JPH08274137A - 全反射角度設定方法 - Google Patents

全反射角度設定方法

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JPH08274137A
JPH08274137A JP7476595A JP7476595A JPH08274137A JP H08274137 A JPH08274137 A JP H08274137A JP 7476595 A JP7476595 A JP 7476595A JP 7476595 A JP7476595 A JP 7476595A JP H08274137 A JPH08274137 A JP H08274137A
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JP
Japan
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angle
semiconductor substrate
total reflection
ray
ray beam
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Pending
Application number
JP7476595A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Sugihara
康平 杉原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】半導体基板表面の局所的な範囲で全反射角度を
設定し、全反射蛍光X線分析における角度を正確に設定
でき、測定値の精度を上げる。 【構成】ステージ16上の半導体基板14は、ステージ
16は支持台15の内部に組み込まれたステッピングモ
ータによって上下に動き、また半導体基板14をX線ビ
ーム12に対して任意の角度に設定できる。X線源11
からシンチレーションカウンタ13に向かってX線ビー
ム12が照射される。X線ビーム12と同時にマイクロ
波がマイクロ波発生装置17から半導体基板14に照射
される。半導体基板14に照射されたマイクロ波は半導
体基板14の表面で励起された電子によって反射され、
マイクロ波検出器18で検出される。マイクロ波の反射
強度の変化から全反射臨界角を得てこれを基準位置と
し、X線ビーム12に対する半導体基板14の角度が小
さくなる方向へステージ16を傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体表面の不純物濃
度を測定する全反射蛍光X線分析方法における全反射角
度設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造分野では微細加工
技術がさらに進み、それにともなってデバイス特性に悪
影響を及ぼす重金属汚染を低減する必要性がますます高
まっている。重金属は主にデバイス製造過程で半導体基
板表面から侵入すると考えられるので、半導体基板表面
の重金属濃度を測定する技術が重要になってきた。近
年、全反射蛍光X線分析装置が開発され、半導体基板表
面近傍の重金属元素の種類を特定し、その表面濃度を定
量的に得るために用いられている。
【0003】図4は従来の全反射蛍光X線分析方法にお
ける全反射角度設定方法を示すものである。図4におい
て、1はX線源である。2はX線源1から照射されたX
線ビーム、3はX線ビーム2の強度を測定するシンチレ
ーションカウンタ、4はX線ビーム2が照射されるべき
半導体基板、5は半導体基板4を支持する支持台、6は
半導体基板4を載せるステージである。支持台5はステ
ージ6を上下に動かすことができ、さらに支持台5の内
部に組み込まれたステッピングモータ(図示せず)によ
って半導体基板4をX線ビーム2に対して、十分な精度
で任意の角度に設定することができる。
【0004】以下その動作について説明する。まず、X
線源1からX線ビーム2がシンチレーションカウンタ3
に向かって照射される。このとき半導体基板4を載せた
ステージ6はX線ビーム2より下側に位置しており、半
導体基板4を載せたステージ6はX線ビーム2と平行に
なるように位置を調整されている。次にステージ6は徐
々に上側にせり上がる。このときシンチレーションカウ
ンタ3でX線ビーム2の強度変化をモニタすると、半導
体基板4を載せたステージ6がせり上がって、X線ビー
ム2を横切るとシンチレーションカウンタ3で得られる
X線強度は急激に小さくなる。したがって、シンチレー
ションカウンタ3でモニタされるX線強度が急激に小さ
くなったときが、ちょうどX線ビーム2と半導体基板4
の表面が接触したときである。このときの半導体基板4
