JP2002076956A - 受信装置および受信方法 - Google Patents

受信装置および受信方法

Info

Publication number
JP2002076956A
JP2002076956A JP2000257423A JP2000257423A JP2002076956A JP 2002076956 A JP2002076956 A JP 2002076956A JP 2000257423 A JP2000257423 A JP 2000257423A JP 2000257423 A JP2000257423 A JP 2000257423A JP 2002076956 A JP2002076956 A JP 2002076956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
receiving
field strength
likelihood
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000257423A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Chiba
淳一 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000257423A priority Critical patent/JP2002076956A/ja
Publication of JP2002076956A publication Critical patent/JP2002076956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル無線通信を行う場合に、受信特性の
劣化を効果的に回避する。 【解決手段】 伝搬状況推測部36は、IFリミッタア
ンプ35において形成される受信尤度波形出力と、受信
電界強度信号(RSSI)との供給を受けて、これら2
つの情報からデジタル信号の伝搬状況を推測する。デジ
タル信号の伝搬状況が、妨害波や干渉波が受信信号に対
して影響を及ぼしていることを示している場合や、過大
入力や強電界受信であることを示している場合には、そ
れらの推測した伝搬状況に応じて、伝搬状況推測部36
が受信系回路部3の各回路やアンテナスイッチ2を制御
する制御信号を形成し、これを各回路に供給し、受信特
性の劣化を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル信号を
受信する受信装置および受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル無線通信が様々な分野で
用いられるようになってきている。例えば、携帯電話な
どの移動体通信の分野やLAN(Local Area
Network)の分野においては、デジタル無線通
信により種々のデジタルデータが高品位に送受するよう
にされている。また、「Bluetooth」と呼ばれ
る近距離無線デジタルデータ通信技術が注目を集めてお
り、より身近な分野でデジタル無線通信が利用されるよ
うになってきている。
【0003】しかし、デジタルデータ(デジタル信号)
を送受する場合であっても、受信側の受信特性が劣化す
る場合がある。例えば、受信しようとするデジタル信
号(以下、希望波という。)が弱電界である場合、希
望波に妨害波が混入していたり、希望波に隣接して干渉
波が発生している場合、希望波が強電界である場合な
どである。
【0004】つまり、の希望波が弱電界である場合に
は、受信したデジタル信号の到達レベルが、受信信号の
スレッショールドレベル付近、あるいは、それ以下であ
るために、受信する希望波(受信信号)を良好に復調す
ることができずに、受信特性が劣化する。
【0005】また、の希望波に妨害波が混入していた
り、希望波に隣接する干渉波が発生している場合には、
受信したデジタル信号の到達レベルが、受信信号のスレ
ッショールドレベルより高くても、妨害波あるいは干渉
波の影響を受けて、受信する希望波を適切に復調するこ
とができずに、受信特性が劣化する。
【0006】また、の受信する希望波が強電界である
場合には、受信系が飽和して非線形歪みを発生させ、受
信特性が劣化する。希望波が強電界となる場合として
は、希望波の伝搬距離が極端に短い場合や、希望波の送
信側が当該希望波を大電力で送信している場合などが考
えられる。
【0007】これらの影響を軽減するため、従来は、受
信系の各回路の線形領域を充分に確保するように、飽和
点から余裕を持たせた回路設計を行うようにしたり、ま
た、受信系にフィルタを配置し、不要周波数から減衰域
を割り出して配置したフィルタを使って希望波を減衰さ
せるなどのことを行っている。
【0008】また、受信電界強度を検出し、希望波の伝
搬状況を推測して利用するようにしたり、また、ダイバ
ーシチアンテナを用い、より安定な受信状態の電波を使
用するようにするなどのことを行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信特性が
劣化するそれぞれの場合に応じて、受信特性の劣化を回
避するためには、前述したように種々の方策を講じなけ
ればならず、面倒である。例えば、受信系の各回路の線
形領域を充分に確保するように回路設計を行っても、妨
害波や干渉波を除去することはできないので、直接的に
は希望波の受信特性の劣化の回避には結びつかない場合
がある。
【0010】また、デジタル無線通信にも、周波数ホッ
ピング(FH)方式を用いたものや、時分割多重アクセ
ス(TDMA)方式を用いたものなどがある。TDMA
方式は、Time Division Multipl
e Access方式の略称である。そして、周波数ホ
ッピング方式やTDMA方式を用いたデジタル無線通信
の場合には、複数の伝送路(チャンネル)を用いる。
【0011】このため、妨害波や干渉波が生じているチ
ャンネルとそうでないチャンネルとで、同じように受信
特性の劣化を回避するための処理を行ってしまったので
は、受信特性の劣化を回避するつもりが、かえって受信
特性の劣化を招いてしまうことにもなりかねない。そこ
で、どのような伝搬状況下においても、希望波の受信特
性の劣化を回避できるようにすることが求められてい
る。
【0012】以上のことにかんがみ、この発明は、デジ
