JPH08274150A - 静電吸着ステージ - Google Patents
静電吸着ステージInfo
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- JPH08274150A JPH08274150A JP7511895A JP7511895A JPH08274150A JP H08274150 A JPH08274150 A JP H08274150A JP 7511895 A JP7511895 A JP 7511895A JP 7511895 A JP7511895 A JP 7511895A JP H08274150 A JPH08274150 A JP H08274150A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer
- stage
- mounting surface
- esc
- dielectric film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】静電吸着ステージにおいて、複雑な機構を設け
ることなくウェハ1が離脱し易く搬送アームに円滑に移
載されるようにする。 【構成】ウェハ1の載置面4eを膨らむように曲率をも
たせて形成してウェハ1の周辺部に隙間1aをもたせ、
さらに、ウェハ1の周辺部を吸着する誘電膜4dの吸着
力を中央部の誘電膜4cのものより弱めることにより、
電荷をディスチャージしウェハ1を載置面からリフトピ
ン2の突き上げにより引離すとき、ウェハ1の周辺部か
ら徐々に中心部に向って載置面から引き剥すようにして
いる。
ることなくウェハ1が離脱し易く搬送アームに円滑に移
載されるようにする。 【構成】ウェハ1の載置面4eを膨らむように曲率をも
たせて形成してウェハ1の周辺部に隙間1aをもたせ、
さらに、ウェハ1の周辺部を吸着する誘電膜4dの吸着
力を中央部の誘電膜4cのものより弱めることにより、
電荷をディスチャージしウェハ1を載置面からリフトピ
ン2の突き上げにより引離すとき、ウェハ1の周辺部か
ら徐々に中心部に向って載置面から引き剥すようにして
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板であるウェ
ハを吸着保持する静電吸着ステージに関し、特にドライ
エッチング装置などウェハの表面を処理する装置に使用
される静電吸着ステージに関する。
ハを吸着保持する静電吸着ステージに関し、特にドライ
エッチング装置などウェハの表面を処理する装置に使用
される静電吸着ステージに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造工程において、
例えば、微細パターンを高精度に形成することができる
エッチング方法としてガスプラズマ中の反応成分を利用
したプラズマエッチング方法が用いられている。
例えば、微細パターンを高精度に形成することができる
エッチング方法としてガスプラズマ中の反応成分を利用
したプラズマエッチング方法が用いられている。
【0003】図3はドライエッチング装置の一例におけ
る構成を示す模式断面図である。従来、この種のドライ
エチング装置は、例えば、図3に示すようなRIEエッ
チング装置がある。この装置は、真空容器である反応チ
ャンバ11内に配置されたカソード電極5とアノード電
極9との間に高周波電源8により13.56MHzの高
周波電力を印加し、反応チャンバ11内に導入した反応
ガス、例えば、塩素ガスあるいは塩化ホウ素ガスをプラ
ズマ化しガスプラズマ10を形成する。このガスプラズ
マ10中の活性成分であるイオンやラジカル等を等利用
してカソード電極5に配置されたウェハ1上の薄膜に所
望のパターンを高精度にエッチングするものである。
る構成を示す模式断面図である。従来、この種のドライ
エチング装置は、例えば、図3に示すようなRIEエッ
チング装置がある。この装置は、真空容器である反応チ
ャンバ11内に配置されたカソード電極5とアノード電
極9との間に高周波電源8により13.56MHzの高
周波電力を印加し、反応チャンバ11内に導入した反応
ガス、例えば、塩素ガスあるいは塩化ホウ素ガスをプラ
ズマ化しガスプラズマ10を形成する。このガスプラズ
マ10中の活性成分であるイオンやラジカル等を等利用
してカソード電極5に配置されたウェハ1上の薄膜に所
望のパターンを高精度にエッチングするものである。
【0004】このウェハ1の全面を有効に利用して多数
