JP2007089047A - 無線送受信装置 - Google Patents

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雅裕 成田
Mutsuko Kobayashi
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Abstract

【課題】 送信信号の影響による受信特性の劣化を低減することが可能な無線送受信装置を提供する。
【解決手段】 無線送受信装置は、受信信号を受信する受信回路22と、ベースバンド信号を変調することにより、通信相手と共通の周波数帯域の帯域幅と、受信信号の帯域幅の1/2との和以上の周波数であって、かつ、共通の周波数帯域における最小の周波数より小さい周波数を中心周波数とするIF信号を生成する変調回路1と、共通の周波数帯域における周波数を中心周波数とする送信信号にIF信号を周波数変換するRFミキサ9と、送信信号をアンテナ16へ出力すると同時に、アンテナ16から受けた受信信号を受信回路22へ出力するサーキュレータ15とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線送受信装置に関し、特に、送信および受信を同時に行なう無線送受信装置に関する。
移動体通信システムでは、FDMA(Frequency Division Multiple Access)方式、TDMA(Time Division Multiple Access)方式およびCDMA(Code Division Multiple Access)方式等様々な方式が採用されている。たとえばPHS(Personal Handy-Phone System)では、TDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)方式で通信が行なわれている。PHSでは、たとえば、1フレームが8スロットで構成され、上り(無線端末局から無線基地局への通信方向)4スロットおよび下り(無線基地局から無線端末局への通信方向)4スロットで構成される。このように、TDMA/TDD方式では、上り方向および下り方向の通信は異なるタイミングで行なわれるが、システムの通信速度を高めるために、上り方向および下り方向の通信を同時に行なう方式(以下、同時送受信とも称する。)が考えられる。以下、無線端末局および無線基地局を無線送受信装置と総称する。
この方式では、無線送受信装置は送信および受信を同時に行なう必要があるために、無線送受信装置の受信部に送信信号および送信信号と合わせて増幅されたノイズが漏洩してしまう。無線端末局側で考えると、無線基地局から受信した受信信号に無線端末局が無線基地局へ送信する送信信号およびノイズが合成され、無線端末局の受信特性が劣化するという問題点が生じる。これは、通常、無線送受信装置が受信する受信信号は、自らが送信する送信信号と比べて電力が微弱であるため、受信部に漏洩する送信信号およびノイズが受信信号に対して与える影響が無視できないものとなるからである。なお、上りと下りの周波数が異なるFDD(Frequency Division Duplex)方式では、フィルタの一種であるデュプレクサ等で送信信号および受信信号を分離できるために送信信号およびノイズの受信部への漏洩は問題とならない。
このような問題点を解決するために、たとえば、特許文献1には、以下のような無線送受信装置が開示されている。すなわち、ベクトル調整器は、受信部に漏洩する送信信号と等振幅かつ逆位相となる擬似送信信号を生成する。送信信号が漏洩して合成された受信信号および擬似送信信号を受けて、方向性結合器が受信信号の送信信号成分を除去する。このような構成により、同時送受信方式において、送信信号の漏洩による受信特性の劣化を低減することができる。
特開2003−273770号公報
ところで、無線送受信装置の送信信号には、通信すべき信号(以下、主信号という)に加えて局部発信信号の漏れ成分およびIF信号等を周波数変換した際に発生するイメージ成分が、余分なスプリアスとしてフィルタ等で除去した後においても若干含まれている。したがって、受信信号に漏洩(混入)する送信信号には、主信号、局部発信信号の漏れ成分およびベースバンド信号が含まれる。
特に、送信信号の搬送波の周波数を通信相手と共通の周波数帯域における周波数の中から選択する無線送受信装置においては、送信信号に含まれる局部発信信号の漏れ成分およびイメージ成分が無線基地局システムの周波数帯域に存在する場合が多い。このような場合には、無線送受信装置の受信側の回路に配置されるフィルタでは局部発信信号の漏れ成分およびイメージ成分を除去することができず、受信信号の搬送波周波数と局部発信信号の漏れ成分の周波数、またはイメージ成分の周波数が同じであると無線送受信装置の受信特性が劣化してしまう。