タル無線通信を行う場合に、受信特性の劣化を効果的に
回避(防止)することが可能な受信装置および受信方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の受信装置は、デジタル信号
を受信して、これを処理する受信手段と、前記受信手段
により受信された前記デジタル信号の受信電界強度を検
出する受信電界強度検出手段と、前記デジタル信号の本
来あるべき信号成分に対する前記受信手段により受信し
た前記デジタル信号の受信信号成分の分布の度合いを示
す受信尤度を検出する受信尤度検出手段と、前記受信電
界強度検出手段からの前記受信電界強度と、前記受信尤
度検出手段からの前記受信尤度とに基づいて、前記受信
手段を制御する受信制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0014】この請求項1に記載の発明の受信装置によ
れば、受信電界強度検出手段により検出される受信電界
強度と、受信尤度検出手段により検出される受信尤度と
に基づいて、受信制御手段によりデジタル信号の伝搬状
況が推測され、デジタル信号の伝搬状況に応じて、受信
手段を制御することにより、例えば、受信したデジタル
信号を減衰させたり、受信手段の利得を低減させたりす
るなどのことが行われる。
【0015】これにより、受信したデジタル信号の伝搬
状況に応じて、受信手段を制御することにより、受信し
たデジタル信号を適正に処理して正確に復調できるよう
にし、受信特性を劣化させないようにすることができ
る。
【0016】また、請求項2に記載の発明の受信装置
は、請求項1に記載の受信装置であって、前記デジタル
信号は、複数の伝送路が用いられる通信方式で伝送する
ようにされており、前記受信電界強度検出手段は、前記
複数の伝送路毎に前記受信電界強度を検出することがで
きるものであり、前記受信尤度検出手段は、前記複数の
伝送路毎に前記受信尤度を検出することができるもので
あり、前記受信制御手段は、前記受信電界強度検出手段
からの前記受信電界強度と、前記受信尤度検出手段から
の前記受信尤度とに基づいて、前記複数の伝送路毎に、
前記受信手段を制御することを特徴とする。
【0017】この請求項2に記載の発明の受信装置によ
れば、デジタル信号は、周波数的に異なる複数の伝送路
を用いて、あるいは、時間的に異なる複数の伝送路を用
いて伝送するようにされており、受信電界強度検出手段
と、受信尤度検出手段とのそれぞれにより、データを伝
送する各伝送路毎に、受信電界強度が検出される。そし
て、各伝送路(チャンネル)毎に受信電界強度と受信尤
度とが検出され、各チャンネル毎に、受信制御手段によ
り受信手段が制御される。
【0018】これにより、デジタル信号の伝搬状況の悪
いチャンネルにおいては、受信手段を制御して、受信特
性を劣化させないようにし、デジタル信号の伝搬状況の
よいチャンネルにおいては、何もせずに良好な受信特性
を維持できるようにすることができる。
【0019】また、請求項3に記載の発明の受信装置
は、請求項2に記載の受信装置であって、複数の伝送路
が用いられる前記通信方式は、周波数の異なる複数の伝
送路を所定のタイミング毎に切り換えて用いるようにす
る周波数ホッピング方式であることを特徴とする。
【0020】この請求項3に記載の発明の受信装置によ
れば、デジタル信号は、スペクトラム拡散方式の1つで
ある周波数ホッピング方式が適用された通信方式により
伝送される。そして、周波数ホッピング方式によりスペ
クトラム拡散されて伝送されてくるデジタル信号につい
ても、その伝搬状況が受信電界強度と受信尤度とにより
推測され、受信制御手段により受信手段が制御される。
【0021】これにより、伝搬状況のよくない伝送路に
ついてのみ、受信手段を制御するようにしたり、また、
全伝送路の伝搬状況がよくない場合には、全伝送路につ
いて受信手段を制御するようにすることができる。した
がって、周波数ホッピング方式が適用された通信方式に
よりデジタル信号が伝送される場合であっても、受信側
において、受信特性の劣化を効果的に防止することがで
きる。
【0022】また、請求項4に記載の発明の受信装置
は、請求項2に記載の受信装置であって、複数の伝送路
が用いられる前記通信方式は、所定の周波数帯域を時分
割することにより時間的に異なる複数の伝送路を設ける
ようにする時分割多重アクセス方式であることを特徴と
する。
【0023】この請求項4に記載の発明の受信装置によ
れば、デジタル信号は、TDMA(TIME Divi
sion Multiple Access:時分割多
重アクセス)方式が適用された通信方式により伝送され
る。そして、TDMA方式が適用された通信方式により
伝送されてくるデジタル信号についても、その伝搬状況
が受信電界強度と受信尤度とにより推測され、受信制御
手段により受信手段が制御される。
【0024】これにより、時分割されて形成される複数
の伝送路を対象とし、自機に割り当てられた伝送路の伝
搬状況がよくない場合には、受信手段を制御して、受信
特性の劣化を防止し、自機に割り当てられた伝送路の伝
搬状況がよい場合には、受信手段の制御を行うことな
く、良好な受信特性を維持することができる。
【0025】また、請求項5に記載の発明の受信装置
は、請求項1に記載の受信装置であって、前記受信手段
は、複数の回路部からなり、前記受信制御手段は、前記
受信手段の少なくとも非線形回路部の利得を制御するこ
とを特徴とする。
【0026】この請求項5に記載の発明の受信装置によ
れば、受信手段は、アンプ(増幅回路)やミキサ(周波
数混合器)などの非線形回路部を備えており、受信制御
部により、受信手段の非線形回路部の利得が制御され
る。これにより、受信手段の線形性を確保し、非線形歪
みなどによる受信特性の劣化を回避することができる。
【0027】また、請求項6に記載の発明の受信装置
は、請求項1に記載の受信装置であって、前記受信手段
は、受信信号を減衰させる減衰回路部を備えており、前
記受信制御手段は、少なくとも前記減衰回路部を制御す
ることを特徴とする。
【0028】この請求項6に記載の発明の受信装置によ
れば、受信手段は、受信信号を減衰させる減衰回路を備
えており、受信制御部により、減衰回路が制御される。
これにより、受信手段の線形性を確保し、非線形歪みな