およびステージ6の位置を原点位置と呼ぶことにする。
半導体基板4としてシリコン基板を用い、X線ビーム2
としてタングステン−Lβ線を用いた場合、その全反射
角度は約0.18度である。原点位置を検出した後、支
持台5に組み込まれているステッピングモータによっ
て、適当なステップ数だけステージ6を傾斜させること
によって、X線ビーム2に対する半導体基板4の角度を
任意に設定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、半導体基板4が反っていたり、また半
導体基板4の表面に凹凸があった場合には、半導体基板
4の表面の凹凸の中で最も高い位置を原点位置として検
出してしまい、実際に全反射蛍光X線分析を行う局所的
な範囲(約1cm角)では、X線ビーム2と半導体基板
4の表面が接触していなかったり、またはX線ビーム2
がすでに半導体基板4に侵入した状態になっているとい
う問題点を有していた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、半導体基板の
表面の局所的な範囲で全反射角度の設定が可能となる全
反射角度設定方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の全反射角度設定方法は、半導体基板に連続的
かつ同時にX線ビームとマイクロ波を照射し、前記X線
ビームに対する前記半導体基板の角度を変化させなが
ら、前記半導体基板表面に励起された電子により反射さ
れたマイクロ波の反射強度変化を測定する。
【0008】さらに前記角度に対する前記マイクロ波の
反射強度の微分値を計算し、微分値が0となる角度を求
める。その角度を基準として所望する全反射角度に設定
するものである。
【0009】
【作用】本発明の全反射角度設定方法は、半導体基板に
連続的かつ同時にX線ビームとマイクロ波を照射しなが
ら、X線ビームに対して半導体基板を傾斜させる。X線
ビームは半導体基板の表面近傍の電子を励起する。電子
によって反射されたマイクロ波の強度を測定する。反射
されたマイクロ波の強度は、励起された電子の密度に比
例し、また電子の密度は半導体基板の表面でのX線強度
に比例する。X線強度は、X線ビームに対する半導体基
板の角度によって決まる。したがって、マイクロ波の反
射強度の角度依存性を調べることによって、X線ビーム
に対する半導体基板の角度を知ることができる。全反射
臨界角ではマイクロ波の強度に特徴的な変化が現われる
ため、この変化を検出することによって全反射臨界角を
得ることができる。その後、全反射臨界角を基準とし
て、所望する全反射角度に設定することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1、図
2、および図3を参照して説明する。
【0011】図示のようにX線源11と、このX線源1
1に対向するシンチレーションカウンタ13を備え、X
線源11からX線ビーム12がシンチレーションカウン
タ13に向かって照射される。X線ビーム12の下方に
は、予めステージ16に載せた半導体基板14を位置さ
せており、そして半導体基板14を載せたステージ16
はX線ビーム12と平行になるように位置を調整されて
いる。
【0012】次にステージ16は徐々に上側にせり上が
る。このときシンチレーションカウンタ13でX線ビー
ム12の強度変化をモニタすると、半導体基板14を載
せたステージ16がせり上がって半導体基板14がX線
ビーム12を横切った瞬間に、シンチレーションカウン
タ13で得られるX線強度は小さくなる。したがって、
シンチレーションカウンタ13でモニタされるX線強度
が急激に小さくなった位置が、ちょうどX線ビーム12
と半導体基板14の表面の最も高い箇所が接触した位置
である。このときの半導体基板14およびステージ16
の位置を原点位置と呼ぶことにする。ここまでの手順は
従来の技術と同様である。
【0013】本実施例の特徴は、マイクロ波発生装置1
7とマイクロ波検出器18を半導体基板14の上部に設
置している。そしてマイクロ波発生装置17から半導体
基板14に対してほぼ垂直な角度でマイクロ波(振動数
は約10GHz)を照射する。マイクロ波を半導体基板
14に連続的に照射しながら、支持台15の内部に組み
込まれたステッピングモータ(図示せず)によって、X
線ビーム12に対する半導体基板14の角度が深くなる
方向にステージ16を原点位置から傾斜させていく。傾
斜させていくステップは、理論的に求められる全反射臨
界角の1/20程度毎が適当である。
【0014】X線ビーム12に対して半導体基板14が
傾斜すると、X線ビーム12が照射された箇所(約1c
m角)では電子が励起される。励起される電子の密度