また、特許文献1記載の無線送受信装置では、受信信号に漏洩する送信信号に含まれる主信号の影響による受信特性の劣化を防ぐことができるが、受信信号に漏洩する送信信号に含まれる局部発信信号の漏れ成分およびイメージ成分の影響による受信特性の劣化を防ぐことは困難である。なぜならば、それぞれ異なる周波数を有する主信号、局部発信信号およびイメージ成分に対して同一の振幅調整および位相調整を行なう回路を構成することは困難であり、また、送信信号に含まれる主信号、局部発信信号およびイメージ成分と等振幅かつ逆位相となる信号を生成する回路をそれぞれ配置すると、生産コストの増大を招いてしまうからである。
また、特許文献1記載の無線送受信装置では、受信信号に漏洩する送信信号を除去することができる一方で、擬似送信信号を生成する回路においてノイズが発生すると、ノイズが擬似送信信号の経路から受信側の回路に漏洩し、無線送受信装置の受信特性が劣化してしまう。
したがって、特許文献1記載の無線送受信装置では、送信信号に含まれる局部発信信号の漏れ成分およびイメージ成分を十分に除去できず、かつ、擬似送信信号を生成する回路において発生するノイズを低減する構成が考慮されていないことから、受信特性が劣化するという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、送信信号の影響による受信特性の劣化を低減することが可能な無線送受信装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明にある局面に係わる無線送受信装置は、受信信号を受信する受信回路と、ベースバンド信号を変調することにより、通信相手と共通の周波数帯域の帯域幅と、受信信号の帯域幅の1/2との和以上の周波数であって、かつ、共通の周波数帯域における最小の周波数より小さい周波数を中心周波数とするIF信号を生成する変調回路と、共通の周波数帯域における周波数を中心周波数とする送信信号にIF信号を周波数変換するRFミキサと、送信信号をアンテナへ出力すると同時に、アンテナから受けた受信信号を受信回路へ出力するサーキュレータとを備える。
また、この発明のさらに別の局面に係わる無線送受信装置は、受信信号を受信する受信回路と、ベースバンド信号を変調してIF信号を生成する変調回路と、IF信号を送信信号に周波数変換するRFミキサと、送信信号を増幅する第1の増幅回路と、第1の増幅回路で増幅された送信信号をアンテナへ出力すると同時に、アンテナから受けた受信信号を受信回路へ出力するサーキュレータと、RFミキサから受けた送信信号を増幅する第2の増幅回路と、第2の増幅回路で増幅された送信信号を受けて、サーキュレータにおいて受信信号に漏洩する送信信号と等振幅かつ逆位相である擬似送信信号を生成する擬似送信信号生成回路と、擬似送信信号を受けて、サーキュレータから受けた受信信号からサーキュレータにおいて受信信号に漏洩した送信信号を除去する送信信号除去回路とを備える。
本発明によれば、送信信号の影響による受信特性の劣化を低減することができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無線送受信装置の構成図である。
同図を参照して、この無線送受信装置は、変調回路1と、局部発信回路3と、増幅回路4と、IFミキサ5と、局部発信回路6と、増幅回路7と、バンドパスフィルタ8と、RFミキサ9と、可変局部発信回路10と、バンドパスフィルタ11と、高出力増幅回路14と、サーキュレータ15と、アンテナ16と、受信回路22とを備える。
変調回路1は、局部発信回路3から局部発信信号(以下、ローカル信号とも称する)を受けて、ベースバンド信号を変調することにより第1のIF(Intermediate Frequency)信号を生成する。
増幅回路4は、変調回路1から受けた第1のIF信号を増幅し、IFミキサ5へ出力する。
IFミキサ5は、局部発信回路6から局部発信信号を受けて、増幅回路4から受けた第1のIF信号を第1のIF信号より周波数の高い第2のIF信号に周波数変換する。
増幅回路7は、IFミキサ5から受けた第2のIF信号を増幅し、バンドパスフィルタ8へ出力する。
バンドパスフィルタ8は、増幅回路7から受けた第2のIF信号の周波数成分のうち、主信号の帯域より外側の周波数領域における周波数成分を減衰させる。
RFミキサ9は、可変局部発信回路10から局部発信信号を受けて、バンドパスフィルタ8から受けた第2のIF信号を、通信相手と共通の周波数帯域における周波数を中心周波数とするRF(Radio Frequency)帯の送信信号に周波数変換する。なお、可変局部発信回路10は、この無線送受信装置が選択する送信信号の搬送波の周波数に応じて局部発信信号の周波数を変更する。
バンドパスフィルタ11は、RFミキサ9から受けた送信信号の周波数成分うち、主信号の帯域より外側の周波数領域における周波数成分を減衰させる。
高出力増幅回路14は、バンドパスフィルタ11から受けた送信信号を高出力増幅し、サーキュレータ15へ出力する。
サーキュレータ15は、高出力増幅回路14から受けた送信信号をアンテナ16へ出力すると同時に、アンテナ16から受けた受信信号を受信回路22へ出力する。