どによる受信特性の劣化を回避することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による受信装置および受信方法の一実施の形態につい
て説明する。以下に説明する実施の形態においては、
「Bluetooth」と呼ばれる近距離無線データ通
信技術を用いて、デジタル信号の送受信を行う送受信機
に、この発明による受信装置、受信方法を適用した場合
を例にして説明する。
【0030】図1は、この実施の形態の送受信機を説明
するためのブロック図である。図1に示すように、この
実施の形態の送受信機は、送受信アンテナ1、アンテナ
スイッチ2、受信系回路部3、送信系回路部4を備えた
ものである。受信系回路部3は、この発明による受信装
置および受信方法が適用された部分である。なお、以下
においては、説明を簡単にするため、送信系回路部4に
ついての説明は省略する。
【0031】図1に示すように、この実施の形態の送受
信機の受信系回路部3は、低雑音アンプ31、周波数混
合器(以下、ミキサという。)32、局発部33、IF
BPF(Intermediate Frequen
cy Band PassFilter)34、IFリ
ミッタアンプ35、伝搬状況推測部36を備えている。
【0032】送受信アンテナ1からの受信信号(受信電
波)は、アンテナスイッチ2を通じて受信系回路部3の
低雑音アンプ31に供給される。低雑音アンプ31は、
これに供給された受信信号を増幅し、ミキサ32に供給
する。ミキサ32は、低雑音アンプ31からの受信信号
と、局発部33からの出力信号とをミキシングして、中
間周波信号を形成し、これをIF BPF34に供給す
る。
【0033】IF BPF34は、これに供給された中
間周波信号から不要成分を除去し、不要成分除去後の中
間周波信号をIFリミッタアンプ35に供給する。IF
リミッタアンプ35は、これに供給された中間周波信号
の振幅を調整するとともに、必要な信号レベルにまで増
幅する処理を行って、処理後の中間周波信号を出力し、
後段の例えば復調回路に供給する。
【0034】また、この実施の形態の送受信機において
は、IFリミッタアンプ35からの出力信号(IF出
力)が、受信尤度を検出するための信号(受信尤度波形
出力)として伝搬状況推測部36に供給される。また、
この実施の形態においては、IFリミッタアンプ35に
おいて、受信信号のレベルを示す受信電界強度が検出さ
れる。そして、この検出出力に応じてIFリミッタアン
プ35は、受信電界強度信号(RSSI)を形成し、こ
れを伝搬状況推測部36に供給する。
【0035】このように、この実施の形態の送受信機に
おいて、受信系回路部3のIFリミッタアンプ35は、
受信尤度検出手段としての機能と、受信電界強度検出手
段としての機能とを有するものである。
【0036】なお、RSSIは、Reciving S
ignal Strength Indicatorの
略称であり、本来、受信電界強度検出回路(受信電界強
度検出手段)を意味するものである。しかし、この明細
書において、RSSIは、受信電界強度検出手段として
の機能を有するIFリミッタアンプ35により検出され
た受信電界強度を示す受信電界強度信号を意味するもの
として用いる。
【0037】伝搬状況推測部36は、受信尤度波形出力
と、受信電界強度信号(RSSI)とに基づいて、受信
信号の伝搬状況を推測し、受信系回路部3の各回路、お
よび、アンテナスイッチ2を制御するための制御信号を
形成し、これを必要とする回路に供給する。このように
することによって、受信系回路部3の各回路、および、
アンテナスイッチ2を制御し、この実施の形態の送受信
機の受信特性を劣化させることがないようにしている。
【0038】このように、伝搬状況推測部36は、受信
制御部としての機能を有し、受信系回路部3の低雑音ア
ンプ31、ミキサ32、IF BPF33、IFリミッ
タアンプ35が受信手段を構成する回路部分に相当して
いる。
【0039】なお、この実施の形態において、受信電界
強度に加えて、受信尤度をも受信信号の伝搬状況を推測
するための情報として用いるのは、受信信号の伝搬状況
を正確に推測し、適切に受信系回路部3の各回路やアン
テナスイッチ2を制御するようにするためである。
【0040】[受信尤度と受信電界強度とに応じた伝搬
状況の推測]この実施の形態の送受信機において行われ
る受信信号の受信尤度と受信電界強度とに応じた、受信
信号の伝搬状況の推測について詳細に説明する。前述し
たように、この実施の形態の送受信機は、「Bluet
ooth」と呼ばれる近距離無線データ通信技術を用い
た通信方式によりデジタルデータを送受する。
【0041】図2、図3は、「Bluetooth」を
用いた通信方式を説明するための図である。「Blue
tooth」を用いた通信方式の場合には、図2に示す
ように、2402MHz〜2480MHzの周波数帯域
内に1MHz毎に79個の伝送路(以下、チャンネルと
いう。)を配置する。
【0042】この79個のチャンネル上をランダムに、
例えば、FSK(Frequency Shift K
eying)方式で1次変調されたデジタル信号を図3
に示す送信スペクトラムで移動させることによりデータ
を伝送する周波数ホッピングと呼ばれるリンク方式が用
いられている。
【0043】そして、受信側においては、送信側のチャ
ンネル変更に追随してチャンネルを移動しながらデジタ
ル信号を受信して復調する。この周波数ホッピングの場
合には、基変調方式は、前述のようにFSK方式であ
り、2値(1または0)の値を取るものである。
【0044】このため、受信信号の復調時の判定点での
座標は、所定の点に集まることになる。図4、図5は、
受信信号の復調時の判定点での座標(受信信号の復調時
の信号成分の出力値の座標)を説明するための図であ
る。図4に示すように、FSK方式で変調されている受
信信号を復調すると、FSK方式の変調方向に応じて、
ベースバンド(Base Band)でのデータ列が
「1(立上りパルス)」の場合には、fc+fdの周波
数に、また、「0(立下がりパルス)」の場合には、f
c−fdの周波数に偏移する。
【0045】図4、図5において、周波数fcは、各チ
ャンネルの中心周波数に該当する。したがって、中心周
波数fcは、見るポイント、すなわち、チャンネルによ
って変わるが、RF帯(高周波帯)の場合、中心周波数
fcは、搬送波の周波数になり、IF帯(中間周波帯)
