JP2010232315A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010232315A
JP2010232315A JP2009076588A JP2009076588A JP2010232315A JP 2010232315 A JP2010232315 A JP 2010232315A JP 2009076588 A JP2009076588 A JP 2009076588A JP 2009076588 A JP2009076588 A JP 2009076588A JP 2010232315 A JP2010232315 A JP 2010232315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
tray
chamber
processing apparatus
plasma processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009076588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5324975B2 (ja
Inventor
Shogo Okita
尚吾 置田
Ryuzo Hochin
隆三 宝珍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009076588A priority Critical patent/JP5324975B2/ja
Publication of JP2010232315A publication Critical patent/JP2010232315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5324975B2 publication Critical patent/JP5324975B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】基板収容孔に基板を収容したトレイを基板サセプタ上に配置するプラズマ処理装置において、基板サセプタに対して基板を高い密着度で保持する。
【解決手段】トレイ15の厚み方向に貫通する基板収容孔19A〜19Dに基板2が収容される。チャンバ3内の誘電体板23は、トレイ15の下面15cを支持するトレイ支持面28と上向きに突出する基板載置部29A〜29Dを備え、静電吸着用電極40を内蔵している。基板載置部29A〜29Dはトレイ15の下面側から基板収容孔19A〜19Dに挿入され、その上端面である基板載置面に反りを有する基板2が載置される。基板載置面は曲面状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライエッチング装置、プラズマCVD装置等のプラズマ処理装置に関する。
特許文献1には、厚み方向に貫通する基板収容孔に基板を収容した搬入出可能なトレイを下部電極として機能する基板サセプタ上に配置し、基板収容孔に進入させた基板サセプタの基板載置部の上端面(基板載置面)に基板を載置する構成のプラズマ処理装置が開示されている。基板は静電吸着により基板載置面に密着する。基板サセプタには冷却機構が設けられており、基板は基板サセプタとの直接的な熱伝導により冷却される。
しかし、特許文献1には記載のプラズマ処理装置では、基板載置面が実質的に平坦面であるため、基板に上向きに凸状の反りがある場合、基板の下面と基板載置面との間に隙間が生じて基板サセプタに対する基板の密着度が低下する。例えば、3inchのサファイア基板に形成されたGaN層をドライエッチングする場合、基板が有する反りのために基板の中央領域では基板の下面と基板載置面との間に100μm以上の隙間が生じる。この密着度の低下は、基板の冷却効率の低下の原因となる。冷却効率が低いと、高い高周波パワーを使用してエッチングレートを向上することができない。LEDを高輝度にするために、チッ化ガリウム系Pn接合型半導体、金属電極を積層した発光層にMQW(Multiple Quantum Wells :多重量子井戸)構造等の積層膜が用いられることで、成膜後の基板の反りはより増大する。また、高生産性のために、基板のサイズを2inchから、3inch、4inch、6inchと増大するに伴い、反りも大きくなる。反りを抑えるためには、MOCVD等の成膜装置の条件最適化やサファイア基板を厚くする等の方法があるが、前者は、高輝度な積層膜形成とトレードオフであり、後者は、基板コストの増加となる。従って反りのある基板であっても高効率の冷却処理できる技術が求められている。
特開2007−109770号公報
本発明は、基板収容孔に基板を収容したトレイを基板サセプタ上に配置するプラズマ処理装置において、基板サセプタに対して基板を高い密着度で保持することによる基板の冷却効率の向上を図ることを課題とする。
本発明は、減圧可能なチャンバと、前記チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生源と、厚み方向に貫通する基板収容孔が設けられ、前記基板収容孔の孔壁から突出し、前記基板収容孔内に収容された基板の下面の外周縁部分を支持する基板支持部を備える、前記チャンバ内へ搬入搬出可能なトレイと、前記チャンバ内に設けられ、前記チャンバ内に搬入される前記基板を収容した前記トレイの下面を支持するトレイ支持部と、このトレイ支持部から上向きに突出し、前記トレイの下面側から前記基板収容孔に挿入され、かつその上端面である基板載置面に前記基板の下面が載置される基板載置部とを備え、前記基板載置面は上向きに凸状の曲面である、誘電体部材と、前記基板載置部に少なくとも一部が内蔵された、前記基板を前記基板載置面に静電吸着するための静電吸着用電極と、
前記静電吸着用電極に直流電圧を印加する直流電圧印加機構と、前記基板と前記基板載置面との間の空間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給機構とを備えることを特徴とする、プラズマ処理装置を提供する。