の半導体素子を形成するために、ウェハの上面の周辺を
機械的に押えて保持するクランプ方式ではなくウェハの
全面を露呈させ保持できるように裏面を吸着する方式に
なっている。このドライエッチング装置の場合は、静電
吸着力を利用しウェハ1を保持する静電吸着ステージ
(以下、ESCステージと記す)4である。
の半導体素子を形成するために、ウェハの上面の周辺を
機械的に押えて保持するクランプ方式ではなくウェハの
全面を露呈させ保持できるように裏面を吸着する方式に
なっている。このドライエッチング装置の場合は、静電
吸着力を利用しウェハ1を保持する静電吸着ステージ
(以下、ESCステージと記す)4である。
【0005】図4は従来のESCステージの一例を示す
断面図である。図3のESCステージ4は、図4に示す
ように、109 Ω/mの絶縁抵抗を有するように導電粉
末を混入させ焼結したアルミナセラミック製の高電気抵
抗体であるステージ本体4aに300μm程度の厚さの
誘電膜4bを施したものである。そして、この誘電膜4
bの下にタングステン材のESC電極5aが形成され、
このESC電極5aはカソード電極5を介して図3の高
周波電源8およびESC電源7に接続されている。
断面図である。図3のESCステージ4は、図4に示す
ように、109 Ω/mの絶縁抵抗を有するように導電粉
末を混入させ焼結したアルミナセラミック製の高電気抵
抗体であるステージ本体4aに300μm程度の厚さの
誘電膜4bを施したものである。そして、この誘電膜4
bの下にタングステン材のESC電極5aが形成され、
このESC電極5aはカソード電極5を介して図3の高
周波電源8およびESC電源7に接続されている。
【0006】また、ウェハ1をESCステージ4より搬
送ライン12までリフトアップするリフトピン2がステ
ージ本体4aを通して上下動するように設けられてい
る。さらに、ウェハ1とESCステージ間の熱伝達効率
を上げるため、ESCステージ内を通して不活性ガス、
例えば、Heガスを5SCCM程度をウェハ1の裏面で
の圧力にすると20Torr前後となるように流してい
る。
送ライン12までリフトアップするリフトピン2がステ
ージ本体4aを通して上下動するように設けられてい
る。さらに、ウェハ1とESCステージ間の熱伝達効率
を上げるため、ESCステージ内を通して不活性ガス、
例えば、Heガスを5SCCM程度をウェハ1の裏面で
の圧力にすると20Torr前後となるように流してい
る。
【0007】ウェハ1をESCステージに吸着するに
は、図3のESC電源7により直流電圧で数ボルトから
1500ボルト程度の電圧を印加する。このとき、被着
物であるウェハ1とステージ本体4aとは一つのコンデ
ンサを形成する。すなわち、誘電膜4bを介して電荷が
蓄積されクーロン力によりウェハ1がESCステージに
吸着される。
は、図3のESC電源7により直流電圧で数ボルトから
1500ボルト程度の電圧を印加する。このとき、被着
物であるウェハ1とステージ本体4aとは一つのコンデ
ンサを形成する。すなわち、誘電膜4bを介して電荷が
蓄積されクーロン力によりウェハ1がESCステージに
吸着される。
【0008】エッチングが終了すると、ESCステージ
4の電荷がディスチャージされリフトピン2が上昇しウ
ェハ1を搬送ライン12まで持上げ、搬送アーム13が
移動しウェハ1の下に入り込む。そして、リフトピン2
の下降によりウェハ1は搬送アーム13に移載される。
4の電荷がディスチャージされリフトピン2が上昇しウ
ェハ1を搬送ライン12まで持上げ、搬送アーム13が
移動しウェハ1の下に入り込む。そして、リフトピン2
の下降によりウェハ1は搬送アーム13に移載される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5は従来のESCス
テージの課題を説明するためのESCステージの断面図
である。しかしながら、ウェハ1をESCステージ4か
ら引離すとき、リフトピン2がウェハ1を突き上げる力
と、ウェハ1の周辺部の残留電荷による吸着力のバラン
スが崩れ、しばしば、ウエハ1が傾き移動する搬送アー
ム13とウェハ1が衝突しウェハ1を落下させたりウェ
ハ1に割れを生じたり、あるいは搬送アーム13ですく
い上げられ移載が不完全で搬送途中でウェハ1を落下さ
せたりするという問題があった。
テージの課題を説明するためのESCステージの断面図
である。しかしながら、ウェハ1をESCステージ4か
ら引離すとき、リフトピン2がウェハ1を突き上げる力