の場合、中心周波数fcは、中間周波数になる。また、
「Bluetooth」の場合は、変調度が約140k
Hz〜175kHzであるために、周波数fdは、その
値に該当する。
【0046】そして、「Bluetooth」の場合
は、fc+fdとfc−fdとのポイント間を1Mbp
sの速度で移動する。送信された信号の伝搬状況が良好
な場合には、図4に示したように、受信信号の復調時の
判定点での座標は、fc+fd、fc−fdのポイント
上にとどまっている。しかし、何らかの要因で伝搬状況
が悪化すると、受信信号の復調時の判定点での座標は、
図5に示すように、広がり始める。
【0047】このように、受信信号の復調時の判定点に
おいての座標が分布している度合い、すなわち、受信信
号の本来あるべき信号成分(信号成分fc+fd、信号
成分fc−fd)に対する受信信号の実際の信号成分
(受信信号成分)の分布の度合いが受信尤度である。
【0048】そして、FSK方式で変調されたデジタル
通信の場合の復調は、受信信号の実際の信号成分が、中
心周波数fcよりも+fd側にあるか、−fd側にある
かで、「1」、「0」の判定を行ういわゆる尤度判定を
行っている。そして、受信尤度が、図5に示したように
広がっている場合に、受信信号の復調時の誤り率が劣化
し、受信特性を劣化させている。
【0049】また、受信電界強度は、受信電界強度信号
(RSSI)によって示される。受信電界強度信号は、
一般に受信系の受信電界に応じた検出出力を電圧にし
て、その受信電界を換算したものであり、受信電界強度
信号の電圧が高い場合には受信電界が高く、受信電界強
度信号の電圧が低い場合には受信電界が低いと判別する
ことができる。
【0050】そして、この実施の形態の送受信機におい
ては、上述の受信尤度と、受信電界強度とを検出し、受
信信号の伝搬状況を推測して、受信系を制御することに
より、受信特性の劣化を防止するようにしている。
【0051】[受信特性が劣化する場合の3つの事象に
ついて]しかしながら、受信尤度と受信電界強度とによ
り、受信信号の伝搬状況が適切に推測できなければ、送
受信機の受信系を適切に制御することができない。受信
特性が劣化する事象としては、弱電界受信による場
合、妨害波、干渉波による場合、過大入力、強電界
受信による場合が考えられる。以下においては、これら
3つの事象のそれぞれについて、受信尤度と受信電界強
度について説明する。
【0052】[弱電界受信による場合について]ま
ず、弱電界受信により受信特性が劣化する場合について
説明する。図6は、弱電界受信時の信号スペクトラムを
示す図であり、図7は、弱電界受信時の受信電界強度と
受信尤度とを説明するための図である。受信信号を弱電
界で受信している場合は、図6に示すように、受信信号
RSをアンテナ1により、その識別が可能なこの送受信
機のシステムにおけるスレッショールドレベルTh以下
のレベルで受信することになる。
【0053】受信系回路部3においては、前述もしたよ
うに、受信信号の周波数変換などが行われるが、受信信
号RSは、図6に示した比でIFリミッタアンプ35に
まで加わることになる。このため、受信信号(伝送信
号)に関与しないIF帯の雑音成分から目的とする受信
信号を検出し、IF出力(受信尤度波形出力)を形成す
ることになる。
【0054】この場合、受信尤度は、図7に示すよう
に、広がった状態となる。これは、受信尤度が劣化した
というよりは、雑音成分NZにより、受信尤度が広がっ
て現れてくる。すなわち、受信信号RSのレベルは、図
6に示したように、スレッショールドレベルThの近
傍、あるいは、それ以下となり、雑音NZの影響を受け
て全体的に劣化した状態になって、ポイントが広がって
いる。
【0055】また、受信電界強度は、図7に示すように
一律に、すなわち、各チャンネルにおいて通常レベルよ
り、L(低)レベル側に下がっている。このように、受
信電界強度が一律に低レベルであり、かつ、受信尤度が
広がっていることを示している場合には、弱電界受信に
よる受信特性の劣化が生じていると判断することができ
る。
【0056】しかし、この場合の受信特性の劣化は、受
信系回路部3の回路の特性や通信方式などの論理的な限
界点の問題である。このため、この実施の形態の送受信
機と、この実施の形態の送受信機により受信する信号を
送信している送信機との距離を狭めるようにしたりする
などの基本的な方策が必要となり、受信系回路部を制御
しても受信特性の向上にはつながらない。したがって、
この場合には、受信系回路部3やアンテナスイッチ2の
制御は行わない。
【0057】[妨害波、干渉波による場合について]
次に、妨害波や干渉波により受信特性が劣化する場合に
ついて説明する。図8は、妨害波JSが発生している場
合の信号スペクトラムを示す図であり、図9は、干渉波
ISが発生している場合の信号スペクトラムを示す図で
ある。また、図10は、妨害波や干渉波が発生している
場合の受信信号RSの受信電界強度と受信尤度とを説明
するための図である。
【0058】受信信号が他の信号により劣化する場合と
しては、図8に示すように、受信信号RSと同一のチャ
ンネル上に妨害波JSが発生している場合や、図9に示
すように、受信信号RSのチャンネルの隣接チャンネル
に干渉波ISが発生している場合が考えられる。
【0059】「Bluetooth」の場合には、前述
もしたように、通信方式(リンク方式)として周波数ホ
ッピング方式を用いている。すなわち、2.4GHz帯
に79個のチャンネルを設け、この79個のチャンネル
をランダムに切り換えて信号を送信するようにしてい
る。このため、定常的に妨害や干渉を受けるわけではな
い。
【0060】それでも、隣接している他のシステムなど
から、図8、図9に示したように、特定の時間領域、す
なわち、特定のチャンネルにおいて妨害波や干渉波の影
響を受ける場合がある。このようなメカニズムから、受
信信号RSが、妨害波JSや干渉波ISの影響を受けた
場合には、受信尤度は、影響を受けたチャンネルにおい
て広がり、その他のチャンネルにおいては正常となり、
受信特性が劣化しているのか正常なのかが識別しにくい
ものとなる。
【0061】また、受信電界強度は、図1に示したIF
BPF34の特性にもよるが、基本的には、送受信機
の受信系回路部3には、受信信号の他に、妨害波や干渉
波などの余分な電界が加わるために、その受信電界強度