基板載置面を上向きに凸状の曲面としたので、反りが基板生じている基板の下面と基板載置面との間の密着度が高い。基板の下面と基板載置面との間の密着度が高いので、基板を基板載置面に吸着する静電吸着力が強く、伝熱ガス供給機構から供給される伝熱ガスを介した基板と基板載置面との間の熱伝導性が良好であり、高効率で基板を冷却することができる。高効率で基板を冷却できるので、プラズマ発生源に高い高周波パワーを供給してプラズマ処理の効率を向上できる。
具体的には、前記基板載置面の曲率は前記基板が有する反りの曲率よりも小さい。
好ましくは、前記静電吸着用電極は前記基板載置面に沿った曲面状である。代案としては、前記静電吸着用電極は、前記基板載置面に沿って配置された複数の部分を備える。
これらの構成により、基板載置面上に載置された基板に作用する静電吸着力を均一化でき、その結果基板の冷却効率をさらに向上できる。
前記基板載置面に載置された前記基板の下面が前記トレイの前記基板支持部から所定量離間するように、前記トレイの下面から前記基板支持部の上面までの距離が、前記トレイ支持部から前記基板載置面までの距離よりも短く設定されている。
この構成により、トレイの下面がトレイ支持部に載置された状態では、基板載置面で押し上げられた基板は基板支持部から浮き上がった状態となる。
好ましくは、前記トレイに前記基板収容孔が複数個設けられ、前記誘電体部材は前記基板載置部を複数個備え、個々の前記基板載置部がそれぞれ個々の基板収容孔に挿入される。
この構成により、バッチ処理を実現できる。
例えば、前記基板はサファイア基板上にGaN層をエピタキシャル成長させた基板であり、前記基板の反りはエピタキシャル成長の際に生じたものである。
本発明のプラズマ処理装置では、トレイの下面側から基板収容孔に挿入される基板載置部の上端面である基板載置面に基板の下面が載置され、この基板載置面を上向きに凸状の曲面としている。そのため、凸状に反った基板の下面と基板載置面との間の密着度が高く、基板載置面に対して基板を強い静電吸着力で吸着でき、高効率で基板を冷却できるので、プラズマ発生源に高い高周波パワーを供給してプラズマ処理の効率を向上できる。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るICP(誘導結合プラズマ)型のドライエッチング装置1を示す。
ドライエッチング装置1は、その内部が基板2にプラズマ処理を行う処理室を構成する減圧可能なチャンバ(真空容器)3を備える。後に詳述するように基板2は上向きに凸状の反りを有している。チャンバ3の上端開口は石英等の誘電体からなる天板4により密閉状態で閉鎖されている。天板4上にはICPコイル5が配設されている。ICPコイル5にはマッチング回路6を介して、高周波電源7が電気的に接続されている。天板4と対向するチャンバ3内の底部側には、バイアス電圧が印加される下部電極としての機能及び基板2の保持台としての機能を有する基板サセプタ9が配設されている。チャンバ3には、隣接するロードドック室10(図2参照)と連通する開閉可能な搬入出用のゲート3aが設けられている。また、チャンバ3に設けられたエッチングガス供給口3bには、エッチングガス供給源12が接続されている。エッチングガス供給源12はMFC(マスフローコントローラ)等を備え、エッチングガス供給口3bから所望の流量でエッチングガスを供給できる。さらに、チャンバ3に設けられた排気口3cには、真空ポンプ等を備える真空排気装置13が接続されている。
本実施形態では、図3から図4Bに示す1個のトレイ15に4枚の基板2が収容され、トレイ15はゲート3aを通ってロードドック室10からチャンバ3内(処理室)に搬入される。図2を参照すると、水平方向の直進移動(矢印A参照)と水平面内での回転(矢印B参照)が可能な搬送アーム16が設けられている。また、チャンバ3内には、基板サセプタ9を貫通し、かつ駆動装置17で駆動されて昇降する昇降ピン18が設けられている。トレイ15の搬入時には、トレイ15を支持した搬送アーム16がゲート3aを通ってロードドック室10からチャンバ3内に進入する。この際、図1において二点鎖線で示すように昇降ピン18は上昇位置にあり、チャンバ3内に進入した搬送アーム16から昇降ピン18の上端にトレイ15が移載される。この状態では、トレイ15は基板サセプタ9の上方に間隔をあけて位置している。続いて、昇降ピン18が図1において実線で示す降下位置に降下し、それによってトレイ15と基板2が基板サセプタ9上に載置される。一方、プラズマ処理終了後のトレイ15の搬出時には、昇降ピン18が上昇位置まで上昇し、続いてロードドック室10からチャンバ3内に進入した搬送アーム16にトレイ15が移載される。
次に、図3から図4B及び図6Aから図6Cを参照して、トレイ15について説明する。トレイ15は薄板円板状のトレイ本体15aを備える。トレイ15の材質としては、例えばアルミナ(Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア(ZrO)、イットリア(Y2O3)、窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC)等のセラミクス材や、アルマイトで被覆したアルミニウム、表面にセラミクスを溶射したアルミニウム、樹脂材料で被覆したアルミニウム等の金属がある。Cl系プロセスの場合にはアルミナ、イットリア、炭化シリコン、窒化アルミニウム等、F系プロセスの場合には石英、水晶、イットリア、炭化シリコン、アルマイトを容射したアルミニウム等を採用することが考えられる。
トレイ本体15aには、上面15bから下面15cまで厚み方向に貫通する4個の基板収容孔19A〜19Dが設けられている。基板収容孔19A〜19Dは、上面15b及び下面15cから見てトレイ本体15aの中心に対して等角度間隔で配置されている。図6Aから図6Cに最も明瞭に示すように、基板収容孔19A〜19Dの孔壁15dの下面15c側には、基板収容孔19A〜19Dの中心に向けて突出する基板支持部21が設けられている。本実施形態では、基板支持部21は孔壁15dの全周に設けられており、平面視で円環状である。個々の基板収容孔19A〜19Dに周方向に互いに間隔をあけて配置した複数の基板支持部21を設けてもよい。