ここで、高出力増幅回路14において高出力増幅された送信信号は、サーキュレータ15を経由してアンテナ16へ出力されるとともに、その一部がサーキュレータ15においてアンテナ16から受信回路22への受信信号の経路に回り込む。このため、この無線送受信装置が送信および受信を同時に行なう場合には、回り込んだ送信信号が受信回路22へ出力される受信信号に漏洩する。
アンテナ16は、サーキュレータ15から受けた送信信号を無線端末局へ送信する。また、アンテナ16は、通信相手から受信した受信信号をサーキュレータ15へ出力する。
受信回路22は、サーキュレータ15から受けた受信信号の増幅、干渉波の除去および復調等の受信処理を行なう。
次に、本実施の形態に係る無線送受信装置の送信信号に含まれる局部発信信号の漏れ成分およびイメージ成分が無線送受信装置の受信特性を劣化させる原因について説明する。
以下の説明では、本実施の形態に係る無線送受信装置が適用される無線通信システムのシステム帯域、すなわち、無線送受信装置の送信信号の搬送波および受信信号の搬送波がとりうる周波数の範囲が1880.15MHz〜1902.25MHzであると仮定する。また、無線送受信装置の送信信号および受信信号の帯域幅、すなわち、無線送受信装置の主信号の帯域幅が300kHzであると仮定する。また、無線送受信装置の送信信号の搬送波の周波数が1902.45MHzであると仮定する。また、IFミキサ5が局部発信回路6から受ける局部発信信号の周波数は233.15MHzであると仮定する。
まず、第1のIF信号の中心周波数がシステム帯域幅である22.1MHz未満の場合、たとえば、10.8MHzである場合について説明する。
図2は、本実施の形態に係る無線送受信装置における各信号と、システム帯域との関係の一例を示す図である。同図(a)は、ベースバンド信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(b)は、第1のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(c)は、第2のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(d)は、送信信号の周波数スペクトラムおよびシステム帯域を示す図である。
変調回路1は、局部発信回路3から周波数が10.8MHzである局部発信信号を受けて、ベースバンド信号(同図(a))を変調することにより中心周波数が10.8MHzである第1のIF信号を生成する(同図(b))。
IFミキサ5は、局部発信回路6から周波数が233.15MHzである局部発信信号を受けて、増幅回路4から受けた中心周波数が10.8MHzである第1のIF信号を中心周波数が243.95MHzである第2のIF信号に周波数変換する(同図(c))。
ここで、IFミキサ5においては周波数が233.15MHzである局部発信信号の一部が増幅器4から増幅器7への主信号の経路に漏洩する。また、IFミキサ5においては周波数が233.15MHzである局部発信信号より10.8MHzだけ低い222.35MHzを中心周波数とするイメージ成分が発生する。このため、周波数が233.15MHzである局部発信信号および中心周波数が222.35MHzであるイメージ成分が第2のIF信号に漏洩する(同図(c))。
RFミキサ9は、可変局部発信回路10から周波数が1658.3MHzである局部発信信号を受けて、バンドパスフィルタ8から受けた中心周波数が243.95MHzである第2のIF信号を中心周波数、すなわち搬送波の周波数が1902.25MHzである送信信号に周波数変換する(同図(d))。
ここで、送信信号に漏洩している周波数が233.15MHzである局部発信信号(以下、ローカル漏れ成分という)および周波数が222.35MHzであるイメージ成分も第2のIF信号と同様にRFミキサ9において周波数変換されて、それぞれ周波数が1891.45MHzであるローカル漏れ成分および中心周波数が1880.65MHzであるイメージ成分となる。
したがって、システム帯域である1880.15MHz〜1902.25MHzの範囲内にローカル漏れ成分およびイメージ成分が存在するため、ローカル漏れ成分またはイメージ成分が受信信号の帯域内に存在する場合には無線送受信装置の受信特性が劣化してしまう。
なお、ここでは、本実施の形態に係る無線送受信装置の送信信号の搬送波の周波数が、システム帯域における最大の周波数である1902.25MHzの場合について説明を行なったが、無線送受信装置の送信信号の搬送波の周波数については1902.25MHzの場合を考慮すれば十分である。なぜならば、送信信号の搬送波の周波数がシステム帯域における最大の周波数である場合に、送信信号に漏洩するローカル漏れ成分およびイメージ成分の周波数が最も高くなり、無線送受信装置の受信特性を劣化させる可能性が最も高くなるからである。