は、妨害波や干渉波の影響を受けたチャンネルにおいて
高くなる。
【0062】すなわち、妨害波や干渉波などのいわゆる
不要波による影響を受信信号が受け場合には、受信特性
は図10に示すように劣化する。この場合、この実施の
形態の送受信機は、周波数ホッピング方式に対応してい
るので、上述もしたように、受信尤度は、不要波の影響
を受けているチャンネルの時間上では劣化し、そうでな
い場合との差が時間軸上で現れてくる。
【0063】この場合、受信尤度は、図10に示すよう
に、不要波の影響を受けて、受信信号が劣化したチャン
ネル(図10において斜線で示すチャンネル)での時間
軸上では広がり、影響を受けないチャンネルの時間軸上
では収束したものとなる。また、受信電界強度も、図1
0に示すように、不要波の影響を受けたチャンネル
((図10において斜線で示すチャンネル)において、
不要波が入り込む分高くなる。
【0064】このように、特定のチャンネルにおいて受
信尤度が広がり、かつ、その特定のチャンネルにおいて
受信電界強度が他のチャンネルよりも高くなっている場
合には、不要波による受信状況の劣化が発生していると
判断することができる。そして、この場合、不要波から
の影響を軽減するためには、同一チャンネルの妨害波に
よる影響の軽減、あるいは、隣接チャンネルからの干渉
波による影響の軽減が必要になる。
【0065】したがって、受信尤度が分散し、かつ、受
信電界強度が高くなっていることを検出したチャンネル
のタイミングと、そのチャンネルにとどまっている時間
幅に応じて、受信系回路部3の回路を制御することで、
不要波の影響を回避する。この場合の受信特性の劣化の
主要因は、不要波によって引き起こされる増幅器などの
非線形部で発生する非線形歪みであり、主に、混変調、
3次歪みが発生する。
【0066】これらを押さえるため、受信系回路部3の
低雑音アンプ31やミキサ32などの非線形回路の利得
を制御したり、アイソレーション(Isolatio
n)を利かせる側にアンテナスイッチ2を切り換えるな
どして、受信系回路部3においての飽和点を下げ、線形
領域を確保し、非線形歪みによる受信特性の劣化を回避
するようにする。
【0067】この他の方法として、例えば、低雑音アン
プ31の前段に減衰回路を設けておき、前述したよう
に、受信尤度が分散し、かつ、受信電界強度が高くなっ
ていることを検出したチャンネルのタイミングと、その
チャンネルにとどまっている時間幅に応じて、その特定
のチャンネルにおいてのみ、受信信号のレベルを減衰さ
せる。
【0068】このように減衰回路を用いることによっ
て、受信信号の不必要に高くなったレベルを減衰させ、
受信特性の劣化を回避するようにしてもよい。また、受
信系回路部3の非線形回路の利得制御やアンテナスイッ
チ2の制御、および、減衰回路による受信信号のレベル
の制御などを併用するようにしてもよい。
【0069】すなわち、図1に示した受信系回路部3の
伝搬状況推測部36は、IFリミッタアンプ35からの
IF出力(受信尤度波形出力)と、受信電界強度信号
(RSSI)とにより、特定のチャンネルにおいて、受
信尤度が分散し、受信電界強度が高くなっていることを
検出した場合には、受信系回路部3を構成する各回路に
供給する制御信号を形成し、これを各回路に供給する。
【0070】これにより、前述したように、非線形回路
においての利得を制御したり、アンテナスイッチ2をア
イソレーションが利く側に切り換えたり、また、受信系
回路部3に減衰回路を設けた場合には、その減衰回路を
制御して、特定のチャンネルにおいての受信特性を正常
に戻すようにすることによって、すべてのチャンネルに
おける受信特性を良好に保つようにすることができる。
【0071】[過大入力、強電界受信による場合につ
いて]次に、過大入力、強電界受信により受信特性が劣
化する場合について説明する。図11は、過大入力、強
電界受信時の受信信号RSの受信電界強度と受信尤度と
を説明するための図である。近隣の通信相手から送信さ
れた信号を受信する場合や、送信電力の高い機器から送
信された信号を受信する場合には、受信系回路部3の低
雑音アンプ31やミキサ32などの非線形素子を用いた
回路において、飽和状態が引き起こされ、非線形歪み、
混変調などを起こす。
【0072】通常の運用で想定されている受信レベル
は、−40dBm〜−60dBm程度である。しかし、
近距離で使用する場合などでは、「Bluetoot
h」の使用で、送信電力が+20dBmのものがあるた
め、それに近い受信レベルで受信されることになり、受
信システムとしては、ダイナミックレンジを広く取るこ
とが必要になる。
【0073】そして、過大入力、強電界受信は、目的と
する受信信号を受信するので問題とならないようにも思
える。しかし、送受信機の受信系回路部3について、想
定されている受信入力をはるかに越えたレベルで受信入
力が発生した場合には、受信系回路部3に影響を及ぼす
ことになる。
【0074】そして、過大入力や強電界受信が行われた
場合には、受信尤度は、図11に示すように、受信して
いるチャンネルにかかわらずに、受信系回路部3の回路
が飽和してしまうために、常に広がった状態になってい
る。また、受信電界強度は、図11に示すように、チャ
ンネルにかかわらず一律に通常レベルより、H(高)レ
ベル側に上がっている。
【0075】このように、受信電界強度が一律に高レベ
ルであり、かつ、受信尤度がどのチャンネルにおいても
広がっていることを示している場合には、過大入力、強
電界受信による受信特性の劣化が生じていると判断する
ことができる。この場合には、前述したの妨害波や干
渉波により受信特性が劣化している場合と異なり、チャ
ンネルの移行に関係がないため、時間軸上、受信系回路
部3においては、常に線形領域を確保することが必要に
なる。
【0076】具体的には、受信信号の高すぎる受信レベ
ルを下げることで、受信系回路部3の飽和状態を回避す
ることに専念すればよいので、受信系回路部3の低雑音
アンプ31やミキサ32などの非線形回路においての利
得制御、アイソレーションの利く側へのアンテナスイッ
チ2の切り換えなどをチャンネルにかかわりなく常に行
うようにする。
【0077】もちろん、例えば、低雑音アンプ31の前
段に減衰回路を設け、過大入力、強電界受信の場合に
は、常に、受信信号を減衰させるようにしてもよいし、