個々の基板収容孔19A〜19Bにはそれぞれ1枚の基板2が収容される。図6Aに示すように、基板収容孔19A〜19Bに収容された基板2は、その下面2aの外周縁部分が基板支持部21の上面21aに支持される。また、前述のように基板収容孔19A〜19Dはトレイ本体15aを厚み方向に貫通するように形成されているので、トレイ本体15aの下面15c側から見ると、基板収容孔19A〜19Dにより基板2の下面2aが露出している。
トレイ本体15aには、外周縁を部分的に切り欠いた位置決め切欠15eが設けられている。図2に示すように、前述の搬入出用の搬送アーム16にトレイを載置する際に、位置決め切欠15eに搬送アーム16の位置決め突起16aが嵌め込まれる。位置決め切欠15e及び位置決め突起16aをロードドック室10内に設けられたセンサ22A,22Bで検出することにより、トレイ15の回転角度位置を検出できる。
次に、図1、図3、及び図5Aから図6Cを参照して、基板サセプタ9について説明する。まず、図1を参照すると、基板サセプタ9は、セラミクス等からなる誘電体板(誘電体部材)23、表面にアルマイト被覆を形成したアルミニウム等からなり、本実施形態ではペデスタル電極として機能する金属板(支持部材)24、セラミクス等からなるスペーサ板25、セラミクス等からなるガイド筒体26、及び金属製のアースシールド27を備える。基板サセプタ9の最上部を構成する誘電体板23は、金属板24の上面に固定されている。また、金属板24はスペーサ板25上に固定されている。さらに、誘電体板23と金属板24の外周をガイド筒26が覆い、その外側とスペーサ板25の外周をアースシールド27が覆っている。
図3及び図5Aから図6Cを参照すると、誘電体板23は全体として薄い円板状であり、平面視での外形が円形である。誘電体板23の上端面は、トレイ15の下面15cを支持するトレイ支持面(トレイ支持部)28を構成する。また、それぞれトレイ15の基板収容孔19A〜19Dと対応する短円柱状の4個の基板載置部29A〜29Dがトレイ支持面28から上向きに突出している。
基板載置部29A〜29Dの上端面は、基板2の下面2aが載置される基板載置面31を構成する。また、基板載置部29A〜29Dには、基板載置面31の外周縁から上向きに突出し、その上端面が基板2の下面2aを支持する円環状突出部32が設けられている。また、基板載置面31の円環状突出部32で囲まれた部分には、基板載置面31よりも十分径が小さい円柱状突起33が、均一に分布するように複数個設けられている。円環状突出部32のみでなく円柱状突起33の上端面も基板2の下面2aを支持する。
図7を参照すると、基板2は上向きに凸状の反りを有しており、図8に最も明瞭に示すように、この基板2の反りに対応して基板載置面31は上向きに凸状の曲面としている。基板2は平面視での中心2bの付近で反り量Cwが最も大きく、この中心2bを含む中央領域2cから最外周縁を含む外周縁領域2dに向けて漸次反り量が小さくなる曲面状に反っている。このような反りを生じる基板2の例としては、LEDを製造するための、サファイアからなる基板上にGaNをエピタキシャル成長させた基板がある。300μm〜600μm程度と薄いサファイア基板に5μm〜10μm程度の厚みのGaNをエピタキシャル成長させる製造工程において、例えばMOCVD等を用いて600℃〜1000℃の温度で成膜すると、基板(サファイア)と成膜の材料(GaN)の線膨張係数の差があるために熱膨張より凸方向に反りが生じる。特に、LEDを高輝度にするために、チッ化ガリウム系Pn接合型半導体、金属電極を積層した発光層にMQW(Multiple Quantum Wells :多重量子井戸)構造等の積層膜が用いられることで、成膜後の基板の反りはより増大する。例えば、直径3inchのGaN/サファイア基板上では反りが100μm程度になることがある。また高生産性のために、基板のサイズを2inchから、3inch、4inch、6inchと増大するに伴い、前述の反り量Cwが大きくなる。
図8を参照すると、基板載置面31は、平面視での中心31bでトレイ支持面28からの高さが最も高く、中心31bを含む中央領域31cから最外周縁を含む外周縁領域31d(円環状突出部32の上端面で構成される)に向けてトレイ支持面28からの高さが漸次低くなる球面状の曲面としている。そのため、基板載置面31は平面視での中心31b(中央領域31cに含まれる)が最外周縁(外周縁領域31dに含まれる。)に対し突出量Cmだけ突出した上向きに凸の曲面状である。基板載置面31の曲率は、基板2の反りの曲率よりも小さく設定される。言い換えれば、基板載置面31の突出量Cmは基板2の反り量Cwよりも小さく設定されている。好ましくは、基板載置面31は突出量Cmが基板2の反り量Cwよりも小さく、かつ基板2の反り量Cwの半分(1/2Cw)よりも大きくなるように設定される。例えば、基板2がGaN層が形成された3inchのサファイア基板である場合、基板2の反り量Cwは100μm程度である。この場合、基板載置面31の曲率は突出量Cmが約80μm程度になるように設定される。
基板載置部29A〜29Dの上端部のうち、円環状突出部32や円柱状突起33の間に存在する凹部の底壁31aは基板載置面31(円環状突出部32や円柱状突起33の上端端面)と同一曲率の球面状である。つまり、底壁31aは基板載置面31と平行な曲面である。凹部の深さ(円環状突出部32や円柱状突起33の底壁31aからの突出量)は、例えば100μm〜200μm程度の範囲で一定に設定されている。この場合、トレイ支持面28から底壁31aまでの高さは1.0mm〜2.0mm程度に設定される。
