検波器64は、変調信号による
振幅信号と位相信号を取出して減算増幅器65、66に
入力する。
【0059】一方、送信アンテナ3から受信アンテナ4
へ回り込む妨害波には、送信機1の変調による振幅信号
と位相信号が含まれると共に、アンテナ結合の変動によ
って発生する結合揺らぎによる振幅変動成分と位相変動
成分が含まれている。上記受信アンテナ4への回り込み
妨害波は、その一部が方向性結合器41で分岐され、モ
ニタ受信機42で中間周波信号に変換された後、対数検
波器43及び位相検波器44で変調による振幅信号と位
相信号、及びアンテナ結合の変動による振幅変動成分と
位相変動成分が検出されて減算増幅器65、66に入力
される。
【0060】上記減算増幅器65、66は、対数検波器
43及び位相検波器44で検出された信号から対数検波
器63及び位相検波器64で検出された変調による振幅
信号と位相信号を減算する。従って、減算増幅器65、
65からは、対数検波器43及び位相検波器44で検出
された信号の中、変調による振幅信号と位相信号が除去
されて、アンテナ結合の変動による振幅変動成分と位相
変動成分のみが取出される。
【0061】この結果、上記減算増幅器65、66の出
力信号を使用して妨害波除去処理を行なうことにより、
送信機1がアナログ変調あるいはデジタル変調など、ど
のような変調を行なっている場合でも、回り込み妨害波
を高速かつ正確に除去することが可能となる。
【0062】なお、上記第3実施形態では、増幅器4
7、48の出力信号を減算増幅器49及び加算増幅器5
0に入力して妨害波除去を行なう場合について示した
が、図4の第2実施形態に示したように、増幅器48か
ら出力される位相変動成分を位相変調器51に入力し、
増幅器47から出力される振幅変動成分を平衡変調器5
2に入力して妨害波除去を行なうように構成しても、変
調による振幅信号と位相信号の影響を確実に除去するこ
とができる。
【0063】(第4実施形態)次に本発明の第4実施形
態について図6を参照して説明する。上記図5の第3実
施形態では、送信機1から送信される電波の一部を方向
性結合器61により取出し、モニタ受信機62で中間周
波信号に変換して対数検波器63及び位相検波器64に
入力するように構成したが、この第4実施形態では、図
6に示すように送信機1から1次変調信号(例えば変調
された搬送波)を取出し、直接、あるいは遅延調整器7
0を介して周波数F1に同調した対数検波器63及び位
相検波器64に入力するように構成している。
【0064】一方、送信機1は、例えば音声またはデー
タ信号を変調するデジタル変調部71、このデジタル変
調部71から出力される1次変調信号を更に変調して送
信周波数F1に変換する2次変調部72、この2次変調
部72の出力信号を電力増幅する電力増幅部(PA)7
3からなっている。上記デジタル変調部71は、上記し
たように例えば「QPSK(Quad Phase Shift Keyin
g):直交振幅変調」、あるいは「QAM(Quadrature
Amplitude Modulation):直交位相変調」等の変調方式
が用いられる。上記「QPSK」や「QAM」等の方式
を用いてデジタル変調した場合、1次変調成分には振
幅、位相共に変調成分が含まれる。従って、デジタル変
調部71から出力される1次変調信号を対数検波器63
及び位相検波器64に入力して検波することにより、図
5の第3実施形態と同様に変調信号による振幅信号と位
相信号を取出すことができる。
【0065】上記第4実施形態では、送信機1のデジタ
ル変調部71から取出される1次変調信号が2次変調部
72や図5に示したモニタ受信機62を経由せずに対数
検波器63及び位相検波器64に入力することができる
ので、減算増幅器65、66における「差処理」のため
の正確な信号が得られ、その結果、より大きな妨害波打
ち消し効果が得られる。
【0066】但し、デジタル変調部71から出力される
1次変調信号をそのまま対数検波器63及び位相検波器
64に入力すると、送信アンテナ3側のモニタ受信機4
2の検出信号よりも時間遅れが少ないことから「差処
理」の位相ずれが大きくなる場合がある。このような場
合には、遅延調整器70を設けて位相を補正することで
一層精密な対応が可能となる。
【0067】なお、第4実施形態では、送信機1にデジ
タル変調部71を設けた場合について示したが、アナロ
グ変調を行なう場合であってもデジタル変調と同様にし