受信系回路部3の非線形回路の利得制御と、アンテナス
イッチ2の切り換え制御、減衰回路の減衰制御とを同時
に行うようにしてもよいし、その内の2つだけを用いる
ようにしてもよい。
【0078】すなわち、図1に示した受信系回路部3の
伝搬状況推測部36は、IFリミッタアンプ35からの
IF出力(受信尤度波形出力)と、受信電界強度信号
(RSSI)とにより、すべてのチャンネルにおいて、
受信尤度が分散し、受信電界強度が高くなっていること
を検出した場合には、受信系回路部3を構成する各回路
に供給する制御信号を形成し、これを各回路に供給す
る。
【0079】これにより、前述したように、非線形回路
においての利得を制御したり、アンテナスイッチ2をア
イソレーションが利く側に切り換えたり、また、受信系
回路部3に減衰回路を設けた場合には、その減衰回路を
制御して、すべてのチャンネルにおいての受信特性を正
常に戻し、すべてのチャンネルにおける受信特性を良好
に保つようにする。
【0080】このように、この実施の形態の送受信機に
おいては、受信系回路部3の伝搬状況推測部36におい
て、受信尤度と受信電界強度とに基づいて、弱電界受
信の状態なのか、妨害波や干渉波による影響を受けて
いる状態なのか、過大入力、強電界受信なのかを正確
に判別することができる。
【0081】そして、妨害波や干渉波による影響を受け
ている状態であると判断した場合には、影響を受けてい
るチャンネルにおいてのみ、受信系回路部3やアンテナ
スイッチ2を制御することにより、妨害波や干渉波の影
響を受けているチャンネルについて、それらの影響を回
避するようにすることができる。
【0082】また、過大入力、強電界受信であると判断
した場合には、すべてのチャンネルにおいて、受信系回
路部3やアンテナスイッチ2を制御することにより、す
べてのチャンネルにおいて、受信特性の劣化を回避する
ようにすることができる。したがって、受信尤度と受信
電界強度とに基づいて、信号の伝搬状況を推測し、その
結果に応じて、受信系回路部3などの利得の制御は、信
号レベルの減衰制御を行うことにより、安定な受信動作
が可能な送受信装置、受信装置を実現することができ
る。
【0083】そして、「Bluetooth」と呼ばれ
る近距離データ通信技術が用いる2.4GHz帯は、今
後の用途の多様化が予想され、様々なシステムの電波が
送出されるものと考えられる。このため、各システム間
で相互に影響を及ぼし合うケースが増大すると考えられ
る。このような場合に、この発明を適用することによ
り、通信を良好に行うことが可能な通信システムを構築
することができる。
【0084】なお、前述の実施の形態においては、通信
データは、1次変調方式としてFSK方式を用い、リン
ク方式として周波数ホッピング(FH)方式を用いるも
のとして説明したが、これに限るものではない。1次変
調方式としては、PSK(Phase Shift K
eying)などの他の変調方式を用いる場合にも、こ
の発明を適用することができる。
【0085】また、リンク方式として、DS(Dire
ct Sequence:直接拡散方式)方式や、TD
D(Time Division Duplex)方式
や、FDD(Frequency Division
Duplex)方式を用いた場合にも、この発明を適用
することができる。
【0086】また、アクセス方式も、TDMA(Tim
e Division Multiple Acces
s)方式や、CDMA(Code Division
Multiple Access)方式の場合にも、こ
の発明を適用することができる。
【0087】例えば、TDMA方式の場合には、時間的
に異なる複数の伝送路が用いられるアクセス方式であ
る。そして、自機に割り当てられたチャンネルにおい
て、妨害波が発生している場合や、自機に割り当てられ
たチャンネルの近傍に干渉波が発生している場合におい
て、これら妨害波や干渉波から影響を回避することがで
きる。
【0088】要は、受信尤度と受信電界強度信号(RS
SI)を用いるので、これらを用いることが可能なデジ
タル通信方式全般に渡ってこの発明を適用し、利用する
ようにすることができる。また、通信に用いる周波数帯
域も2.4GHz帯に限るものではなく、他の様々な周
波数帯域を用いるデジタル通信システムの送受信機や受
信機にこの発明を適用することができる。
【0089】また、前述の実施の形態においては、受信
信号を減衰させるための減衰回路を設ける場合には、例
えば、低雑音アンプ31の前段に設けるようにするもの
として説明した。しかし、これに限るものではない。低
雑音アンプの後段でもよい。つまり、受信信号の減衰回
路を設ける場合には、受信特性の劣化を回避することが
可能な位置に設けるようにすればよい。
【0090】また、図1に示した送受信機は、この発明
を説明するための一例であり、他の各種の構成の送受信
機や受信機にこの発明を適用することができる。そし
て、そのそれぞれの送受信機や受信機において、受信特
性の劣化を回避できるように、受信尤度と受信電界強度
とに応じて推測する信号の伝搬状況に応じて、受信系回
路部の例えば非線形回路などの目的とする回路の利得を
制御したり、減衰回路の減衰率を制御するようにすれば
よい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、受信尤度と受信電界強度とを理論的に監視すること
で、受信信号の伝搬状況を正確に推測することができ
る。そして、推測した受信信号の伝搬状況から、受信系
回路部の各回路やアンテナスイッチなどの必要な部分を
適切に制御し、受信特性の劣化を回避することができ
る。したがって、安定な受信動作が可能な送受信装置、
受信装置、これらの装置に用いられる受信方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による受信機、受信方法が適用された
送受信機の一実施の形態を説明するためのブロック図で
ある。
【図2】図1に示した送受信機において用いられる「B
luetooth」と呼ばれる近距離無線データ通信技
術を用いた場合のデータの送信に用いられるチャンネル
を説明するための図である。
【図3】図2に示した各チャンネルをお通じて送受され
るデータの周波数スペクトラムを説明するための図であ
る。
【図4】図1に示した送受信機の受信状態が良好な場合
の受信尤度を示す図である。