図6Aから図6Cを参照すると、基板載置部29A〜29Dの外径R1は、基板支持部21の先端面21bで囲まれた円形開口36の径R2よりも小さく設定されている。従って、前述の搬入時にトレイ15が誘電体板23に向けて降下すると、個々の基板載置部29A〜29Dは対応する基板収容孔19A〜19Dにトレイ本体15aの下面15c側から進入し、トレイ15の下面15cは誘電体板23のトレイ支持面28上に載置される。また、トレイ本体15aの下面15cからの基板支持部21の上面21aの高さH1は、トレイ支持面28からの基板載置面31の高さH2(中央領域31c及び外周縁領域31dの両方の高さ)よりも低く設定している。従って、トレイ15の下面15cがトレイ支持面28上に載置された状態では、基板2は基板載置部29A〜29Dの上端の基板載置面31で押し上げられ、トレイ15の基板支持部21から浮き上がっている。換言すれば、基板収容孔19A〜19Dに基板2を収容しているトレイ15を誘電体板23のトレイ支持面28上に載置すると、基板収容孔19A〜19Dに収容された基板2の下面2aは、基板支持部21の上面21aから浮き上がって所定量だけ上方に離間し(基板支持部21に対して非接触)、基板載置面31によって支持される。基板載置面31によって支持された基板2の外周縁部は、トレイ15、具体的には基板収容孔19A〜19Dの孔壁15d及び基板載置部21の先端に対して間隔をあけて臨んでいる。
図1及び図6Aから図6Cを参照すると、誘電体板23の個々の基板載置部29A〜29Dの基板載置面31付近には単極型の静電吸着用電極40が内蔵されている。本実施形態では、これらの静電吸着用電極40は平板状である。静電吸着用電極40は電気的に互いに絶縁されており、直流電源41と調整用の抵抗42等を備える共通の直流電圧印加機構43から静電吸着用の直流電圧が印加される。静電吸着用電極は双極型でもよい。また、基板載置部29A〜29Dに共通して1個の静電吸着用電極を設けてもよい。静電吸着用電極40は、底壁31aから0.4mm程度の深さに配置される。
図3及び図5Aから図6Cを参照すると、個々の基板載置部29A〜29Dの基板載置面31には、伝熱ガス(本実施形態ではヘリウム)の供給孔44が設けられている。これらの供給孔44は共通の伝熱ガス供給機構45(図1に図示する)に接続されている。伝熱ガス供給機構45は、伝熱ガス源(本実施形態ではヘリウムガス源)46、伝熱ガス源46から供給孔44に到る供給流路47、供給流路47の伝熱ガス源46側から順に設けられた流量計48、流量制御バルブ49、及び圧力計50を備える。また、伝熱ガス供給機構45は、供給流路47から分岐する排出流路51と、この排出流路51に設けられたカットオフバルブ52を備える。さらに、伝熱ガス供給機構45は、供給流路47の圧力計50よりも供給孔44側と排出流路51を接続するバイパス流路53を備える。個々の基板載置部29A〜29Dの基板載置面31とその上に載置された基板2の下面2aとの間、詳細には基板2の下面2aと円環状突出部32で囲まれた閉鎖された空間に、伝熱ガス供給機構45によって伝熱ガスが供給される。伝熱ガスの供給時にはカットオフバルブ52は閉弁され、伝熱ガス供給源46から供給路47を経て供給孔44へ伝熱ガスが送られる。流量計48と圧力計50で検出される供給流路47の流量及び圧力に基づき、後述するコントローラ63が流量制御バルブ49を制御する。一方、伝熱ガスの排出時にはカットオフバルブ52が開弁され、基板2の下面2aと基板載置面31の間の伝熱ガスは、供給孔44、供給流路47、及び排出流路51を経て排気口54から排気される。
金属板24には、プラズマ発生用の高周波電圧であるバイアス電圧を印加する高周波印加機構56が電気的に接続されている。高周波印加機構56は、高周波電源57とマッチング用の可変容量コンデンサ58とを備える。
また、金属板24を冷却する冷却機構59が設けられている。冷却機構59は金属板24内に形成された冷媒流路60と、温調された冷媒を冷媒流路60中で循環させる冷媒循環装置61とを備える。
図1にのみ模式的に示すコントローラ63は、流量計48及び圧力計50を含む種々のセンサや操作入力に基づいて、高周波電源7、エッチングガス供給源12、搬送アーム16、真空排気装置13、駆動装置17、直流電圧印加機構43、伝熱ガス供給機構45、高周波電圧印加機構56、及び冷却機構59を含むドライエッチング装置1全体の動作を制御する。
次に、本実施形態のドライエッチング装置1を使用したドライエッチング方法を説明する。
まず、トレイ1の基板収容孔19A〜19Dにそれぞれ基板2が収容される。トレイ1の基板支持部21aで支持された基板2は、トレイ本体15aの下面側から見ると基板収容孔19A〜19Dによりトレイ本体15aの下面15cから露出している。
次に、基板収容孔19A〜19Dにそれぞれ基板2が収容されたトレイ15が搬送アーム16で支持され、ロードドック室10からゲート3aを通ってチャンバ3内に搬入される。図1の二点鎖線で示すように、トレイ1は基板サセプタ9の上方に間隔をあけて配置される。
図6Aに示すように駆動装置17によって駆動された昇降ピン18が上昇し、搬送アーム16から昇降ピン18の上端にトレイ15が移載される。トレイ15の移載後、搬送アーム16はロードロック室10に待避し、ゲート3aが閉鎖される。
上端にトレイ15を支持した昇降ピン18は、図1において二点鎖線で示す上昇位置から基板サセプタ9に向けて降下する。図6B及び図6Cを参照すると、トレイ15は下面15cが基板サセプタ9の誘電体板23のトレイ支持面28まで降下し、トレイ15は誘電体板23のトレイ支持面28によって支持される。トレイ15がトレイ支持面28に向けて降下する際に、誘電体板23の基板載置部29A〜29Dがトレイ15の対応する基板収容孔19A〜19D内にトレイ15の下面15c側から進入する。トレイ15の下面15cがトレイ支持面28に近付くのに伴い、基板載置部29A〜29Dの先端の基板載置面31は基板収容孔19A〜19D内をトレイ15の上面15bに向かって進む。図6Cに示すように、トレイ15の下面15cが誘電体板23のトレイ支持面28に載置されると、個々の基板収容孔19A〜19D内の基板2は基板載置部29A〜29Dによって基板支持部21の上面21aから持ち上げられる。詳細には、基板2はその下面2aが基板載置部29A〜29Dの基板載置面31に載置され、トレイ15の基板支持部21の上面21aに対して間隔をあけて上方に配置される。
このようにトレイ15の基板収容孔19A〜19D内に基板載置部29A〜29Dが進入することにより、基板2は基板載置面31に載置される。従って、トレイ15に収容された4枚の基板2は、いずれも高い位置決め精度で基板載置部29A〜29Dの基板載置面31に載置される。