て実施し得るものである。
【0068】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、送
信アンテナから受信アンテナへの回り込み妨害波を除去
する妨害波除去装置において、主妨害波除去回路及びア
ンテナ結合変動補正回路を設け、このアンテナ結合変動
補正回路によりアンテナ結合の変動による妨害波の振幅
変動成分と位相変動成分を抽出して、可変減衰器及び可
変移相器に対する制御信号を調整し、アンテナ結合の変
動に伴う回り込み妨害波の変動分を除去するようにした
ので、妨害波の振幅変動と位相変動の双方に対応でき、
妨害波の変動に伴う制御動作の乱れを補正してその影響
を無くすことができる。従って、アンテナ結合変動が速
くて大きい場合でも迅速に応答でき、移動局に対しても
適用が可能な妨害波除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る妨害波除去装置の
全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態におけるアンテナ結合変動に対する
応答特性を示す図。
【図3】同実施形態において、直流電圧の印加により可
変減衰器または可変移相器の動作点が移動する状態を示
す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る妨害波除去装置の
構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る妨害波除去装置の
構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第4実施形態に係る妨害波除去装置の
構成を示すブロック図。
【図7】従来の妨害波除去装置の構成を示すブロック
図。
【図8】従来の妨害波除去装置において、回り込み妨害
波が変動した時の可変移相器または可変減衰器に対する
制御電圧の追尾状態を示す図。
【符号の説明】 1 送信機(Tx) 2 受信機(Rx) 3 送信アンテナ 4 受信アンテナ 11、12、13 方向性結合器 14 可変減衰器 15 可変移相器 17 モニタ受信機 18 A/D変換器 19 打ち消し制御部 20、21 D/A変換器 30 妨害波除去装置 31 主妨害波除去回路 32 アンテナ結合変動補正回路 41 方向性結合器 42 モニタ受信機 43 対数検波器 44 位相検波器 45、46 バンドパスフィルタ(BPF) 47、48 増幅器 49 減算増幅器 50 加算増幅器 51 位相変調器 52 平衡変調器 61 方向性結合器 62 モニタ受信機 63 対数検波器 64 位相検波器 65、66 減算増幅器 70 遅延調整器 71 デジタル変調部 72 2次変調部 73 電力増幅部(PA)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 進 埼玉県大宮市宮ヶ谷塔4丁目72番地 アン テナ技研株式会社内 (72)発明者 大場 徳喜 埼玉県大宮市宮ヶ谷塔4丁目72番地 アン テナ技研株式会社内 Fターム(参考) 5K052 AA01 BB01 DD04 FF32 GG12 GG13 GG41 GG48 5K072 AA23 BB13 CC31 GG08 GG12 GG13 GG14 GG25

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機から送信アンテナ及び近接配置さ
    れた受信アンテナを介して受信機に回り込む妨害波を除
    去する妨害波除去装置において、 上記送信機の出力信号の一部を可変減衰器及び可変移相
    器を介して取出し、上記受信アンテナの受信信号に結合
    して妨害波を打ち消す妨害波打ち消し手段と、 上記受信機に入力される受信信号の一部を取出し、該受
    信信号に含まれる妨害波が最小になるように上記可変減
    衰器及び可変移相器に対する制御信号を生成する打ち消
    し制御手段と、 上記受信アンテナへの回り込み妨害波から該妨害波の振
    幅変動成分と位相変動成分を取出し、上記打ち消し制御
    手段における妨害波の振幅変動及び位相変動に伴う制御
    動作の乱れを補正するアンテナ結合変動補正手段とを具
    備したことを特徴とする妨害波除去装置。
  2. 【請求項2】 送信機から送信アンテナ及び近接配置さ