と、ウェハ1の周辺部の残留電荷による吸着力のバラン
スが崩れ、しばしば、ウエハ1が傾き移動する搬送アー
ム13とウェハ1が衝突しウェハ1を落下させたりウェ
ハ1に割れを生じたり、あるいは搬送アーム13ですく
い上げられ移載が不完全で搬送途中でウェハ1を落下さ
せたりするという問題があった。
【0010】図5で説明した残留電荷による吸着力とリ
フトピン2の上昇とのアンバランスを解消するために、
印加された高周波電力を段階的に小さくし、プラズマ電
位を徐々に下げることによりウェハ1側のマイナス電荷
量を小さくし吸着力を徐々に落す緩和放電を行ない、残
留吸着力がゼロになったときリフトピン2を上昇させウ
ェハ1を上げれば、ウェハ1は斜めになることなく持ち
上げることはできる。しかし、この緩和放電するのに時
間がかかりウェハの搬送時間が長くなるという欠点があ
る。
フトピン2の上昇とのアンバランスを解消するために、
印加された高周波電力を段階的に小さくし、プラズマ電
位を徐々に下げることによりウェハ1側のマイナス電荷
量を小さくし吸着力を徐々に落す緩和放電を行ない、残
留吸着力がゼロになったときリフトピン2を上昇させウ
ェハ1を上げれば、ウェハ1は斜めになることなく持ち
上げることはできる。しかし、この緩和放電するのに時
間がかかりウェハの搬送時間が長くなるという欠点があ
る。
【0011】図6は従来のESCステージの課題を説明
するためのESCステージの断面図である。前述の図5
で説明したウェハの片上りを防止する方法として、図6
に示すように、リフトピン2でウェハ1を突き上げると
同時にウェハ1の周辺部を持ち上げる外周リフト6を設
けることが考えられた。しかしながら、リフトピン2と
外周リフト6の上昇のタイミングが難しくややもすると
タイミングのずれでウェハが跳ね上がり落下することが
多々あり必ずしも得策な方法ではない。しかも、カソー
ド電極5周りの構造が複雑であり外周リフト6を設ける
のに制約を受けるという欠点もあり、設けたとしてもリ
フトピン2と外周リフト6の突出量の微妙な調整を行な
わければならないし、多大な調整時間を要した。
するためのESCステージの断面図である。前述の図5
で説明したウェハの片上りを防止する方法として、図6
に示すように、リフトピン2でウェハ1を突き上げると
同時にウェハ1の周辺部を持ち上げる外周リフト6を設
けることが考えられた。しかしながら、リフトピン2と
外周リフト6の上昇のタイミングが難しくややもすると
タイミングのずれでウェハが跳ね上がり落下することが
多々あり必ずしも得策な方法ではない。しかも、カソー
ド電極5周りの構造が複雑であり外周リフト6を設ける
のに制約を受けるという欠点もあり、設けたとしてもリ
フトピン2と外周リフト6の突出量の微妙な調整を行な
わければならないし、多大な調整時間を要した。
【0012】従って、本発明の目的は、複雑な機構を設
けることなくウェハが離脱し易く搬送アームに円滑に移
載されるESCステージを提供することである。
けることなくウェハが離脱し易く搬送アームに円滑に移
載されるESCステージを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、円板状
の半導体ウェハの載置面に誘電膜が形成される板状の高
電気抵抗体と、この高電気抵抗体の該載置面から前記半
導体ウェハを突き上げる複数のリフトピンとを備える静
電吸着ステージにおいて、前記半導体ウェハの外周辺部
の裏面と前記載置面との間に隙間があるように該載置面
が上に膨らむような曲率をもつ静電吸着ステージであ
る。
の半導体ウェハの載置面に誘電膜が形成される板状の高
電気抵抗体と、この高電気抵抗体の該載置面から前記半
導体ウェハを突き上げる複数のリフトピンとを備える静
電吸着ステージにおいて、前記半導体ウェハの外周辺部
の裏面と前記載置面との間に隙間があるように該載置面
が上に膨らむような曲率をもつ静電吸着ステージであ
る。
【0014】また、前記半導体ウェハの中心部に対応す
る前記誘電膜の絶縁抵抗を前記半導体ウェハの外周部に
対応する前記誘電膜の絶縁抵抗より大きくなるように形
成されていることが望ましい。
る前記誘電膜の絶縁抵抗を前記半導体ウェハの外周部に
対応する前記誘電膜の絶縁抵抗より大きくなるように形
成されていることが望ましい。
【0015】
【作用】一般に、表面が処理されたウェハは表面が上に
膨らむように反りが生ずる。この反りは数十ミクロンあ
り、平坦な面にウェハを載置すると、ウェハの中央部は