次に、誘電体板23に内蔵された静電吸着用電極40に対して直流電圧印加機構43から直流電圧が印加され、個々の基板載置部29A〜29Dの基板載置面31に基板2が静電吸着される。基板2の下面2aはトレイ15を介することなく基板載置面31上に直接載置されている。従って、基板2は基板載置面31に対して高い密着度で保持される。
続いて、個々の基板載置部29A〜29Dの円環状突出部32と基板2の下面2aで囲まれた空間に、供給孔44を通って伝熱ガス供給装置45から伝熱ガスが供給され、この空間に伝熱ガスが充填される。
その後、エッチングガス供給源12からチャンバ3内にエッチングガスが供給され、真空排気装置13によりチャンバ3内は所定圧力に維持される。続いて、高周波電源7からICPコイル5に高周波電圧を印加すると共に、高周波印加機構56により基板サセプタ9の金属板24にバイアス電圧を印加し、チャンバ3内にプラズマを発生させる。このプラズマにより基板2がエッチングされる。1枚のトレイ15で4枚の基板2を基板サセプタ9上に載置できるので、バッチ処理が可能である。
エッチング中は、冷媒循環装置61によって冷媒流路60中で冷媒を循環させて金属板24を冷却し、それによって誘電体板23及び誘電体板23の基板載置面31に保持された基板2を冷却する。前述のように、基板2はその下面2aがトレイ15を介することなく基板載置面31に直接載置され、高い密着度で保持されている。従って、円環状突出部32と基板2の下面2aで囲まれた伝熱ガスが充填されている空間の密閉度が高く、伝熱ガスを介した基板2と基板載置面31との間の熱伝導性が良好である。その結果、個々の基板載置部29A〜29Dの基板載置面31に保持された基板2を高い冷却効率で冷却できるので、高い高周波パワーを供給してドライエッチングの効率を向上できる。また、基板2の温度を高精度で制御できる。また、個々の基板2毎に基板載置部29A〜29Dの円環状突出部32と下面2aで囲まれた空間に伝熱ガスが充填される。換言すれば、伝熱ガスが充填される空間は個々の基板2毎に異なる。この点でも個々の基板2と誘電体板23の基板載置面31との熱伝導性が良好であり、高い冷却効率と高精度の温度制御を実現できる。
また、基板2が反りを有しているにもかかわらず、高効率で基板2を冷却できる。図6Cを参照すると、前述のように基板載置面31を上向きに凸状の曲面とし、かつ基板載置面31の曲率を基板2の反りの曲率よりも小さく設定しているため、基板2の下面と基板載置面31との間の密着度が高い。具体的には、基板2の平面視で中央領域2cでは、基板2の反りに起因する基板2の下面と基板載置面31との間に生じる隙間δは最小限に抑制される。また、基板2の外周縁付近では基板載置面31の円環状突出部32に対して基板2の下面が静電吸着により高い密着度で密着された状態を維持する。このように反りを有する基板2の下面と基板載置面31との間の密着度が高いので、伝熱ガス供給機構45から供給される伝熱ガスを介した基板2と基板載置面31との間の熱伝導性が良好である。この点でも、高効率で基板2を冷却することができプラズマ発生源に高い高周波パワーを供給してドライエッチングの効率を向上できると共に、高精度の温度制御を実現できる。
前述のように、基板2は個々の基板載置部29A〜29Dの基板載置面31に直接載置され、かつ静電吸着されるので、基板載置面31に対する密着度が高い。従って、基板2の上面の外周縁部分を誘電体板23に対して機械的に加圧するためのクランプリング等の部材は不要である。換言すれば、基板2の上面には、その中央部分だけでなく外周縁付近にもプラズマの状態が不安定化する原因となる部材が存在しない。従って、外周縁付近を含む基板2の表面の全領域で均一なドライエッチング処理を実現できる。
エッチング終了後、高周波電源7からICPコイル5への高周波電圧の印加と、高周波印加機構56から金属板24へのバイアス電圧の印加を停止する。続いて、真空排気装置13によりエッチングガスをチャンバ3内から排気する。また、伝熱ガス供給機構45により基板載置面31と基板2の下面2aから伝熱ガスを排気する。さらに、直流電圧印加機構43から静電吸着用電極40への直流電圧の印加を停止して基板2の静電吸着を解除する。
次に、駆動装置17により昇降ピン18を上昇させる。昇降ピン18が上昇すると、その上端でトレイ15の下面15cが押し上げられ誘電体板23のトレイ支持面28から浮き上がる。昇降ピン18と共にトイレ15がさらに上昇すると、図5Aに示すように、トレイ15の基板支持部21により基板2の下面2cが押し上げられ、基板2は基板載置部29A〜29Dの基板載置面31から浮き上がる。昇降ピン18は図1において二点鎖線で示す上昇位置に上昇する。
その後、ゲート3aを通ってロードドック室10からチャンバ3内に進入した搬送アーム16に、トレイ15が移載される。トレイ15は搬送アーム16によってロードドック室10へ搬出される。
(第2実施形態)
図9及び図10に示す本発明の第2実施形態では、静電吸着用電極40を曲面状としている。具体的には、静電吸着用電極40は前述のように曲面状である基板載置面31からの距離が一定となるように、基板載置面31に沿った曲面形状としている。例えば、静電吸着用電極40の形状は、基板載置面31の底壁31aから深さが0.4mmで一定となるように設定される。静電吸着用電極40をかかる曲面形状とすることにより、基板載置面31上に載置された基板2に作用する静電吸着力を均一化でき、基板2の下面2aと基板載置面31との密着度をさらに高めることができる。その結果、基板2の冷却効率をさらに向上し、温度制御の精度もさらに向上できる。
第2実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
(第3実施形態)