また、RFミキサ9においても可変局部発信回路10から受けた局部発信信号の一部がバンドパスフィルタ8からバンドパスフィルタ11への主信号の経路に漏洩するが、可変局部発信回路10から受けた局部発信信号の周波数(ここでは1658.3MHz)は、RFミキサ9において周波数変換されるローカル漏れ成分の周波数(1891.45MHz)よりも低い。したがって、RFミキサ9においてバンドパスフィルタ8からバンドパスフィルタ11への主信号の経路に漏洩する可変局部発信回路10から受けた局部発信信号の一部は、受信特性を劣化させる原因として支配的でないため、図2に示す場合と同様に後述の図3および図4に示す場合においても説明を省略する。
次に、第1のIF信号の中心周波数がシステム帯域幅である22.1MHzより大きい場合、たとえば、22.8MHzである場合について説明する。
図3は、本実施の形態に係る無線送受信装置における各信号と、システム帯域との関係の一例を示す図である。同図(a)は、ベースバンド信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(b)は、第1のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(c)は、第2のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(d)は、送信信号の周波数スペクトラムおよびシステム帯域を示す図である。
変調回路1は、局部発信回路3から周波数が22.8MHzである局部発信信号を受けて、ベースバンド信号(同図(a))を変調することにより中心周波数が22.8MHzである第1のIF信号を生成する(同図(b))。
IFミキサ5は、局部発信回路6から周波数が233.15MHzである局部発信信号を受けて、増幅回路4から受けた中心周波数が22.8MHzである第1のIF信号を中心周波数が255.95MHzである第2のIF信号に周波数変換する(同図(c))。
ここで、IFミキサ5においては周波数が233.15MHzである局部発信信号の一部が増幅器4から増幅器7への主信号の経路に漏洩する。また、IFミキサ5においては周波数が233.15MHzである局部発信信号より22.8MHzだけ低い210.35MHzを中心周波数とするイメージ成分が発生する。このため、周波数が233.15MHzである局部発信信号および中心周波数が210.35MHzであるイメージ成分が第2のIF信号に漏洩する(同図(c))。
RFミキサ9は、可変局部発信回路10から周波数が1646.3MHzである局部発信信号を受けて、バンドパスフィルタ8から受けた中心周波数が255.95MHzである第2のIF信号を中心周波数、すなわち搬送波の周波数が1902.25MHzである送信信号に周波数変換する(同図(d))。
ここで、送信信号に漏洩している周波数が233.15MHzであるローカル漏れ成分および周波数が210.35MHzであるイメージ成分も第2のIF信号と同様にRFミキサ9において周波数変換されて、それぞれ周波数が1879.45MHzであるローカル漏れ成分および中心周波数が1856.65MHzであるイメージ成分となる。
したがって、システム帯域である1880.15MHz〜1902.25MHzの範囲内にローカル漏れ成分およびイメージ成分が存在せず、かつ、受信信号の搬送波の周波数がシステム帯域における最小の周波数、すなわち1880.15MHzの場合における受信信号の帯域である1880MHz〜1880.3MHzの範囲内にもローカル漏れ成分およびイメージ成分が存在しないため、受信信号の搬送波の周波数がシステム帯域におけるどの周波数であっても、送信信号に漏洩するローカル漏れ成分およびイメージ成分によって無線送受信装置の受信特性は劣化しない。
次に、第1のIF信号の中心周波数がシステム帯域幅と受信信号の帯域幅の1/2との和である場合、すなわち、第1のIF信号の中心周波数が22.1MHz+300kHz/2=22.25MHzである場合について説明する。
図4は、本実施の形態に係る無線送受信装置における各信号と、システム帯域との関係の一例を示す図である。同図(a)は、ベースバンド信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(b)は、第1のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(c)は、第2のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。同図(d)は、送信信号の周波数スペクトラムおよびシステム帯域を示す図である。
変調回路1は、局部発信回路3から周波数が22.25MHzである局部発信信号を受けて、ベースバンド信号(同図(a))を変調することにより中心周波数が22.25MHzである第1のIF信号を生成する(同図(b))。