隙間があり周辺部が面に接触した状態に置かれることに
なる。そして、電荷をチャージさせてウェハを静電吸着
させると、ウェハは反りが矯正された状態で平坦な面に
密着する。しかし、電荷をディスチャージし吸着力を解
くと、ウェハはスプリングバックし中央部に隙間をもつ
元の状態で置かれる。このようなときにリフトピンでウ
ェハを突き上げると、ウェハの周辺部は面と接近してお
り残留電荷による吸着力が強くウェハの中間部を突き上
げるリフトピンの力とバランスがとりにくく、ウェハに
傾むきを起させる。
膨らむように反りが生ずる。この反りは数十ミクロンあ
り、平坦な面にウェハを載置すると、ウェハの中央部は
隙間があり周辺部が面に接触した状態に置かれることに
なる。そして、電荷をチャージさせてウェハを静電吸着
させると、ウェハは反りが矯正された状態で平坦な面に
密着する。しかし、電荷をディスチャージし吸着力を解
くと、ウェハはスプリングバックし中央部に隙間をもつ
元の状態で置かれる。このようなときにリフトピンでウ
ェハを突き上げると、ウェハの周辺部は面と接近してお
り残留電荷による吸着力が強くウェハの中間部を突き上
げるリフトピンの力とバランスがとりにくく、ウェハに
傾むきを起させる。
【0016】そこで、本発明はこの現象に着目し、電荷
がチャージされない吸着力が作用しないときは、ウェハ
の周辺部は載置面と離間させ中央部のみ接触させるよう
に載置面をウェハの反りより大きな曲率で膨らまし、ウ
ェハを突き上げるときに、複数の突き上げ力に対して中
央に吸着力が反力として作用させウェハに回転モーメン
トを与えないようにし、ウェハの載置面から引き離し時
にウェハが傾くことを無くしたことである。
がチャージされない吸着力が作用しないときは、ウェハ
の周辺部は載置面と離間させ中央部のみ接触させるよう
に載置面をウェハの反りより大きな曲率で膨らまし、ウ
ェハを突き上げるときに、複数の突き上げ力に対して中
央に吸着力が反力として作用させウェハに回転モーメン
トを与えないようにし、ウェハの載置面から引き離し時
にウェハが傾くことを無くしたことである。
【0017】さらに、より確実にウェハが傾くことなく
載置面から離間するように、ウェハの周辺部の吸着力を
弱くしたことである。
載置面から離間するように、ウェハの周辺部の吸着力を
弱くしたことである。
【0018】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0019】図1は本発明の一実施例を示すESCステ
ージの断面図である。このESCステージは、図1に示
すように、ウェハ1の外周縁部の裏面と載置面4eとの
間に隙間1aがあるように載置面4eが上に膨らむよう
な曲率をもたせたことである。すなわち、ウェハ1の中
心より離れたウェハ1の中間周囲部を突き上げるリフト
ピン2より外側に向って隙間1aが徐々に大きくなるよ
うに載置面4eに曲率をもたせて形成している。
ージの断面図である。このESCステージは、図1に示
すように、ウェハ1の外周縁部の裏面と載置面4eとの
間に隙間1aがあるように載置面4eが上に膨らむよう
な曲率をもたせたことである。すなわち、ウェハ1の中
心より離れたウェハ1の中間周囲部を突き上げるリフト
ピン2より外側に向って隙間1aが徐々に大きくなるよ
うに載置面4eに曲率をもたせて形成している。
【0020】また、ESCステージ4の中央部の誘電膜
4cの絶縁抵抗を1010Ω/m程度、周辺部の誘電膜4
dの絶縁抵抗を109 Ω/m程度にし、ウェハ1に対す
る吸着力をウェハ1の中央部を周辺部より強くなるよう
にしてある。なお、これら誘電膜4c,4dは、例え
ば、アルミナ粉末に酸化チタンとカルシウムを10乃至
20パーセント含ませ焼結したものを用いている。そし
て、絶縁抵抗は銅の混入率によって決めている。
4cの絶縁抵抗を1010Ω/m程度、周辺部の誘電膜4
dの絶縁抵抗を109 Ω/m程度にし、ウェハ1に対す
る吸着力をウェハ1の中央部を周辺部より強くなるよう
にしてある。なお、これら誘電膜4c,4dは、例え
ば、アルミナ粉末に酸化チタンとカルシウムを10乃至
20パーセント含ませ焼結したものを用いている。そし
て、絶縁抵抗は銅の混入率によって決めている。
【0021】また、タングステン膜を各誘電膜4c,4
dの下に形成しこれらをESC電極5aとスルーホール
コンタクトを介して接続している。また、ESC電極5
aはカソード電極5と電気的に接続されており、ESC
電源によりカソード電極5を通して載置面にマイナス電