図11及び図12に示す本発明の第3実施形態では、個々の基板載置部29A〜29Dに2つの静電吸着用電極40A,40Bを設けている。これら2つの静電吸着用電極40A,40Bは電気的に互いに接続されている。つまり本実施形態では、個々の基板載置部29A〜29Dの静電吸着用電極を2つに部分に分割している。一方の静電吸着用電極40Aは、平坦な円板状であり、基板載置面31の平面視で中央領域31c(基板載置面31に載置された基板2の平面視で中央領域に対応する)に配置されている。他方の静電吸着用電極40Bは、平坦な円環状であり、基板載置面31の平面視で外側領域(基板載置面31に載置された基板2の平面視で外側領域に対応する)に配置されている。また、静電吸着用電極40Bは、静電吸着用電極40Aよりも下方に配置されている。これら2つの静電吸着用電極40A,40Bは、前述のように曲面状である基板載置面31からの距離が一定となるように配置されている。例えば、2つの静電吸着用電極40A,40Bは基板載置面31の底壁31aから0.4mmの深さに配置される。そのため、基板載置面31上に載置された基板2に作用する静電吸着力を均一化でき、基板2の下面2aと基板載置面31との密着度をさらに高め、基板2の冷却効率と温度制御をさらに向上できる。
第3実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、例えば以下に列挙するような種々の変形が可能である。
図13A及び図13Bは、誘電体板23の代案を示す。この代案では、基板載置面31に、供給孔44から放射状に延びる4つの直線状溝34と、円環状突出部32の内側に配置された円環状溝35を設けている。直線状溝34と円環状溝35は互いに連通している。これら直線状溝34と円環状溝35を設けることにより、供給孔44から噴出される伝熱ガスが基板2の下面2aと基板載置面31の間の空間内により均等に拡散する。その結果、基板2の冷却効率と温度制御の精度をさらに高めることができる。
図14及び図15は、トレイ15に関する種々の代案を示す。図14の例では、トレイ本体15aに、7個の基板収容孔19A〜19Gが形成されている。図15の例では、トレイ本体15aに矩形状の基板を収容するための9個の基板収容孔19A〜19Iが形成されている。これら図14及び図15に限定されず、トレイ15の基板収容孔の形状及び個数は、収容する基板の形状や個数に応じて種々設定することが可能である。例えば、トレイ本体15aに単一の基板収容孔を設け、1枚の基板をトレイ15に収容してもよい。また、基板サセプタ9の誘電体板23に設ける基板載置部の形状や個数も、基板収容孔の形状及び個数に応じて種々設定できる。
本発明の効果を確認するための実験を行った。具体的には、実験例は第1実施形態に対応するもので、基板載置面31には図13A及び図13Bの直線状溝34と環状溝35は設けないが、基板載置面31は上向きに凸状の球状の曲面とした。一方、比較例は図13A及び図13Bの直線状溝34と環状溝35を基板載置面31に設けたが、基板載置面31を曲面ではなく単なる平坦面とした。基板2の反り量Cw(図7参照)を異ならせて中央領域2cと外周縁領域2dの温度を測定した。実験例における基板載置面31の突出量Cmは80μmとした(比較例はCm=0)。測定条件は以下の通りである。基板2は直径3inchのサファイア基板上に5μmの厚さのGaN層を形成したものを使用した。基板2の反り量Cwは0〜200μmの範囲であった。エッチングガスとしてはCl2を使用した。Cl2の供給量は50sccmとし、チャンバ3内の圧力を1.0Paに維持した。ICPコイル5に供給する高周波電力は900Wと、基板サセプタ9に供給するバイアス電力は600Wとした。静電吸着用電極40に印加する直流電圧は、+2000Vとした。基板載置面31と基板2の下面2aとの間には伝熱ガスとしてヘリウムを1600Paで充填した。下部電極としての基板サセプタ9の温度は15℃とした。実験結果を図16に示す。
図16から実験例では基板2の温度は中央領域2cと外周縁領域2bのいずれでも、比較例の場合よりも低いことが確認できる。また、実験例では、基板2の中央領域2cと外周縁領域2dの温度差が、比較例の場合よりも小さいことが確認できる。特に、基板2の反り量Cwが100μmの場合、比較例では中央領域2cと外周縁領域2dの温度差Δt’が10〜15℃程度であるのに対して、実験例では中央領域2cと外周縁領域2dの温度差Δtは3℃程度に過ぎない。これらより、実験例(本発明)では、基板載置面31を曲面状とすることで、反りを有する基板2を効果的かつ均一に冷却できる。
ICP型のドライエッチング処理装置を例に本発明を説明したが、平行平板型のRIE(リアクティブイオン)型のドライエッチング、プラズマCVD用プラズマ処理装置等の他のプラズマ処理装置にも本発明を適用できる。
本発明の第1実施形態に係るドライエッチング装置の模式的な断面図。 本発明の第1実施形態に係るドライエッチング装置の模式的な平面図。 トレイ及び誘電体板を示す斜視図。 トレイの平面図。 図4Aの断面図。 誘電体板の平面図。 図5Aの断面図。 図1の部分拡大図(トレイは誘電体板の上方に位置している。)。 図1の部分拡大図(トレイは誘電体板に向けて降下している。)。 図1の部分拡大図(トレイは誘電体板のトレイ支持面に載置されている。)。 基板を示す模式図。 基板載置面の部分拡大図。 本発明の第2実施形態に係るドライエッチング装置の模式的な断面図。 図9の部分拡大図。 本発明の第3実施形態に係るドライエッチング装置の模式的な断面図。 図11の部分拡大図。 誘電体板の代案を示す平面図。 図13Aの断面図。 トレイの第1の代案を示す平面図。 トレイの第2の代案を示す平面図。 基板の反りと温度の関係を示すグラフ。
1 ドライエッチング装置
2 基板
2a 下面
2b 中心
2c 中央領域
2d 外周縁領域
3 チャンバ
3a ゲート
3b エッチングガス供給口
3c 排気口
4 天板
5 ICPコイル
6 マッチング回路
7 高周波電源
9 基板サセプタ
10 ロードドック室
12 エッチングガス供給源
13 真空排気装置
15 トレイ
15a トレイ本体
15b 上面
15c 下面
15d 孔壁
15e 位置決め切欠
16 搬送アーム
16a 位置決め突起
17 駆動装置
18 昇降ピン
19A〜19D 基板収容孔
21 基板支持部
21a 上面
21b 先端面
22A,22B センサ
23 誘電体板
24 金属板
25 スペーサ板
26 ガイド筒体
27 アースシールド
28 トレイ支持面
29A〜29D 基板載置部
31 基板載置面
31a 底壁
31b 中心
31c 中央領域
31d 外周縁領域
32 円環状突出部
33 円柱状突起
34 直線状溝