    れた受信アンテナを介して受信機に回り込む妨害波を除
    去する妨害波除去装置において、 上記送信機の出力信号の一部を可変減衰器及び可変移相
    器を介して取出し、上記受信アンテナの受信信号に結合
    して妨害波を打ち消す妨害波打ち消し手段と、 上記受信機に入力される受信信号の一部を取出し、該受
    信信号に含まれる妨害波が最小になるように上記可変減
    衰器に対する振幅制御信号及び可変移相器に対する位相
    制御信号を生成する打ち消し制御手段と、 上記受信アンテナへの回り込み妨害波から該妨害波の振
    幅変動成分と位相変動成分を取出す変動成分検出手段
    と、 上記変動成分検出手段により検出された振幅変動成分に
    よって上記打ち消し制御手段から出力される振幅制御信
    号を調整し、上記妨害波の振幅変動の影響を除去する手
    段と、 上記変動成分検出手段により検出された位相変動成分に
    よって上記打ち消し制御手段から出力される位相制御信
    号を調整し、上記妨害波の位相変動の影響を除去する手
    段とを具備したことを特徴とする妨害波除去装置。
  3. 【請求項3】 送信機から送信アンテナ及び近接配置さ
    れた受信アンテナを介して受信機に回り込む妨害波を除
    去する妨害波除去装置において、 上記送信機の出力信号の一部を可変減衰器、可変移相
    器、位相変調器及び振幅変調器を介して取出し、上記受
    信アンテナの受信信号に結合して妨害波を打ち消す妨害
    波打ち消し手段と、 上記受信機に入力される受信信号の一部を取出し、該受
    信信号に含まれる妨害波が最小になるように上記可変減
    衰器に対する振幅制御信号及び可変移相器に対する位相
    制御信号を生成する打ち消し制御手段と、 上記受信アンテナへの回り込み妨害波から該妨害波の振
    幅変動成分と位相変動成分を取出す変動成分検出手段
    と、 上記変動成分検出手段により検出された振幅変動成分に
    よって上記振幅変調器を制御し、上記妨害波の振幅変動
    による影響を除去する手段と、 上記変動成分検出手段により検出された位相変動成分に
    よって上記位相変調器を制御し、上記妨害波の位相変動
    による影響を除去する手段とを具備したことを特徴とす
    る妨害波除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の妨害波除去装置に
    おいて、変動成分検出手段は、受信アンテナへの回り込
    み妨害波を受信するモニタ受信機と、このモニタ受信機
    の受信信号を検波する対数検波器及び位相検波器により
    構成したことを特徴とする妨害波除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の妨害波除去装置に
    おいて、変動成分検出手段の出力側に直流成分をカット
    するフィルタを設けたことを特徴とする妨害波除去装
    置。
  6. 【請求項6】 送信機から送信アンテナ及び近接配置さ
    れた受信アンテナを介して受信機に回り込む妨害波を除
    去する妨害波除去装置において、 上記送信機の出力信号の一部を可変減衰器及び可変移相
    器を介して取出し、上記受信アンテナの受信信号に結合
    して妨害波を打ち消す妨害波打ち消し手段と、 上記受信機に入力される受信信号の一部を取出し、該受
    信信号に含まれる妨害波が最小になるように上記可変減
    衰器に対する振幅制御信号及び可変移相器に対する位相
    制御信号を生成する打ち消し制御手段と、 上記受信アンテナへの回り込み妨害波から該妨害波の振
    幅変動成分と位相変動成分及び変調による振幅信号と位
    相信号を検出する第1の検出手段と、 上記送信機から出力される送信信号の変調による振幅信
    号と位相信号を検出する第2の検出手段と、 上記第2の検出手段により検出された信号から第2の検
    出手段により検出された信号を減算し、第1の検出手段
    で検出された信号中の変調による振幅信号と位相信号を
    除去する減算手段と、 上記第1の検出手段から減算手段を介して取出された振
    幅変動成分によって上記打ち消し制御手段から出力され
    る振幅制御信号を調整し、上記妨害波の振幅変動の影響