荷が供給される。
dの下に形成しこれらをESC電極5aとスルーホール
コンタクトを介して接続している。また、ESC電極5
aはカソード電極5と電気的に接続されており、ESC
電源によりカソード電極5を通して載置面にマイナス電
荷が供給される。
【0022】図2は図1のESCステージの動作を説明
するための経過時間と残留吸着力の関係を示すグラフで
ある。次に、このESCステージからのウェハの離脱動
作を図1と図2を参照して説明する。
するための経過時間と残留吸着力の関係を示すグラフで
ある。次に、このESCステージからのウェハの離脱動
作を図1と図2を参照して説明する。
【0023】まず、図2に示すように、ESC電源によ
りESC電圧(ESC DC)を印加した後、高周波電
源により高周波電力13.56MHzの高周波(RF)
を印加しプラズマを生成する。このプラズマ発生により
プラズマ電位(Vdc)が生じ、誘電膜4c,4dの下
面にマイナス電荷が蓄積し、ウェハ1にはプラズマをと
うしてプラス電荷が蓄積する。これによりウェハ1と誘
電膜4c,4dを介して載置面4eに吸着され、図1の
隙間1aが無くなる。このとき、ESCステージ4の載
置面は曲率をもって形成されていることから、ESC電
圧は従来より高めの電圧を印加することになる。
りESC電圧(ESC DC)を印加した後、高周波電
源により高周波電力13.56MHzの高周波(RF)
を印加しプラズマを生成する。このプラズマ発生により
プラズマ電位(Vdc)が生じ、誘電膜4c,4dの下
面にマイナス電荷が蓄積し、ウェハ1にはプラズマをと
うしてプラス電荷が蓄積する。これによりウェハ1と誘
電膜4c,4dを介して載置面4eに吸着され、図1の
隙間1aが無くなる。このとき、ESCステージ4の載
置面は曲率をもって形成されていることから、ESC電
圧は従来より高めの電圧を印加することになる。
【0024】エッチングを終了し、ESC電源(ESC
DC)を切り、高周波(RF)を切ることによりプラ
ズマ電位(Vdc)が徐々に下がり、これに伴ないウェ
ハ1の吸着力も徐々に減少してゆく。この吸着力がウェ
ハ1の反りを戻すための弾性力以下になると、ウェハ1
の周辺部がスプリングバックし、図1のように隙間1a
ができる。
DC)を切り、高周波(RF)を切ることによりプラ
ズマ電位(Vdc)が徐々に下がり、これに伴ないウェ
ハ1の吸着力も徐々に減少してゆく。この吸着力がウェ
ハ1の反りを戻すための弾性力以下になると、ウェハ1
の周辺部がスプリングバックし、図1のように隙間1a
ができる。
【0025】このように、ESCステージ4の周辺部の
絶縁抵抗を低くしウェハ1が載置面4eから周辺部から
剥れ残留吸着力がウェハ1の中央部に残るようにしてい
る。しかも、載置面4eをウェハ1の反りよりも大きな
曲率形状に形成し、ウェハがESCステージに吸着され
た状態からウェハが剥れる際に、接触面がウェハの中心
部に近い位置に移行するようにしてある。
絶縁抵抗を低くしウェハ1が載置面4eから周辺部から
剥れ残留吸着力がウェハ1の中央部に残るようにしてい
る。しかも、載置面4eをウェハ1の反りよりも大きな
曲率形状に形成し、ウェハがESCステージに吸着され
た状態からウェハが剥れる際に、接触面がウェハの中心
部に近い位置に移行するようにしてある。
【0026】そして、ウェハ1の中央部を吸着しようと
する残留吸着力に対しウェハの中心から等しいスパンを
置いてリフトピン2の複数の等しい力で突き上げるの
で、ウェハは傾むくことなく水平に持ち上げられ、搬送
アームがウェハの下に差し込まれ、リフトピン2の下降
によってウェハは搬送アームに移載される。
する残留吸着力に対しウェハの中心から等しいスパンを
置いてリフトピン2の複数の等しい力で突き上げるの
で、ウェハは傾むくことなく水平に持ち上げられ、搬送
アームがウェハの下に差し込まれ、リフトピン2の下降
によってウェハは搬送アームに移載される。
【0027】なお、ウェハを載置面から離すとき、ウェ
ハの外周部から剥れるので、真空容器内に残留している
活性分子がウェハと載置面との間に入り込み易くなりウ
ェハ面に帯電していた電荷を急速に減少させることにな
り、吸着力の緩和放電時間を短縮させる作用がある。
ハの外周部から剥れるので、真空容器内に残留している
活性分子がウェハと載置面との間に入り込み易くなりウ
ェハ面に帯電していた電荷を急速に減少させることにな
り、吸着力の緩和放電時間を短縮させる作用がある。