35 円環状溝
36 円形開口
40,40A,40B 静電吸着用電極
41 直流電源
42 抵抗
43 直流電圧印加機構
44 供給孔
45 伝熱ガス供給機構
46 伝熱ガス源
47 供給流路
48 流量計
49 流量制御バルブ
50 圧力計
51 排出流路
52 カットオフバルブ
53 バイパス流路
54 排気口
56 高周波印加機構
57 高周波電源
58 可変容量コンデンサ
59 冷却機構
60 冷媒流路
61 冷媒循環装置
63 コントローラ

Claims (7)

  1. 減圧可能なチャンバと、
    前記チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生源と、
    厚み方向に貫通する基板収容孔が設けられ、前記基板収容孔の孔壁から突出し、前記基板収容孔内に収容された基板の下面の外周縁部分を支持する基板支持部を備える、前記チャンバ内へ搬入搬出可能なトレイと、
    前記チャンバ内に設けられ、前記チャンバ内に搬入される前記基板を収容した前記トレイの下面を支持するトレイ支持部と、このトレイ支持部から上向きに突出し、前記トレイの下面側から前記基板収容孔に挿入され、かつその上端面である基板載置面に前記基板の下面が載置される基板載置部とを備え、前記基板載置面は上向きに凸状の曲面である、誘電体部材と、
    前記基板載置部に少なくとも一部が内蔵された、前記基板を前記基板載置面に静電吸着するための静電吸着用電極と、
    前記静電吸着用電極に直流電圧を印加する直流電圧印加機構と、
    前記基板と前記基板載置面との間の空間に伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給機構と
    を備えることを特徴とする、プラズマ処理装置。
  2. 前記基板載置面の曲率は前記基板が有する反りの曲率よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記静電吸着用電極は前記基板載置面に沿った曲面状であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記静電吸着用電極は、前記基板載置面に沿って配置された複数の部分を備えることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記基板載置面に載置された前記基板の下面が前記トレイの前記基板支持部から所定量離間するように、前記トレイの下面から前記基板支持部の上面までの距離が、前記トレイ支持部から前記基板載置面までの距離よりも短く設定されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記トレイに前記基板収容孔が複数個設けられ、
    前記誘電体部材は前記基板載置部を複数個備え、個々の前記基板載置部がそれぞれ個々の基板収容孔に挿入されることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記基板はサファイア基板上にGaN層をエピタキシャル成長させた基板であり、前記基板の反りはエピタキシャル成長の際に生じたものであることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
JP2009076588A 2009-03-26 2009-03-26 プラズマ処理装置 Active JP5324975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076588A JP5324975B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076588A JP5324975B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010232315A true JP2010232315A (ja) 2010-10-14
JP5324975B2 JP5324975B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=43047893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009076588A Active JP5324975B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5324975B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012146935A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Sharp Corp ウエハ処理装置
WO2013014860A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 パナソニック株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2014063872A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法および成膜装置
WO2016109025A1 (en) * 2014-12-30 2016-07-07 Applied Materials, Inc. High conductance process kit
CN111863665A (zh) * 2020-07-31 2020-10-30 西安奕斯伟硅片技术有限公司 一种硅片加热装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274150A (ja) * 1995-03-31 1996-10-18 Nec Corp 静電吸着ステージ
JP2000124299A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2004119772A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toshiba Corp 窒化ガリウム系化合物半導体素子の製造方法及び窒化ガリウム系化合物半導体層の加工方法