【図5】図1に示した送受信機の受信状態が良好でない
場合の受信尤度を示す図である。
【図6】弱電界受信時の信号スペクトラムを説明するた
めの図である。
【図7】弱電界受信時の受信電界強度と受信尤度とを説
明するための図である。
【図8】受信信号が妨害波により影響を受けている場合
の信号スペクトラムを説明するための図である。
【図9】受信信号が干渉波により影響を受けている場合
の信号スペクトラムを説明するための図である。
【図10】受信信号が、妨害波、あるいは、干渉波によ
り影響を受けている場合の受信電界強度、信号尤度を説
明するための図である。
【図11】過大入力、強電界受信時の受信信号の受信電
界強度と、受信尤度とを説明するための図である。
【符号の説明】
1…送受信アンテナ、2…アンテナスイッチ、3…受信
系回路部、31…低雑音アンプ、32…周波数混合器
(ミキサ)、33…局発部、34…IF BPF、35
…IFリミッタアンプ、36…伝搬状況推測部、4…送
信系回路部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE04 EE31 5K028 AA01 BB04 CC05 FF12 HH04 PP04 PP11 SS12 5K046 AA05 EE06 EE47 EE57 5K052 AA01 BB02 BB21 CC06 DD04 EE13 FF11 GG33 GG46

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル信号を受信して、これを処理する
    受信手段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル信号の受信
    電界強度を検出する受信電界強度検出手段と、 前記デジタル信号の本来あるべき信号成分に対する前記
    受信手段により受信した前記デジタル信号の受信信号成
    分の分布の度合いを示す受信尤度を検出する受信尤度検
    出手段と、 前記受信電界強度検出手段からの前記受信電界強度と、
    前記受信尤度検出手段からの前記受信尤度とに基づい
    て、前記受信手段を制御する受信制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の受信装置であって、 前記デジタル信号は、複数の伝送路が用いられる通信方
    式で伝送するようにされており、 前記受信電界強度検出手段は、前記複数の伝送路毎に前
    記受信電界強度を検出することができるものであり、 前記受信尤度検出手段は、前記複数の伝送路毎に前記受
    信尤度を検出することができるものであり、 前記受信制御手段は、前記受信電界強度検出手段からの
    前記受信電界強度と、前記受信尤度検出手段からの前記
    受信尤度とに基づいて、前記複数の伝送路毎に、前記受
    信手段を制御することを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の受信装置であって、 複数の伝送路が用いられる前記通信方式は、周波数の異
    なる複数の伝送路を所定のタイミング毎に切り換えて用
    いるようにする周波数ホッピング方式であることを特徴
    とする受信装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の受信装置であって、 複数の伝送路が用いられる前記通信方式は、所定の周波
    数帯域を時分割することにより時間的に異なる複数の伝
    送路を設けるようにする時分割多重アクセス方式である
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の受信装置であって、 前記受信手段は、複数の回路部からなり、 前記受信制御手段は、前記受信手段の少なくとも非線形
    回路部の利得を制御することを特徴とする受信装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の受信装置であって、 前記受信手段は、受信信号を減衰させる減衰回路部を備
    えており、 前記受信制御手段は、少なくとも前記減衰回路部を制御
    することを特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】デジタル信号を受信して、これを処理する
    受信工程と、 前記受信工程において受信した前記デジタル信号の受信
    電界強度を検出する受信電界強度検出工程と、 前記デジタル信号の本来あるべき信号成分に対する前記
    受信工程において受信した前記デジタル信号の受信信号
    成分の分布の度合いを示す受信尤度を検出する受信尤度
    検出工程と、 前記受信電界強度検出工程において検出した前記受信電
    界強度と、前記受信尤度検出工程において検出した前記
    受信尤度とに基づいて、前記受信工程において用いられ
    る受信手段を制御する受信制御工程とを有することを特
    徴とする受信方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の受信方法であって、 前記デジタル信号は、複数の伝送路が用いられる通信方
    式で伝送するようにされており、 前記受信電界強度検出工程においては、前記複数の伝送
    路毎に前記受信電界強度を検出し、 前記受信尤度検出工程においては、前記複数の伝送路毎
    に前記受信尤度を検出し、 前記受信制御工程においては、前記受信電界強度検出工
    程において検出した前記受信電界強度と、前記受信尤度
    検出工程において検出した前記受信尤度とに基づいて、
    前記複数の伝送路毎に、前記受信手段を制御することを
    特徴とする受信方法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の受信方法であって、 複数の伝送路が用いられる前記通信方式は、周波数の異
    なる複数の伝送路を所定のタイミング毎に切り換えて用
    いるようにする周波数ホッピング方式であることを特徴
    とする受信方法。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の受信方法であって、 複数の伝送路が用いられる前記通信方式は、所定の周波