【0028】また、従来例のように、ウェハの外周部を
持ち上げる機構を設ける必要がなく、カソード電極回り
の構造を簡単にすることができる。その結果、清掃分解
等のメンテナンスも容易となる利点もある。
持ち上げる機構を設ける必要がなく、カソード電極回り
の構造を簡単にすることができる。その結果、清掃分解
等のメンテナンスも容易となる利点もある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ウェハの
載置面を膨らむように曲率をもたせて形成してウェハの
周辺部に隙間をもたせ、さらに、ウェハの周辺部を吸着
する力を中央部より弱めることにより、電荷をディスチ
ャージしウェハを載置面からリフトピンの突き上げによ
り引離すとき、ウェハの周辺部から徐々に中心部に向っ
て載置面から引き剥すことができるので、片寄った力を
ウェハに与えることなくウェハを載置面に対し垂直に持
上げ搬送アームに円滑に移載することができるという効
果がある。
載置面を膨らむように曲率をもたせて形成してウェハの
周辺部に隙間をもたせ、さらに、ウェハの周辺部を吸着
する力を中央部より弱めることにより、電荷をディスチ
ャージしウェハを載置面からリフトピンの突き上げによ
り引離すとき、ウェハの周辺部から徐々に中心部に向っ
て載置面から引き剥すことができるので、片寄った力を
ウェハに与えることなくウェハを載置面に対し垂直に持
上げ搬送アームに円滑に移載することができるという効
果がある。
【図1】本発明の一実施例を示すESCステージの断面
図である。
図である。
【図2】図1のESCステージの動作を説明するための
経過時間と残留吸着力の関係を示すグラフである。
経過時間と残留吸着力の関係を示すグラフである。
【図3】ドライエッチング装置の一例における構成を示
す模式断面図である。
す模式断面図である。
【図4】従来のESCステージの一例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】従来のESCステージの課題を説明するための
ESCステージの断面図である。
ESCステージの断面図である。
【図6】従来のESCステージの課題を説明するための
ESCステージの断面図である。
ESCステージの断面図である。
1 ウェハ 1a 隙間 2 リフトピン 4 ESCステージ 4a ステージ本体 4b,4c,4d 誘電膜 4e 載置面 5 カソード電極 6 外周リフト 7 ESC電源 8 高周波電源 9 アノード電極 10 ガスプラズマ 11 反応チャンバ 12 搬送ライン 13 搬送アーム
Claims (2)
- 【請求項1】 円板状の半導体ウェハの載置面に誘電膜
が形成される板状の高電気抵抗体と、この高電気抵抗体
の該載置面から前記半導体ウェハを突き上げる複数のリ
フトピンとを備える静電吸着ステージにおいて、前記半
導体ウェハの外周辺部の裏面と前記載置面との間に隙間
があるように該載置面が上に膨らむような曲率をもつこ
とを特徴とする静電吸着ステージ。 - 【請求項2】 前記半導体ウェハの中心部に対応する前
記誘電膜の絶縁抵抗を前記半導体ウェハの外周部に対応
する前記誘電膜の絶縁抵抗より大きくなるように形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の静電吸着ステ
ージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7511895A JPH08274150A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 静電吸着ステージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7511895A JPH08274150A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 静電吸着ステージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08274150A true JPH08274150A (ja) | 1996-10-18 |
Family
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JP (1) | JPH08274150A (ja) |
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