JP2007109770A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274150A (ja) * 1995-03-31 1996-10-18 Nec Corp 静電吸着ステージ
JP2000124299A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2004119772A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toshiba Corp 窒化ガリウム系化合物半導体素子の製造方法及び窒化ガリウム系化合物半導体層の加工方法
JP2007109770A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012146935A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Sharp Corp ウエハ処理装置
WO2013014860A1 (ja) * 2011-07-26 2013-01-31 パナソニック株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JPWO2013014860A1 (ja) * 2011-07-26 2015-02-23 パナソニック株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2014063872A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法および成膜装置
WO2016109025A1 (en) * 2014-12-30 2016-07-07 Applied Materials, Inc. High conductance process kit
CN107112189A (zh) * 2014-12-30 2017-08-29 应用材料公司 高传导处理配件
US9865437B2 (en) 2014-12-30 2018-01-09 Applied Materials, Inc. High conductance process kit
TWI677899B (zh) * 2014-12-30 2019-11-21 美商應用材料股份有限公司 高傳導處理套組
US10763086B2 (en) 2014-12-30 2020-09-01 Applied Materials, Inc. High conductance process kit
TWI725569B (zh) * 2014-12-30 2021-04-21 美商應用材料股份有限公司 高傳導處理套組
CN111863665A (zh) * 2020-07-31 2020-10-30 西安奕斯伟硅片技术有限公司 一种硅片加热装置
CN111863665B (zh) * 2020-07-31 2024-03-15 西安奕斯伟材料科技股份有限公司 一种硅片加热装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5324975B2 (ja) 2013-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010109848A1 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP4709945B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP4361045B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
KR101153118B1 (ko) 플라즈마 처리장치 및 플라즈마 처리방법
US10249526B2 (en) Substrate support assembly for high temperature processes
JP2007109771A (ja) プラズマ処理装置用のトレイ
JP5243465B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5324975B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5595549B2 (ja) プラズマ処理装置用トレイ、プラズマ処理装置、及びプラズマ処理方法
JP2013153171A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2010225775A (ja) プラズマ処理装置
JP2010232250A (ja) プラズマ処理装置
JP5539436B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP4781445B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP4969595B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP5891405B2 (ja) 基板のプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置
JP5351877B2 (ja) 基板のプラズマ処理方法
JP5291644B2 (ja) プラズマ処理装置用のトレイ
JP4783440B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP6981652B2 (ja) プラズマ処理用基板トレイ
KR101288038B1 (ko) 기판안치수단과 이를 포함하는 기판처리장치 및 기판처리모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5324975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150