    数帯域を時分割することにより時間的に異なる複数の伝
    送路を設けるようにする時分割多重アクセス方式である
    ことを特徴とする受信方法。
  11. 【請求項11】請求項7に記載の受信方法であって、 前記受信工程において用いられる前記受信手段は、複数
    の回路部からなり、 前記受信制御工程においては、前記受信手段の少なくと
    も非線形回路部分の利得を制御することを特徴とする受
    信方法。
  12. 【請求項12】請求項7に記載の受信方法であって、 前記受信工程において用いられる前記受信手段は、受信
    信号を減衰させる減衰回路部を備えており、 前記受信制御工程においては、少なくとも前記減衰回路
    部を制御することを特徴とする受信方法。
JP2000257423A 2000-08-28 2000-08-28 受信装置および受信方法 Pending JP2002076956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257423A JP2002076956A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 受信装置および受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257423A JP2002076956A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 受信装置および受信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002076956A true JP2002076956A (ja) 2002-03-15

Family

ID=18745883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000257423A Pending JP2002076956A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 受信装置および受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002076956A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203465B2 (en) 2002-10-11 2007-04-10 Oki Electric Industry Co., Ltd. Receiver/transmitter circuit
US7778611B2 (en) 2006-05-29 2010-08-17 Tokyo Institute Of Technology Radio communication apparatus and radio communication method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203465B2 (en) 2002-10-11 2007-04-10 Oki Electric Industry Co., Ltd. Receiver/transmitter circuit
US7778611B2 (en) 2006-05-29 2010-08-17 Tokyo Institute Of Technology Radio communication apparatus and radio communication method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6643522B1 (en) Method and apparatus providing simultaneous dual mode operations for radios in the shared spectrum
JP5027142B2 (ja) 干渉を軽減する装置及び方法
US7280811B2 (en) Multimode wireless terminal and wireless transmitter-receiver unit
US7272371B2 (en) Radio receiver and radio receiving method
US20070053414A1 (en) Full duplex multimode transceiver
JP3833787B2 (ja) 基地局の送受信装置
JP3598609B2 (ja) スペクトル拡散通信システムにおける受信装置
JPH1065568A (ja) 無線装置
JPH09205332A (ja) 受信機の飽和防止回路
JP2002026796A (ja) 無線通信装置及び無線通信システム
JPH11274968A (ja) 無線送受信機とその受信高周波ユニット及び制御ユニット
KR100580427B1 (ko) 협대역 간섭 신호 존재시 수신기의 동적 범위를 향상시키는 시스템 및 방법
KR100593990B1 (ko) 송신 신호 스펙트럼에서의 불필요한 캐리어 성분을제거하기 위한 uwb 송수신 장치
US7155216B2 (en) Functionality test in a base transceiver station
JP3478242B2 (ja) Cdma移動通信システムの移動機
JP2002076956A (ja) 受信装置および受信方法
JP2007336115A (ja) アンテナスイッチを内蔵した送受信機
JP2007243236A (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP3781543B2 (ja) 無線端末機、無線基地局装置及びそれを用いた無線システム
JP3809725B2 (ja) 周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置
JP2873996B2 (ja) 無線通信装置
JP3577241B2 (ja) 無線受信機の感度を抑圧するための方法および装置
JP2001060924A (ja) D/u検知方法及び回路並びにこれらを応用した装置
JP2007089047A (ja) 無線送受信装置
JP2004096517A (ja) 送受信無線装置