は、半導体基板14の表面におけるX線強度に比例す
る。マイクロ波発生装置17から半導体基板14に照射
されたマイクロ波は半導体基板14の表面で励起された
電子によって反射される。反射されたマイクロ波はマイ
クロ波検出器18で検出される。
【0015】図2は、半導体基板14の表面におけるX
線強度を、X線ビーム12に対する半導体基板14の角
度の関数として示したものである。X線強度は全反射臨
界角で最大強度を示す。すなわち、半導体基板14の表
面に励起された電子の密度、およびマイクロ波検出器1
8で測定されるマイクロ波の反射強度も図2に示したX
線強度の変化と同様に、全反射臨界角で最大強度とな
る。また、この全反射臨界角は極大点でもある。図2に
示したマイクロ波の反射強度の変化から全反射臨界角を
求めることができる。
【0016】図2から全反射臨界角を正確に求めるため
に、マイクロ波の反射強度を角度で微分する。図3は、
図2で示したマイクロ波の反射強度を角度で微分したも
のである。全反射臨界角、すなわち極大点では、その微
分値が0になるため、全反射臨界角の値を正確に知るこ
とができる。以上のような手順で得られた全反射臨界角
は、実際に測定する領域と同一の局所的な範囲における
臨界角である。この全反射臨界角を得る半導体基板14
およびステージ16の位置を基準位置として設定する。
【0017】半導体基板14の種類と、X線ビーム12
の波長がわかっていれば、全反射臨界角を理論的に求め
ることができる。理論値と実験値はよく一致することが
知られている。したがって、上記の方法で得られた基準
位置は、理論的に求められる全反射臨界角と一致するは
ずであるから、支持台15に組み込まれているステッピ
ングモータで、X線ビーム12に対する半導体基板14
の角度が小さくなる方向へ適当なステップ数だけステー
ジ16を傾斜させることによって、所望する全反射角度
に設定することができる。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明は半導体基板に連続的かつ同時にX線とマイ
クロ波を照射して半導体基板表面に電子を励起し、X線
に対する半導体基板の角度を変化させながらマイクロ波
の反射強度変化を測定することにより、局所的な範囲
(約1cm角)で全反射臨界角を正確に検知することが
できる。この全反射角臨界角を基準として、所望する全
反射角に設定することができる。
【0019】そして本発明の全反射角度設定方法を用い
ることにより、全反射蛍光X線分析における角度が、実
際に測定する局所的な範囲で正確に設定できるようにな
るため、測定値の精度および信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全反射角度設定方法
を示す概略図
【図2】X線ビームと半導体基板のなす角度を横軸にと
った半導体基板表面でのX線強度およびマイクロ波の反
射強度を示す図
【図3】半導体基板表面のX線強度およびマイクロ波の
反射強度を角度で微分した後の図
【図4】従来の全反射角度設定方法を示す概略図
【符号の説明】
11 X線源 12 X線ビーム 13 シンチレーションカウンタ 14 半導体基板 15 支持台 16 ステージ 17 マイクロ波発生装置 18 マイクロ波検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に連続的かつ同時にX線とマ
    イクロ波を照射し、前記X線に対する前記半導体基板の
    角度を変化させながら、前記半導体基板中に励起された
    電子により反射されたマイクロ波の反射強度変化を測定
    することを特徴とする全反射角度設定方法。
  2. 【請求項2】 前記角度に対する前記マイクロ波の反射
    強度変化の微分値を計算し、微分値が0となる角度を求
    めることを特徴とする請求項1記載の全反射角度設定方
    法。
JP7476595A 1995-03-31 1995-03-31 全反射角度設定方法 Pending JPH08274137A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004191376A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Jordan Valley Applied Radiation Ltd X線反射計用のビームセンタリング方法及び角度較正方法
WO2020003675A1 (ja) * 2018-06-27 2020-01-02 株式会社リガク 全反射蛍光x線分析装置及び測定方法

Cited By (3)

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