IFミキサ5は、局部発信回路6から周波数が233.15MHzである局部発信信号を受けて、増幅回路4から受けた中心周波数が22.25MHzである第1のIF信号を中心周波数が255.4MHzである第2のIF信号に周波数変換する(同図(c))。
ここで、IFミキサ5においては周波数が233.15MHzである局部発信信号の一部が増幅器4から増幅器7への主信号の経路に漏洩する。また、IFミキサ5においては周波数が233.15MHzである局部発信信号より22.25MHzだけ低い210.9MHzを中心周波数とするイメージ成分が発生する。このため、周波数が233.15MHzである局部発信信号および中心周波数が210.9MHzであるイメージ成分が第2のIF信号に漏洩する(同図(c))。
RFミキサ9は、可変局部発信回路10から周波数が1646.85MHzである局部発信信号を受けて、バンドパスフィルタ8から受けた中心周波数が255.4MHzである第2のIF信号を中心周波数、すなわち搬送波の周波数が1902.25MHzである送信信号に周波数変換する(同図(d))。
また、送信信号に漏洩している周波数が233.15MHzであるローカル漏れ成分および周波数が210.35MHzであるイメージ成分も第2のIF信号と同様にRFミキサ9において周波数変換されて、それぞれ周波数が1880MHzであるローカル漏れ成分および中心周波数が1857.75MHzであるイメージ成分となる。
ここで、システム帯域である1880.15MHz〜1902.25MHzの範囲内にはローカル漏れ成分およびイメージ成分が存在しない。しかしながら、受信信号の搬送波の周波数がシステム帯域における最小の周波数、すなわち1880.15MHzの場合における受信信号の帯域である1880MHz〜1880.3MHzの最小周波数とローカル漏れ成分の周波数が一致するため、無線送受信装置の受信特性が劣化する。
以上より、第1のIF信号の中心周波数を、システム帯域幅と受信信号の帯域幅の1/2との和より大きい周波数とすることにより、すなわち、変調回路1が、システム帯域幅と受信信号の帯域幅の1/2との和より大きい周波数を中心周波数とする第1のIF信号を生成する構成とすることにより、無線送受信装置の送信信号に含まれるローカル漏れ成分およびイメージ成分に起因する無線送受信装置の受信特性の劣化を防ぐことができる。
なお、前述のように、第1のIF信号の中心周波数がシステム帯域幅と受信信号の帯域幅の1/2との和であり、かつ、受信信号の搬送波の周波数がシステム帯域における最小の周波数の場合には、受信信号の帯域の最小周波数とローカル漏れ成分の周波数が一致するため、無線送受信装置の受信特性が劣化するが、この場合の受信特性の劣化は軽微なものであるため、この劣化を無線送受信装置の受信特性の要求仕様上許容できる場合には、第1のIF信号の中心周波数がシステム帯域幅と受信信号の帯域幅の1/2との和であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る無線送受信装置はIFミキサ5を備える構成としたが、これに限定されるものではない。IFミキサ5を配置せず、RFミキサ9が変調回路1から受けた第1のIF信号を直接送信信号に周波数変換する構成とすることができる。このような構成であっても、変調回路1が生成する第1のIF信号の中心周波数で、受信信号に漏洩する送信信号に含まれるローカル漏れ成分およびイメージ成分の影響による受信特性の劣化が生じるか否かが決まる。なぜならば、ベースバンド信号から周波数変換されたIF信号を、さらに高い周波数に最初に周波数変換する際に生じるローカル漏れ成分およびイメージ成分の周波数は、その後のさらに高い周波数への周波数変換において生じるローカル漏れ成分およびイメージ成分の周波数よりも高いため、受信信号に漏洩する送信信号に含まれるローカル漏れ成分およびイメージ成分がシステム帯域および受信信号の帯域内に存在するか否かは、変調回路1が生成する第1のIF信号の中心周波数によって決まるからである。
また、変調回路1が生成する第1のIF信号の中心周波数およびIFミキサ5が生成する第2のIF信号の中心周波数は、システム帯域における最小周波数より小さい周波数とする必要がある。これは、本実施の形態に係る無線送受信装置がシステム帯域におけるすべての周波数を送信信号の搬送波の周波数として選択できるようにするためである。
ところで、特許文献1記載の無線送受信装置では、送信信号に含まれる局部発信信号の漏れ成分およびイメージ成分を十分に除去できないことから、受信特性が劣化するという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線送受信装置では、変調回路1が、システム帯域幅と受信信号の帯域幅の1/2との和より大きい周波数を中心周波数とする第1のIF信号を生成する。
したがって、本実施の形態に係る無線送受信装置では、送信信号の影響による受信特性の劣化を低減することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る無線送受信装置の構成図である。