    を除去する手段と、 上記第1の検出手段から減算手段を介して取出された位
    相変動成分によって上記打ち消し制御手段から出力され
    る位相制御信号を調整し、上記妨害波の位相変動の影響
    を除去する手段とを具備したことを特徴とする妨害波除
    去装置。
  7. 【請求項7】 送信機から送信アンテナ及び近接配置さ
    れた受信アンテナを介して受信機に回り込む妨害波を除
    去する妨害波除去装置において、 上記送信機の出力信号の一部を可変減衰器、可変移相
    器、位相変調器及び振幅変調器を介して取出し、上記受
    信アンテナの受信信号に結合して妨害波を打ち消す妨害
    波打ち消し手段と、 上記受信機に入力される受信信号の一部を取出し、該受
    信信号に含まれる妨害波が最小になるように上記可変減
    衰器に対する振幅制御信号及び可変移相器に対する位相
    制御信号を生成する打ち消し制御手段と、 上記受信アンテナへの回り込み妨害波から該妨害波の振
    幅変動成分と位相変動成分及び変調による振幅信号と位
    相信号を検出する第1の検出手段と、 上記送信機から出力される送信信号の変調による振幅信
    号と位相信号を検出する第2の検出手段と、 上記第2の検出手段により検出された信号から第2の検
    出手段により検出された信号を減算し、第1の検出手段
    で検出された信号中の変調による振幅信号と位相信号を
    除去する減算手段と、 上記第1の検出手段から減算手段を介して取出された振
    幅変動成分によって上記振幅変調器を制御し、上記妨害
    波の振幅変動による影響を除去する手段と、 上記第1の検出手段から減算手段を介して取出された位
    相変動成分によって上記位相変調器を制御し、上記妨害
    波の位相変動による影響を除去する手段とを具備したこ
    とを特徴とする妨害波除去装置。
  8. 【請求項8】 請求項3又は7記載の妨害波除去装置に
    おいて、振幅変調器は、平衡変調器を用いて構成したこ
    とを特徴とする妨害波除去装置。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7記載の妨害波除去装置に
    おいて、第1の検出手段は、受信アンテナへの回り込み
    妨害波を受信するモニタ受信機と、このモニタ受信機の
    受信信号を検波する対数検波器及び位相検波器により構
    成したことを特徴とする妨害波除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項6又は7記載の妨害波除去装置
    において、減算手段の出力側に直流成分をカットするフ
    ィルタを設けたことを特徴とする妨害波除去装置。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7記載の妨害波除去装置
    において、第2の検出手段は、送信機の出力信号をモニ
    タ受信機で受信した後、対数検波器及び位相検波器によ
    り検波して変調による振幅信号と位相信号を検出するこ
    とを特徴とする妨害波除去装置。
  12. 【請求項12】 請求項6又は7記載の妨害波除去装置
    において、第2の検出手段は、送信機の変調部から出力
    される1次変調信号を対数検波器及び位相検波器により
    検波して変調による振幅信号と位相信号を検出すること
    を特徴とする妨害波除去装置。
  13. 【請求項13】 請求項6又は7記載の妨害波除去装置
    において、第2の検出手段は、送信機の変調部から出力
    される1次変調信号を遅延調整器で位相を遅延した後、
    対数検波器及び位相検波器により検波して変調による振
    幅信号と位相信号を検出することを特徴とする妨害波除
    去装置。
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Cited By (2)

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KR101033244B1 (ko) 2010-11-23 2011-05-06 엘아이지넥스원 주식회사 상호간섭 제거 장치 및 상호간섭 제거 방법

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