同図を参照して、この無線送受信装置は、変調回路1と、局部発信回路3と、増幅回路4と、IFミキサ5と、局部発信回路6と、増幅回路7と、バンドパスフィルタ8と、RFミキサ9と、可変局部発信回路10と、バンドパスフィルタ11と、増幅回路12と、分岐回路13と、高出力増幅回路14(第1の増幅回路)と、サーキュレータ15と、アンテナ16と、増幅回路17(第2の増幅回路)と、送信信号除去回路21と、受信回路22と、擬似送信信号生成回路50とを備える。
擬似送信信号生成回路50は、移相回路18と、減衰回路19と、遅延回路20とを含む。
増幅回路12は、バンドパスフィルタ11から受けた送信信号を増幅し、分岐回路13へ出力する。
高出力増幅回路14は、分岐回路13において分岐された送信信号を高出力増幅し、サーキュレータ15へ出力する。
サーキュレータ15は、高出力増幅回路14から受けた送信信号をアンテナ16へ出力すると同時に、アンテナ16から受けた受信信号を送信信号除去回路21へ出力する。
ここで、高出力増幅回路14において高出力増幅された送信信号は、サーキュレータ15を経由してアンテナ16へ出力されるとともに、その一部がサーキュレータ15においてアンテナ16から送信信号除去回路21への受信信号の経路に回り込む。このため、この無線送受信装置が送信および受信を同時に行なう場合には、回り込んだ送信信号が送信信号除去回路21へ出力される受信信号に漏洩する。
アンテナ16は、サーキュレータ15から受けた送信信号を無線端末局へ送信する。また、アンテナ16は、通信相手から受信した受信信号をサーキュレータ15へ出力する。
増幅回路17は、分岐回路13において分岐された送信信号を増幅し、移相回路18へ出力する。
移相回路18は、増幅回路17から受けた送信信号の位相を、サーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号の位相と逆位相になるようにシフトさせて、減衰回路19へ出力する。
減衰回路19は、移相回路18から受けた送信信号の振幅を、サーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号の振幅と等しくなるように減衰させて、遅延回路20へ出力する。
遅延回路20は、移相回路18から受けた送信信号の遅延量を、サーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号の遅延量と等しくなるように遅延させ、擬似送信信号として送信信号除去回路21へ出力する。
送信信号除去回路21は、遅延回路20から受けた擬似送信信号を受けて、サーキュレータ15から受けた受信信号からサーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号を除去し、送信信号が除去された受信信号を受信回路22へ出力する。
受信回路22は、サーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号が除去された受信信号の増幅、干渉波の除去および復調等の受信処理を行なう。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る無線送受信装置と同様である。
ここで、特許文献1記載の無線送受信装置は、擬似送信信号を生成する回路およびアンテナへ送信信号を分岐する回路の後段に増幅回路を備えない構成であるが、通常、アンテナから送信する信号の電力は大きくする必要があり、増幅度の高い増幅回路が配置される。また、分岐回路の前段に増幅度の高い増幅回路を備える構成では、分岐回路における分岐によって信号が減衰するために、より高い増幅度を有する増幅回路が必要となり、生産コストが増大してしまう。したがって、本実施の形態に係る無線送受信装置における高出力増幅回路14のように、分岐回路13の後段に配置されることが好ましい。
そして、サーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号は、高出力増幅回路14が行なう送信信号の増幅によって振幅が大きい。また、移相回路18および遅延回路20においては送信信号が大きく減衰する。したがって、分岐回路13から擬似送信信号生成回路50への経路には、擬似送信信号の振幅が、サーキュレータ15において受信信号に漏洩する送信信号の振幅と等しくなるようにレベル調整用として増幅回路17を配置することが好ましい。
ここで、本実施の形態に係る無線送受信装置では、増幅回路17は擬似送信信号生成回路50の前段に配置する。これにより、擬似送信信号生成回路50におけるNF(Noise Figure,雑音指数)を小さくし、擬似送信信号生成回路50において発生するノイズの量を低減することができる。これは、一般にNFは、初段の回路の増幅率を大きく、かつ、初段の回路のNFを小さくすると、後段の回路を含めた回路全体のNFが小さくなるからである。
一方、増幅回路17を擬似送信信号生成回路50の後段に配置した場合には、擬似送信信号生成回路50におけるNF(Noise Figure,雑音指数)が、増幅回路17を擬似送信信号生成回路50の前段に配置する構成と比べて大きくなってしまう。
したがって、特許文献1記載の無線送受信装置では、擬似送信信号を生成する回路において発生するノイズを低減する構成が考慮されていないことから、受信特性が劣化するという問題点があったが、本実施の形態に係る無線送受信装置では、増幅回路17を擬似送信信号生成回路50の前段に配置することにより、擬似送信信号生成回路50におけるNF(Noise Figure,雑音指数)を小さくし、擬似送信信号生成回路50において発生するノイズの量を低減することができる。
したがって、本実施の形態に係る無線送受信装置では、送信信号の影響による受信特性の劣化を低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る無線送受信装置の構成図である。 (a)は、ベースバンド信号の周波数スペクトラムを示す図である。(b)は、第1のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。(c)は、第2のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。(d)は、送信信号の周波数スペクトラムおよびシステム帯域を示す図である。 (a)は、ベースバンド信号の周波数スペクトラムを示す図である。(b)は、第1のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。(c)は、第2のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。(d)は、送信信号の周波数スペクトラムおよびシステム帯域を示す図である。 (a)は、ベースバンド信号の周波数スペクトラムを示す図である。(b)は、第1のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。(c)は、第2のIF信号の周波数スペクトラムを示す図である。(d)は、送信信号の周波数スペクトラムおよびシステム帯域を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線送受信装置の構成図である。
符号の説明
1 変調回路、3 局部発信回路、4 増幅回路、5 IFミキサ、6 局部発信回路、7 増幅回路、8 バンドパスフィルタ、9 RFミキサ、10 可変局部発信回路、11 バンドパスフィルタ、12 増幅回路、13 分岐回路、14 高出力増幅回路、15 サーキュレータ、16 アンテナ、17 増幅回路、18 移相回路、19 減衰回路、20 遅延回路、21 送信信号除去回路、22 受信回路、50 擬似送信信号生成回路。

Claims (2)

  1. 受信信号を受信する受信回路と、
    ベースバンド信号を変調することにより、通信相手と共通の周波数帯域の帯域幅と、前記受信信号の帯域幅の1/2との和以上の周波数であって、かつ、前記共通の周波数帯域における最小の周波数より小さい周波数を中心周波数とするIF信号を生成する変調回路と、
    前記共通の周波数帯域における周波数を中心周波数とする送信信号に前記IF信号を周波数変換するRFミキサと、
    前記送信信号をアンテナへ出力すると同時に、前記アンテナから受けた前記受信信号を前記受信回路へ出力するサーキュレータとを備える無線送受信装置。
  2. 受信信号を受信する受信回路と、
    ベースバンド信号を変調してIF信号を生成する変調回路と、
    前記IF信号を送信信号に周波数変換するRFミキサと、
    前記送信信号を増幅する第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路で増幅された前記送信信号をアンテナへ出力すると同時に、前記アンテナから受けた前記受信信号を前記受信回路へ出力するサーキュレータと、
    前記RFミキサから受けた前記送信信号を増幅する第2の増幅回路と、
    前記第2の増幅回路で増幅された前記送信信号を受けて、前記サーキュレータにおいて前記受信信号に漏洩する前記送信信号と等振幅かつ逆位相である擬似送信信号を生成する擬似送信信号生成回路と、
    前記擬似送信信号を受けて、前記サーキュレータから受けた前記受信信号から前記サーキュレータにおいて前記受信信号に漏洩した前記送信信号を除去する送信信号除去回路とを備える無線送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011055078A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Nec Corp 時分割多重無線システム及びその反射信号減衰方法

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